JP3454689B2 - 電圧比較器、演算増幅器、アナログ−デジタル変換器およびアナログ−デジタル変換回路 - Google Patents

電圧比較器、演算増幅器、アナログ−デジタル変換器およびアナログ−デジタル変換回路

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JP3454689B2
JP3454689B2 JP26740297A JP26740297A JP3454689B2 JP 3454689 B2 JP3454689 B2 JP 3454689B2 JP 26740297 A JP26740297 A JP 26740297A JP 26740297 A JP26740297 A JP 26740297A JP 3454689 B2 JP3454689 B2 JP 3454689B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧比較器、その
動作方法、演算増幅器、アナログ−デジタル変換器およ
びアナログ−デジタル変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ信号のデジタル処理技術の
進歩に伴い、ビデオ信号処理用のアナログ−デジタル変
換回路(A/Dコンバータ)の需要が大きくなってい
る。ビデオ信号処理用のアナログ−デジタル変換回路に
は高速変換動作が要求されるため、従来、2ステップフ
ラッシュ(2ステップパラレル)方式が広く用いられて
いた。
【0003】しかし、変換ビット数の増大に伴い、2ス
テップフラッシュ方式では十分な変換精度が得られなく
なってきたため、多段パイプライン(ステップフラッシ
ュ)構成を有するアナログ−デジタル変換回路が開発さ
れた。
【0004】この多段パイプライン構成を有するアナロ
グ−デジタル変換回路では、各段がA/Dコンバータ
(デジタル−アナログ変換器)、D/Aコンバータ(デ
ジタル−アナログ変換器)および差分増幅器からなる。
【0005】各段のA/Dコンバータは、アナログ−デ
ジタル変換回路全体と区別するために、サブA/Dコン
バータと呼ばれる。サブA/Dコンバータには、高速変
換動作が可能な全並列比較(フラッシュ)方式が用いら
れる。サブA/Dコンバータは、入力電圧を複数の基準
電圧と比較する複数のコンパレータを含む。このコンパ
レータとしては、差動型電圧比較器が用いられる。
【0006】図8は従来の差動型電圧比較器の回路図で
ある。図8において、差動増幅回路10は、Pチャネル
型MOS電界効果トランジスタ(以下、PMOSトラン
ジスタと呼ぶ)1,2、Nチャネル型MOS電界効果ト
ランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)3,
4および定電流源7により構成される。
【0007】ノードNDと出力ノードNO1との間にP
MOSトランジスタ1が接続され、ノードNDと出力ノ
ードNO2との間にPMOSトランジスタ2が接続され
ている。また、出力ノードNO1とノードNSとの間に
NMOSトランジスタ3が接続され、出力ノードNO2
とノードNSとの間にNMOSトランジスタ4が接続さ
れている。
【0008】ノードNDには電源電圧VDDが与えられ、
ノードNSは定電流源7を介して接地されている。PM
OSトランジスタ1,2のゲートにはバイアス電圧VB
が与えられる。NMOSトランジスタ3,4のゲートは
それぞれ入力ノードNA,NBに接続されている。
【0009】入力ノードNAはコンデンサ5を介してノ
ードN1に接続され、入力ノードNBはコンデンサ6を
介してノードN2に接続されている。入力ノードNAと
出力ノードNO1との間にスイッチSW11が接続さ
れ、入力ノードNBと出力ノードNO2との間にスイッ
チSW21が接続されている。ノードN1にはスイッチ
SW12,SW13が並列に接続され、ノードN2には
スイッチSW22,SW23が並列に接続されている。
【0010】スイッチSW12,SW13の入力端には
それぞれ入力電圧V1 (+),V2(+)が与えられ、
スイッチSW22,SW23の入力端にはそれぞれ入力
電圧V1 (−),V2 (−)が与えられる。出力ノード
NO1,NO2からはそれぞれ出力電圧Vo (+),V
o (−)が導出される。
【0011】図9は図8の差動型電圧比較器の動作を説
明するための図である。まず、スイッチSW11,SW
21,SW12,SW22をオンにし、スイッチSW1
3,SW23をオフにする。このとき、入力ノードN
A,NB間の差動入力電圧は0Vとなり、出力ノードN
O1,NO2間の差動出力電圧も0Vとなる。
【0012】次に、スイッチSW11,SW21をオフ
にした後、スイッチSW12,SW22をオフにし、か
つスイッチSW13,SW23をオンにする。これによ
り、入力ノードNAの電圧変化がV2 (+)−V
1 (+)となり、入力ノードNBの電圧変化がV
2 (−)−V1 (−)となる。ここで、入力電圧V
1 (+)と入力電圧V2 (+)との差を差分入力電圧Δ
V(+)とし、入力電圧V1 (−)と入力電圧V
2 (−)との差を差分入力電圧ΔV(−)とする。
【0013】差動増幅回路10により差分入力電圧ΔV
(+)と差分入力電圧ΔV(−)とが比較され、その比
較結果に基づいて出力ノードNO1の出力電圧V
o (+)および出力ノードNO2の出力電圧Vo (−)
のうち一方が電源電圧VDDの側に変化し、他方が接地電
位の側に変化する。これにより、出力ノードNO1,N
O2間の差動出力電圧が正側または負側に変化する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図8の差動型電圧比較
器において、スイッチSW11〜SW13,SW21〜
SW23は、通常CMOSスイッチにより構成されてい
る。図10はCMOSスイッチの回路図である。
【0015】図10(a)に示すスイッチSWは、図1
0(b)に示すように、PMOSトランジスタ501お
よびNMOSトランジスタ502により構成されてい
る。PMOSトランジスタ501およびNMOSトラン
ジスタ502のゲートには互いに相補な制御信号SA,
SBが与えられる。
【0016】このようなCMOSスイッチでは、PMO
Sトランジスタ501およびNMOSトランジスタ50
2のゲートとソースとの間およびゲートとドレインとの
間に寄生容量Csが存在する。そのため、CMOSトラ
ンジスタのオン時またはオフ時の入力電圧に依存したス
イッチング雑音がこの寄生容量Csによる容量結合を介
して伝達される。
