JP3621455B2 - 耐圧容器の蓋部材取りつけ構造 - Google Patents
耐圧容器の蓋部材取りつけ構造 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は耐圧容器の蓋部材取りつけ構造に関し、とくにエヤゾール容器などの密閉耐圧容器の蓋部材が、内圧の異常な上昇により抜け飛ぶのを防止しうる蓋部材取りつけ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なエヤゾール容器は、胴部の上端に取りつけたドーム部の上端、あるいは胴部と一体の肩部の上端に開口部を設け、その開口部の周囲に外向きのカーリング部を形成し、そのカーリング部にガスケットを介してバルブ付きのマウンティングキャップを被せ、マウンティングキャップの側壁をカーリング部の下側にクリンプ(クリンチ)することにより、容器本体にバルブを取りつけている。このようなエヤゾール容器を夏期の自動車内などの高温下に放置しておくと、内圧が異常に上昇し、ついには容器本体が継ぎ目などで破裂するか、あるいはマウンティングキャップが容器本体から抜け飛ぶといった事故が起こることがある。また内部のガスを抜かずに焼却炉で焼却する場合などでも同様な事故が起こる。
【0003】
従来はそのような事故を防止するため、たとえば容器本体に貫通孔を形成し、その貫通孔を融点が低い金属の栓で充填し、高温下では栓が溶けて内部のガスを逃がすようにしたエヤゾール容器が提案されている(特公昭51−25610号公報参照)。またリリーフバルブを容器本体の底面などに設けることも考えられる。しかし前者は焼却する場合には有効であっても、自動車の車内の温度(たとえば70〜80°程度)では溶融しないため、バルブの抜け飛びを防止することはできない。また後者の場合はリリーフ圧を自由に設定でき、また再使用することもできる反面、エヤゾール容器がきわめて高価になり、実用的でない。
【0004】
さらに合成樹脂またはガラス製の容器本体の口部にキャップ型のマウンティングキャップを被せ、その口部の周囲に形成したフランジ部を利用してキャップの下端を係合固定するタイプのエヤゾール装置について、マウンティングキャップの強度およびガス放出孔を工夫して爆発防止するようにしたものが提案されている(特公平5−85431号公報参照)。しかしこのものは特殊なマウンティングキャップを用いるものにしか適用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来のマウンティングキャップなどの特定の蓋部材を用いた耐圧容器における蓋部材の抜け飛びの問題を解消し、内圧が高圧になっても蓋部材の抜け飛びを防止することができ、かつ、内圧が低下した後に耐圧容器をそのまま使用することができ、しかも安価に製造しうる耐圧容器の蓋部材取りつけ構造を提供することを技術課題としている。
【0006】
【課題の検討】
本発明者らはエヤゾール容器の破裂事故の再現テストを数多く行った。また前述の提案を含め、各種の工夫を施したエヤゾール容器について種々の条件でテストを行った。しかし確実に作動する機構はえられなかった。すなわち試作的に作った容器では蓋飛び事故を防止することができたとしても、実際に数量を増して量産試験を行なうと、一定の割合で破裂事故が生ずる。本発明者らは、それらの機構のうまくいかない原因が、現在のエヤゾール容器に対し、各種の構造を付加的に設けたため、容器全体としての信頼性が不充分になった点にあり、むしろ現行の容器の製法の範囲で部分的に工夫する方がうまくいくのではと考え、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の耐圧容器の蓋部材取りつけ構造は、開口部の周囲に外向きに巻き込んだカーリング部を備えている容器本体と、前記カーリング部の外周に被せられる断面逆U字状で全体が環状の被せ部、被せ部の内周下部に連続し、カーリング部の内周に嵌合される側壁部、および側壁部の下端から内側に連続して広がる底部を備え、側壁部の下部の複数カ所が放射状に外向きに突出されてカーリング部の下面側にクリンプされることにより前記容器口部に固着される蓋部材と、前記カーリング部と被せ部との間に介在されるリング状のガスケットとからなり、前記カーリング部、ガスケットおよび被せ部によって構成されるシール構造が、円周方向に関して不均一であり、それにより蓋部材が塑性変形して抜け飛ぶ前に、カーリング部および被せ部のうちの少なくとも1個が弾性変形することにより、それらの間で部分的にシール漏れを生じさせるように構成していることを構成上の特徴としている。
