JP3624281B2 - 浄水処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、河川水、湖沼水、池水、地下水等の原水から上水を得るために用いられる浄水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種浄水処理装置として、本出願人は、先に、特開平10−323683号公報に記載されたような装置を提案している。この浄水処理装置は、図6に示すように、好気性微生物が付着した粉粒状活性炭(2) を内蔵した処理槽(1) と、処理槽(1) 内に配置されたろ過膜ユニット(3) と、処理槽(1) 内におけるろ過膜ユニット(3) の下方の部分に配置された曝気装置(4) と、曝気装置(4) に空気を送り込むブロワ(5) と、処理槽(1) の前流側に配置されかつ原水中の粗大物および易沈降物を沈降分離させる沈降分離槽(6) と、沈降分離槽(6) から伸びかつ処理槽(1) の上部内に臨む原水供給管(7) と、原水を原水供給管(7) を通して沈降分離槽(6) から処理槽(1) 内に送り込むポンプ(8) とを備えている。
【0003】
処理槽(1) の周壁(9) の4つの内側面(9a)により形成される平面形状は長方形状である。処理槽(1) の底壁(10)の内底面(10a) の中央部を除いた部分は、槽(1) 外方に向かって上方に傾斜させられており、これにより処理槽(1) 内の下端部に、下方に向かって細くなったホッパ状部(1a)が設けられている。処理槽(1) の内底面(10a) の傾斜部(10b) の水平面に対する傾斜角度は、粉粒状活性炭(2) の安息角となされている。なお、図示は省略したが、処理槽の底壁(10)の中央部には開口が形成され、この開口は蓋によって開閉自在となされている。
【0004】
図示は省略したが、ろ過膜ユニット(3) は、複数の中空状平膜モジュールを相互に小さな間隔をおいて積層状に組み合わせることによって形成されている。各平膜モジュールは、対向状に配置された2枚の平膜と、両平膜の周縁部間に配置された額縁状スペーサとよりなる。各中空状平膜モジュールに、その中空部内と連通するように吸引管(11)が接続され、全ての吸引管(11)が1つのろ過水管(12)に接続されている。ろ過水管(12)の途中に吸引ポンプ(13)が設けられ、この吸引ポンプ(13)により、処理槽(1) 内に送り込まれた原水である槽内液が平膜モジュールの平膜を通過して平膜モジュール内に吸引されるようになっている。
【0005】
図6に示す装置を用いた浄水処理方法は、次の通りである。
【0006】
まず、トリハロメタン前駆物質や異臭味原因物質を含む河川水、河川水、湖沼水、池水、地下水等の原水中の粗大物や易沈降物を、予め沈降分離槽(6) で沈降分離した後、この原水をポンプ(8) により処理槽(1) 内に供給する。このとき、処理槽(1) 内の水位がろ過膜ユニット(3) の上端よりも上方にくるように原水の供給が制御される。そして、ブロワ(5) で曝気装置(4) に空気を送り込むことによりろ過膜ユニット(3) の下方から槽内液中に曝気しつつ、吸引ポンプ(13)で吸引する。すると、槽内液中の有機物が活性炭(2) 表面上に吸着させられるとともに好気性微生物により分解され、有機物の分解物、浮遊固形物、および細菌等の懸濁物がろ過膜ユニット(3) の平膜モジュールの平膜によりろ別され、平膜を通過したろ過水が吸引管(11)およびろ過水管(12)を通って貯水槽等に送られる。
【0007】
ろ過膜ユニット(3) の下方から槽内液中に曝気すると、エアリフト効果により、処理槽(1) 内に図6に矢印で示すような槽内液の循環流(X) が形成される。すなわち、ろ過膜ユニット(3) の隣接する平膜モジュール間を槽内液、粉粒状活性炭(2) および気泡が上昇し、気泡は液面に達すると大気中に放出され、槽内液および活性炭(2) はろ過膜ユニット(3) と処理槽(1) の周壁との間を通って下方に流れてろ過膜ユニット(3) の下方に至り、再度気泡とともにろ過膜ユニット(3) の隣接する平膜モジュール間を上昇する。
【0008】
