JP3619815B2 - 平巻紙管を用いた容器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる平巻紙管を用いた容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の帯状の紙をらせん状に型に巻き付けて相互に接着して形成した筒体であるいわゆるスパイラル紙管に対し、略四角形の紙を巻いて1対の対辺部分を重ねて接着して形成した筒体であるいわゆる平巻紙管は、低コスト性、リサイクルのしやすさ、側面に直接印刷して美麗に仕上げられること等の点で優れており、平巻紙管を用いた容器(これも含めて平巻紙管と呼ぶこともある)も同様に優れ、種々の内容物(商品)を収納する容器として利用されている。
【0003】
平巻紙管を用いた容器の従来例として、例えば上方に開口した容体と、下方に開口した蓋体とを備えたものがある。この場合、容体は、平巻紙管で形成された側部および紙製円板状の底板を有する。蓋体は、平巻紙管で形成された側部および円板状の天板を有し、その側部を前記容体の側部に外嵌させることにより、容体の開口が蓋閉めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、平巻紙管を用いた前記構成の容器では、容体の側部に蓋体の側部を単純に外嵌させる蓋閉め構造であるため、蓋閉め状態で蓋体をつかんで容器全体を持ち上げようとすると、蓋体が容体から簡単に外れて、蓋体だけが持ち上がるという問題点があった。
【0005】
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、平巻紙管を用いた容器であって、蓋体の上下方向への抜け止めが可能なものを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願第1の発明の容器は、略四角形の紙を巻いて1対の対辺部分を重ねて接着して形成した円筒体である平巻紙管を用いた容器であって、容体と、蓋体とを備えている。容体は、平巻紙管で形成された側部および紙製円板状の底板を有し、上方に開口する。蓋体は、平巻紙管で形成された側部および円板状の天板を有し、下方に開口する。前記容体の側部は、それぞれ前記平巻紙管で形成された外側側部と内側側部とからなり、その内側側部が外側側部の内側に嵌合して接着されて、内側側部の上部が外側側部の上部から突出して突出部を形成している。
【0007】
前記容体の内側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち外側の一部には、前記突出部において周方向に凹入または突出して係合部が形成されている。また、前記蓋体の側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部には、周方向に突出または凹入して係合部が形成されている。前記蓋体はその側部が前記容体の突出部を覆うように容体に被せられ、蓋体と容体が周方向に相対回転されることにより、前記蓋体の係合部と容体の係合部が係合して、蓋体と容体との上下方向への抜け止めがなされる。
【0008】
本願第1の発明の容器では、蓋体の側部が容体の突出部を覆うように蓋体を容体に被せた状態で、蓋体と容体を周方向に相対回転させると、蓋体の係合部と容体の係合部が係合して、蓋閉め状態において蓋体と容体との上下方向への抜け止めがなされる。したがって、蓋閉め状態で蓋体をつかんで容器全体を持ち上げようとしても、蓋体が容体から簡単に外れることがなく、容器全体が持ち上がる。
【0009】
本願第2の発明の容器は、前記第1の発明の容器の蓋体と容体との間に単数または複数の中間容体を重箱状に組み入れたものである。前記中間容体は、前記容体の構造において、さらに、前記底板が前記内側側部の下部に嵌合するとともに、前記外側側部の下部が内側側部の下部よりも延出して延出部を形成することにより、下方にも開口している。また、中間容体の外側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部には、前記延出部において周方向に突出または凹入して中間係合部が形成されている。
【0010】
前記蓋体はその側部が前記中間容体の突出部を覆うように中間容体に被せられ、蓋体と中間容体が周方向に相対回転されることにより、前記蓋体の係合部と中間容体の係合部が係合して、蓋体と中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。前記中間容体はその延出部が前記容体または他の中間容体の突出部を覆うように容体または他の中間容体に被せられ、中間容体と容体または他の中間容体が周方向に相対回転されることにより、前記中間容体の中間係合部と容体または他の中間容体の係合部が係合して、中間容体と容体または他の中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。
【0011】
