JP3123157B2 - フェノール類の製造方法 - Google Patents

フェノール類の製造方法

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JP3123157B2 JP03311359A JP31135991A JP3123157B2 JP 3123157 B2 JP3123157 B2 JP 3123157B2 JP 03311359 A JP03311359 A JP 03311359A JP 31135991 A JP31135991 A JP 31135991A JP 3123157 B2 JP3123157 B2 JP 3123157B2
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアニリン、ビスフェノー
ル類、アルキルフェノール類およびフェノール樹脂の中
間体として化学工業において非常に重要なフェノール類
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香環にヒドロキシル基を有するフェノ
ール類のうち、最も代表的な化合物であるフェノ−ルは
その大部分がキュメン法により製造されている。しか
し、キュメン法フェノ−ル製造プロセスはアルキル化、
酸化、分解等の多段の工程からなり、また、フェノ−ル
と等モルのアセトンを副生するといった問題を抱えてい
る。
【0003】このキュメン法に代わるものとしてはベン
ゼンからクロルベンゼンを経るラシッヒ法、トルエンか
ら安息香酸を経るトルエン酸化法などのプロセスがあ
り、工業化されている。しかし、これらの既存プロセス
も装置の腐食、多段工程による設備費の増加、固体やス
ラリーを扱うための煩雑さ等の問題がある。
【0004】また、芳香環にヒドロキシル基を有する多
環式芳香族化合物に関しては、非縮合環式化合物である
ジフェニルや、縮合環式化合物であるナフタレンを原料
にスルホン化し、それぞれナフトールやフェニルフェノ
ールを製造する方法が工業的に確立されている。しか
し、このプロセスでも同様に酸、アルカリによる装置の
腐食等がある。
【0005】この様に、ヒドロキシル基を有する芳香族
化合物の既存プロセスは多くの問題点がある為、対応す
る芳香族化合物を直接酸化して、目的とするフェノ−ル
類を得ようとする試みが成されてきた。例えば、フェノ
−ル類の最も代表的化合物であるフェノ−ルを得る方法
として、ベンゼンを600℃前後の高温で酸化する方法
や、室温付近の温和な条件で酸化する反応も報告されて
いる。例えば、特開昭56−87527号公報は、燐お
よび亜鉛等あるいは燐、銀および亜鉛等の金属酸化物又
は燐酸塩を触媒としてメタノール共存下で直接酸化しフ
ェノ−ルを製造している。また、特開昭61−8533
8号公報は液相中、金属ポルフィリン、イミダゾール、
白金および水素存在下、ベンゼンと酸素を反応させフェ
ノールを製造する方法を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、既存プ
ロセスに代わって芳香族化合物を直接酸化することによ
りフェノール類を製造する方法について、従来より種々
提案されているが、対応するフェノール類への転化率や
選択率等については、未だ多くの改良すべき点が残って
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような現状に鑑み、
本発明者らは、芳香族化合物類の酸化を効率よく行う方
法につき鋭意研究を進め、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は周期律表第VIII族の
価の貴金属とIIIa,IVa,Va,VIa,VII
a,IIb,IVbおよびVb族より選ばれた一種以上
からなる卑金属酸化物を担体に担持した触媒を用い、芳
香族化合物を含酸素ガスと含水素ガスからなる混合ガス
と反応させフェノール類を製造する方法(ただし、周期
律表第VIII族金属と結晶性チタノシリケートよりな
る触媒を用いて、単環式置換芳香族化合物と水素及び酸
素を含むガスとの反応を行う場合を除く)を提供する。
【0009】以下に本発明について、更に詳細に説明す
る。
【0010】本発明の方法において、触媒として共存さ
せ使用される周期律表第VIII族の貴金属としてはパ
