JP4155270B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給紙装置に関し、より詳細には、給紙カセットに設けられた分離爪の上下動を規制する分離爪ロック機構に関する。
一般に、ファクシミリ装置、複写機及びこれらを含めた複数の機能を有する複合機等の給紙装置は、装置本体の下方に形成され、装置の前後方向に取り出すことができる給紙カセットに用紙が積層収納される。従来の給紙装置において、給紙カセットには、積層収納された用紙を一枚ずつ給紙するための分離爪が上下動自在に配設されている。このような構成とすることで、装置本体の用紙を繰り出す一側に配設されたピックアップローラが回転・停止を繰り返して、用紙のうち最上層のものから順に一枚ずつ繰り出すことができる。
また、給紙カセットには、押圧バネ等による裏面からの押し上げ力により用紙をピックアップローラの方向に押圧する押圧板が設けられ、用紙が順次搬送されて積層枚数が減少しても、ピックアップローラに用紙を押圧させて、確実に用紙を繰り出すことができるように構成されている。
給紙カセットに新たな用紙を補給する場合等には、オペレータは、まず、押圧板を押圧バネの弾性力に抗して押し下げ、次いで、押圧板と分離爪との離間に用紙の先端を差し込んで収納する。しかし、従来の分離爪は、押圧板が押し下げられるのと同時に自重によって下動するように構成されていたため、分離爪がその可動範囲の下限の位置まで下動する。押し下げられた押圧板と下限の位置まで下動した分離爪の離間は、載置可能な用紙の最大高さとほぼ同じ離間であり、載置可能な用紙の最大量を載置する場合に、オペレータは、下動した分離爪を手動で上動させて、押圧板と分離爪との離間を確保するなどの作業を要し、煩わしかった。
そこで、これまでに、用紙を給紙カセットに収納する際に、分離爪を持ち上げる動作を不要にして、作業性を向上させた給紙装置が幾つか提案されている(例えば、特許文献1乃至特許文献3参照)。
特許文献1には、給紙カセットに分離爪が回動自在に軸支され、分離爪の他端部が給紙カセットの底面に開口された孔に挿入された記録材収納装置が提案されており、他端部を孔に挿入して分離爪の可動範囲を規制し、押圧板が押し下げられても、分離爪と押圧板との離間を確保する構成が開示されている(特許文献1参照)。
また、特許文献2には、給紙カセットの側壁に分離爪が回転自在に軸支され、押圧板の押し下げ力によって支軸を中心に回転して上昇する端部で分離爪を押し上げる分離カムが設けられた給紙装置が開示されている(特許文献2参照)。
さらにまた、特許文献3には、給紙カセットに起伏回動可能にアーム部材が支持され、このアーム部材には、一端部に分離爪が接続され、分離爪を所定高さ位置に設定するロック爪本体と、このロック爪本体の直立状態を維持するバネ部材とが設けられた給紙装置が開示されている。この給紙装置は、装置本体から給紙カセットが引き出される際に、アーム部材が回動され、ロック爪本体によって分離爪が付勢されて所定高さ位置で支持されるように構成されている(特許文献3参照)。
特公平7−72031号公報 特開平5−77942号公報 特許第2596382号公報
しかし、上述した特許文献1及び特許文献3に開示される構成では、給紙カセットに用紙を収納した状態でも分離爪の上下動が常時規制されるため、用紙が搬出される際にピックアップローラからの押し圧を受けて、分離爪に用紙が引っ掛かったり分離爪と用紙とが離間したりして、用紙の搬出が滞留してしまう場合があった。
この点、特許文献2に開示される構成では、分離爪の上下動は押圧板の上下動に連動して規制されるため、上述したような搬出不良は解消されるが、押圧板の押し下げと連動して分離カムが回動されるため、押圧板を充分に押し下げなければ分離爪の下動を確実に規制することができず、操作性に問題があった。また、給紙カセットに回転カムを回動自在に取り付ける必要があり、部品点数が多くなり組み立てが煩雑であり、ひいては製造コストが増大するという問題があった。
