JP3623204B2 - 乾溜熱分解システム - Google Patents

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  • Coke Industry (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子系プラスチックである廃タイヤゴム、廃プラスチック、塗料廃インキなどの被処理物を無公害処理して良質の燃料油や燃料ガスを取り出してリサイクル可能にする乾溜熱分解システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、廃タイヤ、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂などの高分子系プラスチックを無酸素状態で熱分解し、得られた油性ガスを冷却器(凝縮器)で冷却して凝縮分を燃料油として回収する乾溜熱分解システムについて、種々の提案がなされている。
【0003】
このような乾溜熱分解システムでは、前記高分子系プラスチックである被処理物を容器内に投入した後天蓋を閉じ、この容器を炉内に設置して加熱し、この容器内の被処理物を熱分解して高温の乾溜ガスを発生させ、この乾溜ガスを冷却器で冷却することで凝縮された油を回収し、この油をタンクに貯溜しておくなどして、燃料として再利用可能にするというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の乾溜熱分解システムにあっては、被処理物が投入される容器は単純な肉厚の一槽構造であり、炉本体のバーナに点火を行ってこの容器を加熱した場合に、そのバーナの火炎が集中する部位およびその近傍が特に高熱に晒され、その周辺との温度差が大きくなり、従って容器内部の被処理物ごとの熱分解度が不均一となって、結果的に被処理物全体としての乾溜能率が悪くなるという問題があった。
【0005】
また、前記容器は一槽構造であるために、クレーン等による炉内への収納および取り出しの作業中に、レンガなどの炉壁にその容器が直ちに衝突して、容器周壁の変形、損傷を招くことがあり、このため容器自体の耐久性が悪くなり、寿命が短くなるという不都合があった。
【0006】
さらに、前記のような乾溜を終了した後は、一旦、炉本体のバーナを止めて炉内から容器を取り出し、容器内の活性炭化物等を除去した後、この容器に別に用意した被処理物を再投入して炉内に設置し、再び乾溜作業に入ることになるが、このとき大気中で冷却してしまった肉厚の前記容器を再び炉本体のバーナの点火によって加熱開始させる必要がある。従って乾溜のための熱分解炉における熱の利用効率が悪く、乾溜作業の停滞が避けられないという不都合があった。
【0007】
また、従来の乾溜熱分解システムで用いられる冷却器は、多管構造、螺旋構造の配管構造を持ち、冷却水を上から下へと落下させる形態をなすため、冷却器の表面温度はいずれの部位でも略一定で、従って廃タイヤなどの被処理物の種類による乾溜ガス(炭化水素ガス)の性質やガス成分の分子構造に対応した冷却を行えず、この結果、回収される油の性状が一定にならず、良質の油が得られないという不都合があった。
【0008】
本発明は前記のような課題を解決するものであり、その目的とするところは、被処理物が投入された容器全体を炉内で略均等に加熱して熱分解処理の均一化、能率化を実現するとともに、容器の炉内への収納時における変形、損傷を防止でき、さらに乾溜の作業効率を高め、良質の油の回収を実現できる乾溜熱分解システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的に鑑みてなされたものであり、その要旨とするところは、被処理物を密封した容器を加熱し、前記被処理物の熱分解により高温の乾溜ガスを発生させる熱分解炉と、該熱分解炉から導いた乾溜ガスを凝縮液化して回収する一次冷却器とからなるシステムにおいて、前記一次冷却器は、前記熱分解炉から導かれる乾溜ガスの成分または比重に応じて前記凝縮液化のための冷却温度が異なる上下二段の冷却構造を持つことを特徴とする乾溜熱分解システムにある。
【0010】