【0017】図8の差動型電圧比較器では、図9に示す
ように、このスイッチング雑音により入力ノードNA,
NB間の差動入力電圧に雑音nが発生する。これによ
り、出力ノードNO1,NO2間の差動出力電圧は、一
旦雑音nに基づいて変化した後、本来の比較結果を示す
ように変化する。このように、出力ノードNO1,NO
2間の差動出力電圧が本来の比較結果に安定するまでに
時間がかかるため、差動型電圧比較器の出力信号V
O (+),VO (−)を受ける後段の回路が比較結果を
短時間で得ることができない。したがって、差動型電圧
比較器を用いたアナログ−デジタル変換回路の高速化を
図ることができない。
【0018】本発明の目的は、雑音の影響を除去しつつ
高速動作が可能な電圧比較器、それを備えたアナログ−
デジタル変換器およびそれを備えたアナログ−デジタル
変換回路を提供することである。
【0019】本発明の他の目的は、雑音の影響を除去し
つつ高速動作が可能な電圧比較器の動作方法を提供する
ことである。
【0020】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る電圧比較器は、一方および他方の入力
端子および一方および他方の出力端子を有する差動増幅
回路と、一方の入力端子と一方の出力端子との間に接続
された第1のスイッチと、他方の入力端子と他方の出力
端子との間に接続された第2のスイッチと、一方の入力
端子に接続された第1の容量と、他方の入力端子に接続
された第2の容量と、一方の出力端子と他方の出力端子
との間に接続された第3のスイッチとを備え、第1、第
2および第3のスイッチがオン状態にされるとともに、
第1の容量の入力端に第1の入力電圧が与えられ、かつ
第2の容量の入力端に第2の入力電圧が与えられた後、
第1および第2のスイッチがオフ状態にされるととも
に、第1の容量の入力端に第3の入力電圧が与えられ、
かつ第2の容量の入力端に第4の入力電圧が与えられ、
雑音が実質的に消滅する一定時間後、第3のスイッチが
オフ状態にされるものである。
【0021】本発明に係る電圧比較器においては、
ず、第1、第2および第3のスイッチがオン状態で、第
1の容量の入力端に第1の入力電圧が与えられ、かつ第
2の容量の入力端に第2の入力電圧が与えられる。その
後、第1および第2のスイッチがオフ状態で、第1の容
量の入力端に第3の入力電圧が与えられ、かつ第2の容
量の入力端に第4の入力電圧が与えられる。そして、一
定時間後、第3のスイッチがオフ状態にされる。これに
より、第3のスイッチがオフ状態にされた時点で、第1
の容量の入力端に与えられる第1の入力電圧と第3の入
力電圧との差分電圧と、第2の容量の入力端に与えられ
る第2の入力電圧と第4の入力電圧との差分電圧とが比
較され、比較結果が互いに相補な出力信号として一方お
よび他方の出力端子から出力される。
【0022】この場合、第3および第4の入力電圧の入
力から一定時間後に第3のスイッチがオフ状態にされる
ので、スイッチ雑音が実質的に消滅した後に比較結果が
出力される。そのため、第1および第2の出力信号が雑
音の影響を受けず、第1および第2の出力信号の状態が
直ちに本来の比較結果を示す状態に変化する。したがっ
て、雑音の影響を除去しつつ高速動作が可能な電圧比較
器が実現される。
【0023】(2)第2の発明 第2の発明に係る電圧比較器は、第1の発明に係る電圧
比較器の構成において、差動増幅回路が、第1の電源電
位と一方の出力端子との間に接続された第1のトランジ
スタと、第1の電源電位と他方の出力端子との間に接続
された第2のトランジスタと、第2の電源電位と一方の
出力端子との間に接続された第3のトランジスタと、第
2の電源電位と他方の出力端子との間に接続された第4
のトランジスタと、第1の電源電位と第1および第2の
トランジスタとの間の経路または第2の電源電位と第3
および第4のトランジスタとの間の経路に介挿された定
電流源とを含み、第1のトランジスタの制御電極が一方
の入力端子に接続され、第2のトランジスタの制御電極
が他方の入力端子に接続されたものである。
【0024】この場合、第1、第2、第3および第4の
トランジスタおよび定電流源により、第1の入力電圧と
第3の入力電圧との差分電圧と、第2の入力電圧と第4
の入力電圧との差分電圧とが差動増幅される。
【0025】
【0026】(3)第3の発明 第3の発明に係る電圧比較器は、第2の発明に係る電圧
比較器の構成において、第3および第4のトランジスタ
の制御電極に所定のバイアス電圧が与えられるものであ
る。これにより、第3および第4のトランジスタが負荷
として働く。
【0027】
【0028】
【0029】(4)第4の発明 第4の発明に係る電圧比較器は、第1〜3の発明に係る
電圧比較器の構成において、第1、第2および第3のス
イッチの各々が、第1導電チャネル型トランジスタおよ
び第2導電チャネル型トランジスタからなる相補型スイ
ッチであることを特徴とする。
【0030】この場合、相補型スイッチの各トランジス
タに存在する寄生容量を通して第1および第2の入力端
子にスイッチ雑音が入力された場合でも、このスイッチ
雑音が実質的に消滅した後に比較結果を示す出力信号が
出力される。
【0031】
【0032】(5)第5の発明 第の発明に係る電圧比較器は、第1〜第4のいずれか
の発明に係る電圧比較器の構成において、一方の出力端
子と所定の電圧源との間に接続された第4のスイッチ
と、他方の出力端子と上記所定の電圧源との間に接続さ
れた第5のスイッチとをさらに備え、第3のスイッチが
オン状態のときに第4および第5のスイッチがオン状態
にされ、第3のスイッチがオフ状態のときに第4および
第5のスイッチがオフ状態にされるものである。
【0033】この場合、一方および他方の入力端子への
第1および第2の入力電圧の入力時に一方および他方の
出力端子に電圧源からの電圧が与えられ、一方および他
方の入力端子への第3および第4の入力電圧の入力から
一定時間後に一方および他方の出力端子が電圧源から遮
断される。これにより、出力信号の変化前に一方および
他方の入力端子が同電位に保たれる。したがって、出力
信号が雑音の影響を受けずに安定に変化する。
【0034】
【0035】(6)第6の発明 第6の発明に係る演算増幅器は、一方および他方の入力
端子および一方および他方の出力端子を有する差動増幅
回路と、一方の入力端子と一方の出力端子との間に接続
された第1のスイッチと、他方の入力端子と他方の出力
端子との間に接続された第2のスイッチと、一方の入力
端子に接続された第1の容量と、他方の入力端子に接続
された第2の容量と、一方の出力端子と他方の出力端子
