JP3619515B2 - 分割橋体式交通路及び分割橋体式交通路の構築方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分割橋体式交通路及び分割橋体式交通路の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、交通路の交差点における渋滞を解消するために、交差点を立体化させる施工では、交通路の直上に立体交差用の交通路を構築する際に、作業区間となる交通路の通行が大規模に規制され、恒常的な渋滞が発生していた。
【0003】
そこで、従来の立体交差の構築方法としては、立体交差用の交通路の勾配に合わせて傾斜した床部と、この床部に所定の高さを与える壁である架台部とから構成される立体交差ブロックを既存の交通路上に連続して設置し、立体交差ブロックの床部に交通路を設けることにより立体交差用の交通路を簡易かつ短期間に構築する立体交差の構築方法がある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−248101号公報(第1−3頁、第1−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の立体交差の構築方法では、以下の問題が存在している。立体交差用の交通路を構成する全ての立体交差ブロックに架台部が設けられているため、構築された立体交差用の交通路の側面には、各架台部により連続した側壁が形成され、この側壁が立体交差用の交通路の側道を通行する人に対して圧迫感を与えてしまうという問題がある。
【0006】
また、立体交差用の交通路に形成された側壁により、立体交差用の交通路の両側において一方から他方を望むことが困難であるため、都市の景観を大きく損ねてしまうという問題が存在している。
さらに、立体交差用の交通路の両側において一方から他方への通行が、立体交差用の交通路に形成された側壁により規制され、都市機能が大きく低下してしまうという問題が存在している。
【0007】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、既存の交通路上に簡易かつ短期間に立体交差用の交通路を構築することができ、さらに、立体交差用の交通路の側方を通行する人に対する圧迫感を少なくすることができるとともに、都市の景観や都市機能に与える影響を少なくすることができる分割橋体式交通路及び分割橋体式交通路の構築方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明は、既存の交通路上に一の方向に連続して設置された複数の分割橋体により構成され、各分割橋体の上面に交通路が設けられた分割橋体式交通路であって、分割橋体は、一の方向に所定間隔を有する1組の支柱と、1組の支柱の間に架設された頂版とから構成され、分割橋体の支柱は、既存の交通路上に連続して設置された複数の底版上に設置されており、頂版は連続して設置された複数の分割頂版により構成されるとともに、頂版の下方に交通路を設置可能であり、分割頂版、支柱及び底版はプレキャスト部材からなり、各底版の内部に貫通させた緊張材又は締結材に緊張力を付加することにより、各底版が一体化されていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項に記載の発明は、分割橋体式交通路の構築方法であって、(1)既存の交通路上に設置されたプレキャスト部材である底版に、一の方向に所定間隔を有する1組のプレキャスト部材である支柱を立設する支柱設置工程と、(2)プレキャスト部材である分割頂版を所定の高さ及び傾きで支持可能であるとともに、底版上に設置されたレール上で一の方向に移動可能な支持装置を底版上に複数設置し、各支持装置によって分割頂版の高さ及び傾きを調整して、複数の分割頂版を1組の支柱の間に連続させて設置することにより、1組の支柱の間に頂版を架設し、頂版及び各支柱から構成される分割橋体を構築する橋体構築工程と、(3)各支持装置を底版上で一の方向に移設して支柱設置工程から橋体構築工程を繰り返して、複数の分割橋体を既存の交通路上に一の方向に連続して設置し、各分割橋体の上面に交通路を設けることにより分割橋体式交通路を構築する交通路構築工程とを含むことを特徴としている。
【0010】
ここで、交通路とは、道路、鉄道線路等の各種交通機関及び歩道等の通行路をいう。
また、プレキャスト部材とは、予め工場等で形成された部材である。
さらに、分割橋体を構成する材料は、コンクリート材など限定されるものではなく、また、形状も限定されるものではないが、本発明では、分割橋体の上面に交通路を設けるため、車両等の荷重に十分に耐えられる材料及び形状にする必要がある。
【0011】
請求項1及び請求項に記載の発明によれば、プレキャスト部材を接続することにより、簡易かつ短期間に分割橋体式交通路を構築し、作業区間における車両等の通行を早期に確保することができ、さらに、分割橋体の各支柱は所定間隔で頂版を支持しており、各分割橋体の側面の広範囲が開口されるため、分割橋体式交通路の側方を通行する人に対する圧迫感を少なくすることができる。