そこで、本発明においては、給紙装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、簡易な構成で、用紙の搬出を確実にし、かつ、給紙カセットへの用紙補給の作業性を向上させた装置を提案することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、装置本体に対して引き出し自在に配設される給紙カセットと、該給紙カセットに上下動自在に取り付けられ、用紙の先端隅部に当接してピックアップローラによって搬出される用紙を一枚ずつ分離する分離爪と、該分離爪の上下動を規制する分離爪ロック機構とを有する給紙装置において、前記分離爪ロック機構は、前記給紙カセット側に設けられ、該給紙カセットを装置本体から引き出した状態で、前記分離爪を所定高さに保持して下動を規制するロック部材と、前記装置本体側に設けられ、該給紙カセットを装置本体に収納した状態で、該ロック部材を押動して該分離爪の規制を解消する解除部材とを具備し、
前記ロック部材は、前記給紙カセットに設けられたサイドガイドに取り付けられ、該サイドガイドの摺動操作に伴って前記分離爪と供に移動され、前記解除部材は、前記装置本体において該サイドガイドの固定位置に対応する位置であって、該ロック部材と対向する位置に複数配設されるものである。
請求項2においては、前記ロック部材は、前記分離爪に当接する係止部と、前記解除部材に当接する当接部とが一体として形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示す構成としたので、給紙カセットの挿脱に連動して分離爪の規制を切り換えるため、給紙カセットが装置本体に収納される状態では、分離爪を上下動自在に切り換えるため、用紙を確実に搬出でき、また、給紙カセットが装置本体から引き出された状態では、分離爪を所定高さに保持しつつ下動を確実に規制するため、用紙補給の作業性を向上できる。また、分離爪ロック機構をロック部材と解除部材とにより別構成とすることで、簡易な構成とすることができ、容易に組み立て等できる。
また、サイズの異なる用紙を収納するためにサイドガイドを摺動操作しても、用紙を確実に搬出できるとともに、用紙補給の作業性を向上できる。また、ロック部材と解除部材とを別々に配設するため、分離爪ロック機構の各部材の組み立てや修理等が容易となる。
請求項2に示す構成としたので、分離爪ロック機構の部品点数を低減でき、ひいては製造コストを低減できる。
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本実施例に係る給紙装置を備えた複合機の全体的な構成を示した正面図、図2は給紙カセットがケーシングに収納された状態の平面図、図3は同じく図2の側断面図、図4は分離爪ロック機構の平面図、図5は分離爪の下動が規制された状態を表した状態図、図6は給紙カセットがケーシングから引き出される様子を表した状態図、図7は分離爪の規制が解除された状態を表した状態図である。
以下に、本発明に係る給紙装置7を備えた画像形成装置として、ファクシミリ機能と複写機のコピー機能を備えた複合機1について述べるが、本実施例はこれに限定されるものではなく、単なるファクシミリ装置や複写機等に適用することが可能である。また、以下の説明では、便宜上、図1の紙面前方を装置正面として、構造体の前後・左右位置を説明するものとする。他の図面における各構造体の前後・左右位置についても同様である。
まず、複合機1の全体構成について、以下に説明する。
図1に示すように、複合機1は、記録部2、読取部3、記録装置4、給紙装置7、自動原稿搬送装置8等で構成されている。記録部2の上方に読取部3が配置され、該記録部2は、記録装置4及び給紙装置7をそれぞれ上下に内装している。給紙カセット5内に収納された用紙は、給紙装置7によって記録装置4へ搬出され、記録装置4で転写されて、記録紙排出トレイ11から排出される。
読取部3は、読取ケース6内に原稿等の内容を読み取るための読取装置(図略)を収納しており、該読取ケース6上面に載置された原稿を読取装置により走査して、原稿の画像情報を読み取るようにしている。読取ケース6の一端部には、原稿を自動的に給紙する自動原稿搬送装置8が付設され、この自動原稿搬送装置8によって、原稿供給トレイ9に載置した原稿が、一枚ずつピックアップされて読取ケース6上面の一端部へ搬送され、静止状態の読取装置により内容が読み取られた後に、原稿排出トレイ10へ排出される。
