JP3620016B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理容器内で被処理基板をスピン回転させて所定の処理を行うスピンナ型の処理装置に係わり、特に処理液を用いた液処理を行うスピンナ型の液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スピンナ型の液処理装置は、たとえば、液晶表示ディスプレイ(LCD)や半導体デバイス製造のフォトリソグラフィー工程において被処理基板(LCD基板、半導体ウエハ等)をスピン回転させて行う洗浄、レジスト塗布、現像等の工程に用いられている。
【0003】
スピンナ型の液処理装置においては、被処理基板をほぼ水平に回転させながら基板上に処理液(洗浄液、レジスト液、現像液、リンス液等)を供給するので、基板から処理液が不可避的に四方へ飛散してしまう。そこで、基板の周囲を囲むように処理容器の側璧をカップ状に形成し、基板から四方へ飛散した処理液をカップ内壁に当てて、処理容器の底に設けたドレイン口から容器の外へ排出するようにしている。また、処理容器の底に上記ドレイン口とは別個の排気口を設け、容器内の雰囲気を排気口から排気するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなスピンナ型の液処理装置では、基板の回転により発生する異物を含む気流および/または液処理中に基板から飛散する処理液のミスト(液滴)が容器底部の排液口または排気口へ全部引き込まれることはなく、相当量の気流および/またはミストが基板付近に浮遊したり周囲の各部とりわけカップ内壁に付着する。
【0005】
さらに、洗浄やリンス等の液処理後に基板を回転させて処理液を振り切るスピン乾燥では、回転速度が数段高くなるため、基板はもちろんカップ内壁等からも細かいミスト等が多量に発生しやすく、しかも、発生したミスト等がカップ内壁に沿って上昇する気流に乗って基板上方に舞い(巻き)上がり、それから降りてきて基板表面に付着または再付着するという不具合があった。もちろん、このような基板へのミスト等の付着は、コンタミネーションやパーティクルの原因となり、望ましくない。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、処理中または処理の前後で被処理基板を回転させる際に基板ないし基板周囲の各部から発生したミストおよび/または異物が基板に付着するのを効果的に防止または抑制して、処理品質を向上させる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の基板処理装置は、処理容器内で被処理基板を載置して保持する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒にほぼ水平に回転させる回転手段と、前記基板に処理液を供給する処理液供給手段と、前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流および/またはミストを受けて径方向外側へ案内するための内部案内部材とを具備し、前記処理容器がその内壁に、前記基板または前記保持手段に近接した位置にて斜め下方に向いたテーパ部を有し、前記内部案内部材が、前記テーパ部の上端部に対して流体通路のための間隙を形成しつつ径方向の内側から外側まで延在する構成としている。
【0008】
基板に処理液を供給して液処理を行う基板処理装置においては、スピン回転中、基板およびチャックプレート側から処理容器の内壁に当たった気流の一部は容器内壁に沿って上昇する。基板やその周囲の各部で発生したミスト等がこの上昇気流に乗ると、基板上方に舞い(巻き)上がり、それから下降気流となって基板上に降りてくる。本発明の上記第1の基板処理装置では、容器内壁に沿って上昇するミスト等が途中つまり処理容器のテーパ部付近で内部案内部材に受け止められ、進路を径方向外側へ変えられる。このことにより、基板上方へのミスト等の巻き上がりが防止ないし抑制され、ひいては基板表面へのミスト等の付着が防止ないし抑制される。
【0009】
上記第1の基板処理装置において、好ましくは、上昇するミスト等を内部案内部材で確実にトラップできるように、内部案内部材の下端が処理容器のテーパ部の上端よりも低い構成であってよい。また、内部案内部材でトラップしたミスト等を処理容器内から除去するために、処理容器の側壁に開口を設け、内部案内部材より案内されてきた気流またはミスト等を該開口を通して容器の外に逃がす構成としてよい。さらに、処理容器の外で上記開口より出たミスト等を下方に案内する外部案内部材を設けることで、容器の外に放出されたミスト等が容器側璧を越えて容器内に戻ってきたり、あるいは基板の搬入出の際に基板や搬送系等に付着するようなことが回避される。また、好ましくは、処理容器が少なくとも底面と側壁とを有する室内に収容され、この室の処理容器外側の底面または側壁の下部に排気口が設けられ、この排気口が排気系統に接続される。
【0010】
本発明の第2の基板処理装置は、上記第1の基板処理装置の構成に加えて、保持手段側から処理容器の内壁に当たる気流の風圧を強めるための送風手段(たとえばフィン)を保持手段の裏側に設ける。かかる構成においては、送風手段により保持手段上の基板に何ら干渉することなく、保持手段側から処理容器の内壁、特に斜め下方に向いたテーパ部に当たる気流の風圧を強め、これによって容器内壁付近のミスト等の一部を効果的に容器の底部へ落とせるとともに、残りのミスト等を容器内壁に沿って強い衝撃で上昇させ、上昇したミスト等を内部案内部材によりトラップまたは除去することができる。処理容器の内壁に当たる気流の向きは法線方向つまり基板側からみて放射方向に近い方向が好ましく、そのためには送風手段を放射状に延ばす構成とするのが好ましい。