原水中に存在する好ましくない有機物は、循環する活性炭(2) に吸着されて活性炭(2) の表面上で濃縮され、活性炭(2) 表面上に付着している微生物によって効率良く分解される。また、ろ過膜ユニット(3) の隣接する平膜モジュール間を上昇する気泡および活性炭(2) が平膜表面を擦ることにより、平膜表面上の付着物が剥離させられるので、平膜の目詰まりが防止されて長期間にわたる連続処理が可能になる。こうして、浄水処理がおこなわる。
【0009】
ところで、図6に示す浄水処理装置では、処理槽(1) の底壁(10)の内底面(10a) に傾斜部(10b) を設けることによって、槽内液の循環流(X) から外れた活性炭(2) や平膜表面から剥離した剥離物が周壁(9) の内側面(9a)と底壁(10)の内底面(10a) との連接部である入り隅部に溜まることを防止している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示す浄水処理装置において、処理槽(1) の底壁(10)の内底面(10a) に傾斜部(10b) が設けられているので、傾斜部(10b) を設けない場合に比べて、処理槽(1) の周壁(9) の内側面(9a)の下方への延長面と、底壁(10)の内底面(10a) における傾斜部(10b) を除いた水平中央部(10c) の槽外方への延長面と、傾斜部(10b) で囲まれた部分(図6に1点鎖線のハッチングを付した部分)の容積分だけ浄水処理に有効に利用される容積が小さくなるという問題がある。また、処理槽(1) の底壁(10)の内底面(10a) に傾斜部(10b) を設けるための作業が困難であり、処理槽(1) の製作コストが高くなるという問題がある。さらに、処理槽(1) の底壁(10)の内底面(10a) に傾斜部(10b) を設けたとしても、曝気装置(4) の下方の部分には、槽内液の循環流(X) が十分に行き渡らないため、底壁(10)の内底面(10a) の水平中央部(10c) 上に活性炭(2) や平膜表面から剥離した剥離物が沈澱堆積し、その結果沈澱した活性炭(2) は槽内液中の有機物の分解に利用することができなくなって、有機物の分解効率が低下するという問題がある。
【0011】
この発明の目的は、前記問題を解決し、処理槽における浄水処理に利用しうる容積を大きくするとともに、処理槽の製作コストを低減することができ、しかも有機物の分解効率の低下を防止することができる浄水処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段と発明の効果】
請求項1の発明による浄水処理装置は、好気性微生物が付着した活性炭を内蔵した処理槽と、処理槽内に配置されるろ過膜ユニットと、処理槽内におけるろ過膜ユニットの下方の部分に配置される曝気装置とを備えた浄水処理装置において、処理槽内空間が直方体状となされ、処理槽内における各内側面と内底面との連接部である入り隅部の近傍に、攪拌用空気吹込み管が入り隅部の長さ方向に伸びるように配置され、攪拌用空気吹込み管に、その長さ方向に間隔をおいて斜め下向きに開口した複数の空気吹出口が形成されているものである。
【0013】
請求項1の発明の浄水処理装置によれば、処理槽内空間が直方体状となされ、処理槽内における各内側面と内底面との連接部である入り隅部の近傍に、攪拌用空気吹込み管が入り隅部の長さ方向に伸びるように配置され、攪拌用空気吹込み管に、その長さ方向に間隔をおいて斜め下向きに開口した複数の空気吹出口が形成されているので、曝気装置によりろ過膜ユニットの下方から曝気することにより槽内液中に生じた循環流から外れた活性炭や平膜表面からの剥離物が、処理槽内における内底面と各内側面との連接部である入り隅部に沈澱堆積したとしても、攪拌用空気吹込み管の空気吹出口から空気を吹出すことによって、沈澱物を槽内液中に舞い上げて前記循環流に乗せることができる。したがって、活性炭が沈澱堆積することに起因する有機物の分解効率の低下を防止することができる。また、処理槽内空間が直方体状であるから、この内空間の高さおよび平面から見た面積が、図6に示す浄水処理装置の処理槽と同一である場合、図6に示す浄水処理装置の処理槽に比べて、処理槽内の浄水処理に有効に利用する容積を大きくすることができる。これとは逆に、処理槽内空間の容積が、図6に示す浄水処理装置の処理槽と同一である場合、処理槽内空間の高さおよび/または平面から見た面積を、図6に示す浄水処理装置の処理槽に比べて小さくすることができ、処理槽の占めるスペースを小さくすることができる。さらに、処理槽の底壁の内底面に、図6に示す浄水処理装置のような傾斜部を設ける必要がないので、その製作作業が簡単になり、処理槽の製作コストを低減することができる。
