JP3478732B2 - 防爆電解コンデンサ - Google Patents

防爆電解コンデンサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウム箔など
からなる陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して積層
し、巻回したコンデンサ素子である巻芯体をケース体に
挿入し封口部材を固定して完成される防爆電解コンデン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からの防爆電解コンデンサは、円筒
状のアルミケースに、アルミニウム箔などからなる陽極
箔と陰極箔とをセパレータを介して巻回し、電極リード
に接続したコンデンサ素子と封口部材とを挿入し、封口
部材をケース体の縁部にかしめることで完成する構造で
ある。
【0003】図3は、防爆電解コンデンサの半断面図で
あり、本図において、円筒状のアルミケース101に、
アルミニウム箔などからなる陽極箔と陰極箔とをセパレ
ータを介して巻回したコンデンサ素子102を内蔵する
ために、内部リード102aを電極リード106、10
7に接続し封口部材103を図示のように挿入し、封口
部材103をケース101の縁部にかしめることで完成
する。その後、熱収縮チューブ109を被せることで、
所定の表示を行なう。より詳しくは、折り曲げた内部リ
ード102aと電極リード106、107とが重なり合
う位置となるようにして封口部材103を圧入し、ケー
ス101に対してかしめるようにして完成している。
【0004】すなわち、コンデンサ素子102の内部リ
ード102aが取り出されていない面をケース101の
内面に密着させ、内部リード102aが取り出されてい
る面を封口部材103に固定された電極リード106、
107の頭部をくい込ませて押えつけることにより、コ
ンデンサ素子102が上下方向に不動状態となるように
固定している。このために、コンデンサ素子102のケ
ース101内における上下方向の遊びを押さえるために
コンデンサ素子102は多少押さえ付けられることにな
る。この結果、コンデンサ素子の空間Kの端面の巻芯部
分は封口部材に押されることにより、ほぼ隙間なく塞が
れる状態になる。このような状態で充填されていても、
電解コンデンサが正常に機能している状態では何ら問題
とならず、コンデンサ素子がケース内で不動状態となる
のでむしろ好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のコンデンサによれば、コンデンサ素子面をケース
と封口部材に取付けてある異極の電極リードにより押え
ているために、電極リードに当接する部分にのみに力が
加わるので、コンデンサ素子のセパレータを大きく変形
させてしまうことになる。
【0006】また、外部端子である電極リード106、
107は封口部材103の略中心部に近い位置に設けら
れているために、コンデンサ素子102の中心部のセパ
レータが著しく変形することになる。このように変形し
たセパレータはさらにコンデンサ素子102の中心部へ
向けて折り曲ることになり、コンデンサ素子102の中
心部に設けられている空間部Kを狭くしてしまうことに
なる。
【0007】この空間部Kはコンデンサの弁動作の際に
ケース内部のガスが通り外部へ抵抗なく抜けるようにす
るためのものである。しかし、セパレータの変形により
空間部Kが狭くなると弁動作の際のガス抜けが悪くな
り、コンデンサ素子の変形によるショート不具合を引き
起こすことになる。
【0008】また、なんらかの原因で電解コンデンサが
異常発熱すると、防爆電解コンデンサ内部の圧力が上昇
し、最終的には、圧力を逃すための防爆弁が開き、内部
の圧力を大気中へ逃がし、爆発を防止するようにしてい
るが、この際に、上記の従来構造のコンデンサによれ
ば、コンデンサ素子の巻芯体の巻芯部である空間部K
が、セパレータ紙により塞がれる状態となっていると、
内部圧の逃げ道がなくなることになる。
【0009】このために、折角の防爆弁が開かずに、コ
ンデンサ素子の一部または全体のケースからの飛び出し
や、陽極、陰極間ショート、または、コンデンサ素子の
変形による陽極、陰極間ショートが発生してしまい、シ
ョート時のスパークによる電解液への引火や、飛び出し
たコンデンサ素子部の燃焼が発生するなどの事故発生の
虞があった。
【0010】したがって、本発明は上述した事情に鑑み
て成されたものであり、コンデンサ素子の外部端子側面
のセパレータを変形させることなく固定を行うことで弁
動作の際のガス抜けを改善するとともに、なんらかの原
因で電解コンデンサが異常発熱した場合において、確実
に防爆弁を開くことで、重大な事故発生が起こることの
ない防爆電解コンデンサの提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、防爆弁を有し
たケース体に、中心部に空間部を有したコンデンサ素子
である巻芯体と、前記巻芯体からのリードを接続する電
極リードを設けた封口部材とを挿入し、前記ケース体に
対して前記封口部材を固定して完成される電解コンデン
サであって、前記封口部材において、前記巻芯体の環状
縁部を支持する支持部を、前記巻芯体の環状縁部を略外
周面とする環状部材から形成し、前記支持部と前記封口
部材との間で規定される高さが、前記電極リードの高さ
以上になるように形成することにより、前記防爆弁に連
通する空間を前記支持部の内側の内部空間との間におい
て確保し、かつ前記空間部に連通することを特徴として
いる。
【0012】また、好ましくは、前記支持部を前記封口
部材と一体形成したことを特徴としている。
【0013】また、好ましくは、前記支持部を前記封口
部材と別体形成したことを特徴としている。
【0014】
【0015】
【0016】また、好ましくは、前記ケース体は、アル
ミニウム材から前記防爆弁とともに一体成形されるアル
ミニウム製であり、また、前記封口部材は前記電極リー
ドをインサート成形した樹脂成形品であることを特徴と
している。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施形態につい
て添付図面を参照して述べる。