【0011】
本発明の第3の基板処理装置は、処理容器内で被処理基板を載せて保持する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒にほぼ水平に回転させる回転手段と、前記保持手段側から前記処理容器の内壁に当たる気流の風圧を強めるための前記保持手段の裏側に設けられた送風手段と、前記基板に処理液を供給する処理液供給手段とを具備し、前記処理容器を、昇降移動可能な上部側壁部と、この上部側壁部と径方向で部分的に隙間を空けて対向する下部側壁部および容器底部を含む固定設置された容器本体とで構成し、前記処理容器の外に、前記上部側壁部と前記下部側壁部との間の前記隙間から出た前記気流および/またはミストを下方に案内するための外部案内部材を設ける。
【0012】
本発明の第4の基板処理装置は、処理容器内で被処理基板を載置して保持する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒にほぼ水平に回転させる回転手段と、前記基板に処理液を供給する処理液供給手段と、前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流および/またはミストを受けて径方向外側へ案内するための内部案内部材とを具備し、前記処理容器を、昇降移動可能な上部側壁部と、この上部側壁部と径方向で部分的に隙間を空けて対向する下部側壁部および容器底部を含む固定設置された容器本体とで構成し、前記処理容器の外に、前記上部側壁部と前記下部側壁部との間の前記隙間から出た前記気流および/またはミストを下方に案内するための外部案内部材を設ける。
【0013】
上記第3および第4の基板処理装置では、処理容器の上部側壁部を適当な高さ位置まで上昇させ、処理中に保持手段側からの気流やミストを受けさせることができる。その際、上部側壁部と下部側壁部との間の隙間からミスト等が漏れても、漏れたミスト等を処理容器の外で外部案内部材が下方へ案内するので、ミスト等の上昇拡散を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
図1に、本発明の基板処理装置が適用可能な塗布現像処理システムの構成を示す。この塗布現像処理システムは、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベークの各処理を行うものである。露光処理は、このシステムに隣接して設置される外部の露光装置(図示せず)で行われる。
【0019】
この塗布現像処理システムは、大きく分けて、カセットステーション(C/S)10と、プロセスステーション(P/S)12と、インタフェース部(I/F)14とで構成される。
【0020】
システムの一端部に設置されるカセットステーション(C/S)10は、複数の基板Gを収容するカセットCを所定数たとえば4個まで載置可能なカセットステージ16と、このステージ12上のカセットGについて基板Gの出し入れを行うサブアーム機構20とを備えている。このサブアーム機構20は、基板Gを保持できる搬送アームを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作可能であり、後述するプロセスステーション(P/S)12側の搬送装置38と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
【0021】
プロセスステーション(P/S)12は、上記カセットステーション(C/S)10側から順に洗浄プロセス部22と、塗布プロセス部24と、現像プロセス部26とを基板中継部23、薬液供給ユニット25およびスペース26を介して(挟んで)横一列に設けている。
【0022】
洗浄プロセス部22は、2つのスクラバ洗浄ユニット(SCR)28と、上下2段の紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30と、加熱ユニット(HP)32と、冷却ユニット(COL)34とを含んでいる。
【0023】
塗布プロセス部24は、レジスト塗布ユニット(CT)40と、減圧乾燥ユニット(VD)42と、エッジリムーバ・ユニット(ER)44と、上下2段型アドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)46と、上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)48と、加熱ユニット(HP)50とを含んでいる。
【0024】
現像プロセス部26は、3つの現像ユニット(DEV)52と、2つの上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)54と、加熱ユニット(HP)56とを含んでいる。
【0025】
各プロセス部22,24,26の中央部には長手方向に搬送路36,52,58が設けられ、主搬送装置38,54,60が各搬送路に沿って移動して各プロセス部内の各ユニットにアクセスし、基板Gの搬入/搬出または搬送を行うようになっている。なお、このシステムでは、各プロセス部22,24,26において、搬送路36,52,58の一方の側にスピンナ系のユニット(SCR,CT,DEV等)が配置され、他方の側に熱処理系のユニット(HP,COL等)が配置されている。
【0026】
システムの他端部に設置されるインタフェース部(I/F)14は、プロセスステーション12と隣接する側にイクステンション(基板受け渡し部)54およびバッファステージ56を設け、露光装置と隣接する側に搬送機構58を設けている。
【0027】
