JP3621826B2 - 建築躯体における水切装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は押出成形セメント板を屋外側に配設した建築躯体において、主に押出成形セメント板の中空部内に進入した雨水を効率よく排水させ、換気も良好な建築躯体における水切装置に関する。
【0002】
【従来技術】
一般に、押出成形セメント板をパラペット躯体等の建築躯体の屋外側に配設した2重構造躯体とする場合、その上に笠木が設けられるが、さらに上記躯体の上端に防水シートを配設し、防水効果を高めることが行なわれている。
【0003】
ところが、押出成形セメント板には複数の中空部が平行に形成されているので、押出成形セメント板をパラペット躯体の屋外側に配設する場合、特に中空部が上下方向を向くように配置すると、押出成形セメント板の上端には中空部が露出することになる。このため、中空部内に雨水が進入するという問題があった。
【0004】
また、押出成形セメント板を上下に並べて配設する場合、上下に隣り合う押出成形セメント板間にはコーキング材が打設されるが、毛細管現象により微小な隙間から雨水が浸入することがあった。
【0005】
本発明は上記問題点を解消し、押出成形セメント板の中空部内に進入した雨水を効率よく排水させることができ、換気も良好な建築躯体における水切装置を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る建築躯体における水切装置は、複数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出成形セメント板の屋内側部分を土台基礎上に配置した支持ブロック上に支持させた建築躯体において、上記上下部の押出成形セメント板の屋外側下端と上端との間にはコーキング材とホルダを介して外水切材を配置し、外水切材の屋内側部分が押出成形セメント板の中空部に臨むように配置するとともに、上記最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎上との間にはコーキング材とホルダを介して外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下 部水切材上に係合したホルダに係着したことを特徴とする。
【0007】
建築躯体における水切装置は、また、所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平部上に複数の押出成形セメント板を上下に並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、上記アングル材の内側にL形の水切材を重合配置し、この水切材の水平縁の屋外側部分を上記アングル材を越えて上記押出成形セメント板の中空部の屋外側に臨むように配置し、最下部の押出成形セメント板の屋内側部分を土台基礎上に配置した支持ブロック上に支持させた建築躯体において、上記最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎上との間にはコーキング材とホルダを介して外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着され、上記外水切材の屋内側部分が押出成形セメント板の中空部に臨むように配置する用に構成してもよい。
【0008】
建築躯体における水切装置は、さらに、所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平縁上に複数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出セメント板を土台基礎上に支持した建築躯体において、最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎の上端との間にはコーキング材を打設するとともに、上記最下部の押出成形セメント板の屋内側下端を上記土台基礎上に固定されたアングル材の内側に支持させ、上記最下部の押出成形セメント板の上記コーキング材と土台基礎との間にはホルダを介して外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着され、上記上部水切材と下部水切材の屋内側の端部を上記押出成形セメント板の中空部に臨むように配置するように構成してもよい。
【0009】
建築躯体における水切装置は、さらに、所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平縁上に複数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出セメント板を土台基礎上に支持した建築躯体において、最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎の上端との間にはコーキング材を打設し、上記土台基礎上に固定されたアングル材の内側にL形の内水切材を重合配置し、この内水切材の水平縁の屋外側部分が押出成形セメント板の中空部に臨むように配置するとともに、上記最下部の押出成形セメント板の上記コーキング材と土台基礎との間には外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着され、上記外水切材の屋内側の端部を上記内水切材の屋外側端部の下方に重なり状に配置するように構成してもよい。
