JP2003129403A - ブロック式交通路及び分割橋体式交通路並びに橋梁交通路 - Google Patents

ブロック式交通路及び分割橋体式交通路並びに橋梁交通路

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JP2003129403A JP2001323166A JP2001323166A JP2003129403A JP 2003129403 A JP2003129403 A JP 2003129403A JP 2001323166 A JP2001323166 A JP 2001323166A JP 2001323166 A JP2001323166 A JP 2001323166A JP 2003129403 A JP2003129403 A JP 2003129403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の交通路の上方に交通路を構築する場合
において、短期間に車両の通行を確保するため、迂回路
を設けることなく、既存の交通に与える影響を大幅に低
減することができるブロック式交通路を提供することを
課題とする。 【解決手段】 ブロック式交通路1であって、底版2
3,33,43と、底版23,33,43に立設された
側壁21,31,41と、側壁21,31,41によっ
て支持されている頂版22,32,42とから構成され
るブロック2,3,4が連続して設置され、ブロック
2,3,4を構成する各部材はプレキャスト部材である
とともに、頂版22,32,42の上面に交通路D3が
設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロック式交通路
及び分割橋体式交通路並びに橋梁交通路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交通路の交差点における渋滞を解
消するために、交差点を立体化させる施工では、交通路
の直上に立体交差橋梁を構築する際に、作業区間となる
交通路の通行が大規模に規制され、恒常的な渋滞が発生
していた。
【0003】従来の立体交差橋梁は、以下の方法によっ
て構築されていた。 (1)交通路の周辺若しくは交通路上を掘削してフーチ
ングを設置するための溝を構築する掘削工程。 (2)溝の底面に鉄筋コンクリートの基礎杭を打設する
杭打設工程。 (3)溝に型枠を配置し、この型枠内に鉄筋を配筋して
コンクリート材を打設するコンクリート打設工程。 (4)打設したコンクリート材を養生して硬化させるこ
とで、基礎杭を備えたフーチングを形成し、このフーチ
ングに立体交差橋梁の橋脚を立設する橋脚立設工程。 (5)フーチングに立設した立体交差橋梁の橋脚に桁及
び床版を架設し、立体交差橋梁を完成させる橋梁架設工
程。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の立体交差橋梁の構築では、以下の問題が存在してい
た。 (1)掘削工程及び(2)杭打設工程では、騒音及び振
動が大きく発生し、広範囲に伝わるため、特に、夜間作
業では近隣住民に対する影響が大きくなり、一日の作業
時間が限定されるため、施工期間が長期化し、交通路の
交通規制が長期化していた。また、道路の下方となる地
中に水道管や電線等の埋設物が存在する場合には、これ
らの埋設物と基礎杭との干渉を防止する必要があり、施
工作業が煩雑となることから、施工期間が長期化してい
た。
【0005】(2)杭打設工程及び(3)コンクリート
打設工程では、基礎杭、型枠及び鉄筋を施工現場に搬入
して保管する必要があり、保管用地を道路の周辺若しく
は道路上に設けるため、既存の交通路における車両の通
行に影響を与えていた。
【0006】(3)コンクリート打設工程及び(4)橋
脚立設工程では、フーチングを形成するコンクリート材
の打設及び養生を雨天時に行うことは困難であり、天候
によって作業進行が妨げられるため、施工期間が長期化
していた。さらに、コンクリート材の養生においては、
乾燥によってコンクリート材に発生するひび割れを防ぐ
ため、露出面をむしろ、布、砂等で覆い、水をまいて湿
潤状態を保たせる必要があることから、現場での作業が
煩雑であった。また、コンクリート材の養生期間は施工
作業が中断されるため、施工期間が長期化していた。
【0007】したがって、従来の立体交差橋梁の構築で
は、既存の交通路における車両の通行を大幅に規制する
必要があるとともに、施工期間が長期化するため、迂回
