JP3619902B2 - フェノール類の製法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、アニリン、ビスフェノール類、アルキルフェノール類およびフェノール樹脂の中間体等として化学工業において非常に重要な、フェノール類の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
芳香環にヒドロキシル基を有するフェノール類のうち、最も代表的な化合物であるフェノールは、その大部分がキュメン法により製造されている。しかしキュメン法フェノール製造プロセスは、アルキル化、酸化、分解等の多段の工程からなり、またフェノールと等モルのアセトンを副生するといった問題を抱えている。
【0003】
このキュメン法に代わるものとしては、ベンゼンからクロルベンゼンを経るラシッヒ法、トルエンから安息香酸を経るトルエン酸化法などのプロセスがあり、工業化されている。しかしこれらの既存プロセスも、装置の腐食、多段工程による設備費の増加、固体やスラリーを扱うための煩雑さ等の問題がある。
【0004】
また、芳香環にヒドロキシル基を有する多環式芳香族化合物に関しては、非縮合環式化合物であるジフェニルや、縮合環式化合物であるナフタレンを原料にスルホン化し、それぞれフェニルフェノールやナフトールを製造する方法が工業的に確立されている。しかし、このプロセスでも同様に酸、アルカリによる装置の腐食等の問題がある。
【0005】
この様に、ヒドロキシル基を有する芳香族化合物の既存プロセスは多くの問題点がある為、対応する芳香族化合物を直接酸化して、目的とするフェノール類を得ようとする試みが成されてきた。例えば、フェノール類の最も代表的化合物であるフェノールを得る方法として、ベンゼンを600℃前後の高温で酸化する方法や、室温付近の温和な条件で酸化する反応も報告されている。例えば、特開昭56−87527号公報は、燐および亜鉛等、あるいは燐、銀および亜鉛等の金属酸化物、又は燐酸塩を触媒としてメタノール共存下で直接酸化しフェノールを製造している。また、特開昭61−85338号公報は液相中、金属ポルフィリン、イミダゾール、白金および水素存在下、ベンゼンと酸素を反応させフェノールを製造する方法を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、既存プロセスに代わって芳香族化合物を直接酸化することによりフェノール類を製造する方法について、従来より種々提案されているが、対応するフェノール類への転化率や選択率等については、未だ多くの改良すべき点が残っている。
【0007】
そこで、本発明の目的は効率よく芳香族類の酸化を行ない、高選択率でフェノール類を製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような現状に鑑み、本発明者らは、芳香族化合物類の酸化を効率よく行なう方法につき鋭意研究を進め、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は、芳香族化合物を酸素と水素を含む混合ガスと反応させるか又は、交互に含酸素ガスと含水素ガスと反応させ、液相でフェノール類を製造するにあたり、周期律表第VIII族の貴金属を担体に担持した触媒、あるいは、周期律表第VIII族の貴金属と、Va族より選ばれた一種以上からなる卑金属酸化物を担体に担持した触媒の存在下、バナジウム化合物を反応系に供給することによりバナジウム化合物が系内において溶存していることを特徴とするフェノール類の製造方法、および、これを液相流通反応で行なうフェノール類の製造方法に関する。
【0010】
以下に本発明について、更に詳細に説明する。
【0011】
本発明の方法において、担体に担持させる周期律表第VIII族の貴金属としては、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白金およびこれらの混合物を挙げることができる。これらのうち、パラジウム、白金が好ましい。これらの貴金属は担体に担持され、触媒に調製される。これらの貴金属を担体に担持する方法に特に制限はないが、例えば含浸法で担持することができる。この場合、VIII族の貴金属の原料としては、各種の無機、有機の化合物、例えば、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、無機錯塩、有機酸塩等を用いることができる。
【0012】
例えば、パラジウムの場合、塩化パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジウム等各種の無機酸塩、テトラアンミンジクロロパラジウム等の無機錯体、酢酸パラジウム等の有機酸塩が挙げられる。
【0013】
また、これらの貴金属の原料を担持する際に使用される溶媒としては、例えば水、塩酸水溶液、アンモニア水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、酢酸、ベンゼン、アルコール、アセトン等があげられる。
【0014】