この態様によれば、密封した容器内の被処理物が発生する乾溜ガスから必要とする油を一次冷却器によって回収することができるだけでなく、一次冷却器の中で気化状態となった軽い成分と重い成分の各冷却温度を上下二段の領域で分けて異なる値に設定することで、油化した油の性状である引火点、流動点を均一にすることができる。
【0011】
また、本発明の他の要旨は、前記一次冷却器で冷却される乾溜ガスのうち凝縮液化されない非凝縮ガスを再度凝縮液化して回収する二次冷却器と、該二次冷却器内で凝縮液化されない非凝縮ガスを燃焼するガス燃焼炉とを備えたことにある。
【0012】
この態様によれば、一次冷却器で冷却される乾溜ガスのうち凝縮液化されない非凝縮ガスを二次冷却器内で再度凝縮液化して回収するようにするとともに、二次冷却器内で凝縮液化されない非凝縮ガスをガス燃焼炉によって焼却して無臭化するようにした。
【0013】
また、本発明の他の要旨は、前記熱分解炉には前記容器を空隙を介して着脱自在に収納するとともに該容器を間接的に加熱する容器保持釜が設置されていることを特徴とする乾溜熱分解システムにある。
【0014】
この態様によれば、肉薄の容器を炉内に収容する際にこれが直接炉本体のレンガに干渉するのを回避できる。従ってこの容器が損傷するのを防止できるとともに、乾溜終了後に容器を炉内から取り出して、再び非処理物を収容した容器を炉内に収納する場合に、容器保持釜がバーナにより引き続き炉内に残って加熱されているため、その容器保持釜を介して容器を速やかに加熱することができ、繰り返し行われる乾溜作業を効率化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図について説明する。図1は本発明の乾溜熱分解システムを示す構成図である。同図において、1は熱分解炉で、この熱分解炉1内には内部に被処理物としての廃タイヤを収納して密封した容器2が収容される(図示しない)。また、この容器2にはメインストップバルブ3およびパイプ4を介して一次冷却器5および二次冷却器6に順次接続されている。
【0016】
これらの一次冷却器5および二次冷却器6の下方には、これらの底部に回収された油を各一のパイプ7、8を介して受けて、この油に含まれる水分を分離除去する油水分離槽9が配置されている。また、この油水分離槽9には、これから送出される油を受けてろ過するろ過器10が接続されている。なお、この油のろ過器10への供給は、このろ過供器10と油水分離槽とを結ぶパイプ11の途中に設置されたポンプ12によって行われる。
【0017】
さらに、このろ過器10には、パイプ13を介して貯油タンク14が接続されており、この貯油タンク14には精製された油が貯溜される。一方、前記二次冷却器6には一次冷却器5で凝縮液化されず油化しなかった過剰の非凝縮ガスを液相安全器15およびパイプ16を介して受けて燃焼するガス燃焼炉17が接続されている。
【0018】
なお、図において、2Aは別の場所に設置された、前記容器2と同一形状、サイズの別の容器で、容器2の熱分解炉1における加熱中に、別に用意された廃タイヤが収納されて待機し、前記容器2の加熱終了後に取り出された前記容器2に代えて、前記熱分解炉1内に収容される。つまり、ここでは、二つの容器2、2Aを熱分解炉1に交互に収容することで、前記乾溜処理を連続的に実施可能にしている。
【0019】
次に、このような乾溜熱分解システムを用いて廃タイヤから油を抽出する工程を、図2のフローチャートを参照して説明する。まず、容器2の中に廃タイヤをそのまま、または圧縮して投入する(ステップS1)。その投入量は、例えば、100本分(約1トン)とする。投入し終ったら天蓋を閉じて固定し、クレーンを用いてワイヤで吊り下げ、熱分解炉1上で下方に降ろして、図1に示すようにその熱分解炉1内に設置する(ステップS2)。そしてこの熱分解炉1内で容器2が正規の位置に収まり、乾溜のための準備が終了したとき、炉本体のバーナに点火し、容器2の加熱を開始する(ステップS3)。このとき、図示しない送風機を駆動して給排気を強制的に行って効率的な火炎形成を実現する。
【0020】
前記バーナの点火後所定時間、例えば40分〜60分経過すると、容器2内の温度が上昇して廃タイヤの熱分解が始まり、徐々に乾溜ガス(炭化水素ガス)が発生する(ステップS4)。この乾溜ガスは点線矢印で示すように天蓋から前記メインストップバルブ3を通って一次冷却器5に導かれて冷却され(ステップS5)、この一次冷却器5での冷却によるガスの凝縮液化により回収された油が(ステップS6)、実線矢印で示すようにパイプ7を通じて油水分離槽9に送り込まれる(ステップS7)。