路を交通路の周辺に設ける必要があり、周辺地域社会の
環境及び経済活動に対する影響が大きくなることから、
施工実施が困難となり、都市整備が大幅に遅れる原因と
なっていた。
【0008】そこで、本発明は、前記問題を解決するた
めになされたものであり、既存の交通路の上方に交通路
を構築する場合において、短期間に車両の通行を確保す
るため、迂回路を設けることなく、既存の交通に与える
影響を大幅に低減することができるブロック式交通路及
び分割橋体式交通路並びに橋梁交通路を提供することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明
は、ブロック式交通路であって、底版と、底版に立設さ
れた側壁と、側壁によって支持されている頂版とから構
成されるブロックが連続して設置され、ブロックを構成
する各部材はプレキャスト部材であるとともに、ブロッ
クの上面に交通路が設けられていることを特徴とする。
【0010】さらに、請求項5に記載の発明は、分割橋
体式交通路であって、底版と、底版に立設された支柱
と、支柱によって支持されている頂版とから構成される
分割橋体が連続して設置され、分割橋体を構成する各部
材はプレキャスト部材であるとともに、頂版の上面に交
通路が設けられていることを特徴とする。
【0011】ここで、交通路とは、道路、鉄道線路等の
各種交通機関及び歩道等の通行路をいう。さらに、プレ
キャスト部材とは、予め工場等で形成されたコンクリー
ト材や鋼材等の部材である。また、ブロック及び分割橋
体を構成する各部材の材料は、コンクリート材や鋼材な
ど限定されるものではなく、さらに、形状も限定される
ものではないが、本発明では、ブロック及び分割橋体の
上面に交通路を設けることから、車両等の荷重に十分に
耐えられる材料及び形状である必要がある。
【0012】請求項1及び請求項5に記載の発明によれ
ば、プレキャスト部材によって構成されたブロック及び
分割橋体を分割した状態で施工現場に搬入して組み付け
ることによって、ブロック及び分割橋体を容易に連続し
て既存の交通路に設置し、このブロック及び分割橋体の
上面に交通路を設けることでブロック式交通路及び分割
橋体式交通路を構築するため、既存の交通路の周辺に迂
回路を設けることなく、ブロック式交通路及び分割橋体
式交通路を短期間に構築して作業区間における車両等の
通行を早期に確保することができる。さらに、底版をブ
ロック式交通路及び分割橋体式交通路の基礎とすること
により、基礎構築において地盤を深く掘削する必要がな
くなり、地中に水道管や電線等の埋設物が存在する場合
であっても、容易に構築することができるとともに、底
版の下面によって地盤と面接合することで接地面積が大
きくなるため、地盤反力を低減させることができる。こ
れにより、例えば、既設舗装の上面を単純に不陸調整の
ために切削するだけでブロック式交通路及び分割橋体式
交通路の構築が可能となる。また、プレキャスト部材は
工場等で形成されることから、形成精度が高いため、ブ
ロック式交通路及び分割橋体式交通路の安定性を高める
ことができる。特に、ブロック及び分割橋体を構成する
各部材が鉄筋コンクリートによって形成される場合は、
鉄筋の配筋、コンクリート材の打設を工場等で確実に作
業することができる。さらにまた、ブロック及び分割橋
体は分割した構成であることから、各部材を規格化し、
部材の組合せを変更することでブロック及び分割橋体の
形状を変えることができるため、ブロック及び分割橋体
の形成作業が簡易化され、製造費用を低減することがで
きる。さらに、請求項5に記載の発明によれば、側壁を
用いることなく、支柱によって頂版を支持するため、分
割橋体を軽量化することができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のブロック式交通路であって、ブロックの少なく
とも1個の内部に交通路が設けられていることを特徴と
する。
【0014】さらに、請求項6に記載の発明は、請求項
5に記載の分割橋体式交通路であって、分割橋体の少な
くとも1個の内部に交通路が設けられていることを特徴
とする。
【0015】請求項2及び請求項6に記載の発明によれ
ば、ブロック及び分割橋体の内部に交通路を設けること
により、ブロック式交通路及び分割橋体式交通路の上面
に設けた交通路の直下に、交差する車線や右折車線等の
交通路を容易に構築することができるため、ブロック式
交通路及び分割橋体式交通路を設置した交差点における