本願第2の発明の容器では、蓋体の側部が中間容体の突出部を覆うように蓋体を中間容体に被せた状態で、蓋体と中間容体を周方向に相対回転させると、蓋体の係合部と中間容体の係合部が係合して、中間容体を蓋閉めした状態で蓋体と中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。また、前記中間容体の延出部が容体または他の中間容体の突出部を覆うように中間容体を容体または他の中間容器に被せた状態で、中間容状態と容体または他の中間容体を周方向に相対回転させると、中間容体の中間係合部と容体または他の中間容体の係合部が係合して、中間容体と容体または他の中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。これにより、蓋体、中間容体および容体を、互いに上下方向へ抜け止めされた状態で重箱状に連結できる。したがって、連結された状態で蓋体または中間容体をつかんで容器全体を持ち上げようとしても、つかんだ蓋体または中間容体がその下の中間容体または容体から簡単に外れることがなく、容器全体が持ち上がる。
【0012】
この第2の発明の容器において、前記中間容体の内側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち外側の一部が、前記突出部よりも下において周方向に凹入または突出して組立係合部を形成し、前記中間容体の外側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部が、前記延出部よりも上において周方向に突出または凹入して組立係合部を形成し、前記中間容体の組立の際に、内側側部が外側側部に上から挿入され、内側側部と外側側部が周方向に相対回転され、さらに上下方向に相対移動されることにより、前記内側側部の組立係合部と外側側部の組立係合部が係合して、内側側部と外側側部との上下方向の位置決めがなされて接着されるものとしてもよい。
【0013】
このように構成した場合には、中間容体の側部を構成する内側側部および外側側部の両組立係合部の係合により、その内側側部と外側側部とが上下方向に位置決めされるので、外側側部における延出部の延出量や、内側側部における突出部の突出量を正確に設定できるとともに、内側側部と外側側部の上下方向への抜け止め強度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態である平巻紙管を用いた容器を図面にしたがって説明する。この容器は、図1に蓋閉め状態を、図2に容体5から蓋体8を外した状態をそれぞれ斜視図で示すように、略長方形の紙を巻いて1対の対辺部分を重ねて接着して形成した円筒体である平巻紙管1,2,6を用いた容器であって、容体5と、蓋体8とを備えている。容体5は、平巻紙管1,2で形成された側部3と、その側部3の内側に嵌合する紙製で円板状の底板4とを有し、上方に開口する。蓋体8は、平巻紙管で形成された側部6と、その側部6の内側に嵌合する紙製で円板状の天板7とを有し、下方に開口する。
【0015】
より具体的には、容体5の側部3は、それぞれ平巻紙管で形成された外側側部1と内側側部2とからなり、その内側側部2が外側側部1の内側に嵌合して接着されて、内側側部2の上部が外側側部1の上部から突出して突出部9を形成している。また、容体5の内側側部2を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分2aのうち外側の一部が、前記突出部9において周方向に凹入する係合部10を形成している。さらに、蓋体8の側部6を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分6aのうち内側の一部が、周方向に突出して係合部11を形成している。なお、本願発明の実施形態の説明において、周方向への突出、凹入は、周方向左回りへの突出、凹入をいうこととする。
【0016】
容体5から蓋体8を外した状態の垂直断面図である図3に示すように、蓋体8の側部6を形成する平巻紙管の上端部と、容体5の外側側部1を形成する平巻紙管の下端部と、容体5の内側側部2を形成する平巻紙管の上端部とは、内側に巻き込まれている。そして、蓋体8の天板7は、図4に分解斜視図で示すように、下側から側部6に挿入されて嵌合し、側部6の巻き込まれた上端部に当接している。天板7は、周囲の数箇所において、対応する側部6に接着してもよい。同様に、図5に分解斜視図で示すように、容体5の底板4は、上側から外側側部1に挿入されて嵌合し、外側側部1の巻き込まれた下端部に当接する。外側側部1に底板4を嵌合させた後で、内側側部2が上側から外側側部1に挿入されて嵌合し、外側側部1の巻き込まれた下端部と内側側部2の下端部とで底板4を挟んだ状態で、内側側部2が外側側部1に接着される。
【0017】
図2の蓋体8は、その側部6が容体5の突出部9を覆うように容体5に被せられ、蓋体8と容体5が周方向に相対回転されることにより、蓋体8の係合部11と容体5の係合部10が係合する。より詳細には、周方向(左回り)に突出した蓋体8の係合部11が同方向に凹入した容体5の係合部10に嵌入するように、容体5に対して、蓋体8が周方向(左回り)に回転される。これにより、蓋体8と容体5との上下方向への抜け止めがなされた状態で、容体5が蓋閉めされる(図1)。