との間に接続された第3のスイッチとを備え、第1、第
2および第3のスイッチがオン状態にされるとともに、
第1の容量の入力端に第1の入力電圧が与えられ、かつ
第2の容量の入力端に第2の入力電圧が与えられた後、
第1および第2のスイッチがオフ状態にされるととも
に、第1の容量の入力端に第3の入力電圧が与えられ、
かつ第2の容量の入力端に第4の入力電圧が与えられ、
雑音が実質的に消滅する一定時間後、第3のスイッチが
オフ状態にされるものである。
【0036】本発明に係る演算増幅器においては、ま
ず、第1、第2および第3のスイッチがオン状態で、第
1の容量の入力端に第1の入力電圧が与えられ、かつ第
2の容量の入力端に第2の入力電圧が与えられる。その
後、第1および第2のスイッチがオフ状態で、第1の容
量の入力端に第3の入力電圧が与えられ、かつ第2の容
量の入力端に第4の入力電圧が与えられる。そして、一
定時間後、第3のスイッチがオフ状態にされる。これに
より、第3のスイッチがオフ状態にされた時点で、第1
の容量の入力端に与えられる第1の入力電圧と第3の入
力電圧との差分電圧と、第2の容量の入力端に与えられ
る第2の入力電圧と第4の入力電圧との差分電圧とが比
較され、比較結果が互いに相補な出力信号として一方お
よび他方の出力端子から出力される。
【0037】この場合、第3および第4の入力電圧の入
力から一定時間後に第3のスイッチがオフ状態にされる
ので、スイッチ雑音が実質的に消滅した後に比較結果が
出力される。そのため、第1および第2の出力信号が雑
音の影響を受けず、第1および第2の出力信号の状態が
直ちに本来の比較結果を示す状態に変化する。したがっ
て、雑音の影響を除去しつつ高速動作が可能な演算増幅
器が実現される。
【0038】()第の発明 第の発明に係る演算増幅器は、第6の発明に係る演算
増幅器の構成において、差動増幅回路が、第1の電源電
位と一方の出力端子との間に接続された第1のトランジ
スタと、第1の電源電位と他方の出力端子との間に接続
された第2のトランジスタと、第2の電源電位と一方の
出力端子との間に接続された第3のトランジスタと、第
2の電源電位と他方の出力端子との間に接続された第4
のトランジスタと、第1の電源電位と第1および第2の
トランジスタとの間の経路または第2の電源電位と第3
および第4のトランジスタとの間の経路に介挿された定
電流源とを含み、第1のトランジスタの制御電極が一方
の入力端子に接続され、第2のトランジスタの制御電極
が他方の入力端子に接続されたものである。
【0039】この場合、第1、第2、第3および第4の
トランジスタおよび定電流源により、第1の入力電圧と
第3の入力電圧との差分電圧と、第2の入力電圧と第4
の入力電圧との差分電圧とが差動増幅される。
【0040】()第の発明 第の発明に係る演算増幅器は、第7の発明に係る演算
増幅器の構成において、第3および第4のトランジスタ
の制御電極に所定のバイアス電圧が与えられるものであ
る。これにより、第3および第4のトランジスタが負荷
として働く。
【0041】
【0042】()第の発明 第の発明に係る演算増幅器は、第6〜8の発明に係る
演算増幅器の構成において、第1、第2および第3のス
イッチの各々が、第1導電チャネル型トランジスタおよ
び第2導電チャネル型トランジスタからなる相補型スイ
ッチであることを特徴とする。
【0043】この場合、相補型スイッチの各トランジス
タに存在する寄生容量を通して第1および第2の入力端
子にスイッチ雑音が入力された場合でも、このスイッチ
雑音が実質的に消滅した後に比較結果を示す出力信号が
出力される。
【0044】
【0045】(10)第10の発明 第10の発明に係る演算増幅器は、第6〜第9のいずれ
かの発明に係る演算増幅器の構成において、一方の出力
端子と所定の電圧源との間に接続された第4のスイッチ
と、他方の出力端子と上記所定の電圧源との間に接続さ
れた第5のスイッチとをさらに備え、第3のスイッチが
オン状態のときに第4および第5のスイッチがオン状態
にされ、第3のスイッチがオフ状態のときに第4および
第5のスイッチがオフ状態にされるものである。
【0046】この場合、一方および他方の入力端子への
第1および第2の入力電圧の入力時に一方および他方の
出力端子に電圧源からの電圧が与えられ、一方および他
方の入力端子への第3および第4の入力電圧の入力から
一定時間後に一方および他方の出力端子が電圧源から遮
断される。これにより、出力信号の変化前に一方および
他方の入力端子が同電位に保たれる。したがって、出力
信号が雑音の影響を受けずに安定に変化する。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】(11)第11の発明 第11の発明に係るアナログ−デジタル変換器は、入力
電圧を少なくとも1つの基準電圧とそれぞれ比較する複
数のコンパレータを含み、各コンパレータが第1〜第
のいずれかの発明に係る電圧比較器からなるものであ
る。
【0052】本発明に係るアナログ−デジタル変換器に
おいては、各コンパレータが第1〜第のいずれかの発
明に係る電圧比較器からなるので、雑音の影響を除去し
つつ高速動作が可能となる。
【0053】(12)第12の発明 第12の発明に係るアナログ−デジタル変換回路は、複
数段からなる多段パイプライン構成を有し、各段が第1
1の発明に係るアナログ−デジタル変換器、デジタル−
アナログ変換器および差分増幅器を含むものである。
【0054】本発明に係るアナログ−デジタル変換回路
においては、第11の発明に係るアナログ−デジタル変
換器が用いられているので、雑音の影響を除去しつつ高
速動作が可能となる。したがって、ビット数が多くかつ
分解能が高く、高速動作が可能で高精度なアナログ−デ
ジタル変換回路が実現される。
【0055】(13)第13の発明 第13の発明に係るアナログ−デジタル変換回路は、複
数段からなる多段パイプライン構成を有し、各段がアナ
ログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器およ
び差分増幅器を含み、各差分増幅器が第6〜10のいず
れか1つの発明に係る演算増幅器からなるものである。
【0056】本発明に係るアナログ−デジタル変換回路
においては、第6〜10のいずれか1つの発明に係る演
算増幅器が用いられているので、雑音の影響を除去しつ
つ高速動作が可能となる。したがって、ビット数が多く
かつ分解能が高く、高速動作が可能で高精度なアナログ
−デジタル変換回路が実現される。
【0057】(14)第14の発明 第14の発明に係る電圧比較器の動作方法は、一方およ
