JP2001127033A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2001127033A
JP2001127033A JP30197399A JP30197399A JP2001127033A JP 2001127033 A JP2001127033 A JP 2001127033A JP 30197399 A JP30197399 A JP 30197399A JP 30197399 A JP30197399 A JP 30197399A JP 2001127033 A JP2001127033 A JP 2001127033A
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cup
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mist
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聡 岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理中または処理の前後で被処理基板を回転
させる際に基板ないし基板周囲の各部から発生したミス
トまたは異物が基板に付着するのを効果的に防止または
抑制すること。 【解決手段】 この処理装置62は、基本的には、処理
容器として機能するカップ64と、このカップ64の内
側に設けられたスピンチャック機構66と、カップ64
に出入り可能に設けられた洗浄機構(図示せず)とで構
成されている。カップ64の上部側璧部84の内壁面に
は、それぞれ周回方向に延在する斜め下向きのテーパ部
90と断面L形の内部案内板92とが設けられる。カッ
プ上部側璧部84の側璧において、テーパ部90の背後
の部位には、内部案内板92で受けられた気流および/
またはミストをカップ64の外へ出すための通孔94が
形成されている。カップ64の上部側璧部84の外璧に
は、カップの外に出たミスト等をケーシング60の底部
へ送るための断面L形の第1および第2の外部案内板9
8,100が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理容器内で被処
理基板をスピン回転させて所定の処理を行うスピンナ型
の処理装置に係わり、特に処理液を用いた液処理を行う
スピンナ型の液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スピンナ型の液処理装置は、たとえば、
液晶表示ディスプレイ(LCD)や半導体デバイス製造
のフォトリソグラフィー工程において被処理基板(LC
D基板、半導体ウエハ等)をスピン回転させて行う洗
浄、レジスト塗布、現像等の工程に用いられている。
【0003】スピンナ型の液処理装置においては、被処
理基板をほぼ水平に回転させながら基板上に処理液(洗
浄液、レジスト液、現像液、リンス液等)を供給するの
で、基板から処理液が不可避的に四方へ飛散してしま
う。そこで、基板の周囲を囲むように処理容器の側璧を
カップ状に形成し、基板から四方へ飛散した処理液をカ
ップ内壁に当てて、処理容器の底に設けたドレイン口か
ら容器の外へ排出するようにしている。また、処理容器
の底に上記ドレイン口とは別個の排気口を設け、容器内
の雰囲気を排気口から排気するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなスピンナ型の液処理装置では、基板の回転により
発生する異物を含む気流および/または液処理中に基板
から飛散する処理液のミスト(液滴)が容器底部の排液
口または排気口へ全部引き込まれることはなく、相当量
の気流および/またはミストが基板付近に浮遊したり周
囲の各部とりわけカップ内壁に付着する。
【0005】さらに、洗浄やリンス等の液処理後に基板
を回転させて処理液を振り切るスピン乾燥では、回転速
度が数段高くなるため、基板はもちろんカップ内壁等か
らも細かいミスト等が多量に発生しやすく、しかも、発
生したミスト等がカップ内壁に沿って上昇する気流に乗
って基板上方に舞い(巻き)上がり、それから降りてき
て基板表面に付着または再付着するという不具合があっ
た。もちろん、このような基板へのミスト等の付着は、
コンタミネーションやパーティクルの原因となり、望ま
しくない。
【0006】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、処理中または処理の前後で被処理基
板を回転させる際に基板ないし基板周囲の各部から発生
したミストおよび/または異物が基板に付着するのを効
果的に防止または抑制して、処理品質を向上させる基板
処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一態様の基板処理装置は、処理容器内で
被処理基板を載せて保持する保持手段、たとえばチャッ
クプレートを有し、前記基板を前記チャックプレートと
一緒にほぼ水平に回転させる回転手段、たとえばスピン
チャック機構と、前記チャックプレート側から前記処理
容器の内壁に当たる気流の風圧を強めるための前記チャ
ックプレートの裏側に設けられた送風手段、たとえばフ
ィンとを具備する。
【0008】この基板処理装置の構成において、チャッ
クプレート裏側のフィンは、チャックプレート上の基板
に何ら干渉することなく、チャックプレート側から処理
容器の内壁に当たる気流の風圧を強め、これによって容
器内壁付近のミストを効果的に容器底部へ落とすことが
できる。特に、処理容器の内壁にチャックプレートまた
は基板に近接した位置にて斜め下方に向いたテーパ部を
設ける構成においては、このテーパ部にミスト等が集ま
りやすいうえ、ここに風圧の大きな気流が当たることで
ミスト等を一層効果的に落とすことができる。処理容器
の内壁に当たる気流の向きは法線方向つまり基板側から
みて放射方向に近い方向が好ましく、そのためにはチャ