渋滞の発生を防止することができる。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載のブロック式交通路であって、ブロ
ック同士は緊張材又は締結材によって一体化されている
ことを特徴とする。
【0017】さらに、請求項7に記載の発明は、請求項
5又は請求項6に記載の分割橋体式交通路であって、分
割橋体同士は緊張材又は締結材によって一体化されてい
ることを特徴とする。
【0018】ここで、緊張材によるブロック同士及び分
割橋体同士の一体化とは、隣接する複数のブロック及び
分割橋体の各部材を貫通したPC鋼線やPC鋼棒等のP
C鋼材である緊張材の両端をブロック及び分割橋体に定
着させ、この緊張材に緊張力を付加する、所謂ポストテ
ンション方式による接合である。また、締結材によるブ
ロック同士及び分割橋体同士の一体化とは、隣接するブ
ロック同士及び分割橋体同士にボルトを跨設し、ナット
を締め込むことによってブロック同士及び分割橋体同士
を一体化させる接合である。
【0019】請求項3及び請求項7に記載の発明によれ
ば、緊張材又は締結材に緊張力を付加してブロック同士
及び分割橋体同士を一体化するため、作業が簡易化さ
れ、短時間にブロック式交通路及び分割橋体式交通路の
強度及び安定性を高めることができる。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、橋梁交通
路であって、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
載のブロック式交通路が所定の間隔で設置され、ブロッ
ク式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が架設さ
れていることを特徴とする。
【0021】さらに、請求項8に記載の発明は、橋梁交
通路であって、請求項5乃至請求項7のいずれか1項に
記載の分割橋体式交通路が所定の間隔で設置され、分割
橋体式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が架設
されていることを特徴とする。
【0022】請求項4及び請求項8に記載の発明によれ
ば、橋梁交通路と交差する交通路の幅員が大きい場合
に、橋梁交通路の橋梁を交差する交通路の直上に架設す
ることで、交差する交通路上にブロック及び分割橋体を
設置する必要がなくなり、橋梁交通路と交差する交通路
の通行に影響を与えないことから、交差する交通路の幅
員が大きい場合であっても、前記ブロック式交通路及び
分割橋体式交通路を用いて交通路を立体交差化すること
ができる。
【0023】したがって、本発明では、広範囲の施工用
地を必要とすることなく、形成精度の高いプレキャスト
部材によって構成されたブロック及び分割橋体を、分割
した状態で施工現場に搬入して組み付けることによっ
て、地盤反力が低減され、高い強度及び安定性を有する
ブロック式交通路及び分割橋体式交通路並びに橋梁交通
路を、地中の埋設物に影響されることなく短期間に構築
し、作業区間における車両等の通行を早期に確保するた
め、交通路の周辺に迂回路を設けることなく、周辺地域
社会の環境及び経済活動に対する影響を低減するととも
に、施工期間を短縮し、施工費を削減することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一
要素には同一符号を用い、重複する説明は省略するもの
とする。
【0025】本発明の実施形態に係るブロック式交通路
及び分割橋体式交通路並びに橋梁交通路は、自動車の道
路、列車の線路、若しくは歩道等の交通路に適用可能で
あるが、この実施形態では、自動車の道路における交差
点を立体化する場合を例として説明する。
【0026】[ブロック式交通路]まず、本発明の実施
形態に係るブロック式交通路について説明する。図1は
本発明の実施形態に係るブロック式交通路を示した斜視
図である。図2は本発明の実施形態に係るブロック式交
通路を示した図で、(a)はブロック式交通路の側面
図、(b)はブロック式交通路の平面図である。図3は
本発明の実施形態に係るブロック式交通路を示した図
で、(a)は図2(a)のA−A断面図、(b)は図2
(a)のB−B断面図、(c)は図2(a)のC−C断
面図である。図4は本発明の実施形態に係るブロックの
他の構成を示した図で、(a)は側壁に開口部が形成さ
れた構成を示した斜視図、(b)は側壁に開口部が形成
された他の構成を示した斜視図である。図5は本発明の
実施形態に係るブロックの他の構成を示した図で、
