JP3622006B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置や複写機等に設けられる給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なファクシミリ装置等において、画像形成装置の本体は給紙装置の上に載置固定されており、該本体内に画像読取部と画像記録部とが上下に配置されている。この構成で、給紙装置に収納されている用紙は、ピックアップローラによって繰り込まれ、上方の画像記録部へ給送されて画像が形成される。
【0003】
以下、その機構を図5乃至図7を参照しながら説明する。
図5に示す給紙装置2は、この給紙装置2は、上面が開放された略直方体箱状の給紙カセット20と、その中に設けられたフラッパ21と、該給紙カセット20に設けられた分離爪22・22等から構成されている。
給紙カセット20は用紙給送方向に沿って摺動自在に構成し、用紙の補給時やメンテナンス時は図5の矢視A方向とは反対方向に引き出して給紙カセット20内部にアクセスできるようにしている。フラッパ21は図示せぬスプリングにより、その前方側が押し上げられるように回動付勢されている。分離爪22は給紙カセット20の、用紙給送方向の先頭側の端部の両脇の隅位置に設けられている。
【0004】
図5に示されるのは用紙が全くセットされていない状態であり、この状態から給紙装置2に用紙をセットするときは、給紙カセット20を給紙方向(矢視A方向)と反対側に引き出して、内部のフラッパ21を押し下げ、フラッパ21上の所定の位置に複数枚の用紙を載置し、給紙カセット20を収納する途中で、ストッパが解除され、前記スプリングがフラッパ21を押し上げる。すると、フラッパ21に載置された用紙の(給紙方向)先端側両隅部を分離爪22・22が係止する。
このようにフラッパ21を上方回動状態とし、給紙カセット20を用紙給送方向と同じ方向へ装置本体内部へ押し込むことで、ピックアップローラ25・25の直下方に用紙の端部が位置する状態になる。この状態で用紙のセットが完了する。
【0005】
分離爪22・22の上方の装置本体側にはピックアップローラ25・25・・・が設けられ、また、その下流側にはフィードローラ27・27・・・とプレスローラ28・28・・・とが配置されている。
ピックアップローラ25・25は側面視で半月型に近い扇形に形成され、このピックアップローラ25・25が図5における時計回り方向に一回転するときに、そのローラ面が、フラッパ21上にセットされた複数枚の用紙のうち最上層の用紙の上面に接触して、その用紙を繰り込む。該用紙は前記分離爪22・22にその先端両隅が係止されて規制されているため、その繰込みに対して一定の抵抗が発生するが、用紙同士の摩擦係数は小さいので、ピックアップローラ25・25に接触する最上層の用紙のみがそれ以外の用紙に対して滑りを起こしながら、その先端両隅が撓んで該分離爪22・22から外れ、繰り込まれる。
【0006】
このような機構で、最上層の用紙のみが繰り込まれ、前記フィードローラ27・27・・・とプレスローラ28・28・・・とによって画像記録部4内へと繰り送られていく。
そして、用紙を給送し終えると、給紙装置2は作動を停止し、ピックアップローラ25・25はその大径部25a・25aを上方側に向けた位置姿勢で待機する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、給紙カセット20に用紙を補給するときには、作業性をよくするため、フラッパ21を略水平姿勢となる最下位置で固定できるストッパを備えたものが知られている。通常、該ストッパは給紙カセット20の挿入動作と連動して解除され、フラッパ21がスプリングの力により持ち上げられる。この場合、用紙には、給紙カセット20を挿入する際の水平方向の勢いと、スプリングによりフラッパ21が持ち上げられるときの上下方向の勢いとが作用し、その結果、用紙の給送方向先端側の中央部分が、図7に示す如く、上方に撓んで盛り上がることがあった。
【0008】
これは、フラッパ21の可動上限位置が分離爪22・22の可動範囲によって規制されるため、フラッパ21が勢いよく持ち上げられるときに、用紙先端の両隅は分離爪22・22によりその動きが突如規制されるが、中央部分はフリー状態であるため慣性により盛り上がってしまう。