ックプレート裏側に設けるフィンを放射状に延ばす構成
とするのが好ましい。
【0009】本発明の別の態様の基板処理装置は、処理
容器内で被処理基板を載置して保持するチャックプレー
トを有し、前記基板を前記チャックプレートと一緒にほ
ぼ水平に回転させるスピンチャック機構と、前記処理容
器の内壁に沿って上昇する気流またはミスト等を受けて
径方向外側へ案内する内部案内部材とを具備する。
【0010】スピン回転中、基板およびチャックプレー
ト側から処理容器の内壁に当たった気流の一部は容器内
壁に沿って上昇する。基板やその周囲の各部で発生した
ミスト等がこの上昇気流に乗ると、基板上方に舞い(巻
き)上がり、それから下降気流となって基板上に降りて
くる。この処理装置の構成においては、容器内壁に沿っ
て上昇するミスト等が途中で内部案内部材に受け止めら
れ、進路を径方向外側へ変えられる。このことにより、
基板上方へのミスト等の巻き上がりが防止ないし抑制さ
れる、ひいては基板表面へのミスト等の付着が防止ない
し抑制される。
【0011】内部案内部材は、好ましくは、処理容器内
壁のテーパ部の上端部に対して流体通路のための間隙を
形成しつつ径方向の内側から外側まで延在する構成であ
ってよい。また、上昇するミスト等を内部案内部材で確
実にトラップできるように、好ましくは、内部案内部材
の下端が該テーパ部の上端よりも低い構成でよい。ま
た、内部案内部材でトラップしたミスト等を処理容器内
から除去するために、処理容器の側璧に開口を設け、内
部案内部材より案内されてきた気流またはミスト等を該
開口を通して容器の外に逃がす構成としてよい。
【0012】さらに、処理容器の外で上記開口より出た
ミスト等を下方に案内する第1の案内部材を設けること
で、容器の外に放出されたミスト等が容器側璧を越えて
容器内に戻ってきたり、あるいは基板の搬入出の際に基
板や搬送系等に付着するようなことが回避される。
【0013】また、本発明の基板処理装置においては、
前記処理容器を、昇降移動可能な上部側璧部と、この上
部側璧部と径方向で部分的に隙間を空けて対向する下部
側璧部と容器底部とを含む固定設置された容器本体とで
構成することができる。かかる容器構成では、上部側璧
部と下部側璧部との間の隙間からミストが漏れることが
ある。そこで、この容器の外に漏れたミストを下方に案
内するための第2の外部案内部材を設けることが好まし
い。この第2の外部案内部材は、独立した構造でもよ
く、あるいは第1の外部案内個部材と一体に構成されて
もよい。
【0014】また、本発明の基板処理装置においては、
処理容器が少なくとも底面と側璧とを有する室内に収容
され、この室の処理容器外側の底面または側璧の下部に
排気口が設けられ、この排気口が排気系統に接続された
構成であってよい。
【0015】本発明のさらに別の基板処理装置は、処理
容器内で被処理基板を載置して保持する保持手段たとえ
ばチャックプレートを有し、前記基板を前記チャックプ
レートと一緒にほぼ水平に回転させる回転手段たとえば
スピンチャック機構と、前記チャックプレート側から前
記処理容器の内壁に向かう気流の風力を強めるための前
記チャックプレートの裏側に設けられた送風手段たとえ
ばフィンと、前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流
および/またはミストを受けて径方向外側へ案内する内
部案内部材とを具備する。
【0016】この構成においては、上記のようなフィン
の作用と内部案内部材の作用との相乗効果が得られる。
より詳細には、フィンの作用により強い風圧の気流が処
理容器の内壁に(好ましくは法線方向に)当たることに
よって、容器内壁付近のミスト等の一部を容器底部へ効
果的に落とすとともに、残りのミスト等を容器内壁に沿
って強い風圧で上昇させ、上昇したミスト等を内部案内
部材によりトラップまたは除去することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0018】図1に、本発明の基板処理装置が適用可能
な塗布現像処理システムの構成を示す。この塗布現像処
理システムは、たとえばLCD基板を被処理基板とし、
LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程
の中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポ
ストベークの各処理を行うものである。露光処理は、こ
のシステムに隣接して設置される外部の露光装置(図示
せず)で行われる。
【0019】この塗布現像処理システムは、大きく分け
て、カセットステーション(C/S)10と、プロセス
ステーション(P/S)12と、インタフェース部(I
/F)14とで構成される。
【0020】システムの一端部に設置されるカセットス
テーション(C/S)10は、複数の基板Gを収容する
カセットCを所定数たとえば4個まで載置可能なカセッ
トステージ16と、このステージ12上のカセットGに
ついて基板Gの出し入れを行うサブアーム機構20とを
備えている。このサブアーム機構20は、基板Gを保持
できる搬送アームを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作
可能であり、後述するプロセスステーション(P/S)
12側の搬送装置38と基板Gの受け渡しを行えるよう
になっている。
【0021】プロセスステーション(P/S)12は、
上記カセットステーション(C/S)10側から順に洗
浄プロセス部22と、塗布プロセス部24と、現像プロ
セス部26とを基板中継部23、薬液供給ユニット25
およびスペース26を介して(挟んで)横一列に設けて
いる。
【0022】洗浄プロセス部22は、2つのスクラバ洗
浄ユニット(SCR)28と、上下2段の紫外線照射/
冷却ユニット(UV/COL)30と、加熱ユニット
(HP)32と、冷却ユニット(COL)34とを含ん
でいる。