【0021】
また、一次冷却器5で凝縮液化が行われなかった乾溜ガスは、一点鎖線矢印で示すように次段の二次冷却器6に導かれて(ステップS8)、ここで再度のガスの凝縮液化処理を受ける。この二次冷却器6での凝縮液化により前記同様に油が回収され、この回収された油は実線矢印で示すようにパイプ8を通じて油水分離槽9に送り込まれる(ステップS7)。この油水分離槽9では一次冷却器5および二次冷却器6で回収された油に含まれる水分を除去して白抜き矢印で示すように廃棄するとともに、油をポンプ12によってろ過器10に実線矢印で示すように送り込む。ろ過器10は不要な不純物などを取り除いた上で、油をパイプ13を通じて実線矢印で示すように貯油タンク14に送り込んで、ここに貯溜する(ステップS9)。またこの貯油タンク14内の油は、燃料として前記熱分解炉1のバーナおよび過剰ガス燃焼炉17のバーナへ送り込んで燃焼する。
【0022】
一方、前記二次冷却器6内でも冷却によって油化されない非凝縮性のガスは、液相安全器15に導かれて(ステップS11)、ここで水中に通されて湿ったガスに変換され、引火点が上げられる。また、前記液相安全器15を通されたガスの一部は、一点鎖線矢印で示すようにバルブ18およびパイプ19を通じて熱分解炉1のバーナ口より本体炉内に吹き出して、容器2の加熱のための熱源として利用することができ、経済的である。
【0023】
また、前記熱分解炉1が温度上昇するにつれて乾溜ガスの発生量が増え、これに伴って凝縮しない非凝縮性ガスの量も増加し、前記非凝縮ガスが前記熱分解炉1の燃焼による消費では次第に余りを生じるようになる。そこで、前記液相安全器15から一点鎖線矢印で示すように送出されたガスの一部を過剰ガス燃焼炉17のバーナ口より炉内に吹き出して焼却させる(ステップS12)。そして、この焼却予熱を利用して給湯することができる。この過剰ガスの燃焼によってガスの消臭化が可能となる。
【0024】
さらに、前記乾溜によって容器2内には炭化物および鉄線などが残り、クレーンによって容器2が熱分解炉1から取り出された後、その容器2の外に取り出される。そして鉄線を分別除去した後、炭化物は活性炭の原料として二次加工されて賦活処理され、例えば脱臭剤や各種環境浄化材料として製品化される。なお、各冷却器5、6の冷却媒体は水(冷却水)であり、これを各冷却器内に循環させて貯溜槽に貯水し、これを再度冷却に利用することで、プラント廃水や工場排水としての外部への放流が不用となり、経済的となる。
【0025】
図3は前記熱分解炉1の詳細を示す断面図である。この熱分解炉1は、ステンレスなどの耐熱性の金属板からなる下部枠体20および上部枠体21を有し、下部枠体20は基台22上に載置されている。この下部枠体20内の下部には、複数本の支柱23を持った支持部材24が設置され、各支柱23の下端は基台22上に支持されている。また、支持部材24は下部枠体20内の壁面に沿うようにリング状をなし、下部枠体20の一つの壁面を貫通する給気口25を通じて、支持部材24の上方へ外気を供給できるようになっている。なお、この給気口25には、ファンなどを用いて外気が強制的に送り込まれる。
【0026】
また、前記支持部材24上には熱分解炉の炉本体26が設置されている。この炉本体26は、天部26aがセメントに石綿を混合したものなどの耐火材料により略円弧状に形成され、内部がドーム状の空間とされている。また、この天部26aに複数個(例えば9個)の火炎通孔26cが設けられるとともに、下部は大きく開放されて前記給気口25に連通している。さらに、この炉本体26において、バーナからの火炎を直接受ける部位の周壁には、耐火レンガ27が所の定高さ、幅に亘って所定のパターンで埋め込まれている。
【0027】
さらに、この炉本体26の一側には天部26aに連続するように円筒状の火炎導出部26bが連設され、この火炎導出部26bは下部枠体20に形成された透孔20aを貫通して下部枠体20の外部へ連続するように突設されている。そして、この下部枠体20の外部へ突出した火炎導出部26bの先端開口にバーナ28の火炎放出部29が臨んでいる。