また、各分割橋体の側面の広範囲が開口され、分割橋体式交通路の両側において一方から他方を望むことができるため、構築された分割橋体式交通路が都市の景観に与える影響を少なくすることができる。
さらに、各分割橋体式交通路の側面の広範囲が開口されており、頂版の下方に交通路を設けることにより、分割橋体式交通路の両側において一方から他方に通行することができるため、構築された分割橋体式交通路が都市機能に与える影響を少なくすることができる。なお、本発明では、頂版の下方全体に交通路を設けることなく、所定の位置に交通路を設ければよい。このとき、各分割橋体式交通路の側面の広範囲が開口されているため、交通路を設置可能な位置が広範囲となり、都市計画に対して影響を与えることがない。
ここで、底版の構成は、既存の交通路上に一の方向に連続して設置する構成や、分割橋体の支柱が立設された底版ごとに複数の底版を連続させ、全ての底版が連続しないように設置した構成など限定されるものではない。
また、底版をプレキャスト部材によって構成することにより、簡易かつ短期間に既存の交通路上に設置することができる。このとき、複数の底版を緊張材又は締結材によって一体化することにより、構築期間を短縮することが好ましい。
さらに、底版の形状は限定されるものではなく、分割橋体式交通路の橋軸方向に梁部を設けた構成でもよい。
このように、底版上に各分割橋体を設置することにより、分割橋体式交通路の安定性を高めることができるため、軟弱な地盤にも本発明の分割橋体式交通路を適用することができる。
【0012】
また、プレキャスト部材は工場等で形成されるため、分割橋体を構成する各部材が鉄筋コンクリートによって形成される場合は、鉄筋の配筋、コンクリート材の打設を工場等で確実に管理することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、1組の支柱の間に架設される頂版が傾斜する場合であっても、各支持装置によって隣接する分割頂版の高さ及び傾きを各々調整することにより、傾斜した頂版を1組の支柱の間に簡易に架設することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の分割橋体式交通路であって、分割橋体の各部材は、緊張材又は締結材によって一体化されていることを特徴としている。
【0014】
さらに、請求項に記載の発明は、請求項乃至請求項のいずれか1項に分割橋体式交通路の構築方法であって、橋体構築工程において、分割橋体の各部材を緊張材又は締結材によって一体化することを特徴としている。
【0015】
ここで、緊張材による分割橋体の各部材の一体化とは、隣接する各部材を貫通したPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材である緊張材の両端を各部材に定着させ、この緊張材に緊張力を付加する、所謂ポストテンション方式による接合である。また、締結材による分割橋体の各部材同士の一体化とは、隣接する各部材同士にボルトを跨設し、ナットを締め込むことにより各部材同士を一体化させる接合である。
【0016】
請求項2及び請求項に記載の発明によれば、緊張材又は締結材に緊張力を付加して分割橋体の各部材を一体化するため、一体化の作業が簡易化され、分割橋体を簡易かつ短期間に構築することができる。
【0020】
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の分割橋体式交通路であって、底版は、基礎杭を有していることを特徴としている。
【0021】
また、請求項に記載の発明は、請求項又は請求項に記載の分割橋体式交通路の構築方法であって、支柱設置工程において、基礎杭を有する底版を設置することを特徴としている。
【0022】
請求項及び請求項に記載の発明によれば、基礎杭によって底版の沈下及びずれが防止されるため、分割橋体式交通路の安定性を高めることができる。
【0023】
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の分割橋体式交通路が所定の間隔で設置され、分割橋体式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が架設されていることを特徴としている。
【0024】
また、請求項に記載の発明は、分割橋体式交通路の構築方法であって、(1)既存の交通路上に設置されたプレキャスト部材である底版に、一の方向に所定間隔を有する1組のプレキャスト部材である支柱を立設する支柱設置工程と、(2)プレキャスト部材である分割頂版を所定の高さ及び傾きで支持可能であるとともに、底版上に設置されたレール上で一の方向に移動可能な支持装置を底版上に複数設置し、各支持装置によって分割頂版の高さ及び傾きを調整して、複数の分割頂版を1組の支柱の間に連続させて設置することにより、1組の支柱の間に頂版を架設し、頂版及び各支柱から構成される分割橋体を構築する橋体構築工程と、(3)各支持装置を底版上で一の方向に移設して支柱設置工程から橋体構築工程を繰り返して、複数の分割橋体を既存の交通路上に一の方向に連続して設置することにより、複数の分割橋体式交通路を所定の間隔で構築し、各分割橋体式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁を架設した後に、各分割橋体及び橋梁の上面に交通路を設ける交通路構築工程とを含むことを特徴としている。