【0023】塗布プロセス部24は、レジスト塗布ユニ
ット(CT)40と、減圧乾燥ユニット(VD)42
と、エッジリムーバ・ユニット(ER)44と、上下2
段型アドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6と、上下2段型加熱/冷却ユニット(HP/COL)
48と、加熱ユニット(HP)50とを含んでいる。
【0024】現像プロセス部26は、3つの現像ユニッ
ト(DEV)52と、2つの上下2段型加熱/冷却ユニ
ット(HP/COL)54と、加熱ユニット(HP)5
6とを含んでいる。
【0025】各プロセス部22,24,26の中央部に
は長手方向に搬送路36,52,58が設けられ、主搬
送装置38,54,60が各搬送路に沿って移動して各
プロセス部内の各ユニットにアクセスし、基板Gの搬入
/搬出または搬送を行うようになっている。なお、この
システムでは、各プロセス部22,24,26におい
て、搬送路36,52,58の一方の側にスピンナ系の
ユニット(SCR,CT,DEV等)が配置され、他方
の側に熱処理系のユニット(HP,COL等)が配置さ
れている。
【0026】システムの他端部に設置されるインタフェ
ース部(I/F)14は、プロセスステーション12と
隣接する側にイクステンション(基板受け渡し部)54
およびバッファステージ56を設け、露光装置と隣接す
る側に搬送機構58を設けている。
【0027】図2に、この塗布現像処理システムにおけ
る処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C
/S)10において、サブアーム機構20が、ステージ
12上の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り
出し、プロセスステーション(P/S)12の洗浄プロ
セス部22の搬送装置38に渡す(ステップS1)。
【0028】洗浄プロセス部22において、基板Gは、
先ず紫外線照射/冷却ユニット(UV/COL)30に
順次搬入され、最初の紫外線照射ユニット(UV)では
紫外線照射による乾式洗浄を施され、次の冷却ユニット
(COL)では所定温度まで冷却される(ステップS
2)。この紫外線洗浄では主として基板表面の有機物が
除去される。
【0029】次に、基板Gはスクラバ洗浄ユニット(S
CR)28の1つでスクラビング洗浄処理を受け、基板
表面から粒子状の汚れが除去される(ステップS3)。
スクラビンク洗浄の後、基板Gは、加熱ユニット(H
P)32で加熱による脱水処理を受け(ステップS
4)、次いで冷却ユニット(COL)34で一定の基板
温度まで冷却される(ステップS5)。これで洗浄プロ
セス部22における前処理が終了し、基板Gは、主搬送
装置38により基板受け渡し部23を介して塗布プロセ
ス部24へ搬送される。
【0030】塗布プロセス部24において、基板Gは、
先ずアドヒージョン/冷却ユニット(AD/COL)4
6に順次搬入され、最初のアドヒージョンユニット(A
D)では疎水化処理(HMDS)を受け(ステップS
6)、次の冷却ユニット(COL)で一定の基板温度ま
で冷却される(ステップS7)。
【0031】その後、基板Gは、レジスト塗布ユニット
(CT)40でレジスト液を塗布され、次いで減圧乾燥
ユニット(VD)42で減圧による乾燥処理を受け、次
いでエッジリムーバ・ユニット(ER)44で基板周縁
部の余分(不要)なレジストを除かれる(ステップS
8)。
【0032】次に、基板Gは、加熱/冷却ユニット(H
P/COL)48に順次搬入され、最初の加熱ユニット
(HP)では塗布後のベーキング(プリベーク)が行わ
れ(ステップS9)、次に冷却ユニット(COL)で一
定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。なお、
この塗布後のベーキングに加熱ユニット(HP)50を
用いることもできる。
【0033】上記塗布処理の後、基板Gは、塗布プロセ
ス部24の主搬送装置54と現像プロセス部26の主搬
送装置60とによってインタフェース部(I/F)54
へ搬送され、そこから露光装置に渡される(ステップS
11)。露光装置では基板G上のレジストに所定の回路パ
ターンを露光される。そして、パターン露光を終えた基
板Gは、露光装置からインタフェース部(I/F)54
に戻される。インタフェース部(I/F)54の搬送機
構58は、露光装置から受け取った基板Gをイクステン
ション54を介してプロセスステーション(P/S)2
4の現像プロセス部26に渡す(ステップS11)。
【0034】現像プロセス部26において、基板Gは、
現像ユニット(DEV)52のいずれか1つで現像処理
を受け(ステップS12)、次いで 加熱/冷却ユニット
(HP/COL)54の1つに順次搬入され、最初の加
熱ユニット(HP)ではポストベーキングが行われ(ス
テップS13)、次に冷却ユニット(COL)で一定の基
板温度まで冷却される(ステップS14)。このポストベ
ーキングに加熱ユニット(HP)56を用いることもで
きる。
【0035】現像プロセス部26での一連の処理が済ん
だ基板Gは、プロセスステーション(P/S)24内の
搬送装置60,54,38によりカセットステーション
(C/S)10まで戻され、そこでサブアーム機構20
によりいずれか1つのカセットGに収容される(ステッ
プS1)。
【0036】この塗布現像処理システムにおいては、ス
クラバ洗浄ユニット(SCR)28、レジスト塗布ユニ
ット(CT)40および現像ユニット(DEV)52に
それぞれスピンナ型の洗浄処理装置、塗布装置および現
像装置を使用することが可能であり、したがってこれら
のユニット(SCR)、(CT)、(DEV)に本発明
を適用することができる。
【0037】以下、図3〜図10につき本発明をスクラ
バ洗浄ユニット(SCR)28に適用した一実施形態を
説明する。
【0038】図3、図6および図7に、本発明によるス
クラバ洗浄ユニット(SCR)28の要部の構成を示
