JP5525221B2 - シート送り装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート送り装置、及びこのシート送り装置を用いた画像読取装置に関するものである。
シート送り装置とは、積層された状態で載置されているシート状の原稿等を一枚ずつ送出(搬送)する装置であり、例えば、特許文献1に記載の発明のシート送り装置(ADF)は、複数枚のシートを分離して1枚ずつ送出するための分離ローラ及び分離パッド、並びに原稿トレイに載置されている原稿を引き込んで分離ローラに送出するための吸引ローラ及びニップピース等から構成されている。
そして、原稿トレイから引き込まれた複数枚の原稿は、吸引ローラ及びニップピースからなる送出部にて数枚程度に分離されて分離ローラに送出された後、その分離された数枚の原稿は、分離ローラ及び分離パッドからなる分離部にて1枚ずつに分離されて読取部に搬送される。
ところで、吸引ローラは、原稿に接触して回転することにより、原稿に搬送力を付与するので、吸引ローラと原稿との接触面圧が小さい場合には、吸引ローラと原稿との接触面に発生する摩擦力が小さいため、十分な搬送力を付与することができなくなる。
そこで、特許文献1に記載の発明では、ニップピースにより原稿を吸引ローラに押し付けることにより、吸引ローラと原稿との接触面に発生する摩擦力を高め、十分な搬送力を付与することができるような構成としている。
しかし、シート送り装置により原稿を自動搬送するには、吸引ローラとニップピースとにより原稿が挟持される程度まで、ユーザが原稿を挿入することが望ましいが、厚みの薄い原稿や自動搬送すべき原稿の枚数が少なく、かつ、ニップピースの押圧力が強い場合には、原稿を挿入する際に原稿が座屈するように折れ曲がってしまうおそれがある(特許文献1の段落0009〜0012等参照)。
そこで、特許文献1に記載の発明では、吸引ローラとニップピースとの間に所定の隙間を設け、挿入する原稿の枚数が所定枚数以下の場合には、ニップピースが原稿と接触しないような構成としている(特許文献1の段落0029〜0031等参照)。
特開平9−328233号公報
ところで、シート送り装置によりシートを1枚ずつ分離して自動搬送するには、吸引ローラとニップピースとにより原稿が挟持されることに加えて、原稿の挿入方向先端側が分離部まで到達していることが望ましい。
しかし、特許文献1に記載の発明では、挿入する原稿の枚数が所定枚数より多い場合には、ニップピースが原稿と接触し、かつ、その際のニップピースによる押圧力が強くなるので、原稿を挿入する際の挿入抵抗が大きくなり、原稿の挿入方向先端側が分離部に到達するまで原稿を挿入することが難しい。
なお、ニップピースによる押圧力を小さくすれば、原稿を容易に挿入することができるが、吸引ローラと原稿との接触面に発生する摩擦力が小さくなるので、十分な搬送力を付与することができなくなる。
したがって、原稿の挿入方向先端側が分離部に到達してない状態でシート送り装置を作動させると、「シートを1枚ずつ分離して搬送できない(重送)」又は「そもそもシートを搬送することができない(空送)」等の搬送不良が発生し易い。
本発明は、上記点に鑑み、新規な構成にてシートの搬送不良の発生を抑制することが可能なシート送り装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、シートが積層された状態で載置される載置台(121)と、載置台(121)から搬送されてきた複数枚のシートを分離して1枚ずつ送出する分離部(127)と、分離部(127)より搬送方向上流側に設けられ、載置台(121)に載置されているシートのうち積層方向一端側からシートに接触して回転することにより、シートを分離部(127)に送出する送りローラ(129A)と、送りローラ(129A)と対向する位置に配設され、載置台(121)に載置されているシートのうち積層方向他端側からシートに接触してシートを送りローラ(129A)側に押圧するとともに、シートの移動と共に従動回転可能な押圧回転体(129B)と、載置台(121)に載置されているシートの積層方向寸法に応じて、押圧回転体(129B)の回転抵抗を調節する抵抗調節手段(130)とを備え、抵抗調節手段(130)は、積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、積層方向寸法が所定寸法より高い場合に比べて、回転抵抗を小さくすることを特徴とする。
これにより、本発明では、シートを送りローラ(129A)側に押圧しながら従動回転可能な押圧回転体(129B)が設けられているので、厚みの薄いシートや自動搬送すべきシートの枚数が少ない場合は勿論のこと、シート枚数が多い場合であっても、シートの挿入方向先端側が分離部(127)に到達するまで容易にシートを挿入することができる。