なお、読取部3は、読取装置を走査させて静止原稿を読み取るフラットベットタイプのイメージスキャナとして用いるとともに、読取装置を位置固定して原稿を給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成される。
自動原稿搬送装置8に載置した原稿をファックス送信する場合には、原稿供給トレイ9に原稿が載置され、この原稿は、一枚ずつ分離されて自動原稿搬送装置8内へと取り込まれ、装置本体側の読取装置において原稿の画像情報が読み取られた後に、排紙口から排出されて原稿排出トレイ10上に積載される。読取装置にて読み取られた画像情報は、電気信号に変換されて、電話回線を通じて相手先に送信される。
一方、ファックス受信する場合には、相手側ファックス装置から受信した信号は、画像情報に変換され、給紙カセット5に収納された用紙は、給紙装置7によって用紙搬出方向X(図2参照)に沿って装置後方の記録装置4へ搬出されて画像が形成され、その後記録紙排出トレイ11に排出される。
次に、給紙装置7の構成について、以下に詳述する。
図1乃至図3に示すように、本実施例に係る給紙装置7は、上面が開放された略直方体形状の給紙カセット5が、給紙装置7のフレームを構成するケーシング12に挿脱自在に配設される。本実施例では、装置本体とケーシング12とが別体に構成され、また複数段(図1においては上下三段)設けられているが、装置本体とケーシング12とを一体として構成してもよく、また、その段数も限定するものではない。
給紙カセット5内は、用紙を収納する底板たる押圧板13が上下揺動自在に支持され、押圧板13は、図示せぬ押圧バネによって上方に付勢されている。押圧板13の左右側方には、押圧板13に載置された用紙の左右両サイドを支持するためのサイドガイド14・14が、用紙搬出方向Xに沿って略垂直方向に立設され、給紙カセット5の短手方向に摺動可能とされている。このサイドガイド14・14に分離爪15・15が一体として取り付けられ、分離爪15・15は、用紙搬出方向Xの下流側の先端壁5aに沿ってサイドガイド14・14の摺動操作に伴って移動される。
分離爪15・15は、給紙カセット5の左右両隅の二箇所に配設され、サイドガイド14・14の先端部から用紙搬出方向Xの下流側に延出された取付ステー18に上下動自在に取り付けられている。この分離爪15・15は、給紙カセット5及びケーシング12に形成された分離爪ロック機構19によって、給紙カセット5がケーシング12から引き出された状態で上下動が規制されるように構成されている。この分離爪ロック機構19の詳細は、後述する(図3乃至図7参照)。
給紙カセット5に用紙を収納するには、給紙カセット5をケーシング12から引き出して、サイドガイド14を用紙のサイズに合わせた所定の固定位置まで摺動操作させ、押圧板13を押し下げ、押圧板13上に複数枚の用紙を積載する。押圧板13上に用紙を載置すると、押圧バネによって押圧板13が上方に揺動され、用紙の先端Aが上述した分離爪15・15の下面に押し当てられる。このように用紙が分離爪15・15に係止した状態で、給紙カセット5がケーシング12に収納される。
用紙搬出方向Xの下流側であって分離爪15・15の上方には、ピックアップローラ16・16が設けられている。ピックアップローラ16・16は、押圧板13の上方において、ケーシング12に両端を駆動自在に支持固定された駆動軸17に略等間隔に支持されている。駆動軸17は、ケーシング12側に配設された図示せぬ駆動機構を介して駆動可能とされている。ピックアップローラ16・16は、側面視略扇形に形成され、一回転するときに、ローラ面が押圧板13上に収納された複数枚の用紙の内、最上層の用紙の先端Aに接触して、装置後方(用紙搬出方向X)に繰り込むように構成されている。
ピックアップローラ16・16による用紙の搬出機構を詳述すると、ピックアップローラ16・16が回転されると、給紙カセット5に収納された用紙の内、最上層の用紙が繰り込まれ始める。この際、給紙カセット5上の用紙は、前記分離爪15・15によって先端両隅が規制されているので、かかる繰り込みに対して一定の抵抗が発生するが、用紙同士の摩擦係数は小さく、ピックアップローラ16・16に接触する最上層の用紙のみが、それ以外の用紙に対して滑りを起こしながら繰り出される。そして、用紙が搬出される際には、先端Aが分離爪15・15に係止されたまま、略中央部が凸部に盛り上がり、やがて先端Aが分離爪15・15から跳ね上がって脱離し、給紙装置7より用紙搬出方向Xに沿って装置後方へと搬出される。
