JP2012058458A - 点字表示装置、点字表示方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が文字の認識を中断した後に、利用者に文字の認識を再開させることができる点字表示装置を提供する。
【解決手段】点字形成部(図示せず)は、複数の点字を形成する。次に、接触判定部45は、点字形成部に生体が接触しているか否かを判定する。点字移動部46は、接触判定部45によって生体が接触していると判定されたときに、点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる。
【選択図】図3
【解決手段】点字形成部(図示せず)は、複数の点字を形成する。次に、接触判定部45は、点字形成部に生体が接触しているか否かを判定する。点字移動部46は、接触判定部45によって生体が接触していると判定されたときに、点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、点字表示装置、点字表示方法、及びプログラムに関する。
携帯電話機が受信した文字情報を視覚に障害がある利用者に認識させる方法として、受信した文字情報を音声情報に変換し、当該音声情報をスピーカから出力する方法がある。しかし、この方法は、電車内など音声出力がはばかられる環境下において用いることができないという問題があった。また、この方法は、周囲の人にも情報が認識されてしまうため、利用者のプライバシーやセキュリティを保つことが困難であった。
上記問題を解決する方法として、1文字分の点字を表示する点字ブロックを複数個携帯電話機に設け、受信した文字情報を当該点字ブロック群に表示させる方法がある。利用者は、当該点字ブロック群に指をスライドさせることで文字情報の認識を行うことができる。
また、特許文献1には、点字ブロックを1つだけ携帯電話機に設け、点字ブロックをスライドさせる機構、点字ブロックの移動先の位置を算出し、当該位置に対応する文字情報を点字ブロックに表示させるプログラムを備えることで、1つの表示ブロックで複数文字を表示させる方法が開示されている。
また、特許文献2には、格子状に配列された複数の可動ピンで点字を表示し、当該可動ピンによって形成される点字パターンを一方向に推移させることで、指を動かさなくても点字が一方向に流れるような動作を実現する方法が開示されている。
しかしながら、上述したように1文字分の点字を表示する点字ブロックを単純に複数個携帯電話機に設ける場合や、特許文献1に開示された方法を用いる場合、以下に示す問題がある。すなわち、利用者は、指をスライドさせて点字を認識する必要があり、効率的に点字を読むことが困難であるという問題がある。
他方、特許文献2に記載の発明を用いた場合、利用者は、点字の認識をする際に指をスライドさせる必要は無い。しかし、利用者が可動ピンから指を離してしまうと、指を離している間にも点字パターンが推移してしまうため、利用者は、点字の認識中は常に指を可動ピン上に置いておかなければならないという問題がある。そのため、利用者は、点字の認識を開始すると点字の認識を中断することができない。また、可動ピンを順次上下させることで点字の推移を表現するため、点字を高速に推移させるのが困難であるという問題がある。そのため、点字の認識に長けた利用者は、点字の推移速度が遅く、不便を感じる惧れがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、複数の点字を形成する点字形成部と、前記点字形成部に生体が接触しているか否かを判定する接触判定部と、前記接触判定部によって生体が接触していると判定されたときに、前記点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる点字移動部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、点字表示装置の点字形成部が、複数の点字を形成し、点字表示装置の接触判定部が、前記点字形成部に生体が接触しているか否かを判定し、点字表示装置の点字移動部が、前記接触判定部によって生体が接触していると判定されたときに、前記点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させることを特徴とする。