ラジウム、ロジウム、ルテニウム、白金、イリジウム、
およびこれらの混合物を挙げることができる。これらの
金属を担持する場合、原料としては、ハロゲン化物、硝
酸塩、硫酸塩、無機錯塩、有機酸塩などが挙げらる。例
えば、パラジウムの場合、塩化パラジウム、硝酸パラジ
ウム、硫酸パラジウム等各種の無機酸塩、テトラアンミ
ンジクロロパラジウム等の無機錯体、酢酸パラジウム等
の有機酸塩が挙げられる。これらの貴金属成分の担持量
は、全触媒重量に対し、金属として通常0.01〜20
重量%であり、好ましくは0.01〜15重量%であ
る。担持する貴金属の量が20重量%を越えると、反応
速度が大きくなる傾向があるものの、高価な貴金属を多
量に使用するため、製造コストの上昇を招くことにな
る。一方、貴金属が0.1重量%より少ないと反応速度
が遅くなり、工業プロセス上経済性が失われる。これら
の貴金属を触媒として使用する時に、還元処理が必要で
ある。この還元処理は反応前に行なっても、反応中に還
元することによって活性化しても、差し支えない。この
還元方法に特に制限はないが、通常の方法、例えばギ酸
ナトリウム、ホルムアルデヒドやヒドラジン等の溶液で
行う湿式還元法、または、水素や一酸化炭素等を窒素や
ヘリウム等の不活性ガスで希釈した還元性ガスで行う乾
式還元法を用いることができる。還元処理温度は周期律
表第VIII族の貴金属が還元されれば特に制限はない
が、通常、湿式還元法では0〜200℃、乾式還元法で
は0〜500℃で行なえばよい。
【0011】本発明の方法において、共存させ使用され
るもう一方の触媒成分である卑金属酸化物は、周期律表
IIIa,IVa,Va,VIa,VIIa,IIb,
IVbおよびVb族の卑金属酸化物より選ばれた一種以
上からなる。卑金属酸化物の例として、周期律表III
a族の酸化イットリウム、酸化ランタン、酸化セリウ
ム、IVa族の酸化ジルコニウム、Va族の五酸化バナ
ジウム、VIa族の酸化クロム、酸化モリブデン、酸化
タングステン、VIIa族の酸化マンガン、IIb族の
酸化亜鉛、IVb族の酸化すず、Vb族の酸化ビスマス
等の単一成分の卑金属酸化物や酸化モリブデン−酸化ビ
スマス、酸化モリブデン−酸化リン等の二種以上の卑金
属酸化物から成るものをあげることができる。卑金属酸
化物の成分の担持量は全触媒重量に対し卑金属酸化物と
して、通常1〜99重量%で好ましくは5〜20重量%
である。
【0012】卑金属酸化物を担持する場合、その原料と
しては、例えば、アンモニウム塩、硝酸塩、塩化物、無
機酸塩、酢酸塩、酸化物等が利用できる。これらの例と
しては、メタバナジン酸アンモニウム、モリブデン酸ア
ンモニウム、パラタングステン酸アンモニウム、硝酸イ
ットリウム、硝酸ランタン、硝酸亜鉛、硝酸ビスマス、
オキシ硝酸ジルコニウム、塩化クロム、塩化スズ、酢酸
マンガン、酸化ニオブ等が挙げられる。これらの卑金属
酸化物の原料は常法により、担持した後、熱処理して対
応する卑金属酸化物とする。最終的に卑金属酸化物が得
られれば熱処理の方法に特に制限はないが、例えば、酸
素含有ガス等の流通下あるいは非流通下において、20
0〜1000℃の温度で熱処理すればよい。
【0013】本発明の方法においては貴金属及び卑金属
酸化物は担体に担持させて使用する。この担体として
は、例えば、シリカ、アルミナ、チタニアあるいはこれ
らの複合酸化物、および、活性炭など一般に担体として
使用されているものを例示できる。使用できる担体に
は、先に挙げた卑金属酸化物と同一のものもあるが、担
体と同じ卑金属酸化物が担持されても何ら差し支えな
い。これらの担体に触媒成分を担持させる方法に特に制
限はなく、公知の手法であれば良い。例えば、貴金属の
原料及び/あるいは卑金属酸化物の原料の水溶液、懸濁
液、酸性溶液、アルカリ性溶液、有機溶液に担体を浸漬
する、いわゆる含浸法で調製することができる。担体に
触媒成分を担持する場合には、全触媒成分を同時に担持
させても、あるいは、逐次的に担持してもいっこうに差
し支えない。
【0014】反応に使用する触媒量は、反応を連続式に
行う場合には反応速度や熱収支により決定される為、一
概に規定することは難しい。また、回分式あるいは半回
分式に反応を行う場合には、反応溶液に対して0.01
〜30重量%で良く、これ以上用いると反応装置の攪拌
に支障をきたす場合がある。
