JP3621358B2 - コンパレータ及びアナログディジタルコンバータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号電圧と基準電圧とを比較するコンパレータ、及びこのコンパレータを備えるアナログディジタルコンバータに関し、特に、回路素子数が削減されたコンパレータ及びアナログディジタルコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
入力されるアナログ信号を高速に符号化してディジタル信号に変換するフラッシュ型アナログディジタルコンバータの従来例の構成として、図8に示す構成が知られている。図8に示すように、従来例のアナログディジタルコンバータは、コンパレータ61〜6nが、アナログ信号入力端子41からの入力電圧と、抵抗ラダー42により高電位側電圧VRHと低電位側電圧VRLとを分圧して生成されるnレベルの基準電圧との比較を行い、比較結果がデータ保持回路71〜7nに格納され、エンコーダ43が比較結果を符号化ディジタル信号に変換してディジタル信号出力端子44に出力する構成になっている。
【0003】
また、コンパレータ61〜6nとしてはチョッパ型コンパレータが用いられ、データ保持回路71〜7nのそれぞれとしては図9に示す構成が一般的に用いられる。データ入力端子81からの入力データは、データ格納時に閉じるスイッチ82を介して正帰還接続されたインバータ83及びインバータ84からなるマスタ側フリップフロップに入力され、マスタ側フリップフロップの出力は、スイッチ82と逆相で開閉するスイッチ85を介して正帰還接続されたインバータ86及びインバータ87によるスレーブ側フリップフロップに入力され、スレーブ側フリップフロップからの出力データがデータ出力端子88に出力されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年ではアナログディジタルコンバータの多ビット化や高精度化のため回路規模が増大するのにしたがい、レイアウト規模の縮小化のために回路素子数の削減が求められている。例えば、図8において8ビットフラッシュ型アナログディジタルコンバータを構成しようとすると、n=255であるから、コンパレータを255個を備え、さらにコンパレータと同数の255個のデータ保持回路を備える必要があり、コンパレータとデータ保持回路とを単純に組み合わせる構成では全体の素子数が膨大なものになるという問題がある。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、回路素子数が削減されたコンパレータ及びアナログディジタルコンバータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンパレータの第1の構成は、信号電圧と基準電圧とを選択して出力する第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の出力を一端に受ける容量と、入力端が前記容量の他端に接続される第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第2のスイッチ手段と、入力端が前記出力端に接続されるトライステートインバータと、入力端が前記トライステートインバータの出力端に接続される第1のラッチ手段と、一端が前記第1のラッチ手段の出力端に接続される第3のスイッチ手段と、入力端が前記第3のスイッチ手段の他端に接続される第2のラッチ手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のコンパレータの第2の構成は、信号電圧を一端に受ける第1のスイッチ手段と、一端が前記第1のスイッチ手段の他端に接続される第1の容量と、入力端が前記容量の他端に接続される第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第2のスイッチ手段と、入力端が前記出力端に接続されるトライステートインバータと、入力端が前記トライステートインバータの出力端に接続される第1のラッチ手段と、一端が前記第1のラッチ手段の出力端に接続される第3のスイッチ手段と、入力端が前記第3のスイッチ手段の他端に接続される第2のラッチ手段と、基準電圧を一端に受ける第4のスイッチ手段と、一端が前記第4のスイッチ手段の他端に接続される第2の容量と、入力端が前記第2の容量の他端に接続される第2のインバータと、前記第2のインバータの出力端と前記第2のインバータの前記入力端との間に接続される第5のスイッチ手段と、前記第2のインバータの前記出力端に接続される第3の容量と、一端が前記第1のインバータの前記出力端に接続される第4の容量と、前記第4の容量の他端と前記第2のインバータの前記入力端との間に接続される第6のスイッチ手段と、一端が前記第2のインバータの前記出力端に接続される第5の容量と、前記第5の容量の他端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第7のスイッチ手段と、前記第1の容量の前記一端と前記第2の容量の前記一端との間に接続される第8のスイッチ手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のコンパレータの第3の構成は、信号電圧と基準電圧とを選択して出力する第