(a)は摺付部を示した正面断面図、(b)は底版の中
央に側壁が垂設された構成を示した正面断面図である。
図6は本発明の実施形態に係るブロックの他の構成を示
した図で、(a)は底版の1辺に側壁が垂設された構成
を示した正面断面図、(b)はブロックを並列に設置し
た構成を示した正面断面図である。図7は本発明の実施
形態に係る門型クレーンを示した図で、(a)は側面
図、(b)は背面図である。図8は本発明の実施形態に
係るブロック同士の接合部を示した図で、(a)はブロ
ック同士の接合部を示した正面断面図、(b)はD−D
断面図である。(c)は開口部が形成されたブロック同
士の接合部を示した正面断面図、(d)はE−E断面図
である。図9は本発明の実施形態に係るブロック同士の
接合部を示した図で、(a)はコッタ式ジョイントを示
した側断面図、(b)は伸縮ジョイントを示した側断面
図である。
【0027】まず、本発明の実施形態に係るブロック式
交通路の構成について説明する。ブロック式交通路1
は、図1,図2に示すように、一方の道路D1と他方の
道路D2が直交する交差点における一方の道路D1に設
置されており、交差点の中央に設置された交差用ブロッ
ク2と、交差用ブロック2の両側に設置された複数の右
折用ブロック3と、右折用ブロック3に隣接する複数の
斜路用ブロック4とから構成され、ブロック2,3,4
同士は連続した状態で一体化されている。なお、符号1
2は斜路用ブロック4の上面と一方の道路D1とを接続
させるための摺付部である。ここで、ブロック2,3,
4は、図3に示すように、長方形の板状部材である底版
23,33,43と、底版23,33,43の上面の対
向する2辺に垂設された2枚の側壁21,31,41
と、2枚の側壁21,31,41の上端に架設された長
方形の板状部材である頂版22,32,42とから構成
され、この各部材によって開口部24,34,44が形
成されたラーメン構造の筒状の函体である。なお、各部
材は予め工場等で形成されたプレキャスト部材である。
ブロック2,3,4では、各側壁21,31,41を貫
通したシース管8にPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材7
を貫通させ、その両端を頂版22,32,42及び底版
23,33,43に定着させて緊張力を付加し、ポスト
テンション方式によって各部材を一体化させている。し
たがって、ブロック2,3,4を施工現場に搬入する際
には、各部材に分割して小型化及び軽量化した状態で搬
入することによって、搬入作業が簡易化されている。ま
た、摺付部12は高さが低いため、図5(a)に示すよ
うに、底版23,33,43の内部空間を砂J等によっ
て充填し、その上面を舗装した構成となっている。
【0028】なお、ブロック2,3,4の構成は限定さ
れるものではなく、例えば、図4(a),(b)に示す
ように、側壁21,31,41に開口部Bを形成するこ
とにより、ブロック2,3,4をより軽量化するととも
に、外観を考慮した構成にしてもよく、ブロック2,
3,4の強度が十分に確保されるのであれば、施工現場
や顧客の要望に対応して適宜に変更することが好まし
い。さらに、図5(b)に示すように、側壁21,3
1,41を底版23,33,43の中央に垂設し、この
側壁21,31,41によって頂版22,32,42を
中央で支持させてもよい。また、図6(a)に示すよう
に、側壁21,31,41を底版23,33,43の上
面の1辺に垂設させた構成にしてもよく、さらには、図
6(b)に示すように、2列に並列した各ブロック2,
3,4を一体化することによって、1個のブロック2,
3,4をより小型化及び軽量化する構成にしてもよい。
【0029】次に、各構成要素について説明する。交差
用ブロック2は、図1,図2,図3(a)に示すよう
に、交差点の中央に設置されるブロックであり、側壁2
1が一方の道路D1の延長方向に対して垂直になるよう
に、すなわち、開口部24が他方の道路D2に対して開
放された状態で設置されている。この交差用ブロック2
の上面には道路D3が設けられているとともに、両側壁
21には車両が通行可能な進入口25が設けられてい
る。また、頂版22及び底版23の橋軸方向の両端部に
はシース管6が橋軸方向に貫通している。なお、この実
施形態ではシース管6を1個のブロック2,3,4の上
下に各2本ずつ設けているが、シース管6の本数は、後
記するブロック2,3,4同士の一体化に必要となるP
C鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材5の数によって定まるも