図2に、この塗布現像処理システムにおける処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C/S)10において、サブアーム機構20が、ステージ12上の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、プロセスステーション(P/S)12の洗浄プロセス部22の搬送装置38に渡す(ステップS1)。
【0028】
洗浄プロセス部22において、基板Gは、先ず紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30に順次搬入され、最初の紫外線照射ユニット(UV)では紫外線照射による乾式洗浄を施され、次の冷却ユニット(COL)では所定温度まで冷却される(ステップS2)。この紫外線洗浄では主として基板表面の有機物が除去される。
【0029】
次に、基板Gはスクラバ洗浄ユニット(SCR)28の1つでスクラビング洗浄処理を受け、基板表面から粒子状の汚れが除去される(ステップS3)。スクラビンク洗浄の後、基板Gは、加熱ユニット(HP)32で加熱による脱水処理を受け(ステップS4)、次いで冷却ユニット(COL)34で一定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。これで洗浄プロセス部22における前処理が終了し、基板Gは、主搬送装置38により基板受け渡し部23を介して塗布プロセス部24へ搬送される。
【0030】
塗布プロセス部24において、基板Gは、先ずアドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)46に順次搬入され、最初のアドヒージョンユニット(AD)では疎水化処理(HMDS)を受け(ステップS6)、次の冷却ユニット(COL)で一定の基板温度まで冷却される(ステップS7)。
【0031】
その後、基板Gは、レジスト塗布ユニット(CT)40でレジスト液を塗布され、次いで減圧乾燥ユニット(VD)42で減圧による乾燥処理を受け、次いでエッジリムーバ・ユニット(ER)44で基板周縁部の余分(不要)なレジストを除かれる(ステップS8)。
【0032】
次に、基板Gは、加熱/冷却ユニット(HP/COL)48に順次搬入され、最初の加熱ユニット(HP)では塗布後のベーキング(プリベーク)が行われ(ステップS9)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。なお、この塗布後のベーキングに加熱ユニット(HP)50を用いることもできる。
【0033】
上記塗布処理の後、基板Gは、塗布プロセス部24の主搬送装置54と現像プロセス部26の主搬送装置60とによってインタフェース部(I/F)54へ搬送され、そこから露光装置に渡される(ステップS11)。露光装置では基板G上のレジストに所定の回路パターンを露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置からインタフェース部(I/F)54に戻される。インタフェース部(I/F)54の搬送機構58は、露光装置から受け取った基板Gをイクステンション54を介してプロセスステーション(P/S)24の現像プロセス部26に渡す(ステップS11)。
【0034】
現像プロセス部26において、基板Gは、現像ユニット(DEV)52のいずれか1つで現像処理を受け(ステップS12)、次いで 加熱/冷却ユニット(HP/COL)54の1つに順次搬入され、最初の加熱ユニット(HP)ではポストベーキングが行われ(ステップS13)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基板温度まで冷却される(ステップS14)。このポストベーキングに加熱ユニット(HP)56を用いることもできる。
【0035】
現像プロセス部26での一連の処理が済んだ基板Gは、プロセスステーション(P/S)24内の搬送装置60,54,38によりカセットステーション(C/S)10まで戻され、そこでサブアーム機構20によりいずれか1つのカセットGに収容される(ステップS1)。
【0036】
この塗布現像処理システムにおいては、スクラバ洗浄ユニット(SCR)28、レジスト塗布ユニット(CT)40および現像ユニット(DEV)52にそれぞれスピンナ型の洗浄処理装置、塗布装置および現像装置を使用することが可能であり、したがってこれらのユニット(SCR)、(CT)、(DEV)に本発明を適用することができる。
【0037】
以下、図3〜図10につき本発明をスクラバ洗浄ユニット(SCR)28に適用した一実施形態を説明する。
【0038】
図3、図6および図7に、本発明によるスクラバ洗浄ユニット(SCR)28の要部の構成を示す。このユニット(SCR)28は、有底のハウジングまたはケーシング60を有し、このケーシング60の中にスピンナ型のスクラバ洗浄装置62を設けている。
【0039】
スクラバ洗浄装置62は、基本的には、処理容器として機能するカップ64と、このカップ64の内側に設けられたスピンチャック機構66と、カップ64に出入り可能に設けられた洗浄機構120とで構成されている。
【0040】
スピンチャック機構66は、矩形の基板Gをほぼ水平に載せて保持できる円板型の保持手段、たとえばチャックプレート68を有している。このチャックプレート68の上面には、図3に示すように基板Gを担持するための手段、たとえば多数の支持ピン70が適当な配置パターンで離散的に固定取付されるとともに、図4に示すように基板Gの四隅を両側縁で保持するための手段、たとえば保持ピン72が固定取付されている。また、基板昇降手段、たとえばリフトピン74を昇降可能に通すための複数個たとえば4個の貫通孔76がチャックプレート68に形成されている。チャックプレート68は、剛体たとえばステンレス鋼で構成されてよく、支持ピン70および保持ピン72の少なくとも基板Gと接触する部分には基板を傷つけないような部材たとえば樹脂、ゴム等を用いて良い。