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の出力を一端に受ける容量と、入力端が前記容量の他端に接続される第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第2のスイッチ手段と、入力端が前記出力端に接続される第1のトライステートインバータと、入力端が前記第1のトライステートインバータの出力端に接続される第2のインバータと、入力端が前記第2のインバータの出力端に接続され出力端が前記第2のインバータの前記入力端に接続される第2のトライステートインバータと、一端が前記第2のインバータの前記出力端に接続される第3のスイッチ手段と、入力端が前記第3のスイッチ手段の他端に接続される第4のインバータと、入力端が前記第4のインバータの出力端に接続され出力端が前記第4のインバータの前記入力端に接続される第3のトライステートインバータと、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のコンパレータの第1の構成が、前記第1のスイッチ手段により前記信号電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が閉じ、前記トライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第3のスイッチ手段が閉じる期間の後に、前記第1のスイッチ手段により前記基準電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が開き、前記トライステートインバータがインバータとして動作し、前記第3のスイッチ手段が開く期間を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のコンパレータの第2の構成が、前記第1のスイッチ手段、前記第2のスイッチ手段、前記第4のスイッチ手段及び前記第5のスイッチ手段が閉じ、前記第8のスイッチ手段が開き、前記トライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第3のスイッチ手段が閉じる期間の後に、前記第1のスイッチ手段、前記第2のスイッチ手段、前記第4のスイッチ手段及び前記第5のスイッチ手段が開き、前記第8のスイッチ手段が閉じ、前記トライステートインバータがインバータとして動作し、前記第3のスイッチ手段が開く期間を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のコンパレータの第3の構成が、前記第1のスイッチ手段により前記信号電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が閉じ、前記第1のトライステートインバータの前記出力端及び前記第3のトライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第2のトライステートインバータがインバータとして動作し、前記第3のスイッチ手段が閉じる期間の後に、前記第1のスイッチ手段により前記基準電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が開き、前記第1のトライステートインバータ及び前記第3のトライステートインバータがインバータとして動作し、前記第2のトライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第3のスイッチ手段が開く期間を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のアナログディジタルコンバータの第1の構成は、同一の信号電圧を受ける複数の第1の構成のコンパレータと、前記コンパレータのそれぞれに基準電圧を与える分圧手段と、前記コンパレータのそれぞれの出力を受け符号化ディジタル信号を出力するエンコーダと、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のアナログディジタルコンバータの第2の構成は、同一の信号電圧を受ける複数の第2の構成のコンパレータと、前記コンパレータのそれぞれに基準電圧を与える分圧手段と、前記コンパレータのそれぞれの出力を受け符号化ディジタル信号を出力するエンコーダと、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のアナログディジタルコンバータの第3の構成は、同一の信号電圧を受ける複数の第3の構成のコンパレータと、前記コンパレータのそれぞれに基準電圧を与える分圧手段と、前記コンパレータのそれぞれの出力を受け符号化ディジタル信号を出力するエンコーダと、を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態のコンパレータの構成図である。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態のコンパレータは、信号電圧入力端子1と、基準電圧入力端子2と、スイッチ3と、スイッチ4と、容量5と、スイッチ6と、インバータ7と、トライステートインバータ8と、制御入力端子9と、インバータ17と、インバータ18と、スイッチ19と、インバータ20と、インバータ21と、出力端子22と、を備えている。