なお、ピックアップローラ16は、本実施例では側面視略扇型に形成されたものが用いられるが、側面視略円形のゴムローラを用いてもよい。また、本実施例では、給紙カセット5の左右方向に沿って二個配置されるが、駆動軸17に一個のみ配置してもよく、形状、個数及び配設位置は限定されるものではない。さらにまた、駆動軸17を給紙カセット5に支持固定して、給紙カセット5と一体にケーシング12から挿脱可能とする構成としてもよい。
次に、分離爪ロック機構19について、以下に詳述する。
図2乃至図7に示すように、本実施例に係る給紙装置7には、給紙カセット5がケーシング12に収納されているか引き出されているかによって、前記分離爪15・15の上下動の許容・禁止が切り換えられる分離爪ロック機構19が設けられている。具体的には、分離爪ロック機構19は、給紙カセット5側に形成されたロック部材20・20と、ケーシング12側に形成された解除部材21・21とで構成され、給紙カセット5をケーシング12に収納している状態で分離爪15・15を上下動自在にし、給紙カセット5がケーシング12から引き出された状態で、分離爪15・15を所定高さで保持して下動を規制するように構成されている。
なお、本実施例における分離爪ロック機構19は、分離爪15・15が給紙カセット5の左右の両端隅部に二個配設され、この分離爪15・15毎に対応してロック部材20・20及び解除部材21・21・・・が設けられている。分離爪15・15の構成は左右において異ならないため、以下、給紙カセット5の一側方に配設された分離爪15及びロック部材20等について説明する。
図3乃至図5に示すように、ロック部材20は、前記押圧板13より下方の前記サイドガイド14の底部に取り付けられ、用紙搬出方向Xの下流側まで延出されて、分離爪15の略下方に位置するように配置されている。このロック部材20は、給紙カセット5の下方であってサイドガイド14と接続される基部20aと、この基部20aから略垂直上方に延出されて分離爪15の下端と当接可能な係止部20bと、この係止部20bの端部若しくは中途部から用紙搬出方向Xに沿って前記先端壁5aの方向に略水平に突出され、先端壁5aに穿設された孔5bを介して給紙カセット5外方に延出された当接部20cとで構成されている。
本実施例におけるロック部材20は、上述した基部20a、係止部20b、及び当接部20cが一体に形成され、サイドガイド14が装置左右方向に摺動されると、サイドガイド14の移動操作に伴って移動されるように構成されている。すなわち、ロック部材20は、分離爪15と相対位置変動不能に一体に移動される。ロック部材20として基部20a等を一体に形成することで、分離爪ロック機構19の部品点数を低減し、簡易な構成となって組み立てが容易となり、装置のコンパクトを図ることができ、ひいては製造コストを低減することができる。なお、ロック部材20は、上述した基部20a等の各部材を全て一体として形成する構成に限定されず、各構成部材を別途組み立ててもよく、また係止部20b及び当接部20cのみを一体的に構成してもよい。
また、ロック部材20は、板金や板バネ等により形成して、係止部20b(当接部20c)が基部20aとの接続部から揺動されて給紙カセット5に対する相対位置を変動可能とされ、さらに位置変動されても元位置まで速やかに復帰されるように構成される。ただし、このロック部材20の部材や構成はこれに限定するものではなく、例えば、係止部20bをばね付勢等して、係止部20b(当接部20c)が位置変動されても元位置まで復帰できるような構成とされればよい。
基部20aは、給紙カセット5の下方であって押圧板13の上下揺動の障害とならない位置に、用紙搬出方向Xに沿ってサイドガイド14から延出され、この基部20aの端部に係止部20bが連設されている。
図4に示すように、係止部20bは、基部20aから略垂直方向に延出され、給紙カセット5がケーシング12から引き出された状態で、平面視で分離爪15と重なるように構成され、係止部20bの上端が分離爪15の下端と当接して、分離爪15の下動が規制されるように構成される。すなわち、分離爪15は、押圧板13によって常時上方に押し上げられ、給紙カセット5に用紙を補給する際に押圧板13が押し下げられると自重よって下動するため、このように分離爪15の略直下方にロック部材20(係止部20b)を配置することで、分離爪15の下端が係止部20bの上端に当接して下動を規制することができる。
