JP3620273B2 - 識別システム及びヘッド装置 - Google Patents

識別システム及びヘッド装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物流システムや入退室管理システム,ゲートシステム等に使用される識別システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年非接触型のデータキャリア(IDカード)の小型化,低価格化に伴い、FA分野だけでなく入退場の管理やスキー場のゲートシステム等にデータキャリアが用いられるようになっている。例えば日付や使用場所等のデータが記録されたデータキャリアを用いてスキー場や遊園地等でゲート近傍に質問用のヘッド装置を設け、日付や使用場所が一致する場合にそのデータキャリアを持った顧客のためにゲートを開放するようにしたゲート管理システムが提案されている。
【0003】
このようなゲート管理システム等に用いられる識別システムでは、データキャリアとこのデータキャリアと非接触でデータ伝送を行うヘッド装置とにより識別システムが構成される。この識別システムでは例えば特開平1−163991号のように、メモリを有するデータキャリアにあらかじめ必要な情報を書込んでおき、必要に応じてその情報を読出すようにする。このようなデータキャリアはパレット等に取付けたり、又はゲートを通過しようとする人が携帯するものであり、パレットの搬送経路やゲートの側方に配置されたヘッド装置からデータキャリアに必要なデータを書込み又は読出すように構成される。
【0004】
ヘッド装置はデータキャリアにデータを伝送する場合はデューティ比の異なる信号を送出し、データキャリアからデータを受信する際には、例えば50%−50%等のパルスを送出して残響振動の有無によって信号を受信するようにしている。このような伝送方式をASK(振幅変調)−PWM(パルス幅変調)という。この伝送方式ではデータキャリアからの信号のS/N比が大きく、耐ノイズ性が高い識別システムが実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこのような従来の識別システムにおいては、多数のヘッド装置を近接して使用する必要があることがある。例えばゲートシステムでは多数の入場者に待ち時間を少なくしてゲートを通過させようとする場合に、複数のヘッド装置を接近して配置する必要がある。入退室管理システムやFA分野の識別システムにおいても同様である。しかるにヘッド装置を接近させると、あるヘッド装置が通信領域にあるデータキャリアからの信号を受信中に、隣接する他のヘッド装置からの送信パルスを受信してしまう場合がある。この場合には微弱なデータキャリアの信号を受信することができず、通信可能な距離が短くなるという欠点がある。このような問題を相互干渉と呼んでいる。
【0006】
そこで相互干渉を防止するために、従来よりヘッド装置を交互に通信させるように上位のホストコンピュータで管理する方法や、ヘッド装置の送信パルスの周波数とデータキャリアからの周波数を異なるようにすることが考えられている。しかしホストコンピュータによって複数のヘッド装置で交互に通信を行うようにすれば、通信時間が長くなる。そのためゲートシステムにおいてはスムーズにゲートを通過することができなくなるという欠点があった。又周波数を大きく変化させるようにしても共振周波数が異なるため、通信距離が短くなったり従来品との互換性がなくなるという欠点があった。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ヘッド装置が送信する期間と受信期間とを同期させることによってこのような問題点を解決するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、データキャリアと、前記データキャリアにコマンドを伝送し送出されたデータを受信するヘッド装置と、を具備する識別システムであって、前記ヘッド装置は、前記送受信切換信号を出力するマスタ側ヘッド装置及びこれに隣接して設けられ、前記マスタ側ヘッド装置からの送受信切換信号に基づいて送受信を切換える少なくとも1つのスレーブ側ヘッド装置を有し、前記マスタ側ヘッド装置は、一定の時間間隔毎に送信状態及び受信状態を切換える送受信切換信号を発生する送受信切換信号発生手段と、送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信切換信号に同期して発生させる第1の変調回路と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第1の変調回路より出力されるキャリアを送信する第1の送信部と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、前記データキャリアからの残響振動を受信する第1の受信部と、前記第1の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第1の復調回路と、を有するものであり、前記スレーブ側ヘッド装置は、送