【0008】
このようなシール構造は、たとえば前記カーリング部が内圧および蓋部材の押圧力によって巻き込み方向に弾性変形しながら内径が広がることに耐える耐弾性変形強度を、蓋部材の側壁部が内圧およびカーリング部の反力により半径方向内向きに縮むことに耐える耐弾性変形強度より部分的に弱くすることにより得ることができる。
【0009】
前記カーリング部の耐弾性変形強度を蓋部材の耐弾性変形強度よりも部分的に弱くする具体的な構成としては、たとえば前記カーリング部の外周部分に、複数の切り欠き部ないし孔を放射状に形成したものが挙げられる。その場合、前記複数の切り欠き部ないし孔を、隣接するクリンプ部同士の中間に設けるのが好ましい。また前記カーリング部の巻き内面を部分的に薄肉にすることによっても、カーリング部の耐弾性変形強度を蓋部材の耐弾性変形強度よりも部分的に弱くすることができる。他方、前記蓋部材のクリンプ部を、カーリング部の巻きの中心と同程度ないし外側まで突出させることにより、蓋部材に生ずる半径方向内向きの押圧力を弱め、また係合を深くすることによって、カーリング部の耐弾性変形強度を蓋部材の耐弾性変形強度よりも部分的に弱くするようにしてもよい。また前記蓋部材の底部を容器の内部側に向かって湾曲させ、あるいは放射状に補強リブを設けることにより座屈を生じにくくすることも好ましい。さらに上記いくつかの構成を組み合わせ、全体としてカーリング部の耐弾性変形強度を蓋部材の耐弾性変形強度に対して充分に部分的に弱くするのが好ましい。
【0010】
シール構造を円周方向に関して不均一にする他の構造としては、前記蓋部材の被せ部における、常時ガスケットと密接している部位、あるいは前記カーリング部における、常時ガスケットと密接している部位、さらには前記ガスケットの周縁部近辺に、それぞれ容器内部のガスを逃がすための貫通孔ないし切り欠き部(ノッチ)、または薄肉部を形成することが挙げられる。そのような貫通孔ないし切り欠き部あるいは薄肉部は、放射状に複数個設けるのが好ましい。
【0011】
【作用】
従来の構造では内圧が高くなると蓋部材を上方に押す力が大きくなり、ガスケットを挟圧している蓋部材と開口部のカーリング部がそれぞれ弾性変形し、ガスケットを締めつけている力、すなわちシール圧が低くなる。ここでシール構造が円周方向に関して均一であれば、上記弾性変形を行ってもほとんど形状が変わらず、比較的大きく内圧が上昇するまでガス漏れが生じない。ところが部分の耐変形強度も均一であるので、一か所の蓋部材を係合する力が上限を越えると、全体が一斉に外れて、蓋が飛び出す事故になる。他方、本発明の構造においては、シール構造が不均一であるので、通常の内圧の範囲では充分なシール圧が奏されているが、内圧が異常に大きくなると、特定の一個所のシール圧がとくに低くなり、その箇所からガス漏れを生ずることになる。またその部分のシール圧が低くなっても、他の部分のシール圧および係合強度が変わらないので、全体の抜け飛びは生じない。
【0012】
カーリング部が内圧および蓋部材の押圧力によって巻き込み方向に弾性変形しながら内径が拡がることに耐える耐弾性変形強度を、蓋部材の側壁部が内圧およびカーリング部の反力により半径方向内向きに縮むことに耐える耐弾性変形強度より部分的に弱くしたシール構造においては、内圧が上昇するとカーリング部は上方に押され、外向きに拡がろうとする。他方、蓋部材は内圧とカーリング部の反力とで半径方向内向きに圧縮される。しかしカーリング部の耐弾性変形強度が蓋部材の耐弾性変形強度よりも弱いので、蓋部材の弾性変形量が大きくなる前にカーリング部が外側に拡がる。そのときカーリング部の外周面が蓋部材の被せ部で覆われているので、カーリング部が巻き込まれる。すなわちカーリング部は内径が大きくなる一方で、外径が拘束されており、しかもフープストレス(円周方向の引張り力、たが張り応力)が生ずるので、その自由端(下端)が内向きに巻き込まれ、巻き径が小さくなる。したがってカーリング部の外面と被せ部の内面との間に隙間が生じ、少なくとも当接圧・シール圧が弱まる。そのため両者の間にシール漏れが生じ、容器本体の内部のガスが漏れて内圧が下がる。これにより蓋部材の抜け飛びが防止される。