【0025】
請求項及び請求項に記載の発明によれば、分割橋体式交通路と交差する交通路の幅員が大きい場合に、交差する交通路の直上に橋梁を架設することにより、交差する交通路上に分割橋体を設置する必要がなくなり、交差する交通路の通行に影響を与えないため、交差する交通路の幅員が大きい場合であっても、分割橋体式交通路を用いて交通路を立体交差化することができる。
【0028】
したがって、本発明では、プレキャスト部材を用いて分割橋体式交通路を簡易かつ短期間に構築することにより、作業区間における車両等の通行を早期に確保し、周辺地域社会の経済活動に対する影響を少なくすることができるとともに、分割橋体式交通路の側面の広範囲において、分割橋体式交通路の両側が連通するため、周辺地域社会の活動や環境に対する影響を少なくすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0030】
本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路及び分割橋体式交通路の構築方法は、自動車の道路、列車の線路、又は歩道等の交通路に適用可能であるが、この実施形態では自動車の道路における交差点を立体化する場合を例として説明する。
【0031】
[分割橋体式交通路]
まず、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路を示した全体斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路を示した部分斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路を示した図で、(a)は分割橋体式交通路の側面図、(b)は図3(a)のA−A断面図である。
【0032】
まず、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の構成について説明する。
分割橋体式交通路1は、図1,図2,図3に示すように、既存の道路D1上に複数の分割橋体2が、既存の道路D1の延長方向に連続して設置された底版6上に設置され、各分割橋体2の上面に設けられた道路D2及び底版6上に設けられた道路D3により、車両の通行を確保する立体交差用の交通路である。また、分割橋体式交通路1の両側には、既存の道路D1と同一平面上の側道S1が設置されている。
なお、本実施形態における既存の道路D1の延長方向が、特許請求の範囲における一の方向に相当する。
【0033】
分割橋体2は、連続して設置されることにより分割橋体式交通路1を構成する構造体であり、図1,図2,図3に示すように、既存の道路D1の延長方向に所定間隔を有する1組の支柱3,3と、1組の支柱3,3の間に架設された頂版4とから構成されている。なお、本実施形態の各分割橋体2は各々所定高さに形成されており、連続して設置することにより既存の道路D1と接続するための斜路が形成される。また、頂版4は複数の分割頂版5が連続して設置されることにより形成され、この分割頂版5及び支柱3は、予め工場等で成形された軽量なプレキャスト部材である。また、1組の支柱3,3が底版6上に立設されることにより分割橋体2が既存の道路D1上に設置され、分割橋体2の側面には、所定間隔の1組の支柱3,3、頂版4及び底版6に囲まれた開口部Kが形成される。そして、底版6上に道路D3を設置可能であり、車両が開口部Kを介して分割橋体2の両側を往来することができる。
【0034】
ここで、分割橋体2を連続させた際に、隣接する支柱3,3及び頂版4,4は、所定間隔を空けて設置されており、すなわち、隣接する分割橋体2,2は、所定間隔を空けて底版6上に設置されている。このとき、隣接する支柱3,3は、1枚の底版6上に立設されているため、隣接する分割橋体2,2は、底版6を介して接続された状態になる。
【0035】
頂版4は、分割橋体式交通路1上の道路D2を構成する部材であり、連続して設置された分割頂版5の内部に貫通させたPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材9の両端を、分割頂版5に定着させて緊張力を付加し、ポストテンション方式によって各分割頂版5を一体化させた部材である。なお、本実施形態では、5枚の分割頂版5を一体化させることにより頂版4を形成している。さらに、分割頂版5は、工場等で形成する際に、分割頂版5の軸方向及び軸方向と直交する方向に緊張力が付加されたPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材(図示せず)が埋設されており、プレテンション方式によって分割頂版5の強度が高まっている。