【0018】
なお、本実施形態では、容体5の突出部9の係合部10を周方向(左回り)に凹入した形状とし、これに係合する蓋体8の係合部11を同方向に突出した形状としたが、逆に容体5の係合部10が周方向(左回り)に突出した形状で、これに係合する蓋体8の係合部11が同方向に凹入した形状であってもよい。
【0019】
次に、本発明の第2実施形態である平巻紙管を用いた容器について説明する。この容器は、図6に蓋閉め状態を、図7に容体5、中間容体25および蓋体8を分離した状態をそれぞれ斜視図で示すように、前記第1実施形態の容器の蓋体8と容体5との間に中間容体25を重箱状に組み入れたものである。
【0020】
中間容体25は、前記容体5の構造において、底板24が内側側部22の下部に嵌合するとともに、外側側部21の下部が内側側部22よりも延出して延出部26を形成することにより、下方にも開口している。中間容体25の側部23が外側側部21と内側側部22とからなること、および内側側部22の上部が外側側部21の上部から突出して突出部29を形成することは、容体5の場合と同様である。外側側部21を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分21aのうち内側の一部は、前記延出部26において周方向に突出して中間係合部31を形成している。内側側部22を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分22aのうち外側の一部が、前記突出部29において周方向に凹入して係合部30を形成することは、容体5の場合と同様である。
【0021】
容体5、中間容体25および蓋体8を分離した状態の垂直断面図である図8に示すように、中間容体25の内側側部22を形成する平巻紙管の下端部と上端部とは、内側に巻き込まれている。そして、中間容体25の底板24は、図9の分解斜視図に示すように上側から内側側部22に挿入されて嵌合し、図8の内側側部22の巻き込まれた下端部に当接する。底板24は、周囲の数箇所において、対応する内側側部22に接着してもよい。
【0022】
また、図9に示すように、中間容体25の内側側部22を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分22aのうちの外側の一部は、前記突出部29(図7)よりも下において周方向に凹入して組立係合部32を形成している。さらに、中間容体25の外側側部21を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分21aのうちの内側の一部は、前記延出部26(図7)よりも上において周方向に突出して組立係合部33を形成している。
【0023】
この中間容体25の組立は、容体5の場合と同様に、内側側部22を外側側部21の内側に嵌合して接着することにより行われるが、ここでは内側側部22が外側側部21に上から挿入され、次いで内側側部22と外側側部21が周方向に相対回転される。より詳細には、周方向(左回り)に突出した外側側部21の組立係合部33の突出端が、同方向に凹入した内側側部22の組立係合部32の凹入端に当接するまで、内側側部22に対して、外側側部21が周方向(左回り)に回転される。これにより、内側側部22と外側側部21との周方向の位置決めがなされる。
【0024】
さらに、内側側部22と外側側部21が上下方向に相対移動される。より詳細には、内側側部22が上に、外側側部21が下に移動されることにより、前記内側側部の組立係合部32と外側側部21の組立係合部33が上下方向にも係合して、内側側部22と外側側部21との上下方向の位置決めがなされる。このように、組立係合部32,33の係合により内側側部22と外側側部21とが上下方向に位置決めされるので、図7の外側側部21における延出部26の延出量や、内側側部22における突出部29の突出量を正確に設定できるとともに、内側側部22と外側側部21の上下方向への抜け止め強度を向上させることができる。
【0025】
なお、本実施形態では、内側側部22の組立係合部32を周方向(左回り)に凹入した形状とし、これに係合する外側側部21の組立係合部33を同方向に突出した形状としたが、逆に内側側部22の組立係合部32が周方向(左回り)に突出した形状で、これに係合する外側側部21の組立係合部33が同方向に凹入した形状であってもよい。
【0026】
中間容体25は、その延出部26が容体5の突出部9を覆うように容体5に被せられ、中間容体25と容体5が周方向に相対回転されることにより、中間容体25の中間係合部31と容体5の係合部10が係合する。より詳細には、周方向(左回り)に突出した中間容体25の中間係合部31が同方向に凹入した容体5の係合部10に嵌入するように、容体5に対して、中間容体25が周方向(左回り)に回転される。これにより、中間容体25と容体5との上下方向への抜け止めがなされる。
【0027】