【0013】
上記カーリング部の変形は弾性変形であるので、内圧が下がると形態が元のように戻り、再びカーリング部と被せ部の間にシール作用が回復する。そのため、その後は再び耐圧容器を所期の用途(たとえばエヤゾール噴射など)に使用することができる。
【0014】
前記カーリング部に複数個の切り欠き部ないし孔を放射状に形成することにより、カーリング部の耐弾性変形強度を部分的に弱めるときは、カーリング部は均一に外側に広がらず、切り欠き部などの特定の部位が曲がり易くなり、その部位のみが大きく外側に拡がろうとする。そのためカーリング部がいわば多角形状に変形し、内部のガスはその変形が大きい部位から容易に漏れ出る。したがって蓋部材の飛び出し防止効果が高い。また切り欠き部や孔を互いに隣接するクリンプ部同士の間に設けるようにすると、蓋部材のクリンプ部とカーリング部との係合が充分に確保され、しかも切り欠き部の近辺でガス抜き作用が確実に発揮される。
【0015】
蓋部材のクリンプ部を、カーリング部の巻きの中心と同程度ないし外側まで突出させる場合は、蓋部材に生ずる半径方向内向きの力が部分的に弱まり、さらにクリンプ部の係合が部分的に深くなる。そのため蓋部材が一層飛び出しにくくなる。また前記蓋部材の底部を容器の内部側に向かって湾曲させるときは、蓋部材が受ける内圧により蓋部材は外側に拡がろうとする。そのためクリンプ部とカーリング部の係合が確実になり、蓋部材が抜けにくくなると共に、面座屈が生じにくくなる。そのため一層安全性が高くなる。また蓋部材の側壁部から底部にかけて放射状に補強リブを設けることによっても面座屈を生じにくくすることができる。
【0016】
前記内圧の上昇に伴って蓋部材の被せ部や容器本体のカーリング部が弾性変形するが、同時に両者の間に挟着されているガスケットも外側に押しつけられ、それにより内径が拡がると共に、厚さが厚くなるように弾性変形する。そのため前記蓋部材の被せ部における、常時ガスケットと密接している部位、あるいは前記カーリング部における、常時ガスケットと密接している部位、さらには前記ガスケットの周縁部近辺に、それぞれ内圧上昇によるガスケットの弾性的な拡径に伴って、容器内部のガスを逃がすための貫通孔ないし切り欠き部、または薄肉部を形成したシール構造においては、上記ガスケットの弾性変形による拡径に伴い、貫通孔や切り欠き部からガスが漏れ始め、内圧が減少する。それにより蓋飛びが防止される。またガスケットに部分的な薄肉部を設けたものでは、ガスケットが外側に押しつけられるときに、薄肉部ではとくに内径が大きくなる。そのためその部分からガス漏れが生じ、内圧が減少する。
【0017】
【実施例】
つぎに図面を参照しながら本発明の蓋部材取りつけ構造の好ましい実施例を説明する。図1は本発明の構造の一実施例を示す一部断面要部正面図、図2は図1の構造の組立前の状態を示す一部省略断面図、図3および図4はそれぞれ図1の構造の変形状態を示す要部拡大断面図および平面図、図5および図6a〜bはそれぞれ本発明に関わるカーリング部の他の実施例を示す要部断面図、図7および図8はそれぞれ本発明に関わる蓋部材の他の実施例を示す要部断面図、図9aおよび図9bはそれぞれ本発明の構造のさらに他の実施例を示す要部断面図およびその作用を示す要部断面図、図10aおよび図10bはそれぞれ本発明の構造のさらに他の実施例を示す要部断面図およびその作用を示す要部断面図、図11は本発明にかかわる被せ部の他の実施例を示す要部斜視図、図12は本発明の構造のさらに他の実施例を示す要部断面図、図13は本発明にかかわるカーリング部の他の実施例を示す要部斜視図、図14は本発明にかかわるガスケットの他の実施例を示す斜視図、図15は本発明にかかわるガスケットのさらに他の実施例を示す要部斜視図、図16は本発明の構造の他の実施例を示す要部断面図、図17は本発明の構造の作用を従来の構造と比較して示すグラフである。
【0018】