び他方の入力端子および一方および他方の出力端子を有
する差動増幅回路と、一方の入力端子に接続される第1
の容量と、他方の入力端子に接続される第2の容量とを
備えた電圧比較器の動作方法であって、一方の入力端子
と一方の出力端子との間、他方の入力端子と他方の出力
端子との間および一方の出力端子と他方の出力端子との
間をそれぞれ実質的に短絡状態にするとともに、第1の
容量の入力端に第1の入力電圧を与え、かつ第2の容量
の入力端に第2の入力電圧を与えた後、一方の入力端子
と一方の出力端子との間および他方の入力端子と他方の
出力端子との間を開放状態にするとともに、第1の容量
の入力端に第3の入力電圧を与え、かつ第2の容量の入
力端に第4の入力電圧を与え、一定時間後、一方の出力
端子と他方の出力端子との間を開放状態にするものであ
る。
【0058】本発明に係る電圧比較器の動作方法におい
ては、まず、第1、第2および第3のスイッチがオン状
態で、第1の容量の入力端に第1の入力電圧が与えら
れ、かつ第2の容量の入力端に第2の入力電圧が与えら
れる。その後、第1および第2のスイッチがオフ状態
で、第1の容量の入力端に第3の入力電圧が与えられ、
かつ第2の容量の入力端に第4の入力電圧が与えられ
る。そして、一定時間後、第3のスイッチがオフ状態に
される。これにより、第3のスイッチがオフ状態にされ
た時点で、第1の容量の入力端に与えられる第1の入力
電圧と第3の入力電圧との差分電圧と、第2の容量の入
力端に与えられる第2の入力電圧と第4の入力電圧との
差分電圧とが比較され、比較結果が互いに相補な出力信
号として一方および他方の出力端子から出力される。
【0059】この場合、第3および第4の入力電圧の入
力から一定時間後に第3のスイッチがオフ状態にされる
ので、スイッチ雑音が実質的に消滅した後に比較結果が
出力される。そのため、第1および第2の出力信号が雑
音の影響を受けず、第1および第2の出力信号の状態が
直ちに本来の比較結果を示す状態に変化する。したがっ
て、雑音の影響を除去しつつ高速動作が可能な電圧比較
器が実現される。
【0060】(15)第15の発明 第15の発明に係る電圧比較器の動作方法は、第14
発明に係る電圧比較器の動作方法において、一方の出力
端子と他方の出力端子との間が実質的に短絡状態のとき
に一方および他方の出力端子に所定の電圧を印加し、一
方の出力端子と他方の出力端子との間が開放状態のとき
に一方および他方の出力端子を所定の電圧から遮断する
ものである。
【0061】この場合、一方および他方の入力端子への
第1および第2の入力電圧の入力時に差動増幅回路の一
方および他方の出力端子に電圧源からの電圧が与えら
れ、一方および他方の入力端子への第3および第4の入
力電圧の入力から一定時間後に一方および他方の出力端
子が電圧源から遮断される。これにより、出力信号の変
化前に一方および他方の出力端子が同電位に保たれる。
したがって、出力信号が雑音の影響を受けずに安定に変
化する。
【0062】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施例にお
ける差動型電圧比較器の回路図である。
【0063】図1において、差動増幅回路10は、Pチ
ャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、PMOS
トランジスタと呼ぶ)1,2、Nチャネル型MOS電界
効果トランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼
ぶ)3,4および定電流源7により構成される。普通、
定電流源には、飽和動作のNMOSトランジスタが使用
される。
【0064】ノードNDと出力ノードNO1との間にP
MOSトランジスタ1が接続され、ノードNDと出力ノ
ードNO2との間にPMOSトランジスタ2が接続され
ている。また、出力ノードNO1とノードNSとの間に
NMOSトランジスタ3が接続され、出力ノードNO2
とノードNSとの間にNMOSトランジスタ4が接続さ
れている。
【0065】ノードNDには電源電圧VDDが与えられ、
ノードNSは定電流源7を介して接地されている。PM
OSトランジスタ1,2のゲートにはバイアス電圧VB
が与えられる。NMOSトランジスタ3,4のゲートは
それぞれ入力ノードNA,NBに接続されている。
【0066】入力ノードNAはコンデンサ5を介してノ
ードN1に接続され、入力ノードNBはコンデンサ6を
介してノードN2に接続されている。入力ノードNAと
出力ノードNO1との間にスイッチSW11が接続さ
れ、入力ノードNBと出力ノードNO2との間にスイッ
チSW21が接続されている。ノードN1にはスイッチ
SW12,SW13が並列に接続され、ノードN2には
スイッチSW22,SW23が並列に接続されている。
【0067】特に、本実施例の差動型電圧比較器におい
ては、出力ノードNO1と出力ノードNO2との間にス
イッチSW30が接続されている。スイッチSW11〜
SW13、SW21〜SW23,SW30は、図10に
示したCMOSスイッチにより構成されている。
【0068】スイッチSW12,SW13の入力端には
それぞれ入力電圧V1 (+),V2(+)が与えられ、
スイッチSW22,SW23の入力端にはそれぞれ入力
電圧V1 (−),V2 (−)が与えられる。出力ノード
NO1,NO2からは出力電圧Vo (+),Vo (−)
が導出される。
【0069】図2は図1の差動型電圧比較器の動作を説
明するための図である。まず、スイッチSW11,SW
21,SW12,SW22をオンにし、スイッチSW1
3,SW23をオフにする。また、スイッチSW30を
オンにする。このとき、入力ノードNA,NB間の差動
入力電圧は0Vとなり、出力ノードNO1,NO2間の
差動出力電圧も0Vとなる。
【0070】次に、スイッチSW11,SW21をオフ
にした後、スイッチSW12,SW22にオフにし、か
つスイッチSW13,SW23をオンにする。これによ
り、入力ノードNAの電圧変化はV2 (+)−V
1 (+)となり、入力ノードNBの電圧変化はV
2 (−)−V1 (−)となる。ここで、入力電圧V
1 (+)と入力電圧V2 (+)との差を差分入力電圧Δ
V(+)とし、入力電圧V2 (−)と入力電圧V
1 (−)との差を差分入力電圧をΔV(−)とする。
【0071】入力ノードNA,NB間の差動入力電圧に
は、スイッチSW12,SW13,SW22,SW23
のスイッチ雑音による雑音nが過渡的に発生する。雑音
nの発生時間に相当する一定時間経過後、スイッチSW