【0028】
この火炎放出部29付近には、前記液相安全器15を介して乾溜ガスを火炎導出部26b内に供給するためのノズル30端が臨んでいる。なお、図上では、火炎導出部26bを下部枠体20の内外に分離して設けた場合を示してたが、その下部枠体20の内外に連続的に一体連設してもよい。下部枠体20の外部では、火炎導出部26bの外周が補強用および保護用の金属筒枠31などにより被われている。
【0029】
一方、上部枠体21は下部枠体20より幾分大き目に作られ、下部枠体20上に支持されている。また、この上部枠体21の底部は開放されて下部枠体20内に連通し、前記炉本体26の火炎通孔26cから放出される火炎が上部枠体21内に導入可能となっている。この上部枠体21の周壁21aの一部に、その上部枠体21内に連通して排熱を行う排熱ダクト33が連設されている。
【0030】
前記上部枠体21の上方は開口しており、この開口部の内側に支持フランジ21bが水平に突設されている。34はステンレスなどの耐熱金属板からなる容器保持釜で、底部中央には釜内部に隆起する隆起部35が一体に形成されている。この隆起部35は底部の熱伝導面積を拡大するものであり、火炎による熱対流を促進して釜内温度の効率的な上昇および維持が図れるようにされている。なお、隆起部35の天部下面付近にはこの天部の熱集中を回避するための過熱防止部材36が張り付けられている。
【0031】
また、前記容器保持釜34の上方は開口しており、この開口部周縁には、外周側に向ってL字状に屈曲する支持部材37がリング状に突設されている。そしてこの支持部材37が前記上部枠体21の支持フランジ21b上に着脱可能に支持されている。このとき、容器保持釜34は上部枠体21内にあって、これの底部や耐火レンガ32に対して非接触状態にて支持フランジ21bにより吊持されている。支持フランジ21b上には複数の吊り具38が取り付けられ、これにクレーンで吊り下げられたワイヤ端が係止されて、熱分解炉の移動や搬送が行えるようになっている。
【0032】
前記容器保持釜34内にはこれと相似形をなす前記容器2が着脱可能に収容されている。すなわち、この容器2は底部中央に隆起部39を一体に有し、これが前記容器保持釜34の隆起部35を被うような相似形の所定サイズに形成されている。さらに、容器2の開口部周辺には略十字断面を持つリング状の係止部材40が一体に設けられている。そして、この係止部材40のうち下方に垂下する突起片40aの下端は、容器保持釜34の支持部材37上に支持されている。従って、容器2は容器保持釜34内に一定の間隙Gをおいて吊持状態にて着脱自在に収納される。従って、容器保持釜34は容器2の外釜として機能する。
【0033】
前記係止部材40のうち上方に突出する突起片40bには、後述の蝶ねじ端を螺入できるねじ孔を持った蓋保持部材41がリング状に連設されている。また、この蓋保持部材41上であって前記ねじ孔位置から外れた位置にパッキング42が取り付けられている。
【0034】
また、43は前記容器2の開口部を被うステンレス製の天蓋であり、これが全体としてドーム状をなし、下部周縁には屈曲部43aがリング状に形成されている。この屈曲部43aは容器2の前記開口部内周に略密に嵌合可能なサイズ、形状とされている。この天蓋43の頂部にはこの天蓋43の内部に連通する連通パイプ44が一体かつ水平に設けられており、この連通パイプ44の内端部分に温度・圧力調整部45が取り付けられている。
【0035】
さらに、前記天蓋43の外周部には水平方向に複数個の蝶ねじ支持片46が突設されており、これらの蝶ねじ支持片46に挿し込まれた蝶ねじ47の端部を、蓋保持部材41上の前記ねじ孔(図示しない)にねじ込むことで、パッキング42を介して容器2内を天蓋43によって完全に密閉することができる。なお、天蓋43内には、これの保形、補強のためのリング状の補強部材48が取り付けられている。また、天蓋43の頂部にはこの天蓋43を開閉操作するために、またこの天蓋43とともに容器2を容器保持釜34内から吊り上げるために、ワイヤ端に結合される吊り具49が取り付けられている。
【0036】