本発明の方法において、担体に担持されたVIII族の貴金属は、フェノール類生成反応中に金属状態であることが必要である。この為、上記の担体に担持された貴金属の原料は使用される前に、還元処理が施される。この還元処理は触媒調製工程で行なっても、反応系中で還元しても差し支えない。この還元方法に特に制限はないが、通常の方法、例えばギ酸ナトリウム、ホルムアルデヒドやヒドラジン等の溶液で行なう湿式還元法、または、水素や一酸化炭素等を窒素やヘリウム等の不活性ガスで希釈した還元性ガスにより気相で行なう乾式還元法を用いることができる。還元処理温度は周期律表第VIII族の貴金属が還元されれば特に制限はないが、通常、湿式還元法では0〜200℃、乾式還元法では0〜500℃で行なえばよい。
【0015】
これら貴金属の担持量は、全触媒重量に対し、金属として通常0.01〜20重量%であり、好ましくは0.1〜10重量%である。担持する貴金属の量が20重量%を越えると、反応速度が大きくなる傾向があるものの、高価な貴金属を多量に使用するため、製造コストの上昇を招くことになる。一方、貴金属が0.01重量%より少ないと反応速度が遅くなり、工業プロセス上経済性が失われる。
【0016】
本発明の方法において、さらに、周期律表第VIII族の貴金属と、周期律表第Va族の卑金属酸化物より選ばれた一種以上を担体に担持した触媒を使用することができる。
【0017】
担持される卑金属酸化物としては、例えば周期律表Va族の五酸化バナジウム、酸化ニオブ等の単一成分の卑金属酸化物や、二種以上の卑金属酸化物から成るもの、また卑金属酸化物と他の酸化物から成るものが挙げられる。これらの卑金属酸化物のうち酸化バナジウム、酸化ニオブがより好ましく用いられる。
【0018】
卑金属酸化物を担体に担持する方法に特に制限はなく、例えば含浸法で担持することができる。卑金属酸化物の原料としては、例えば、アンモニウム塩、硝酸塩、塩化物、無機酸塩、酢酸塩、酸化物等が利用できる。これらの例としては、メタバナジン酸アンモニウム、酸化ニオブ等が挙げられる。
【0019】
これらの卑金属酸化物の原料は常法により、例えば前記の貴金属の原料の担持に用いられた溶媒を用いて担持し、その後、熱処理して対応する卑金属酸化物となる。最終的に卑金属酸化物が得られれば上記熱処理の方法に特に制限はないが、通常、酸素含有ガス等の流通下あるいは非流通下において、200〜1000℃の温度で熱処理が行なわれる。卑金属酸化物を担体に担持する場合その担持量は全触媒重量に対し卑金属酸化物として、通常0.1〜99重量%で好ましくは0.3〜20重量%である。
【0020】
本発明の方法において、上記の貴金属と卑金属酸化物の担持の順序に特に制限はなく、いずれかを先に担持、あるいは、同時に担持することもできる。その場合、VIII族の貴金属を先に又は同時に担持した場合には、まず熱処理を行ない、次に、還元処理を行なう。その方法は前述の態様で行なうことができる。本発明の方法においては、所定の担体に上記卑金属化合物を担持し、熱処理を行ない、しかる後に貴金属化合物を担持し、還元処理を行なう方法がより好ましい。
【0021】
本発明の方法において担体が使用されるが、一般に担体として使用されているものであれば特に制限はなく使用できる。例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアあるいはこれらの複合酸化物、ゼオライト、および、ヤシガラ活性炭などの炭素系担体を例示できる。担体として前記卑金属酸化物が用いられる場合もあるが、担体と同じ卑金属酸化物が担持されても何ら差し支えない。
【0022】
本発明の方法において、触媒は反応系内にバナジウム化合物を反応系に供給することによりバナジウム化合物を溶存させ使用される。バナジウム化合物を反応系内に共存させる方法にはとくに制限はなく、例えば、バナジウム化合物を溶媒や反応原料に溶解し、反応液中に供給したり、バナジウム化合物を反応液中に懸濁させ徐々に反応液中にバナジウム化合物を溶出させても良い。本反応において、反応系内に溶存されるバナジウム化合物は前記調製触媒の存在下にいわゆる助触媒として作用し、フェノール類の生成活性を飛躍的に増大させる。又、液相流通反応において、貴金属と卑金属酸化物を担持した触媒では、しばしば担持した卑金属酸化物が反応液中に溶出し、触媒活性が劣化することがあるが、この場合、バナジウム化合物を連続的に反応系内に供給することにより触媒活性の劣化を抑制することができる。
【0023】
バナジウム化合物の原料としては酸化物、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、アンモニウム塩、無機錯塩、有機酸塩等が挙げられる。例えば、五酸化バナジウム、三塩化バナジウム、オキシ三塩化バナジウム、メタバナジン酸アンモニウム、バナジウム(III)アセチルアセトネート、酸化バナジウムアセチルアセトネート、硫酸バナジル、シュウ酸バナジル等が例示できる。反応系内に溶存させるバナジウムの濃度は、反応形式によって異なるが、通常バナジウムとして1ppm〜5%であり、好ましくは5ppm〜2%である。溶存するバナジウムの量が1ppmより少ないと反応速度が遅くなりバナジウム化合物の添加効果は著しく小さくなる。一方、バナジウムが5%以上では、製造コストの上昇を招くことになる。