【0015】本発明の方法において、原料として使用で
きる芳香族化合物は、少なくとも1つ以上の芳香族環を
有する芳香族化合物であり、これらは、アルキル基、ヒ
ドロキシル基等の置換基で置換されていてもよい。この
ような、芳香族化合物として、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレンおよびアニソール等の単環式芳香族化合
物、ジフェニル、ジフェニルメタン、ジフェニルエーテ
ル等の非縮合多環式芳香族化合物、ナフタレン、インデ
ン等の縮合多環式芳香族化合物を挙げることができる。
【0016】本発明の方法において、反応は液相で行
い、必要なら溶媒を用いてもよい。溶媒としては、原料
である芳香族化合物それ自体を溶媒としてもよいし、ま
たは、他の適当な溶媒を用いてもよい。溶媒として使用
できるものとしては、例えば、有機溶媒としてはペンタ
ン、シクロヘキサンなどの飽和炭化水素類、アセトニト
リルなどのニトリル類、メチルエーテル、エチルエーテ
ルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル
類、アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど
のアミド類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸が
挙げられ、これらのいずれか一種あるいは二種以上を混
合して溶媒とすることもできる。また、本反応は溶媒と
して水を使用することもできる。勿論、前述した有機溶
媒類に水を混合して用いても良い。また、これらの反応
溶媒に必要なら無機酸を添加することもできる。添加で
きる酸としては、リン酸、硫酸、硝酸などの無機酸を挙
げることができる。無機酸を添加する場合には、触媒の
成分の溶出、装置の腐蝕等の問題から0.5N以下の濃
度となるように用いるのが好ましい。溶媒の量にとくに
制限はないが、多すぎる場合は反応速度が遅くなるの
で、好ましくは溶媒濃度が反応溶液全体の1〜60重量
%となるように添加量を調整する。本発明の方法におい
ては、反応方法に特に制限はなく、例えば、反応は原料
である芳香族化合物、触媒、含酸素ガス、含水素ガス及
び必要であれば溶媒を一度に反応装置に仕込む回分式で
あっても、反応装置に含酸素ガス及び/又は含水素ガス
を連続的に吹込む半回分式であっても、あるいは、芳香
族化合物、含酸素ガス、含水素ガス等を連続的に供給す
ると共に未反応ガス及び、反応液を連続的に抜出す連続
式であってもよい。また、供給するガスは窒素、へリウ
ム、アルゴン、二酸化炭素等の不活性ガスで希釈されて
いても構わない。含酸素ガスは空気を利用することもで
きる。含酸素ガスの供給量は、反応方法や反応条件によ
り変化するので、一概には決められないが、触媒単位重
量(g)当りの酸素ガス供給量は、0.01ml/mi
n〜1000ml/minで良い。0.01ml/mi
n未満では生産性が不充分となり、また、1000ml
/minを越えるとそれ以上供給する効果が小さい。1
000ml/minを越えると、ガスの転化率が小さく
なり経済的でなくなる。含酸素ガスと含水素ガス中の酸
素と水素の割合は特に制限はなく任意に変えることがで
きるが水素/酸素(モル比)は好ましくは0.1〜10
である。芳香族化合物を連続的に供給する場合、触媒単
位重量(g)当りの芳香族化合物供給速度は1×10
−5g/min〜10g/minで良い。1×10
−5g/min未満では生産性が不充分となり、また、
10g/minを越えると、未反応芳香族化合物の量
が多くなり、経済的に不都合となる場合がある。
【0017】反応温度及び圧力は原料である反応溶液が
反応中に液相であれば特に制限されない。反応速度を速
くする為に反応温度を高くする場合には加圧下での反応
を行なえばよい。実用的な温度範囲としては常温〜20
0℃である。反応温度が常温より低いと、芳香族化合物
の転化率が低くなり。一方、反応温度を200℃より高
くすると、生成物の選択率が低くなる場合がある。ま
た、圧力は通常、常圧〜200Kg/cmであるが、
好ましくは常圧〜50Kg/cmである。
【0018】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0019】実施例1 メタバナジン酸アンモニウム3.16gとシュウ酸1.