従って、蝶ねじ47によって蝶ねじ支持片46を蓋保持部材41に結合して、容器2に天蓋43を密閉保持したとき、これらは一体化されるため、吊り具49にワイヤ端を係止してクレーンで吊り上げることにより、この容器2を外釜である容器保持釜34の外へ取り出したり、この容器保持釜34内へ収容したりすることができる。
【0037】
かかる構成になる熱分解炉1では、まず容器2内の廃タイヤを投入して天蓋43を閉じ、これをクレーンにより上部枠体21内にセット(設置)された容器保持釜34内に収容する。続いて、前記火炎導出部26b先端に取り付けられたバーナ28の火炎放出部29から火炎を発生させる。この火炎は、給気口25からの外気を受けて炉本体26内の中央部付近で拡大し、さらに、複数個の火炎通孔26cを通過して外釜である容器保持釜34の底部およびその周辺に到達する。このため、容器保持釜34は火炎によって直接加熱されるとともに、間隙Gを介して配置された容器2の全体が、間隙Gの空気層を介して略均等温度で加熱される。
【0038】
また、容器保持釜34および容器2の各底部は前記のように上方に隆起しているため、これらの底部における熱集中を回避しながら、加熱面積の拡大を図ることができる。従って、容器2内に収容された廃タイヤのうち、この容器2の中央部付近にあるものも、また周壁近傍にあるものも略均一の速度で加熱処理され、すべての廃タイヤについて略同時並行的に乾溜が進行する。そして、この加熱処理によって発生した容器2内の乾溜ガスは天蓋43内に設置された温度圧力調整部45を介して連通パイプ44の外へ供給され、前記のようにメインストップバルブ3を介して一次冷却器5へ供給される。
【0039】
また、このような乾溜作業の終了時には、クレーンによって容器2が容器保持釜34内から取り出され、これに代えて図1に示すような廃タイヤを収納した別途用意の容器2Aを容器保持釜34内に、クレーンによって収容する。これによことで、容器保持釜34のバーナ28による加熱作業を停止することなく、容器2A内の廃タイヤの乾溜作業を引き続き継続して行うことができる。従って、この容器2Aの加熱速度を速やかに立ち上げることができ、バーナを一旦停止する場合に比べて乾溜効率が著しく向上するとともに、燃料費のコストダウンを図ることができる。
【0040】
さらに、容器2はこれの外釜となる容器保持釜34の内外に出し入れされるため、コンクリートやレンガなどの炉内構造物に直接干渉することがなくなり、このため、容器2の変形や損傷を未然に防止することができる。
【0041】
図4は前記一次冷却器5を一部破断して示す拡大正面図である。この一次冷却器5は上下2段構造をなし、下部の円筒状の下部冷却室51上に上部冷却室52を重ねたものからなる。そして、下部冷却室51は筒内の下半部に上下2枚の仕切板53、54によって隔成した冷却水室55の上下部に連通するように、給水パイプ56および排水パイプ57が取り付けられている。
【0042】
また、各仕切板53、54にはこれらを貫通するように、等高(等長)の複数本のパイプ58が図5に示すようなパターンにて配置されている。なお、これらのパイプ58と各仕切板53、54との貫通部は溶接などにより完全にシール処理がなされている。さらに、前記下部冷却室51の下部開口の端縁には逆円錐状の油受け59の周縁が溶接などにより固定され、この油受け59の下端部には油取出口60が設けられ、これが図1に示すパイプの一端に接続されている。
【0043】
下部冷却室51内における冷却水室55の上部はガス通路としての空隙部61となっており、この空隙部61内に、下部冷却室51の周壁にこれを貫通するように設けたガス供給口62の一端が連通している。なお、下部冷却室51の周壁外周には、これを床上に安定支持する複数本の支持脚63の上端が固定されている。64はこれらの支持脚63どうしを接続する補強杆である。
【0044】
一方、上部冷却室52は筒内を上下2枚の仕切板65、66によって隔成した冷却水室67を有し、この冷却水室67の上下部に連通するように、給水パイプ68および排水パイプ69が取り付けられている。また、これらの仕切板65、66にはこれらを貫通するように等長の複数本のパイプ70が配置されている。なお、これらの貫通部は溶接などによりシール処理されている。
【0045】