また、本発明は、点字表示装置のコンピュータを、複数の点字を形成する点字形成部、前記点字形成部に生体が接触しているか否かを判定する接触判定部、前記接触判定部によって生体が接触していると判定されたときに、前記点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる点字移動部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、点字移動部は、点字形成部に生体が接触している場合に点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる。つまり、利用者が文字の認識の途中で点字形成部から指を離した場合、点字移動部は、点字形成部が形成した点字を移動させなくなる。そして、利用者が再度点字形成部に指を置いたときに、点字移動部は、点字形成部が形成した点字を再度移動させる。これにより、利用者は、文字の認識を中断させた後でも、文字の認識を再開することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による携帯電話機1(点字表示装置)の構成要素を示した外観図である。
携帯電話機1は、外郭をなす筐体10と、入力操作を行うための操作ボタン20と、点字による表示を行う点字形成部30とを備える。なお、筐体10には、利用者が点字形成部30の一部に触れられるよう、点字形成部30の一部を露出する露出孔11が設けられる。
点字形成部30は、1文字の点字を形成する1文字の点字を形成する点字ブロック31と、点字ブロック31が周方向に複数配置されたベルト32と、ベルト32を周方向に回転させるモータ33と、モータ33による回転をベルト32に伝達するプーリ34とを備える。
図1は、本発明の一実施形態による携帯電話機1(点字表示装置)の構成要素を示した外観図である。
携帯電話機1は、外郭をなす筐体10と、入力操作を行うための操作ボタン20と、点字による表示を行う点字形成部30とを備える。なお、筐体10には、利用者が点字形成部30の一部に触れられるよう、点字形成部30の一部を露出する露出孔11が設けられる。
点字形成部30は、1文字の点字を形成する1文字の点字を形成する点字ブロック31と、点字ブロック31が周方向に複数配置されたベルト32と、ベルト32を周方向に回転させるモータ33と、モータ33による回転をベルト32に伝達するプーリ34とを備える。
図2は、点字ブロック31の構成を示す断面図である。
点字ブロック31は、点字ブロック31上に格子状に配列された点字を構成する各点を表す複数のピン311と、ピン311を上下させる圧電素子312と、ピン311の先端に設けられた発光部313と、ピン311の先端に設けられ、発光部313が発光した光の反射光を受光する受光部314とを備える。
そして、圧電素子312のそれぞれに電圧が加えられると、圧電素子312に対応するピン311が突出され、または引き戻される。利用者は、筐体10の露出孔11を介して当該ピン311の凹凸に触れることで、点字を読み取ることができる。
点字ブロック31は、点字ブロック31上に格子状に配列された点字を構成する各点を表す複数のピン311と、ピン311を上下させる圧電素子312と、ピン311の先端に設けられた発光部313と、ピン311の先端に設けられ、発光部313が発光した光の反射光を受光する受光部314とを備える。
そして、圧電素子312のそれぞれに電圧が加えられると、圧電素子312に対応するピン311が突出され、または引き戻される。利用者は、筐体10の露出孔11を介して当該ピン311の凹凸に触れることで、点字を読み取ることができる。
図3は、携帯電話機1のソフトウェア構成を示す概略ブロック図である。
携帯電話機1は、操作部41、メモリ42、点字生成部43、デバイス制御部44、接触判定部45、点字移動部46、受信部47、通知部48を備える。
操作部41は、操作ボタン20の押下により、利用者から携帯電話機1に対する操作指示を受け付ける。
メモリ42は、点字形成部30に表示させる文字列情報を記憶する。例えば、メモリ42は、電子メールの受信通知などの定型文や、受信した電子メール等の文書データを記憶する。
点字生成部43は、メモリ42から1文字ずつ文字情報を読み出し、各文字に対応する点字を示す点字情報を生成する。ここで、点字情報は、点字を構成する6つの点のそれぞれを突出させるか否かを示す情報である。
携帯電話機1は、操作部41、メモリ42、点字生成部43、デバイス制御部44、接触判定部45、点字移動部46、受信部47、通知部48を備える。
操作部41は、操作ボタン20の押下により、利用者から携帯電話機1に対する操作指示を受け付ける。
メモリ42は、点字形成部30に表示させる文字列情報を記憶する。例えば、メモリ42は、電子メールの受信通知などの定型文や、受信した電子メール等の文書データを記憶する。