【0016】
アナログ信号電圧は、信号電圧入力端子1を介してスイッチ3に与えられ、比較用の基準電圧は、基準電圧入力端子2を介してスイッチ4に与えられ、切替スイッチ手段としてのスイッチ3及びスイッチ4が、アナログ信号電圧と基準電圧とを選択して出力する。
【0017】
容量5の一端が、スイッチ3及びスイッチ4の選択出力を受け、インバータ7の入力端が、容量5の他端に接続される。
【0018】
スイッチ6が、インバータ7の出力端とインバータ7の入力端との間に接続される。
【0019】
トライステートインバータ8の入力端13が、インバータ7の出力端に接続される。
【0020】
インバータ17の入力端が、トライステートインバータ8の出力端14に接続される。
【0021】
インバータ18の入力端が、インバータ17の出力端に接続され、インバータ18の出力端が、インバータ17の入力端に接続される。
【0022】
スイッチ19の一端が、インバータ17の出力端に接続され、インバータ20の入力端が、スイッチ19の他端に接続される。
【0023】
インバータ21の入力端が、インバータ20の出力端に接続され、インバータ21の出力端が、インバータ20の入力端に接続され、インバータ20の出力端が、出力端子22に接続される。
【0024】
スイッチ3、スイッチ6及びスイッチ19は、制御信号φ1により開閉制御され、それぞれ、制御信号φ1が論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ1が論理Lレベルのとき開く。
【0025】
スイッチ4は、制御信号φ1の反転信号である制御信号φ1Bにより開閉制御され、制御信号φ1Bが論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ1Bが論理Lレベルのとき開く。
【0026】
トライステートインバータ8は、インバータ10と、PチャネルMOSトランジスタ11と、PチャネルMOSトランジスタ12と、NチャネルMOSトランジスタ15と、NチャネルMOSトランジスタ16と、を備えている。
【0027】
PチャネルMOSトランジスタ11のソース端に高電位側電源電圧VDDが与えられ、PチャネルMOSトランジスタ12のソース端がPチャネルMOSトランジスタ11のドレイン端に接続され、NチャネルMOSトランジスタ16のソース端に低電位側電源電圧VSSが与えられ、NチャネルMOSトランジスタ15のソース端がNチャネルMOSトランジスタ16のドレイン端に接続され、PチャネルMOSトランジスタ12のゲート端とNチャネルMOSトランジスタ15のゲート端とが互いに接続されて入力端13をなし、PチャネルMOSトランジスタ12のドレイン端とNチャネルMOSトランジスタ15のドレイン端とが互いに接続されて出力端14をなす。
【0028】
NチャネルMOSトランジスタ16のゲート端がインバータ10の入力端に接続され、PチャネルMOSトランジスタ11のゲート端がインバータ10の出力端に接続され、制御信号φ1Bが制御入力端子9を介してインバータ10の入力端に与えられる。
【0029】
トライステートインバータ8は、制御信号φ1Bが論理Hレベルのとき通常のインバータとして動作し、制御信号φ1Bが論理Lレベルのとき出力端14がハイインピーダンス状態となる。
【0030】
次に動作を説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態のコンパレータの動作説明図である。先ず、時間t1から時間t2までのサンプリング期間において、制御信号φ1が論理Hレベルとなり、制御信号φ1Bが論理Lレベルとなるので、スイッチ3及びスイッチ6が閉じ、スイッチ4が開き、アナログ信号電圧が信号電圧入力端子1からスイッチ3を介して容量5に入力される。
【0031】
このとき、インバータ7の入力端と出力端とがスイッチ6により接続されるため、インバータ7の入力端及び出力端の電圧はインバータ7の論理閾値電圧に保たれ、容量5にアナログ信号電圧とインバータ7の論理閾値電圧との差電圧分の電荷が保存される。
【0032】
また、トライステートインバータ8は、出力端14がハイインピーダンス状態となり、スイッチ19が閉じるので、ラッチ手段としての正帰還接続されたインバータ17及びインバータ18からなるフリップフロップが保持している前周期のデータが、次段のラッチ手段としての正帰還接続されたインバータ20及びインバータ21からなるフリップフロップに保持され出力される。
【0033】
このとき、トライステートインバータ8において、PチャネルMOSトランジスタ11及びNチャネルMOSトランジスタ16が非導通となるため、貫通電流は流れない。
【0034】
次に、時間t2から時間t3までの増幅期間において、制御信号φ1が論理Lレベルとなり、制御信号φ1Bが論理Hレベルとなるので、スイッチ3及びスイッチ6が開き、スイッチ4が閉じ、基準電圧が基準電圧入力端子2からスイッチ4を介して容量5に入力される。
【0035】
このとき、アナログ信号電圧と基準電圧との差電圧が、容量5のスイッチ4側の電極の電位変動分となって、そのまま容量5のインバータ7側の電極に伝わるため、その電位変動分がインバータ7により増幅されて出力される。
【0036】
トライステートインバータ8は、通常のインバータとして動作し、インバータ7の出力電圧を増幅して出力し、トライステートインバータ8の出力電圧が、インバータ17及びインバータ18からなるフリップフロップに保持される。