また、上部冷却室52において、仕切板66の下部は下部冷却室51内の空隙部61に開放され、仕切板65の上部は空隙部71とされている。さらに、上部冷却室52の周壁上部にはガス排出口72が取り付けられ、一端は空隙部71に開口し、他端は図1に示す二次冷却器6に接続されている。
【0046】
このような一次冷却器5では、前記容器2における廃タイヤの乾溜処理によって排出された乾溜ガスがガス供給口62から空隙部61内に送り込まれ、一部はパイプ58内を通るとともに他の一部はパイプ70を通過して、ガス排出口72から外へ出ようとする。一方上下部の各給水パイプ56、68からそれぞれ冷却水室55、67内に冷却水が送り込まれ、冷却水室55、67で熱交換を行った冷却水がそれぞれ各排水パイプ57、69を通じて外部へ排出される。これにより、各パイプ58、70を通過する高温の乾溜ガスは急速に冷却され、この冷却により凝縮液化した油が各パイプ58、70内を下方に滴下し、油受け59に回収される。
【0047】
この場合において、乾溜ガスである炭化水素ガスの性質およびガス成分の分子構造は、乾溜対象である被処理物によって異なる。従って、そのガス成分の比重の配分に対応して乾溜ガスの冷却による液化(油化)処理を行う必要がある。このため、本実施の形態では、下部冷却室51および上部冷却室52を乾溜ガスの比重に適合した1対4.7の長さ比の分配二段構造としている。
【0048】
従って、例えば上部冷却室52の内径を1870ミリ、長さを1090ミリとし、ガス取入口であるガス供給口62の内径を870ミリ、長さを250ミリ、下部冷却室51の内径を870ミリ、長さを230ミリとする(230ミリ対1090ミリ=1対4.7)。また、このときガス供給口62の出口部付近の温度は230℃前後とすると、下部冷却室51では45℃となり、上部冷却室52では28℃〜32℃になる。
【0049】
このように、上部冷却室52および下部冷却室51は、乾溜ガス成分の関係から、気化状態における軽い成分の冷却温度と重い成分の冷却温度を前記設定温度状態にすることによって、油化されて回収された油の性状である引火点、流動点を均一にすることができる。従って、廃タイヤの乾溜油の品質を安定化することができる。
【0050】
図6は二次冷却器6を一部破断して示す正面図である。この二次冷却器6は、筒内において上下二枚の仕切板73、74によって冷却水室75が仕切られており、この冷却水室75の上下部に連通するように、給水パイプ76および排水パイプ77が取り付けられている。また、仕切板73、74にはこれらを貫通するように等長の複数本のパイプ78が所定のパターンにて配置されている。
【0051】
さらに、二次冷却器6の筒体の下部開放端には、逆円錐状の油受け79と、この油受け79中心の下方に垂下する有底円筒部80とが設けられている。また、この油受け79の下面には有底円筒部80の外周を一定の間隙をおいて包囲するもう一つの有底円筒部81が連設されており、この有底円筒部81の上部にこれの内外に連通する油排出パイプ82が連設されている。なお、この油排出パイプ82は前記パイプ8を介して前記油水分離槽9に連結される。
【0052】
さらに、二次冷却器6の筒体内における仕切板73の上部と仕切板74の下部には空隙部83、84が設けられ、これらに各一端が開口するように、前記筒体にガス供給口85およびガス排出口86が連結されている。これらのうち、上部のガス供給口85は一次冷却器5のガス排出口72に連結され、下部のガス排出口86は前記液相安全器15に連結されている。
【0053】
この二次冷却器6では、ガス供給口85から導入された非凝縮ガスをパイプ78内を通過させることにより、冷却水室75内に導入された冷却水により冷却しながらガス排出口86へ導出し、冷却によって凝縮された油を油受け79に落下させて回収する。また、この油を油排出パイプ82を通して油水分離槽9へ導くとともに、なおも、凝縮されない非凝縮ガスは前記ガス排出口86から液相安全器15に供給し、さらに過剰ガス燃焼炉17に導いて焼却する。
【0054】
なお、前記実施の形態では廃タイヤの乾溜式油化処理について述べたが、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエメタクリル、ポリ塩化ビニル、ポリフェレンスルフィド、ポリアミド、電線被覆材、発泡スチロール、ナイロンなどの高分子系プラスチックを被処理物とする乾溜式油化処理にも広く適用できることはいうまでもない。