点字生成部43は、メモリ42から1文字ずつ文字情報を読み出し、各文字に対応する点字を示す点字情報を生成する。ここで、点字情報は、点字を構成する6つの点のそれぞれを突出させるか否かを示す情報である。
デバイス制御部44は、点字生成部43から点字情報を読み出し、点字ブロック31の圧電素子312に電圧を印加することで、点字ブロック31に点字を形成させる。
接触判定部45は、点字ブロック31の受光部314から反射光の強度を示す電気信号を入力し、当該点字ブロック31に対向する反射媒体が生体であるか否かを判定する。すなわち、接触判定部45は、点字形成部30に利用者の指が接触しているか否かを判定する。
点字移動部46は、接触判定部45によって、点字形成部30に利用者の指が接触していると判定された場合に、モータ33を駆動し、点字形成部30が形成した点字を所定の方向に移動させる。
受信部47は、他の装置から電子メール等の文書データを受信し、メモリ42に記録する。
通知部48は、受信部47がデータを受信した際に、スピーカによる着信音の再生や、バイブレータによる振動により、利用者にデータの受信を通知する。
接触判定部45は、点字ブロック31の受光部314から反射光の強度を示す電気信号を入力し、当該点字ブロック31に対向する反射媒体が生体であるか否かを判定する。すなわち、接触判定部45は、点字形成部30に利用者の指が接触しているか否かを判定する。
点字移動部46は、接触判定部45によって、点字形成部30に利用者の指が接触していると判定された場合に、モータ33を駆動し、点字形成部30が形成した点字を所定の方向に移動させる。
受信部47は、他の装置から電子メール等の文書データを受信し、メモリ42に記録する。
通知部48は、受信部47がデータを受信した際に、スピーカによる着信音の再生や、バイブレータによる振動により、利用者にデータの受信を通知する。
そして、携帯電話機1は、上記構成を有することで、以下に示す動作を行う。すなわち、点字形成部30は、複数の点字を形成する。接触判定部45は、点字形成部30に生体が接触しているか否かを判定する。点字移動部46は、接触判定部45によって生体が接触していると判定されたときに、点字形成部30が形成した点字を所定の方向に移動させる。
これにより、利用者は、文字の認識を中断させた後でも、文字の認識を再開することができる。
これにより、利用者は、文字の認識を中断させた後でも、文字の認識を再開することができる。
図4は、本実施形態による携帯電話機1の動作を示すフローチャートである。
次に、本実施形態による携帯電話機1の動作を説明する。ここでは、携帯電話機1が記憶する情報を点字で表示する例として、受信した電子メールを表示させる例を用いて、携帯電話機1の動作を説明する。
携帯電話機1の受信部47は、電子メールを受信すると、当該電子メールのデータをメモリ42に記録する(ステップS1)。次に、通知部48は、スピーカによる着信音の再生、またはバイブレータの振動により、電子メールの受信を通知する(ステップS2)。
次に、本実施形態による携帯電話機1の動作を説明する。ここでは、携帯電話機1が記憶する情報を点字で表示する例として、受信した電子メールを表示させる例を用いて、携帯電話機1の動作を説明する。
携帯電話機1の受信部47は、電子メールを受信すると、当該電子メールのデータをメモリ42に記録する(ステップS1)。次に、通知部48は、スピーカによる着信音の再生、またはバイブレータの振動により、電子メールの受信を通知する(ステップS2)。
次に、点字生成部43は、メール受信時の定型文である「メール受信しました」という文言をメモリ42から読み出す(ステップS3)。次に、点字生成部43は、読み出した文言の各文字を示す点字情報を生成する(ステップS4)。次に、携帯電話機1は、点字生成部43が生成した点字情報に基づいて点字ブロック31に読み出した文章を示す点字を表示させる(ステップS5)。
ここで、携帯電話機1が点字を表示させる動作について説明する。
図5は、携帯電話機1が点字を表示させる動作を示すフローチャートである。
まず、接触判定部45は、各点字ブロック31の受光部314から反射光の強度を示す電気信号を入力し、何れかの点字ブロック31が生体に接触しているか否かを判定する(ステップS11)。点字ブロック31が生体に接触しているか否かは、点字ブロック31に対向する物体による光の反射率が、生体による光の反射率と類似するか否かによって求める。すなわち、接触判定部45は、受光部314から入力した電気信号の大きさが、生体による反射光の強度に対応する範囲内にあるか否かを判定することで、点字ブロック31が生体に接触しているか否かを判定する。