なお、本実施形態では、容体5の突出部9の係合部10を周方向(左回り)に凹入した形状とし、これに係合する中間容体25の中間係合部31を同方向に突出した形状としたが、逆に容体5の係合部10が周方向(左回り)に突出した形状で、これに係合する中間容体25の中間係合部31が同方向に凹入した形状であってもよい。
【0028】
また、蓋体8は、前記第1実施形態で容体5に被せられて抜け止めされたのと同様に、蓋体8の側部6が中間容体25の突出部29を覆うように中間容体25に被せられ、蓋体8と中間容体25が周方向に相対回転されることにより、蓋体8の係合部11と中間容体25の係合部30が係合して、蓋体8と中間容体25との上下方向への抜け止めがなされる。
【0029】
なお、本実施形態では、第1実施形態における容器の容体5と蓋体8との間に1つの中間容体25を組み入れた場合を示したが、複数の中間容体25を組み入れてもよい。複数の中間容体25を組み入れる場合、上下の中間容体25,25の間では、上側の中間容体25の延出部26が下側の中間容体25の突出部29を覆うように、上側の中間容体25が下側の中間容体25に被せられ、上下の中間容体25,25が周方向に相対回転されることにより、上側の中間容体25の中間係合部31と下側の中間容体25の係合部30が係合して、上下の中間容体25,25の上下方向への抜け止めがなされる。
【0030】
以上の第1、第2実施形態のような平巻紙管1,2,6,21,22用いる容器においては、容器を構成する全部品を、同一の材料(紙シート)から、係合部などの形状も含めて型抜きして作製できるので、作製が容易である。また、蓋体8の天板7を紙でなく透明の例えば塩化ビニルシートで形成すれば、蓋体8を装着したままでその下の内容物を上から見て確認することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の平巻紙管を用いた容器では、蓋体の上下方向への抜け止めが可能で、蓋閉め状態で蓋体をつかんで容器全体を持ち上げようとしても、蓋体だけが簡単に外れて持ち上がることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は第1実施形態である平巻紙管を用いた容器において、容体に蓋体を被せた状態を示す斜視図である。
【図2】同容器において、容体から蓋体を外した状態を示す斜視図である。
【図3】同容器において、容体から蓋体を外した状態を示す垂直断面図である。
【図4】同容器における蓋体の分解斜視図である。
【図5】同容器における容体の分解斜視図である。
【図6】本発明は第2実施形態である平巻紙管を用いた容器において、容体、中間容体および蓋体を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図7】同容器において、容体、中間容体および蓋体を分離した状態を示す斜視図である。
【図8】同容器において、容体、中間容体および蓋体を分離した状態を示す垂直断面図である。
【図9】同容器における中間容体の分解斜視図である。
【符号の説明】
1,2,6,21,22…平巻紙管、1…容体の外側側部、2…容体の内側側部、2a…内側側部の対辺部分、3…容体の側部、4…容体の底板、5…容体、6…蓋体の側部、6a…蓋体側部の対辺部分、7…天板、8…蓋体、9…容体の突出部、10…容体の係合部、11…蓋体の係合部、21…中間容体の外側側部、21a…外側側部の対辺部分、22…中間容体の内側側部、22a…内側側部の対辺部分、24…中間容体の底板、25…中間容体、26…中間容体の延出部、29…中間容体の突出部、30…中間容体の係合部、31…中間容体の中間係合部、32…内側側部の組立係合部、33…外側側部の組立係合部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる平巻紙管を用いた容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の帯状の紙をらせん状に型に巻き付けて相互に接着して形成した筒体であるいわゆるスパイラル紙管に対し、略四角形の紙を巻いて1対の対辺部分を重ねて接着して形成した筒体であるいわゆる平巻紙管は、低コスト性、リサイクルのしやすさ、側面に直接印刷して美麗に仕上げられること等の点で優れており、平巻紙管を用いた容器(これも含めて平巻紙管と呼ぶこともある)も同様に優れ、種々の内容物(商品)を収納する容器として利用されている。
【0003】
平巻紙管を用いた容器の従来例として、例えば上方に開口した容体と、下方に開口した蓋体とを備えたものがある。この場合、容体は、平巻紙管で形成された側部および紙製円板状の底板を有する。蓋体は、平巻紙管で形成された側部および円板状の天板を有し、その側部を前記容体の側部に外嵌させることにより、容体の開口が蓋閉めされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、平巻紙管を用いた前記構成の容器では、容体の側部に蓋体の側部を単純に外嵌させる蓋閉め構造であるため、蓋閉め状態で蓋体をつかんで容器全体を持ち上げようとすると、蓋体が容体から簡単に外れて、蓋体だけが持ち上がるという問題点があった。
【0005】