【0010】
なお、上記内水切材と外水切材とを、内水切材上の雨水が外水切材の屋内側に連続して流れるように配置するのが好ましい。
【0011】
建築躯体における水切装置は、さらにまた、所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平部上に複数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出セメント板を土台基礎上に支持した建築躯体において、上記アングル材の内側にL形の内水切材を重合配置し、この内水切材の水平縁の屋外側部分が上記押出成形セメント板の中空部に臨むように配置するとともに、上記押出成形セメント板とその下部の押出成形セメント板との間にはコーキング材を介して外水切材を配置し、かつ内水切材と外水切材とを、内水切材上の雨水が外水切材の屋内側に連続して流れるように配置し、最下部の押出成 形セメント板のコーキング材と土台基礎との間には外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記下部の押出成形セメント板の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着されるように構成することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1において符号1は押出成形セメント板を示す。この押出成形セメント板1は図2に示されるような大型パネルで、内部に中空部2を有し、中空部2が上下になるように配置されている。そして、複数の押出成形セメント板1は、建築躯体の所定位置に配置されたアングル材3上に横に並んだ状態で載置されて壁面を構成し、屋内側に止め具で固定されたZクリップ4を上記アングル材3に係合させることにより支持されている。上記押出セメント板1の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板1が、同じ要領で面一になるように他のアングル材3とともに配設され、同様にして上下方向に押出成形セメント板1、1が配設される。また、上下の押出成形セメント板1の各下・上端間の隙間にはコーキング材5が打設されている。
【0013】
上記アングル材3は垂直部6と水平部7とからL形に形成され、図示しない構造物(例えば柱と柱間の横方向に押出成形セメント板1のほぼ高さ分(隙間含む)が梯子状態の構造物)の所定位置に固定されている。垂直部6は上記Zクリップ4に係合するように形成され、水平部7は押出成形セメント板1を支持するとともに、その先端は中空部2に臨んでいる。また、アングル材3の内側にはアルミニウム・ステンレスなどの金属製のL形水切材8が重合配置されている。水切材8は長尺材であり、その垂直縁9は押出成形セメント板1の屋内側面よりやや離れて配置されている。また、その水平縁10の屋外側の下傾斜部10aの部分も、上記アングル材3を越えて上記押出成形セメント板1の中空部2の屋外側に臨むように配置されている。
【0014】
上記構成の建築躯体によれば、上下の押出成形セメント板1の各中空部2は上下に連続し、これによって上下に一貫した空気流通部が形成されることになる。また、各押出成形セメント板1の下端の屋内側には上記と同様に水切材8が配置され、その下傾斜部10aの先端がアングル材3を越えて中空部2の屋外側に臨んで配置されている。したがって、上部の押出成形セメント板1の中空部2に雨水が進入した場合、雨水はたとえ屋内側に進入しても水切材8の垂直縁9によって遮断されるから、水切材8の水平縁10の下傾斜部10a付き先端から下方に導かれ、下部の押出成形セメント板1の中空部2の屋外側に順次流れ落ちていく。このため、最下端で排水の処理ができるように構成しておくことにより、雨水が屋内側に進入するのを有効に防止することができる。なお、上下の押出成形セメント板1間のコーキング材5などから毛細管現象によって進入した雨水も同様にして処理することができる。また、水切材8によって上部から下部の押出成形セメント板1の中空部2の換気流通が損なわれることがないとともに、雨水も中空部2の屋外側で上から下にスムーズに流下して排水される。さらに、アングル材3と押出成形セメント板1との間に水切材を挟持固定することができ、施工を楽に行なうことができる。
【0015】
次に、図3は屋外側に外水切材11を設けた例を示したもので、この建築躯体は上述と同じように複数の押出成形セメント板1を並べてアングル材3に支持するとともに、上記押出セメント板1の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板1を面一になるように配設し、さらに、最下部の押出成形セメント板1の屋内側部分を土台基礎12上に配置した支持ブロック24に支持させたものである。なお、押出成形セメント板1の屋内側の下端にはZクリップ4が固定され、このZクリップ4は土台基礎12上に固定されたアングル材3に係止され、押出成形セメント板1は上記アングル材3にも支持固定されている。
