JP3620099B2 - 強度と靱性に優れるCr−Mo鋼の製造方法 - Google Patents
強度と靱性に優れるCr−Mo鋼の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、圧力容器用鋼の製造方法に関するもので、とくに強度と靱性に優れるCr−Mo鋼の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
Cr−Mo鋼は、耐水素侵食性や高温強度に優れているために、石油精製プラント、化学プラントなどの高温高圧水素雰囲気下で使用される圧力容器用材料として多用されている。
これらのプラントは、近年、効率化の観点から、より高温高圧化の条件で操業される傾向にある。このため、Cr−Mo鋼には、一層高い強度が要求されるようになってきた。また、安全操業の観点から、圧力容器の脆性破壊を防止するべく、より高い靱性が要求されるようにもなってきた。なお、この靱性に関しては、圧力容器の定期点検で実施される耐圧試験が常温で行われることから、高温の操業温度のみならず常温での特性も必要である。
このように、圧力容器用に使用されるCr−Mo鋼は、その使用環境の変化によって、従来よりも一層、強度、靱性に優れた材質が必要とされるようになってきた。
【0003】
ところで、Cr−Mo鋼の製造方法において、従来から一般的に知られている各種の再加熱処理(焼入れ、焼なまし、焼きならし)法を適用すると、細粒で良好な靱性は得られるものの、十分な強度が得られないという問題があった。
そこで、強度を向上させるための試みが、これまでにもいくつか行われてきた。例えば、熱間圧延後に直接焼入れを行う、いわゆる直接焼入れ法が、特公平1−29853号公報および特公平2−9647号公報に開示されている。この直接焼入れ法は、再加熱工程を含まない熱処理方法であるので、省エネルギーの上からは勿論のこと、生産性、経済性の上からも多くの利点を有する製造技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の直接焼入れ法では、上記再加熱熱処理法に比べて、鋼の高強度化は図られるものの、圧延後組織の結晶粒が粗大であるため、靱性が低いという問題があった。さらに、この方法では、結晶粒が粗大であることに起因して、焼もどし脆化感受性が高く、使用中の脆化も懸念されていた。
このように、従来の再加熱熱処理法あるいは直接焼入れ法によるCr−Mo鋼の製造技術では、いずれも、高強度かつ高靱性の材質が得られず、また焼もどし脆化感受性が小さい材質のものが得られないという問題があった。
【0005】
この発明は、上述した従来のCr−Mo鋼の材質上の問題に鑑み開発されたものであり、強度および靱性について有利に改善したCr−Mo鋼の製造方法を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
さて発明者らは、上記の目的を達成すべく、成分組成、熱間圧延および直接焼入れの条件が強度および靱性に及ぼす影響について鋭意研究を重ねた結果、以下の知見を得るに到った。
▲1▼未再結晶域で20%以上の累積圧下率を付与し、直接焼入れすることによって、変態強化、組織微細化が図られ、強度と靱性がともに向上する。
未再結晶域圧延で得られるγ粒径は、再加熱熱処理のものほど細かくはならないので、耐焼もどし脆化感受性の低下が懸念されたが、この焼もどし脆化はSi量を0.30wt%以下に制御することによって抑制できる。
▲2▼加熱温度を、従来の直接焼入れ法の加熱温度(1100℃以上)よりも低くすることによって、結晶粒の微細化が図られ、靱性、耐焼もどし脆化感受性が向上する。
▲3▼加熱温度を、再加熱熱処理法(再加熱温度は、一般に900〜950℃)より高くすることによって、Cr ,Mo ,V ,Nb ,Tiなどの合金元素の固溶、拡散が促進され、焼もどし軟化抵抗が増加し、高い強度が得られる。
【0007】
この発明は、上記の知見に立脚するものであり、その要旨構成は以下のとおりである。
1)C:0.05〜0.20wt%、Si:0.30wt%以下、Mn:1.00wt%以下、Cr:1.00〜3.50wt%、Mo:0.40〜2.00wt%、N:0.0200wt%以下、 Al : 0.005 〜 0.050wt %を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の組成からなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、未再結晶温度域における累積圧下率が20%以上、かつ圧延終了温度がAr3点以上の条件で圧延し、直ちに500℃以下の温度に焼き入れ後、室温まで冷却し、その後600℃以上の温度で焼もどすことを特徴とする強度と靱性に優れる圧力容器用Cr−Mo鋼の製造方法。