のであり、PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材5の数は、
ブロック式交通路1に係る荷重等の施工条件によって適
宜定められるものである。さらに、交差用ブロック2の
底版23の上面には道路D4が設けられており、この道
路D4は道路D1,D2と同一平面になっている。
【0030】右折用ブロック3は、図1,図2,図3
(b)に示すように、交差用ブロック2の幅員方向にお
ける両側に設置されるブロックであり、側壁31が一方
の道路D1の延長方向と平行になるように、すなわち、
右折用ブロック3の開口部34と交差用ブロック2の進
入口25が連通するように設置されている。この右折用
ブロック3の上面には道路D3が設けられているととも
に、右折用ブロック3の一方の側壁31には、車両が通
行可能な進入口35が設けられている。さらに、右折用
ブロック3の中央部には、補強壁36が設けてあり、一
方の側壁31に進入口35を設けたことによる頂版32
の強度低下を防止している。なお、右折用ブロック3の
強度が十分にある場合は、補強壁36を設けなくてもよ
い。また、頂版32及び底版33には、交差用ブロック
2のシース管6と連通する位置に複数のシース管6が橋
軸方向に貫通している。さらに、右折用ブロック3の底
版33の上面には道路D4が設けられており、この道路
D4は道路D1,D2と同一平面になっている。また、
頂版32において進入口35の上方となる部分にはシー
ス管6が橋軸方向に貫通している壁体37が形成されて
おり、この壁体37は道路D3の高欄であるとともに、
シース管6にPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材5を貫通
させて緊張力を付加することによって進入口35の上方
の強度を高め、進入口35を設けたことによるブロック
式交通路1の強度低下を防止している。
【0031】斜路用ブロック4は、図1,図2,図3
(c)に示すように、所定の高さに形成された複数の斜
路用ブロック4が連続して設置されることによって、ブ
ロック式交通路1の道路D3が一方の道路D1と接続す
るための斜路を形成するブロックであり、側壁41が一
方の道路D1の延長方向と平行になるように設置されて
いる。この斜路用ブロック4の上面には道路D3が設け
られているとともに、頂版42及び底版43には、右折
用ブロック3のシース管6と連通する位置に複数のシー
ス管6が橋軸方向に貫通している。
【0032】ここで、この実施形態では、頂版22,3
2,42及び底版23,33,43を同一の形状とし、
側壁21,31,41の形状を変えることで各ブロック
2,3,4の役割を果たしているため、各ブロック2,
3,4の形成作業が簡易化され、製造に係る費用が低減
されている。
【0033】次に、本発明の実施形態に係るブロック式
交通路1を設置した交差点における車両の流れについて
説明する。ブロック式交通路1は、図1,図2に示すよ
うに、一方の道路D1と他方の道路D2が直交する交差
点における一方の道路D1に設置されており、交差用ブ
ロック2が交差点の中央に設置されている。なお、ブロ
ック式交通路1の橋軸方向における両側には側道S1,
S2が設けられている。まず、一方の道路D1を直進す
る車両は、一方の道路D1からブロック式交通路1の道
路D3に進入し、交差点の上方を通過して一方の道路D
1に合流する。次に、一方の道路D1から他方の道路D
2に右折する車両は、ブロック式交通路1の側道S1に
進入し、右折用ブロック3の側壁31に設けられた進入
口35から右折用ブロック3内の道路D4に進入する。
この右折用ブロック3内の道路D4は、交差用ブロック
2の進入口25を通じて交差用ブロック2内の道路D4
と連通しているため、車両は交差用ブロック2内の道路
D4で右折して他方の道路D2に合流する。ここで、ブ
ロック式交通路1に右折用ブロック2を設けることな
く、車両は側道S1を右折し、交差用ブロック2内の道
路D4を通過して他方の道路D2に合流する構成として
もよいが、右折による渋滞を防止するため、側道S1に
右折車線を設ける必要がある。次に、一方の道路D1か
ら他方の道路D2に左折する車両は、一方の道路D1か
らブロック式交通路1の側道S1に進入し、側道S1を
左折して他方の道路D2に合流する。
【0034】次に、他方の道路D2を直進する車両は、
他方の道路D2から交差用ブロック2内の道路D4を通