【0016】
上記最下部の押出成形セメント板1の屋外側下端と土台基礎12との間には、コーキング材5を介して外水切材11が配置されている。外水切材11は土台基礎12の上に後述のホルダ16を介して係合固定され、そして、外水切材11の屋内側部分が押出成形セメント板1の中空部2に臨むように配置されている。なお、コーキング材5の適宜の箇所には排水孔13が形成されている。以下の他の例においても同様である。
【0017】
外水切材11は上部水切材11aと下部水切材11bとからホルダ16を介して離間した二層で構成されている。下部水切材11bは略断面Z字形に形成されたアルミニウム・ステンレス等の長尺の金属製部材で、土台基礎12の上面に重合配置されている。その起立部14には係合部15が形成されている。また、下部水切材11bには短尺のホルダ16が一定の間隔をおいて装着されている。ホルダ16は略Z字形に屈曲形成され、上部の屋内側の端部の係合溝21に上記係合部15が係合し、垂下部18は土台基礎12の屋外側面にネジ固定され、下部の先端には係合部19が形成されている。垂下部18の下端は屋外側に突出している。これに対し、上部水切材11aも略L字形に形成され、上端縁の屈曲部20の先端はホルダ16の上部の係合溝21に係合し、下端縁の屈曲部22の先端はホルダ16の下部の係止部19に弾性係止している。
【0018】
上記構成によれば、雨水は押出成形セメント板1の屋外側の側面に沿って流れ落ちるが、同時に押出成形セメント板1の中空部2に沿って主にその屋外側の側面を伝って流下する。ところが、押出成形セメント板1の屋外側面を伝って落ちた雨水は外水切材11で排水される。また、中空部2の屋外側側面を伝って落ちてきた雨水もコーキング材5に形成された排水孔13から外水切材11で排水される。また、雨水はホルダ16との係合部から上部水切材11aの裏側にまわっても、下部水切材11bの上面に沿って流れ、土台基礎12の屋外側に排水される。したがって、雨水は有効に排水される。なお、上下の中空部2の換気流通も損なわれることがない。
【0019】
次に、図4は上下に配された押出成形セメント板1の下端の屋内側と屋外側の両方に内外の水切材8、11を設けた例で、屋内側には図1と同じ要領で配設された屋内側の水切材8(内水切材)が設けられ、屋外側には外水切材11が設けられている。
【0020】
内水切材8は図1と同様に上記アングル材3の上側に重合配置され、一方、外水切材11の傾斜縁25の屋内側部分が上記押出成形セメント板1の中空部2に臨むように配置されている。
【0021】
外水切材11は上下部の押出成形セメント板1、1の屋外側下端と上端との間にホルダ16、コーキング材5を介して配置され、外水切材11の屋内側の端部は上記内水切材8の屋外側端部の下方に重なり状に配置されている。すなわち、外水切材11は下部の押出成形セメント板1の屋外側面に重合固定されたホルダ16に係着されている。ホルダ16は略Z字形の短尺部材で、上部の端部には係合溝26が形成され、垂直部27は土台基礎12の屋外側面にネジ固定され、下部の先端には係合部29が形成されている。垂直部27の下端は屋外側に突出している。これに対し、外水切材11は略L字形に形成され、上端縁の屈曲部の先端28は係合部と水返しとを成すように断面T字形に形成され、ホルダ16の上部の係合溝26に係合し、下端縁の屈曲部の先端係合部29はホルダ16の下部の外向き先端の係止部30に係止している。
【0022】
上記構成によれば、外水切材11の屋内側の端部は内水切材8の屋外側端部の下方に重なり状に配置されているので、内水切材8によって屋外側に誘導された雨水は、外水切材11の傾斜縁25上面に沿って流れ落ち、コーキング材5に形成された排水孔13から屋外側に排出されるから、排水効率がよい。また、雨水の一部は外水切材11の裏側に回り込み、さらに下部の押出成形セメント板1の中空部2に導かれて下方で屋外側に排出される。したがって、雨水が屋内側に進入することは有効に阻止される。なお、内水切材8はアングル材3と押出成形セメント板1との間に挟持固定することができ、施工を楽に行なうことができる。
【0023】
なお、外水切材11は上述の例に限定されない。例えば、図5のように、上部水切材11aと下部水切材11bとから構成し、略断面Z字形に形成された下部水切材11bを押出成形セメント板1の上面に重合配置し、この下部水切材11bに間隔をおいて短尺の上下係合部15付きホルダ16を装着し、ホルダ16の上部の端部の係合溝21に下部水切材11bの係合部15が係合し、垂下部18は押出成形セメント板1の屋外側面にネジ固定され、かつ、ネジ部分の上にも下部水切材11bの下方に係合する下係合部15を備えている。上部水切材11aも略L字形に形成され、上端縁の屈曲部の先端はホルダ16の上部の係合溝21に係合し、下端縁の屈曲部の先端係合部22はホルダ16の下部の外向き先端の係止部19に係止している。