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、平巻紙管を用いた容器であって、蓋体の上下方向への抜け止めが可能なものを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願第1の発明の容器は、略四角形の紙を巻いて1対の対辺部分を重ねて接着して形成した円筒体である平巻紙管を用いた容器であって、容体と、蓋体とを備えている。容体は、平巻紙管で形成された側部および紙製円板状の底板を有し、上方に開口する。蓋体は、平巻紙管で形成された側部および円板状の天板を有し、下方に開口する。前記容体の側部は、それぞれ前記平巻紙管で形成された外側側部と内側側部とからなり、その内側側部が外側側部の内側に嵌合して接着されて、内側側部の上部が外側側部の上部から突出して突出部を形成している。
【0007】
前記容体の内側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち外側の一部には、前記突出部において周方向に凹入または突出して係合部が形成されている。また、前記蓋体の側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部には、周方向に突出または凹入して係合部が形成されている。前記蓋体はその側部が前記容体の突出部を覆うように容体に被せられ、蓋体と容体が周方向に相対回転されることにより、前記蓋体の係合部と容体の係合部が係合して、蓋体と容体との上下方向への抜け止めがなされる。
【0008】
本願第1の発明の容器では、蓋体の側部が容体の突出部を覆うように蓋体を容体に被せた状態で、蓋体と容体を周方向に相対回転させると、蓋体の係合部と容体の係合部が係合して、蓋閉め状態において蓋体と容体との上下方向への抜け止めがなされる。したがって、蓋閉め状態で蓋体をつかんで容器全体を持ち上げようとしても、蓋体が容体から簡単に外れることがなく、容器全体が持ち上がる。
【0009】
本願第2の発明の容器は、前記第1の発明の容器の蓋体と容体との間に単数または複数の中間容体を重箱状に組み入れたものである。前記中間容体は、前記容体の構造において、さらに、前記底板が前記内側側部の下部に嵌合するとともに、前記外側側部の下部が内側側部の下部よりも延出して延出部を形成することにより、下方にも開口している。また、中間容体の外側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部には、前記延出部において周方向に突出または凹入して中間係合部が形成されている。
【0010】
前記蓋体はその側部が前記中間容体の突出部を覆うように中間容体に被せられ、蓋体と中間容体が周方向に相対回転されることにより、前記蓋体の係合部と中間容体の係合部が係合して、蓋体と中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。前記中間容体はその延出部が前記容体または他の中間容体の突出部を覆うように容体または他の中間容体に被せられ、中間容体と容体または他の中間容体が周方向に相対回転されることにより、前記中間容体の中間係合部と容体または他の中間容体の係合部が係合して、中間容体と容体または他の中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。
【0011】
本願第2の発明の容器では、蓋体の側部が中間容体の突出部を覆うように蓋体を中間容体に被せた状態で、蓋体と中間容体を周方向に相対回転させると、蓋体の係合部と中間容体の係合部が係合して、中間容体を蓋閉めした状態で蓋体と中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。また、前記中間容体の延出部が容体または他の中間容体の突出部を覆うように中間容体を容体または他の中間容器に被せた状態で、中間容状態と容体または他の中間容体を周方向に相対回転させると、中間容体の中間係合部と容体または他の中間容体の係合部が係合して、中間容体と容体または他の中間容体との上下方向への抜け止めがなされる。これにより、蓋体、中間容体および容体を、互いに上下方向へ抜け止めされた状態で重箱状に連結できる。したがって、連結された状態で蓋体または中間容体をつかんで容器全体を持ち上げようとしても、つかんだ蓋体または中間容体がその下の中間容体または容体から簡単に外れることがなく、容器全体が持ち上がる。
【0012】
この第2の発明の容器において、前記中間容体の内側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち外側の一部が、前記突出部よりも下において周方向に凹入または突出して組立係合部を形成し、前記中間容体の外側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部が、前記延出部よりも上において周方向に突出または凹入して組立係合部を形成し、前記中間容体の組立の際に、内側側部が外側側部に上から挿入され、内側側部と外側側部が周方向に相対回転され、さらに上下方向に相対移動されることにより、前記内側側部の組立係合部と外側側部の組立係合部が係合して、内側側部と外側側部との上下方向の位置決めがなされて接着されるものとしてもよい。