【0041】
さらに、この実施例におけるチャックプレート68の裏面には、図5に明示するように、送風手段として、たとえばプレートの中心部付近から周縁部付近まで放射状に延びる複数個たとえば6個の突条型フィン78がプレートと一体に、またはプレートに固着して設けられている。このフィン78のサイズおよび個数は任意に選定できる。
【0042】
チャックプレート68の裏面中心部には回転支持軸80の上端部が固着されており、この回転支持軸80の下端部はスピンチャック機構66の駆動部82内に設けられている回転駆動モータ(図示せず)に作動結合されている。該回転駆動モータの回転駆動により回転支持軸80を介してチャックプレート68と、このチャックプレート68上に機械的に保持される基板Gとが一体に設定速度で回転するようになっている。駆動部82は、ケーシング60の底に固定されている。
【0043】
駆動部82内には、リフトピン74を昇降させるための駆動手段たとえばエアシリンダ(図示せず)も設けられている。基板Gの搬入/搬出時には、該エアシリンダのピストンロッドが前進(上昇)することで、図3に示すように各リフトピン74がチャックプレート68の上方に設定された所定の高さ位置まで上昇し、主搬送装置38(図1)との間で基板Gの受け渡しを行うようになっている。定常時は、該エアシリンダのピストンロッドが原点位置に後退し、各リフトピン74はチャックプレート68よりも下の位置に退避している。リフトピン74の先端部も基板Gを傷つけないような部材で形成してよい。
【0044】
カップ64は、チャックプレート68および基板Gの周囲を取り囲む昇降移動可能な上部側部84と、この上部側部84と径方向で部分的に隙間Fを空けて対向する下部側部86と、この下部側部86と一体的に構成され、かつケーシング60の底に直接またはスピンチャック機構66の駆動部82を介して固定された底板部88とを有している。
【0045】
カップ64の外または内部(カップ駆動部82内)には、カップ64の上部側部84を支持し、かつ設定された昇降範囲内で任意の高さに昇降駆動できる公知のカップ支持・昇降機構(図示せず)が設けられている。図3に示すように、基板Gの受け渡し時には、主搬送装置38の搬送アーム(図示せず)をカップ内側に通すため、上部側部84が最も低い設定位置に下降している。しかし、処理中は、図6および図7に示すように、上部側部84がチャックプレート68側からの液滴や気流を受けるのに適した高さに上昇(位置)している。
【0046】
この実施例において、カップ64の上部側部84の内壁面には、処理中のカップ高さ位置(図6、図7)で基板Gおよびチャックプレート68の側面に近接し、基板Gおよびチャックプレート68側から四方(周囲)に飛散する液滴を受け止めて下方に落とすための斜め下方に向いたテーパ部90が設けられている。このテーパ部90は、平板状のものを図示しているが、断面が楔状のものでもよく、あるいは湾曲面に形成されたものでもよい。
【0047】
さらに、カップ上部側部84の内壁面には、周回方向に沿ってテーパ部90の上端部に被さるように、断面L形の内部案内板92が設けられている。より詳細には、内部案内板92は、テーパ部90の上端部よりも高い位置で上部側部84の内壁面よりカップ中心側にほぼ水平に延びて、テーパ部90の上端部よりも径方向内側の位置でほぼ直角に折曲して垂直下方に延び(垂れ)、テーパ部90の上端部より幾らか低い位置で終端する。つまり、内部案内板92は、テーパ部90の上端部に対して流体通路のための間隙を形成しつつ径方向の内側から外側まで延在している。内部案内板92の形状も種々の変形が可能であり、たとえば直角に折曲していなくてもよく、湾曲面になっていてもよい。
【0048】
図4に示すように、テーパ部90および内部案内板92には、それぞれ周回方向に適当な間隔を置いてカップ内璧寄りの部位に液滴を壁伝いにカップ底部の排液回収室93へ導く(落とす)ための複数個たとえば4個の通孔90aおよび92aが穿孔されている。
【0049】
カップ上部側部84の側において、テーパ部90の背後の部位には、より詳細にはテーパ部90の基端部と内部案内板92の基端部との間の部位には、カップ周回方向に沿って所定の間隔またはピッチで多数の通孔または開口94が形成されている。この通孔94の大きさ、形状、配列パターンは任意に選択できる。
【0050】
カップ上部側部84は、内部案内板92よりも高い位置に内部案内板92と同様に上方に向かって径方向内側にテーパ状に延在する遮蔽板96を有している。
【0051】
カップ上部側部84の外壁には、周回方向に沿って通孔94に上から掛かるように断面L形の第1の外部案内板98が設けられている。より詳細には、第1の外部案内板98は、通孔94よりも高い位置でカップ上部側部84の外壁からほぼ水平に径方向外側に延びて、一定の位置でほぼ直角に下方に折曲して通孔94の前で延び(垂れ)ている。通孔94よりカップ64の外に出た気流やミストは、この第1の外部案内板98により下方つまりケーシング60の底部側へ案内されるようになっている。
【0052】
さらに、カップ上部側部84の外壁には、周回方向に沿って下部側部86の外側で隙間Fに上から掛かるように断面L形の第2の外部案内板100も設けられている。隙間Fよりカップ64の外に出た気流および/またはミストは、この第2の外部案内板100により下方つまりケーシング60の底部側へ案内されるようになっている。第1の外部案内板98と第2の外部案内板100との関係では、前者(98)からの気流の流れが後者(100)によって妨害されないように、前者(98)の垂直案内部よりも後者(100)の垂直案内部を半径方向の内側に位置させるのがよい。