また、積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、積層方向寸法が所定寸法より高い場合に比べて、押圧回転体(129B)の回転抵抗が小さいので、例えばシートの枚数が多いときには、積層方向他端側に位置するシートほど、押圧回転体(129B)から大きな搬送抵抗を受ける構成となるので、シートの重送を抑制でき、かつ、積層方向一端側のシートと押圧回転体(129B)との接触面圧が大きくなる構成となるので、シートの空送を抑制できる。したがって、本発明では、新規な構成にてシートの搬送不良の発生を抑制することが可能となる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る画像読取装置100を上面側から見た外観斜視図である。 A−A断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る自動原稿搬送機構120の作動を示す図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る自動原稿搬送機構120において、厚みの薄い原稿や自動搬送すべき原稿の枚数が少ない場合の押圧コロ129Bの状態を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態に係る自動原稿搬送機構120において、原稿枚数が多い場合の押圧コロ129Bの状態を示す図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る自動原稿搬送機構120において、厚みの薄い原稿や自動搬送すべき原稿の枚数が少ない場合の押圧コロ129Bの状態を示す図であり、(b)は本発明の第2実施形態に係る自動原稿搬送機構120において、原稿枚数が多い場合の押圧コロ129Bの状態を示す図である。
本実施形態は、原稿を自動的に搬送しながら原稿に記載された画像を読み取る自動搬送読取機能(ADF読取機能)、及び静止載置された原稿に記載された画像を読み取る静止原稿読取機能(フラットベッド読取機能)を兼ね備えた画像読取装置(スキャナ)に本発明に係るシート送り装置を適用したものであり、以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る画像読取装置100は、図1に示すように、上面前方側に画像読取装置100を操作又は設定するための操作パネル200が設けられ、この操作パネル200より後方側に自動搬送読取機能や静止原稿読取機能を実行するための本体部101が設けられている。なお、操作パネル200には、設定内容やメッセージ等を表示する表示部201、及び各種機能やオプション設定等を使用者が選択するためのキーボタン202等が設けられている。
そして、画像読取装置100の本体部101には、図2に示すように、静止原稿読取機能用の画像読取窓(以下、静止読取窓という。)102、及び自動搬送読取機能用の画像読取窓(以下、自動読取窓という。)103が設けられており、両読取窓102、103は、ガラスやアクリル等の透明なプラテン102A、103Aにて閉塞されている。
また、本体部101の上面側には、両読取窓102、103を覆う原稿カバー104(図1参照)が揺動可能に組み付けられており、静止読取窓102にて原稿読取を行う場合には、この原稿カバー104を手動操作にて上方側に開いて原稿を静止読取窓102に載置する。
一方、本体部101内には、原稿に照射されて反射した光を受光し、その受光した光に基づいて電気信号を発する画像撮像素子105が配設されており、画像読取装置100は、画像撮像素子105を介して原稿に記載された文字等の画像を電気信号に変換して画像を読み取っていく。
因みに、本実施形態では、画像撮像素子105として、CIS(Contact Image Sensor)を用いており、このCIS(画像撮像素子105)の長手方向は、両読取窓102、103の直下において、その移動方向と直交する方向(紙面と垂直な方向)に延びている。
そして、画像撮像素子105は、本体部101の長手方向(図2の左右方向)に移動可能に本体部101に組み付けられており、自動搬送読取機能作動時には、画像撮像素子105は自動読取窓103の直下に停止配置された状態で画像を読み取り、一方、静止原稿読取機能作動時には、画像撮像素子105は静止読取窓102の直下で移動しながら画像を読み込んでいく。
また、原稿カバー104のうち自動読取窓103に対応する部位及びその近傍には、読み取り用の原稿を自動読取窓103に搬送する自動原稿搬送機構(オートドキュメントフィーダ(ADF))120が設けられている。
2.自動原稿搬送機構の構成(図2参照)