30をオフにする。その時点で、入力ノードNAの差分
入力電圧ΔV(+)と入力ノードNBの差分入力電圧Δ
V(−)との比較結果に基づいて、出力ノードNO1の
出力電圧Vo (+)および出力ノードNO2の出力電圧
o (−)のうち一方が電源電圧VDDの側に変化し、他
方が接地電位の側に変化する。それにより、出力ノード
NO1,NO2間の差動出力電圧は0Vから比較結果に
応じて正側または負側に変化する。
【0072】この場合、出力ノードNO1,NO2間の
差動出力電圧は、雑音nの影響を受けずに即座に比較結
果を示す状態に変化するので、差動出力電圧が雑音nに
基づく状態から比較結果を示す状態に安定するまでの待
機時間が不要となり、比較結果を短時間で得ることがで
きる。このように、本実施例の差動型電圧比較器では、
雑音nの発生時間に相当する僅かな時間だけ比較結果の
出力タイミングを遅らせることにより、雑音の影響を除
去しつつ高速動作が可能となる。この場合、雑音が実質
的に消滅した後に、比較結果を出力すればよい。
【0073】図3は本実施例の第2の実施例における演
算増幅器の回路図である。図3の演算増幅器において
は、図1の差動型電圧比較器の出力ノードNO1に出力
回路41が接続され、出力ノードNO2に出力回路42
が接続されている。なお、入力ノードNA,NBに接続
されるコンデンサ5,6およびスイッチSW12,SW
13,SW22,SW23は、図示が省略されている。
【0074】出力回路41は、PMOSトランジスタ1
1、NMOSトランジスタ12およびコンデンサ13か
らなる。PMOSトランジスタ11は電源電圧VDDと出
力ノードNOAとの間に接続され、NMOSトランジス
タ12は出力ノードNOAと接地電位との間に接続され
ている。コンデンサ13は出力ノードNO1と出力ノー
ドNOAとの間に接続されている。PMOSトランジス
タ11のゲートは出力ノードNO1に接続され、NMO
Sトランジスタ12のゲートにはバイアス電圧VB が与
えられる。
【0075】出力回路42は、PMOSトランジスタ2
1、NMOSトランジスタ22およびコンデンサ23か
らなる。PMOSトランジスタ21は電源電圧VDDと出
力ノードNOBとの間に接続され、NMOSトランジス
タ22は出力ノードNOBと接地電位との間に接続され
ている。コンデンサ23は出力ノードNO2と出力ノー
ドNOBとの間に接続されている。PMOSトランジス
タ21のゲートは出力ノードNO2に接続され、NMO
Sトランジスタ22のゲートにはバイアス電圧VB が与
えられる。
【0076】出力回路41の出力ノードNOAから出力
電圧VO(+)が出力され、出力回路42の出力ノード
NOBから出力電圧VO(−)が出力される。
【0077】また、出力ノードNO1はスイッチSWA
を介してノードNCに接続され、出力ノードNO2はス
イッチSWBを介してノードNCに接続されている。P
MOSトランジスタ1,2のゲートはノードNCに接続
されている。ノードNCにはバイアス電圧VB が与えら
れる。
【0078】図4はバイアス電圧発生回路の回路図であ
る。図4のバイアス電圧発生回路30は、PMOSトラ
ンジスタ31、NMOSトランジスタ31および定電流
源33からなる。PMOSトランジスタ31は電源電圧
DDとノードNCとの間に接続されている。ノードNC
はNMOSトランジスタ32および定電流源33を介し
て接地されている。PMOSトランジスタ31およびN
MOSトランジスタ32のゲートはノードNCに接続さ
れている。ノードNCからバイアス電圧VB が出力され
る。
【0079】図5は図3の演算増幅器の動作を説明する
ための図である。図3の演算増幅器において、図1の差
動型電圧比較器に相当する部分の動作は図2に示した動
作と同様である。
【0080】図5に示すように、まず、スイッチSW3
0をオンにする。このとき、スイッチSWA,SWBも
オンにする。それにより、出力ノードNO1,NO2に
バイアス電圧VB が印加される。
【0081】次に、スイッチSW30をオフにする。同
時に、スイッチSWA,SWBもオフにする。それによ
り、入力ノードNA,NB間の差動入力電圧に基づいて
出力ノードNOA,NOBの出力電圧VO(+),VO
(−)が正側または負側に変化する。
【0082】その後、スイッチSW30をオンにする。
同時に、スイッチSWA,SWBもオンにする。それに
より、出力ノードNO1,NOBにバイアス電圧VB
印加される。
【0083】このように、本実施例の演算増幅器では、
スイッチSW12,SW13,SW22,SW23(図
1参照)のスイッチング雑音による雑音nの消滅後に出
力電圧VO(+),VO(−)が変化するので、増幅結
果が短時間で得られる。
【0084】また、増幅結果の出力前に出力ノードNO
1,NO2がバイアス電圧VB に保たれるので、出力電
圧VO(+),VO(−)が雑音の影響を受けずに安定
に変化する。したがって、雑音の影響を除去しつつ高速
動作が可能となる。
【0085】図6は本発明の第3の実施例におけるアナ
ログ−デジタル変換回路の構成を示すブロック図であ
る。図6のアナログ−デジタル変換回路は、10ビット
4段パイプライン構成を有する。
【0086】図6において、アナログ−デジタル変換回
路101は、サンプルホールド回路102、1段目の回
路103、2段目の回路104、3段目の回路105、
4段目の回路106、複数のラッチ回路107および出
力回路108から構成されている。
【0087】1段目(初段)〜3段目の回路103〜1
05は、サブA/Dコンバータ109、D/Aコンバー
タ110、および差分増幅器111を備える。差分増幅
器111には、第2の実施例の演算増幅器が用いられ
る。4段目(最終段)の回路106はサブA/Dコンバ
ータ109のみを備える。
【0088】1段目の回路103は4ビット構成、2〜
4段目の回路104〜106はそれぞれ2ビット構成で
ある。1〜3段目の回路103〜105において、サブ
A/Dコンバータ109およびD/Aコンバータ110
のビット数(ビット構成)nは同じに設定されている。
【0089】次に、アナログ−デジタル変換回路101
の動作を説明する。サンプルホールド回路102は、ア
ナログ入力信号Vinをサンプリングして一定時間保持す
る。サンプルホールド回路102から出力されたアナロ
グ入力信号Vinは、1段目の回路3へ転送される。
【0090】1段目の回路103において、サブA/D
コンバータ109はアナログ入力信号Vinに対してA/
D変換を行う。サブA/Dコンバータ109のA/D変
換結果である上位4ビットのデジタル出力(29 ,2