【0053】
ケーシング60の底面60bには、1箇所または複数箇所に排気口102が設けられている。各排気口104は、排気管106を介して外部排気系統たとえば排気ダクト(図示せず)に連通している。
【0054】
カップ下部側部86の内側には、周回方向に沿って上記排液回収室93が形成されている。この排液回収室93の底面は、周回方向において高低差があり、最も低い部位に排液口106が設けられている。この排液口106は、排液管108を介して排液タンク(図示せず)に通じている。
【0055】
上記排液回収室93の上方の空間は排液流路だけでなく排気流路も兼ねており、カップ底板部88において排液回収室93よりも内側の部位に排気口110が設けられている。この排気口110は、排気管112を介して外部排気系統たとえば排気ダクトに連通している。チャックプレート68の下には、排液および排気流路を構成する傘状の隔壁板114が設けられている。
【0056】
このスクラバ洗浄装置62における洗浄機構120は、たとえば図6に示すようなブラシスクラバ機構122と洗浄ノズル機構124とを有する。図6には説明の便宜上両機構122,124を同時に示しているが、通常はブラシスクラバ機構122によるブラッシング洗浄が先に行われ、その後に洗浄ノズル機構124によるスプレー洗浄が行われるようになっており、一方の機構が作動している間、他方の機構はカップ64の外でケーシング60の隅部に設けられた所定の待機位置(図示せず)で待機している。
【0057】
ブラシスクラバ機構122は、たとえば、複数のディスクブラシ126を基板Gの表面に一定の圧力で接触させながら回転駆動するブラシ回転駆動部128と、この駆動部128をガイド130に沿って基板Gの長辺方向に送るブラシ送り機構(図示せず)とを有している。
【0058】
洗浄ノズル機構124は、たとえば、基板Gの表面に向けて真上から洗浄液を吐出する複数本のノズル132と、これらのノズル132に洗浄液を供給する洗浄液供給部(図示せず)と、ノズル132をガイド134に沿って基板Gの長辺方向に送るノズル送り機構(図示せず)とを有している。なお、洗浄ノズル機構124によるブロー洗浄に際しては、スピンチャック機構66も作動し、基板Gが回転するようになっている。
【0059】
次に、この実施例におけるスクラバ洗浄ユニット(SCR)28の作用を説明する。
【0060】
洗浄プロセス部22の主搬送装置38が基板Gをユニット(SCR)28に搬送してくると、このタイミングに合わせて図3に示すようにリフトピン74が所定の高さ位置まで上昇し、主搬送装置38より基板Gを受け取る。この時、カップ64の上部側部84は図3に示す最下位の高さ位置に下降しており、主搬送装置38の搬送アームはカップ64の中に入ることができる。
【0061】
次いで、リフトピン74は基板Gを水平に担持したまま下降し、チャックプレート68に基板Gを載せる。チャックプレート68上で基板Gは支持ピン70に担持され、保持ピン72によって保持される。主搬送装置38の搬送アームがカップ64の外あるいはケーシング60の外に出た後で、カップ上部側部84は図6または図7の高さ位置まで上昇する。
【0062】
上記のようにして基盤Gの搬入が完了した後、ブラシスクラバ機構122によるブラッシング洗浄が開始される(図6)。このブラッシング洗浄では、ディスクブラシ126が基板Gの表面に一定の圧力で接触しながら回転し、かつ基板上を端から端まで移動する。これにより、基板表面の全体にわたって汚れが除去される。
【0063】
このブラッシング洗浄に際してディスクブラシ126に洗浄液を供給してよい。その場合、ブラシ126ないし基板Gから四方に洗浄液が飛散する。飛散した洗浄液は、カップ64の上部側部84の内壁に当たってから、カップ底部の排液回収室93に集められ、排液口106よりカップ64の外へ排出される。ここで、カップ上部側部84の最上部の遮蔽板96まで飛散した処理液は、内部案内板92およびテーパ部90の通孔92a,90aを通って内伝いに排液回収室93まで落ちる。
【0064】
ブラッシング洗浄が終了した後、今度は洗浄ノズル機構124によるブロー洗浄が行われる。このブロー洗浄では、ノズル132が超音波振動の高圧洗浄液を基板Gに向けて噴射しながら、基板上を水平方向に往復移動する。一方、スピンチャック機構66も作動して、基板Gをチャックプレート68と一体に所定の回転速度で回転させる。これにより、基板Gの表面全体が漏れなくブロー洗浄され、先のブラッシング洗浄によっても除去しきれなかった汚れが洗い落とされる。
【0065】
洗浄ノズル機構124によるブロー洗浄では、基板Gに多量の高圧洗浄液が供給されるうえ、基板Gがスピン回転するため、基板Gから四方へ飛散する洗浄液は多量でかつ勢いがある。しかし、飛散した洗浄液は、上記と同様にカップ上部側部84の内壁に当たってからカップ底部の排液回収室93に集められ、排液口106よりカップ64の外へ排出される。
【0066】
また、ブロー洗浄中は、基板Gおよびチャックプレート68のスピン回転により、それらの周囲に気流およびミストが発生する。この実施例では、チャックプレート68の裏面に放射状に延在するフィン78が設けられているため、フィン78の整流作用によりチャックプレート68側からカップ上部側部84の内壁に当たる気流の風圧が、特に放射方向または法線方向の風圧が強められる。
【0067】
これにより、図8に示すように、カップ上部側部84の内壁、特にテーパ部90の内側面に大きな風圧で気流が当たり、壁面に付着しているミスト等mの多くが下方の排液または排気流路へ押し流されると同時に、テーパ部90に沿って上昇気流が発生し、この上昇気流に乗ってミスト等mも上昇する。