【0008】
2)C:0.05〜0.20wt%、Si:0.30wt%以下、Mn:1.00wt%以下、Cr:1.00〜3.50wt%、Mo:0.40〜2.00wt%、N:0.0200wt%以下、 Al : 0.005 〜 0.050wt %を含み、かつCu:0.50wt%以下、Ni:0.50wt%以下、B:0.0003〜0.0030wt%、V:0.05〜0.40wt%、Nb:0.003 〜0.050wt%、Ti:0.003〜0.015wt%、 Ca:0.0005〜0.0100wt%、REM:0.0005〜0.0200wt%のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の組成からなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、未再結晶温度域における累積圧下率が20%以上、かつ圧延終了温度がAr3点以上の条件で圧延し、直ちに500℃以下の温度に焼き入れ後、室温まで冷却し、その後600℃以上の温度で焼もどすことを特徴とする強度と靱性に優れる圧力容器用Cr−Mo鋼の製造方法。
【0009】
【作用】
以下、この発明において、上記要旨構成のとおりに限定した理由について説明する。
C:0.05〜0.20wt%
Cは,強度確保に有効な元素であり、少なくとも0.05wt%の含有が必要である。一方、0.20wt%を超えて過剰に含有した場合には、溶接性の劣化が大きくなるので、0.05〜0.20wt%、好ましくは0.10〜0.16wt%とする。
【0010】
Si:0.30wt%以下
Siは、強度の増加に有効であるが、0.30wt%を超えて過剰に含有すると焼もどし脆化感受性を高くするので0.30wt%以下、好ましくは0.15wt%以下とする。
【0011】
Mn:1.00wt%以下
Mnは、強度を高めるのに有効な元素であるが、添加量が多過ぎると焼もどし脆化感受性を高め、溶接性を低下させるので、1.00wt%以下、好ましくは0.80wt%以下とする。
【0012】
Cr:1.00〜3.50wt%
Crは、高温強度、耐酸化性および耐水素侵食性の向上に有効な元素であり、少なくとも1.00wt%以上の添加が必要である。一方、3.50wt%を超えて添加すると、溶接性、クリープ強度を低下させるので、1.00〜3.50wt%の範囲に限定する。
【0013】
Mo:0.40〜2.00wt%
Moは、耐水素侵食性、高温強度とくにクリープ強度の向上に有効な元素であり、その効果を発揮させるためには0.40wt%以上の添加が必要である。一方、2.00wt%を超えて添加すると、その効果が飽和し、不経済であるとともに、溶接性を低下させるので、0.40〜2.00wt%の範囲に限定する。なお、好ましい添加範囲は0.50〜1.50wt%である。
【0014】
N:0.0200wt%以下
Nは、靱性に悪影響を及ぼす元素であり、とくに0.0200wt%を超えて含有すると靱性が急激に低下する。また、N量が多くなると、Bを添加した鋼では、BNを形成してBの焼入れ性を低下させ、Ti添加鋼ではTiNを形成し、低温加熱でのTiの固溶(Tiによる析出強化)を妨げることになるので、N量は0.0200wt%以下、好ましくは0.0060wt%以下とする。
【0015】
Cu:0.50wt%以下
Cuは、焼入れ性の向上、靱性の改善に有効な元素であるが、0.50wt%を超えて添加すると、焼もどし脆化感受性を増大させるので0.50wt%以下、好ましくは0.30wt%以下とする。
【0016】
Ni:0.50wt%以下
Niは、焼入れ性の向上、靱性の改善に有効な元素であるが、0.50wt%を超えて添加すると、焼もどし脆化感受性を増大させるので0.50wt%以下、好ましくは0.30wt%以下とする。
【0017】
B:0.0003〜0.0030wt%
Bは、焼入れ性を向上させ、強度、靱性をともに向上させるのに有用な元素である。これらの添加効果を発揮させるためには、0.0003wt%以上の添加が必要であるが、0.0030wt%を超えて添加しても焼入れ性はかえって低下し、とくに靱性が低下するので、0.0003〜0.0030、好ましくは0.0005〜0.0015wt%の範囲とする.
