JP3622807B2 - 改良されたアクリル系複合繊維 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は染色加工性に優れ、且つ染色加工後も捲縮の発現性が低下しないことを特徴とする、天然ウールライクな風合いを有するアクリロニトリル系複合繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクリロニトリル系複合繊維はその優れた捲縮特性、嵩高性、発色性などから衣料用もしくはカーペットなどの繊維素材として工業的に生産されている。 その製造方法の一つとして、該繊維を構成する複合成分としてスルホン酸基(水可逆性成分)の含有量を異にする少なくとも2種のアクリロニトリル共重合体を溶解せしめた原液を複合紡糸口金に導いて、複合成分を接合せしめたサイドバイサイド型アクリロニトリル系複合繊維を製造する技術が知られている。
(たとえば特公昭57−35288号公報)
尚、本発明で水可逆性とは水膨潤による伸びと乾燥による収縮が繰り返し起こる性質をいう。
【0003】
しかしながら、かかる従来技術では水可逆性成分が繊維の全長にわたって均一に層状をなして配列されているために、捲縮が均一であり、捲縮が繊維軸方向に自然に変化している天然ウールの風合いと異なり硬い。また、水可逆性捲縮を示すアクリロニトリル系繊維はそのスルホン酸基のために、水可逆性が大きくなるにしたがい染色速度が速くなり、実用染色で染色むらが起こり易く、アクリロニトリル系繊維の特徴である良好な発色性を有する繊維製品が得られない。
【0004】
かかる欠点を改善すべく、本発明者は水可逆性成分であるスルホン酸基の含有量を繊維軸方向に変化させる事によって、より天然ウールに近い風合いを得るとともに、染色加工性を併せ改良しようとする技術を既に提案している。
(特開平7−216654号公報)
【0005】
しかしながら、この方法によって目的とする改良効果、すなわち、風合いや染色加工性が改良された高品位のアクリロニトリル系複合繊維が得られるものの、水可逆性成分であり且つ染着座席ともなるスルホン酸基が、一般的に用いられるカチオン染料で染色されることにより封鎖され、水可逆性捲縮能が低下するという問題が避けられない。又、濃色に染めるに従い封鎖されるスルホン酸基の量が増加し、水可逆性捲縮能はさらに低下し、目的とする捲縮特性、嵩高性が得られなくなるという欠点も明らかに成ってきた。
【0006】
すなわち、市場に出される繊維製品は殆ど全てが染色された物であり、従来の技術で作られた繊維製品は嵩高風合いの低下が避けられない。さらに、同一の繊維構造物でも個体毎の色調に濃色から淡色までバライティ−を持たせたり、繊維製品一個体の中でも濃色部や淡色部を混在させ付加価値を高めようとしている。このような市場の要望に対して、従来の技術では、糸染やピ−ス染を行った場合には、色調が濃色であるか、淡色であるか、によって出来上がった繊維製品の風合いが異なっていたりする。また、色調によって乾燥セット、タンブラ−加工等の後工程処理条件を一々調整しなければならない煩雑さを伴うという欠点が明らかに成ってきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは前述の如き従来技術に付随する欠点を改善すべく研究を繰り返した結果本発明に至ったものである。すなわち本発明の目的とするところは、アニオン染料可染性で、濃色に染色された繊維製品においても水可逆性に基づく優れた捲縮特性を有し、天然ウールライクな風合いと染色加工性に優れたアクリロニトリル系複合繊維を提供することである。また、色調の濃淡にかかわらず、所定の風合いの製品が得られ、さらに染色後工程の処理も容易である繊維製品を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる本発明の目的は、アクリロニトリル系重合体成分中のアクリロニトリルモノマー量の差が1から6重量%である2種の高低両熱収縮性アクリロニトリル系重合体成分を繊維軸方向にサイドバイサイドに接合してなる複合繊維において、該複合繊維はアニオン染料染色用であって、該複合繊維を構成する2成分のうち、アクリロニトリルモノマー量の多い低熱収縮性成分は、塩基性基含有モノマーを共重合してなるアクリロニトリル系重合体からなり、他方アクリロニトリルモノマー量の少ない高熱収縮性成分は、スルホン酸基含有モノマーを共重合してなるアクリロニトリル系重合体又は、該重合体とスルホン酸基を多量に含有する第3の重合体との混合アクリロニトリル系重合体からなり、さらに好ましくは高熱収縮性成分中の繊維軸方向全スルホン酸基の量が0.24〜2重量%であることを特徴とする改良されたアクリル系複合繊維によって達成される。