す。このユニット(SCR)28は、有底のハウジング
またはケーシング60を有し、このケーシング60の中
にスピンナ型のスクラバ洗浄装置62を設けている。
【0039】スクラバ洗浄装置62は、基本的には、処
理容器として機能するカップ64と、このカップ64の
内側に設けられたスピンチャック機構66と、カップ6
4に出入り可能に設けられた洗浄機構120とで構成さ
れている。
【0040】スピンチャック機構66は、矩形の基板G
をほぼ水平に載せて保持できる円板型の保持手段、たと
えばチャックプレート68を有している。このチャック
プレート68の上面には、図3に示すように基板Gを担
持するための手段、たとえば多数の支持ピン70が適当
な配置パターンで離散的に固定取付されるとともに、図
4に示すように基板Gの四隅を両側縁で保持するための
手段、たとえば保持ピン72が固定取付されている。ま
た、基板昇降手段、たとえばリフトピン74を昇降可能
に通すための複数個たとえば4個の貫通孔76がチャッ
クプレート68に形成されている。チャックプレート6
8は、剛体たとえばステンレス鋼で構成されてよく、支
持ピン70および保持ピン72の少なくとも基板Gと接
触する部分には基板を傷つけないような部材たとえば樹
脂、ゴム等を用いて良い。
【0041】さらに、この実施例におけるチャックプレ
ート68の裏面には、図5に明示するように、送風手段
として、たとえばプレートの中心部付近から周縁部付近
まで放射状に延びる複数個たとえば6個の突条型フィン
78がプレートと一体に、またはプレートに固着して設
けられている。このフィン78のサイズおよび個数は任
意に選定できる。
【0042】チャックプレート68の裏面中心部には回
転支持軸80の上端部が固着されており、この回転支持
軸80の下端部はスピンチャック機構66の駆動部82
内に設けられている回転駆動モータ(図示せず)に作動
結合されている。該回転駆動モータの回転駆動により回
転支持軸80を介してチャックプレート68と、このチ
ャックプレート68上に機械的に保持される基板Gとが
一体に設定速度で回転するようになっている。駆動部8
2は、ケーシング60の底に固定されている。
【0043】駆動部82内には、リフトピン74を昇降
させるための駆動手段たとえばエアシリンダ(図示せ
ず)も設けられている。基板Gの搬入/搬出時には、該
エアシリンダのピストンロッドが前進(上昇)すること
で、図3に示すように各リフトピン74がチャックプレ
ート68の上方に設定された所定の高さ位置まで上昇
し、主搬送装置38(図1)との間で基板Gの受け渡し
を行うようになっている。定常時は、該エアシリンダの
ピストンロッドが原点位置に後退し、各リフトピン74
はチャックプレート68よりも下の位置に退避してい
る。リフトピン74の先端部も基板Gを傷つけないよう
な部材で形成してよい。
【0044】カップ64は、チャックプレート68およ
び基板Gの周囲を取り囲む昇降移動可能な上部側璧部8
4と、この上部側璧部84と径方向で部分的に隙間Fを
空けて対向する下部側璧部86と、この下部側璧部86
と一体的に構成され、かつケーシング60の底に直接ま
たはスピンチャック機構66の駆動部82を介して固定
された底板部88とを有している。
【0045】カップ64の外または内部(カップ駆動部
82内)には、カップ64の上部側璧部84を支持し、
かつ設定された昇降範囲内で任意の高さに昇降駆動でき
る公知のカップ支持・昇降機構(図示せず)が設けられ
ている。図3に示すように、基板Gの受け渡し時には、
主搬送装置38の搬送アーム(図示せず)をカップ内側
に通すため、上部側璧部84が最も低い設定位置に下降
している。しかし、処理中は、図6および図7に示すよ
うに、上部側璧部84がチャックプレート68側からの
液滴や気流を受けるのに適した高さに上昇(位置)して
いる。
【0046】この実施例において、カップ64の上部側
璧部84の内壁面には、処理中のカップ高さ位置(図
6、図7)で基板Gおよびチャックプレート68の側面
に近接し、基板Gおよびチャックプレート68側から四
方(周囲)に飛散する液滴を受け止めて下方に落とすた
めの斜め下方に向いたテーパ部90が設けられている。
このテーパ部90は、平板状のものを図示しているが、
断面が楔状のものでもよく、あるいは湾曲面に形成され
たものでもよい。
【0047】さらに、カップ上部側璧部84の内壁面に
は、周回方向に沿ってテーパ部90の上端部に被さるよ
うに、断面L形の内部案内板92が設けられている。よ
り詳細には、内部案内板92は、テーパ部90の上端部
よりも高い位置で上部側璧部84の内壁面よりカップ中
心側にほぼ水平に延びて、テーパ部90の上端部よりも
径方向内側の位置でほぼ直角に折曲して垂直下方に延び
(垂れ)、テーパ部90の上端部より幾らか低い位置で
終端する。つまり、内部案内板92は、テーパ部90の
上端部に対して流体通路のための間隙を形成しつつ径方
向の内側から外側まで延在している。内部案内板92の
形状も種々の変形が可能であり、たとえば直角に折曲し
ていなくてもよく、湾曲面になっていてもよい。
【0048】図4に示すように、テーパ部90および内
部案内板92には、それぞれ周回方向に適当な間隔を置
いてカップ内璧寄りの部位に液滴を壁伝いにカップ底部
の排液回収室93へ導く(落とす)ための複数個たとえ
ば4個の通孔90aおよび92aが穿孔されている。
【0049】カップ上部側璧部84の側璧において、テ
ーパ部90の背後の部位には、より詳細にはテーパ部9
0の基端部と内部案内板92の基端部との間の部位に
は、カップ周回方向に沿って所定の間隔またはピッチで
多数の通孔または開口94が形成されている。この通孔
94の大きさ、形状および配列パターンは任意に選択で
きる。
【0050】カップ上部側璧部84は、内部案内板92
よりも高い位置に、内部案内板92と同様に上方に向か
って径方向内側にテーパ状に延在する遮蔽板96を有し
ている。
【0051】カップ上部側璧部84の外壁には、周回方