【0018】
V:0.05〜0.40wt%
Vは、焼もどし時および溶接後熱処理時に安定な炭化物を析出し、常温および高温の強度を向上させ、耐水索侵食性を高める元素である。これらの効果を発揮させるためには、少なくとも0.05wt%の添加量が必要である。一方、0.40wt%を超えて過剰に添加しても、その効果は飽和する傾向にあり、そのうえ靱性および溶接性を低下させるので、0.05〜0.40wt%、好ましくは0.10〜0.35wt%とする。
【0019】
Nb:0.003 〜0.050 wt%
Nbは、焼もどし時および溶接後熱処理時に安定な炭化物を析出して、常温および高温における強度を向上させ、耐水索侵食性を高める元素である。これらの効果を発揮させるためには、少なくとも0.003wt%の添加量が必要である。一方、0.050wt%を超えて過剰に添加しても、その効果は飽和する傾向にあり、その上靱性および溶接性を低下させるので、0.003〜0.050wt%、好ましくは0.005〜0.025wt%とする。
【0020】
Ti:0.003 〜0.015 wt%
Tiは、焼もどし時および溶接後熱処理時に安定な炭化物を析出して、常温および高温における強度を向上させ、耐水索侵食性を高める元素である。これらの効果を発揮させるためには、少なくとも0.003wt%の添加量が必要である。一方、0.015wt%を超えて過剰に添加しても、その効果は飽和する傾向にあり、その上靱性および溶接性を低下させるので、0.003〜0.015wt%、好ましくは0.008〜0.012%とする。
【0021】
Al:0.005 〜0.050 wt%
Alは、鋼の脱酸のために、また1100℃以下の加熱における粗粒化抑制に有効な元素であり、これらの効果を発揮させるためには、0.005wt%以上の添加が必要である。一方、0.050wt%を超えて過剰に添加するとクリープ強度を低下させる。したがって、Alの添加量は0.005〜0.050wt%、好ましくは0.010〜0.025wt%の範囲とする.
【0022】
Ca:0.0005〜0.0100wt%
Caは、耐応力除去焼鈍割れ性および靱性を高めるのに有用な元素であり、これらの効果を発揮させるためには、0.0005wt%以上の添加が必要である。一方、これらの元素を過剰に添加すると鋼の清浄度を悪くし靱性をかえって低下させる。したがって、Caの添加量は0.0005〜0.0100wt%、好ましくは0.0010〜0.0050wt%とする。
【0023】
REM :0.0005〜0.0200wt%
REM(希土類元素)は、耐応力除去焼鈍割れ性および靱性を高めるのに有用な元素であり、これらの効果を発揮させるためには、0.0005wt%以上の添加が必要である。一方、これらの元素を過剰に添加すると鋼の清浄度を悪くし靱性をかえって低下させる。このため、REMの添加量は0.0005〜0.0200wt%、好ましくは0.0010〜0.0080wt%とする。
【0024】
なお、不純物元素としてのP,Sの含有量は低いほどよいが、Pは焼もどし脆化を抑制するうえから0.015wt%以下、Sは良好な靱性を確保するうえから0.008wt%以下に低減するのが望ましい。
【0025】
上記のような化学組成を有するる鋼を、転炉または電気炉で溶製した後、必要に応じて取鍋精錬や真空脱ガス処理を施し、造塊−分塊法あるいは連続鋳造法で鋳込み鋼片にする。この鋼片を加熱したのち、熱間圧延および直接焼入れを施すことにより製造する。以下に、この発明に従う製造方法について説明する。
・加熱温度: 950〜1100℃
加熱温度が、950℃未満ではCr,Mo ,Vの固溶、拡散が十分に行われないので、良好な焼入性と高い焼もどし軟化抵抗が得られない。また、950℃未満では、Nb,Tiの析出強化作用も発揮されない。このため、十分な強度を確保するためには、再加熱熱処理法より高い、950℃以上の加熱が必要である。一方、1100℃を超える温度で加熱すると、γ粒が粗大化し過ぎ、圧延工程で十分に微細化できなくなり靱性が低下する。
したがって、加熱温度は950〜1100℃、好ましくは1030〜1100℃とする。
【0026】
・未再結晶温度域における累積圧下率:20%以上
加熱されたスラブは複数パスの圧下により熱間圧延される。この熱間圧延において、加工γの焼入れにより、変態強化、組織微細化を図り、強度および靱性の向上を達成するためには、未再結晶温度域で少なくとも20%以上の累積圧下率が必要である。したがって、未再結晶域での累積圧下率は、20%以上、好ましくは25 %以上とする。
なお、この発明において、加熱温度の低下による強度上でのマイナス面は、未再結晶温度域における累積圧下率:20%以上という、上記手段の採用によって十分解消される。
【0027】
・圧延終了温度:Ar3点以上
圧延温度がAr3点未満では、フェライトが生成し、その後に急冷を行っても良好な焼入れ性が得られないため、強度、靱性が低下する。したがって、圧延終了温度はAr3点以上とする。
【0028】
・冷却条件:500℃以下の温度に焼き入れ後、室温まで冷却