【0037】
スイッチ19は開いているので、インバータ17及びインバータ18からなるフリップフロップの保持データは、次段のインバータ20及びインバータ21からなるフリップフロップには保持されず、インバータ20及びインバータ21からなるフリップフロップは前周期のデータを出力する。
【0038】
このとき、PチャネルMOSトランジスタ11及びNチャネルMOSトランジスタ16が導通状態であり、インバータ7及びトライステートインバータ8の論理閾値電圧は同等であるため、インバータ7の出力電圧即ちトライステートインバータ8の入力電圧が論理閾値電圧付近のとき、トライステートインバータ8には貫通電流が流れる。
【0039】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態のコンパレータの構成によれば、チョッパ型コンパレータ部とデータ保持部とを一体化して回路素子数を削減しているため、図8に示す従来例のフラッシュ型アナログディジタルコンバータにおけるコンパレータ61〜6n及びデータ保持回路71〜7nを本発明の第1の実施の形態のコンパレータに変更した場合、データ保持回路71〜7nのそれぞれにおける図9に示すスイッチ82相当のスイッチが不要となるため、例えば8ビットであればn=255であるから、255個のスイッチ素子を削減することができ、スイッチ素子がCMOS構成である場合は、アナログディジタルコンバータ全体では510個のトランジスタを削減することができるという効果が得られる。
【0040】
次に、本発明の第2の実施の形態のコンパレータについて説明する。本発明の第2の実施の形態のコンパレータの構成と、本発明の第1の実施の形態のコンパレータの構成との相違部分は、制御入力端子9に入力される制御信号φ1Bが制御信号φ2に変更され、スイッチ19の開閉制御が制御信号φ1から制御信号φ2の反転信号である制御信号φ2Bに変更される部分である。その他の構成部分は同じであるため、同一構成部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。
【0041】
トライステートインバータ8は、制御信号φ2が論理Hレベルのとき通常のインバータとして動作し、制御信号φ2が論理Lレベルのとき出力端14がハイインピーダンス状態となる。
【0042】
スイッチ19は、制御信号φ2Bにより開閉制御され、制御信号φ2Bが論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ2Bが論理Lレベルのとき開く。
【0043】
次に動作を説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態のコンパレータの動作説明図である。先ず、時間t1から時間t2までのサンプリング期間の動作は、制御信号φ2が論理Lレベルであり、制御信号φ2Bが論理Hレベルであって、本発明の第1の実施の形態のコンパレータの動作と全く同じである。
【0044】
次に、時間t2から時間t3までの増幅期間において、トライステートインバータ8が十分増幅動作できるだけの最小時間を残して時間t2より後に設定した時間t4から時間t3までの期間に、制御信号φ2が論理Hレベルとなり、制御信号φ2Bが論理Lレベルとなるので、トライステートインバータ8は、時間t4から時間t3までの期間のみ通常のインバータとして動作し、インバータ7の出力電圧を増幅して出力し、トライステートインバータ8の出力電圧が、インバータ17及びインバータ18からなるフリップフロップに保持され、スイッチ19は開いているので、インバータ17及びインバータ18からなるフリップフロップの保持データは、次段のインバータ20及びインバータ21からなるフリップフロップには保持されず、インバータ20及びインバータ21からなるフリップフロップは前周期のデータを出力する。
【0045】
時間t4から時間t3までの期間に、PチャネルMOSトランジスタ11及びNチャネルMOSトランジスタ16が導通状態であるため、インバータ7の出力電圧即ちトライステートインバータ8の入力電圧が論理閾値電圧付近のとき、トライステートインバータ8には貫通電流が流れるが、トライステートインバータ8の入力電圧を与えるインバータ7は、時間t4より前の時間t2から増幅動作を開始し、時間t4において既にインバータ7の出力電圧は論理閾値電圧付近をはずれ安定しているので、時間t4から時間t3までの期間におけるトライステートインバータ8の貫通電流は、本発明の第1の実施の形態のコンパレータに比べ僅かとなる。
【0046】
また、時間t2から時間t4までの期間に、制御信号φ2が論理Lレベルであり、制御信号φ2Bが論理Hレベルであるため、トライステートインバータ8はハイインピーダンス状態とされ、貫通電流が完全に零となる。
【0047】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態のコンパレータの構成によれば、トライステートインバータ8及びスイッチ19の制御を、時間t2から時間t3までの増幅期間のうちの一部の期間に行うようにしたことにより、本発明の第1の実施の形態のコンパレータと同様に、回路素子数を削減することができることに加え、増幅期間におけるトライステートインバータ8の貫通電流を低減することができ、したがって低消費電流化及び低雑音化されたコンパレータを実現することができるという効果が得られる。