8 ,27 ,26 )は、D/Aコンバータ110へ転送さ
れるとともに、4つのラッチ回路107を介して出力回
路108へ転送される。差分増幅器111は、D/Aコ
ンバータ110のD/A変換結果とアナログ入力信号V
inとの差分を増幅する。その差分増幅器111の出力は
2段目の回路104へ転送される。
【0091】2段目の回路104においては、1段目の
回路103の差分増幅器111の出力に対して、1段目
の回路103と同様の動作が行われる。また、3段目の
回路105においては、2段目の回路104の差分増幅
器111の出力に対して、1段目の回路103と同様の
動作が行われる。そして、2段目の回路104から中上
位2ビットのデジタル出力(25 ,24 )が得られ、3
段目の回路105から中下位2ビットのデジタル出力
(23 ,22 )が得られる。
【0092】4段目の回路106においては、3段目の
回路105の差分増幅器111の出力に対して、サブA
/Dコンバータ109がA/D変換を行い、下位2ビッ
トのデジタル出力(21 ,20 )が得られる。
【0093】1〜4段目の回路103〜106のデジタ
ル出力は各ラッチ回路107を経て同時に出力回路10
8に到達する。すなわち、各ラッチ回路107は各回路
103〜106のデジタル出力の同期をとるために設け
られている。
【0094】出力回路108はアナログ入力信号Vinの
10ビットのデジタル出力Dout を必要な場合はデジタ
ル補正処理後パラレル出力する。
【0095】このように、アナログ−デジタル変換回路
101においては、各段の回路103〜105におい
て、アナログ入力信号Vinまたは前段の回路103,1
04の差分増幅器111の出力と、その段の回路103
〜105のデジタル出力のD/A変換結果との差分が差
分増幅器111によって増幅される。
【0096】そのため、変換ビット数が増大してLSB
が小さくなっても、サブA/Dコンバータ109を構成
する各コンパレータの分解能を実質的に向上させること
が可能になり、十分な変換精度が得られる。
【0097】図7は図6のアナログ−デジタル変換回路
101におけるサブA/Dコンバータ109およびD/
Aコンバータ110の回路図である。図7のサブA/D
コンバータ109は全並列比較(フラッシュ)方式サブ
A/Dコンバータであり、D/Aコンバータ110は容
量アレイ方式D/Aコンバータである。
【0098】サブA/Dコンバータ109は、n個の抵
抗R、およびn個のコンパレータD1〜Dnから構成さ
れる。これらのコンパレータD1〜Dnとして第1の実
施例の差動型電圧比較器が用いられる。
【0099】すべての抵抗Rは同じ抵抗値を有し、高電
位側基準電圧VRTを受けるノードN31と低電位側基
準電圧VRBを受けるノードN32との間に直列に接続
されている。ここで、ノードN32とノードN31との
間のn個の抵抗R間のノードN41〜N4nの電位をそ
れぞれVR(1)〜VR(n)とする。
【0100】各コンパレータD1〜Dnの正入力端子に
は入力信号VI(アナログ入力信号Vinまたは前段の回
路103〜105の差分増幅器111の出力)が入力さ
れる。また、各コンパレータD1〜Dnの負入力端子に
は、それぞれノードN41〜N4nの電位VR(1)〜
VR(n)が印加される。
【0101】それにより、各コンパレータD1〜Dnの
出力は、それぞれ入力信号VIが電位VR(1)〜VR
(n)よりも高い場合には、ハイレベルとなり、それぞ
れ入力信号VIが電位VR(1)〜VR(n)よりも低
い場合には、ローレベルとなる。
【0102】D/Aコンバータ110は、アレイ状に接
続されたそれぞれn個のスイッチE1〜En,F1〜F
n,G1〜Gn,H1〜Hn、n個の正側コンデンサB
1〜Bn、およびn個の負側コンデンサC1〜Cnから
構成される。
【0103】コンデンサB1〜Bn,C1〜Cnはすべ
て同じ容量値cを有する。コンデンサB1〜Bnの一方
の端子(以下、出力端子と呼ぶ)からは差動正側出力電
圧VDA(+)が生成され、コンデンサC1〜Cnの一
方の端子(以下、出力端子という)からは差動負側出力
電圧VDA(−)が生成される。なお、各コンデンサB
1〜Bn,C1〜Cnの他方の端子を入力端子と呼ぶ。
【0104】各スイッチE1〜Enの一方の端子はノー
ドN31に接続され、他方の端子はコンデンサB1〜B
nの入力端子に接続されている。各スイッチF1〜Fn
の一方の端子はノードN31に接続され、他方の端子は
コンデンサC1〜Cnの入力端子に接続されている。各
スイッチG1〜Gnの一方の端子はノードN32に接続
され、他方の端子はコンデンサB1〜Bnの入力端子に
接続されている。各スイッチH1〜Hnの一方の端子は
ノードN32に接続され、他方の端子はコンデンサC1
〜Cnの入力端子に接続されている。
【0105】各スイッチE1〜En,F1〜Fn,G1
〜Gn,H1〜Hnはそれぞれ同一番号のスイッチで4
連スイッチを構成する。例えば、スイッチE1,F1,
G1,H1は1連であり、スイッチEn,Fn,Gn,
Hnも1連である。そして、各スイッチE1〜En,F
1〜Fn,G1〜Gn,H1〜Hnはそれぞれ各コンパ
レータD1〜Dnの出力レベルに従ってオンオフ動作す
る。例えば、コンパレータDnの出力がハイレベルの場
合、スイッチEn,Hnがオンし、スイッチGn,Fn
はオフする。逆に、コンパレータDnの出力がローレベ
ルの場合、スイッチEn,Hnがオフし、スイッチG
n,Fnがオンする。
【0106】サブA/Dコンバータ109を構成するコ
ンパレータD1の出力はオープン状態になっている。ま
た、スイッチE1,F1が所定のタイミングでオン状態
に固定され、スイッチG1,H1が所定のタイミングで
オフ状態に固定される。
【0107】サブA/Dコンバータ109の入力信号V
Iの電圧範囲は高電位側基準電圧VRTから低電位側基
準電圧VRBまでである。すなわち、サブA/Dコンバ
ータ109の入力信号VIが低電位側基準電圧VRBを
下回ることはない。したがって、コンパレータD1の出
力は必ずハイレベルになる。そこで、コンパレータD1
の出力に関係なく、各スイッチE1,G1,F1,H1
のオフ状態を所定のタイミングで固定することができ
る。
【0108】次に、D/Aコンバータ110の動作を説
明する。初期条件では、各コンデンサB1〜Bnの入力
端子および出力端子の電位が共に0Vであり、各スイッ
チE1〜En,F1〜Fn,G1〜Gn,H1〜Hnは
すべてオフしている。したがって、初期条件では、すべ
てのコンデンサB1〜Bn,C1〜Cnに蓄えられた電
荷(電気量)Q1=0である。
【0109】ここで、n個のコンパレータD1〜Dnの