過して他方の道路D2に合流する。また、他方の道路D
2から一方の道路D1に右折する車両は、交差用ブロッ
ク内の道路D4で右折して側道S2に進入し、側道S2
から一方の道路D1に合流する。さらに、他方の道路D
2から一方の道路D1に左折する車両は、他方の道路D
2から左折して側道S2に進入し、側道S2から一方の
道路D1に合流する。
【0035】次に、本発明の実施形態に係るブロック式
交通路1の構築方法について説明する。まず、ブロック
2,3,4を設置するための掘削溝を一方の交通路D1
に設ける。掘削溝における交差用ブロック2及び右折用
ブロック3の設置場所は、底版23,33に設けた道路
D4が一方の交通路D1と同一平面となる深さに掘削す
る。なお、斜路用ブロック4は内部に道路を設けないこ
とから、斜路用ブロック4の設置場所は、底版43の上
面が一方の交通路D1と同一平面となる深さに掘削する
必要がないため、交差用ブロック2及び右折用ブロック
3の設置場所よりも浅くすることで掘削量を低減するこ
とが好ましい。この掘削作業は、夜間等の交通が停止す
る時間帯に道路を閉鎖又は規制して行われるが、掘削量
が少ないことから短期間で施工が完了するため、既存の
交通に対する影響が軽減されている。また、掘削溝の深
さが浅いため、掘削溝の下方に水道管や電線等の埋設物
が存在している場合であっても、これらの埋設物に影響
されることがない。
【0036】次に、掘削溝の両側に側道S1,S2を設
ける。そして、側道S1,S2によって車両の通行を確
保しながら、底版23,33,43を一方の道路D1の
掘削溝内に連続して設置し、この底版23,33,43
に側壁21,31,41及び頂版22,32,42を組
み付けてブロック2,3,4を構築する。なお、ブロッ
ク2,3,4の組み付け作業は、図7に示す門型クレー
ンKを用いることによって、短期間に作業することがで
きる。ここで、門型クレーンKについて説明する。以下
の説明において、前後方向とは、図7(a)における左
右方向に対応しており、左右方向とは、図7(b)にお
ける左右方向に対応している。門型クレーンKは、図7
に示すように、前後方向がブロック式交通路1の橋軸方
向と平行な水平ジブK1と、吊り具を有するウィンチW
を備え、水平ジブK1の上面を水平ジブK1に沿って前
後方向に移動可能なトロリK2と、吊り具を有し、水平
ジブK1の下面に付設された前後レールK7及び左右レ
ールK8に沿って、前後方向及び左右方向に移動可能な
ホイストK3と、水平ジブK1を所定の高さに支持する
左右の脚部K4と、脚部K4が立設しているとともに、
下部に備えたキャタピラやタイヤ等の走行手段K5によ
って底版23,33,43の床面上を走行可能な走行台
車K6とから構成され、トロリK2及びホイストK3に
よってブロック2,3,4の各部材を搬送可能な揚重機
である。なお、符号K9はトロリK2が前方で重量物を
吊った場合に門型クレーンKの前後方向の姿勢を保つた
めのカウンタウェイトである。
【0037】次に、門型クレーンKを用いたブロック
2,3,4の組み付け作業について説明する。まず、図
7に示すように、トラックやクレーン等の輸送手段によ
って掘削溝内に数枚の底版23,33,43を連続した
状態で設置する。なお、数枚とは、設置された底版2
3,33,43の床面上に門型クレーンKの走行台車K
6を配置可能な枚数である。ここで、斜路用ブロック4
の設置場所は浅く掘削されているため、斜路用ブロック
4のズレを防止することが好ましい。そこで、図3
(c)に示すように、底版43の下面における幅員方向
の両端部にプレートPを設置し、このプレートPによっ
て形成された底版43の下面と掘削溝による空隙に、予
め底版43に設けられた貫通孔CからモルタルMを充填
して斜路用ブロック4のズレを確実に防止している。次
に、門型クレーンKの前方に側壁21,31,41を積
載したトラックTを配置し、門型クレーンKのトロリK
2を前方に移動させ、ウィンチWによって側壁21,3
1,41を吊り上げ、トロリK2を後方に移動させるこ
とで側壁21,31,41を搬送し、ホイストK3によ
って側壁21,31,41を吊り上げることができる位
置に仮置きする。そして、ホイストK3によって側壁2
1,31,41を吊り上げて搬送することによって、後
方の底版23,33,43から順次に側壁21,31,
41を仮固定する。このとき、仮固定を行う前に、必要
に応じて接合面にエポキシ樹脂等を塗布してもよい。次
に、門型クレーンKの前方に頂版22,32,42を積
載したトラックTを配置し、門型クレーンKのトロリK