原稿トレイ121は、読み取り対象となる原稿が載置される載置台であり、この原稿トレイ121の上方側には、画像読取が完了した原稿が載置される排出トレイ123が設けられている。そして、複数枚の原稿は、その厚み方向が上下方向に積層された状態で原稿トレイ121又は排出トレイ123に載置される。
また、原稿トレイ121のうち自動読取窓103側には、原稿トレイ121に載置された複数枚の原稿のうち積層方向下端部に位置する原稿から順に自動読取窓103に原稿を搬送するフィーダ機構125が設けられている。
このフィーダ機構125は、原稿トレイ121から搬送されてきた複数枚の原稿を分離して1枚ずつ送出する分離部127、及び分離部127より搬送方向上流側に設けられ、原稿トレイ121に載置されている原稿を引き込んで分離部127に送出する送出部129等を有して構成されている。
そして、分離部127は、一方の面(本実施形態では、下面)から原稿に接触して回転することにより原稿に搬送力を付与する分離ローラ127A、分離ローラ127Aと反対側(本実施形態では、上面側)から原稿に接触して原稿に搬送抵抗を付与する変位可能な分離パッド127B、及び分離パッド127Bを分離ローラ127A側に押し付ける弾性力を発生するバネ127C等を有して構成されている。
なお、分離パッド127Bは、原稿の搬送方向下流側に向かうほど、分離ローラ127Bに近づくように搬送方向に対して傾いているので、分離部127に送られてきた複数枚の原稿のうち、搬送方向先端を連ねた面は、分離パッド127Bに沿うように搬送方向に対して傾斜する。このため、分離部127に送られてきた複数枚の原稿の束は、図4(b)に示すように、その搬送方向先端側が楔状(三角状)となる。
また、送出部129は、図2に示すように、送りローラ129A、押圧コロ129B、押圧アーム(ニップピース)129C、及び押圧コロ129Bと原稿との接触面圧が増大する向き(本実施形態では、積層方向下端側)に押圧アーム129Cを押圧する押圧バネ129D等を有して構成されている。
送りローラ129Aは、積層方向(本実施形態では、上下方向)下端に位置する原稿に下面側から接触して回転することにより原稿に搬送力を付与するものであり、押圧コロ129Bは、送りローラ129Aと対向する位置に配設され、原稿トレイ121に載置されている原稿のうち積層方向上端に位置する原稿に上面側から接触して原稿を送りローラ129A側に押圧する押圧回転体である。
因みに、送りローラ129A及び押圧コロ129Bの外周面(原稿と接触する部位)は、硬質ゴム等の摩擦係数が大きく僅かに弾性変形可能な材質にて構成されている。
そして、押圧コロ129Bは、押圧アーム129Cの先端(下端)に回転自在に保持されているため、押圧コロ129Bは、原稿トレイ121から分離部127側に移動する原稿と共に従動回転することができる。
また、押圧アーム129Cは、押圧コロ129Bを積層方向(上下方向)に変位可能に保持する押圧片をなすものであり、この押圧アーム129Cは、原稿トレイ121と所定の隙間を有して対向配置された規制壁121Aに揺動可能に組み付けられ、かつ、積層方向上端側から下端側に延びて積層方向(上下方向)に揺動可能な腕状のものである。
また、制動パッド130A及び付勢バネ130Bは、原稿トレイ121に載置されている原稿の積層方向寸法に応じて、押圧コロ129Bの回転抵抗を調節する抵抗調節装置130を構成するものである。
すなわち、制動パッド130Aは、押圧コロ129Bに接触して摩擦抵抗を発生させることにより、押圧コロ129Bに制動力を付与する。なお、本実施形態では、制動パッド130Aは、押圧コロ129B(回転軸も含む。)に直接的に接触することにより制動力を付与しているが、例えば、押圧コロ129Bと一体的に回転する部材に接触することにより、押圧コロ129Bに間接的に接触して制動力を付与してもよい。
また、付勢バネ130Bは、制動パッド130Aと送りローラ129Aとの接触面圧が増大する向きの力を発生させる付勢手段であり、この付勢バネ130Bは、一端側が規制壁121Aに固定され、他端側が制動パッド130Aに連結されているとともに、制動パッド130Aを積層方向下端側に移動させるような弾性力を制動パッド130Aに作用させている。
そして、付勢バネ130B及び制動パッド130Aは、原稿トレイ121から押圧コロ129Bの下端までの距離Aが所定寸法以下の場合には、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとが非接触状態となるように構成されている。なお、本実施形態では、制動パッド130Aとストッパ130Cとを接触させて距離Aが所定寸法以下となることを防止している。
また、分離部127より搬送方向下流側に設けられた第1搬送ローラ135は、その下端側で原稿に接触して回転することにより、分離ローラ127Aにより搬送されてきた原稿を自動読取窓103に搬送し、一方、その上端で原稿に接触して回転することにより、自動読取窓103を通過した原稿を排紙ローラ137側に搬送する。