【0036】
支柱3は、頂版4を支持する2本の橋脚であり、1組の支柱3,3は、既存の道路D1の延長方向に所定間隔で底版6上に立設されている。また、頂版4、支柱3及び底版6の内部を垂直方向に貫通させたPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材7に緊張力を付加し、ポストテンション方式によって支柱3に頂版4及び底版6を一体化させている。
【0037】
また、底版6は、分割橋体式交通路1の基礎となるプレキャスト部材であり、既存の道路D1上に、その延長方向に連続して設置されている。本実施形態では、各分割頂版5の直下に配置されるようにして底版6が連続して設置されており、各底版6は、その内部を水平方向に貫通したPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材8に緊張力を付加し、ポストテンション方式によって一体化されている。また、底版6上の左右方向における中央部には、橋軸方向に延長した梁部6aが設けられており、底版6の強度を高めている。
【0038】
[分割橋体式交通路の構築方法]
次に、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路1の構築方法について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る移動式クレーンを示した図で、(a)は側面図、(b)は図4(a)のB−B断面図、(c)は図4(a)のC−C断面図である。図5は、本発明の実施形態に係る分割頂版の支持装置を示した図で、(a)は側面図、(b)は図5(a)のD−D断面図である。図6は、本発明の実施形態に係る交通路構築工程を示した図で、移動式クレーンを前進させた様子を示した側面図である。
なお、以下の説明において、前後方向とは、図4(a)における左右方向に対応している。
【0039】
(1)支柱設置工程
まず、図4に示すように、分割橋体式交通路1の作業用地の両側に側道(図示せず)を設け、この側道によって車両の通行を確保しながら、小型クレーン等の揚重機により1枚の底版6を作業用地に設置する。さらに、この底版6に支柱3を立設し、支柱3の頂部に分割頂版5を設置する。この設置作業では、1枚の底版6上に支柱3及び分割頂版5を設置するため、既存の小型クレーン等の揚重機を底版6の近傍まで移動させることができ、簡易に作業を行うことができる。そして、底版6の前方に、分割橋体2の各部材を搬送するための移動式クレーン20を設置する。
【0040】
ここで、本実施形態の移動式クレーン20について説明する。移動式クレーン20は、図4に示すように、分割橋体2の各部材3,5及び底版6を搬送可能な揚重機であり、前後方向が分割橋体式交通路1の橋軸方向と平行な水平ジブ21と、吊り具を有し、水平ジブ21の下面で前後方向に移動可能なホイスト22と、水平ジブ21を所定の高さに支持する左右の前方脚部23と、水平ジブ21の後端を支持する後方脚部24とから構成され、前方脚部23と後方脚部24は伸縮可能であり、各脚部23,24の伸縮によって水平ジブ21が昇降するように構成されている。後方脚部24は、その下端が分割橋体2の頂版4に当接することにより、水平ジブ21の後端を支持する部材である。また、移動式クレーン20は、前方脚部23の下端に設置された駆動装置26により、既存の道路D1上に設置された左右のレール25,25上を前進可能である。さらに、移動式クレーン20は、前方脚部23の下端に設置されたレール昇降装置(図示せず)により左右のレール25,25を地上面から離間させることができ、この状態で作業員が左右のレール25,25を前方に押すことにより、固定された移動式クレーン20の下方で左右のレール25,25を前進させることができる。
【0041】
続いて、移動式クレーン20を用いた支柱3の設置作業について説明する。
図4に示すように、既に設置された底版6の前方に5枚の底版6を連続して設置可能なスペースが形成されるようにして、既存の道路D1上に移動式クレーン20を設置する。このとき、移動式クレーン20の後方脚部24の下端が支柱3の直上で分割頂版5に当接するように設定されている。したがって、移動式クレーン20の水平ジブ21は前方脚部23と後方脚部24により6点支持されるため、移動式クレーン20の安定性が高まっている。
【0042】
そして、移動式クレーン20の左右の前方脚部23,23の間に底版6を積載したトラックTを配置し、ホイスト22を前方に移動させて底版6を吊り上げ、ホイスト22を後方に移動させることにより底版6を搬送し、この作業を繰り返すことにより、既に設置された底版6の前方に5枚の底版6を連続させて設置する。
【0043】