【0009】
さらに、高熱収縮性成分中の繊維軸方向のスルホン酸基の量が数3及び数4を満足する範囲で繊維軸方向に50〜600mmの周期で変化していることを特徴とする改良されたアクリル系複合繊維によってより良く達成される。
【0010】
【数3】
Figure 0003622807
【0011】
【数4】
Figure 0003622807
【0012】
最も好ましくは、低熱収縮性成分中のアクリロニトリル成分が90重量%以上であることを特徴とする改良されたアクリル系複合繊維によってさらに高レベルで達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳述する。まず本発明は、アクリロニトリル系複合繊維中の2成分間のアクリロニトリルモノマー量の差が1から6重量%であるものを前提とする。すなわち両成分中のアクリロニトリルモノマーの共重合割合の差が1重量%未満では、熱感性すなわちアクリロニトリル含有量の差に基づく熱収縮性差による捲縮発現が小さく、目的とする複合繊維を得る事が出来ない。一方、6重量%を超えると熱収縮性差による捲縮が大きくなりすぎて、本発明の技術をもってしても目的とする天然ウールに近い風合のアクリロニトリル系複合繊維を得ることが出来ない。
【0014】
かかる高低両熱収縮性アクリロニトリル系重合体は一般に良く知られた水系懸濁重合などによって得られ、第二成分モノマーとしはアクリル酸メチルエステル、酢酸ビニール、メタクリル酸などが例示される。また本発明はこれら高低両熱収縮性アクリロニトリル系重合体成分が、サイドバイサイドに接合している複合繊維である。両成分の量は高熱収縮性アクリロニトリル系重合体成分が20〜80重量%で低熱収縮性アクリロニトリル系重合体成分が80〜20重量%のものである。
【0015】
次に本発明では、該複合繊維を構成する2成分のうち、アクリロニトリルモノマ−量の多い低熱収縮性成分は、第三成分モノマーとして化1(一般式(I))および/または化2(一般式(II))で示される塩基性基含有モノマ−を0
.5重量%ないし7重量%、望ましくは1重量%ないし7重量%を含有するアクリロニトリル系重合体から成る必要がある。ここにおいて該重合体中の化1(一般式(I))および/または化2(一般式(II))で示される塩基性基含有モノマ−が0.5重量%に満たない量しか含有しない繊維においては、実用上アニオン染料可染といえるのに必要なレベルの染色性が得られず、また7重量%を越える量を含有することは繊維の物理的性質や、化学的性質を悪くするだけでなんら利益がない。尚、かかる塩基性基含有モノマ−としては、ジメチルアミノエチルアクリレ−ト、ジエチルアミノエチルメタアクリレ−ト、ジエチルアミノプロピルメタアクリレ−ト、ジメチルアミノブチルアクリレ−ト等の化1(一般式(I))で示されるアミノ基を有するアクリル酸エステル、またはメタアクリル酸エステル類や、メタアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムニトライド等の化2(一般式(II))で示される4級アンモニウム基を有するアクリル酸エステル、またはメタアクリル酸エステル類である。
【0016】
【化1】
Figure 0003622807
【0017】
【化2】
Figure 0003622807
【0018】
さらに、該複合繊維を構成するもう一方のアクリロニトリルモノマ−量の少ない高熱収縮性成分は、第三成分モノマーとしてメタアリルスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンパラスルホン酸あるいはビニルスルホン酸、およびこれらの塩を共重合せしめたアクリロニトリル系重合体、または該第三成分モノマーを多量に含有する第3の重合体と該アクリロニトリル系重合体との混合体成分であり、該高熱収縮性成分中の繊維軸方向の全スルホン酸基の量が0.24〜2重量%の範囲で目的が効果的に達成される。