【0014】
請求項2の発明による浄水処理装置は、請求項1の発明において、攪拌用空気吹込み管に形成された複数の空気吹出口のうち隣り合う2つの空気吹出口が、攪拌用空気吹込み管の中心軸を含む鉛直面を中心として異なる方向を向いているものである。この場合、空気の吹出方向が交互に異なるので、空気の吹出しによって槽内液を攪拌することによる沈澱物の舞い上げ効果を一層向上させることができる。
【0015】
請求項3の発明による浄水処理装置は、請求項1または2の発明において、攪拌用空気吹込み管に形成された空気吹出口における攪拌用空気吹込み管の中心軸を含む鉛直面に対する傾斜角度が、15〜30度となされているものである。前記傾斜角度を15〜30度に限定したのは、この範囲内にあれば、空気の吹出し強さが、前記沈澱物を有効に舞い上げるような強さとなるからである。また、この場合、活性炭や平膜表面からの剥離物を、確実に舞い上げて前記循環流に乗せることができる。
【0016】
請求項4の発明による浄水処理装置は、請求項1、2または3の発明において、隣り合う攪拌用空気吹込み管が連通状に接続されて全体として額縁状となされ、互いに平行な2本の攪拌用空気吹込み管が、それぞれその長さの中間部において連通管により相互に連通状に接続されているものである。この場合、連通管の働きにより、4本の攪拌用空気吹込み管により構成された額縁状体の強度を増大させることができる。また、連通管に攪拌用空気入口を設けておけば、この攪拌用空気入口を通して連通管に空気を送り込むだけで各攪拌用空気吹込み管に攪拌用空気を供給することができる。
【0017】
請求項5の発明による浄水処理装置は、請求項1、2または3の発明において、処理槽内に、その長さ方向に間隔をおいて複数のろ過膜ユニットが配置されるとともに、各ろ過膜ユニットの下方に曝気装置が配置され、隣り合うろ過膜ユニット間におけるろ過膜ユニットよりも下側の高さ位置に、処理槽の幅方向に伸びる攪拌用空気吹込み管が配置されているものである。浄水処理の効率を向上させるために、場合によっては処理槽を大きくし、その長さ方向に間隔をおいて複数のろ過膜ユニットを配置するとともに、各ろ過膜ユニットの下方に曝気装置を配置して浄水処理を行うことがある。この場合、処理槽の内底面上における隣り合うろ過膜ユニット間の部分に活性炭や平膜からの剥離物が沈澱し、その結果沈澱した活性炭は槽内液中の有機物の分解に利用することができなくなって、有機物の分解効率が低下するという問題がある。ところが、請求項5の発明による浄水処理装置のように、隣り合うろ過膜ユニット間におけるろ過膜ユニットよりも下側の高さ位置に、処理槽の幅方向に伸びる攪拌用空気吹込み管が配置されていると、曝気装置によりろ過膜ユニットの下方から曝気することにより槽内液中に生じた循環流から外れた活性炭や平膜表面からの剥離物が、処理槽の内底面上における隣り合うろ過膜ユニット間の部分に沈澱したとしても、攪拌用空気吹込み管の空気吹出口から空気を吹出すことによって、沈澱物を槽内液中に舞い上げて前記循環流に乗せることができる。したがって、活性炭が沈澱することに起因する有機物の分解効率の低下を防止することができる。
【0018】
請求項6の発明による浄水処理装置は、請求項5の発明において、額縁状にかつ相互に連通するように接続された4本の攪拌用空気吹込み管と、両端が互いに平行な2本の攪拌用空気吹込み管に連通状に接続された連通管とによって攪拌用空気吹込みユニットが形成され、複数の攪拌用空気吹込みユニットが処理槽の長さ方向に並べられ、隣り合う攪拌用空気吹込みユニットの近接して配された2本の攪拌用空気吹込み管が、隣り合うろ過膜ユニット間におけるろ過膜ユニットよりも下側の高さ位置に配置されているものである。この場合、同じ大きさの攪拌用空気吹込みユニットを複数用意しておいたり、異なる大きさの種々の攪拌用空気吹込みユニットをそれぞれ複数用意しておき、これらを適当に組み合わせることによって、種々の大きさの処理槽について、処理槽内における内底面と各内側面との連接部である入り隅部の近傍、および隣り合うろ過膜ユニット間におけるろ過膜ユニットよりも下側の高さ位置に攪拌用空気吹込み管を配置することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、図1〜図5において、図6に示すものと同一物および同一部分にはそれぞれ同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