【0068】
しかし、この上昇気流および上昇ミスト等mは、テーパ部90の上端を越えた直後に内部案内板92の内側に入り込み、そこから通孔94を通ってカップ上部側部84の外へ出る。外へ出たミスト等mは、第1の外部案内板98によりケーシング60の底部へ向けて排出される。
【0069】
また、カップ底部の排液回収室93に落下したミスト等mのうちの一部はカップ上部側部84とカップ下部側部86との間の隙間Fからカップ64の外へ漏れる。しかし、漏れたミスト等mは、第2の外部案内板100に当たり、ケーシング60の底部へ向けて排出される。ケーシング60の底部に集められたミスト等は、気流と一緒に排気口102からユニットの外へ排出される。
【0070】
このように、基板Gをスピン回転させながら基板上に処理液(洗浄液)を供給する液処理においては、チャックプレート68側からの放射方向の風圧が大きい気流により、基板付近で発生したミスト等の一部はカップ底部に効率よく落とされるとともに、残りのミスト等はカップ内壁に沿って勢い良く上昇し、かつその矢先に内部案内板92によりトラップされ、通孔94からカップの外へ放出される。このため、基板Gの真上へのミスト等の舞い(巻き)上がりがなくなる。
【0071】
そして、カップ64の外へ出たミスト等は、第1の外部案内板98によりケーシング60の底部へ案内され、排気口102よりユニットの外へ排出されるため、カップ遮蔽板96を越えてカップ64の内側へ舞い戻ったりすることはなく、ケーシング60の内壁60aに付着して残ることもない。さらに、カップ上部側部84とカップ下部側部86との間の隙間Fから漏れたミスト等も、第2の外部案内板100によりケーシング60の底部へ案内され、排気口102よりユニットの外へ排出されるため、上方へ浮遊することはなく、内壁60aに付着して残ることもない。
【0072】
上記のような洗浄ノズル機構124によるブロー洗浄が終了すると、図7に示すように乾燥機構120をカップ64の外へ退避させた状態でスピン乾燥が行われる。このスピン乾燥では、スピンチャック機構66が基板Gをブロー洗浄時よりも大きな回転速度で一定時間回転させる。この高速回転により、基板Gの表面ないし裏面に付着していた洗浄液が遠心力によって周囲に振り切られ、短時間で基板Gは乾燥した状態になる。
【0073】
このスピン乾燥において、カップ上部側部84の内壁(特にテーパ部90の内壁)には、基板Gおよびチャックプレート68側からのミストおよび気流がブロー洗浄時よりも大きな圧力および風圧で当たる。ここで、基板Gより周囲に飛散するミスト等はブロー洗浄時よりも格段に細かい。このような気流およびミスト等が大きな風圧および圧力でカップ内壁(特にテーパ部90の内壁)に当たることにより、図8に示すようなカップ内壁に沿ってミスト等mおよび気流をカップ底部へ押しやる作用、およびカップ内壁に沿って気流およびミスト等mを上昇させる作用が一層顕著に奏される。
【0074】
そして、カップ底部の排液回収室93に集められたミスト等mは、排液となって排液口106よりユニットの外へ排出される。また、カップ底部に流れた気流は排気口110からユニットの外へ排出される。この実施例では、風圧の大きい下降気流に対応して、排気口110に通じる排気流路を大きくしている。また、カップ上部側部84とカップ下部側部86との間の隙間Fからミスト等mが漏れても、ブロー洗浄時と同様第2の外部案内板100によりケーシング60の底部へ案内され、排気口102よりユニットの外へ排出される。
【0075】
一方、カップ内壁(特にテーパ部90の内壁)に沿って上昇したミスト等mは上昇気流と一緒に内部案内板92にキャッチされて、通孔94からカップの外へ放出され、第1の外部案内板98によりケーシング60の底部へ送られ、排気口102よりユニットの外へ排出される。
【0076】
このように、内部案内板92が気流およびミスト等の上昇を絶ち切るので、カップ64の内側で気流ないしミスト等の巻き上がりが効果的に防止ないし抑制される。さらに、カップ64の外では第1および第2の外部案内板98,100とケーシング底部の排気口102とが協働してミスト等の拡散を防止する。
【0077】
上記のようにして、基板Gやその周囲の各部(特にカップ内壁)から発生したミスト等の殆どがカップの底部および側の2つのルートで速やかにユニットの外へ排出される。これにより、ミスト等が基板Gに付着または再付着しないようになっている。
【0078】
上記のようなスピン乾燥が終了すると、図3に示すように、リフトピン74が上昇して基板Gをスピンプレート68から所定の高さ位置まで持ち上げ、カップ上部側部84が最も低い設定位置まで下降する。そこに、主搬送装置38の搬送アームが入ってきて、リフトピン74から基板Gを受け取って、ユニット(SCR)28の外へ搬出する。搬出された基板Gの表面は、上記のようなスクラビング洗浄を施されており、かつミスト等が殆ど付着していないので、清浄度の高い面になっている。したがって、次工程のレジスト塗布処理や現像処理においてもコンタミネーションやパーティクルの少ない処理結果を得ることができ、ひいては歩留まりの高いLCDを得ることができる。
【0079】
上記した実施例では、カップ上部側部84に第1および第2の外部案内板98,100を別個に設けた。しかし、たとえば図9に示すように、上方に取り付けられる第1の外部案内板98の垂直案内部を隙間Fの出口より低い位置まで下方に延長させ、この延長部分98aで第2の外部案内板100を代用させることができる。
【0080】