77gを蒸溜水40mlに溶かし、ここにシリカ(CA
RIACT−15;FUJI−DAVISON社製)
9.81gを加えた。湯浴上で蒸発乾固したのち、空気
流通下400℃で1時間加熱分解して、20wt%−V
/シリカを調製した。
【0020】テトラアンミンジクロロパラジウム79.
0mgを蒸溜水25mlに溶かしたものに上記の20w
t%−V/シリカ6.31gを浸漬し湯浴上で蒸
発乾固したのち、水素流通下150℃で1時間還元して
0.5wt%−Pd/20wt%−V/シリカ触
媒を調製した。
【0021】還流冷却器を取付けた100mlガラス製
反応器に反応溶液としてベンゼン20ml、酢酸25m
lを混合し、ここに上記の触媒1gを加えた。溶液の温
度を60℃としてマグネチックスターラーで撹拌しなが
ら水素40ml/minを30min供給して触媒の活
性化をおこなった。続いて、水素24ml/min,空
気38ml/minを同時に供給し1時間後に溶液中の
生成物をガスクロマトグラフィーで分析した。その結果
フェノ−ルが0.302mmol,ベンゾキノンが微少
量(<0.010mmol)生成していた。反応後カー
ルフィッシャー水分測定器により水分量を測定したとこ
ろ,水が1.58mmol生成していた。
【0022】実施例2 実施例1において、テトラアンミンジクロロパラジウム
の代わりにテトラアンミンジクロロ白金58.5mgを
用い、また還元温度を250℃として0.5wt−Pt
/20wt5−V/シリカ触媒を調製した以外は
実施例1と全く同様にして反応を行なった。結果を表−
1にしめす。
【0023】実施例3〜4 実施例2において、テトラアンミンジクロロ白金の代わ
りに塩化ロジウムまたは、塩化イリジウムを用いて0.
5wt%−Rh/20wt%−V/シリカ及び
0.5wt%−Ir/20wt%−V/シリカ触
媒をそれぞれ調製した。これらを触媒として用いた以外
は実施例2と全く同様にして反応を行なった。結果を表
−1にしめす。
【0024】実施例5 実施例2において、テトラアンミンジクロロ白金水溶液
の代わりに塩化ルテニウムエタノール溶液を用いて0.
5wt%−Ru/20wt%−V/シリカ触媒を
調製した。これを触媒として用いた以外は実施例2と全
く同様にして反応を行なった。結果を表−1にしめす。
【0025】実施例6 実施例1において、メタバナジン酸アンモニウムの代わ
りにパラタングステン酸アンモニウムを用いて調製した
0.5wt−Pd/20wt%WO/シリカ触媒を用
いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。
結果を表−2にしめす。
【0026】実施例7〜14 実施例1において、メタバナジン酸アンモニウムシュウ
酸溶液の代わりに硝酸イットリウム水溶液,硝酸ランタ
ン水溶液、モリブデン酸アンモニウム水溶液、オキシ硝
酸ジルコニウム水溶液,塩化クロム(III)水溶液、
硝酸セリウム水溶液,酢酸マンガン水溶液または硝酸亜
鉛水溶液を用いてそれぞれ調製した0.5wt%−Pd
/20wt%−Y/シリカ、0.5wt%−Pd
/20wt%−La/シリカ、0.5wt%−P
d/20wt%−MoO/シリカ、0.5wt%−P
d/20wt%−ZrO/シリカ、0.5wt%−P
d/20wt%−Cr/シリカ、0.5wt%−
Pd/20wt%−CeO/シリカ、0.5wt%−
Pd/20wt%−Mn/シリカまたは、0.5
wt%−Pd/20wt%−ZnO/シリカ触媒を用い
た以外は実施例1と全く同様にして反応を行なった。結
果を表−2にしめす。
【0027】実施例15〜16 実施例1において、メタバナジン酸アンモニウムシュウ
酸溶液の代わりに硝酸ビスマス硝酸溶液及び、硝酸ビス
マス−モリブデン酸アンモニウム硝酸液を用いてそれぞ
れ調製した0.5wt%−Pd/20wt%−Bi
/シリカまたは0.5wt%−Pd/20wt%−B
・2MO/シリカ触媒を用いた以外は実施例
1と全く同様にして反応を行なった。結果を表−2にし
めす。
【0028】実施例17 実施例1において、メタバナジン酸アンモニウムシュウ
酸溶液の代わりに塩化すず(II)塩酸溶液を用い0.