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記マスタ側ヘッド装置より出力される前記送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第2の送信部と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによってデータを復調する第2の復調回路と、を有し、前記マスタ側ヘッド装置より送出される送受信切換信号に基づいて送受信が切換えられるものであり、前記データキャリアは、コイルを有する共振回路と、前記共振回路に受信されるキャリア信号のデューティ比に基づいて信号を復調する第3の復調回路と、メモリと、前記第3の復調回路より得られる信号に基づいてメモリを制御するメモリ制御部と、データキャリアより送信する信号に基づいて前記キャリア信号が停止する間に残響を制御する残響制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0010】
本願の請求項の発明は、データキャリアにコマンドを伝送し、送出されたデータを受信する識別システムを構成し、マスタ側ヘッド装置に接続されるスレーブ側のヘッド装置であって、送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記マスタ側ヘッド装置より出力される前記送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第2の送信部と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによってデータを復調する第2の復調回路と、を有し、前記マスタ側ヘッド装置より送出される送受信切換信号に基づいて送受信が切換えられることを特徴とするものである。
【0011】
本願の請求項の発明は、データキャリアと、前記データキャリアにコマンドを伝送し送出されたデータを受信するヘッド装置と、を具備する識別システムであって、前記ヘッド装置は、前記送受信切換信号を出力するマスタ側ヘッド装置及びこれに隣接して設けられ、前記マスタ側ヘッド装置からのクロック信号に基づいて送受信を切換える少なくとも1つのスレーブ側ヘッド装置を有し、前記マスタ側ヘッド装置は、一定の時間間隔毎に第1の周期及び第2の周期の信号を夫々送信状態,受信状態のクロック信号として発生するクロック発生手段と、前記クロック発生手段によるクロック信号の周期変化に同期した送受信切換信号を発生する送受信切換信号発生手段と、送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信切換信号に同期して発生させる第1の変調回路と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第1の変調回路の出力より発振信号を送信する第1の送信部と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第1の受信部と、前記第1の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第1の復調回路と、を有するものであり、前記スレーブ側ヘッド装置は、前記マスタ側ヘッド装置より送出されるクロック信号のパルス幅に基づいて送受信のタイミングを判別する送受信判別手段と、送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信判別手段で判別された送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第2の送信部と、前記データキャリアに対向する面に設けられた第2のコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第2の復調回路と、を有するものであり、前記データキャリアは、コイルを有する共振回路と、前記共振回路に受信されるキャリア信号のデューティ比に基づいて信号を復調する第3の復調回路と、メモリと、前記第3の復調回路より得られる信号に基づいてメモリを制御するメモリ制御部と、データキャリアより送信する信号に基づいて前記キャリア信号が停止する間に残響を制御する残響制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0012】
本願の請求項の発明は、データキャリアにコマンドを伝送し、送出されたデータを受信する識別システムを構成するヘッド装置であって、一定の時間間隔毎に第1の周期及び第2の周期の信号を夫々送信状態,受信状態のクロック信号として発生するクロック発生手段と、前記クロック発生手段によるクロック信号の周期変化に同期した送受信切換信号を発生する送受信切換信号発生手段と、送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信判別手段で判別された送受信切換信号に同期して発生させる第1の変調回路と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第1の送信部と、前記データキャリアに対向する面に設けられた第2のコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第1の受信部と、前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第1の復調回路と、を有することを特徴とするものである。