うちm個の出力がハイレベルになった場合、各スイッチ
E1〜Enのうちm個がオンして(n−m)個がオフ
し、各スイッチG1〜Gnのうち(n−m)個がオンし
てm個がオフする。この各スイッチE1〜En,G1〜
Gnのオンオフ動作に従って、すべてのコンデンサB1
〜Bnに蓄えられる電荷Q2は次式(A1)で表され
る。
【0110】 Q2=m(VRT−VDA(+))c+(n−m)(VRB−VDA(+)) c…(A1) 電荷保存則より、Q1=Q2である。したがって、差動
正側出力電圧VDA(+)は次式(A2)で表される。
【0111】 VDA(+)=VRB+m(VRT−VRB)/n…(A2) 一方、n個のコンパレータD1〜Dnのうちm個の出力
がハイレベルになった場合、各スイッチH1〜Hnのう
ちm個がオンして(n−m)個がオフし、各スイッチF
1〜Fnのうち(n−m)個がオンしてm個がオフす
る。この各スイッチH1〜Hn,F1〜Fnのオンオフ
動作に従って、すべてのコンデンサC1〜Cnに蓄えら
れる電荷Q3は次式(A3)で表される。
【0112】 Q2=(n−m)(VRT−VDA(−))c+m(VRB−VDA(−)) c…(A3) 電荷保存則より、Q1=Q3である。したがって、差動
負側出力電圧VDA(−)は次式(A4)で表される。
【0113】 VDA(−)=VRB−(m−1)(VRT−VRB)/n…(A4) したがって、上式(A2),(A4)より、差分電圧Δ
VDAは式(A5)で表される。
【0114】 ΔVDA=VDA(+)−VDA(−) =VRB−VRT+(m−1)(VRT−VRB)/n−(VRT−VRB) /n…(A5) 本実施例のアナログ−デジタル変換回路においては、サ
ブA/Dコンバータ109のコンパレータD1〜Dnと
して第1の実施例の差動型電圧比較器が用いられ、かつ
各段の差分増幅器111に第2の実施例の演算増幅器が
用いられているので、雑音の影響を除去しつつ高速動作
が可能となる。したがって、ビット数が多くかつ分解能
が高く、高速動作が可能で高精度なアナログ−デジタル
変換回路が実現される。
【0115】なお、図7のザブA/Dコンバータ109
においては、コンパレータD1〜Dnが入力信号VIを
複数の基準電位と比較しているが、本発明の電圧比較器
は入力信号を少なくとも1つの基準電位と比較する場合
にも適用することができる。
【0116】また、上記実施例では、本発明の電圧比較
器を多段パイプライン構成のアナログ−デジタル変換回
路に適用した場合を説明したが、本発明の電圧比較器
は、ΔΣ(デルタシグマ)型や逐次比較型のアナログ−
デジタル変換回路にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における差動型電圧比較
器の回路図である。
【図2】図1の差動型電圧比較器の動作を説明するため
の図である。
【図3】本発明の第2の実施例における演算増幅器の回
路図である。
【図4】バイアス電圧発生回路の回路図である。
【図5】図3の演算増幅器の動作を説明するための図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施例における多段パイプライ
ン構成を有するアナログ−デジタル変換回路の構成を示
すブロック図である。
【図7】図6のアナログ−デジタル変換回路におけるサ
ブA/DコンバータおよびD/Aコンバータの回路図で
ある。
【図8】従来の差動型電圧比較器の回路図である。
【図9】図8の差動型電圧比較器の動作を説明するため
の図である。
【図10】CMOSスイッチの構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1,2,11,21,31 PMOSトランジスタ 3,4,12,22,32 NMOSトランジスタ 7,33 定電流源 10 差動増幅回路 30 バイアス電圧発生回路 SW11〜SW13,SW21〜SW23,SW30,
SWA,SWB スイッチ 109 サブA/Dコンバータ 111 差分増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88 H03K 5/08

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方および他方の入力端子と一方および
    他方の出力端子とを有する差動増幅回路と、 前記一方の入力端子と前記一方の出力端子との間に接続
    された第1のスイッチと、 前記他方の入力端子と前記他方の出力端子との間に接続
    された第2のスイッチと、 前記一方の入力端子に接続された第1の容量と、 前記他方の入力端子に接続された第2の容量と、 前記一方の出力端子と前記他方の出力端子との間に接続
    された第3のスイッチとを備え、 前記第1、第2および第3のスイッチがオン状態にされ
    るとともに、前記第1の容量の入力端に第1の入力電圧
    が与えられ、かつ前記第2の容量の入力端に第2の入力
    電圧が与えられた後、 前記第1および第2のスイッチがオフ状態にされるとと
    もに、前記第1の容量の前記入力端に第3の入力電圧が
    与えられ、かつ前記第2の容量の前記入力端に第4の入
    力電圧が与えられ、雑音が実質的に消滅する一定時間
    後、前記第3のスイッチがオフ状態にされることを特徴
    とする電圧比較器。
  2. 【請求項2】 前記差動増幅回路は、 第1の電源電位と前記一方の出力端子との間に接続され
    た第1のトランジスタと、 前記第1の電源電位と前記他方の出力端子との間に接続
    された第2のトランジスタと、 第2の電源電位と前記一方の出力端子との間に接続され
    た第3のトランジスタと、 前記第2の電源電位と前記他方の出力端子との間に接続
    された第4のトランジスタと、 前記第1の電源電位と前記第1および第2のトランジス
    タとの間の経路または前記第2の電源電位と前記第3お
    よび第4のトランジスタとの間の経路に介挿された定電
    流源とを含み、 前記第1のトランジスタの制御電極は前記一方の入力端
    子に接続され、 前記第2のトランジスタの制御電極は前記他方の入力端
    子に接続されたことを特徴とする請求項記載の電圧比
    較器。
  3. 【請求項3】 前記第3および第4のトランジスタの制
    御電極に所定バイアス電圧が与えられることを特徴とす
    る請求項記載の電圧比較器。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2および第3のスイッチの