さらに、移動式クレーン20の左右の前方脚部23,23の間に支柱3を積載したトラックTを配置し、移動式クレーン20のホイスト22を前方に移動させて支柱3を吊り上げ、ホイスト22を後方に移動させることにより支柱3を搬送し、既に立設された支柱3と対峙するようにして支柱3を底版6上に立設する。その後、移動式クレーン20のホイスト22を前方に移動させ、トラックTから支柱3を吊り上げ、ホイスト22を後方に移動させることにより支柱3を搬送し、設置された複数の底版6において最も前方の底版6に支柱3を立設する。これにより、約6枚の底版6の間隔を有する1組の支柱3,3が立設される。
【0044】
(2)橋体構築工程
続いて、移動式クレーン20の左右の前方脚部23,23の間に分割頂版5を積載したトラックTを配置し、移動式クレーン20のホイスト22を前方に移動させて分割頂版5を吊り上げ、ホイスト22を後方に移動させることにより分割頂版5を搬送し、1組の支柱3,3において後方となる支柱3の頂部に分割頂版5を設置する。さらに、この作業を繰り返すことにより、1組の支柱3,3の間に5枚の分割頂版5を連続させて設置する。
【0045】
ここで、1組の支柱3,3の間に5枚の分割頂版5を連続させる際に、底版6の上方で分割頂版5を所定の高さに支持する必要があるため、図5に示すように、底版6上で分割頂版5を所定の高さに支持可能な支持装置30を設置する。この支持装置30は、底版6上の左右に1台ずつ設置され、左右2台の支持装置30,30で1枚の分割頂版5を所定の高さに支持する。すなわち、1個の分割橋体2を構築する際には、5枚の分割頂版5を支持する必要があるため、5台の支持装置30が連結された構成となっている。また、各支持装置30は油圧ジャッキ31によって分割頂版5を支持する高さを調整することができ、さらに、分割頂版5の下面に当接するようにして、前後方向に2基設置された傾斜用ジャッキ33,33の伸縮を各々調整することにより、分割頂版5を傾斜させた状態で支持することができる。これにより、傾斜した頂版4を簡易に構築することができる。さらに、支持装置30は、底版6上の左右に設置されたレール32,32上を移動可能であり、隣接する分割橋体2に簡易に移設することができる。
【0046】
そして、支持装置30により各分割頂版5を支持した状態で、各分割頂版5の内部を橋軸方向に貫通させたPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材9を緊張し、ポストテンション方式によって各分割頂版5を一体化させて頂版4を形成する。これにより、1組の支柱3,3の間に頂版4が架設される。
また、頂版4、支柱3及び底版6の内部を垂直方向に貫通させたPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材7(図2参照)を緊張し、ポストテンション方式によって頂版4、支柱3及び底版6を一体化することにより、底版6上に頂版4及び支柱3から構成される分割橋体2を構築する。
なお、移動式クレーン20を用いた分割橋体2及び底版6の設置において、各部材3,5,6は、移動式クレーン20の水平ジブ21の下面を前後方向に移動するホイスト22によって、分割橋体2の作業用地内で搬送されるため、側道の車両の通行に影響を与えることがない。
【0047】
(3)交通路構築工程
続いて、図6に示すように、分割橋体2の前方に5枚の底版6が設置可能なスペースが形成される位置まで移動式クレーン20を前進させる。さらに、移動式クレーン20のレール昇降装置(図示せず)により左右のレール25,25を地上面から離間させ、分割橋体2の前方に5枚の底版6が設置可能なスペースが形成される位置まで左右のレール25,25を前進させる。この位置で水平ジブ21を下降させると、移動式クレーン20の後方脚部24の下端が、構築された分割橋体2の支柱3の直上で頂版4に当接するため、水平ジブ21の後端が支持される。
【0048】
そして、支柱設置工程から橋体構築工程を繰り返すことにより、図1,図2,図3に示すように、複数の分割橋体2を既存の交通路D1上の延長方向に連続して設置する。このとき、隣接する分割橋体2,2の支柱3,3同士は、1枚の底版6上に立設されているため、隣接する分割橋体2,2は底版6を介して接続されたことになる。
また、各底版6の内部を水平方向に貫通させたPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材8を緊張し、ポストテンション方式によって各底版6を部分的に一体化して分割橋体2を安定させる。
【0049】
次に、各分割橋体2の上面をアスファルト等によって舗装して道路D2を構築し、分割橋体式交通路1を完成する。同時に、頂版4の下方で底版6を埋設し、その上面に道路D3を構築する。なお、分割橋体2の上面の舗装作業は、工場等で分割頂版5を形成する際に、各分割頂版5の上面を予め舗装してもよい。
【0050】