向に沿って通孔94に上から掛かるように断面L形の第
1の外部案内板98が設けられている。より詳細には、
第1の外部案内板98は、通孔94よりも高い位置でカ
ップ上部側璧部84の外壁からほぼ水平に径方向外側に
延びて、一定の位置でほぼ直角に下方に折曲して通孔9
4の前で延び(垂れ)ている。通孔94よりカップ64
の外に出た気流やミストは、この第1の外部案内板98
により下方つまりケーシング60の底部側へ案内される
ようになっている。
【0052】さらに、カップ上部側璧部84の外壁に
は、周回方向に沿って下部側璧部86の外側で隙間Fに
上から掛かるように断面L形の第2の外部案内板100
も設けられている。隙間Fよりカップ64の外に出た気
流および/またはミストは、この第2の外部案内板10
0により下方つまりケーシング60の底部側へ案内され
るようになっている。第1の外部案内板98と第2の外
部案内板100との関係では、前者(98)からの気流
の流れが後者(100)によって妨害されないように、
前者(98)の垂直案内部よりも後者(100)の垂直
案内部を半径方向の内側に位置させるのがよい。
【0053】ケーシング60の底面60bには、1箇所
または複数箇所に排気口102が設けられている。各排
気口104は、排気管106を介して外部排気系統たと
えば排気ダクト(図示せず)に連通している。
【0054】カップ下部側璧部86の内側には、周回方
向に沿って上記排液回収室93が形成されている。この
排液回収室93の底面は、周回方向において高低差があ
り、最も低い部位に排液口106が設けられている。こ
の排液口106は、排液管108を介して排液タンク
(図示せず)に通じている。
【0055】上記排液回収室93の上方の空間は排液流
路だけでなく排気流路も兼ねており、カップ底板部88
において排液回収室93よりも内側の部位に排気口11
0が設けられている。この排気口110は、排気管11
2を介して外部排気系統たとえば排気ダクトに連通して
いる。チャックプレート68の下には、排液および排気
流路を構成する傘状の隔壁板114が設けられている。
【0056】このスクラバ洗浄装置62における洗浄機
構120は、たとえば図6に示すようなブラシスクラバ
機構122と洗浄ノズル機構124とを有する。図6に
は説明の便宜上両機構122,124を同時に示してい
るが、通常はブラシスクラバ機構122によるブラッシ
ング洗浄が先に行われ、その後に洗浄ノズル機構124
によるスプレー洗浄が行われるようになっており、一方
の機構が作動している間、他方の機構はカップ64の外
でケーシング60の隅部に設けられた所定の待機位置
(図示せず)で待機している。
【0057】ブラシスクラバ機構122は、たとえば、
複数のディスクブラシ126を基板Gの表面に一定の圧
力で接触させながら回転駆動するブラシ回転駆動部12
8と、この駆動部128をガイド130に沿って基板G
の長辺方向に送るブラシ送り機構(図示せず)とを有し
ている。
【0058】洗浄ノズル機構124は、たとえば、基板
Gの表面に向けて真上から洗浄液を吐出する複数本のノ
ズル132と、これらのノズル132に洗浄液を供給す
る洗浄液供給部(図示せず)と、ノズル132をガイド
134に沿って基板Gの長辺方向に送るノズル送り機構
(図示せず)とを有している。なお、洗浄ノズル機構1
24によるブロー洗浄に際しては、スピンチャック機構
66も作動し、基板Gが回転するようになっている。
【0059】次に、この実施例におけるスクラバ洗浄ユ
ニット(SCR)28の作用を説明する。
【0060】洗浄プロセス部22の主搬送装置38が基
板Gをユニット(SCR)28に搬送してくると、この
タイミングに合わせて図3に示すようにリフトピン74
が所定の高さ位置まで上昇し、主搬送装置38より基板
Gを受け取る。この時、カップ64の上部側璧部84は
図3に示す最下位の高さ位置に下降しており、主搬送装
置38の搬送アームはカップ64の中に入ることができ
る。
【0061】次いで、リフトピン74は基板Gを水平に
担持したまま下降し、チャックプレート68に基板Gを
載せる。チャックプレート68上で基板Gは支持ピン7
0に担持され、保持ピン72によって保持される。主搬
送装置38の搬送アームがカップ64の外あるいはケー
シング60の外に出た後で、カップ上部側璧部84は図
6または図7の高さ位置まで上昇する。
【0062】上記のようにして基盤Gの搬入が完了した
後、ブラシスクラバ機構122によるブラッシング洗浄
が開始される(図6)。このブラッシング洗浄では、デ
ィスクブラシ126が基板Gの表面に一定の圧力で接触
しながら回転し、かつ基板上を端から端まで移動する。
これにより、基板表面の全体にわたって汚れが除去され
る。
【0063】このブラッシング洗浄に際してディスクブ
ラシ126に洗浄液を供給してよい。その場合、ブラシ
126ないし基板Gから四方に洗浄液が飛散する。飛散
した洗浄液は、カップ64の上部側璧部84の内壁に当
たってから、カップ底部の排液回収室93に集められ、
排液口106よりカップ64の外へ排出される。ここ
で、カップ上部側璧部84の最上部の遮蔽板96まで飛
散した処理液は、内部案内板92およびテーパ部90の
通孔92a,90aを通って内璧伝いに排液回収室93
まで落ちる。
【0064】ブラッシング洗浄が終了した後、今度は洗
浄ノズル機構124によるブロー洗浄が行われる。この
ブロー洗浄では、ノズル132が超音波振動の高圧洗浄
液を基板Gに向けて噴射しながら、基板上を水平方向に
往復移動する。一方、スピンチャック機構66も作動し
て、基板Gをチャックプレート68と一体に所定の回転
速度で回転させる。これにより、基板Gの表面全体が漏
れなくブロー洗浄され、先のブラッシング洗浄によって
も除去しきれなかった汚れが洗い落とされる。
【0065】洗浄ノズル機構124によるブロー洗浄で
は、基板Gに多量の高圧洗浄液が供給されるうえ、基板
Gがスピン回転するため、基板Gから四方へ飛散する洗