【0024】
反応に使用する触媒量は、反応形式によって異なるが、連続式に行なう場合には反応速度や熱収支により決定される為、一概に規定することは難しい。また、回分式あるいは半回分式に反応を行なう場合には、反応溶液に対して0.01〜30重量%で良く、この範囲より多く用いると反応液の攪拌に支障をきたす場合がある。
【0025】
本発明の方法において、原料として使用できる芳香族化合物は、少なくとも1つ以上の芳香環を有する芳香族化合物であり、これらは、アルキル基、ヒドロキシル基等の置換基で置換されていてもよい。このような、芳香族化合物として、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンおよびアニソール等の単環式芳香族化合物、ジフェニル、ジフェニルメタン、ジフェニルエーテル等の非縮合多環式芳香族化合物、ナフタレン、インデン等の縮合多環式芳香族化合物を挙げることができる。
【0026】
本発明の方法においては、反応は液相で行なうが、必要なら溶媒を用いてもよい。溶媒としては、原料である芳香族化合物それ自体を溶媒としてもよいし、または、他の適当な溶媒を用いてもよい。溶媒として使用できるものとしては、例えば、有機溶媒としてはペンタン、シクロヘキサンなどの飽和炭化水素類、アセトニトリルなどのニトリル類、メチルエーテル、エチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸が挙げられ、これらのいずれか一種あるいは二種以上を混合して溶媒とすることもできる。また、本反応は溶媒として水を使用することもできる。勿論、前述した有機溶媒類に水を混合して用いても良い。
【0027】
また、これらの反応溶媒に必要なら無機酸を添加することもできる。添加できる酸としては、リン酸、硫酸、硝酸などの無機酸を挙げることができる。無機酸を添加する場合には、触媒の成分の溶出、装置の腐蝕等の問題から0.5N以下の濃度となるように用いるのが好ましい。溶媒の量にとくに制限はないが、多すぎる場合は反応速度が遅くなるので、好ましくは溶媒濃度が反応溶液全体の1〜60重量%となるように添加量を調整する。
【0028】
本発明の方法においては、反応方法に特に制限はなく、例えば、反応は原料である芳香族化合物、触媒、酸素、水素及び必要であれば溶媒を一度に反応装置に仕込む回分式であっても、反応装置に酸素及び/又は水素を連続的に吹込む半回分式であっても、あるいは、芳香族化合物、酸素、水素等を連続的に供給すると共に未反応ガス及び、反応液を連続的に抜出す連続式であってもよい。
【0029】
また、本反応において供給する酸素および水素ガスは、窒素、へリウム、アルゴン、二酸化炭素等の不活性ガスで希釈されていても構わない。酸素は空気を利用することもできる。酸素の供給量は、反応方法や反応条件により変化するので、一概には決められないが、通常、触媒単位重量(g)当りの酸素供給量は0.01ml/min〜1000ml/minで行なわれる。0.01ml/min未満では生産性が不充分となり、また、1000ml/minを越えると、ガスの転化率が小さくなり経済的でなくなる。酸素と水素の割合には特に制限はなく任意に変えることができるが、水素/酸素(モル比)は好ましくは0.1〜10である。
【0030】
芳香族化合物を連続的に供給する場合、触媒単位重量(g)当りの芳香族化合物供給速度は1×10−5g/min〜102g/minで良い。1×10−5g/min未満では生産性が不充分となり、また、102g/minを越えると、未反応芳香族化合物の量が多くなり、経済的に不都合となる場合がある。
【0031】
反応温度及び圧力は原料である反応溶液が反応中に液相であれば特に制限されない。反応速度を速くする為に反応温度を高くする場合には、加圧下での反応を行なえばよい。実用的な温度範囲としては常温〜200℃である。反応温度が常温より低いと、芳香族化合物の転化率が低くなり、一方、反応温度を200℃より高くすると、生成物の選択率が低くなる場合がある。また、圧力は通常、常圧〜200Kg/cm2であるが、好ましくは常圧〜50Kg/cm2である。
【0032】
【実施例】
以下に実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0033】
実施例1
テトラアンミンジクロロ白金41.5mgを蒸留水18mlに溶かし、ここにシリカ(CARiACT−15,100〜200mesh;富士デヴィソン(株)製)4.51gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下150℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/シリカ触媒を調製した。
【0034】