また、第1または第2の外部案内板98,100をたとえば断面コ状に形成してその底面または側面に1つまたは複数個の排気口を設け、それらの排気口を排気管を介してケーシング底部の排気口102に接続する構成も可能である。ケーシング60の排気口は側璧60aに設けてもよい。
【0081】
上記の実施例では、カップ上部側部84が内部案内板92よりも上方に延びる遮蔽部96を有しているため、内部案内板92の案内でカップ64の外に出たミストは遮蔽部96の遮蔽作用によりカップ64の内側には入りにくくなっている。したがって、たとえば図10に示すように、第1および/または第2の外部案内板98,100を省いた構成とすることも可能である。
【0082】
また、上記の実施例では、チャックプレート68の裏面に設けられたフィン78による気流ないしミストの整流・風圧(圧力)増強作用が、カップ内壁のテーパ部90によって高められている。しかし、カップ内壁からテーパ部90を省いた構成であっても、効果の度合いは減少するものの上記と同様のミスト等除去効果が得られる。
【0083】
上記の実施例では、カップ64の上部側部84を下部側部86から分割し、昇降移動可能としている。このカップ構成においては、スピン乾燥中(洗浄中でもよい)に上部側部84を上下動させて、気流が当たるカップ内壁の面積または領域を増やすようにしてもよい。もっとも、カップ64を一体型や完全固定型とすることも可能である。
【0084】
また、上記の実施例におけるスクラバ洗浄装置62はフィン78および内部案内板92の双方を有する構成であったが、それらの片方を有する構成も可能である。スピンプレート68上で基板Gを保持する手段は、上記実施例のようにメカニカルなもの(保持ピン72)に限らず、たとえばバキューム吸着式の保持手段を用いることも可能である。スピンプレート68の形状は、フィン78の作用を高めるうえでは円形が好ましいが、他の形状たとえば矩形でも可能である。フィン78の形状も、放射方向の風圧を高めるうえでは上記実施例のような放射状に延びる形体が好ましい。
【0085】
しかし、図11に示すように、湾曲形状その他の種々のフィン形状が可能であり、フィンの幅方向の形状だけでなく高さ方向の形状も種々の変形・選択が可能である。
【0086】
また、図12に示すように、フィン78を、スピンプレート68の裏面に一体にではなく、下方に離して設置することもできる。図12において、フィン78を取付または支持する回転板140は、回転支持軸80に固着されている。この構成においては、フィン78を回転板140の裏面または上面あるいは両面に設けることが可能である。
【0087】
上記実施例の塗布現像処理システムにおいて、本発明を塗布ユニット(CT)40または現像ユニット(DEV)56に適用した場合には、基本的には処理液の供給機構が置き換わるだけで、処理容器とスピンチャック機構は上記スクラバ洗浄ユニット(SCR)28のものと共通しており、上記と同様の作用効果が得られる。
【0088】
本発明の基板処理装置は、塗布現像処理用の処理装置に限定されるものではなく、処理容器とスピンチャック機構を用いる任意の処理装置に適用可能である。したがって、処理の内容に応じてミスト以外の異物も上記と同様の作用で除去することができる。本発明における被処理基板はLCD基板に限らず、半導体ウエハ、CD基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
【0089】
【発明の効果】
上記したように、本発明の基板処理装置によれば、処理中または処理の前後で被処理基板を回転させる際に基板ないし基板周囲の各部から発生したミストおよび/または異物が基板に付着するのを効果的に防止または抑制して、処理品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置が適用可能な塗布現像処理システムの構成を示す平面図である。
【図2】実施例の塗布現像処理システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】実施例のスクラバ洗浄ユニット内の構成(基板の搬入出時)を示す略断面図である。
【図4】実施例のスクラバ洗浄装置におけるチャックプレートの上面の構成を示す平面図である。
【図5】実施例のスクラバ洗浄装置におけるチャックプレートの裏面の構成を示す底面図である。
【図6】実施例のスクラバ洗浄ユニット内の構成(洗浄時)を示す略断面図である。
【図7】実施例のスクラバ洗浄ユニット内の構成(スピン乾燥時)を示す略断面図である。
【図8】実施例のスクラバ洗浄ユニットにおける主な作用を示す図である。
【図9】実施例のスクラバ洗浄ユニットの一変形例を示す部分略断面図である。
【図10】実施例のスクラバ洗浄ユニットの別の変形例を示す部分略断面図である。
【図11】実施例におけるフィン構造の一変形例を示す略平面図である。
【図12】実施例におけるフィン取付構造の別の変形例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
28 スクラバ洗浄ユニット(SCR)
40 レジスト塗布ユニット(CT)
52 現像ユニット(DEV)
60 ケーシング
62 スクラバ洗浄装置
64 カップ(処理容器)
66 スピンチャック機構
68 チャックプレート
70 支持ピン
72 保持ピン
78 フィン
82 駆動部
84 カップ上部側璧部
86 カップ下部側璧部
90 テーパ部
92 内部案内板
93 排液回収室
94 通孔
96 遮蔽板
98 第1の外部案内板
100 第2の外部案内板
102 排気口
106 排液口
110 排気口
120 洗浄機構

Claims (14)

  1. 処理容器内で被処理基板を載置して保持する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒にほぼ水平に回転させる回転手段と、