特に、図5に示すように、押圧板13が給紙カセット5の下面まで押し下げられた状態で、押圧板13の先端位置から分離爪15までの高さHが、少なくとも給紙カセット5に収納される用紙の厚さW(図3参照)よりも大きくなるように、分離爪15が係止される。このように構成することで、最大収納可能な用紙を給紙カセット5内に収納しても用紙上面と分離爪15との間には空間を所定の確保することができ、オペレータが分離爪15を持ち上げたりすることなく給紙カセット5に用紙を補給することができる。
なお、本実施例では、分離爪15の下端と係止部20bの上端との間に間隙が形成され、押圧板13が押し下げられると、この間隙のために分離爪15が僅かに下動される。このような間隙を設けることで、ロック部材20が解除部材21と当接した際に、係止部20bを左右方向にスムーズに押動させることができる。
当接部20cは、係止部20bの端部から用紙搬出方向Xに沿って下流方向に突設され、突出端部が、給紙カセット5の先端壁5aに穿設された孔5bを介して、給紙カセット5の外側に突出される。この突出端部は、給紙カセット5がケーシング12に収納された状態で、解除部材21に当接される。なお、当接部20cは、係止部20bの端部に連設されるが、係止部20bと当接部20cとが別箇所に形成されてもよい。
解除部材21・21・・・は、ケーシング12においてサイドガイド14の固定位置に対応する位置であって、ロック部材20と対向する内壁に複数(本実施例では左右両隅部に4個ずつ)設けられている。この解除部材21・21・・・は、平面視略台形に形成され、用紙搬出方向Xに沿って徐々に装置外方向(左右方向)に広がるように斜面21aが形成されている。この斜面21aは、給紙カセット5がケーシング12に収納される際に、当接部20cの突出端部が斜面21aの形状に沿って摺接され、当接部20cを介して係止部20bが左右方向に押動される。なお、解除部材21・21・・・の形状は、これに限定するものではなく、複数の解除部材21・21・・・を一体的に形成して、斜面21aが複数個形成された単一部材として形成してもよい。
ここで、図6及び図7を参照して、分離爪ロック機構19の作動機構を、以下に詳述する。
まず、給紙カセット5がケーシング12から引き出された状態では、平面視において係止部20bが分離爪15と重なる位置に配置され、分離爪15の下動が規制されている。給紙カセット5をケーシング12に収納する場合には、給紙カセット5が用紙搬出方向Xに沿って装置後方に摺動され、やがて、ロック部材20の当接部20cが解除部材21の斜面21aに当接される(図6(a)参照)。給紙カセット5がケーシング12内に収納されるにつれ、当接部20cが斜面21aの形状に沿って摺動され、係止部20bが装置外側方向に押動される(図6(b)参照)。給紙カセット5がケーシング12に完全に収納された状態では、平面視において係止部20bが分離爪15と重ならない位置まで押動される。
このように、平面視において係止部20bが分離爪15と重ならない位置まで押動されることによって、分離爪15の規制が解消されて、分離爪15が上下動自在とされる。すなわち、下動を規制するストッパーとしての係止部20bが位置変動されることによって、分離爪15は自重による上下動が可能となる。分離爪15が上下動自在とされることで、給紙装置7において用紙を搬出する際に、用紙上面がピックアップローラ16からの押し圧を受けて収納された用紙全体が押し下げられても、かかる押圧を吸収するように上下揺動する押圧板13と連動して分離爪15が上下動され、分離爪15と用紙とが離間したりすることを防ぐことができ、ピックアップローラ16の回転で最上層の用紙を繰り出すときに、分離爪15により確実に分離して給紙することができる(図7参照)。
一方で、給紙カセット5をケーシング12から引き出す場合には、給紙カセット5が引き出されるにつれて、当接部20cが徐々に斜面21aの形状に沿って移動し、平面視において係止部20bが分離爪15と重なる位置まで復帰される。すなわち、分離爪15の下動が規制された状態に再度切り換えられる。
