JP2005115513A - 指紋検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の指紋検出装置1は、指紋検出を行うための指紋センサ5と、この指紋センサ5による指紋検出の開始を指示するためのスイッチ機構8とを備え、指紋センサ5は、載置した指で押動操作可能に配設され、スイッチ機構8には、クリック感を生起させるクリック発生手段が設けられ、指紋センサ5の押動操作に伴って行われるスイッチング動作に連動してクリック感が生起されるようになっている。
そのために、生起されるクリック感によって、指紋検出が行われたことを確実に確認することができ、検出ミス等がない操作性の良い指紋検出装置を提供できる。
【選択図】 図1
Description
このような問題を解決するために、個人識別番号に換えて個人の指紋を識別可能な指紋センサを有する特許文献1記載の指紋検出装置51が提案されている。
前記ケース53は、底部54とカバー部55とからなり、カバー部55の腕部55aが底部54の側壁54aに支持されて、上下動自在になっている。
また、指紋センサ52は、外周部がFPC56にを介してカバー部55の内面に固着されている。
前記カバー部55の中央には、矩形状の開口部55bが形成されて、この開口部55bによって、指紋センサ52のセンサ面52aの上面が開放されている。そして、センサ面52aに、操作者の指を載置可能になっている。
また、底部54の中央部には、固定接点58が形成され、板バネ57と固定接点58とでスイッチ回路が形成されている。
そして、指紋センサ52を、図10に示すように、操作者の指で矢印Aの下方に押動させると、板バネ57が固定接点58に導通して、スイッチ回路がONするようになっている。
前記スイッチ回路がONすることにより、指紋センサ52を押動する指の指紋が検出可能になっている。
そして、スイッチ回路がONするまで指紋センサ52が降下するストロークのために、スイッチ回路がONするタイミングが不明確となり、指紋検出の開始がわかりにくいという問題があった。
そのために、スイッチ回路がONする前に、指紋センサ52の押動を停止して、指紋検出がされない検出ミスが発生するおそれがあった。
本発明は前述したような課題を解決して、指紋検出が行われたことを確実に認識することができる操作性の良い指紋検出装置を提供することを目的とする。
そのために、指紋検出を確実に行うことができる。
前記上部壁2cには、内部の空洞部3を開放する開口部2dが形成され、この開口部2dは、操作者の指を載置可能な大きさで略矩形状に形成されている。
また、空洞部3には、樹脂材料からなるセンサホルダ4が配設され、このセンサホルダ4の下面中央部には、球面状に突出する凸部4aが所定高さで形成されている。
また、指紋センサ5は、例えば静電容量式からなり、センサ面5aには数μmの厚さで形成された誘電体層(図示せず)を介して電極部(図示せず)が形成されている。
そして、センサ面5aに載置した指と、誘電体層を介した電極部との間で所定の値の静電容量が形成される。この静電容量は、指紋の凹部と凸部とが対向する部分で値が異なり、この静電容量の違いを制御部(図示せず)が検知して、指の指紋を検出可能になっている。
前記位置決め部5bには、指紋センサ5の中心位置を示すセンタマーク5cが設けられており、センタマーク5cを目印にしてセンサ面5aに載置した指は、センサ面5aの正しい位置に載置されるようになっている。
そのために、センタマーク5cを目印に、指をセンサ面5aに載置することにより、センサ面5aの正しい位置に指を載置することができ、指紋を正確に検出することができる。
尚、位置決め部5bは、指の形状に倣って凹状に彫り込みして、指紋検出時の指の動きを規制するようにしたものでも良い。
また、可動接点6には、クリック発生手段が形成され、このクリック発生手段は、反転板バネがドーム状に形成されて構成されている。
そして、ドーム状の頂部を押圧することにより可動接点6が反転してクリック感が生起されるようになっている。
即ち、スイッチ機構8には、クリック感を生起させるクリック発生手段が設けられ、指紋センサ5の指による押動操作に伴って行われるスイッチング動作に連動して、クリック感を生起させるようになっている。
前記固定接点7は、ケース2の下部壁2aの中央にインサート成形等で固着されている。そして、可動接点6の外周端部は、固定接点7と所定の間隔を有して下部壁2aの左右端部に取り付けられた一対の端子部9、9に、常時接するように空洞部3内に配設されている。
この時のセンサホルダ4は、ケース2の空洞部3内に形成したストッパ部(図示せず)に一部が当接して、開口部2dから上方に抜け止めされている。
そして、操作者の指を、上昇位置にある指紋センサ5のセンサ面5aのセンタマークに位置合わせして載置して、指紋センサ5を下方に押動する。
すると、図2に示すように、センサホルダ4の凸部4aによって、可動接点6のドーム状の頂部が押動されて、可動接点6が反転する。
前記スイッチ機構8がONすると、制御部(図示せず)によって指紋検出の開始が指示されて、指の指紋に対応して発生する静電容量を制御部が検知して指紋が検出される。
即ち、クリック感を操作者が感じ取ると、指紋検出が開始され、所定時間(数秒)指が指紋センサ5を押動した状態でいると、指紋が検出される。
その後、指を指紋センサ5から取り去ると、可動接点6は、自身の復元力でドーム状に自動復帰する。