2を前方に移動させ、ウィンチWによって頂版22,3
2,42を吊り上げる。そして、トロリK2を後方に移
動させることで頂版22,32,42を搬送し、後方の
底版23,33,43から順次に頂版22,32,42
を両側壁21,31,41の上端の間に架設して仮固定
する。このとき、仮固定を行う前に、必要に応じて接合
面にエポキシ樹脂等を塗布してもよい。次に、門型クレ
ーンKの前方に底版23,33,43を積載したトラッ
クTを配置し、トロリK2を前方に移動させ、ウィンチ
Wによって底版23,33,43を吊り上げる。そし
て、トロリK2を後方に移動させることで底版23,3
3,43を搬送し、組み付け作業が終了した底版23,
33,43に連続させて設置する。次に、新たに設置し
た底版23,33,43の床面上に門型クレーンKを移
動させ、前記組み付け作業を繰り返すことによって、ブ
ロック2,3,4を連続して掘削溝内に設置する。した
がって、ブロック2,3,4の各部材の組み付け作業
は、底版23,33,43の床面上を移動する門型クレ
ーンKを用いることにより、底版23,33,43の幅
員内で行われるため、側道S1,S2の車両の通行に影
響を与えることがない。
【0038】次に、図3に示すように、各ブロック2,
3,4の各側壁21,31,41に設けられたシース管
8に貫通させたPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材7の両
端を頂版22,32,42及び底版23,33,43に
定着具7’によって定着させ、このPC鋼線やPC鋼棒
等のPC鋼材7をジャッキ等によって緊張することで、
PC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材7に緊張力を付加し、
ポストテンション方式によってブロック2,3,4を構
成する各部材を一体化する。また、図6(b)に示すよ
うに、2列に並列した各ブロック2,3,4を一体化す
る場合は、並列するブロック2,3,4に設けたシース
管8内にPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材7を貫通さ
せ、このPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材7の両端を各
ブロック2,3,4に定着させることによって、ポスト
テンション方式によってブロック2,3,4同士を一体
化した後に、図8(a),(b)に示すように、側壁2
1,31,41同士の接合部の間隔にモルタルMを充填
して確実に一体化する。このとき、シース管8に流入し
たモルタルMが外部に漏れることを防ぐ必要があるた
め、接合部におけるシース管8の端部の外周にゴムリン
グGを固着させた後にモルタルMを充填することによっ
て、シース管8内にモルタルMが流入することを防止す
ることが好ましい。また、並列するブロック2,3,4
が図4(b)に示す開口部Bが形成されたブロック2,
3,4である場合は、図8(c),(d)に示すよう
に、接合部における開口部Bの外周にゴムリングGを固
着させた後にモルタルMを充填することによって、開口
部BからモルタルMが漏れることを防止することができ
る。なお、開口部Bに設けたゴムリングGは、雨天時に
開口部Bから雨水が漏れることを防止する役割も果たす
ため、ブロック2,3,4を一体化した後も除去するこ
となく、使用することが好ましい。
【0039】次に、ブロック2,3,4同士が接する接
合面にエポキシ樹脂等の接合剤を塗布してブロック2,
3,4同士を接合させる。次に、ブロック2,3,4の
頂版22,32,42及び底版23,33,43に設け
られたシース管6にPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材5
を貫通させ、このPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材5の
両端を、連続して設置したブロック2,3,4の両端に
定着具で定着させる。そして、PC鋼線やPC鋼棒等の
PC鋼材5をジャッキ等によって緊張することで、PC
鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材5に緊張力を付加し、ポス
トテンション方式によってブロック2,3,4同士を確
実に一体化する。ここで、ブロック2,3,4同士の一
体化は、前記全てのブロック2,3,4を一括して一体
化する方法や、部分毎にブロック2,3,4を一体化し