以上のように、本実施例に係る給紙装置7は、上述した分離爪ロック機構19を設けることで、ロック部材20及び解除部材21からなる簡易な構成で、給紙カセット5の挿脱に連動して分離爪15の規制を切り換えるため、用紙を確実に搬出でき、かつ、用紙補給の作業性を向上できる。すなわち、給紙カセット5がケーシング12に収納される状態では分離爪15を上下動自在に切り換えるため、用紙を確実に搬出でき、また、給紙カセット5がケーシング12から引き出された状態では分離爪15を所定高さに保持しつつ下動を確実に規制するため、用紙補給の作業性を向上できる。
特に、本実施例では、ロック部材20が、サイドガイド14の底部に取り付けられ、端部が用紙搬出方向Xの下流側まで延出されて分離爪15の略下方に位置するように配置され、サイドガイド14の摺動操作によって分離爪15と供に移動されるように構成されている。また、解除部材21が、サイドガイド14の固定位置に対応する位置であって、ロック部材20と対向する位置に複数配設される。このような構成とすることで、サイドガイド14の摺動操作によって分離爪15とロック部材20とを相対位置が変動しないように移動させ、かつロック部材20を解除部材21に当接させることができるため、分離爪ロック機構によってサイズの異なる用紙が収納されても確実に搬出でき、用紙補給の作業性を向上できる。また、分離爪ロック機構19が給紙カセット5とケーシング12とに別々に配設され、部材の組み立てや修理等が容易となり、作業性がより向上される。さらに、給紙カセット5をケーシング12の最深部にまで収納させた状態で分離爪15の規制が解除されるため、給紙カセット5の挿脱と分離爪15の規制とを容易に連動させることができる。
なお、分離爪ロック機構19の構成は、上述したものに限定されず、ロック部材20に形成される当接部20cをケーシング12側の解除部材21に形成してもよい。すなわち、ケーシング12の内壁から当接部を突出させて、給紙カセット5の先端壁5aを介してロック部材20に形成された係止部20bを押動するように構成してもよい。
本実施例に係る給紙装置を備えた複合機の全体的な構成を示した正面図。 給紙カセットがケーシングに収納された状態の平面図。 同じく図2の側断面図。 分離爪ロック機構の平面図。 分離爪の下動が規制された状態を表した状態図。 給紙カセットがケーシングから引き出される様子を表した状態図。 分離爪の規制が解除された状態を表した状態図。
符号の説明
5 給紙カセット
7 給紙装置
12 ケーシング(装置本体)
13 押圧板
14 サイドガイド
15 分離爪
16 ピックアップローラ
19 分離爪ロック機構
20 ロック部材
20a 基部
20b 係止部
20c 当接部
21 解除部材
21a 斜面
X 用紙搬出方向

Claims (2)

  1. 装置本体に対して引き出し自在に配設される給紙カセットと、該給紙カセットに上下動自在に取り付けられ、用紙の先端隅部に当接してピックアップローラによって搬出される用紙を一枚ずつ分離する分離爪と、該分離爪の上下動を規制する分離爪ロック機構とを有する給紙装置において、前記分離爪ロック機構は、前記給紙カセット側に設けられ、該給紙カセットを装置本体から引き出した状態で、前記分離爪を所定高さに保持して下動を規制するロック部材と、前記装置本体側に設けられ、該給紙カセットを装置本体に収納した状態で、該ロック部材を押動して該分離爪の規制を解消する解除部材とを具備し、
    前記ロック部材は、前記給紙カセットに設けられたサイドガイドに取り付けられ、該サイドガイドの摺動操作に伴って前記分離爪と供に移動され、前記解除部材は、前記装置本体において該サイドガイドの固定位置に対応する位置であって、該ロック部材と対向する位置に複数配設されることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記ロック部材は、前記分離爪に当接する係止部と、前記解除部材に当接する当接部とが一体として形成されることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
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