【0013】
本願の請求項の発明は、データキャリアにコマンドを伝送し、送出されたデータを受信する識別システムを構成し、マスタ側ヘッド装置に接続されるスレーブ側のヘッド装置であって、前記マスタ側ヘッド装置より送出されるクロック信号のパルス幅に基づいて送受信のタイミングを判別する送受信判別手段と、送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路の出力より発振信号を送信する第2の送信部と、前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、前記第1の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第2の復調回路と、を有することを特徴とするものである。
【0014】
このような特徴を有する本願の請求項1、2の発明によれば、マスタ側よりヘッド装置は送受信切換信号発生手段を有しており、送受信切換信号に基づいて送受信を切換えている。
【0015】
又スレーブ側のヘッド装置では、外部からの送受信切換信号に基づいて送受信のタイミングを生成している。そして双方のヘッド装置で受信時のキャリアを発生させるタイミングを一致させるようにしている。このためあるヘッド装置の受信のタイミングで隣接する他のヘッド装置が送信パルス信号を発生させる状態となることがなく、相互干渉が防止できることとなる。
【0016】
又請求項3〜5の発明によれば、マスタ側ヘッド装置は送受信の切換タイミングに応じた第1,第2の周期のクロック信号を発生するクロック信号発生手段を有しており、このクロック信号がスレーブ側ヘッド装置に伝送される。スレーブ側ヘッド装置ではこのパルス周期から送受信のタイミングを判別して変調回路の出力を同期させるように制御する。従って隣接して複数のヘッド装置が配置される場合にも送受信の期間と受信時のキャリアを発生させるタイミングとを同期させることができる。このためあるヘッド装置の受信のタイミングで隣接する他のヘッド装置が送信パルス信号を発生させる状態となることがなく、相互干渉が防止できることとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の実施の形態による識別システムの構成を示すブロック図である。本図において識別システムはデータが保持されるカード状のデータキャリア11A,11Bと、データキャリア11A,11Bにデータを書込み及び読出すヘッド装置12A,13Aによって構成され、ヘッド装置12A,13Aには夫々ゲートの開閉を制御するゲート制御装置14,15が接続されている。
【0018】
ヘッド装置のうち一方のヘッド装置12Aはデータキャリア11へのコマンドの送信とレスポンスの受信のタイミング信号を成形するマスタ側のヘッド装置であり、他方をスレーブ側のヘッド装置13Aとする。ヘッド装置12A,13Aはほぼ同一の構成を有しているため、以下ヘッド装置12Aを中心として説明する。ヘッド装置12Aは図示のようにマイクロプロセッサ(CPU)21を有している。マイクロプロセッサ21は、一定の周期でコマンドの送信とレスポンスの受信とを切換える送受信切換信号発生手段21a,送信データ生成手段21b及び受信した信号を生成する受信データ生成信号21cの機能を有している。又ヘッド装置12Aにはクロック発生回路22,インターフェース回路23が設けられる。クロック発生回路22はCPU21からの送受信切換信号によってコマンドの送信時には第1の周期T1、レスポンスの受信時には第2の周期T2のクロック信号を発生させるものであって、そのクロック信号はCPU21と変調回路24及び復調回路25に与えられている。送受信切換信号はインターフェース回路23を介してスレーブ側ヘッド装置13Aにも与えられる。変調回路24はクロック発生回路22から得られるクロック信号及びCPU21から与えられる送信データに基づいて、後述するようにキャリアを断続して送信信号を生成し、送信部26に出力するものである。送信部26は送信時にコイルLaからASK変調された信号を出力することによってデータキャリア11にコマンドやデータを伝送し、レスポンス受信時に一定デューティ比のASK信号を伝送するものである。又データキャリア11から得られる受信信号はコイルLa及び受信部27で受信される。受信部27はその出力を増幅する増幅回路,ゲート回路,弁別回路を含んで構成されている。又復調回路25は送受信切換信号がレスポンス受信のタイミングでこの信号を復調してCPU21に与えるものである。
【0019】