5wt%−Pd/20wt%−SnO/シリカ触媒を
用いた以外は実施例1と全く同様にして反応を行なっ
た。結果を表−2にしめす。
【0029】実施例18 パラジウムの担持率を2.5重量%にした以外は実施例
1と全く同様にして触媒を調製し、反応を行ったところ
フェノ−ルが0.516mmol、ベンゾキノンが0.
017mmol、水が2.73mmol生成した。
【0030】実施例19 実施例1においてテトラアンミンジクロロパラジウム水
溶液の代わりに、酢酸パラジウムアセトン溶液により調
製した触媒を用いた以外は実施例1と全く同様にして反
応を行ったところ、フェノ−ルが0.421mmol、
ベンゾキノンが0.041mmol、水が1.88mm
ol生成した。
【0031】実施例20〜23 五酸化バナジウムの担持率を5、8、50、及び99.
5重量%に変更し、それぞれ触媒を調製した。これらを
触媒として用いた以外は実施例1と同様にして反応を行
なった。結果を表−3にしめす。
【0032】実施例24 担体のシリカの代わりにアルミナ(Neobead−
C;水沢化学社製)を用いた以外は実施例1と全く同様
にして触媒を調製し反応を行ったところフェノ−ルが
0.155mmol、ベンゾキノンが0.011mmo
l、水が0.12mmol生成した。
【0033】実施例25〜28 水素、空気(酸素量を21mmol/hrに固定)の供
給比を変更した以外は実施例1と全く同様にして反応を
行なった。結果を表−4にしめす。
【0034】実施例29〜30 反応温度を20℃及び80℃に変更した以外は実施例1
と全く同様にして反応を行なった。結果を表−5にしめ
す。
【0035】実施例31 反応溶媒としてベンゼン20mlのみを用いた以外は実
施例1と全く同様にして反応を行なったところフェノ−
ルが0.109mmol、ベンゾキノンが0.075m
mol、水が4.15mmol生成した。
【0036】実施例32〜33 実施例1において、反応圧力を2又は4kg/cm
Gに変更した以外は実施例1と全く同様にして反応を行
ななった。結果を表−6にしめす。
【0037】実施例34 実施例2において、触媒量を1gから0.1gに変更し
た以外は実施例2と全く同様にして反応を行ったところ
フェノ−ルが0.224mmol、水が0.59mmo
l生成した。
【0038】実施例35〜36 実施例34において、反応圧力を2又は4kg/cm
−Gに変更した以外は実施例34と全く同様にして反応
を行ななった。結果を表−7にしめす。
【0039】実施例37 実施例34においてベンゼンの代わりにトルエンを用い
た以外は実施例34と全く同様にして反応を行ったとこ
ろベンズアルデヒドが0.086mmol、ベンジルア
ルコールが0.012mmol、o−クレゾールが0.
172mmol、m,p−クレゾールが0.178mmo
l、酢酸クレシルが0.011mmol、水が2.3m
mol生成した。
【0040】実施例38 実施例37において、反応圧力を4kg/cm−Gに
変更した以外は実施例37と全く同様にして反応を行っ
たところベンズアルデヒドが0.277mmol、ベン
ルアルコールが0.076mmol、0−クレゾールが
0.537mmol、m,p−クレゾールが0.546
mmol、酢酸クレシルが0.035mmol、水が
9.4mmol生成した。
【0041】実施例39 実施例34においてベンゼンの代わりに12.5mmo
lのジフェニルを用いた以外は実施例34と全く同様にし
て反応を行ったところo−ヒドロキジフェニルが0.0
69mmol、m,p−ヒドロキシジフェニルが0.0
71mmol、水が2.4mmol生成した。
【0042】実施例40 実施例34においてベンゼンの代わりに12.5mmo
lのナフタレンを用いた以外は実施例34と全く同様に
して反応を行ったところ1−ナフトールが0.049m
mol、ナフトキノンが0.029mmol、水が0.