還流冷却器を取付けた100mlガラス製反応器に反応溶液として、ベンゼン20ml、酢酸25ml、バナジウム(III)アセチルアセトネート5.9mgを入れ、ここに上記の0.5重量%−Pt/シリカ触媒0.10gを加えた。溶液の温度を60℃として、マグネチックスターラーで撹拌しながら水素40ml/minを30分間供給して、触媒の活性化を行なった。続いて、水素24ml/min,空気38ml/minを同時に供給し、1時間後に溶液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を表1に示す。
【0035】
実施例2
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートの代わりにオキシ三塩化バナジウム6.0mgを用いた以外は実施例1と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表1に示す。
【0036】
実施例3
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートの代わりにメタバナジン酸アンモニウム3.8mgを用いた以外は実施例1と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表1に示す。
【0037】
実施例4
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートの代わりに三塩化バナジウム5.6mgを用いた以外は実施例1と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表1に示す。
【0038】
実施例5
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートの代わりに酸化バナジウムアセチルアセトネート9.2mgを用いた以外は実施例1と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表1に示す。
【0039】
実施例6
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートの代わりに硫酸バナジル7.9mgを用いた以外は実施例1と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表1に示す。
【0040】
実施例7
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートの代わりにシュウ酸バナジル8.2mgを用いた以外は実施例1と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表1に示す。
【0041】
実施例8
塩化ロジウム(III)三水和物19.2mgを蒸留水6mlに溶かし、ここにシリカ(CARiACT−15,100〜200mesh;富士デヴィソン (株)製)1.50gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下150℃で2時間還元して、0.5重量%−Rh/シリカ触媒を調製した。
【0042】
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートを5.8mg、0.5重量%−Pt/シリカ触媒の代わりに上記の0.5重量%−Rh/シリカ触媒0.10gを用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。結果を表1に示す。
【0043】
実施例9
テトラアンミンジクロロ白金18.2mgを蒸留水8mlに溶かし、ここにアルミナ(Neobead−C,200mesh以下;水澤化学工業(株)製)2.00gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下250℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/アルミナ触媒を調製した。
【0044】
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートを6.0mg、0.5重量%−Pt/シリカ触媒の代わりに上記の0.5重量%−Pt/アルミナ触媒0.10gを用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
表中、acacはアセチルアセトネート基を示す。
【0047】
実施例10
テトラアンミンジクロロ白金20.9mgを蒸留水9mlに溶かし、ここにチタニア(200mesh以下;堺化学工業(株)製)2.28gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下250℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/チタニア触媒を調製した。
【0048】
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートを6.1mg、0.5重量%−Pt/シリカ触媒の代わりに上記の0.5重量%−Pt/チタニア触媒0.10gを用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。結果を表2に示す。