一方スレーブ側のヘッド装置13Aもこれとほぼ同様の構成を有しているが、マスタ側のヘッド装置12Aより送受信切換信号がインターフェース回路23を介してCPU28に与えられる。CPU28はマスタ側の送受信切換信号に基づいて送受信切換信号を判別する送受信判別手段28a及びマスタ側と同一の送信データ生成手段28b,受信データ生成手段28cを有している。又スレーブ側のヘッド装置13Aもマスタ側ヘッド装置12Aと同様の変調回路24,復調回路25,送信部26及び受信部27を有している。
【0020】
図3は本実施の形態のデータキャリアの構成を示すブロック図である。本図においてデータキャリア11は共振回路31を有している。共振回路31はコイルLdと、このコイルLdに常に並列に接続されているコンデンサCdにより構成される。共振回路31の共振周波数は送信部26より出力されるキャリアの周波数と同一とする。そして共振回路31の両端には接地端間との間にスイッチング素子32a,32bが接続され、更に電圧制限回路33及び全波整流回路34が接続される。電圧制限回路33はその両端の電圧レベルを所定値以下に制限するものである。全波整流回路34は得られた信号を全波整流して、電源回路35を介してデータキャリアの各部に定電圧の電源Vccとして供給するものである。
【0021】
さてデータキャリアが受信した信号は復調回路36及び積分回路37に与えられる。積分回路37はこのキャリア信号を整形して整流信号CLKとして復調回路36に与える。復調回路36はこのキャリア信号DEMと整流信号CLKによってデューティ比に基づいてヘッド装置12A又は13Aからの信号を復調するものであって、その出力はメモリ制御部38に与えられる。メモリ制御部38はこのコマンドをデコードし、与えられたコマンドに基づいてデータキャリア内のメモリ39にデータを書込み、又はメモリ39からの読出しを制御する回路である。メモリ39にはこの識別システムがこの物品識別システムとして用いられる場合には、データキャリアが取付けられる物品の情報等が書込まれており、ゲートシステムとして用いられる場合にはゲートの通過に必要な情報、例えば使用期間や使用回数等が書込まれている。そしてメモリ39から読出された信号は変換回路40に与えられる。変換回路40は読出された信号を直列のバイフェーズ化された送信信号TXDとして残響制御回路41に出力するものである。残響制御回路41は共振回路31の両端に接続されたスイッチング素子32a,32bを同時に短絡又は開放することによって残響を制御するものであって、スイッチング素子32a,32bと共に残響制御手段を構成している。
【0022】
次に本実施の形態の動作について説明する。図4は本実施の形態による識別システムの動作状態を示すタイムチャート、図5(a)はマスタ側のヘッド装置の動作を示すフローチャートであり、図5(b)はスレーブ側ヘッド装置の動作を示すフローチャートである。これらの図においてマスタ側ヘッド装置12Aがまず時刻tにおいて受信状態が終了したものとすると、ステップ51において送信状態に設定する。こうすればクロック発生回路23は図4(b)に示すように第1の周期T1のクロック信号を出力する。次いでCPU21はステップ52において送信すべきコマンドがあるかどうかを判別する。送信すべきコマンドがあればステップ53に進んで、コマンドの開始のタイミングを待受ける。この実施の形態ではコマンドの送信終了後にレスポンスの送信周期となったとき隣接するヘッド装置と同時にレスポンスを受けられるようにするため、コマンドの長さに合わせてコマンドの開始タイミングを制御している。さて図4(c),(g)に示すようにマスタ側ヘッド装置12Aはリードコマンド、スレーブ側ヘッド装置13Aはライトコマンドを送信するものとすると、マスタ側ヘッド装置12Aはリードコマンド送信のタイミングを待受ける。時刻tにリードコマンド送信のタイミングになればステップ53から54に進んでコマンドの送信を開始し、コマンド送信周期の終了を待受ける(ステップ55)。一方送信するコマンドがない場合には、これらの処理をすることなくステップ55においてコマンド送信周期の経過を待受ける。コマンド送信の周期が時刻tに終了すると、ステップ56に進み送受信切換信号を図4(a)に示すように受信状態に切換える。この切換信号はクロック発生回路22に与えられ、クロック発生回路22は図4(b)に示すように第2の周期T2のクロック信号を出力する。この信号は変調回路24に与えられ、変調回路24からはデューティ比50%でこのクロックに合わせてキャリアを断続する信号が送信部26より出力される。又この状態で復調回路25は復調状態となり、受信部27からの信号が受信データとしてCPU21に得られる。そしてステップ57においてレスポンスの受信周期の経過を待受け、この周期が経過すれば、ステップ51に戻って同様の処理が繰り返される。
【0023】