図5は、携帯電話機1が点字を表示させる動作を示すフローチャートである。
まず、接触判定部45は、各点字ブロック31の受光部314から反射光の強度を示す電気信号を入力し、何れかの点字ブロック31が生体に接触しているか否かを判定する(ステップS11)。点字ブロック31が生体に接触しているか否かは、点字ブロック31に対向する物体による光の反射率が、生体による光の反射率と類似するか否かによって求める。すなわち、接触判定部45は、受光部314から入力した電気信号の大きさが、生体による反射光の強度に対応する範囲内にあるか否かを判定することで、点字ブロック31が生体に接触しているか否かを判定する。
接触判定部45は、何れの点字ブロック31も生体に接触していないと判定した場合(ステップS11:NO)、何れかの点字ブロック31が生体に接触していると判定するまで、ステップS11による判定処理を繰り返す。
他方、接触判定部45が、何れかの点字ブロック31が生体に接触していると判定した場合(ステップS11:YES)、デバイス制御部44は、生体に接触していると判定された点字ブロック31が、読み出した定型文の1文字目となるように、各点字ブロック31の圧電素子312に電圧を印加する(ステップS12)。
他方、接触判定部45が、何れかの点字ブロック31が生体に接触していると判定した場合(ステップS11:YES)、デバイス制御部44は、生体に接触していると判定された点字ブロック31が、読み出した定型文の1文字目となるように、各点字ブロック31の圧電素子312に電圧を印加する(ステップS12)。
次に、接触判定部45は、各点字ブロック31の受光部314から反射光の強度を示す電気信号を入力し、何れかの点字ブロック31が生体に接触しているか否かを判定する(ステップS13)。
接触判定部45が、何れかの点字ブロック31が生体に接触していると判定した場合(ステップS13:YES)、点字移動部46はモータ33を駆動し、点字ブロック31が形成する点字を所定の方向に移動させる(ステップS14)。なお、モータ33の駆動の角速度は、携帯電話機1の設定用アプリケーションにて設定することができる。これにより、利用者は自身の点字認識速度に合わせて点字の移動速度を決定することができる。
接触判定部45が、何れかの点字ブロック31が生体に接触していると判定した場合(ステップS13:YES)、点字移動部46はモータ33を駆動し、点字ブロック31が形成する点字を所定の方向に移動させる(ステップS14)。なお、モータ33の駆動の角速度は、携帯電話機1の設定用アプリケーションにて設定することができる。これにより、利用者は自身の点字認識速度に合わせて点字の移動速度を決定することができる。
次に、接触判定部45は、ステップS13で生体に接触していると判定された点字ブロック31が生体から離れたか否かを判定する(ステップS15)。すなわち、接触判定部45は、生体に接触していると判定された点字ブロック31の受光部314から入力した電気信号の大きさが、生体による反射光の強度に対応する範囲外にあるか否かを判定することで、点字ブロック31が生体から離れたか否かを判定する。
接触判定部45が、ステップS13で生体に接触していると判定された点字ブロック31が生体から離れたと判定した場合(ステップS15:YES)、デバイス制御部44は、次に形成すべき点字があるか否かを判定する(ステップS16)。ここで、次に形成すべき点字とは、デバイス制御部44がまだ何れの点字ブロック31にも形成させていない点字情報のうち先頭の点字情報が示す点字である。例えば、点字生成部43が、「メール受信しました」の各文字を示す点字情報を生成した場合において、デバイス制御部44が「メール受信し」までを、既に点字ブロック31に形成させているとき、次に形成すべき点字は、「ま」である。
デバイス制御部44は、次に形成すべき点字があると判定した場合(ステップS16:YES)、当該点字ブロック31の圧電素子312に電圧を印加し、次に形成すべき点字を点字ブロック31に形成させる(ステップS17)。デバイス制御部44が点字ブロック31に次に形成すべき点字を形成させた場合、またはステップS15で接触判定部45が、ステップS13で生体に接触していると判定された点字ブロック31が生体から離れていないと判定した場合(ステップS15:NO)、ステップS13に戻り、再度何れかの点字ブロック31が生体に接触しているか否かの判定を実行する。つまり、点字ブロック31に生体が接触している間は、点字形成部30が形成する点字が所定の方向に移動し続けることとなる。