【0049】
実施例11
テトラアンミンジクロロ白金12.5mgを蒸留水5mlに溶かし、ここにジルコニア(90m2/g,200mesh以下;ノートン(株)製)1.36gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下250℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/ジルコニア触媒を調製した。
【0050】
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートを6.3mg、0.5重量%−Pt/シリカ触媒の代わりに上記の0.5重量%−Pt/ジルコニア触媒0.10gを用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。結果を表2に示す。
【0051】
実施例12
テトラアンミンジクロロ白金18.2mgを蒸留水8mlに溶かし、ここにH−ZSM−5(200mesh以下;東ソー(株)製)1.99gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下250℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/H−ZSM−5触媒を調製した。
【0052】
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートを6.2mg、0.5重量%−Pt/シリカ触媒の代わりに上記の0.5重量%−Pt/H−ZSM−5触媒0.10gを用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。結果を表2に示す。
【0053】
実施例13
テトラアンミンジクロロ白金22.9mgを蒸留水10mlに溶かし、ここにマクロポアカーボン(200mesh以下;三菱化成工業(株)製)2.49gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下250℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/マクロポアカーボン触媒を調製した。
【0054】
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートを6.0mg、0.5重量%−Pt/シリカ触媒の代わりに上記の0.5重量%−Pt/マクロポアカーボン触媒0.10gを用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。結果を表2に示す。
【0055】
実施例14
テトラアンミンジクロロ白金41.5mgを蒸留水18mlに溶かし、ここにシリカ(CARiACT−15,100〜200mesh;富士デヴィソン(株)製)4.51gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下150℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/シリカ触媒を調製した。
【0056】
還流冷却器を取付けた100mlガラス製反応器に反応溶液として、ベンゼン20ml、酢酸25ml、バナジウム(III)アセチルアセトネート1.0mgを入れ、ここに上記の0.5重量%−Pt/シリカ触媒0.10gを加えた。溶液の温度を60℃としてマグネチックスターラーで撹拌しながら水素40ml/minを30分間供給して触媒の活性化を行なった。続いて、水素24ml/min,空気38ml/minを同時に供給し、1時間後に溶液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を表2に示す。
【0057】
実施例15
実施例14において、バナジウム(III)アセチルアセトネート118mgを用いた以外は実施例14と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表2に示す。
【0058】
実施例16
テトラアンミンジクロロ白金12.5mgを蒸留水5mlに溶かし、ここにジルコニア(90m2/g,200mesh以下;ノートン(株)製)1.36gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下250℃で1時間還元して0.5重量%−Pt/ジルコニア触媒を調製した。
【0059】
還流冷却器を取付けた100mlガラス製反応器に反応溶液として、ベンゼン20ml、酢酸25ml、バナジウム(III)アセチルアセトネート1.0mgを入れ、ここに上記の0.5重量%−Pt/ジルコニア触媒0.10gを加えた。溶液の温度を60℃として、マグネチックスターラーで撹拌しながら水素40ml/minを30分間供給して、触媒の活性化を行なった。続いて、水素24ml/min,空気38ml/minを同時に供給し、1時間後に溶液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を表2に示す。