なお、ピンチローラ135A、135Bは原稿を第1搬送ローラ135に押し付ける加圧ローラであり、ピンチローラ137Aは原稿を排紙ローラ137に押し付ける加圧ローラであり、これらのピンチローラ135A、135B、137Aは、搬送される原稿に接触して従動回転する。
また、自動読取窓103より搬送方向下流側であって、プラテン103Aからずれた位置には、自動読取窓103を通過した原稿を排出トレイ123側に搬送する第2搬送ローラ139が設けられており、この第2搬送ローラ139から搬送力が付与された原稿は、案内部材(図示せず。)により、その搬送方向が上方側に略180°転向させられた後、排出トレイ123側に排出される。
なお、ピンチローラ139Aは、原稿を第2搬送ローラ139に押し付ける加圧ローラであり、このピンチローラ139Aは、搬送される原稿に接触して従動回転する。
また、排出トレイ123の排紙ローラ137側には、排紙ローラ137から排出された原稿を、排出トレイ123に既に載置されている原稿と排出トレイ123との間に潜り込ませるための突起部141が設けられている。
この突起部141は、図3に示すように、排出トレイ123に載置されている原稿のうち排紙ローラ137側を排出トレイ123から浮き上がらせることにより、突起部141により浮き上がった部分(図3のA部)に排紙ローラ137から排出される原稿を衝突させるものである。
すなわち、排紙ローラ137から排出された原稿は、排出トレイ123に載置されている原稿のうち、最下位に位置する原稿の下面側であって、突起部141より排紙ローラ137側の部位(図3のA部)に鋭角的に衝突した後、その搬送方向が排出トレイ123の水平部側に転向するため、排紙ローラ137から排出された原稿は、排出トレイ123に既に載置されている原稿と排出トレイ123との間に潜り込むように排出トレイ123に載置されていく。
3.自動原稿搬送機構の概略作動(図3参照)
送りローラ129Aにて原稿トレイ121から引き込まれた複数枚の原稿は、送出部129にて数枚程度に分離されて分離部127に送出された後、その分離された数枚の原稿のうち分離ローラ127Aと接触する原稿が分離部127から搬出される。
このとき、分離ローラ127Aと接触する原稿より分離パッド127B側に位置する原稿は、分離パッド127Bから搬送抵抗を受けて搬出されることなく止まるので、原稿トレイ121に載置された複数枚の原稿は、最下部に載置された原稿から1枚ずつ自動読取窓103に搬送される。
これにより、原稿トレイ121に積層された複数枚の原稿のうち積層方向最下部に位置する原稿から順に自動読取窓103に搬送されて画像読取が開始され、画像読取が完了した原稿は、図6の太い矢印で示されるように、排紙ローラ137から排出トレイ123に排出されるので、排出される原稿は、順次、既に排出トレイ123に載置されている原稿の積層方向最下位に潜り込むように、原稿トレイ121に載置されていく。
このため、本実施形態では、画像読取が完了した原稿は、原稿の読み取り面側が上面となるように、画像読取が完了した順に、上から下へと原稿が積層されていくので、本実施形態では、原稿トレイ121に積層されていた複数枚の原稿が、上下を反転させた状態で排出トレイ123に載置されることとなる。
4.抵抗調節装置の作動(図4参照)
原稿トレイ121に載置された原稿の枚数が少ない場合、つまり、原稿トレイ121に載置されている原稿の積層方向寸法が所定寸法(本実施形態では、普通紙に換算して約10枚程度の厚み寸法)以下の場合には、図4(a)示すように、原稿トレイ121に載置された原稿の積層方向上端に位置する原稿に押圧コロ129Bが接触し、かつ、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとが非接触状態となる。
このため、原稿トレイ121に載置されている原稿は、押圧コロ129B及び押圧アーム129Cに作用する重力、並びに押圧バネ129Dが押圧アーム129Cに作用させる弾性力によるモーメントにより送りローラ129A側に押圧される。
また、押圧コロ129Bには制動力が付与されず、押圧コロ129Bの回転抵抗は殆ど無いので、原稿トレイ121に載置された原稿は、押圧コロ129Bから搬送抵抗を受けることは殆ど無い。
また、原稿トレイ121に載置されている原稿の積層方向寸法が所定寸法より大きくなると、図4(b)に示すように、原稿トレイ121に載置された原稿の積層方向上端に位置する原稿に押圧コロ129Bが接触し、かつ、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとが接触する。