この給紙カセット20を差し込むときは給紙装置2は停止しており、ピックアップローラ25・25は図6に示すようにその大径部25a・25aを上方に向けた状態で待機するが、用紙先端中央の盛り上がった部分が、図6の2点鎖線に示す如く、ピックアップローラ25・25の小径部25b・25bと干渉して擦れてしまい、用紙の傷付きや破損の原因となっていた。
【0009】
また、この機械的作用のほかに、装置本体にセットされた給紙カセット20内で、用紙が湿気等により盛り上がることがある。この状態でピックアップローラ25・25を回転させると、回転直後に用紙の盛り上がり部分がピックアップローラ25・25に接触してしまう。特に回転開始時、ピックアップローラ25・25にはより大きな回転トルクが必要であるが、この用紙の盛り上がり部分との接触が負荷となって、その回転が制せられ、給紙不良の原因となっていた。
【0010】
そこで本発明では、給紙カセット20を装置本体内に押し込む際に、フラッパ21上にセットされた用紙がピックアップローラ25・25と干渉することを避け、給紙不良を未然に防ぐことができる、低コストな構成を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題のうち少なくとも1つの課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。
まず、請求項1に記載のように、給紙カセットに備えられたシートを載置するフラッパと、該フラッパに載置されるシートの給送側両隅部を係止する爪部材と、該フラッパにセットされた最上面のシートを該爪部材との協働により1枚ずつ給送するピックアップローラと、を備えた給紙装置において、前記フラッパに載置されたシートの給送側におけるシート先端側の中央を押さえるブロック状のシート案内部材と、前記ブロック状のシート案内部材の下面に貼設されて、前記フラッパに載置されたシート先端側の中央を弾性的に押さえるフィルム状のシート案内部材と、を備え、前記フィルム状のシート案内部材の先端は前記ブロック状のシート案内部材よりもピックアップローラ側に延出された構成とする。
【0012】
また、請求項2に記載のように、前記シート案内部材は、ピックアップローラ近傍にてシートに当接するよう配置する。
【0014】
また、請求項3に記載のように、給紙カセットに備えられたシートを載置するフラッパと、該フラッパに載置されるシートの給送側両隅部を係止する爪部材と、該フラッパにセットされた最上面のシートを該爪部材との協働により1枚ずつ給送するピックアップローラと、を備えた給紙装置において、前記フラッパに載置されたシート先端側の中央を押さえるシート案内部材を備え、該シート案内部材におけるシートとの当接面に、ポリオレフィンテープ、フッ素樹脂製のテープその他の摩擦係数の小さなテープを貼付する。
【0015】
そうして、請求項4に記載のように、前記給紙装置は給紙カセットの装置本体への挿入方向とシートの給送方向とが同一方向に構成され、前記シート案内部材は給紙カセットの挿込方向奥側下方に向けて斜めに設けられた構成とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
これより、本発明の一実施例について、ファクシミリ装置1を参照しながら説明する。
図1はファクシミリ装置1の斜視図、図2は本発明に係る給紙装置2の側面断面図、図3は本発明に係るシート案内部材30の側面図、図4は同じく平面図である。
以下の説明では便宜上、図1及び図2に示す矢印Aの方向をファクシミリ装置1の前方(後面側)として、各構造体の前後・左右位置を説明するものとする。他の図面におけるその各構造体の前後・左右位置についても、同様である。
【0017】
まず、ファクシミリ装置1の概略構成について、図1を参照しながら説明する。
ファクシミリ装置1の本体は給紙装置2上に載置固定されており、該本体内には画像読取部3と画像記録部4が上下に配置されている。
画像読取部3は、読取載置台5内に設けられた読取装置を走査させて静止原稿等を読み取るフラットベッドタイプのスキャナとして用いられるとともに、該読取装置を位置固定して、原稿を原稿押さえカバー7の一端に付設した自動原稿搬送装置(ADF)6に給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成されている。