以下、エヤゾール容器を代表させて本発明の構造を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、他の耐圧容器の蓋部材の取りつけ構造にも採用することができ、同じ効果を奏する。図1および図2において符号1はエヤゾール容器Aの容器本体であり、符号2はその容器本体1の上部の開口部に取りつけられるマウンティングキャップ(蓋部材)である。容器本体1は有底筒状の胴部3と、その上部に連続する肩部4と、その肩部4の上端開口部5の周囲にカーリング成形したカーリング部6とを有する。そして本実施例ではカーリング部6の巻き内面7を切削して肉圧を薄くしており、さらに図1の右側あるいは図2に明瞭に示すように、カーリング部6の容器中心に関して外側の壁の下端縁に4〜6個の逆U字状の切り欠き部8を形成している。切り欠き部8は円周方向に等間隔で放射状に配列されている。
【0019】
この容器本体1はたとえば厚さ0.35〜0.60mm程度のアルミニウム板を円形にブランキングし、インパクト成形または絞り・しごき成形により胴部3を形成し、その上部にネッキング加工を施して肩部4および筒状部(図2の6a)を成型し、巻き内面となる筒状部6aの外周を切削すると共に切り欠き部8を形成し、さらに外向きにカーリング加工してカーリング部6を形成することにより図2に示す形状に製造しうる。なおアルミニウム板に代えて、すずメッキ鋼板などの他の金属板を用いてもよく、金属板に合成樹脂フィルムを被覆したものを用いてもよい。
【0020】
前記マウンティングキャップ2は、カーリング部6に被せられる断面逆U字状で全体を環状に形成した被せ部(フランジ部)9と、その下端から下側に延びる側壁部10と、その下端から半径方向内側に延びる底部11と、底部の中央から立ち上がるバルブ固定部12とからなる。このマウンティングキャップ2も前記と同様の金属円板などから、バルブ固定部12を絞り成形し、さらに側壁部8を逆向きに絞り成形し、その側壁部8の上端をトリミングした後、フランジング成形を施して被せ部9を形成することにより製造することができる。上記のようにしてえられたマウンティングキャップ2は、図2に示すように、バルブ固定部12にバルブ13を取りつけ、さらに被せ部9の内面に環状のガスケット14を挿入した後、容器本体1の上方に配置し、仮にカーリング部6の内周に嵌合させる。そして容器本体1に内容物を充填した後、しっかりと嵌着し、図1に示すように側壁部10の下部を4〜6個のクリンプ爪で押し広げ(矢印A1)てクリンプ部16を形成し、カーリング部6の傾斜している下面15にクリンプすることにより、容器本体1に組みつけられる。
【0021】
上記のごとく構成されるエヤゾール容器Aにおいて内圧が異常に上昇した場合は、図3に示すように肩部4に直角に内圧が加わり、さらに蓋部材であるマウンティングキャップ2に上向きの内圧が加わる。そのためカーリング部6は肩部4に加わる内圧とマウンティングキャップのクリンプ部16から受ける外向きの力により外向きに広げられようとする(矢印N)。他方、マウンティングキャップ2については内圧による上向きの力とクリンプ部16を通して受ける肩部4の下面15からの反力が加わり、半径方向内側に圧縮されようとする。そこでカーリング部6は前述のように薄肉でしかも切り欠き部8があるので撓み易く、マウンティングキャップ2は変形しにくい。そのため図3に示すようにカーリング部6が内向きに巻き込まれ(矢印S)、巻き径dが小さくなる。したがってカーリング部6の外表面とマウンティングキャップ2の被せ部9の内面との間に隙間が生じ、あるいはシール圧が低くなる。そのため内部のガスが漏れ出る。
【0022】
図4は上記のカーリング部6の変形を上から見た状態を示している。すなわち変形しやすい切り欠き部が4か所に設けられている場合は、図4に示すように、切り欠き部8がある部分8aが外方向に突出し、他の部分が残るので、カーリング部6はいわば4角形状に変形する。カーリング部6のこのような変形は、カーリング部6の外表面とマウンティングキャップ2の被せ部9の内面との間に隙間が生じることを確実にし、ガスの流失を一層確実にする。なおこのように、切り欠き部8がある部分8aが外側に突出するので、クリンプ部(図1の符号16)は切り欠き部8を避けて設けるのが好ましい。
【0023】