このため、原稿の積層方向寸法が大きくなるほど、付勢バネ130Bの撓み量の増大し、この撓み量の増大に応じて押圧コロ129Bに付与される制動力及び原稿を送りローラ129A側に押圧する押圧力も増大するので、原稿トレイ121に載置された原稿には、付勢バネ130Bの撓み量(原稿の積層方向寸法)に応じた搬送抵抗及び押圧力が付与される。
したがって、送りローラ129A側の原稿ほど搬送抵抗が小さくなるとともに、送りローラ129Aから付与される搬送力が大きくなるので、送りローラ129Aが回転すると、分離部127に送られてきた複数枚の原稿の束は、その搬送方向先端側が楔状(三角状)となるように分離部127に突入する。
5.本実施形態に係る画像読取装置(自動原稿搬送機構)の特徴
本実施形態では、原稿を送りローラ129A側に押圧しながら従動回転可能な押圧コロ129Bが設けられているので、押圧コロ129Bが回転することにより、送りローラ129Aと押圧コロ129Bとの間に原稿を容易に挿入することができる。
したがって、厚みの薄い原稿や自動搬送すべき原稿の枚数が少ない場合は勿論のこと、原稿枚数が多い場合であっても、原稿の挿入方向先端側が分離部127に到達するまで容易に原稿の束を挿入することができる。
また、原稿の枚数が多いときには、積層方向上端側に位置する原稿ほど、押圧コロ129Bから大きな搬送抵抗を受ける構成となるので、送りローラ129Aに直接的に接触する原稿に比べて押圧コロ129B側に位置する原稿が分離部127側に移動し難くなり、原稿の重送を抑制できる。
また、原稿の枚数が多いときには、原稿の積層方法寸法に応じて積層方向下端側の原稿と押圧コロ129Bとの接触面圧が大きくなり、送りローラ129Aから付与される搬送力が大きくなるので、原稿の空送を抑制できる。
したがって、本実施形態では、厚みの薄い原稿や自動搬送すべき原稿の枚数が少ない場合は勿論のこと、原稿枚数が多い場合であっても、原稿の重送及び空送を抑制できるので、新規な構成にて原稿の搬送不良の発生を防止することが可能となる。
また、本実施形態では、原稿の積層方法寸法が所定寸法以下の場合には、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとが非接触状態となるので、原稿の積層方法寸法が所定寸法以下の場合には、押圧コロ129Bは回転抵抗が非常に小さい状態で回転することとなる。
したがって、厚みの薄い原稿や自動搬送すべき原稿の枚数が少ない場合であっても、送りローラ129Aと押圧コロ129Bとにより原稿が挟持される位置まで容易に原稿を挿入することができる。
また、特許文献1に記載の発明では、原稿の積層方法寸法が所定寸法以下の場合には、原稿を吸引ローラに押し付ける力が発生しないのに対して、本実施形態では、押圧コロ129Bにより原稿を送りローラ129Aに押し付けることがきる。
したがって、本実施形態では、厚みの薄い原稿や自動搬送すべき原稿の枚数が少ない場合であっても容易に原稿を挿入することができるとともに、原稿に搬送力を確実に付与して空送の発生を抑制できる。
また、本実施形態では、付勢バネ130Bにより制動パッド130Aを積層方向下端側(送りローラ129A側)に移動させるような弾性力を制動パッド130Aに作用させているので、押圧コロ129Bにより原稿に付与される搬送抵抗、及び原稿を送りローラ129A側に押圧する押圧力Fは、原稿の枚数が多い場合には、原稿枚数増に比例するように増大する。したがって、原稿の枚数が多い場合であっても、原稿の重送及び空送を確実に抑制することができる。
6.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、原稿トレイ121が特許請求の範囲に記載された載置台に相当し、押圧コロ129Bが特許請求の範囲に記載された押圧回転体に相当し、抵抗調節装置130が特許請求の範囲に記載された抵抗調節手段に相当し、付勢バネ130Bが特許請求の範囲に記載された付勢手段に相当し、押圧アーム129Cが特許請求の範囲に記載された押圧片に相当し、自動原稿搬送機構120が特許請求の範囲に記載されたシート送り装置に相当する。
(第2実施形態)
第1実施形態では、押圧アーム129Cは、積層方向上端側から積層方向下端側に向けて直線的に延びるものであったが、本実施形態は、図5(a)に示すように、送りローラ129A側(本実施形態では、積層方向下端側)が凸となるように押圧アーム129Cを屈曲させたものである。
これにより、原稿の積層方法寸法が大きいとき、つまり原稿トレイ121に載置された原稿の枚数が多いときには、図5(b)に示すように、押圧アーム129Cの先端側(押圧コロ129B)が積層方向上端側に変位するので、押圧アーム129Cの折曲部129Eは押圧コロ129Bに対して相対的に積層方向下端側に変位し、原稿トレイ121に載置された原稿に接触する。