実施形態1
この実施形態は図1〜図3に示すものであり、図1は浄水処理装置の全体構成を示し、図2および図3はその要部を示す。なお、以下の実施形態1の説明において、図1および図3の左右を左右といい、図3の下側を前、これと反対側を後というものとする。
【0021】
図1および図3に示すように、この実施形態の場合、処理槽(20)は直方体状であって、処理槽(20)の内空間、すなわちその周壁(21)の4つの内側面(21a) と底壁(22)の内底面(22a) とにより画定される空間は直方体状となされている。処理槽(20)内における各内側面(21a) と内底面(22a) との連接部である入り隅部の近傍に、それぞれ攪拌用空気吹込み管(23)が入り隅部の長さ方向に伸びるように配置されている。全ての攪拌用空気吹込み管(23)は、それぞれその両端部において、継手(24)を介して隣り合う攪拌用空気吹込み管(23)に連通状に接続され、全体として額縁状となされている。また、額縁状となされた4本の攪拌用空気吹込み管(23)のうちの互いに平行な前後2本の攪拌用空気吹込み管(23)の長さの中間部間に、前後方向に伸びる連通管(25)が配され、連通管(25)の両端部が継手(26)を介して攪拌用空気吹込み管(23)に連通状に接続されている。連通管(25)には攪拌用空気入口(27)が設けられている。そして、4本の攪拌用空気吹込み管(23)と連通管(25)とにより、左右方向に長い長方形状の1つの攪拌用空気吹込みユニット(28)が形成されている。攪拌用空気吹込みユニット(28)の攪拌用空気入口(27)には図示しない導管を通して攪拌用空気が送り込まれるようになされている。
【0022】
各攪拌用空気吹込み管(23)には、その長さ方向に間隔をおいて斜め下向きに開口した複数の空気吹出口(29)が形成されている。空気吹出口(29)は円形であり、その内径は2〜4mmであることが好ましく、3mm程度であることが望ましい。図2に示すように、すべての空気吹出口(29)のうち隣り合う2つの空気吹出口は、攪拌用空気吹込み管(23)の中心軸を含む鉛直面(V) を挟んで異なる方向を向いている。すなわち、全ての空気吹出口(29)は交互に異なる方向を向いている。空気吹出口(29)における前記鉛直面(V) に対する傾斜角度αは15〜30度であることが好ましく、30度程度であることが望ましい。また、空気吹出口(29)からの吹出空気の流速は4〜6m/sであることが好ましく、6m/s程度であることが望ましい。
【0023】
実施形態1の浄水処理装置のその他の構成は、図6に示す従来の浄水処理装置と同じである。
【0024】
この実施形態の浄水処理装置によっても、従来の浄水処理装置の場合と同様にして浄水処理が行われるが、この処理のさいに、攪拌用空気吹込みユニット(28)の攪拌用空気入口(27)を通して連通管(25)内に攪拌用空気を送り込む。連通管(25)内に送り込まれた攪拌用空気は、各攪拌用空気吹込み管(23)に流入し、空気吹出口(29)から槽内液中に吹出される。すると、処理槽(20)内における各内側面(21a) と内底面(22a) との連接部である入り隅部において、槽内液が攪拌され、この入り隅部への活性炭(2) や平膜からの剥離物の沈澱が防止されるとともに、沈澱物を槽内液中に舞い上げて循環流(X) に乗せることができる。したがって、活性炭(2) が沈澱することに起因する有機物の分解効率の低下を防止することができる。
【0025】
実施形態2
この実施形態は図4および図5に示すものであり、図4は浄水処理装置の全体構成を示し、図5はその要部を示す。なお、以下の実施形態2の説明において、図4および図5の左右を左右といい、図5の下側を前、これと反対側を後というものとする。