【0019】
ここで言う高熱収縮性成分中の繊維軸方向の全スルホン酸基の量とは、該複合繊維を高低両熱収縮性成分に2分割したときに、その高熱収縮性成分中に含有されるスルホン酸基の量であり、アクリロニトリル系共重合体のスルホン酸基、またはアクリロニトリル系重合体のスルホン酸基の量に第3の重合体のスルホン酸基の量を加えたスルホン酸基の量の合計を言う。
【0020】
高熱収縮性成分中の繊維軸方向の全スルホン酸基の量が0.24重量%未満である場合、水感性捲縮すなわち水可逆性に基づく捲縮発現能が低下し、ボリューム感のある風合いを有する繊維製品が得にくくなり、一度ヘタリ現象を生じるとその回復が著しく困難になる問題を生じるため、複合繊維として商品価値を与えるものとはならない。
【0021】
一方、高熱収縮性成分中の繊維軸方向の全スルホン酸基の量が2重量%を越える量を含有することは、繊維の水膨潤性が増大し、染浴中では著しく伸び、乾燥後には著しく収縮し、実用染色加工を困難にするばかりでなく、繊維の物理的性質や、化学的性質を悪くするだけでなんら利益がない。
【0022】
さらに本発明になるアクリロニトリル系複合繊維は、該繊維を構成する高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量を繊維軸方向に数3および数4を満足する範囲で、かつ繊維軸方向に50〜600mmの周期で変化させることによって、より良く目的を達成することが出来る。該高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量を繊維軸方向に変化させることは、高スルホン酸基含有部分の繊維の高捲縮性能が、バルキーヤーン中に少量の高収縮綿を混在せしめたときと同じ作用によって、複合繊維全体の嵩高性、ボリューム感を与えるために、同一量のスルホン酸基を均一に層状に配列してなる複合繊維に比べ繊維製品は高嵩高性、高ボリュ−ム感を示す。
【0023】
すなわち、繊維製品の嵩高性、ボリューム感レベルを同一にしようとした場合、スルホン酸基を均一に層状に配列してなる複合繊維に比べ全スルホン酸基の量を低くすることが可能となり、実用染色加工を容易ならしめるとともに、無駄なスルホン酸基を含有せしめることなく、得られる繊維の物理的性質や、化学的性質の悪化が低減される。
一方、天然ウールのソフトでボリューム感の有る風合いは、捲縮が繊維軸方向にゆるやかに分布していることによると考えられているが、本願発明ではこれを次に述べる手段によって実現している。
【0024】
すなわち、本発明の複合繊維においては、高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量を繊維軸方向に数3および数4によって規定する範囲で、50〜600mmの周期をもって変化させることによって本発明の目的をより良く達成している。さらに本発明によって作られる該複合繊維の特徴はこの変化の程度を調整することにより繊維製品の用途、目的に合わせ風合いの異なる複合繊維を自在に設計出来ることにある。
【0025】
しかしながら、高熱収縮性成分中の繊維軸方向スルホン酸基変化の1周期内でのスルホン酸基の量の極大値/極小値(Bmax/Bmin )の比が2以上で、より天然ウ−ルに近いソフトでボリューム感の有る風合いとなるが、スルホン酸基の量の極大値(Bmax )が2.4重量%越える場合、捲縮数が高く成りすぎ風合いが極めて硬くなり、目的とする繊維製品が得られないばかりか、アクリロニトリル系繊維としての外観の品位を著しく損ねる。
一方、極小値(Bmin )が0.24重量%未満では乾燥時の捲縮発現は低く、水感性に基づく複合繊維としての嵩高性が得られない。
【0026】
また、高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量が繊維軸方向に50〜600mm、好ましくは50〜400mmの周期で変化している必要がある。該周期が下限を下回る場合では、工業的には生産性が極めて悪く採用しがたく、一方かかる範囲の上限を越える場合においては、スルホン酸基を均一に層状に配列してなる複合繊維との差異が小さくなり、前述した効果が減少する。