【0060】
実施例17
実施例16において、バナジウム(III)アセチルアセトネート118mgを用いた以外は実施例16と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表2に示す。
【0061】
比較例1
実施例1において、バナジウム(III)アセチルアセトネートを用いなかった以外は実施例1と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
表中、acacはアセチルアセトネート基を示す。
【0064】
実施例18
テトラアンミンジクロロ白金45.5mgを蒸留水20mlに溶かし、ここにシリカ(CARiACT−15,10〜20mesh;富士デヴィソン(株)製)5.00gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下150℃で2時間還元して0.5重量%−Pt/シリカ触媒を調製した。
【0065】
内径8mmのガラス製反応管に上記の触媒1.50gを充填し、反応温度60℃において、反応管の下部からメタバナジン酸アンモニウムをバナジウム換算で38ppm溶解した40重量%−ベンゼン/酢酸溶液として0.25ml/min、さらに水素24ml/min、空気38ml/minを同時に供給し反応を行なった。反応管上部の溶液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
実施例19
メタバナジン酸アンモニウム0.13gとシュウ酸0.13gを蒸留水40mlに溶かし、ここにシリカ(CARiACT−15,10〜20mesh;富士デヴィソン化学(株)製)10.00gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、空気流通下500℃で3時間加熱分解して、1重量%V2O5/シリカを調製した。
【0068】
テトラアンミンジクロロ白金18.2mgを蒸留水8mlに溶かしたものに上記の1重量%V2O5/シリカ2.00gを浸漬し湯浴上で蒸発乾固したのち、10%−水素(残り窒素)流通下250℃で2時間還元して0.5重量%−Pt/1重量%V2O5/シリカ触媒を調製した。
【0069】
内径8mmのガラス製反応管に上記の触媒1.50gを充填し、反応温度60℃において、反応管の下部から40重量%−ベンゼン/酢酸溶液を0.25ml/min、さらに水素24ml/min、空気38ml/minを同時に供給し反応を行なった。反応が25時間経過したところで、40重量%−ベンゼン/酢酸溶液の代わりに、メタバナジン酸アンモニウムをバナジウム換算で38ppm溶解した40重量%−ベンゼン/酢酸溶液を供給し、反応を行なった。反応管上部の溶液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析した。結果を表4に示す。
【0070】
【表4】
【0071】
実施例20
実施例18において、メタバナジン酸アンモニウムをバナジウム換算で38ppm溶解した40重量%−ベンゼン/酢酸溶液の代わりに、バナジウム(III)アセチルアセトネートをバナジウム換算で3.4ppm溶解した40重量%−ベンゼン/酢酸溶液を用いた以外は実施例18と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表5に示す。
【0072】
【表5】
【0073】
比較例2
実施例19において、メタバナジン酸アンモニウムを40重量%−ベンゼン/酢酸溶液に溶解させなかった以外は実施例19と全く同様にして、触媒を調製し反応を行なった。結果を表6に示す。
【0074】
【表6】
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば効率良く芳香族類の酸化を行い、高選択率でフェノ−ル類を製造することができる。
Claims (3)
- 芳香族化合物を酸素と水素を含む混合ガスと反応させるか又は、交互に含酸素ガスと含水素ガスと反応させ、液相でフェノール類を製造するにあたり、周期律表第VIII族の貴金属を担体に担持した触媒の存在下、バナジウム化合物を反応系に供給することによりバナジウム化合物が系内に溶存していることを特徴とするフェノール類の製造方法。
- 芳香族化合物を酸素と水素を含む混合ガスと反応させるか又は、交互に含酸素ガスと含水素ガスと反応させ、液相でフェノール類を製造するにあたり、周期律表第VIII族の貴金属と、Va族より選ばれた一種以上からなる卑金属酸化物を担体に担持した触媒の存在下、バナジウム化合物を反応系に供給することによりバナジウム化合物が系内に溶存していることを特徴とするフェノール類の製造方法。
- 反応方法が、液相流通反応である請求項1又は2に記載の製造方法。
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