【0055】
また、本発明によれば被処理物を破砕したり、土砂を水洗いしたりするなどの準備作業が不要であり、そのまま被処理物の容器2内へ投入して直ちに乾溜処理に入ることができる。なお、この乾溜処理により回収される油の品質は、例えばA重油、灯油およびこれらの中間の油で、油の回収率は自己消費分を差し引いた残りの75%以上となる。
【0056】
さらに、本発明は設備要素が少ないため設備コストが安く、操作が簡単で、ランニングコストも安いという利点も得られる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、被処理物を密封した容器を加熱し、前記被処理物の熱分解により高温の乾溜ガスを発生させる熱分解炉と、該熱分解炉から導いた乾溜ガスを凝縮液化して回収する一次冷却器と、該一次冷却器で冷却される乾溜ガスのうち凝縮液化されない非凝縮ガスを再度凝縮液化して回収する二次冷却器とを設けて、ガス燃焼炉において、二次冷却器で液化されずに出てきた非凝縮ガスを燃焼させることで、密封した容器内の被処理物が発生する乾溜ガスの中から必要とする油を二段の冷却処理によって確実に回収でき、一方、非凝縮ガスはガス燃焼炉によって焼却して無臭化できるとともに、その焼却熱を熱源として給湯などに有効利用することができる。
【0058】
また、本発明は、前記熱分解炉には、容器を空隙を介して着脱自在に収納するとともに該容器を間接的に加熱する容器保持釜を設けたことにより、肉薄の容器を炉内に収容する際に直接炉本体のレンガに容器が干渉して損傷するのを防止できるとともに、乾溜終了後に容器を炉内から取り出して、再び非処理物を収容した容器を炉内に収納する場合に、容器保持釜がバーナにより引き続き炉内に残って加熱されているため、その容器保持釜を介して容器を速やかに加熱することができ、繰り返し行われる乾溜作業を効率化することができるという利点が得られる。
【0059】
さらに、本発明は、前記一次冷却器に、前記熱分解炉から導かれる乾溜ガスの成分または比重に応じて冷却温度が異なる上下二段の冷却構造を持たせるようにしたことで、気化状態となった軽い成分と重い成分の各冷却温度を上下部の領域で分けて異なる値に設定することで、油化した油の性状である引火点、流動点を均一化できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による乾溜熱分解システムを示す構成図である。
【図2】本発明による油の回収手順を示すフローチャートである。
【図3】図1における熱分解炉および容器の構成を示す断面図である。
【図4】図1における一次冷却器を一部破断して示す拡大正面図である。
【図5】図4に示す一次冷却器の一部を示す平面図である。
【図6】図1における二次冷却器を一部破断して示す拡大正面図である。
【符号の説明】
1 熱分解炉
2 容器
5 一次冷却器
6 二次冷却器
17 ガス燃焼炉
34 容器保持釜

Claims (3)

  1. 被処理物を密封した容器を加熱し、前記被処理物の熱分解により高温の乾溜ガスを発生させる熱分解炉と、該熱分解炉から導いた乾溜ガスを凝縮液化して回収する一次冷却器とからなるシステムにおいて、
    前記一次冷却器は、前記熱分解炉から導かれる乾溜ガスの成分または比重に応じて前記凝縮液化のための冷却温度が異なる上下二段の冷却構造を持つことを特徴とする乾溜熱分解システム。
  2. 前記一次冷却器で冷却される乾溜ガスのうち凝縮液化されない非凝縮ガスを再度凝縮液化して回収する二次冷却器と、該二次冷却器内で凝縮液化されない非凝縮ガスを燃焼するガス燃焼炉とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の乾溜熱分解システム。
  3. 前記熱分解炉には、前記容器を空隙を介して着脱自在に収納するとともに、該容器を間接的に加熱する容器保持釜が設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乾溜熱分解システム。
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