【0027】
本発明になる複合繊維を構成する高熱収縮性成分中の全スルホン酸基の量が繊維軸方向に変化してなるアクリロニトリル系複合繊維を湿式紡糸法を用いて製造する場合において、無機系溶剤を用いるときは、一般に良く知られた水系縣濁重合法を用いて、塩基性基含有モノマ−を共重合してなる低熱収縮性アクリロニトリル系重合体(Ap )とスルホン酸基含有モノマ−を共重合してなる高熱収縮性アクリロニトリル系重合体(Bp )を各々溶解し、原液を作成する(低熱収縮性アクリロニトリル系重合体原液(Ad )、高熱収縮性アクリロニトリル系重合体原液(Bd )とする)。
【0028】
ついで別に準備したスルホン酸基を多量に含有する第3の重合体を紡糸送り配管の途中で、定量ポンプの回転数を変えることにより添加量を経時的に変化させながらBd に加え、連続的に混合溶解しながら、もう一方の成分であるAd とともに複合紡糸口金に導き凝固浴に押しだし、ついで水洗、延伸、緻密化乾燥、湿熱処理、油剤処理、捲縮処理等を施し、最終繊維に作成される。尚、添加量を経時的に変化させる方法としては連続的変化させる方法や、段階的に変化させる方法がある。
【0029】
ここで上記Bd に加える第3の重合体としてはこれによって制約されるものではないが、例えばアクリロニトリル/アクリル酸メチルエステル/スチレンパラスルホン酸ソ−ダ単量体からなりアンモニュムパ−サルファイト/ピロ亜硫酸ソ−ダのレドックス系触媒にて通常の水系連続重合で得られるラテックス等である。
【0030】
さらに最も好ましくは、本発明になるアクリロニトリル系複合繊維を構成する低熱収縮性成分中のアクリロニトリル成分が90%重量%以上であることによって、さらに高レベルにより良く目的を達成することが出来る。すなわち、アクリロニトリル系繊維においては、アクリロニトリル成分が高い程、熱水中、湿潤時のヤング率が高くなり、繊維製品の寸法安定性が向上する。従って低熱収縮性成分中のアクリロニトリル成分が90%重量%未満である場合染色加工時および洗濯時の寸法安定性が劣り、より高レベルでの高品位なアクリロニトリル繊維製品が得られない。
【0031】
【実施例】
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、実施例中、水感率、捲縮特性、染着度他の特性は次の測定法により求めた値である。また実施例中で使用する用語の略号を以下に示す。
(1)水感率(%)
Figure 0003622807
:原綿を約300dに相当する本数だけ引き揃え荷重11mg/dを加え、原長を測定した長さ。
:同試料を水中フリーな状態で15分間沸騰させ、除冷(20℃以下)後、水分を濾紙で取り去り、荷重11mg/dを加え、長さを測定した長さ。
:次いで、同試料をフリーな状態で80℃で30分乾燥させ、除冷(室温)後、荷重11mg/dを加え、長さを測定した長さ。
【0032】
(2)捲縮特性
試料 :下記(3)染着速度測定(A法・B法)後染綿を水洗後60℃で1時間乾燥し測定試料とした。
測定 :(n=50) JIS L1015
Cn :捲縮数 (ケ/25mm)
変動率 (%) (標準偏差/平均値)x100
Ci :捲縮率 (%)
変動率 (%) (標準偏差/平均値)x100
(3)染着速度(染着度)
A法:
染浴(母液):染料 Suminol Fast Cyanine Green G 5.0%owf
浴比 :1/100
温度・時間 :93℃x60分
測定 :残液比色法 分光光度計(610mμ)
Figure 0003622807
B法:
染浴(母液):染料 Sumicacryl Orange 3R 3.5%owf
浴比 :1/100
温度・時間 :93℃x60分
測定 :残液比色法 分光光度計(540mμ)
Figure 0003622807
【0033】
尚、後出の表中、○、△、×の記号は夫々の評価項目の特性が、下記であることを示す。
(4)編地風合い
試料:5Gx2P天竺の編地
測定:触感判定
◎:天然ウールに極めて近い良好なボリュ−ムとソフト風合いを有する。
○:良好なボリュ−ムとソフト風合いを有する。
△:ボリュ−ムがやや劣り、やや硬い風合いを有する。