【0019】先ず、図1は第1実施形態の電解コンデン
サの平面図(a)と、その半断面図(b)である。
【0020】図1においてケース1は、押し出し成形で
円筒状に成形されたアルミニウムから成形されており、
その天井部において図示のようなX型の防爆弁4がプレ
ス加工されている。この防爆弁4はプレス加工により他
の部分の板厚よりも薄くなるようにして、内圧が発生し
たときに、この部分が破れることで、破線図示のように
花弁状に開くようにしている。
【0021】このケース1中にコンデンサ素子である巻
芯体2と、この巻芯体2からの内部リード2aを予め電
極リード6、7に対して電気的接続をするとともに電気
リード6、7をインサート成形などで一体成形した封口
部材3とを挿入し、ケース1の縁部の近くを図示のよう
にかしめ、熱収縮チューブ109を被せることで、所定
の表示を行なうことで、図示の完成品を得る。
【0022】この封口部材3の中央には凹部3bが支持
部3aの内側に位置するように設けられる。このために
支持部3aが封口部材3と一体形成されている。この支
持部3aは環状または任意の形状からなり、巻芯体2の
縁部を支持するようにしている。
【0023】一方、コンデンサ素子であるる巻芯体2の
中心部には空間部Kが形成されており、この空間部Kは
コンデンサの弁動作の際にケース内部のガスが通り外部
へ抵抗なく抜けるようにしている。この空間部Kは、上
記の凹部3bと連通するようにして、上記の防爆弁4と
の間において空間を確保している。
【0024】上記の構成によれば、なんらかの原因で電
解コンデンサが異常発熱し、電解コンデンサ内部の圧力
が上昇し、最終的に圧力を逃すための防爆弁4が破線図
示のように開くときに、空間から圧力が外部に開放され
ることになる。
【0025】この結果、従来のようにセパレータが巻芯
部分を塞ぐ事態が防止されることで、防爆弁4が開いた
時に、コンデンサ素子の飛び出し及びショートを防止す
ることができるようになる。
【0026】また、図2は、第2実施形態の電解コンデ
ンサの半断面図である。
【0027】本図において、既に説明済みの構成部品に
ついては同様の符号を附して説明を割愛すると、支持部
3aは封口部材3とは別部品としてゴムやテフロン等
の、電解コンデンサの電解液に対する耐性の高い材料か
ら成形されている。このように、支持部3aを別部品と
することで、従来からの製造工程の大幅な変更をするこ
となく所望の電解コンデンサを製造することができる。
【0028】以上説明の構成により、なんらかの理由に
より電解コンデンサの内部圧力が増大し防爆弁4が開い
た場合に、内部圧力の逃げ道を確保し、コンデンサ素子
の飛び出し及びショートを防止することができる。
【0029】すなわち、凹部3b廻りの凸部でコンデン
サ素子の内部端子取り出し面を押えるが、この凸部は、
コンデンサ素子から引き出されている内部端子、及び、
封口部材3に取り付けられている外部端子の電極リード
6、7に外力を与えることなくコンデンサ素子を押える
ことができるようになるためにコンデンサ素子の中心部
のセパレータの変形は発生しない。
【0030】上記のように封口板に凸部を形成すること
によりコンデンサ素子である巻芯体2の中心部のセパレ
ータを変形させることなく、固定ができ、かつまた中心
部に設けられている空間部Kが確保され、防爆弁4の動
作の際のガスの通りが良くなりコンデンサ素子の変形に
よるショート不具合発生を防止することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンデンサ素子のセパレータが巻芯部の空間部を塞ぐ事
を防止することで、防爆弁が開いた時に、内部の圧力を
外部に開放してコンデンサ素子の飛び出し及びショート
を防止できる防爆電解コンデンサを提供できる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の平面図(a)、同半断
面図(b)である。
【図2】本発明の第2実施形態の半断面図である。
【図3】従来の電解コンデンサの半断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 巻芯体(コンデンサ素子) 3 封口部材 3a支持部 4 防爆弁 k 空間部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防爆弁を有したケース体に、中心部に空
    間部を有したコンデンサ素子である巻芯体と、前記巻芯
    体からのリードを接続する電極リードを設けた封口部材
    とを挿入し、前記ケース体に対して前記封口部材を固定
    して完成される電解コンデンサであって、 前記封口部材において、前記巻芯体の環状縁部を支持す
    る支持部を、前記巻芯体の環状縁部を略外周面とする環
    状部材から形成し、前記支持部と前記封口部材との間で
    規定される高さが、前記電極リードの高さ以上になるよ
    うに形成することにより、前記防爆弁に連通する空間を
    前記支持部の内側の内部空間との間において確保し、か
    つ前記空間部に連通することを特徴とする防爆電解コン
    デンサ。
  2. 【請求項2】 前記支持部を、前記封口部材と一体形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の防爆電解コンデ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 前記支持部を、前記封口部材と別体形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の防爆電解コンデ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記ケース体は、アルミニウム材から
    前記防爆弁とともに一体成形されるアルミニウム製であ
    り、また、前記封口部材は前記電極リードをインサート
    成形した樹脂成形品であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項のいずれか1項に記載の防爆電解コンデン
    サ。
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