このため、原稿の積層方法寸法が大きいときは、原稿トレイ121に載置された原稿は、押圧コロ129B及び折曲部129Eから搬送抵抗を受けることとなるので、積層方向寸法が所定寸法以上の場合には、積層方向寸法が所定寸法より小さい場合に比べて、原稿トレイ121に載置された原稿が受ける搬送抵抗が大きくなる。したがって、送りローラ129Aに直接的に接触する原稿に比べて押圧コロ129B側に位置する原稿が分離部127側に移動し難くなるので、原稿の重送を抑制できる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、原稿の積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとが非接触状態となり、一方、原稿の積層方向寸法が所定寸法より大きい場合には、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとが接触することにより、原稿の積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、原稿の積層方向寸法が所定寸法より高い場合に比べて、押圧コロ129Bの回転抵抗を小さくしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、原稿の積層方向寸法が所定寸法より高い場合には、押圧コロ129Bとストッパとを係合させて押圧コロ129Bを回転不可状態とし、一方、原稿の積層方向寸法が所定寸法以下の高い場合には、押圧コロ129Bとストッパとを係合を解除することにより、原稿の積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、原稿の積層方向寸法が所定寸法より高い場合に比べて、押圧コロ129Bの回転抵抗を小さくしてもよい。
また、上述の実施形態では、原稿の積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとが非接触状態となるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとを常に接触させる構成としても、原稿の積層方向寸法が所定寸法以下の場合に、原稿の積層方向寸法が所定寸法より高い場合に比べて押圧コロ129Bの回転抵抗を小さくすることができる。
また、制動パッド130Aと押圧コロ129Bとを常に接触させる場合おいては、付勢バネ130Bを不等ピッチバネ又は円錐バネ等とすることにより、撓み量(変形量)が大きくなるほどバネ定数が大きくなる非線形バネを採用してもよい。
また、上述の実施形態では、原稿が鉛直方向に積層されるものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、原稿の積層方向を鉛直方向に対して傾けてもよい。
また、上述の実施形態では、送りローラ129Aが積層方向下端側に配設され、押圧コロ129Bが積層方向上端側に配設されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、送りローラ129Aを積層方向上端側に配設し、押圧コロ129Bを積層方向下端側に配設してもよい。
また、上述の実施形態では、原稿の読取面(表面)を下向きにして原稿を上下方向に積層積載するタイプの自動原稿搬送機構120に本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、これと逆向きに原稿を積層載置するものであってもよい。
また、上述の実施形態に係る自動原稿搬送機構120は片面読取専用のADFであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、両面読取も可能な自動原稿搬送機構120にも適用できる。
また、上述の実施形態では、潜込排紙可能な自動原稿搬送機構120であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、通常排紙(排出原稿を潜り込ませない方式)のみ可能な自動原稿搬送機構120又は通常排紙及び潜込排紙のいずれも可能な自動原稿搬送機構120であってもよい。
また、上述の実施形態では、制動パッド130Aを押圧コロ129Bに接触させて制動力を発生させることにより抵抗調節装置130を構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、粘性抵抗を発生させるダンパーにて制動力を発生させてもよい。
また、上述の実施形態では、付勢バネ130Bは、制動パッド130Aを送りローラ129A側に押圧したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、制動パッド130Aを原稿の搬送方向と逆向きに押圧してもよい。