【0013】
このように構成した場合には、中間容体の側部を構成する内側側部および外側側部の両組立係合部の係合により、その内側側部と外側側部とが上下方向に位置決めされるので、外側側部における延出部の延出量や、内側側部における突出部の突出量を正確に設定できるとともに、内側側部と外側側部の上下方向への抜け止め強度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態である平巻紙管を用いた容器を図面にしたがって説明する。この容器は、図1に蓋閉め状態を、図2に容体5から蓋体8を外した状態をそれぞれ斜視図で示すように、略長方形の紙を巻いて1対の対辺部分を重ねて接着して形成した円筒体である平巻紙管1,2,6を用いた容器であって、容体5と、蓋体8とを備えている。容体5は、平巻紙管1,2で形成された側部3と、その側部3の内側に嵌合する紙製で円板状の底板4とを有し、上方に開口する。蓋体8は、平巻紙管で形成された側部6と、その側部6の内側に嵌合する紙製で円板状の天板7とを有し、下方に開口する。
【0015】
より具体的には、容体5の側部3は、それぞれ平巻紙管で形成された外側側部1と内側側部2とからなり、その内側側部2が外側側部1の内側に嵌合して接着されて、内側側部2の上部が外側側部1の上部から突出して突出部9を形成している。また、容体5の内側側部2を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分2aのうち外側の一部が、前記突出部9において周方向に凹入する係合部10を形成している。さらに、蓋体8の側部6を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分6aのうち内側の一部が、周方向に突出して係合部11を形成している。なお、本願発明の実施形態の説明において、周方向への突出、凹入は、周方向左回りへの突出、凹入をいうこととする。
【0016】
容体5から蓋体8を外した状態の垂直断面図である図3に示すように、蓋体8の側部6を形成する平巻紙管の上端部と、容体5の外側側部1を形成する平巻紙管の下端部と、容体5の内側側部2を形成する平巻紙管の上端部とは、内側に巻き込まれている。そして、蓋体8の天板7は、図4に分解斜視図で示すように、下側から側部6に挿入されて嵌合し、側部6の巻き込まれた上端部に当接している。天板7は、周囲の数箇所において、対応する側部6に接着してもよい。同様に、図5に分解斜視図で示すように、容体5の底板4は、上側から外側側部1に挿入されて嵌合し、外側側部1の巻き込まれた下端部に当接する。外側側部1に底板4を嵌合させた後で、内側側部2が上側から外側側部1に挿入されて嵌合し、外側側部1の巻き込まれた下端部と内側側部2の下端部とで底板4を挟んだ状態で、内側側部2が外側側部1に接着される。
【0017】
図2の蓋体8は、その側部6が容体5の突出部9を覆うように容体5に被せられ、蓋体8と容体5が周方向に相対回転されることにより、蓋体8の係合部11と容体5の係合部10が係合する。より詳細には、周方向(左回り)に突出した蓋体8の係合部11が同方向に凹入した容体5の係合部10に嵌入するように、容体5に対して、蓋体8が周方向(左回り)に回転される。これにより、蓋体8と容体5との上下方向への抜け止めがなされた状態で、容体5が蓋閉めされる(図1)。
【0018】
なお、本実施形態では、容体5の突出部9の係合部10を周方向(左回り)に凹入した形状とし、これに係合する蓋体8の係合部11を同方向に突出した形状としたが、逆に容体5の係合部10が周方向(左回り)に突出した形状で、これに係合する蓋体8の係合部11が同方向に凹入した形状であってもよい。
【0019】
次に、本発明の第2実施形態である平巻紙管を用いた容器について説明する。この容器は、図6に蓋閉め状態を、図7に容体5、中間容体25および蓋体8を分離した状態をそれぞれ斜視図で示すように、前記第1実施形態の容器の蓋体8と容体5との間に中間容体25を重箱状に組み入れたものである。
【0020】
中間容体25は、前記容体5の構造において、底板24が内側側部22の下部に嵌合するとともに、外側側部21の下部が内側側部22よりも延出して延出部26を形成することにより、下方にも開口している。中間容体25の側部23が外側側部21と内側側部22とからなること、および内側側部22の上部が外側側部21の上部から突出して突出部29を形成することは、容体5の場合と同様である。外側側部21を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分21aのうち内側の一部は、前記延出部26において周方向に突出して中間係合部31を形成している。内側側部22を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分22aのうち外側の一部が、前記突出部29において周方向に凹入して係合部30を形成することは、容体5の場合と同様である。