浄液は多量でかつ勢いがある。しかし、飛散した洗浄液
は、上記と同様にカップ上部側璧部84の内壁に当たっ
てからカップ底部の排液回収室93に集められ、排液口
106よりカップ64の外へ排出される。
【0066】また、ブロー洗浄中は、基板Gおよびチャ
ックプレート68のスピン回転により、それらの周囲に
気流およびミストが発生する。この実施例では、チャッ
クプレート68の裏面に放射状に延在するフィン78が
設けられているため、フィン78の整流作用によりチャ
ックプレート68側からカップ上部側璧部84の内壁に
当たる気流の風圧が、特に放射方向または法線方向の風
圧が強められる。
【0067】これにより、図8に示すように、カップ上
部側璧部84の内壁、特にテーパ部90の内側面に大き
な風圧で気流が当たり、壁面に付着しているミスト等m
の多くが下方の排液または排気流路へ押し流されると同
時に、テーパ部90に沿って上昇気流が発生し、この上
昇気流に乗ってミスト等mも上昇する。
【0068】しかし、この上昇気流および上昇ミスト等
mは、テーパ部90の上端を越えた直後に内部案内板9
2の内側に入り込み、そこから通孔94を通ってカップ
上部側璧部84の外へ出る。外へ出たミスト等mは、第
1の外部案内板98によりケーシング60の底部へ向け
て排出される。
【0069】また、カップ底部の排液回収室93に落下
したミスト等mのうちの一部はカップ上部側璧部84と
カップ下部側璧部86との間の隙間Fからカップ64の
外へ漏れる。しかし、漏れたミスト等mは、第2の外部
案内板100に当たり、ケーシング60の底部へ向けて
排出される。ケーシング60の底部に集められたミスト
等は、気流と一緒に排気口102からユニットの外へ排
出される。
【0070】このように、基板Gをスピン回転させなが
ら基板上に処理液(洗浄液)を供給する液処理において
は、チャックプレート68側からの放射方向の風圧が大
きい気流により、基板付近で発生したミスト等の一部は
カップ底部に効率よく落とされるとともに、残りのミス
ト等はカップ内壁に沿って勢い良く上昇し、かつその矢
先に内部案内板92によりトラップされ、通孔94から
カップの外へ放出される。このため、基板Gの真上への
ミスト等の舞い(巻き)上がりがなくなる。
【0071】そして、カップ64の外へ出たミスト等
は、第1の外部案内板98によりケーシング60の底部
へ案内され、排気口102よりユニットの外へ排出され
るため、カップ遮蔽板96を越えてカップ64の内側へ
舞い戻ったりすることはなく、ケーシング60の内壁6
0aに付着して残ることもない。さらに、カップ上部側
璧部84とカップ下部側璧部86との間の隙間Fから漏
れたミスト等も、第2の外部案内板100によりケーシ
ング60の底部へ案内され、排気口102よりユニット
の外へ排出されるため、上方へ浮遊することはなく、内
壁60aに付着して残ることもない。
【0072】上記のような洗浄ノズル機構124による
ブロー洗浄が終了すると、図7に示すように乾燥機構1
20をカップ64の外へ退避させた状態でスピン乾燥が
行われる。このスピン乾燥では、スピンチャック機構6
6が基板Gをブロー洗浄時よりも大きな回転速度で一定
時間回転させる。この高速回転により、基板Gの表面な
いし裏面に付着していた洗浄液が遠心力によって周囲に
振り切られ、短時間で基板Gは乾燥した状態になる。
【0073】このスピン乾燥において、カップ上部側璧
部84の内壁(特にテーパ部90の内壁)には、基板G
およびチャックプレート68側からのミストおよび気流
がブロー洗浄時よりも大きな圧力および風圧で当たる。
ここで、基板Gより周囲に飛散するミスト等はブロー洗
浄時よりも格段に細かい。このような気流およびミスト
等が大きな風圧および圧力でカップ内壁(特にテーパ部
90の内壁)に当たることにより、図8に示すようなカ
ップ内壁に沿ってミスト等mおよび気流をカップ底部へ
押しやる作用、およびカップ内壁に沿って気流およびミ
スト等mを上昇させる作用が一層顕著に奏される。
【0074】そして、カップ底部の排液回収室93に集
められたミスト等mは、排液となって排液口106より
ユニットの外へ排出される。また、カップ底部に流れた
気流は排気口110からユニットの外へ排出される。こ
の実施例では、風圧の大きい下降気流に対応して、排気
口110に通じる排気流路を大きくしている。また、カ
ップ上部側璧部84とカップ下部側璧部86との間の隙
間Fからミスト等mが漏れても、ブロー洗浄時と同様第
2の外部案内板100によりケーシング60の底部へ案
内され、排気口102よりユニットの外へ排出される。
【0075】一方、カップ内壁(特にテーパ部90の内
壁)に沿って上昇したミスト等mは上昇気流と一緒に内
部案内板92にキャッチされて、通孔94からカップの
外へ放出され、第1の外部案内板98によりケーシング
60の底部へ送られ、排気口102よりユニットの外へ
排出される。
【0076】このように、内部案内板92が気流および
ミスト等の上昇を絶ち切るので、カップ64の内側で気
流ないしミスト等の巻き上がりが効果的に防止ないし抑
制される。さらに、カップ64の外では第1および第2
の外部案内板98とケーシング底部の排気口102とが
協働してミスト等の拡散を防止する。
【0077】上記のようして、基板Gやその周囲の各部
(特にカップ内壁)から発生したミスト等の殆どがカッ
プの底部および側璧の2つのルートで速やかにユニット
の外へ排出される。これにより、ミスト等が基板Gに付
着または再付着しないようになっている。
【0078】上記のようなスピン乾燥が終了すると、図
3に示すように、リフトピン74が上昇して基板Gをス
ピンプレート68から所定の高さ位置まで持ち上げ、カ
ップ上部側璧部84が最も低い設定位置まで下降する。
そこに、主搬送装置38の搬送アームが入ってきて、リ
フトピン74から基板Gを受け取って、ユニット(SC
R)28の外へ搬出する。搬出された基板Gの表面は、
上記のようなスクラビング洗浄を施されており、かつミ