【0048】
具体的な一例として、インバータ7及びトライステートインバータ8の電流能力を同等とした場合、時間t2から時間t4までの期間が1周期の4分の1程度であれば、コンパレータ単体又はアナログディジタルコンバータ全体として、10〜20%の消費電流を削減することができる。
【0049】
次に、図4は、本発明の第3の実施の形態のコンパレータの構成図であり、本発明の第3の実施の形態のコンパレータの構成と、本発明の第2の実施の形態のコンパレータの構成との相違部分は、コンパレータの入力部分を平衡型に変更した部分であり、その他の構成部分は同じであるため、同一構成部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。
【0050】
図4に示すように、本発明の第3の実施の形態のコンパレータは、信号電圧入力端子1と、基準電圧入力端子2と、スイッチ23と、スイッチ24と、容量25と、容量26と、インバータ27と、インバータ28と、スイッチ29と、スイッチ30と、容量31と、容量32と、スイッチ33と、スイッチ34と、スイッチ35と、容量36と、トライステートインバータ8と、制御入力端子9と、インバータ17と、インバータ18と、スイッチ19と、インバータ20と、インバータ21と、出力端子22と、を備えている。
【0051】
アナログ信号電圧は、信号電圧入力端子1を介してスイッチ23の一端に与えられ、容量25の一端がスイッチ23の他端に接続され、インバータ27の入力端が容量25の他端に接続される。
【0052】
スイッチ29が、インバータ27の出力端とインバータ27の入力端との間に接続され、トライステートインバータ8の入力端13が、インバータ27の出力端に接続される。
【0053】
比較用の基準電圧は、基準電圧入力端子2を介してスイッチ24の一端に与えられ、容量26の一端がスイッチ24の他端に接続され、インバータ28の入力端が容量26の他端に接続される。
【0054】
スイッチ30が、インバータ28の出力端とインバータ28の入力端との間に接続され、一端に低電位側電源電圧VSSが与えられる容量36が、インバータ28の出力端に接続される。
【0055】
容量36はインバータ27及びインバータ28の負荷条件を一致させるためのダミー容量であり、容量36の容量値はトライステートインバータ8の入力端13の容量値と等しく設定される。
【0056】
容量31の一端がインバータ27の出力端に接続され、スイッチ34が容量31の他端とインバータ28の入力端との間に接続される。
【0057】
容量32の一端がインバータ28の出力端に接続され、スイッチ33が容量32の他端とインバータ27の入力端との間に接続される。
【0058】
スイッチ35が、容量25のスイッチ23側の一端と容量26のスイッチ24側の一端との間に接続される。
【0059】
スイッチ23、スイッチ24、スイッチ29及びスイッチ30は、制御信号φ1により開閉制御され、それぞれ、制御信号φ1が論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ1が論理Lレベルのとき開く。
【0060】
スイッチ35は、制御信号φ1の反転信号である制御信号φ1Bにより開閉制御され、制御信号φ1Bが論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ1Bが論理Lレベルのとき開く。
【0061】
トライステートインバータ8は、制御信号φ2が論理Hレベルのとき通常のインバータとして動作し、制御信号φ2が論理Lレベルのとき出力端14がハイインピーダンス状態となる。
【0062】
スイッチ19は、制御信号φ2Bにより開閉制御され、制御信号φ2Bが論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ2Bが論理Lレベルのとき開く。
【0063】
スイッチ33及びスイッチ34は、制御信号φ3により開閉制御され、それぞれ、制御信号φ3が論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ3が論理Lレベルのとき開く。
【0064】
次に動作を説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態のコンパレータの動作説明図である。先ず、時間t1から時間t2までのサンプリング期間において、制御信号φ1が論理Hレベルとなり、制御信号φ1Bが論理Lレベルとなり、制御信号φ2が論理Lレベルとなり、制御信号φ2Bが論理Hレベルとなり、制御信号φ3が論理Hレベルとなるので、スイッチ23、スイッチ24、スイッチ29、スイッチ30が閉じ、スイッチ35が開き、アナログ信号電圧が信号電圧入力端子1からスイッチ23を介して容量25に入力され、同時に、基準電圧が基準電圧入力端子2からスイッチ24を介して容量26に入力される。
【0065】
このとき、インバータ27の入力端と出力端とがスイッチ29により接続されるため、インバータ27の入力端及び出力端の電圧はインバータ27の論理閾値電圧に保たれ、容量25にアナログ信号電圧とインバータ27の論理閾値電圧との差電圧分の電荷が保存され、同時に、インバータ28の入力端と出力端とがスイッチ30により接続されるため、インバータ28の入力端及び出力端の電圧はインバータ28の論理閾値電圧に保たれ、容量26に基準電圧とインバータ28の論理閾値電圧との差電圧分の電荷が保存される。