【0026】
図4および図5に示すように、この実施形態2では、処理槽(30)の内空間は直方体状であり、その前後方向の幅は実施形態1の処理槽(30)の内空間の左右方向の長さと同一であるとともに、その左右方向の長さが実施形態1の処理槽(20)の内空間の前後方向の幅よりもかなり長くなっている。処理槽(30)内には、その長さ方向(左右方向)に間隔をおいて複数のろ過膜ユニット(3) が配置されている。また、処理槽(30)内の下端部に、複数の長方形状攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28B)(28C) が、その長さ方向を処理槽(30)の幅方向(前後方向)に向けた状態で処理槽(30)の長さ方向に並べられている。両端の攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28C)を除いた攪拌用空気吹込みユニット(28B) はそれぞれ同一寸法である。また、左端の攪拌用空気吹込みユニット(28A) は、その前後方向の長さが両端の攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28C)を除いた攪拌用空気吹込みユニット(28B) の前後方向の長さと等しく、その左右方向の幅が攪拌用空気吹込みユニット(28B) の左右方向の幅よりも若干大きくなされている。また、右端の攪拌用空気吹込みユニット(28C) は、その前後方向の長さが両端の攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28C)を除いた攪拌用空気吹込みユニット(28B) の前後方向の長さと等しく、その左右方向の幅が攪拌用空気吹込みユニット(28B) の左右方向の幅よりも若干小さくなされている。これらの攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28B)(28C) の構成は、実施形態1の攪拌用空気吹込みユニット(28)と同じであり、継手(24)により接続された4本の攪拌用空気吹込み管(23)、および継手(26)により接続された連通管(25)を備えており、攪拌用空気吹込み管(23)に実施形態1と同様な斜め下向きに開口した複数の空気吹出口(29)が形成され、連通管(25)に攪拌用空気入口(27)が設けられている。
【0027】
各攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28B)(28C) の前後の攪拌用空気吹込み管(23)が、処理槽(30)の周壁(31)における前後の内側面(31a) と底壁(32)の内底面(32a) との連接部である入り隅部の近傍に、入り隅部の長さ方向(左右方向)に伸びるように配置されている。左端の攪拌用空気吹込みユニット(28A) の左側の攪拌用空気吹込み管(23)が処理槽(30)の周壁(31)における左側の内側面(31a) と底壁(32)の内底面(32a) との連接部である入り隅部の近傍に、入り隅部の長さ方向(前後方向)に伸びるように配置されている。右端の攪拌用空気吹込みユニット(28C) の右側の攪拌用空気吹込み管(23)が処理槽(30)の周壁(31)における右側の内側面(31a) と底壁(32)の内底面(32a) との連接部である入り隅部の近傍に、入り隅部の長さ方向(前後方向)に伸びるように配置されている。さらに、隣り合う攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28B)(28C) の近接して配された2本の攪拌用空気吹込み管(23)が、隣り合うろ過膜ユニット(3) 間におけるろ過膜ユニット(3) よりも下側の高さ位置に配置されている。
【0028】
実施形態2の浄水処理装置のその他の構成は、実施形態1の浄水処理装置と同じである。なお、図4および図5においては、活性炭(2) 、ブロワ(5) 、沈降分離槽(6) 、原水供給管(7) 、ポンプ(8) 、吸引管(11)、ろ過水管(12)および吸引ポンプ(13)の図示は省略されている。
【0029】