他方、ステップS13で接触判定部45が、何れの点字ブロック31も生体に接触していないと判定した場合(ステップS13:NO)、点字移動部46はモータ33を停止し、点字ブロック31が形成する点字の移動を止める(ステップS18)。そして、ステップS13に戻り、再度何れかの点字ブロック31が生体に接触しているか否かの判定を実行する。つまり、何れかの点字ブロック31が生体に接触するまで点字は止まったままとなる。
また、ステップS16で、デバイス制御部44が、次に形成すべき点字がないと判定した場合(ステップS16:NO)、点字を表示させる処理を終了する。
また、ステップS16で、デバイス制御部44が、次に形成すべき点字がないと判定した場合(ステップS16:NO)、点字を表示させる処理を終了する。
上記ステップS5(図4)で、デバイス制御部44が上記ステップS11〜ステップS17の動作によって点字を表示させている間、操作部41は、操作ボタン20の押下による電子メールの閲覧指示の有無を判定する(ステップS6)。操作部41は、電子メールの閲覧指示がないと判定した場合(ステップS6:NO)、ステップS6による判定を継続する。
他方、操作部41が電子メールの閲覧指示を入力したと判定した場合(ステップS6:YES)、点字生成部43は、ステップS1で受信した電子メールのデータをメモリ42から読み出し、点字情報を生成する(ステップS7)。そして、携帯電話機1は、ステップS5と同様の処理により、点字生成部43が生成した点字情報に基づいて点字ブロック31に読み出した文章を示す点字を表示させる(ステップS8)。
他方、操作部41が電子メールの閲覧指示を入力したと判定した場合(ステップS6:YES)、点字生成部43は、ステップS1で受信した電子メールのデータをメモリ42から読み出し、点字情報を生成する(ステップS7)。そして、携帯電話機1は、ステップS5と同様の処理により、点字生成部43が生成した点字情報に基づいて点字ブロック31に読み出した文章を示す点字を表示させる(ステップS8)。
このように、本実施形態によれば、点字移動部46は、点字形成部30に生体が接触している場合に点字形成部30が形成した点字を所定の方向に移動させる。つまり、利用者が文字の認識の途中で点字形成部30から指を離した場合、点字移動部46は、点字形成部30が形成した点字を移動させなくなる。そして、利用者が再度点字形成部30に指を置いたときに、点字移動部46は、点字形成部30が形成した点字を再度移動させる。これにより、利用者は、文字の認識を中断させた後でも、文字の認識を再開することができる。
また、本実施形態によれば、点字形成部30は、1文字の点字を形成する点字ブロック31と点字ブロック31が周方向に複数配置されたベルト32とを備え、点字移動部46は、ベルト32を周方向に回転させることで点字を所定の方向に移動させる。このように、上記特許文献2と異なり、隣接する可動ピンを順に上下させることで点字を移動させず、物理的に点字ブロック31を移動させることで、点字を自由な速度で移動させることができる。そのため、点字の認識に長けた利用者にも、点字の移動速度を遅く感じさせないようにすることができる。
また、本実施形態によれば、接触判定部45は、点字ブロック31それぞれの生体と接触する部分に設けられ、点字ブロック31は、接触判定部45によって生体が接触していると判定された後、接触判定部45によって生体が接触していないと判定されたときに、次に形成すべき点字を形成する。これにより、点字ブロック31は利用者が当該点字ブロック31が示す点字を認識し終えたタイミングで、次の点字を形成することができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、本実施形態では、本発明による点字表示装置を携帯電話機1に備える場合を説明したが、これに限られず、例えば電子書籍用端末や、PDA(Personal Digital Assistant)に備えても良い。
例えば、本実施形態では、本発明による点字表示装置を携帯電話機1に備える場合を説明したが、これに限られず、例えば電子書籍用端末や、PDA(Personal Digital Assistant)に備えても良い。
また、本実施形態では、携帯電話機1で電子メールを読む際に本発明による点字表示方法を適用する場合を説明したが、これに限られず、例えば、電子書籍の閲覧や、ウェブブラウザによる情報の閲覧の際に本発明による点字表示方法を適用しても良い。
