JP3621270B2 - 視覚障害者用情報伝達装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、視覚障害者に点字パターンにより多くの情報を伝達する視覚障害者用情報伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
視覚障害者に点字パターンにより多くの情報を伝達する視覚障害者用情報伝達装置に関する従来のものとして、例えば、特開平9−114365号公報に記載されたものがある。
この視覚障害者用情報伝達装置は、前面に配置される固定パネルに凹部を形成し、この凹部の底部にマイクロスイッチを固定配置するとともに、凹部の開口部側に凹部の形成方向に移動可能とされた可動ユニットを配置して、さらに可動ユニットと凹部の底部との間に板バネを介在させている。また、可動ユニットに6点式点字用の6個のドット部が配置されており、各ドット部は、マイクロソレノイドとスプリングとにより可動ユニットより出没可能とされている。そして、マイクロソレノイドのON/OFFによりドット部の出没状態を制御し、様々な点字パターンを出現させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、人の指の感覚には個人差があるため、人によっては、点字パターンを読み取る際に、点字パターンに指を触れただけでは正確に点字パターンを読み取ることができないことがある。このような場合、点字パターンに指を触れた状態で、視覚障害者自身が指を横方向に移動させなければ点字パターンを読み取ることができないという問題があった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、指を横方向に移動させなくても視覚障害者に確実に点字パターンを読み取らせることができる視覚障害者用情報伝達装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の視覚障害者用情報伝達装置は、出没可能な縦3掛ける横2の合計6個のみのドット部を有しこれらドット部の出没状態を制御することにより点字パターンを出現可能な点字ユニットと、該点字ユニットをドット部の出没方向に対し横方向に移動させる移動手段と、前記点字ユニットのドット部の出没状態および前記移動手段による前記点字ユニットの移動を制御する制御手段とを有し、該制御手段は、前記ドット部の出没状態を制御して点字パターンを出現させ、該出現させた点字パターンの形態を維持しつつ前記点字ユニットをドット部の出没方向に対し横方向に一端位置から他端位置まで移動させた後、点字パターンを一切出現させない消去状態で点字ユニットを前記一端位置に戻し、次の点字パターンを出現させ、該出現させた点字パターンの形態を維持しつつ前記点字ユニットを前記一端位置から前記他端位置まで移動させるという作動を繰り返すことを特徴としている。
これにより、制御手段が点字ユニットのドット部の出没状態を制御することにより点字パターンを出現させるとともにこの状態で移動手段により点字ユニットをドット部の出没方向に対し横方向に移動させる。このため、点字パターンに指を触れた状態で視覚障害者自身が指を横方向に移動させなくても、点字パターンの方が横移動する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の視覚障害者用情報伝達装置の第1の実施の形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。
図1および図2は図面上部側が機体上部側であり、図面左右方向が機体左右方向である。
第1の実施の形態の視覚障害者用情報伝達装置は、内外を貫通させる窓部11を有する装置筐体12と、該装置筐体12の窓部11より内側に配置されることにより窓部11で囲まれた範囲である接触部13の外表面を構成する保護膜14と、装置筐体12の窓部11に配置されて接触部13に指が接触したか否かを判定する指検知センサ15と、保護膜14の内側に設けられて点字パターンを出現させる装置本体部16とを有している。
【0010】
保護膜14は変形容易な材質からなるもので、装置本体部16で出現させた点字パターンに該保護膜14を介して指で触れても点字パターンを正確に指で読み取らせることができるものである。
指検知センサ15は、窓部11の対向位置に配置された発光素子および受光素子からなる光センサで構成されており、接触部13に指が接触していない状態では、発光素子が出力させる光を受光素子が受光する一方、接触部13に指が接触する際に該指が窓部11に進入すると前記光路が遮断されることになりこれにより指を検知する。
【0011】
装置本体部16は、点字パターンを出現させる点字ユニット(点字ドット手段)18と、この点字ユニット18を接触部13の一の外側から接触部13を経由して他の外側まで移動させる移動機構部(移動手段)19と、これら点字ユニット18および移動機構部19を制御するコントロールユニット(制御手段)20とを有している。
【0012】
点字ユニット18は、直方体形状のユニット筐体22と、該ユニット筐体22の上面部22Aから該上面部22Aに対し直交する方向に出没可能に設けられた複数(具体的には6点式点字方式を採用したため縦3×横2の合計6個。図3参照)の直径2〜3mmのドット部23と、各ドット部23にそれぞれ設けられて各ドット部23を個別に出没させる図示せぬマイクロソレノイドおよびスプリングとを有している(特開平9−114365号公報参照)。ここで、マイクロソレノイドがOFF状態にあるときドット部23はスプリングの付勢力で上面部22Aから突出する一方、マイクロソレノイドがON状態にあるときドット部はスプリングの付勢力に抗して上面部22Aから没入される。
そして、点字ユニット18は、各マイクロソレノイドの駆動を個別に制御することにより各ドット部23の出没状態を個別に制御し、その結果、複数の点字パターンを出現可能とされている。
【0013】
移動機構部19は、点字ユニット18をその上面部22Aを保護膜14側に配置しかつ保護膜14に平行させた状態で横方向に移動自在に支持するガイド軸25と、ガイド軸25の両側にこれに平行に配置されたベルト機構26と、両ベルト機構部26を同時に同速度で駆動するモータ27とを有している。