一方スレーブ側のヘッド装置13Aはまずステップ61においてマスタ側ヘッド装置12Aからの送受信切換信号を確認しており、ステップ61において送受信切換信号が受信から送信状態となったかどうかを判別する。受信から送信状態になればステップ62において送信状態に設定する。このときスレーブ側の変調回路24内のキャリアを発生する発振器の発振を同時に開始する。次いでステップ63に進んで送信するコマンドがあるかどうかを判別し、送信するコマンドがあればステップ64に進んでコマンド送信開始のタイミングを待受ける。図4(g)に示すようにライトコマンドの送信タイミングとなる時刻tには、ステップ65に進んでコマンドの送信を行う。そしてコマンド送信を終えた後、又はステップ63において送信するコマンドがなければ、ステップ66に進んで送受信切換信号が送信から受信となったかどうかを判別する。時刻tに切換信号が受信状態となれば、ステップ67に進んで受信状態に設定する。そしてステップ61に戻って送受信切換信号が再び受信から送信状態になるのを待受ける。この間に復調回路25からのレスポンスが得られればそのデータを受信状態として処理する。
【0024】
さてこの実施の形態ではスレーブ側ヘッド装置13Aは図6にタイミング切換時の時間軸を拡大して示すように、送受信切換信号が受信から送信状態に切換わったときにクロック及びキャリア発振のタイミングを一致させるようにクロック発生回路22とキャリア発振器の発振を制御している。こうすれば図4に示すようにマスタ側ヘッド装置12Aとスレーブ側ヘッド装置13Aとの送信周期と受信周期を一致させることができる。又受信時にはヘッド装置12A,13Aはデューティ50%でキャリアを断続するが、そのキャリアの断続も同期しているため、残響の有無を停止する期間においても隣接するヘッド装置からの信号が受信されることがなく、相互干渉を未然に防止することができる。又受信タイミングではわずかに発振タイミングがずれる可能性があるが、送信と受信とを交互に繰り返すことによって送受信切換信号から発振の開始を一致させることができる。こうすれば論理「1」の送信時には第1の周期T1でキャリアを連続させ、論理「0」では第1の周期T1は約50%に近いデューティ比で発振を断続し、受信時には第2の周期T2でデューティ比50%で発振を断続させる。従ってレスポンスの受信時には発振の開始及び停止のタイミングが隣接するヘッド装置同志で一致することとなり、相互干渉を未然に防止することができる。このとき送信状態から受信状態に切換えたときにも発振開始のタイミングを合わせるようにしてもよい。
【0025】
図7は本実施の形態の識別システムによる3台のヘッド装置12A,13Aとこれに接続されたゲート19a〜19cを設けたスキー場等のゲートシステムの一例を示す斜視図である。
【0026】
尚本実施の形態はヘッド装置12A内に送受信切換信号発生手段21aを設け、隣接するヘッド装置の変調回路にその切換信号を与えることによって各ヘッド装置の送受信のタイミングと受信時のキャリアを出力するタイミングを同期させるようにしている。従って各ヘッド装置が残響を受信するタイミングでは他のヘッド装置はキャリアを送信するタイミングではないため、近接してヘッド装置を配置した場合にも相互干渉を防止することができる。尚スレーブ側のヘッド装置は1つに限らず、多数のヘッド装置を配置することもできる。
【0027】
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。図8は第2の実施の形態によるマスタ側ヘッド装置12Bとスレーブ側ヘッド装置13Bの構成を示すブロック図であり、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施の形態ではマスタ側ヘッド装置12Bは送信切換信号を送受信切換信号発生手段21aより発生し、これによってクロック発生回路22の2つの周期T1,T2のクロックの発生を制御し、このクロック信号をマスタ側からスレーブ側ヘッド装置13Bに伝送するようにしたものである。即ちヘッド装置12Bは図示のようにマイクロプロセッサ(CPU)51,クロック発生回路52を有している。CPU51は送受信切換信号発生手段51a,送信データ生成手段51b及び受信した信号を生成する受信データ生成信号51cの機能を有している。送受信切換信号発生手段51aはクロック発生回路52のクロック数を計数することによって、一定の周期でコマンドの送信とレスポンスの受信とを切換えるものである。クロック発生回路52はCPU21からの送受信切換信号によってコマンドの送信時には第1の周期T1、レスポンスの受信時には第2の周期T2のクロック信号を発生させるものであって、そのクロック信号はインターフェース回路23,変調回路24及び復調回路25に与えられている。変調回路24はクロック発生回路52から得られるクロック信号及びCPU21から与えられる送信データに基づいて送信信号を生成し、送信部26に出力するものである。送信部26はコイルLaからASK変調された信号を出力することによってデータキャリア11にコマンドやデータを伝送し、レスポンス受信時に一定デューティ比のASK信号を伝送するものである。又データキャリア11から得られる受信信号は受信コイルLb,受信部27によって受信される。受信部27はその出力を増幅する増幅回路,ゲート回路,弁別回路を含んで構成されている。又復調回路25は送受信切換信号がレスポンス受信のタイミングでこの信号を復調してCPU21に与えるものである。
【0028】