さらにエヤゾール容器A内の内圧上昇が続く場合は、上記のカーリング部6の弾性変形およびガス漏れが断続的に生じ、内部のガスが漏れ、内圧が一定限度以下に保たれる。このように本実施例の構造においては、カーリング部6およびマウンティングキャップ2の特定の部分における特定方向への変形に抵抗する耐弾性変形強度に差が設けられていることにより、マウンティングキャップ2の抜け飛びが防止され、安全である。なお外部の温度の低下などにより内圧が減少すると、カーリング部6の弾性変形が元に戻り、そのまま通常の使用を続けることができる。
【0024】
図5は前記カーリング部6の外壁に、切り欠き部8に代えて貫通孔17を形成した実施例を示している。このものも前記実施例と同様に、カーリング部6の外側に拡がる弾性変形量を大きくし、ガス抜きを容易にする働きがある。
【0025】
図6aはカーリング部6の巻き内面7となる筒状部6aの外周面の全体を削り取り(想像線P参照)、加工後のカーリング部6の肉圧が薄くなるようにした実施例を示している。また図6bは同じく筒状部6aの外周面に複数本の環状のスリット18を形成した実施例を示している。このようにカーリング部6の肉圧を薄くしたりスリット18を形成すると、筒状部6aをカーリング加工した後、カーリング部6の巻き方向の強度が低くなる。そのため内圧が高くなったときのガス抜き作用が確実になる。またカーリング加工自体も簡単になる。なお絞り・しごき加工により容器本体を成形する場合は容器が薄くなるが、口部を成形するために肩部(図2の4)を絞り成形(ネッキング加工)するときに筒状部(図2の6a)が厚くなる。そのためそのような肉圧を薄くしたりスリットを形成する加工は、カーリング加工の前処理として有効である。またインパクト成形の場合も同様であるが、一般に絞り・しごき加工より厚肉になる傾向が大きく、そのためカーリング加工などを行いやすい。
【0026】
図7は蓋部材であるマウンティングキャップ2の底部11を容器の内部側に向かって湾曲突出させたものである。このように底部11を内向きに湾曲させると、容器本体の底板の場合と同じく内圧による面座屈が生じにくくなる。そのためマウンティングキャップ2が抜ける前にカーリング部6が充分に外側に広がり、一層ガス抜きが行われ易くなる。そのためマウンティングキャップ2の抜け飛びを確実に防止することができる。
【0027】
図8はマウンティングキャップ2の側壁部10から底部11にかけて放射状の補強リブ19を形成した実施例を示している。なお補強リブ19はクリンプ加工の邪魔にならないよう、クリンプ部16同士の中間に形成する。このものもマウンティングキャップ2が面座屈を生じにくいので、同じくマウンティングキャップ2の抜け飛びを防止することができる。なおクリンプ部16はカーリング部6の中心よりもさらに外側まで突出するように深く嵌合させるのが好ましい。それによりマウンティングキャップ2の抜け飛びを一層防止することができる。
【0028】
図9aに示す構造では、マウンティングキャップ2の被せ部9の上面に、貫通孔21を形成している。貫通孔21はたとえば円周方向に等間隔で複数個設けるのが好ましい。このものは通常の内圧がかかっている場合は、貫通孔21がガスケット14で塞がれているが、異常な内圧がかかるとガスケット14が図9bに示すように外側に押しつけられ、大きく弾性変形する。そのため貫通孔21が容器内部と連通し、ガス漏れが生ずる。そして内圧が下がると再びガスケット14が元の状態まで縮小し、貫通孔21を塞いでシール作用が復元する。なお異常な内圧が加わったときは前述のようにカーリング部6の巻き込みが生ずると同時に、ガスケット14の拡径に伴って被せ部9も外向きに拡がる。そのためガスケット14の拡径の余地が一層大きくなる。
【0029】
図10aに示す構造の場合はカーリング部6の上面に貫通孔22が形成されている。このものも図9a〜9bの構造と同じく、通常の内圧では貫通孔22がガスケット14で塞がれており、異常な内圧が加わったときにガスケット14が拡径し、貫通孔22が内部と連通する(図10b参照)。
【0030】
図11に示すマウンティングキャップ2は、被せ部9の円周方向の複数個所に、上部から外周縁にかけて切り欠き部(ノッチ)23が形成されている。このものも図9aに示す構造と同じ作用効果を奏する。さらに内圧による被せ部9の変形は、切り欠き部23がある部位で大きく、他の部分では少ないので、いわば多角形状に変形する(カーリング部6における図4の実施例参照)。そのためガスケット14は切り欠き部23に対応する部位が部分的に大きく拡がり、ガス抜き作用が一層確実になる。