    各々は、第1導電チャネル型トランジスタおよび第2導
    電チャネル型トランジスタからなる相補型スイッチであ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電
    圧比較器。
  5. 【請求項5】 前記一方の出力端子と所定の電圧源との
    間に接続された第4のスイッチと、 前記他方の出力端子と前記所定の電圧源との間に接続さ
    れた第5のスイッチとをさらに備え、 前記第3のスイッチがオン状態のときに前記第4および
    第5のスイッチがオン状態にされ、前記第3のスイッチ
    がオフ状態のときに前記第4および第5のスイッチがオ
    フ状態にされることを特徴とする請求項のいずれ
    かに記載の電圧比較器。
  6. 【請求項6】 一方および他方の入力端子と一方および
    他方の出力端子とを有する差動増幅回路と、 前記一方の入力端子と前記一方の出力端子との間に接続
    された第1のスイッチと、 前記他方の入力端子と前記他方の出力端子との間に接続
    された第2のスイッチと、 前記一方の入力端子に接続された第1の容量と、 前記他方の入力端子に接続された第2の容量と、 前記一方の出力端子と前記他方の出力端子との間に接続
    された第3のスイッチとを備え、 前記第1、第2および第3のスイッチがオン状態にされ
    るとともに、前記第1の容量の入力端に第1の入力電圧
    が与えられ、かつ前記第2の容量の入力端に第 2の入力
    電圧が与えられた後、 前記第1および第2のスイッチがオフ状態にされるとと
    もに、前記第1の容量の前記入力端に第3の入力電圧が
    与えられ、かつ前記第2の容量の前記入力端に第4の入
    力電圧が与えられ、雑音が実質的に消滅する一定時間
    後、前記第3のスイッチがオフ状態にされることを特徴
    とする演算増幅器。
  7. 【請求項7】 前記差動増幅回路は、 第1の電源電位と前記一方の出力端子との間に接続され
    た第1のトランジスタと、 前記第1の電源電位と前記他方の出力端子との間に接続
    された第2のトランジスタと、 第2の電源電位と前記一方の出力端子との間に接続され
    た第3のトランジスタと、 前記第2の電源電位と前記他方の出力端子との間に接続
    された第4のトランジスタと、 前記第1の電源電位と前記第1および第2のトランジス
    タとの間の経路または前記第2の電源電位と前記第3お
    よび第4のトランジスタとの間の経路に介挿された定電
    流源とを含み、 前記第1のトランジスタの制御電極は前記一方の入力端
    子に接続され、 前記第2のトランジスタの制御電極は前記他方の入力端
    子に接続されたことを特徴とする請求項6記載の演算増
    幅器。
  8. 【請求項8】 前記第3および第4のトランジスタの制
    御電極に所定バイアス電圧が与えられることを特徴とす
    る請求項7記載の演算増幅器。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2および第3のスイッチの
    各々は、第1導電チャネル型トランジスタおよび第2導
    電チャネル型トランジスタからなる相補型スイッチであ
    ることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の演
    算増幅器。
  10. 【請求項10】 前記一方の出力端子と所定の電圧源と
    の間に接続された第4のスイッチと、 前記他方の出力端子と前記所定の電圧源との間に接続さ
    れた第5のスイッチとをさらに備え、 前記第3のスイッチがオン状態のときに前記第4および
    第5のスイッチがオン状態にされ、前記第3のスイッチ
    がオフ状態のときに前記第4および第5のスイッチがオ
    フ状態にされることを特徴とする請求項6〜9のいずれ
    かに記載の演算増幅器。
  11. 【請求項11】 入力電圧を少なくとも1つの基準電位
    とそれぞれ比較する複数のコンパレータを含み、各コン
    パレータが請求項1〜5のいずれかに記載の電圧比較器
    からなることを特徴とするアナログ−デジタル変換器。
  12. 【請求項12】 複数段からなる多段パイプライン構成
    を有し、各段が請求項11記載のアナログ−デジタル変
    換器、デジタル−アナログ変換器および差分増幅器を含
    むことを特徴とするアナログ−デジタル変換回路。
  13. 【請求項13】 複数段からなる多段パイプライン構成
    を有し、各段がアナログ−デジタル変換器、デジタル−
    アナログ変換器および差分増幅器を含み、各差分増幅器
    が請求項6〜10のいずれかに記載の演算増幅器を含む
    ことを特徴とするアナログ−デジタル変換回路。
  14. 【請求項14】 一方および他方の入力端子および一方
    および他方の出力端子を有する差動増幅回路と、前記一
    方の入力端子に接続された第1の容量と、前記他方の入
    力端子に接続された第2の容量とを備えた電圧比較器の
    動作方法であって、 前記一方の入力端子と前記一方の出力端子との間、前記
    他方の入力端子と前記他方の出力端子との間および前記
    一方の出力端子と前記他方の出力端子との間をそれぞれ
    実質的に短絡状態にするとともに、前記第1の容量の入
    力端に第1の入力電圧を与え、かつ前記第2の容量の入
    力端に第2の入力電圧を与えた後、 前記一方の入力端子と前記一方の出力端子との間および
    前記他方の入力端子と前記他方の出力端子との間をそれ
    ぞれ開放状態にするとともに、前記第1の容量の前記入
    力端に第3の入力電圧を与え、かつ前記第2の容量の前
    記入力端に第4の入力電圧を与え、雑音が実質的に消滅
    する一定時間後、前記一方の出力端子と前記他方の出力
    端子との間を開放状態にすることを特徴とする電圧比較
    器の動作方法。
  15. 【請求項15】 前記一方の出力端子と前記他方の出力
    端子との間が実質的に短絡状態のときに前記一方および
    他方の出力端子に所定の電圧を印加し、 前記一方の出力端子と前記他方の出力端子との間が開放
    状態のときに前記一方および他方の出力端子を前記所定
    の電圧から遮断することを特徴とする請求項14記載の
    電圧比較器の動作方法。
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