一方マスタ側のヘッド装置13Bもこれとほぼ同様の構成を有しているが、インターフェース回路を介して与えられるクロック信号がCPU53に与えられる。CPU53はマスタ側からのクロック信号の周期に基づいて送受信を判別することにより送受信切換信号を生成する送受信判別手段53a及びマスタ側と同一の送信データ生成手段53b,受信データ生成手段53cの機能を有している。又スレーブ側のヘッド装置13Bもマスタ側ヘッド装置12Bと同様の変調回路24,復調回路25,送信部26及び受信部27を有している。この実施の形態で用いられるデータキャリアは前述した第1の実施の形態と同一であるので、この説明を省略する。
【0029】
次にこの実施の形態の動作についてタイムチャート及びフローチャートを参照しつつ説明する。マスタ側のヘッド装置12Bは前述した図5(a)とほぼ同一の動作を行う。図9(a)は本実施の形態による識別システムのマスタ側のヘッド装置12Bの動作を示すフローチャートであり、図9(b)はスレーブ側ヘッド装置13Bの動作を示すフローチャートである。これらの図においてマスタ側ヘッド装置12Bが受信状態が終了したものとすると、ステップ71において送信状態に設定する。こうすればクロック発生回路52は第1の周期のクロック信号を出力する。次いでCPU51はステップ72において送信すべきコマンドがあるかどうかを判別する。送信すべきコマンドがあればステップ53に進んで、コマンドの開始のタイミングを待受ける。この実施の形態においてもコマンドの送信終了後にレスポンスの送信周期となったとき隣接するヘッド装置と同時にレスポンスを受けられるようにするため、コマンドの長さに合わせてコマンドの開始タイミングを制御している。マスタ側ヘッド装置12Bはリードコマンド、スレーブ側ヘッド装置13Bはライトコマンドを送信するものとすると、マスタ側ヘッド装置12Bはリードコマンド送信のタイミングを待受ける。リードコマンド送信のタイミングになればステップ73から74に進んでコマンドの送信を開始し、周期用クロックが規定値に達したかどうかを判別する(ステップ75)。一方送信するコマンドがない場合には、これらの処理をすることなくステップ75においてクロック数が規定値となるのを待受ける。規定値に達すると、ステップ76に進み送受信切換信号を受信状態に切換える。この切換信号はクロック発生回路22に与えられ、クロック発生回路22は図4(b)に示すように第2の周期T2のクロック信号を出力する。この信号は変調回路24に与えられ、変調回路24からはデューティ比50%でこのクロックに合わせてキャリアを断続する信号が送信部26より出力される。又この状態で復調回路25は復調状態となり、受信部27からの信号が受信データとしてCPU51に得られる。そしてステップ77において受信時のクロック数が規定値に達するのを待受け、この周期が経過すれば、ステップ71に戻って同様の処理が繰り返される。
【0030】
一方スレーブ側ヘッド装置は図9に動作を示すように、まずステップ81においてクロックを受信するとそのパルス幅が送信クロック幅であるかどうかを判別する。送信クロック幅であればステップ82において送信状態に設定し、送信するコマンドがあるかどうかを判別する。送信するコマンドがあればコマンド送信のタイミングを待受けて送信を開始する(ステップ83,84)。送信がなければこれらの処理を行わず、ステップ86においてクロックが受信クロック幅に変化したかどうかを判別する。クロック幅が受信クロック幅となっていればステップ87に進んで送受信切換信号を受信状態とする。そして受信クロックの幅であれば受信状態を続け、その受信クロック幅が送信時の第1の幅となっているかどうかを判別する。受信クロック幅が送信時のパルス幅となっていれば、ステップ81に戻って同様の処理を繰り返す。
【0031】
この実施の形態では図10に示すようにスレーブ側においてマスタ側より与えられるクロック信号のパルス幅から送受信状態を判別し、これによって変調回路24の発振器の発振開始を制御することができるため、発振の微妙なずれを正確に規定することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本願の請求項1〜5の発明では、隣接するヘッド装置より送信する送信周期と受信周期とを同期させるようにしており、又受信の周期においてヘッド装置よりキャリアを送信するタイミングを一致させるようにしている。そのため複数のヘッド装置を近接して配置することができる。従ってこの識別システムをゲートシステムに用いる場合には、隣接して多数のゲートを設けておくことができ、人の通行をスムーズに行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるヘッド装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に用いられる識別システムの全体構成を示す概略図である。
【図3】本実施の形態によるデータキャリアの構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の動作を示すタイムチャートである。