【0021】
容体5、中間容体25および蓋体8を分離した状態の垂直断面図である図8に示すように、中間容体25の内側側部22を形成する平巻紙管の下端部と上端部とは、内側に巻き込まれている。そして、中間容体25の底板24は、図9の分解斜視図に示すように上側から内側側部22に挿入されて嵌合し、図8の内側側部22の巻き込まれた下端部に当接する。底板24は、周囲の数箇所において、対応する内側側部22に接着してもよい。
【0022】
また、図9に示すように、中間容体25の内側側部22を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分22aのうちの外側の一部は、前記突出部29(図7)よりも下において周方向に凹入して組立係合部32を形成している。さらに、中間容体25の外側側部21を形成する平巻紙管における重ねられた対辺部分21aのうちの内側の一部は、前記延出部26(図7)よりも上において周方向に突出して組立係合部33を形成している。
【0023】
この中間容体25の組立は、容体5の場合と同様に、内側側部22を外側側部21の内側に嵌合して接着することにより行われるが、ここでは内側側部22が外側側部21に上から挿入され、次いで内側側部22と外側側部21が周方向に相対回転される。より詳細には、周方向(左回り)に突出した外側側部21の組立係合部33の突出端が、同方向に凹入した内側側部22の組立係合部32の凹入端に当接するまで、内側側部22に対して、外側側部21が周方向(左回り)に回転される。これにより、内側側部22と外側側部21との周方向の位置決めがなされる。
【0024】
さらに、内側側部22と外側側部21が上下方向に相対移動される。より詳細には、内側側部22が上に、外側側部21が下に移動されることにより、前記内側側部の組立係合部32と外側側部21の組立係合部33が上下方向にも係合して、内側側部22と外側側部21との上下方向の位置決めがなされる。このように、組立係合部32,33の係合により内側側部22と外側側部21とが上下方向に位置決めされるので、図7の外側側部21における延出部26の延出量や、内側側部22における突出部29の突出量を正確に設定できるとともに、内側側部22と外側側部21の上下方向への抜け止め強度を向上させることができる。
【0025】
なお、本実施形態では、内側側部22の組立係合部32を周方向(左回り)に凹入した形状とし、これに係合する外側側部21の組立係合部33を同方向に突出した形状としたが、逆に内側側部22の組立係合部32が周方向(左回り)に突出した形状で、これに係合する外側側部21の組立係合部33が同方向に凹入した形状であってもよい。
【0026】
中間容体25は、その延出部26が容体5の突出部9を覆うように容体5に被せられ、中間容体25と容体5が周方向に相対回転されることにより、中間容体25の中間係合部31と容体5の係合部10が係合する。より詳細には、周方向(左回り)に突出した中間容体25の中間係合部31が同方向に凹入した容体5の係合部10に嵌入するように、容体5に対して、中間容体25が周方向(左回り)に回転される。これにより、中間容体25と容体5との上下方向への抜け止めがなされる。
【0027】
なお、本実施形態では、容体5の突出部9の係合部10を周方向(左回り)に凹入した形状とし、これに係合する中間容体25の中間係合部31を同方向に突出した形状としたが、逆に容体5の係合部10が周方向(左回り)に突出した形状で、これに係合する中間容体25の中間係合部31が同方向に凹入した形状であってもよい。
【0028】
また、蓋体8は、前記第1実施形態で容体5に被せられて抜け止めされたのと同様に、蓋体8の側部6が中間容体25の突出部29を覆うように中間容体25に被せられ、蓋体8と中間容体25が周方向に相対回転されることにより、蓋体8の係合部11と中間容体25の係合部30が係合して、蓋体8と中間容体25との上下方向への抜け止めがなされる。
【0029】
なお、本実施形態では、第1実施形態における容器の容体5と蓋体8との間に1つの中間容体25を組み入れた場合を示したが、複数の中間容体25を組み入れてもよい。複数の中間容体25を組み入れる場合、上下の中間容体25,25の間では、上側の中間容体25の延出部26が下側の中間容体25の突出部29を覆うように、上側の中間容体25が下側の中間容体25に被せられ、上下の中間容体25,25が周方向に相対回転されることにより、上側の中間容体25の中間係合部31と下側の中間容体25の係合部30が係合して、上下の中間容体25,25の上下方向への抜け止めがなされる。
【0030】
以上の第1、第2実施形態のような平巻紙管1,2,6,21,22用いる容器においては、容器を構成する全部品を、同一の材料(紙シート)から、係合部などの形状も含めて型抜きして作製できるので、作製が容易である。また、蓋体8の天板7を紙でなく透明の例えば塩化ビニルシートで形成すれば、蓋体8を装着したままでその下の内容物を上から見て確認することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の平巻紙管を用いた容器では、蓋体の上下方向への抜け止めが可能で、蓋閉め状態で蓋体をつかんで容器全体を持ち上げようとしても、蓋体だけが簡単に外れて持ち上がることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は第1実施形態である平巻紙管を用いた容器において、容体に蓋体を被せた状態を示す斜視図である。