したがって、本発明の分割橋体式交通路1及び分割橋体式交通路1の構築方法では、プレキャスト部材を用いて分割橋体式交通路1を簡易かつ短期間に構築することにより、作業区間における車両等の通行を早期に確保し、周辺地域社会の経済活動に対する影響を少なくすることができる。
さらに、各分割橋体2の側面の広範囲が開口され、分割橋体式交通路1の両側が連通するため、側道を通行する人に対して与える圧迫感を少なくすることができるとともに、都市の景観や都市機能に対する影響を少なくすることができる。
【0051】
以上、本発明について、好適な実施形態についての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
図7は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、底版が連続して設置されない場合を示した斜視図である。図8は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、梁部を設けない構成を示した斜視図である。図9は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、基礎杭を有する底版を示した正面断面図である。図10は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、橋梁を用いた構成を示した斜視図である。図11及び図12は、本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法において、既存の道路の幅員を拡張することなく、分割橋体式交通路を構築する場合を示した図で、図11(a)は既存の道路の正面断面図、図11(b)は基礎杭を打設した後を示した正面断面図、図12(a)は一方の分割橋体式交通路の構築後を示した正面断面図、図12(b)は他の分割橋体式交通路上に車線を移設した後を示した正面断面図である。
【0052】
例えば、頂版4を構成する分割頂版5の枚数は限定されるものではない。また、底版6を連続させる枚数も限定されるものではなく、図7に示すように、支柱3が立設された底版6の前後に数枚を連続させる構成でもよい。さらに、分割橋体2の各部材3,5及び底版6の形状も限定されるものではなく、図8に示すように、分割橋体2を支持する底版6の強度が十分に確保されるのであれば、底版6上に梁部を設けなくてもよい。
また、図9に示すように、基礎杭6bを有する底版6を用いてもよく、この構成では、基礎杭6bによって底版6の沈下及びずれが防止されるため、分割橋体式交通路1の安定性を確実に高めることができる。
【0053】
また、分割頂版5にリブ部等を設けて強度を高めてもよい。このとき、プレキャスト部材は軽量な材料であるため、リブ部等の設置による分割橋体2の重量増加が少なくなる。また、プレキャスト部材の形成が簡易で精度が高いため、各分割頂版5に中空部を設け、分割橋体2の重量をより軽量にしてもよい。
【0054】
また、分割橋体2の各部材3,5及び底版6を一体化する方法としては、隣接する各部材3,5及び底版6にボルトを跨設し、ナットを締め込むことにより各部材3,5及び底版6を一体化させてもよく、施工条件に対応して適宜に変更することが好ましい。
【0055】
さらに、図10に示すように、複数の分割橋体式交通路1を交差点の中央を挟んで対峙する位置に所定の間隔で構築し、頂版4,4同士の間に交通路となる橋梁7を架設してもよい。なお、橋梁7は鋼製やプレストレストコンクリート製など、その材料及び構成は限定されるものではないが、この実施形態では、プレストレストコンクリート製の橋梁7を用いている。
【0056】
ここで、橋梁7を用いた分割橋体式交通路1の構築方法について説明する。なお、前記実施形態と同様の工程に関しては、その説明を省略するものとする。
まず、既存の道路D1に掘削溝を設けるが、既存の道路D1の交差部には分割橋体2を設置しないため、掘削溝を設ける必要がなく、既存の道路D1と交差する道路の交通を停止する必要がない。
続いて、分割橋体2を構成する各部材を掘削溝内に搬入して組み付け、交差部を挟んで2個の分割橋体式交通路1,1を構築した後に、橋梁7を頂版4,4同士の間に架設する。なお、橋梁7の架設方法は限定されるものではなく、施工現場に応じて適宜変更されるものである。
最後に、分割橋体2及び橋梁7の上面をアスファルト等によって舗装して道路D2を構築する。
これにより、既存の道路D1と交差する道路の幅員が大きい場合であっても、交差部に柱や補強壁等によって補強された大きなスパンの分割橋体2を設置する必要がない。
【0057】
また、図11(a)に示すように、既存の道路D1の車線Rが複数設置されている場合に、支柱設置工程から交通路構築工程において、既存の道路D1の幅員を拡張することなく、既存の道路D1上で既存の交通を実施しながら分割橋体式交通路1を構築することもできる。
【0058】