×:ボリュ−ムが劣り、風合いが硬い。
【0034】
(5)耐熱白度安定性
試料:原綿
測定:原綿と130℃ドライで30分間処理後を視感判定
○:原綿と処理後の白色度差がグレ−スケ−ル3.5級以上
△:原綿と処理後の白色度差がグレ−スケ−ル2.5級以上〜3.5級未満
×:原綿と処理後の白色度差がグレ−スケ−ル2.5級未満
(6)染色加工性
試料:メ−トル番手20番双糸 綛
測定:染色後の綛形状を視感判定
○:綣縮発現むらが少なく良好で実用染色で問題ない。
△:綣縮発現むらがやや大きいが実用染色可能。
×:綣縮発現むらが大きく実用染色不可。
綛染処方:
C法:染料 Suminol Fast Cyanine Green G 3.0%owf
D法:染料 Cath Blue GL H200 2.5%owf
浴比:1/100
昇温カ−ブ:60℃から20分間かけて100℃に昇温し、45分間保持した後、徐冷した後綛を取り出す。
【0035】
(7)用語の略号
AN :アクリロニトリル
MA :アクリル酸メチルエステル
MAS:メタアリルスルホン酸ソ−ダ
VAc:酢酸ビニル
DAM:ジメチルアミノエチルメタアクリレ−ト
SPSS:スチレンパラスルホン酸ソ−ダ
Ap :塩基性基含有モノマ−を含有する低熱収縮性共重合体
Bp :スルホン酸基含有モノマ−を含有する高熱収縮性共重合体
Cp :極性モノマ−を含有しない低熱収縮性共重合体
Ad :低熱収縮性共重合体(Ap)の原液
Bd :高熱収縮性共重合体(Bp)の原液
Cd :低熱収縮性共重合体(Cp)の原液
L :スルホン酸基を多量に含有する第3の重合体
BI :高熱収縮性共重合体原液(Bd)にスルホン酸を多量に含有する第3の重合体(L)を加えた原液
【0036】
実施例 1
複合繊維の高熱収縮性成分であるBp 成分にはアクリロニトリルとアクリル酸メチルエステルの合量が98重量%で、その比率が表1に示す範囲であり、且つメタアリルスルホン酸ソ−ダが2重量%(スルホン酸量として1重量%)である[η]=1.5の共重合体を用いた。また低熱収縮性成分であるAp 成分はアクリロニトリル93重量%、酢酸ビニル4重量%とジメチルアミノエチルメタアクリレ−ト3重量%を含有する[η]=1.5の共重合体を用いた。
Ap 、Bp 両共重合体をそれぞれロダンソーダ48%水溶液に溶解し、共重合体濃度が11重量%となるよう紡糸原液(Ad,Bd)を準備した。
【0037】
特公昭39−24301号による複合紡糸装置にAp /Bp 成分比が1/1となるように原液(Ad/Bd)をそれぞれ複合紡糸装置に導いた。
ついで複合紡糸装置に導いたAd/Bd原液は0℃、10%ロダンソーダ水溶液中に湿式紡糸し、得られた湿潤フィラメントは沸水中で10倍延伸後、115℃の熱風中で乾燥する。得られた繊維を110℃の加圧水蒸気中で熱処理を行い5dの複合繊維を作成した。試料作成条件の詳細を表1に示す。かくして得られた繊維をこの後常法に従って紡績し、メートル番手20番手双糸の紡績糸に作成し、綛染後さらに5ゲージ2プライで天竺の編地に形成した。かくして得られた複合繊維原綿と編地は表2に示すごとき特性であった。
【0038】
【表1】
Figure 0003622807
【0039】
表1、表2の記載から、本発明品である試料No2〜4対比、高低熱収縮性2成分のアクリロニトリル含有量の差が1重量%未満である試料No1は熱感性綣縮が低い。一方、アクリロニトリル含有量の差が7重量%である試料No5は熱感性綣縮が高過ぎ風合いが硬く、水可逆性綣縮の付与によっても本発明の目的である天然ウ−ルライクなソフトでバルキ−感のある繊維製品が得られないことが容易に理解される。
【0040】
【表2】
Figure 0003622807
【0041】
実施例 2
複合繊維の高熱収縮性成分であるBp 成分にはアクリロニトリル88重量%、アクリル酸メチルエステル10重量%とメタアリルスルホン酸ソ−ダ2重量%、(スルホン酸量として1重量%)を含有する[η]=1.5の共重合体を用いた。また低熱収縮性成分であるAp 成分はアクリロニトリル90重量%、酢酸ビニルとジメチルアミノエチルメタアクリレ−トの合量が10重量%で、その比率が表3、表4に示す範囲であり、[η]=1.5の共重合体を用いた。