【0018】
この原稿押さえカバー7の上面は原稿の排出トレイ10に用いられ、該排出トレイ10の上方に給紙トレイ9が設けられている。この給紙トレイ9にセットされた原稿は、一枚ずつ分離されてADF6内部へ取り込まれ、その画像が画像読取部3の読取装置により読み取られた後、排出トレイ10へ排出される。
【0019】
この読み取られた画像はデジタル信号(画情報)に変換され、電話回線を介して先方へ送信される。また、先方から受信した画情報は、画像記録部4で処理され、給紙装置2から取り込んだ用紙に転写される。
あるいは、画像読取部3で読み取った画像を、送信することなくそのまま画像記録部4で用紙に転写することもできる(所謂、コピー機能)。
そして、該用紙は画像記録部4から繰り出され、画像読取部3の下方スペースに設けられた排出トレイ11へ排出される。
【0020】
次に、前記給紙装置2について説明する。
図2に示すように、給紙装置2は、上面が開放された箱状の給紙カセット20と、その底面に設けられたフラッパ21と、該給紙カセット20の前端部左右両側に設けられた分離爪22・22等から構成されている。フラッパ21は後端側の支点軸まわりに回動自在とされており、図示せぬスプリングにより、その前方側が押し上げられるように回動付勢されている。
給紙装置2に用紙(シート)をセットするときは、給紙カセット20を給紙方向(矢視A方向)と反対側に引き出して、内部のフラッパ21を押し下げ、フラッパ21上の所定の位置に複数枚の用紙を載置し、給紙カセット20を収納する途中で、ストッパが解除され、前記スプリングがフラッパ21を押し上げる。すると、フラッパ21に載置された用紙の(給紙方向)先端側両隅部が分離爪22・22で係止される。
【0021】
この分離爪22・22の上方における、装置本体側にはピックアップローラ25・25が設けられ、その前方にはフィードローラ27・27・・・とプレスローラ28・28・・・とが配設されている。
このピックアップローラ25・25は、側面視で半月型に近い扇形に形成され、図2の時計回り方向に一回転するときに、そのローラ面が、フラッパ21上にセットされた複数枚の用紙のうち最上層の用紙の上面に接触して、該用紙を図2に示す用紙給送方向へ繰り込む。該用紙は前記分離爪22・22にその先端両隅が規制されているためにその繰込みに対しては一定の抵抗が発生するが、用紙同士の摩擦係数は小さいので、ピックアップローラ25・25に接触する最上層の用紙のみがそれ以外の用紙に対して滑りを起こしながら、その先端両隅が撓んで該分離爪22・22から外れ、繰り込まれる。
【0022】
このような構成で、最上層の用紙のみが繰り込まれ、前記フィードローラ27・27・・・とプレスローラ28・28・・・とによって画像記録部4内へと繰り送られていく。
用紙を給送し終えると、給紙装置2は作動を停止し、図2や図3に示すように、ピックアップローラ25・25はその大径部25a・25aを上方側に向けた位置姿勢で待機する。
【0023】
次に、本発明に係るシート案内部材30について説明する。
図3及び図4に示すように、シート案内部材30は、合成樹脂等で形成された硬性のブロック状のシートガイドバー31・31と、弾性変形可能なシート状のシートガイドフィルム32・32とから成る。
一対のシートガイドバー31・31は図4に示すように、中央の2つのピックアップローラ25・25の間の位置で、給紙カセット20上方の装置本体側のフレームに設けられる。そして図3に示すように、シートガイドバー31・31の先端は、用紙給送側下方に斜めに向けられている。
【0024】
前記シートガイドバー31・31の下面には、シート状の前記シートガイドフィルム32・32が貼設されている。このシートガイドフィルム32・32は、上側の一部が前記シートガイドバー31・31の下面に貼設される一方、下側(先端部32a・32a)は、ピックアップローラ25・25の間の位置に差し込まれ、回転軸24の下方まで延出されている。以上のようにしてシート案内部材30が構成される。
【0025】
この構成において、引き出した給紙カセット20に用紙をセットしたときにその先端中央側が(図6において2点鎖線で示した場合と同様に)盛り上がっていたとしても、給紙カセット20を装置本体内部へ押し込むときは、その盛り上がっている用紙の先端中央が、シートガイドフィルム32・32(正確には、シートガイドフィルム32・32の、シートガイドバー31・31に貼設されている部分)に接触し、シートガイドバー31・31によって強く押さえ込まれる。