このことにより、センサホルダ4が可動接点6で押し上げられて、指紋センサ5が図1に示す初期状態に自動復帰する。同時に、スイッチ機構8がOFFとなる。
そのために、従来のような指紋の検出ミス等がない、操作性が良くて確実に指紋を検出することができる。
前記上部壁22cには、開口部22dが形成されている。また、空洞部23には、横長状のセンサホルダ24が配設され、このセンサホルダ24の下面の横長方向には、球面状の第1凸部24aと第2凸部24bとが突出形成されている。
また、センサ面25aには、第1の実施の形態と同様に、位置決め部(図示せず)およびセンタマーク(図示せず)が設けられている。
また、センサホルダ24の第2凸部24bの下部には、第2可動接点30と第2固定接点31とからなる第2スイッチ機構32が配設されている。
即ち、第1、第2スイッチ機構28、32は、指紋センサ25の下部において指紋センサ25に載置した指の長手方向に沿って複数個配設されている。
また、第1、第2可動接点26、30は、第1の実施の形態の可動接点6と同様に、反転板バネからなり、それぞれドーム状に形成されてクリック発生手段が構成されている。
そして、第1、第2可動接点26、30は、ドーム状の頂部が押動されて反転することにより、クリック感が生起されるようになっている。
そして、上昇位置にある指紋センサ25のセンサ面25aに載置した指で、指紋センサ25を下方に押動すると、図4に示すように、センサホルダ24の第1、第2凸部24a24bが、第1、第2可動接点26、30の頂部を押動する。
このことにより、反転した第1、第2可動接点26、30が、第1、第2固定接点27、31に電気的に接触してスイッチング動作が行われる。
そして、前記スイッチング動作で、第1スイッチ機構28は、一対の端子部29と第1固定接点27との間のスイッチ回路が切り換わってONする。
前記第1スイッチ機構28のスイッチング動作と同時、あるいは若干前後して、第2スイッチ機構32も、一対の端子部33と第1固定接点31との間のスイッチ回路が切り換わってONする。
即ち、本発明の第2の実施の形態では、第1、第2スイッチ機構28、32の全てが、スイッチング動作が行われてONしたときに指紋検出が開始されるようになっている。
その後、指紋センサ25を押し下げていた指を指紋センサ25から取り去ると、第1、第2可動接点26、30は、ドーム状に自動復帰する。
このことにより、センサホルダ24が押し上げられて、指紋センサ25が図3に示す初期状態に自動復帰する。同時に、第1、第2スイッチ機構28、32がOFFとなる。
前記第2の実施の形態の指紋検出装置21は、図4に示すように、指を正しく指紋センサ25のセンサ面25aに載置しないと、第1、第2スイッチ機構28、32の両方をONさせることができないので、第2の実施の形態のおいては、指紋センサ25のセンサ面25aに、指を正しく載置するようになっている。
そのために、正常な指紋を確実に検出することができる。
そして、可動接点19と対向する下方の下部壁2aに可動接点19が導通可能な一対の固定接点20、20を形成したものでも良い。
このようなゴム部材18に形成した可動接点19は、ドーム状のゴム部材18の頂部を押動すると、周壁18bが反転して、2点鎖線で示すように弾性変形して、クリック感が生起されるようになっている。
2 ケース
2a 下部壁
3 空洞部
4 センサホルダ
4a 凸部
5 指紋センサ
5a センサ面
6 可動接点
7 固定接点
8 スイッチ機構
9 端子部
Claims (7)
- 指紋検出を行うための指紋センサと、この指紋センサによる指紋検出の開始を指示するためのスイッチ機構とを備え、前記指紋センサは、載置した指で押動操作可能に配設され、前記スイッチ機構には、クリック感を生起させるクリック発生手段が設けられ、前記指紋センサの押動操作に伴って前記スイッチ機構がスイッチング動作すると共にクリック感が生起されることを特徴とする指紋検出装置。
- 前記スイッチ機構は、可動接点と固定接点とからなり、前記可動接点は、反転可能な反転板バネからなり、この反転板バネに前記クリック発生手段を形成したことを特徴とする請求項1記載の指紋検出装置。
- 前記クリック発生手段は、前記反転板バネがドーム状に形成されて構成されていることを特徴とする請求項2記載の指紋検出装置。
- 前記スイッチ機構は、前記指紋センサの下部において前記指紋センサに載置した指の長手方向に沿って複数個配設され、前記各スイッチ機構の全てが前記スイッチング動作したときに前記指紋検出が開始されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の指紋検出装置。
- 前記指紋センサには、指を載置可能なセンサ面が形成され、このセンサ面には、前記指を載置する位置を示す位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の指紋検出装置。
- 前記位置決め部には、前記指紋センサの中心を示すセンタマークが設けられていることを特徴とする請求項5記載の指紋検出装置。
- 前記指紋センサは、センサホルダに支持され、前記センサホルダには、前記ドーム状の可動接点の頂部を押動可能な凸部が形成されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の指紋検出装置。
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