圧延後の焼入れは、噴水による強冷が望ましく、加速冷却設備などによる能率的な焼入れが好ましい。冷却停止温度は、低いと微細な焼入れ組織が得られるのに対し、500℃を超えると粗大な組織を形成し、強度、靱性を低下させる。
したがって、冷却停止温度は500℃以下、好ましくは450℃以下とする。また、焼入れ後、室温まで冷却するのは、変態を完全に終了させてから焼もどしを行いうことにより、良好な強靱性を得るためである。
【0029】
・焼もどし温度:600℃以上
均質で優れた靱性を得るために、焼入れ後に焼もどし処理を行う。この目的を達成するためには、焼もどし温度を600℃以上とする必要がある。なお、好ましい焼もどし温度は、625〜725℃がよい。
【0030】
【実施例】
・実施例1
表1に示す化学組成からなるスラブを、表2に示す条件で、加熱、熱間圧延、、直接焼入れ(水冷)を行い、室温まで冷却した後、焼もどしを行った。また、比較のために、一部のものについては、上記直接焼入れに代わり、圧延後空冷−再加熱焼入れの処理を行った。これら焼入れ処理後に、690℃で24時間保持の条件で焼もどし処理を行った。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
得られた試験材について、室温での引張特性、シャルピー衝撃特性およびGEタイプのステップクーリング処理(焼もどし脆化特性測定のための加速熱処理)後の脆化量△vTrsを調査した。これらの試験結果を表2に併せて示す。
また図1は、これらのデータから、室温における引張強さ(TS)と破面遷移温度(vTrs)との関係プロットしたものである。図1において、●印が発明法、○印が比較法でそれぞれ製造した材料の特性である。
【0034】
表2あるいは図1から、この発明法にしたがって製造したCr−Mo鋼は、直接焼入れ条件が不適切な比較法よりも靱性に優れ、再加熱焼入れによる比較法よりも強度が高いことがわかる。さらに、この発明法にしたがって製造したCr−Mo鋼は、直接焼入れ条件が不適切な比較法によるものよりも△vTrsが小さく、焼もどし脆化感受性が小さいことがわかる。
なお、Cr、Mo含有量が過少である鋼(F)では、直接焼入れ条件が適正であっても、機械的性質の向上はほとんど認められないこと、また、Mn含有量が過多である鋼(G)は、直接焼入れ条件が適正であっても、△vTrSが大きく、焼もどし脆化感受性が大きいことがわかる。
【0035】
【発明の効果】
かくしてこの発明によれば、強度、靱性に優れ、焼もどし脆化感受性が小さいCr−Mo鋼を、直接焼入れ法により製造することが可能となる。
したがって、この発明によれば、より高温高圧水素雰囲気下で使用される圧力容器用材料を省エネルギー工程で効率的に製造できるので、極めて大きな工業的寄与がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】室温における引張強さ(TS)と破面遷移温度(vTrs)との関係を示すグラフである。
Claims (2)
- C:0.05〜0.20wt%、Si:0.30wt%以下、Mn:1.00wt%以下、Cr:1.00〜3.50wt%、Mo:0.40〜2.00wt%、N:0.0200wt%以下、 Al : 0.005 〜 0.050wt %を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の組成からなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、未再結晶温度域における累積圧下率が20%以上、かつ圧延終了温度がAr3点以上の条件で圧延し、直ちに500℃以下の温度に焼き入れ後、室温まで冷却し、その後600℃以上の温度で焼もどすことを特徴とする強度と靱性に優れる圧力容器用Cr−Mo鋼の製造方法。
- C:0.05〜0.20wt%、Si:0.30wt%以下、Mn:1.00wt%以下、Cr:1.00〜3.50wt%、Mo:0.40〜2.00wt%、N:0.0200wt%以下、 Al : 0.005 〜 0.050wt %を含み、かつCu:0.50wt%以下、Ni:0.50wt%以下、B:0.0003〜0.0030wt%、V:0.05〜0.40wt%、Nb:0.003〜0.050wt%、Ti:0.003〜0.015wt%、 Ca:0.0005〜0.0100wt%、REM:0.0005〜0.0200wt%のうちから選んだ1種または2種以上を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の組成からなる鋼片を、950〜1100℃に加熱し、未再結晶温度域における累積圧下率が20%以上、かつ圧延終了温度がAr3点以上の条件で圧延し、直ちに500℃以下の温度に焼き入れ後、室温まで冷却し、その後600℃以上の温度で焼もどすことを特徴とする強度と靱性に優れる圧力容器用Cr−Mo鋼の製造方法。
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