60mmol生成した。
【0043】比較例1〜3 貴金属を担持することなく、さらに、メタバナジン酸ア
ンモニウムシュウ酸溶液をメタバナジン酸アンモニウム
塩酸溶液、塩化クロム水溶液又は酢酸マンガン水溶液か
らそれぞれ調製した20wt%−V/シリカ、2
0wt%−Cr/シリカまたは20wt%−Mn
/シリカを用いた以外は実施例1と全く同様にし
て反応を行なった。結果を表−8にしめす。
【0044】比較例4 塩化鉄(III)0.1595gを蒸溜水20mlに溶
かした溶液にシリカ(CARIACT−50;FUJI
−DAVISON社製)5.40gを浸漬し湯浴上で蒸
発乾固したのち、水素流通下450℃で1時間還元して
1.0wt%−Fe/シリカを調製し、反応温度を20
℃とした以外は実施例1と全く同様にして反応を行なっ
た。結果を表−9にしめす。
【0045】比較例5〜7 塩化鉄(III)水溶液の代わりに硝酸ニッケル水溶
液、硝酸銀水溶液及び、テトラクロロ金(III)酸水
溶液からそれぞれ調製した1.0wt%−Ni/シリ
カ、2.5wt%−Ag/シリカ及び、2.5wt%−
Au/シリカを用いた以外は比較例4と同様にして反応
を行なった。結果を表−9にしめす。
【0046】比較例8〜10 塩化鉄(III)水溶液の代わりに塩化ルテニウム塩酸
溶液、塩化ロジウム塩酸溶液及び、塩化パラジウム塩酸
溶液からそれぞれ調製した0.5wt%−Ru/シリ
カ、0.5wt%−Rh/シリカ及び、0.5wt%−
Rd/シリカを用いた以外は比較例4と同様にして反応
を行なった。結果を表−10にしめす。
【0047】比較例11〜12 塩化鉄(III)水溶液の代わりに塩化イリジウム水溶
液及び、テトラアンミンジクロロ白金水溶液からそれぞ
れ調製した0.5wt%−Ir/シリカ及び、0.5w
t%−Pt/シリカを用いた以外は比較例4と同様にし
て反応を行なった。結果を表−10にしめす。
【0048】
【発明の効果】本発明の方法によれば、含酸素ガスと含
水素ガスにより芳香族化合物を温和な条件で液相酸化し
てフェノール類を製造することができる。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 23/64 C07C 39/04 C07C 39/04 39/07 39/07 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/56 301X (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 37/58 B01J 23/40 B01J 23/60 B01J 23/62 B01J 23/63 B01J 23/64 C07C 39/04 C07C 39/06 C07C 39/07 C07C 39/08 C07C 39/10 C07C 39/12 C07C 39/14 C07C 39/15 C07C 39/18 C07C 39/205 C07C 39/23 C07C 43/23 C07C 43/253 C07B 61/00 300

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族化合物を含酸素ガスと含水素ガスか
    らなる混合ガスと反応させてフェノール類を製造するに
    あたり、周期律表第VIII族の0価の貴金属と、II
    Ia,IVa,Va,VIa,VIIa,IIb,IV
    bおよびVb族より選ばれた一種以上からなる卑金属酸
    化物を担体に担持した触媒を用いることを特徴とするフ
    ェノール類の製造方法(ただし、周期律表第VIII族
    金属と結晶性チタノシリケートよりなる触媒を用いて、
    単環式置換芳香族化合物と水素及び酸素を含むガスとの
    反応を行う場合を除く)
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において反応を常圧
    以上で行うことを特徴とするフェノール類の製造方法。
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