【図5】本実施の形態のヘッド装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態によるヘッド装置から送信する信号の時間軸を拡大して示す波形図である。
【図7】本実施の形態による識別システムをゲートシステムに適用した場合の使用例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるヘッド装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本実施の形態によるヘッド装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態によるヘッド装置の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11,11A,11B データキャリア
12A,12B マスタ側ヘッド装置
13A,13B スレーブ側ヘッド装置
14,15 ゲート制御装置
21,28,51,53 CPU
21a,51a 送受信切換信号発生手段
21b,28b,51b,53b 送信データ生成手段
21c,28c,51c,53c受信データ生成手段
22,52 クロック発生回路
23 IF回路
24 変調回路
25 復調回路
26 送信部
27 受信部
28a,53a 送受信判別手段

Claims (5)

  1. データキャリアと、前記データキャリアにコマンドを伝送し送出されたデータを受信するヘッド装置と、を具備する識別システムであって、
    前記ヘッド装置は、
    前記送受信切換信号を出力するマスタ側ヘッド装置及びこれに隣接して設けられ、前記マスタ側ヘッド装置からの送受信切換信号に基づいて送受信を切換える少なくとも1つのスレーブ側ヘッド装置を有し、
    前記マスタ側ヘッド装置は、
    一定の時間間隔毎に送信状態及び受信状態を切換える送受信切換信号を発生する送受信切換信号発生手段と、
    送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信切換信号に同期して発生させる第1の変調回路と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第1の変調回路より出力されるキャリアを送信する第1の送信部と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、前記データキャリアからの残響振動を受信する第1の受信部と、
    前記第1の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第1の復調回路と、を有するものであり、
    前記スレーブ側ヘッド装置は、
    送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記マスタ側ヘッド装置より出力される前記送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第2の送信部と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、
    前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによってデータを復調する第2の復調回路と、を有し、前記マスタ側ヘッド装置より送出される送受信切換信号に基づいて送受信が切換えられるものであり、
    前記データキャリアは、
    コイルを有する共振回路と、
    前記共振回路に受信されるキャリア信号のデューティ比に基づいて信号を復調する第3の復調回路と、
    メモリと、
    前記第3の復調回路より得られる信号に基づいてメモリを制御するメモリ制御部と、
    データキャリアより送信する信号に基づいて前記キャリア信号が停止する間に残響を制御する残響制御手段と、を有するものであることを特徴とする識別システム。
  2. データキャリアにコマンドを伝送し、送出されたデータを受信する識別システムを構成し、マスタ側ヘッド装置に接続されるスレーブ側のヘッド装置であって、
    送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記マスタ側ヘッド装置より出力される前記送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第2の送信部と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、
    前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによってデータを復調する第2の復調回路と、を有し、前記マスタ側ヘッド装置より送出される送受信切換信号に基づいて送受信が切換えられるものであることを特徴とするヘッド装置。
  3. データキャリアと、前記データキャリアにコマンドを伝送し送出されたデータを受信するヘッド装置と、を具備する識別システムであって、
    前記ヘッド装置は、