この実施形態の浄水処理装置によっても、従来の浄水処理装置の場合と同様にして浄水処理が行われるが、この処理のさいに、攪拌用空気吹込みユニット(28A)(28B)(28C) の空気入口(27)を通して連通管(25)内に攪拌用空気を送り込む。連通管(25)内に送り込まれた攪拌用空気は、各攪拌用空気吹込み管(23)に流入し、空気吹出口(29)から槽内液中に吹出される。すると、処理槽(30)内における各内側面(31a) と内底面(32)との連接部である入り隅部において、槽内液が攪拌され、この入り隅部への活性炭(2) や平膜からの剥離物の沈澱が防止されるとともに、この入り隅部の沈澱物を槽内液中に舞い上げて循環流(X) に乗せることができる。また、隣り合うろ過膜ユニット(3) 間におけるろ過膜ユニット(3) よりも下側の高さ位置において槽内液が攪拌され、この部分の内底面(32a) 上への活性炭(2) や平膜からの剥離物の沈澱が防止されるとともに、この部分の沈澱物を槽内液中に舞い上げて循環流(X) に乗せることができる。したがって、活性炭(2) が沈澱することに起因する有機物の分解効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による浄水処理装置の実施形態1の概略構成を示す垂直断面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】この発明による浄水処理装置の実施形態2の概略構成を示す垂直断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】従来の浄水処理装置を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
(2):活性炭
(3):ろ過膜ユニット
(4):曝気装置
(20)(30):処理槽
(21a)(31a):内側面
(22a)(32a):内底面
(23):攪拌用空気吹込み管
(25):連通管
(28)(28A)(28B)(28C):攪拌用空気吹込みユニット
(29):空気吹出口
(V):鉛直面
α:傾斜角度

Claims (6)

  1. 好気性微生物が付着した活性炭を内蔵した処理槽と、処理槽内に配置されるろ過膜ユニットと、処理槽内におけるろ過膜ユニットの下方の部分に配置される曝気装置とを備えた浄水処理装置において、処理槽内空間が直方体状となされ、処理槽内における各内側面と内底面との連接部である入り隅部の近傍に、攪拌用空気吹込み管が入り隅部の長さ方向に伸びるように配置され、攪拌用空気吹込み管に、その長さ方向に間隔をおいて斜め下向きに開口した複数の空気吹出口が形成されている浄水処理装置。
  2. 攪拌用空気吹込み管に形成された複数の空気吹出口のうち隣り合う2つの空気吹出口が、攪拌用空気吹込み管の中心軸を含む鉛直面を中心として異なる方向を向いている請求項1記載の浄水処理装置。
  3. 攪拌用空気吹込み管に形成された空気吹出口における攪拌用空気吹込み管の中心軸を含む鉛直面に対する傾斜角度が、15〜30度となされている請求項1または2記載の浄水処理装置。
  4. 隣り合う攪拌用空気吹込み管が連通状に接続されて全体として額縁状となされ、互いに平行な2本の攪拌用空気吹込み管が、それぞれその長さの中間部において連通管により相互に連通状に接続されている請求項1、2または3記載の浄水処理装置。
  5. 処理槽内に、その長さ方向に間隔をおいて複数のろ過膜ユニットが配置されるとともに、各ろ過膜ユニットの下方に曝気装置が配置され、隣り合うろ過膜ユニット間におけるろ過膜ユニットよりも下側の高さ位置に、処理槽の幅方向に伸びる攪拌用空気吹込み管が配置されている請求項1、2または3記載の浄水処理装置。
  6. 額縁状にかつ相互に連通するように接続された4本の攪拌用空気吹込み管と、両端が互いに平行な2本の攪拌用空気吹込み管に連通状に接続された連通管とによって攪拌用空気吹込みユニットが形成され、複数の攪拌用空気吹込みユニットが処理槽の長さ方向に並べられ、隣り合う攪拌用空気吹込みユニットの近接して配された2本の攪拌用空気吹込み管が、隣り合うろ過膜ユニット間におけるろ過膜ユニットよりも下側の高さ位置に配置されている請求項5記載の浄水処理装置。
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