スト等が殆ど付着していないので、清浄度の高い面にな
っている。したがって、次工程のレジスト塗布処理や現
像処理においてもコンタミネーションやパーティクルの
少ない処理結果を得ることができ、ひいては歩留まりの
高いLCDを得ることができる。
【0079】上記した実施例では、カップ上部側璧部8
4に第1および第2の外部案内板98,100を別個に
設けた。しかし、たとえば図9に示すように、上方に取
り付けられる第1の外部案内板98の垂直案内部を隙間
Fの出口より低い位置まで下方に延長させ、この延長部
分98aで第2の外部案内板100を代用させることが
できる。
【0080】また、第1または第2の外部案内板98,
100をたとえば断面コ状に形成してその底面または側
面に1つまたは複数個の排気口を設け、それらの排気口
を排気管を介してケーシング底部の排気口102に接続
する構成も可能である。ケーシング60の排気口は側璧
60aに設けてもよい。
【0081】上記の実施例では、カップ上部側璧部84
が内部案内板92よりも上方に延びる遮蔽部96を有し
ているため、内部案内板92の案内でカップ64の外に
出たミストは遮蔽部96の遮蔽作用によりカップ64の
内側には入りにくくなっている。したがって、たとえば
図10に示すように、第1および/または第2の外部案
内板98,100を省いた構成とすることも可能であ
る。
【0082】また、上記の実施例では、チャックプレー
ト68の裏面に設けられたフィン78による気流ないし
ミストの整流・風圧(圧力)増強作用が、カップ内壁の
テーパ部90によって高められている。しかし、カップ
内壁からテーパ部90を省いた構成であっても、効果の
度合いは減少するものの上記と同様のミスト等除去効果
が得られる。
【0083】上記の実施例では、カップ64の上部側璧
部84を下部側璧部86から分割し、昇降移動可能とし
ている。このカップ構成においては、スピン乾燥中(洗
浄中でもよい)に上部側璧部84を上下動させて、気流
が当たるカップ内壁の面積または領域を増やすようにし
てもよい。もっとも、カップ64を一体型や完全固定型
とすることも可能である。
【0084】また、上記の実施例におけるスクラバ洗浄
装置62はフィン78および内部案内板92の双方を有
する構成であったが、それらの片方を有する構成も可能
である。スピンプレート68上で基板Gを保持する手段
は、上記実施例のようにメカニカルなもの(保持ピン7
2)に限らず、たとえばバキューム吸着式の保持手段を
用いることも可能である。スピンプレート68の形状
は、フィン78の作用を高めるうえでは円形が好ましい
が、他の形状たとえば矩形でも可能である。フィン78
の形状も、放射方向の風圧を高めるうえでは上記実施例
のような放射状に延びる形体が好ましい。
【0085】しかし、図11に示すように、湾曲形状そ
の他の種々のフィン形状が可能であり、フィンの幅方向
の形状だけでなく高さ方向の形状も種々の変形・選択が
可能である。
【0086】また、図12に示すように、フィン78
を、スピンプレート68の裏面に一体にではなく、下方
に離して設置することもできる。図12において、フィ
ン78を取付または支持する回転板140は、回転支持
軸80に固着されている。この構成においては、フィン
78を回転板140の裏面または上面あるいは両面に設
けることが可能である。
【0087】上記実施例の塗布現像処理システムにおい
て、本発明を塗布ユニット(CT)40または現像ユニ
ット(DEV)56に適用した場合には、基本的には処
理液の供給機構が置き換わるだけで、処理容器とスピン
チャック機構は上記スクラバ洗浄ユニット(SCR)2
8のものと共通しており、上記と同様の作用効果が得ら
れる。
【0088】本発明の基板処理装置は、塗布現像処理用
の処理装置に限定されるものではなく、処理容器とスピ
ンチャック機構を用いる任意の処理装置に適用可能であ
る。したがって、処理の内容に応じてミスト以外の異物
も上記と同様の作用で除去することができる。本発明に
おける被処理基板はLCD基板に限らず、半導体ウエ
ハ、CD基板、フォトマスク、プリント基板等も可能で
ある。
【0089】
【発明の効果】上記したように、本発明の基板処理装置
によれば、処理中または処理の前後で被処理基板を回転
させる際に基板ないし基板周囲の各部から発生したミス
トおよび/または異物が基板に付着するのを効果的に防
止または抑制して、処理品質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置が適用可能な塗布現像処
理システムの構成を示す平面図である。
【図2】実施例の塗布現像処理システムにおける処理の
手順を示すフローチャートである。
【図3】実施例のスクラバ洗浄ユニット内の構成(基板
の搬入出時)を示す略断面図である。
【図4】実施例のスクラバ洗浄装置におけるチャックプ
レートの上面の構成を示す平面図である。
【図5】実施例のスクラバ洗浄装置におけるチャックプ
レートの裏面の構成を示す底面図である。
【図6】実施例のスクラバ洗浄ユニット内の構成(洗浄
時)を示す略断面図である。
【図7】実施例のスクラバ洗浄ユニット内の構成(スピ
ン乾燥時)を示す略断面図である。
【図8】実施例のスクラバ洗浄ユニットにおける主な作
用を示す図である。
【図9】実施例のスクラバ洗浄ユニットの一変形例を示
す部分略断面図である。
【図10】実施例のスクラバ洗浄ユニットの別の変形例
を示す部分略断面図である。
【図11】実施例におけるフィン構造の一変形例を示す
略平面図である。
【図12】実施例におけるフィン取付構造の別の変形例
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