【0031】
図12に示す構造では、図11の実施例における切り欠き部23に代えてエンボス部24を形成している。エンボス部24は、被せ部9の上部から外周縁にかけていくらか浮かせて形成しており、放射状に複数個所に設けている。このものも切り欠き部23を設けた場合とほぼ同じ作用効果を奏するが、切り欠いておらず、全体が円周方向に連続しているので、強度が高い。
【0032】
図13に示すカーリング部6は、上部から外周縁にかけて切り欠き部(ノッチ)25を設けている。このものは図10aの構造における貫通孔22と図1の構造における切り欠き部8とを合わせたものであり、ほぼ両者を合わせた作用効果を奏する。ただし耐変形強度が低下しているので、図4に示すような多角形状に変形するときにその変形程度が大きくなる。
【0033】
図14に示すガスケット14aは周縁部に複数個の切り欠き部(ノッチ)26を形成している。このガスケット14aも図15の想像線のようにカーリング部6と被せ部9との間にはさみ込んで使用するが、図14の矢印のように内圧が加わったとき、図15の実線のように外側に押しやられ、外側に拡大する弾性変形が生じ、さらに図14の想像線のように、多角形状に変形する。そして切り欠き部26に対応する内縁部27が大きく変形する。したがってその部分からガスが漏れ易くなり、内圧が以上に上昇したとき、ガスが漏れて内圧を減少させる。なおこのガスケット14aは、前述の貫通孔付きの被せ部(図9a)、貫通孔付きのカーリング部(図10a)、切り欠き部付き部ないしエンボス部付きの被せ部(図11、図12)、あるいは切り欠き部付きのカーリング部(図13)を有する構造と組み合わせると、貫通孔などから一層確実にガスを漏らせる作用が奏される。
【0034】
図16に示すガスケット14bは切り欠き部に代えて、切り欠き部とほぼ同じ形状の肉薄部28を形成している。薄肉部28の幅Wは切り欠き部などと同じく、たとえば2〜10mm、とくに3〜5mm程度であり、薄肉部28の厚さtはガスケットの厚さの1/5〜4/5、とくに2/5〜3/5程度である。このものも図14のガスケット14aと実質的に同じ作用効果を奏する。
【0035】
図17に示すグラフは、容器の内圧とガス漏れの量(たとえば体積流量)との関係を概念的に示すものであり、シールの気密性が高いものでは、たとえば破線aのように内圧が上昇しても漏れの量はそれほど増加しない。そのため内圧が急激に上昇すると、容器の破裂あるいは蓋の抜け飛びが生ずる(点K参照)。なおグラフでは直線で両者が比例関係であるように表しているが、実際には所定のカーブを描いている。またシールの気密性が低いものは、一点鎖線cで示すように内圧が少し上昇してもガス漏れが大きく、そのため内圧の上昇は機密なものに比して小さい。しかし通常範囲の内圧でも漏れの量が大きいという問題がある。
【0036】
他方、実線bは本発明の蓋部材取りつけ構造を備えた容器の内圧とガス漏れとの関係を概略的に示しており、通常の内圧の範囲では、ガス漏れの量はシールの気密性が高いものと同程度であり、内圧が所定の限度を超えて異常に上昇すると、前述のように、被せ部、カーリング部あるいはガスケットの部分的な弾性変形により、内圧の上昇に対して急激にガス漏れの量が増加するようになり、シールの気密性が低いものと同程度、あるいはそれ以上に内圧が減少する。したがって本発明の蓋取りつけ構造では、通常の内圧の下でのシール性の高さと、異常な内圧が生じた場合の安全性とを共に確保することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の蓋部材の取りつけ構造においては、内圧が上昇したとき、カーリング部、ガスケットまたは被せ部が弾性変形して部分的にガス洩れが生ずる。そのため蓋部材が飛び出る前に蓋部材とカーリング部との間でガス漏れが生じ、内圧を低下させる。そのため蓋部材の抜け飛びを防止することができ、安全である。またガス洩れにより内圧が低下すると、再びシール作用が復元するので、再度使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造の一実施例を示す一部断面要部正面図である。
【図2】図1の構造の組立前の状態を示す一部省略断面図である。
【図3】図1の構造の変形状態を示す要部拡大断面図である。