【0024】
上記構成によれば、図4による効果に加え、中空部2の屋外側の側面を伝って落ちてきた雨水も外水切材11で排水されるが、ホルダ16との係合部から上部水切材11aの裏側にまわった雨水の一部は下部水切材11bの上面に沿って流れて屋外側に排水される。雨水の他の部分は下方のセメント板1の中空部2に沿って下方に流れ、やがて排水される。したがって、雨水は三重に排水されるから確実な排水が実現できる。なお、下部水切材11bを押出成形セメント板1の上面に重合配置して固定し、上部水切材11aはホルダ16に係着する構成なので、施工が楽である。
【0025】
次に、図6は押出成形セメント板1の下端の屋内側と屋外側の両方に水切材を設けるとともに、図3と同様に、最下部の押出成形セメント板1を土台基礎12上に配置した例で、屋内側には上述と同じ要領で配設された内水切材8が設けられ、屋外側にはホルダ16を介して外水切材11が設けられている。なお、内水切材8はアングル材3に固定され、アングル材3は土台基礎12上に溶接等で固定された別のアングル材30に高さ調整されて固定されている。なお、アングル材8に代え、一点鎖線で示したように、別のアングル材8の上に支持ブロック24を介在させてもよい。
【0026】
外水切材11は押出成形セメント板1の屋外側下端と土台基礎12の屋外側上端との間にホルダ16、コーキング材5を介して配置され、外水切材11の屋内側の端部は上記内水切材8の屋外側端部の下方に換気流通し、離間して重なり状に配置されている。すなわち、外水切材11は土台基礎12の屋外側面に重合固定されたホルダ16に係着されている。ホルダ16と外水切材11の構成は図4と同じである。
【0027】
この例によれば、内水切材8によって屋外側に誘導された雨水は、外水切材11の傾斜上面に沿って流れ落ち、コーキング材5の排水孔13を経て屋外側に排出される。また、雨水の一部は外水切材11の裏側に回り込むが、その下部の土台基礎12の屋外側に排出される。したがって、雨水が屋内側に進入することは有効に阻止される。
【0028】
なお、上記のように押出成形セメント板1を土台基礎1上に設けた例においても、外水切材11は図7のように、上部水切材11aと下部水切材11bとから構成してもよい。この場合も、図5の例と同様に、下部水切材11bを土台基礎12の上面に重合配置し、その上部に係止されたホルダ16を土台基礎12の屋外側面に固定するとともに、さらにホルダ16に上部水切材を係止させればよい。
【0029】
上記構成によれば、上部水切材11aの裏側に回り込んだ雨水は、下部水切材11bの上面に沿って流れて土台基礎12の屋外側に排水される。したがって、雨水はさらに確実に排水される。なお、外水切材11の端部は他の外水切材の端部を突合せられ、突合せ部の裏側には排水ジョイントが装着されている。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、水切材によって上部から下部の押出成形セメント板の中空部の換気流通が損なわれることがないとともに、雨水も中空部屋外側の上から下にスムーズに流下して排水される。
【0031】
さらに、上下部の押出成形セメント板の屋外側下端と上端との間にはコーキング材とホルダを介して外水切材を配置し、外壁面の雨水は流下し、外水切材の屋内側部分が押出成形セメント板の中空部に臨むように配置され、中空部内の雨水はほとんど外水切板に沿って屋外側に排出されるとともに、上下の中空部の換気流通も損なわれることが無いと中空部内の雨水はほとんど外水切板に沿って屋外側に排出されるとともに、上下の中空部の換気流通も損なわれることがない。
【0032】
また、最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎上との間において、上部水切材の裏側にまわってしまった雨水も、下部水切材によって排水されるから、二重排水が可能となり、一層確実な排水が実現できるほか、換気も良好に行なわれる。なお、下部水切材を土台基礎の上面に重合配置したので、施工が容易である。さらに、上部水切材は下部水切材に係合したホルダに係着されているので、押出成形セメント板の中空部と外気との換気がさらに良好となり、かつ施工が楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築躯体における水切装置の断面図
【図2】押出成形セメント板の斜視図
【図3】建築躯体に外水切材を設けた例の断面図
【図4】建築躯体に外水切材と内水切材を設けた例の断面図
【図5】外水切材を上部水切材と下部水切材とから構成した例の断面図
【図6】水切装置のさらに他の例の断面図
【図7】水切装置のさらに別の例の断面図
【符号の説明】
1 押出成形セメント板
2 中空部
3 アングル材
5 コーキング材
8 水切材(内水切材)
11 外水切材
11a 上部水切材
11b 下部水切材
12 土台基礎
16 ホルダ

Claims (6)

  1. 複数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出成形セメント板の屋内側部分を土台基礎上に配置した支持ブロック上に支持させた建築躯体において、