また、本実施形態では、点字形成部30が、1文字の点字を形成する点字ブロック31と点字ブロック31が周方向に複数配置されたベルト32とを備え、点字移動部46が、ベルト32を周方向に回転させることで点字を所定の方向に移動させる場合を説明したが、これに限られない。例えば、点字形成部30が、上記特許文献2に示すような、隣接する可動ピンを順に上下させることで点字を移動させる構造を有していても良い。
また、本実施形態では、ピン311の先端に発光部313と受光部314とを備え、接触判定部45が、受光部314から入力した電気信号に基づいて、生体に接触しているか否かを判定する場合を説明したが、これに限られない。例えば、ピン311の先端に超音波の発信部と受信部とを備え、接触判定部45が、受信部が入力した反射波の強度に基づいて、生体に接触しているか否かを判定しても良い。また例えば、ピン311の先端に静電容量センサを備え、接触判定部45が当該静電容量センサにおける静電容量に変化が生じたか否かを判定することで、生体に接触しているか否かを判定しても良い。
上述の携帯電話機1は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した操作部41、点字生成部43、デバイス制御部44、接触判定部45、点字移動部46、受信部47、及び通知部48の動作は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…携帯電話機 10…筐体 11…露出孔 20…操作ボタン 30…点字形成部 31…点字ブロック 32…ベルト 33…モータ 34…プーリ 41…操作部 42…メモリ 43…点字生成部 44…デバイス制御部 45…接触判定部 46…点字移動部 47…受信部 48…通知部 311…ピン 312…圧電素子 313…発光部 314…受光部
Claims (5)
- 複数の点字を形成する点字形成部と、
前記点字形成部に生体が接触しているか否かを判定する接触判定部と、
前記接触判定部によって生体が接触していると判定されたときに、前記点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる点字移動部と、
を備えることを特徴とする点字表示装置。 - 前記点字形成部は、
1文字の点字を形成する点字ブロックと、
前記点字ブロックが周方向に複数配置されたベルトと
を備え、
前記点字移動部は、前記ベルトを周方向に回転させることで点字を所定の方向に移動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の点字表示装置。 - 前記接触判定部は、前記点字ブロックそれぞれの前記生体と接触する部分に設けられ、
前記点字ブロックは、前記接触判定部によって生体が接触していると判定された後、前記接触判定部によって生体が接触していないと判定されたときに、次に形成すべき点字を形成する
ことを特徴とする請求項2に記載の点字表示装置。 - 点字表示装置の点字形成部が、複数の点字を形成し、
点字表示装置の接触判定部が、前記点字形成部に生体が接触しているか否かを判定し、
点字表示装置の点字移動部が、前記接触判定部によって生体が接触していると判定されたときに、前記点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる
ことを特徴とする点字表示方法。 - 点字表示装置のコンピュータを、
複数の点字を形成する点字形成部、
前記点字形成部に生体が接触しているか否かを判定する接触判定部、
前記接触判定部によって生体が接触していると判定されたときに、前記点字形成部が形成した点字を所定の方向に移動させる点字移動部
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010201003A JP2012058458A (ja) | 2010-09-08 | 2010-09-08 | 点字表示装置、点字表示方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010201003A JP2012058458A (ja) | 2010-09-08 | 2010-09-08 | 点字表示装置、点字表示方法、及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=46055628
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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