具体的には、まず、図11(b)に示すように、既存の道路D1上の側壁や中央分離帯を撤去し、その用地面積を利用して、既存の道路D1上に4車線Rと分割橋体式交通路1の作業用地Yを設ける。なお、本実施形態では、既存の交通を実施可能な車線の本数は4車線Rとする。また、本実施形態では、2車線Rを隣接させて設け、他の2車線Rを作業用地Yの両側に設けているが、各車線Rの配置は特に限定されるものではなく、施工現場に対応させて適宜に設定することが好ましい。さらに、作業用地Yの地中に基礎杭6aを埋設する。
【0059】
そして、図12(a)に示すように、基礎杭6aの上部に接合されるようにして底版6を設置し、底版6上に分割橋体2を構築して作業用地Y内に分割橋体式交通路1を構築する。このとき、分割橋体式交通路1の各部材は作業用地Y内で搬送されるため、作業用地Yの両側に設けた車線Rの車両の通行に影響を与えることがない。さらに、構築された分割橋体式交通路1上に2車線Rを移設し、既存の道路D1上に、他の分割橋体式交通路を構築するための他の作業用地Y’を設ける。
【0060】
続いて、図12(b)に示すように、他の作業用地Y’内に他の分割橋体式交通路1’を構築し、この他の分割橋体式交通路1’上に2車線Rを移設する。また、各分割橋体式交通路1,1’の頂版4の下方で底版6を埋設し、その上面に2車線Rを設ける。これにより、既存の道路D1の幅員を拡張することなく、既存の道路D1上で既存の交通を実施しながら、既存の道路D1上に立体交差化された4車線Rと、左折車線及び右折車線となる2車線Rとが構築されるため、周辺地域社会に影響を与えることなく、既存の道路D1を立体交差化することができる。
【0061】
【発明の効果】
したがって、本発明の分割橋体式交通路及び分割橋体式交通路の構築方法では、プレキャスト部材を接続することにより、簡易かつ短期間に分割橋体式交通路を構築し、作業区間における車両等の通行を早期に確保することができるため、周辺地域社会の経済活動に対する影響を少なくすることができる。
また、分割橋体の各支柱が所定間隔で頂版を支持しており、各分割橋体の側面の広範囲が開口され、分割橋体式交通路の両側が連通するため、分割橋体式交通路の側方を通行する人に対する圧迫感を少なくすることができるとともに、都市の景観や都市機能に与える影響を少なくすることができ、周辺地域社会の活動や環境に対する影響を少なくすることができる。
また、基礎杭を有する底版を用いた構成では、基礎杭によって底版の沈下及びずれが防止されるため、分割橋体式交通路の安定性を高めることができる。
さらに、分割橋体の構築において、1組の支柱の間に頂版を連続して設置する際に、分割頂版を傾斜した状態で支持可能な支持装置を複数用いる構成では、1組の支柱の間に架設される頂版が傾斜する場合であっても、各支持装置によって隣接する分割頂版の高さ及び傾きを各々調整することにより、傾斜した頂版を1組の支柱の間に簡易に架設することができる。
また、複数の分割橋体式交通路を所定の間隔で構築し、各分割橋体式交通路の間に橋梁を架設する構成では、既存の交通路と交差する交通路の幅員が大きい場合であっても簡易に交通路を立体化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路を示した全体斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路を示した部分斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路を示した図で、(a)は分割橋体式交通路の側面図、(b)は図3(a)のA−A断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る移動式クレーンを示した図で、(a)は側面図、(b)は図4(a)のB−B断面図、(c)は図4(a)のC−C断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る分割頂版の支持装置を示した図で、(a)は側面図、(b)は図5(a)のD−D断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る交通路構築工程を示した図で、移動式クレーンを前進させた様子を示した側面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、底版が連続して設置されない場合を示した斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、梁部を設けない構成を示した斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、基礎杭を有する底版を示した正面断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の他の構成を示した図で、橋梁を用いた構成を示した斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法において、既存の道路の幅員を拡張することなく、分割橋体式交通路を構築する場合を示した図で、(a)は既存の道路の正面断面図、(b)は基礎杭を打設した後を示した正面断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る分割橋体式交通路の構築方法において、既存の道路の幅員を拡張することなく分割橋体式交通路を構築する場合を示した図で、(a)は一方の分割橋体式交通路の構築後を示した正面断面図、(b)は他の分割橋体式交通路上に車線を移設した後を示した正面断面図である。