Ap 、Bp 両共重合体をそれぞれを実施例1と同じ方法で溶解し、紡糸原液(Ad,Bd)を準備した。
【0042】
ついで、実施例1と同じ方法で5dの複合繊維を作成した。試料作成の詳細を表3、4に示す。かくして得られた繊維をこの後常法に従って紡績し、メートル番手20番手双糸の紡績糸に作成し、綛染後さらに5ゲージ2プライで天竺の編地に形成した。かくして得られた複合繊維原綿と編地は表5、表6に示すごとき特性であった。
【0043】
【表3】
Figure 0003622807
【0044】
【表4】
Figure 0003622807
【0045】
表3、表4、表5、表6の記載から、低収縮性成分中のジメチルアミノエチルアクリレ−トの含有量に係わりなく、綣縮発現性は良好で得られる繊維製品はソフトでバルキ−感に優れているが、本発明品である試料No7〜11に対し、ジメチルアミノエチルアクリレ−トの含有量が、0.5重量%未満である試料No6はアニオン染料における染着度が低く、アクリル繊維の特徴である良好な染色特性が得られない。一方、ジメチルアミノエチルアクリレ−トの含有量が7重量%を越える試料No12は、ジメチルアミノエチルアクリレ−トを多量に含有することによって、耐熱白度安定性が著しく劣り、アクリル繊維としての品位を低下させていることが、理解される。
【0046】
【表5】
Figure 0003622807
【0047】
【表6】
Figure 0003622807
【0048】
実施例 3
比較例としてアクリロニトリル90重量%、アクリル酸メチルエステル10重量%を含有する[η]=1.5の共重合体(Cp)を準備し,実施例2で用いたBpとCp両共重合体をそれぞれを実施例1と同じ方法で溶解し、紡糸原液(Bd,Cd)を準備した。
【0049】
実施例1と同じ方法で5dの表7に示す複合繊維を作成した。試料作成の詳細を表7に示す。かくして得られた繊維をこの後常法に従って紡績し、メートル番手20番手双糸の紡績糸に作成し、5ゲージ2プライで天竺の編地に形成した。ついで、それぞれの染色処方で実施例2の試料No9とともに綛染を行った。得られた複合繊維原綿と編地は表8に示すごとき特性であった。
【0050】
【表7】
Figure 0003622807
【0051】
表7、表8の記載から、従来の技術によって作られた、試料No13、14は、当然のことながらアニオン染料では染色出来ず、カチオン染料で染色すると染着座席であるスルホン酸基が、染料によって封鎖され水可逆性が低下し、染色後水感率が著しく低下すると共に染色速度が著しく速く、均一な染色性が得られないことが理解される。
一方、アニオン染料で染色された本発明からなる実施例2の試料No9と実施例4の試料No18は、染色後水感率がほとんど低下せず、目的とする良好な風合いが得られていることが容易に理解される。
【0052】
【表8】
Figure 0003622807
【0053】
実施例 4
複合繊維の高熱収縮性成分であるBp 成分にはアクリロニトリル88重量%、アクリル酸メチルエステルとメタアリルスルホン酸ソ−ダの合量が12重量%で、且つ表9に示すスルホン酸量を含有する[η]=1.5の共重合体を用いた。また低熱収縮性成分であるAp 成分は実施例2と同じ共重合体を用いた。
Ap 、Bp 両共重合体をそれぞれを実施例1と同じ方法で溶解し、紡糸原液(Ad,Bd)を準備した。
【0054】
ついで、実施例1と同じ方法で5dの複合繊維を作成した。試料作成の詳細を表9にしめす。かくして得られた繊維をこの後常法に従って紡績し、メートル番手20番手双糸の紡績糸に作成し、綛染後さらに5ゲージ2プライで天竺の編地に形成した。かくして得られた複合繊維原綿と編地は表10に示すごとき特性であった。
【0055】
【表9】
Figure 0003622807
【0056】
表9、表10の記載から、高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量が増加するに従い、水感率は増大し綣縮発現性は向上する。本発明になる試料No9、16〜18に対し、高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量が0.24重量%未満である試料No15は水可逆性に基づく綣縮発現が低く、ボリュ−ム感のある繊維製品が得られない。一方、スルホン酸基の量が2重量%を越えている試料No19は、水可逆性に基づく綣縮発現が高過ぎ、風合いが硬くなるばかりでなく、スルホン酸基を多量に含有するために耐熱白度安定性も劣り、繊維製品としての品位を損なうことが明白である。