【図2】同容器において、容体から蓋体を外した状態を示す斜視図である。
【図3】同容器において、容体から蓋体を外した状態を示す垂直断面図である。
【図4】同容器における蓋体の分解斜視図である。
【図5】同容器における容体の分解斜視図である。
【図6】本発明は第2実施形態である平巻紙管を用いた容器において、容体、中間容体および蓋体を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図7】同容器において、容体、中間容体および蓋体を分離した状態を示す斜視図である。
【図8】同容器において、容体、中間容体および蓋体を分離した状態を示す垂直断面図である。
【図9】同容器における中間容体の分解斜視図である。
【符号の説明】
1,2,6,21,22…平巻紙管、1…容体の外側側部、2…容体の内側側部、2a…内側側部の対辺部分、3…容体の側部、4…容体の底板、5…容体、6…蓋体の側部、6a…蓋体側部の対辺部分、7…天板、8…蓋体、9…容体の突出部、10…容体の係合部、11…蓋体の係合部、21…中間容体の外側側部、21a…外側側部の対辺部分、22…中間容体の内側側部、22a…内側側部の対辺部分、24…中間容体の底板、25…中間容体、26…中間容体の延出部、29…中間容体の突出部、30…中間容体の係合部、31…中間容体の中間係合部、32…内側側部の組立係合部、33…外側側部の組立係合部。
Claims (3)
- 略四角形の紙を巻いて1対の対辺部分を重ねて接着して形成した円筒体である平巻紙管を用いた容器であって、
前記平巻紙管で形成された側部および紙製円板状の底板を有し、上方に開口した容体と、
前記平巻紙管で形成された側部および円板状の天板を有し、下方に開口した蓋体とを備え、
前記容体の側部が、それぞれ前記平巻紙管で形成された外側側部と内側側部とからなり、その内側側部が外側側部の内側に嵌合して接着されて、内側側部の上部が外側側部の上部から突出して突出部を形成しており、
前記容体の内側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち外側の一部が、前記突出部において周方向に凹入または突出して係合部を形成し、
前記蓋体の側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部が周方向に突出または凹入して係合部を形成し、
前記蓋体の側部が前記容体の突出部を覆うように蓋体が容体に被せられ、蓋体と容体が周方向に相対回転されることにより、前記蓋体の係合部と容体の係合部が係合して、蓋体と容体との上下方向への抜け止めがなされる容器。 - 請求項1の容器の蓋体と容体との間に単数または複数の中間容体を重箱状に組み入れた容器であって、
前記中間容体は、前記容体において、さらに、前記底板が前記内側側部の下部に嵌合するとともに、前記外側側部の下部が内側側部の下部よりも延出して延出部を形成することにより、下方にも開口し、外側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部が、前記延出部において周方向に突出または凹入して中間係合部を形成したものであり、
前記蓋体の側部が前記中間容体の突出部を覆うように蓋体が中間容体に被せられ、蓋体と中間容体が周方向に相対回転されることにより、前記蓋体の係合部と中間容体の係合部が係合して、蓋体と中間容体との上下方向への抜け止めがなされ、
前記中間容体の延出部が前記容体または他の中間容体の突出部を覆うように中間容体が容体または他の中間容体に被せられ、中間容体と容体または他の中間容体が周方向に相対回転されることにより、前記中間容体の中間係合部と容体または他の中間容体の係合部が係合して、中間容体と容体または他の中間容体との上下方向への抜け止めがなされる容器。 - 請求項2において、
前記中間容体の内側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち外側の一部が、前記突出部よりも下において周方向に凹入または突出して組立係合部を形成し、
前記中間容体の外側側部を形成する前記平巻紙管における重ねられた対辺部分のうち内側の一部が、前記延出部よりも上において周方向に突出または凹入して組立係合部を形成し、
前記中間容体の組立の際に、内側側部が外側側部に上から挿入され、内側側部と外側側部が周方向に相対回転され、さらに上下方向に相対移動されることにより、前記内側側部の組立係合部と外側側部の組立係合部が係合して、内側側部と外側側部との上下方向の位置決めがなされて接着される容器。
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