    前記基板に処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流および/またはミストを受けて径方向外側へ案内するための内部案内部材と
    を具備し、
    前記処理容器がその内壁に、前記基板または前記保持手段に近接した位置にて斜め下方に向いたテーパ部を有し、
    前記内部案内部材が、前記テーパ部の上端部に対して流体通路のための間隙を形成しつつ径方向の内側から外側まで延在することを特徴とする基板処理装置。
  2. 処理容器内で被処理基板を載置して保持する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒にほぼ水平に回転させる回転手段と、
    前記保持手段側から前記処理容器の内壁に当たる気流の風圧を強めるための前記保持手段の裏側に設けられた送風手段と、
    前記基板に処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流および/またはミストを受けて径方向外側へ案内するための内部案内部材と
    を具備し、
    前記処理容器がその内壁に、前記基板または前記保持手段に近接した位置にて斜め下方に向いたテーパ部を有し、
    前記内部案内部材が、前記テーパ部の上端部に対して流体通路のための間隙を形成しつつ径方向の内側から外側まで延在することを特徴とする基板処理装置。
  3. 前記送風手段が、前記保持手段の裏側に放射状に延在して設けられる請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記内部案内部材の下端が前記テーパ部の上端よりも低い請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記処理容器がその側壁に、前記内部案内部材により案内されてきた前記気流および/またはミストを容器の外に逃がすための開口を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記処理容器が、前記内部案内部材よりも高い位置に延在する側壁部を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記処理容器の外で前記開口より出た前記気流および/またはミストを下方に案内するための第1の外部案内部材を具備する請求項5または請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記処理容器が、昇降移動可能な上部側壁部と、この上部側壁部と径方向で部分的に隙間を空けて対向する下部側壁部と容器底部とを含む固定設置された容器本体とを有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  9. 前記処理容器の外で前記上部側壁部と前記下部側壁部との間の前記隙間から出た前記気流および/またはミストを下方に案内するための第2の外部案内部材を具備する請求項8に記載の基板処理装置。
  10. 前記第2の外部案内部材が前記第1の案内部材の延長部分によって形成されている請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 前記処理容器がその底部に、外部排液系統に接続される排液口と外部排気系統に接続される第1の排気口とを有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記処理容器が少なくとも底面と側壁とを有する室内に収容され、前記室が前記処理容器の外側の前記底面または前記側壁の下部に外部排気系統に接続される第2の排気口を有する請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  13. 処理容器内で被処理基板を載せて保持する保持手段を有し、前記基板 を前記保持手段と一緒にほぼ水平に回転させる回転手段と、
    前記保持手段側から前記処理容器の内壁に当たる気流の風圧を強めるための前記保持手段の裏側に設けられた送風手段と、
    前記基板に処理液を供給する処理液供給手段と
    を具備し、
    前記処理容器を、昇降移動可能な上部側壁部と、この上部側壁部と径方向で部分的に隙間を空けて対向する下部側壁部および容器底部を含む固定設置された容器本体とで構成し、
    前記処理容器の外に、前記上部側壁部と前記下部側壁部との間の前記隙間から出た前記気流および/またはミストを下方に案内するための外部案内部材を設けることを特徴とする基板処理装置。
  14. 処理容器内で被処理基板を載置して保持する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒にほぼ水平に回転させる回転手段と、
    前記基板に処理液を供給する処理液供給手段と、
    前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流および/またはミストを受けて径方向外側へ案内するための内部案内部材と
    を具備し、
    前記処理容器を、昇降移動可能な上部側壁部と、この上部側壁部と径方向で部分的に隙間を空けて対向する下部側壁部および容器底部を含む固定設置された容器本体とで構成し、
    前記処理容器の外に、前記上部側壁部と前記下部側壁部との間の前記隙間から出た前記気流および/またはミストを下方に案内するための外部案内部材を設けることを特徴とする基板処理装置。
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