【0066】
さらに、オフセットキャンセルのため、スイッチ33及びスイッチ34が閉じ、容量31及び容量32には、トランジスタのばらつきにより生じるインバータ27の論理閾値電圧とインバータ28の論理閾値電圧との差電圧が充電される。
【0067】
次に、時間t2から時間t3までの増幅期間において、制御信号φ1が論理Lレベルとなり、制御信号φ1Bが論理Hレベルとなるので、スイッチ23、スイッチ24、スイッチ29、スイッチ30が開き、スイッチ35が閉じ、容量25及び容量26に充電された電荷が再配分され、インバータ27及びインバータ28の入力端にはアナログ信号電圧と基準電圧との差電圧の2分の1ずつが与えられ増幅される。
【0068】
また、時間t2から時間t4までの期間に制御信号φ3が論理Lレベルとなるので、容量31及び容量32は一旦切り離され、時間t4以降制御信号φ3が論理Hレベルとなるので、インバータ27及びインバータ28はオフセットキャンセルしながらラッチ動作に入り、インバータ27及びインバータ28の出力電圧は大きく増幅される。
【0069】
そして、時間t4から時間t3までの期間にトライステートインバータ8による増幅が行われる。
【0070】
トライステートインバータ8、インバータ17、インバータ18、スイッチ19、インバータ20及びインバータ21の動作については、本発明の第2の実施の形態のコンパレータの動作と同じである。
【0071】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態のコンパレータの構成によれば、平衡型のコンパレータとしたことにより、本発明の第2の実施の形態のコンパレータと同様に、回路素子数を削減することができ、増幅期間におけるトライステートインバータ8の貫通電流を低減することができ、したがって低消費電流化及び低雑音化され、さらに同相雑音の影響を受けにくいコンパレータを実現することができるという効果が得られる。
【0072】
次に、図6は、本発明の第4の実施の形態のコンパレータの構成図であり、本発明の第4の実施の形態のコンパレータの構成と、本発明の第2の実施の形態のコンパレータの構成との相違部分は、インバータ18がトライステートインバータ37に変更され、インバータ21がトライステートインバータ39に変更される部分である。その他の構成部分は同じであるため、同一構成部分には同一符号を付し、詳細説明を省略する。
【0073】
トライステートインバータ8は、制御信号φ2が論理Hレベルのとき通常のインバータとして動作し、制御信号φ2が論理Lレベルのとき出力端14がハイインピーダンス状態となる。
【0074】
スイッチ19は、制御信号φ2Bにより開閉制御され、制御信号φ2Bが論理Hレベルのとき閉じ、制御信号φ2Bが論理Lレベルのとき開く。
【0075】
トライステートインバータ37は、制御入力端子38に与えられる制御信号φ2Bが論理Hレベルのとき通常のインバータとして動作し、制御信号φ2Bが論理Lレベルのとき出力端がハイインピーダンス状態となる。
【0076】
トライステートインバータ39は、制御入力端子40に与えられる制御信号φ2が論理Hレベルのとき通常のインバータとして動作し、制御信号φ2が論理Lレベルのとき出力端がハイインピーダンス状態となる。
【0077】
次に動作を説明する。制御信号φ2が論理Lレベルとなり、制御信号φ2Bが論理Hレベルとなると、トライステートインバータ8は、出力端14がハイインピーダンス状態となり、スイッチ19が閉じるので、ラッチ手段としての正帰還接続されたインバータ17及びトライステートインバータ37からなるフリップフロップが保持しているデータが、次段のインバータ20に出力される。
【0078】
また、制御信号φ2が論理Hレベルとなり、制御信号φ2Bが論理Lレベルとなると、トライステートインバータ8は通常のインバータとして動作し、トライステートインバータ8の出力電圧がインバータ17に与えられるが、スイッチ19は開くので、ラッチ手段としての正帰還接続されたインバータ20及びトライステートインバータ39からなるフリップフロップがデータを保持して出力する。
【0079】
したがって、それぞれのフリップフロップへのデータ書き込み時に、トライステートインバータ8の出力電圧とトライステートインバータ37の出力電圧が異なっているときでも、トライステートインバータ8及びトライステートインバータ37の貫通電流を防止することができ、同様に、インバータ17の出力電圧とトライステートインバータ39の出力電圧が異なっているときでも、インバータ17及びトライステートインバータ39の貫通電流を防止することができる。
【0080】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態のコンパレータの構成によれば、本発明の第2の実施の形態のコンパレータと同様に、回路素子数を削減することができ、本発明の第2の実施の形態のコンパレータに比べ、さらに貫通電流を低減することができ、したがって大幅に低消費電流化及び低雑音化されたコンパレータを実現することができるという効果が得られる。
【0081】