【0026】
給紙カセット20を押し込んで行って、用紙先端中央がシートガイドバー31・31の先端を越えると、用紙先端中央はシートガイドフィルム32・32の先端部32a・32aに接触し、該先端部32a・32aのみによって押さえ込まれる。シートガイドフィルム32・32の先端部32a・32aは弾性を有しているので、給紙カセット20が完全に装置本体に押し込まれる直前の段階においては、該用紙先端中央は適度な力で弾力的に弱く押さえ込まれることになる。
【0027】
なお、用紙先端中央側の盛り上がりの度合いが小さいときは、シートガイドバー31・31による押さえ込みは行われない。即ち、用紙先端中央側の盛り上がりの度合いが小さく、シートガイドバー31・31下端部の高さまで至らないときは、その用紙先端中央側はシートガイドフィルム32・32の先端部32a・32aにのみ当接して、その先端部32a・32aによって押さえ込まれる。
【0028】
この結果、給紙カセット20を装置本体側にセットする際に、用紙先端中央は(たとえ盛り上がっていても)、ピックアップローラ25・25の小径部25b・25bに接触せず、その下方を通過する。こうして用紙先端中央と前記小径部25bとの干渉が回避され、正常に給紙装置2に対しセットされた用紙は、給紙装置2の作動によってピックアップローラ25・25により円滑に繰り出される。
【0029】
なお、給紙カセット20の装置本体への押し込みが完全に行われ、給紙装置2が作動する状態においても、シートガイドフィルム32・32は用紙先端中央に接触して、用紙を上から押さえる状態を保持している。
そして、この用紙の繰出しのとき、図示せぬスプリングによるフラッパ21の上方付勢力は、用紙をピックアップローラ25・25に圧接させて繰り出させるための摩擦を生じさせる、圧接力として作用することになる。従って、用紙の繰出しのとき用紙を上から強く押さえたのでは、その圧接力を減殺してしまい、ピックアップローラ25と用紙の間の摩擦力を良好に生じさせることができない。
また、用紙とシートガイドフィルム32・32との間に大きな摩擦が発生してしまうと、ピックアップローラ25・25の繰込みに対する抵抗になってしまうので、できるだけ低減させる必要がある。
【0030】
以上のような事情から、シート案内部材30の最下端を、(シートガイドバー31・31ではなく)弾性を有し、且つ摩擦係数の小さなシートガイドフィルム32・32により構成しているのである。
即ち、給紙カセット20の装置本体への押し込みが完全に行われたときに用紙の上面を押さえるのは、シート案内部材30の最下端に位置するシートガイドフィルム先端部32a・32aのみとして、その押さえる力を小さくしている。これにより、(1)フラッパ21の上方付勢力が弱められることを回避してピックアップローラ25・25と用紙との間の摩擦が十分に確保され、且つ、(2)シートガイドフィルム32・32と用紙との不必要な摩擦が抑制される。この結果、分離不良のないスムーズな繰出しを可能としているのである。
【0031】
以上の説明では、給紙カセット20の装置本体への挿入方向と、用紙の給紙方向とが同方向の給紙装置2を例に取り上げたが、本発明はこのような給紙装置2に限定することなく、給紙カセット20の挿入方向と、用紙の給紙方向とが直交する配置構成の給紙装置2においても適用可能である。
【0032】
この場合、中央の2つのピックアップローラ25・25の間に設けられるシート案内部材30・30に加えて、最も外側(引出側)に配置されるピックアップローラ25の外側方(引出方向側)にも新たなシート案内部材30を設け、さらに、これらのシート案内部材30・30・・・のシートガイドバー31・31・・・及びシートガイドフィルム32・32・・・の先端は、給紙カセット20の挿込方向奥側下方に斜めに向けられる。
【0033】
給紙カセット20を挿し込んで行くと、盛り上がった用紙先端中央部分は、まず、最外のシート案内部材30のシートガイドフィルム32に案内されつつ適度な弾力で弱く押さえ込まれ、中央よりも引出側に配置されるピックアップローラ25・25の小径部25b・25bとの接触が回避される。