【0057】
【表10】
Figure 0003622807
【0058】
実施例 5
複合繊維の高熱収縮性成分であるBp 成分にはアクリロニトリル88重量%、アクリル酸メチルエステル11.7重量%とメタアリルスルホン酸ソ−ダ0.3重量%、(スルホン酸量として0.15重量%)を含有する[η]=1.5の共重合体を用いた。また低熱収縮性成分であるAp 成分は実施例2と同じ共重合体を用い、Ap 、Bp 両共重合体をそれぞれを実施例1と同じ方法で溶解し、紡糸原液(Ad,Bd)を準備した。
【0059】
また、アクリロニトリル50重量%、アクリル酸メチルエステル20重量%、スルホン酸基含有モノマーとしてスチレンスルホン酸ソーダ30重量%をアンモニュームパーサルファイト/ピロ亜硫酸ソーダのレドックス系触媒で連続重合してスルホン酸基を11.2重量%含有し、乾燥固形分が19重量%である半透明ラテックス(L)を準備した。
【0060】
特公昭39−24301号による複合紡糸装置にAp /Bp 成分比が1/1となるように原液(Ad)はそのまま複合紡糸装置に導いた。一方、原液(Bd)を紡糸送り配管に組み込んだ高速攪拌が出来るインラインミキサーに送り、別に準備したラテックス(L)も前記のインラインミキサーに送り込み、スルホン酸基の量、Bmax./Bmin.比とBmax.〜Bmin.の周期が表11、12に示す量になるようにBd中に添加、混合、溶解して、混合原液(BI)を連続的に作成し、複合紡糸装置に導いた。ここで、ラテックス (L)をインラインミキサーに送り込む方法としては定量性に優れたギヤポンプを用いた。
【0061】
ついで複合紡糸装置に導いたAd/BI原液は実施例1と同じ方法で湿式紡糸、乾燥、熱処理を行い5dの複合繊維を作成した。試料作成の詳細を表11、12に示す。かくして得られた繊維をこの後常法に従って紡績し、メートル番手20番手双糸の紡績糸に作成し、綛染後さらに5ゲージ2プライで天竺の編地に形成した。かくして得られた複合繊維原綿と編地は表13、14に示すごとき特性であった。
【0062】
【表11】
Figure 0003622807
【0063】
【表12】
Figure 0003622807
【0064】
表11、表13の記載から、高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量を繊維軸方向に変化させることにより、より良く天然ウ−ルライクな風合いが得られている本発明品の試料No21、No23、No24に対し、スルホン酸基の極小値が0.24重量%未満である試料No20では、綣縮発現性が低下し、繊維製品のバルキ−風合いがやや不足する。また、スルホン酸基の量の極大値/極小値の比が2未満である試料No22では、繊維軸方向における綣縮発現性の変化が小さく、より高度に本発明の目的が達成されない。さらに、スルホン酸基の量の極大値が2.4を越えている試料No25は、綣縮発現性が高くなるとともに耐熱白度安定性も低下し、より高度に本発明の目的が達成されないことが理解される。一方、表12、表14の記載から、スルホン酸基変化の1周期が長くなるに従い捲縮変動率が小さくなりボリューム感、ソフト性が低下し、周期長さが700mmである試料No29では、綣縮発現性の変化が小さく、ボリュ−ム感、ソフト性がやや劣り、より高度に本発明の目的が達成されないことが理解される。
また、生産性を無視すれば周期長さが40mmの試料を作成する事も可能であるが、コストパホ−マンスから工業的には採用出来ない。
【0065】
【表13】
Figure 0003622807
【0066】
【表14】
Figure 0003622807
【0067】
実施例 6
複合繊維の高熱収縮性成分であるBp 成分にはアクリロニトリルとアクリル酸メチルエステルの合量が98重量%で、その比率が表15に示す範囲であり、メタアリルスルホン酸ソ−ダ2重量%、(スルホン酸量として1重量%)を含有する[η]=1.5の共重合体を用いた。また低熱収縮性成分であるAp 成分はアクリロニトリルと酢酸ビニルの合量が97重量%で、その比率が表15に示す範囲であり、ジメチルアミノエチルメタアクリレ−ト3重量%を含有する[η]=1.5の共重合体を用いた。