また、上述の実施形態では、押圧アーム129Cの揺動中心が押圧コロ129Bより搬送方向上流側に設定されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、押圧アーム129Cの揺動中心を押圧コロ129Bより搬送方向下流側に設定してもよい。
また、上述の実施形態では、押圧アーム129Cの揺動中心を中心として円弧状の軌跡を描くように押圧コロ129Bが積層方向に変位する構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、積層方向と平行に押圧コロ129Bが変位する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明に係るシート送り装置を画像読取装置の自動原稿搬送機構120に適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
100…画像読取装置、101…本体部、102…静止読取窓、
102A…プラテン、103…自動読取窓、103A…プラテン、
104…原稿カバー、105…画像撮像素子、120…自動原稿搬送機構、
121…原稿トレイ、121A…規制壁、123…排出トレイ、
125…フィーダ機構、127…分離部、127A…分離ローラ、
127B…分離パッド、127B…分離ローラ、129…送出部、
129A…送りローラ、129B…押圧コロ、129C…押圧アーム、
129D…押圧バネ、129E…折曲部、130…抵抗調節装置、
130A…制動パッド、130B…付勢バネ、
130C…ストッパ。

Claims (6)

  1. シートが積層された状態で載置される載置台と、
    前記載置台から搬送されてきた複数枚のシートを分離して1枚ずつ送出する分離部と、
    前記分離部より搬送方向上流側に設けられ、前記載置台に載置されているシートのうち積層方向一端側からシートに接触して回転することにより、シートを前記分離部に送出する送りローラと、
    前記送りローラと対向する位置に配設され、前記載置台に載置されているシートのうち積層方向他端側からシートに接触してシートを前記送りローラ側に押圧するとともに、シートの移動と共に従動回転可能な押圧回転体と、
    前記載置台に載置されているシートの積層方向寸法に応じて、前記押圧回転体の回転抵抗を調節する抵抗調節手段と
    前記押圧回転体を回転自在に支持した状態で前記押圧回転体を前記積層方向に変位可能に保持する押圧片とを備え、
    前記抵抗調節手段は、前記押圧回転体に接触して摩擦抵抗を発生させる制動パッド、及び前記制動パッドと前記押圧回転体との接触面圧が増大する向きの力を発生させる付勢手段を有して構成されており、さらに、前記積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、前記制動パッドと前記押圧回転体とが非接触状態となるように構成され、前記積層方向寸法が所定寸法以下の場合には、前記積層方向寸法が前記所定寸法より高い場合に比べて、前記回転抵抗を小さくすることを特徴とするシート送り装置。
  2. 前記抵抗調節手段は、回転自在に支持された前記押圧回転体に付与する制動力を前記積層方向寸法に応じて変化させることにより、前記回転抵抗を調節することを特徴とする請求項1に記載のシート送り装置。
  3. 前記付勢手段は、前記制動パッドを前記積層方向一端側に移動させるような弾性力を前記制動パッドに作用させるバネにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート送り装置。
  4. 前記分離部は、シート接触して回転することによりシートに搬送力を付与する分離ローラ、及び前記分離ローラと反対側からシートに接触してシートに搬送抵抗を付与する分離パッドを有して構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート送り装置。
  5. 前記載置台には、シートが上下方向に積層された状態で載置され、
    さらに、前記送りローラは、積層方向下端側からシートに接触し、前記押圧回転体は積層方向上端側からシートに接触することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート送り装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート送り装置と、
    前記シート送り装置から送られてきた原稿を読み取る読取部と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
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