    上記上下部の押出成形セメント板の屋外側下端と上端との間にはコーキング材とホルダを介して外水切材を配置し、外水切材の屋内側部分が押出成形セメント板の中空部に臨むように配置するとともに、上記最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎上との間にはコーキング材とホルダを介して外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着したことを特徴とする建築躯体における水切装置。
  2. 所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平部上に複数の押出成形セメント板を上下に並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、上記アングル材の内側にL形の水切材を重合配置し、この水切材の水平縁の屋外側部分を上記アングル材を越えて上記押出成形セメント板の中空部の屋外側に臨むように配置し、最下部の押出成形セメント板の屋内側部分を土台基礎上に配置した支持ブロック上に支持させた建築躯体において、
    上記最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎上との間にはコーキング材とホルダを介して外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着され、上記外水切材の屋内側部分が押出成形セメント板の中空部に臨むように配置したことを特徴とする建築躯体における水切装置。
  3. 所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平縁上に複数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出セメント板を土台基礎上に支持した建築躯体において、
    最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎の上端との間にはコーキング材を打設するとともに、上記最下部の押出成形セメント板の屋内側下端を上記土台基礎上に固定されたアングル材の内側に支持させ、上記最下部の押出成形セメント板の上記コーキング材と土台基礎との間にはホルダを介して外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着され、上記上部水切材と下部水切材の屋内側の端部を上記押出成形セメント板の中空部に臨むように配置したことを特徴とする建築躯体における水切装置。
  4. 所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平縁上に複数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出セメント板を土台基礎上に支持した建築躯体において、
    最下部の押出成形セメント板の屋外側下端と土台基礎の上端との間にはコーキング材を打設し、上記土台基礎上に固定されたアングル材の内側にL形の内水切材を重合配置し、この内水切材の水平縁の屋外側部分が押出成形セメント板の中空部に臨むように配置するとともに、上記最下部の押出成形セメント板の上記コーキング材と土台基礎との間には外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記土台基礎の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着され、上記外水切材の屋内側の端部を上記内水切材の屋外側端部の下方に重なり状に配置したことを特徴とする建築躯体における水切装置。
  5. 前記内水切材と外水切材とを、内水切材上の雨水が外水切材の屋内側に連続して流れるように配置した上記請求項5記載の建築躯体における水切装置。
  6. 所定位置に固定配置したアングル材の屋外側の水平部上に複
    数の押出成形セメント板を並べて支持するとともに、上記押出セメント板の下方
    にも隙間をおいて他の押出セメント板を面一になるように配設し、最下部の押出セメント板を土台基礎上に支持した建築躯体において、
    上記アングル材の内側にL形の内水切材を重合配置し、この内水切材の水平縁の屋外側部分が上記押出成形セメント板の中空部に臨むように配置するとともに、上記押出成形セメント板とその下部の押出成形セメント板との間にはコーキング材を介して外水切材を配置し、かつ内水切材と外水切材とを、内水切材上の雨水が外水切材の屋内側に連続して流れるように配置し、最下部の押出成形セメント板のコーキング材と土台基礎との間には外水切材を配置し、この外水切材は上部水切材と下部水切材とから構成され、上記下部水切材は上記下部の押出成形セメント板の上面に重合配置され、上記上部水切材は上記下部水切材上に係合したホルダに係着されたことを特徴とする建築躯体における水切装置。
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