【符号の説明】
1・・・・分割橋体式交通路
2・・・・分割橋体
3・・・・支柱
4・・・・頂版
5・・・・分割頂版
6・・・・底版
20・・・・移動式クレーン
30・・・・支持装置

Claims (8)

  1. 既存の交通路上に一の方向に連続して設置された複数の分割橋体により構成され、前記各分割橋体の上面に交通路が設けられた分割橋体式交通路であって、
    前記分割橋体は、前記一の方向に所定間隔を有する1組の支柱と、前記1組の支柱の間に架設された頂版とから構成され、
    前記分割橋体の前記支柱は、前記既存の交通路上に連続して設置された複数の底版上に設置されており、
    前記頂版は連続して設置された複数の分割頂版により構成されるとともに、前記頂版の下方に交通路を設置可能であり、
    前記分割頂版、前記支柱及び前記底版はプレキャスト部材からなり、
    前記各底版の内部に貫通させた緊張材又は締結材に緊張力を付加することにより、前記各底版が一体化されていることを特徴とする分割橋体式交通路。
  2. 前記分割橋体の各部材は、緊張材又は締結材によって一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の分割橋体式交通路。
  3. 前記底版は、基礎杭を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分割橋体式交通路。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の分割橋体式交通路が所定の間隔で設置され、前記分割橋体式交通路の前記頂版同士の間に交通路となる橋梁が架設されていることを特徴とする分割橋体式交通路。
  5. 以下の工程を含むことを特徴とする分割橋体式交通路の構築方法。
    (1)既存の交通路上に設置されたプレキャスト部材である底版に、一の方向に所定間隔を有する1組のプレキャスト部材である支柱を立設する支柱設置工程。
    (2)プレキャスト部材である分割頂版を所定の高さ及び傾きで支持可能であるとともに、前記底版上に設置されたレール上で前記一の方向に移動可能な支持装置を前記底版上に複数設置し、前記各支持装置によって前記分割頂版の高さ及び傾きを調整して、複数の前記分割頂版を前記1組の支柱の間に連続させて設置することにより、前記1組の支柱の間に頂版を架設し、前記頂版及び前記各支柱から構成される分割橋体を構築する橋体構築工程。
    (3)前記各支持装置を前記底版上で前記一の方向に移設して前記支柱設置工程から前記橋体構築工程を繰り返して、複数の前記分割橋体を前記既存の交通路上に前記一の方向に連続して設置し、前記各分割橋体の上面に交通路を設けることにより分割橋体式交通路を構築する交通路構築工程。
  6. 以下の工程を含むことを特徴とする分割橋体式交通路の構築方法。
    (1)既存の交通路上に設置されたプレキャスト部材である底版に、一の方向に所定間隔を有する1組のプレキャスト部材である支柱を立設する支柱設置工程。
    (2)プレキャスト部材である分割頂版を所定の高さ及び傾きで支持可能であるとともに、前記底版上に設置されたレール上で前記一の方向に移動可能な支持装置を前記底版上に複数設置し、前記各支持装置によって前記分割頂版の高さ及び傾きを調整して、複数の前記分割頂版を前記1組の支柱の間に連続させて設置することにより、前記1組の支柱の間に頂版を架設し、前記頂版及び前記各支柱から構成される分割橋体を構築する橋体構築工程。
    (3)前記各支持装置を前記底版上で前記一の方向に移設して前記支柱設置工程から前記橋体構築工程を繰り返して、複数の前記分割橋体を前記既存の交通路上に前記一の方向に連続して設置することにより、複数の分割橋体式交通路を所定の間隔で構築し、前記各分割橋体式交通路の前記頂版同士の間に交通路となる橋梁を架設した後に、前記各分割橋体及び前記橋梁の上面に交通路を設ける交通路構築工程。
  7. 前記支柱設置工程において、基礎を有する前記底版を設置することを特徴とする請求項又は請求項に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
  8. 前記橋体構築工程において、前記分割橋体の各部材を緊張材又は締結材によって一体化することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の分割橋体式交通路の構築方法。
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