Ap 、Bp 両共重合体をそれぞれを実施例1と同じ方法で溶解し、紡糸原液(Ad,Bd)を準備した。
【0068】
ついで、実施例1と同じ方法で5dの複合繊維を作成した。試料作成の詳細を表15に示す。かくして得られた繊維をこの後常法に従って紡績し、メートル番手20番手双糸の紡績糸に作成し、綛染後さらに5ゲージ2プライで天竺の編地に形成した。かくして得られた複合繊維原綿と編地は表16に示すごとき特性であった。
【0069】
【表15】
Figure 0003622807
【0070】
表15、表16の記載から、低熱収縮性成分中のアクリロニトリル含有量が90重量%以上である、本発明の試料No9、31、32に対し、アクリロニトリル含有量が90重量%未満である試料No30では、染浴中での伸びが大きく、糸むらを生じ、得られる繊維製品の外観品位が劣ることが理解される。
【0071】
【表16】
Figure 0003622807
【0072】
【発明の効果】
本発明は高熱収縮性成分が、ある特定の範囲でスルホン酸基を含有し、もう一方の成分である低熱収縮性成分が、ある特定の範囲で塩基性基を含有している複合繊維であって、そのアクリロニトリル含有量に基づく熱収縮性差とスルホン酸基からもたらされる水可逆性の綣縮によって天然ウ−ルライクな風合いの複合繊維が得られることである。
本発明による特筆すべき最大の効果は、低熱収縮性成分に導入した塩基性基を染着座席としてアニオン染料で染色することによって、良好な染色性が得られると共に、染色後においても水可逆性綣縮が低下せず、濃、中、淡色いずれの色調に染色した場合でも、バルキ−感があり、ソフトな風合いを有する繊維製品が得られることである。また、染色後工程で特別な調整を要せずに高品位な外観を有する繊維製品が得られることである。
【0073】
また、高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量を繊維軸方向にある特定の範囲で周期的に変化させ、繊維軸方向に緩やかな、調和の取れた捲縮変動を与えることによって、よりバルキ−感があり、ソフトな風合いが得られる。
さらには、高熱収縮性成分中のスルホン酸基の量を繊維軸方向に周期的に変化させる程度を調整することにより、繊維製品の用途、目的に合わせ風合いの異なる複合繊維を自在に設計出来るというメリットを生じることも、本発明の特筆すべき効果の一つである。

Claims (4)

  1. アクリロニトリル系重合体成分中のアクリロニトリルモノマー量の差が1から6重量%である2種の高低両熱収縮性アクリロニトリル系重合体成分を繊維軸方向にサイドバイサイドに接合してなる複合繊維において、該複合繊維はアニオン染料染色用であって、該複合繊維を構成する2成分のうち、アクリロニトリルモノマー量の多い低熱収縮性成分は、塩基性基含有モノマーを共重合してなるアクリロニトリル系重合体からなり、他方アクリロニトリルモノマー量の少ない高熱収縮性成分は、スルホン酸基含有モノマーを共重合してなるアクリロニトリル系重合体又は、該重合体とスルホン酸基を多量に含有する第3の重合体との混合アクリロニトリル系重合体からなる事を特徴とする改良されたアクリル系複合繊維。
  2. 高熱収縮性成分中の繊維軸方向全スルホン酸基の量が0.24〜2重量%であることを特徴とする請求項1記載の改良されたアクリル系複合繊維。
  3. 高熱収縮性成分中の繊維軸方向のスルホン酸基の量が数1および数2を満足する範囲で繊維軸方向に50〜600mmの周期で変化していることを特徴とする請求項1又は2記載の改良されたアクリル系複合繊維。
    Figure 0003622807
    Figure 0003622807
  4. 低熱収縮性成分中のアクリロニトリル成分が90重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の改良されたアクリル系複合繊維。
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