    前記送受信切換信号を出力するマスタ側ヘッド装置及びこれに隣接して設けられ、前記マスタ側ヘッド装置からのクロック信号に基づいて送受信を切換える少なくとも1つのスレーブ側ヘッド装置を有し、
    前記マスタ側ヘッド装置は、
    一定の時間間隔毎に第1の周期及び第2の周期の信号を夫々送信状態,受信状態のクロック信号として発生するクロック発生手段と、
    前記クロック発生手段によるクロック信号の周期変化に同期した送受信切換信号を発生する送受信切換信号発生手段と、
    送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信切換信号に同期して発生させる第1の変調回路と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第1の変調回路の出力より発振信号を送信する第1の送信部と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第1の受信部と、
    前記第1の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第1の復調回路と、を有するものであり、
    前記スレーブ側ヘッド装置は、
    前記マスタ側ヘッド装置より送出されるクロック信号のパルス幅に基づいて送受信のタイミングを判別する送受信判別手段と、
    送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信判別手段で判別された送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第2の送信部と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられた第2のコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、
    前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第2の復調回路と、を有するものであり、
    前記データキャリアは、
    コイルを有する共振回路と、
    前記共振回路に受信されるキャリア信号のデューティ比に基づいて信号を復調する第3の復調回路と、
    メモリと、
    前記第3の復調回路より得られる信号に基づいてメモリを制御するメモリ制御部と、
    データキャリアより送信する信号に基づいて前記キャリア信号が停止する間に残響を制御する残響制御手段と、を有するものであることを特徴とする識別システム。
  4. データキャリアにコマンドを伝送し、送出されたデータを受信する識別システムを構成するヘッド装置であって、
    一定の時間間隔毎に第1の周期及び第2の周期の信号を夫々送信状態,受信状態のクロック信号として発生するクロック発生手段と、
    前記クロック発生手段によるクロック信号の周期変化に同期した送受信切換信号を発生する送受信切換信号発生手段と、
    送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信判別手段で判別された送受信切換信号に同期して発生させる第1の変調回路と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路より出力されるキャリアを送信する第1の送信部と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられた第2のコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第1の受信部と、
    前記第2の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第1の復調回路と、を有することを特徴とするヘッド装置。
  5. データキャリアにコマンドを伝送し、送出されたデータを受信する識別システムを構成し、マスタ側ヘッド装置に接続されるスレーブ側のヘッド装置であって、
    前記マスタ側ヘッド装置より送出されるクロック信号のパルス幅に基づいて送受信のタイミングを判別する送受信判別手段と、
    送信時に送信信号に対応させたデューティ比の送信パルス信号、受信時には一定のデューティ比を有する送信パルス信号によって断続されたキャリアを前記送受信切換信号に同期して発生させる第2の変調回路と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを有し、前記第2の変調回路の出力より発振信号を送信する第2の送信部と、
    前記データキャリアに対向する面に設けられたコイルを含み、データキャリアからの残響振動を受信する第2の受信部と、
    前記第1の受信部に得られる残響振動の信号を波形整形することによって前記データキャリアからのレスポンスを復調する第2の復調回路と、を有することを特徴とするヘッド装置。
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