JP3623926B2 - オイル消費量計測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンのオイル消費量計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等のエンジンのオイル消費量を計測する装置として、オイルパンのオイルレベルを油槽に内設した吸入用ポンプにより調節して、ロードセルにより測定した前記油槽内のオイル量でオイル消費量を計測するようにした考案が実開平5−47320号で提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のロードセル方式のものでは、オイル消費量を計測するためにエンジンを搭載する台上の振動及び測定室内温度の影響で要求する測定精度が得られないことと、構造が複雑で高価な設備投資を要する問題がある。
【0004】
本発明の目的は、構造が簡単で測定精度の高い安価なオイル消費量計測装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、オイルパンのオイルを吸い上げる吸上管と、この吸上管で吸い上げたオイルを流通する送油管路と、前記吸い上げたオイルの測定終了後に前記オイルパンに戻すため前記送油管路から供給して滞留するオイルリターンタンクと、前記吸上管とオイルリターンタンクとの間の前記送油管路に前記吸上管側から順に配設された電磁弁、サンプリングポンプ、エア抜き及びマスフロメータと、前記マスフロメータと接続された測定デバイスとを備え、前記オイルリターンタンクと前記電磁弁との間に配設されたオイル戻し管と、このオイル戻し管に配設したリターンポンプとを備え、前記送油管路を流れる吸い上げオイルに混入されているエアを前記エア抜きで除去した吸い上げオイルの質量値を前記マスフロメータで測定し、この質量値信号を前記測定デパイスにより積算重量値とエンジンの運転モード間の時間測定によりオイル消費量を計測表示するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1はエンジンのオイルパンであり、2は前記オイルパン1のオイル油面下に挿入したオイルの吸上管である。この吸上管2はレベルゲージガイド3を介してオイルパン1のオイル油面下に挿入されており、前記レベルゲージガイド3によってオイルパン1のオイルレベルが測定できるようになっている。
【0007】
前記吸上管2は吸い上げたオイル流通するための送油管路4の一端と接続されており、送油管路4の他端は吸い上げたオイルの測定終了後に前記オイルパン1に戻すために供給して滞留するオイルリターンタンク10に接続されている。
【0008】
前記吸上管2とオイルリターンタンク10との間の前記送油管路4には前記吸上管側2から電磁弁5、サンプリングポンプ6、エア抜き7及びマスフロメータ8が順に配設されており、前記マスフロメータ8は送油管路4を流れる吸い上げオイルの質量値を測定し、この質量値信号により積算、オイル消費量を出力してオイル消費量をアナログ値で表示する測定デバイス9と接続している。
【0009】
前記オイルリターンタンク10は滞留した吸い上げオイルをオイルパン1に戻すために、リターンポンプ12を備えたオイル戻し管路11の一端と接続され、オイル戻し管路11の他端は前記電磁弁5に接続している。この場合オイルリターンタンク10に滞留した吸い上げオイルは、電磁弁5をオイル戻し管路11と吸上管2とが連通するよう切り替えることにより吸上管2を介してオイルパン1に戻されるが、オイルパン1のオイル供給口のキャップにオイル戻し管路11の他端を接続してオイル供給口からオイルパン1に戻すようにしてもよい。
【0010】
本発明は上記の通りの構造であるから、オイル消費量計測動作は電磁弁5をオイル戻し管路11側は遮断し、送油管路14側を開口した状態にしてサンプリングポンプ6を作動することによりオイルパン1のオイルを吸上管2で吸上げて送油管路14に流す。
【0011】
この送油管路14を流れる吸い上げオイルは、吸上管2でオイルを吸上げるときに泡が混入されるため、これをエア抜き7で除去して大気に放出し、泡、すなわちエアが混入されていない状態の吸い上げオイルをマスフロメータ8により質量値を測定してオイルリターンタンク10に供給する。
【0012】
前記マスフロメータ8により測定した質量値信号を前記測定デパイス9に送信し、測定デパイス9により積算重量値とエンジンの運転モード間の時間測定によりオイル消費量を計算してアナログ値を表示する。測定終了後は電磁弁5をオイル戻し管路11と吸上管2とが連通するよう切り替えてオイルリターンタンク10に滞留した吸い上げオイルをオイルタンク1に戻す。
【0013】