さらに差し込まれると、幾分盛り上がった用紙先端中央部分は、今度は中央のシート案内部材30・30のシートガイドフィルム32・32に案内されながら同様に適度な弾力で弱く押さえ込まれ、中央よりも奥側のピックアップローラ25・25の小径部25b・25bとの接触が回避されつつ装置本体に給紙カセット20がセットされる。
【0034】
なお、これらシートガイドフィルム32・32・・・による押さえ込み力は、その先端部32aで用紙が引き摺られて分離爪22・22から外れることがないように極力小さくしてある。
このように給紙カセット20を装置本体側にセットする際に、用紙先端中央は(たとえ盛り上がっていても)、ピックアップローラ25・25の小径部25b・25bに接触せず、その下方を通過する。こうして用紙先端中央と前記小径部25bとの干渉が回避され、正常に給紙装置2に対しセットされた用紙は、給紙装置2の作動によってピックアップローラ25・25により円滑に繰り出される。
【0035】
以上の実施例では、シート案内部材30を、ブロック状のシートガイドバー31の下面に、シート状のシートガイドフィルム32を貼設し、ピックアップローラ25の回転軸24の下方へ延出して構成しているが、この構成に限定するものではない。例えば、用紙と当接する先端も含めてシート案内部材の本体を樹脂製の一体物で形成し、該本体の用紙当接面には、ポリオレフィンテープ、フッ素樹脂製のテープ、フッ素樹脂とガラス繊維で構成されるテープ等の摩擦係数の小さなテープを貼付した構成でもよい。
【0036】
【発明の効果】
まず、請求項1に記載の発明では、給紙カセットを引き出してシートをセットしたときにその先端中央側が盛り上がっていたとしても、給紙カセットを装置本体内部へ押し込むときは、その盛り上がっているシートの先端中央が、フィルム状のシート案内部材に接触しつつ、ブロック状のシート案内部材によって強く押さえ込まれる。そして、給紙カセットを押し込んで行って、シート先端中央がブロック状のシート案内部材の先端を越えると、シート先端中央はフィルム状のシート案内部材の先端部に接触し、該先端部のみによって押さえ込まれる。フィルム状のシート案内部材の先端部は弾性を有しているので、給紙カセットが完全に装置本体に押し込まれる直前の段階においては、該シート先端中央は適度な力で弾力的に弱く押さえ込まれることになる。なお、シート先端中央側の盛り上がりの度合いが小さいときは、ブロック状のシート案内部材による押さえ込みは行われない。即ち、シート先端中央側の盛り上がりの度合いが小さく、ブロック状のシート案内部材下端部の高さまで至らないときは、そのシート先端中央側はフィルム状のシート案内部材の先端部にのみ当接して、その先端部によって押さえ込まれる。この結果、給紙カセットを装置本体側にセットする際に、シート先端中央は(たとえ盛り上がっていても)、ピックアップローラの小径部に接触せず、その下方を通過する。こうしてシート先端中央とピックアップローラの小径部との干渉が回避され、正常に給紙装置に対しセットされたシートは、給紙装置の作動によってピックアップローラにより円滑に繰り出される。
また、装置本体に給紙カセットを完全に押し込んだときにも、フィルム状のシート案内部材によってシートを押さえ付ける力がそれほど大きくならない。従って、その状態でシートをピックアップローラによって繰り出す場合にも、ピックアップローラに対する圧接力がフィルム状のシート案内部材の押さえ付けによっても殆ど減殺されず、ピックアップローラとシートとの間の摩擦力が確保され、また、フィルム状のシート案内部材の最下端部とシートとの間の摩擦が抑制される。
この結果、給紙装置によるスムーズなシートの繰り出しが可能になり、シートが傷付いたり分離爪から外されるという問題が解消されて、ペーパージャムを未然に防ぐことができ、給紙装置による給紙の信頼性が向上する。
【0037】
また、請求項2に記載の発明では、シートの先端中央の盛り上がり部分がシート案内部材に押さえられ、カセットを収納する際にもピックアップローラに擦れたり、引っ掛かったりはせず、シートの傷付きや破損が防止される。また、装置本体に給紙カセットがセットされている状態でも、湿気等によるシートの盛り上がりが防がれ、ピックアップローラの回転時にシートが負荷となることもない。
【0039】