次に、図7は、本発明の第5の実施の形態のアナログディジタルコンバータの構成図である。図7に示すように、本発明の第5の実施の形態のアナログディジタルコンバータは、アナログ信号入力端子41と、抵抗ラダー42と、エンコーダ43と、ディジタル信号出力端子44と、コンパレータ51〜5n(nは自然数)と、を備えている。
【0082】
コンパレータ51〜5nのそれぞれには、図1に示す本発明の第1の実施の形態のコンパレータが適用される。
【0083】
コンパレータ51〜5nのそれぞれが備える信号電圧入力端子1に対し、アナログ信号入力端子41を介して同一のアナログ信号電圧が入力される。
【0084】
分圧手段としての抵抗ラダー42が、高電位側電圧VRHと低電位側電圧VRLとを直列接続された抵抗群により分圧して、互いに異なるnレベルの基準電圧を生成し、コンパレータ51〜5nのそれぞれが備える基準電圧入力端子2に対し、対応する基準電圧を与える。
【0085】
エンコーダ43が、コンパレータ51〜5nのそれぞれの比較結果出力を受け、比較結果に対応するコードに符号化して、符号化ディジタル信号をディジタル信号出力端子44に出力する。
【0086】
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態のアナログディジタルコンバータの構成によれば、コンパレータ51〜5nとして本発明の第1の実施の形態のコンパレータを適用したことにより、アナログディジタルコンバータ全体の回路素子数を削減することができるという効果が得られる。
【0087】
なお、本発明の第5の実施の形態のアナログディジタルコンバータにおいて、コンパレータ51〜5nとして本発明の第1の実施の形態のコンパレータを適用したが、これに代えて本発明の第2、第3及び第4の実施の形態のコンパレータのうちの何れも適用することができ、本発明の第2、第3及び第4の実施の形態のコンパレータによる効果と同じ効果が得られる。
【0088】
【発明の効果】
本発明による効果は、回路素子数が削減され、また貫通電流が低減されることにより低消費電流化及び低雑音化され、さらに同相雑音の影響を受けにくいコンパレータ及びアナログディジタルコンバータを実現することができることである。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態のコンパレータの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のコンパレータの動作説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のコンパレータの動作説明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のコンパレータの構成図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のコンパレータの動作説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のコンパレータの構成図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のアナログディジタルコンバータの構成図である。
【図8】従来例のアナログディジタルコンバータの構成図である。
【図9】従来例のアナログディジタルコンバータにおけるデータ保持回路の構成図である。
【符号の説明】
1 信号電圧入力端子
2 基準電圧入力端子
3、4、6、19、23、24、29、30、33、34、35 スイッチ
5、25、26、31、32、36 容量
7、10、17、18、20、21、27、28 インバータ
8、37、39 トライステートインバータ
9、38、40 制御入力端子
11、12 PチャネルMOSトランジスタ
15、16 NチャネルMOSトランジスタ
22 出力端子
41 アナログ信号入力端子
42 抵抗ラダー
43 エンコーダ
44 ディジタル信号出力端子
51〜5n、61〜6n コンパレータ
71〜7n データ保持回路
81 データ入力端子
82、85 スイッチ
83、84、86、87 インバータ
88 データ出力端子
Claims (9)
- 信号電圧と基準電圧とを選択して出力する第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の出力を一端に受ける容量と、入力端が前記容量の他端に接続される第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第2のスイッチ手段と、入力端が前記出力端に接続されるトライステートインバータと、入力端が前記トライステートインバータの出力端に接続される第1のラッチ手段と、一端が前記第1のラッチ手段の出力端に接続される第3のスイッチ手段と、入力端が前記第3のスイッチ手段の他端に接続される第2のラッチ手段と、を備えることを特徴とするコンパレータ。