ここで本発明装置によるオイル消費量の計測原理を図3によって説明する。図3においてL1は吸上管2で吸い上げる測定開始前、つまりサンプリング開始前のオイルレベルである。オイルパン1のオイルは吸上管2の先端の吸い上げ液面レベルL2まで吸い上げて前記のように測定終了後、つまりサンプリング終了後にオイルリターンタンク10に滞留した吸い上げオイルをオイルタンク1に戻される。L3は前記オイルリターンタンク10に滞留した吸い上げオイルをオイルパン1に戻したときのオイル戻し液面である。このオイル戻し液面L3は当然吸上管2の先端の吸い上げ液面レベルL2より上位であり、かつエンジンでオイルを消費した分だけ測定開始前のオイルレベルL1より下位である。この測定開始前のオイルレベルL1からオイル戻し液面L3までの液面変化量がオイル消費量Dであり、この液面変化量のオイル消費量Dを測定するものである。
【0014】
この測定例を図2で説明する。図2において、Aはエンジン運転モード曲線、Bはオイルサンプリング曲線、Cは測定デバイス9による計算、オイル消費量出力曲線を示し、エンジン運転モード曲線Aはアイドリングモードとパターンモードである。このエンジン運転モードの間に最初のサンプリング開始とサンプリング終了S1を実施し、ある時間を経過した時点で次のサンプリング開始とサンプリング終了S2を実施する。前記次のサンプリング開始前にオイルリターンタンク10に滞留した吸い上げオイルがオイルパン1に戻されており、次のサンプリング開始は前記オイル戻し液面L3から吸上管2の先端の吸い上げ液面レベルL2までのオイルをサンプリングする。従って、最初のサンプリング開始とサンプリング終了S1と次のサンプリング開始とサンプリング終了S2の山の高さはオイル消費量Dだけ次のサンプリング開始とサンプリング終了S2の山の高さが低くなって示される。
【0015】
前記マスフロメータ8により測定した吸い上げオイルの質量値信号が測定デバイス9に送信され、測定デバイス9によって積算重量値とエンジンの運転モード間の時間測定によりオイル消費量を計算して測定デバイス9による計算、オイル消費量出力曲線Cで示すように計算オイル消費量Eをアナログ値を表示するのである。この計算オイル消費量Eは前記マスフロメータ8により測定したオイル消費量Dを最初のサンプリング開始とサンプリング終了S1から次のサンプリング開始とサンプリング終了S2の間の時間で割った数値である。
【0016】
上記の測定例を繰り返し行うことによりオイルサンプリング曲線Bの山の高さはオイル消費量Dに比例して漸次低く示されることになり、これに基ずく測定デバイス9による計算オイル消費量Eが増量表示されるのである。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、オイルパンから吸上管の先端の吸い上げ液面レベルまで吸い上げたオイルの質量値をマスフロメータで測定し、測定終了後に吸い上げたオイルをオイルパンに戻す動作を繰り返すことにより測定デバイスにより計算オイル消費量を計測するようにしたもであるから、エンジンを搭載する台上の振動及び測定室内温度等の影響で測定精度が左右されることがなく、また、吸い上げオイルに混入したエアをエア抜きで除去したオイルの質量値をマスフロメータで測定するため高精度の測定が得られる。さらに、計測のタイミングはエンジン停止状態の他アイドリングでも可能である。さらに加えて、構造が簡単であり安価に提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を示す構成図
【図2】本発明による測定例の説明図
【図3】本発明によるオイル消費量の計測原理の説明図
【符号の説明】
1 オイルパン
2 吸上管
3 レベルゲージガイド
4 送油管路
5 電磁弁
6 サンプリングポンプ
7 エア抜き
8 マスフロメータ
9 測定デバイス
10 オイルリターンタンク
11 戻し管路
12 リターンポンプ
Claims (1)
- オイルパンのオイルを吸い上げる吸上管と、この吸上管で吸い上げたオイルを流通する送油管路と、前記吸い上げたオイルの測定終了後に前記オイルパンに戻すため前記送油管路から供給して滞留するオイルリターンタンクと、前記吸上管とオイルリターンタンクとの間の前記送油管路に前記吸上管側から順に配設された電磁弁、サンプリングポンプ、エア抜き及びマスフロメータと、前記マスフロメータと接続された測定デバイスとを備え、前記オイルリターンタンクと前記電磁弁との間に配設されたオイル戻し管と、このオイル戻し管に配設したリターンポンプとを備え、前記送油管路を流れる吸い上げオイルに混入されているエアを前記エア抜きで除去した吸い上げオイルの質量値を前記マスフロメータで測定し、この質量値信号を前記測定デパイスにより積算重量値とエンジンの運転モード間の時間測定によりオイル消費量を計測表示するようにしたことを特徴とするオイル消費量計測装置。
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