また、請求項3に記載の発明では、シートとシート案内部材との間に大きな摩擦が発生してしまうと、ピックアップローラの繰り込みに対する抵抗になってしまうので、できるだけ低減させる必要があることから、シート案内部材におけるシートとの当接面に、ポリオレフィンテープ、フッ素樹脂製のテープその他の摩擦係数の小さなテープを貼付したことで、シート案内部材とシートとの不必要な摩擦が抑制され、ピックアップローラとシートとの間の摩擦が十分に確保される。この結果、分離不良のないスムーズな繰り出しを可能とし、シートが傷付いたり分離爪から外されるという問題が解消されて、ペーパージャムを未然に防ぐことができ、給紙装置による給紙の信頼性が向上する。
さらに、請求項3に記載の発明では、引き出した給紙カセットを装置本体側へ押し込む際に、フラッパ上にセットされたシートと、ピックアップローラとの干渉が回避される。
【0040】
そうして、請求項4に記載の発明では、給紙カセットを押し込んで行って、シート先端中央がシート案内部材の先端を越えると、シート先端中央はシート案内部材の先端部に接触して、給紙カセットが完全に装置本体に押し込まれる直前の段階においては、該シート先端中央は適度な力で押さえ込まれることになる。
以上のような構成とすることで、引き出した給紙カセットを装置本体側へ押し込む際に、フラッパ上にセットされたシートと、ピックアップローラとの干渉が回避される。従って、シートが傷付いたり分離爪から外されるという問題が解消されて、ペーパージャムを未然に防ぐことができ、給紙装置による給紙の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置1の斜視図。
【図2】本発明に係る給紙装置2の側面断面図。
【図3】本発明に係るシート案内部材30の側面図。
【図4】同じく平面図。
【図5】従来における給紙装置2の側面断面図。
【図6】従来の構成において、用紙とピックアップローラが干渉する様子を示した図。
【図7】従来の構成において、分離爪22・22の間の用紙先端中央の盛り上がりの様子を説明する図。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 給紙装置
20 給紙カセット
21 フラッパ
22 分離爪
24 回転軸
25 ピックアップローラ
25a 大径部
25b 小径部
30 シート案内部材
31 シートガイドバー
32 シートガイドフィルム
32a 先端部

Claims (4)

  1. 給紙カセットに備えられたシートを載置するフラッパと、該フラッパに載置されるシートの給送側両隅部を係止する爪部材と、該フラッパにセットされた最上面のシートを該爪部材との協働により1枚ずつ給送するピックアップローラと、を備えた給紙装置において、
    前記フラッパに載置されたシートの給送側におけるシート先端側の中央を押さえるブロック状のシート案内部材と、前記ブロック状のシート案内部材の下面に貼設されて、前記フラッパに載置されたシート先端側の中央を弾性的に押さえるフィルム状のシート案内部材と、を備え、
    前記フィルム状のシート案内部材の先端は前記ブロック状のシート案内部材よりもピックアップローラ側に延出されたことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記シート案内部材は、ピックアップローラ近傍にてシートに当接するよう配置されたことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 給紙カセットに備えられたシートを載置するフラッパと、該フラッパに載置されるシートの給送側両隅部を係止する爪部材と、該フラッパにセットされた最上面のシートを該爪部材との協働により1枚ずつ給送するピックアップローラと、を備えた給紙装置において、前記フラッパに載置されたシート先端側の中央を押さえるシート案内部材を備え、該シート案内部材におけるシートとの当接面に、ポリオレフィンテープ、フッ素樹脂製のテープその他の摩擦係数の小さなテープを貼付したことを特徴とする給紙装置。
  4. 前記給紙装置は給紙カセットの装置本体への挿入方向とシートの給送方向とが同一方向に構成され、前記シート案内部材は給紙カセットの挿込方向奥側下方に向けて斜めに設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載の給紙装置。
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