- 信号電圧を一端に受ける第1のスイッチ手段と、一端が前記第1のスイッチ手段の他端に接続される第1の容量と、入力端が前記容量の他端に接続される第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第2のスイッチ手段と、入力端が前記出力端に接続されるトライステートインバータと、入力端が前記トライステートインバータの出力端に接続される第1のラッチ手段と、一端が前記第1のラッチ手段の出力端に接続される第3のスイッチ手段と、入力端が前記第3のスイッチ手段の他端に接続される第2のラッチ手段と、基準電圧を一端に受ける第4のスイッチ手段と、一端が前記第4のスイッチ手段の他端に接続される第2の容量と、入力端が前記第2の容量の他端に接続される第2のインバータと、前記第2のインバータの出力端と前記第2のインバータの前記入力端との間に接続される第5のスイッチ手段と、前記第2のインバータの前記出力端に接続される第3の容量と、一端が前記第1のインバータの前記出力端に接続される第4の容量と、前記第4の容量の他端と前記第2のインバータの前記入力端との間に接続される第6のスイッチ手段と、一端が前記第2のインバータの前記出力端に接続される第5の容量と、前記第5の容量の他端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第7のスイッチ手段と、前記第1の容量の前記一端と前記第2の容量の前記一端との間に接続される第8のスイッチ手段と、を備えることを特徴とするコンパレータ。
- 信号電圧と基準電圧とを選択して出力する第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段の出力を一端に受ける容量と、入力端が前記容量の他端に接続される第1のインバータと、前記第1のインバータの出力端と前記第1のインバータの前記入力端との間に接続される第2のスイッチ手段と、入力端が前記出力端に接続される第1のトライステートインバータと、入力端が前記第1のトライステートインバータの出力端に接続される第2のインバータと、入力端が前記第2のインバータの出力端に接続され出力端が前記第2のインバータの前記入力端に接続される第2のトライステートインバータと、一端が前記第2のインバータの前記出力端に接続される第3のスイッチ手段と、入力端が前記第3のスイッチ手段の他端に接続される第4のインバータと、入力端が前記第4のインバータの出力端に接続され出力端が前記第4のインバータの前記入力端に接続される第3のトライステートインバータと、を備えることを特徴とするコンパレータ。
- 前記第1のスイッチ手段により前記信号電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が閉じ、前記トライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第3のスイッチ手段が閉じる期間の後に、前記第1のスイッチ手段により前記基準電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が開き、前記トライステートインバータがインバータとして動作し、前記第3のスイッチ手段が開く期間を有することを特徴とする請求項1記載のコンパレータ。
- 前記第1のスイッチ手段、前記第2のスイッチ手段、前記第4のスイッチ手段及び前記第5のスイッチ手段が閉じ、前記第8のスイッチ手段が開き、前記トライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第3のスイッチ手段が閉じる期間の後に、前記第1のスイッチ手段、前記第2のスイッチ手段、前記第4のスイッチ手段及び前記第5のスイッチ手段が開き、前記第8のスイッチ手段が閉じ、前記トライステートインバータがインバータとして動作し、前記第3のスイッチ手段が開く期間を有することを特徴とする請求項2記載のコンパレータ。
- 前記第1のスイッチ手段により前記信号電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が閉じ、前記第1のトライステートインバータの前記出力端及び前記第3のトライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第2のトライステートインバータがインバータとして動作し、前記第3のスイッチ手段が閉じる期間の後に、前記第1のスイッチ手段により前記基準電圧が選択され、前記第2のスイッチ手段が開き、前記第1のトライステートインバータ及び前記第3のトライステートインバータがインバータとして動作し、前記第2のトライステートインバータの前記出力端がハイインピーダンス状態となり、前記第3のスイッチ手段が開く期間を有することを特徴とする請求項3記載のコンパレータ。
- 同一の信号電圧を受ける複数の請求項1記載のコンパレータと、前記コンパレータのそれぞれに基準電圧を与える分圧手段と、前記コンパレータのそれぞれの出力を受け符号化ディジタル信号を出力するエンコーダと、を備えることを特徴とするアナログディジタルコンバータ。
- 同一の信号電圧を受ける複数の請求項2記載のコンパレータと、前記コンパレータのそれぞれに基準電圧を与える分圧手段と、前記コンパレータのそれぞれの出力を受け符号化ディジタル信号を出力するエンコーダと、を備えることを特徴とするアナログディジタルコンバータ。
- 同一の信号電圧を受ける複数の請求項3記載のコンパレータと、前記コンパレータのそれぞれに基準電圧を与える分圧手段と、前記コンパレータのそれぞれの出力を受け符号化ディジタル信号を出力するエンコーダと、を備えることを特徴とするアナログディジタルコンバータ。
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