【図4】図1の構造の変形状態を示すカーリング部の平面図である。
【図5】本発明に関わるカーリング部の他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】図6aおよび図6bはそれぞれ本発明に関わるカーリング部のさらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図7】本発明に関わる蓋部材の他の実施例を示す要部断面図である。
【図8】本発明に関わる蓋部材のさらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図9】図9aおよび図9bはそれぞれ本発明の構造のさらに他の実施例を示す要部断面図およびその作用を示す要部断面図である。
【図10】図10aおよび図10bはそれぞれ本発明の構造のさらに他の実施例を示す要部断面図およびその作用を示す要部断面図である。
【図11】本発明にかかわる被せ部の他の実施例を示す要部斜視図である。
【図12】本発明の構造のさらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図13】本発明にかかわるカーリング部の他の実施例を示す要部斜視図である。
【図14】本発明にかかわるガスケットの他の実施例を示す斜視図である。
【図15】本発明にかかわるガスケットのさらに他の実施例を示す要部斜視図である。
【図16】本発明の構造の他の実施例を示す要部断面図である。
【図17】本発明の構造の作用を従来の構造と比較して示すグラフである。
【符号の説明】
A エヤゾール容器
1 容器本体
2 マウンティングキャップ
5 開口部
6 カーリング部
8 切り欠き部
9 被せ部
10 側壁部
11 底部
16 クリンプ部
17 貫通孔
18 スリット
19 補強リブ
21 貫通孔
22 貫通孔
23 切り欠き部
24 エンボス部
25 切り欠き部
26 切り欠き部
28 薄肉部
Claims (14)
- 開口部の周囲に外向きに巻き込んだカーリング部を備えている容器本体と、
前記カーリング部の外周に被せられる断面逆U字状で全体が環状の被せ部、被せ部の内周下部に連続し、カーリング部の内周に嵌合される側壁部、および側壁部の下端から内側に連続して広がる底部を備え、側壁部の下部の複数カ所が放射状に外向きに突出されてカーリング部の下面側にクリンプされることにより前記容器口部に固着される蓋部材と、
前記カーリング部と被せ部との間に介在されるリング状のガスケットとからなり、前記カーリング部、ガスケットおよび被せ部によって構成されるシール構造が、円周方向に関して不均一であり、それにより蓋部材が塑性変形して抜け飛ぶ前に、カーリング部および被せ部のうちの少なくとも1個が弾性変形することにより、それらの間で部分的にシール漏れを生じさせるように構成している耐圧容器の蓋部材取りつけ構造。 - 前記カーリング部が内圧および蓋部材の押圧力によって巻き込み方向に弾性変形しながら内径が拡がることに耐える耐弾性変形強度を、蓋部材の側壁部が内圧およびカーリング部の反力により半径方向内向きに縮むことに耐える耐弾性変形強度より部分的に弱くし、それにより蓋部材が塑性変形して抜け飛ぶ前にカーリング部と被せ部との間で部分的にシール漏れを生じさせる請求項1記載の構造。
- 前記カーリング部の外周部分に、複数の切り欠き部ないし孔を放射状に形成することにより、前記カーリング部の耐弾性変形強度を部分的に弱くしている請求項1記載の構造。
- 前記複数の切り欠き部ないし孔を、隣接するクリンプ部同士の中間に設けている請求項2記載の構造。
- 前記カーリング部の巻き内面を部分的に薄肉している請求項1、2、3または4記載の構造。
- 前記蓋部材のクリンプ部をカーリング部の巻きの中心と同程度ないし外側まで突出させている請求項1、2、3、4、5または6記載の構造。
- 前記蓋部材の底部を、容器の内部側に向かって湾曲させている請求項1、2、3、4、5または6記載の構造。
- 開口部の周囲に外向きに巻き込んだカーリング部を備えている容器本体と、
前記カーリング部の外周に被せられる断面逆U字状で全体が環状の被せ部、被せ部の内周下部に連続し、カーリング部の内周に嵌合される側壁部、および側壁部の下端から内側に連続して広がる底部を備え、側壁部の下部の複数カ所が放射状に外向きに突出されてカーリング部の下面側にクリンプされることにより前記容器口部に固着される蓋部材と、