各ベルト機構部26は、ガイド軸25の延在方向における両側に配置された一対のローラ28と、これらローラ28間にかけられたベルト29とを有しており、各ベルト29がそれぞれ点字ユニット18の両側部に固定された取付部材30に固定されている。
これにより、移動機構部19は、モータ27を駆動することで、点字ユニット18をドット部23の出没方向に対し横方向(以下単に横方向と称す)に移動させる。
【0014】
コントロールユニット20は、上記した点字ユニット18の各マイクロソレノイドの駆動を制御することにより各ドット部23の出没状態を制御するとともに、上記した移動機構部19のモータ27の駆動を制御することにより該移動機構部19による点字ユニット18の移動を制御する。
【0015】
以上のような構成の第1の実施の形態の視覚障害者用情報伝達装置の作動を説明する。
まず、視覚障害者が、保護膜14の接触部13の表面に指を接触させると、指検知センサ15がこれを検知する。これを受けて、コントロールユニット20は、視覚障害者がこの装置を利用するものと判定する。
【0016】
この判定で、コントロールユニット20は、マイクロソレノイドを駆動してすべてのドット部23を没入させた状態でモータ27を駆動させ点字ユニット18を接触部13より外側の一端位置(例えば視覚障害者から見て右端位置)に移動させる。
次に、コントロールユニット20は、点字ユニット18の適宜のマイクロソレノイドをON状態とし適宜のドット部23を没入させることにより、残りの適宜のドット部23のみを突出状態として一文字目の点字パターンを点字ユニット18の上面部22Aに出現させる。
そして、この状態で、コントロールユニット20は、モータ27を駆動させ点字ユニット18を前記一端位置から接触部13を介して該接触部13の外側の他端位置(例えば視覚障害者から見て左端位置)に移動させる。
【0017】
これにより、点字ユニット18に出現した文字パターンが横方向に移動することになるため、視覚障害者自身が指を横方向に移動させなくても、点字パターンの方が横移動することになり、視覚障害者は、この横移動する点字パターンを保護膜14を介して読み取ることになる。
【0018】
そして、以上のようにして一文字目の点字パターンを前記他端位置に移動させると、コントロールユニット20は、すべてのマイクロソレノイドをON状態としすべてのドット部23を没入させた状態で、モータ27を駆動させ点字ユニット18を前記他端位置から前記一端位置に移動させる。
これにより、文字パターンを一切出現させない消去状態で点字ユニット18が前記一端位置に戻ることになる。
【0019】
そして、点字ユニット18を前記一端位置に戻すと、コントロールユニット20は、点字ユニット18の適宜のマイクロソレノイドをON状態とし適宜のドット部23を没入させることにより、残りの適宜のドット部23のみを突出状態として二文字目の点字パターンを点字ユニット18の上面部22Aに出現させて、モータ27を駆動させ点字ユニット18を前記一端位置から接触部13の外側の前記他端位置に移動させる。
以上のように前記一端位置で文字パターンを出現させて前記他端位置まで移動させ文字パターンを消去して前記一端位置まで移動させて次の文字パターンを出現させるという作動を繰り返してすべての文字パターンを視覚障害者に読み取らせて必要な情報を伝達する。
【0020】
このように、コントロールユニット20が点字ユニット18のドット部23の出没状態を制御することにより点字パターンを出現させるとともにこの状態で移動機構部19により点字ユニット18を横方向に移動させるため、点字パターンに指を触れた状態で視覚障害者自身が指を横方向に移動させなくても、点字パターンの方が横移動することになる。したがって、指を横方向に移動させなくても視覚障害者に確実に点字を読み取らせることができる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の視覚障害者用情報伝達装置によれば、制御手段が点字ユニットのドット部の出没状態を制御することにより点字パターンを出現させるとともにこの状態で移動手段により点字ユニットをドット部の出没方向に対し横方向に移動させる。このため、点字パターンに指を触れた状態で視覚障害者自身が指を横方向に移動させなくても、点字パターンの方が横移動する。
したがって、指を横方向に移動させなくても視覚障害者に確実に点字を読み取らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視覚障害者用情報伝達装置の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の視覚障害者用情報伝達装置の第1の実施の形態を示す側面図である。
【図3】本発明の視覚障害者用情報伝達装置の第1の実施の形態の点字ユニットを示す平面図である。
【符号の説明】
18 点字ユニット(点字ドット手段)
19 移動機構部(移動手段)
20 コントロールユニット(制御手段)
23 ドット部
Claims (1)
- 出没可能な縦3掛ける横2の合計6個のみのドット部を有しこれらドット部の出没状態を制御することにより点字パターンを出現可能な点字ユニットと、
該点字ユニットをドット部の出没方向に対し横方向に移動させる移動手段と、
前記点字ユニットのドット部の出没状態および前記移動手段による前記点字ユニットの移動を制御する制御手段とを有し、
該制御手段は、前記ドット部の出没状態を制御して点字パターンを出現させ、該出現させた点字パターンの形態を維持しつつ前記点字ユニットをドット部の出没方向に対し横方向に一端位置から他端位置まで移動させた後、点字パターンを一切出現させない消去状態で点字ユニットを前記一端位置に戻し、次の点字パターンを出現させ、該出現させた点字パターンの形態を維持しつつ前記点字ユニットを前記一端位置から前記他端位置まで移動させるという作動を繰り返すことを特徴とする視覚障害者用情報伝達装置。
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JP2012058458A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 点字表示装置、点字表示方法、及びプログラム |
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