28 スクラバ洗浄ユニット(SCR) 40 レジスト塗布ユニット(CT) 52 現像ユニット(DEV) 60 ケーシング 62 スクラバ洗浄装置 64 カップ(処理容器) 66 スピンチャック機構 68 チャックプレート 70 支持ピン 72 保持ピン 78 フィン 82 駆動部 84 カップ上部側璧部 86 カップ下部側璧部 90 テーパ部 92 内部案内板 93 排液回収室 94 通孔 96 遮蔽板 98 第1の外部案内板 100 第2の外部案内板 102 排気口 106 排液口 110 排気口 120 洗浄機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 651 H01L 21/30 563 564C Fターム(参考) 2H096 AA25 GA29 HA23 LA06 4F042 AA03 AA07 DF03 DF07 DF32 EB05 EB09 EB13 EB17 EB24 5F043 CC12 CC14 EE07 EE08 EE37 EE40 GG10 5F046 HA03 JA05 JA06 JA08 JA10 LA05 LA06 LA07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理容器内で被処理基板を載せて保持す
    る保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒にほ
    ぼ水平に回転させる回転手段と、 前記保持手段側から前記処理容器の内壁に当たる気流の
    風圧を強めるための前記保持手段の裏側に設けられた送
    風手段とを具備する基板処理装置。
  2. 【請求項2】 処理容器内で被処理基板を載置して保持
    する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒に
    ほぼ水平に回転させる回転手段と、 前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流および/また
    はミストを受けて径方向外側へ案内するための内部案内
    部材とを具備する基板処理装置。
  3. 【請求項3】 処理容器内で被処理基板を載置して保持
    する保持手段を有し、前記基板を前記保持手段と一緒に
    ほぼ水平に回転させる回転手段と、 前記保持手段側から前記処理容器の内壁に当たる気流の
    風圧を強めるための前記保持手段の裏側に設けられた送
    風手段と、 前記処理容器の内壁に沿って上昇する気流および/また
    はミストを受けて径方向外側へ案内するための内部案内
    部材とを具備する基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段が、前記保持手段の裏側に
    放射状に延在して設けられる請求項1または3に記載の
    基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理容器がその内壁に、前記基板ま
    たは前記保持手段に近接した位置にて斜め下方に向いた
    テーパ部を有する請求項1〜4のいずれかに記載の基板
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記内部案内部材が、前記テーパ部の上
    端部に対して流体通路のための間隙を形成しつつ径方向
    の内側から外側まで延在する請求項2〜5のいずれかに
    記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記内部案内部材の下端が前記テーパ部
    の上端よりも低い請求項2〜6のいずれかに記載の基板
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記処理容器がその側璧に、前記内部案
    内部材により案内されてきた前記気流および/またはミ
    ストを容器の外に逃がすための開口を有する請求項2〜
    7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】 前記処理容器が、前記内部案内部材より
    も高い位置に延在する側璧部を有する請求項2〜8のい
    ずれかに記載の基板処理装置。
  10. 【請求項10】 前記処理容器の外で前記開口より出た
    前記気流および/またはミストを下方に案内するための
    第1の外部案内部材を具備する請求項2〜9のいずれか
    に記載の基板処理装置。
  11. 【請求項11】 前記処理容器が、昇降移動可能な上部
    側璧部と、この上部側璧部と径方向で部分的に隙間を空
    けて対向する下部側璧部と容器底部とを含む固定設置さ
    れた容器本体とを有する請求項1〜10のいずれかに記
    載の基板処理装置。
  12. 【請求項12】 前記処理容器の外で前記上部側璧部と
    前記下部側璧部との間の前記隙間から出た前記気流およ
    び/またはミストを下方に案内するための第2の外部案
    内部材を具備する請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の外部案内部材が前記第1の
    案内部材の延長部分によって形成されている請求項12
    に記載の基板処理装置。
  14. 【請求項14】 前記基板に処理液を供給する処理液供
    給手段を具備する請求項1〜13のいずれかに記載の基
    板処理装置。
  15. 【請求項15】 前記処理容器がその底部に、外部排液
    系統に接続される排液口と外部排気系統に接続される第
    1の排気口とを有する請求項1〜14のいずれかに記載
    の基板処理装置。
  16. 【請求項16】 前記処理容器が少なくとも底面と側璧
    とを有する室内に収容され、前記室が前記処理容器の外
    側の前記底面または前記側璧の下部に外部排気系統に接
    続される第2の排気口を有する請求項1〜15のいずれ
    かに記載の基板処理装置。
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