前記カーリング部と被せ部との間に介在されるリング状のガスケットとからなり、前記カーリング部、ガスケットおよび被せ部によって構成されるシール構造が、円周方向に関して不均一であり、それにより蓋部材が塑性変形して抜け飛ぶ前に、カーリング部、ガスケットおよび被せ部のうちの少なくとも1個が弾性変形することにより、それらの間で部分的にシール漏れを生じさせるように構成しており、
前記蓋部材の側壁部から底部にかけて、放射状に補強リブが形成されている耐圧容器の蓋部材取りつけ構造。 - 開口部の周囲に外向きに巻き込んだカーリング部を備えている容器本体と、
前記カーリング部の外周に被せられる断面逆U字状で全体が環状の被せ部、被せ部の内周下部に連続し、カーリング部の内周に嵌合される側壁部、および側壁部の下端から内側に連続して広がる底部を備え、側壁部の下部の複数カ所が放射状に外向きに突出されてカーリング部の下面側にクリンプされることにより前記容器口部に固着される蓋部材と、
前記カーリング部と被せ部との間に介在されるリング状のガスケットとからなり、前記カーリング部、ガスケットおよび被せ部によって構成されるシール構造が、円周方向に関して不均一であり、それにより蓋部材が塑性変形して抜け飛ぶ前に、カーリング部、ガスケ ットおよび被せ部のうちの少なくとも1個が弾性変形することにより、それらの間で部分的にシール漏れを生じさせるように構成しており、前記蓋部材の被せ部における、常時ガスケットと密接している部位に、ガスケットの弾性的な拡径に伴って容器内部のガスを逃がすための、貫通孔ないし切り欠き部が形成されている耐圧容器の蓋部材取りつけ構造。 - 開口部の周囲に外向きに巻き込んだカーリング部を備えている容器本体と、
前記カーリング部の外周に被せられる断面逆U字状で全体が環状の被せ部、被せ部の内周下部に連続し、カーリング部の内周に嵌合される側壁部、および側壁部の下端から内側に連続して広がる底部を備え、側壁部の下部の複数カ所が放射状に外向きに突出されてカーリング部の下面側にクリンプされることにより前記容器口部に固着される蓋部材と、
前記カーリング部と被せ部との間に介在されるリング状のガスケットとからなり、前記カーリング部、ガスケットおよび被せ部によって構成されるシール構造が、円周方向に関して不均一であり、それにより蓋部材が塑性変形して抜け飛ぶ前に、カーリング部、ガスケットおよび被せ部のうちの少なくとも1個が弾性変形することにより、それらの間で部分的にシール漏れを生じさせるように構成しており、前記カーリング部における、常時ガスケットと密接している部位に、ガスケットの弾性的な拡径に伴って容器内部のガスを逃がすための貫通孔ないし切り欠き部が形成されている耐圧容器の蓋部材取りつけ構造。 - 開口部の周囲に外向きに巻き込んだカーリング部を備えている容器本体と、
前記カーリング部の外周に被せられる断面逆U字状で全体が環状の被せ部、被せ部の内周下部に連続し、カーリング部の内周に嵌合される側壁部、および側壁部の下端から内側に連続して広がる底部を備え、側壁部の下部の複数カ所が放射状に外向きに突出されてカーリング部の下面側にクリンプされることにより前記容器口部に固着される蓋部材と、
前記カーリング部と被せ部との間に介在されるリング状のガスケットとからなり、前記カーリング部、ガスケットおよび被せ部によって構成されるシール構造が、円周方向に関して不均一であり、それにより蓋部材が塑性変形して抜け飛ぶ前に、カーリング部、ガスケットおよび被せ部のうちの少なくとも1個が弾性変形することにより、それらの間で部分的にシール漏れを生じさせるように構成しており、
前記ガスケットの周縁部近辺に、ガスケットの弾性的な拡径に伴って容器内部のガスを逃がすための貫通孔ないし切り欠き部が形成されている耐圧容器の蓋部材取りつけ構造。 - 前記貫通孔ないし切り欠き部が、放射状に複数個設けられている請求項10または11記載の構造。
- 前記ガスケットに円周方向に関して部分的に肉厚が薄い部分を設けている請求項1記載の構造。
- 前記肉厚が薄い部分が、放射状に複数箇所設けられている請求項13記載の構造。
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