た後に、部分毎に一体化したブロック2,3,4同士を
一体化する方法でもよく、作業効率を考慮して適宜に変
更することが好ましい。また、ブロック2,3,4同士
を一体化する方法としては、隣接するブロック2,3,
4にボルトを跨設し、ナットを締め込むことによってブ
ロック2,3,4同士を一体化させてもよく、施工条件
に対応して適宜に変更することが好ましい。
【0040】また、頂版22,32,42は上面を車両
が通行するため、特に疲労耐性を高める必要があること
から、図9(a)に示すように、頂版22,32,42
同士の境界部に凹溝部13を設け、この凹溝部13にコ
ッタ14を嵌合させて結合力を高めるコッタ式ジョイン
トによって疲労耐性を高めることが好ましい。さらに、
温度変化による頂版22,32,42及び底版23,3
3,43の膨張又は縮小によって発生する頂版22,3
2,42同士及び底版23,33,43同士の境界部の
間隔の変化に対応するため、図9(b)に示すように、
橋軸方向に配置された鋼棒15の一端を前方の部材内に
埋設して固定し、他端を後方の部材に設けた挿入孔16
内に前後方向に移動可能な状態で挿入させた伸縮ジョイ
ントによって境界部の間隔の前後方向における変化に対
応することが好ましい。
【0041】次に、ブロック2,3,4の上面をアスフ
ァルト等によって舗装して道路D3を構築し、同時に、
交差用ブロック2及び右折用ブロック3の底版23,3
3,43の上面をアスファルト等によって舗装して道路
D4を構築する。なお、舗装作業は、工場等でブロック
2,3,4を形成する際に舗装してもよい。
【0042】最後に、ブロック2,3,4上の道路D3
の両側に高欄9を設けてブロック式交通路1を完成す
る。
【0043】したがって、本発明の実施形態に係るブロ
ック式交通路1では、分割することによって小型化及び
軽量化された状態のブロック2,3,4を施工現場に搬
入して組み付けることでブロック式交通路1を容易に構
築し、短期間に車両の通行を確保するため、既存の交通
に与える影響を大幅に低減するとともに、施工作業が簡
易化される。また、底版23,33,43を基礎にする
ことで、地盤を深く掘削する必要がないため、地中の埋
設物に影響されることなく、ブロック式交通路1を容易
に構築することができるとともに、底版23,33,4
3の下面によって地盤と面接合することから、接地面積
が大きくなるため、ブロック式交通路1に作用する地盤
反力が低減されている。
【0044】なお、ブロック2,3,4は前記構成に限
定されるものではなく、例えば、ブロック2,3,4に
基礎杭を設けてもよい。ここで、基礎杭を設けたブロッ
ク式交通路1について説明する。図10は本発明の実施
形態に係る基礎杭を設けたブロック式交通路を示した図
で、(a)は正面断面図、(b)はF−F断面図であ
る。
【0045】基礎杭10を設けたブロック式交通路1
は、前記ブロック式交通路1と略同様の構成であり、図
10に示すように、ブロック2,3,4の底版23,3
3,43に基礎杭10が嵌合する垂直孔11が設けられ
ていることのみが異なっている。すなわち、工場等で底
版23,33,43を形成する際に、底版23,33,
43を貫通する垂直孔11を形成し、前記ブロック式交
通路1と同様にブロック式交通路1を構築した後に、垂
直孔11を貫通して基礎杭10を地中に打設するもので
ある。
【0046】したがって、基礎杭10を設けたブロック
式交通路1では、ブロック式交通路1を構築した後に、
ブロック2,3,4に基礎杭10を設けることができる
ため、ブロック式交通路1によって少なくとも道路D3
における車両の通行を確保した後に、道路D3の直下で
基礎杭10を設けることができる。
【0047】[分割橋体式交通路]次に、本発明の実施
形態に係る分割橋体式交通路について説明する。図11
は本発明の実施形態に係る分割橋体を示した図で、
(a)は支柱が垂直に立設された構成の斜視図、(b)
は支柱がトラス状に立設された構成の斜視図である。分
割橋体式交通路1’は、前記ブロック式交通路1と略同
様の構成であり、図11に示すように、前記ブロック
2,3,4の側壁21,31,41の代わりに、底版2
3,33,43に立設した鋼製の支柱Hによって頂版2
2,32,42が支持された分割橋体2’,3’,4’
を用いていることのみが異なっている。これにより、分
割橋体式交通路1’は軽量化され、分割橋体式交通路
1’に作用する地盤反力が低減される。なお、分割橋体
2’,3’,4’における支柱Hの構成は限定されるも
のではなく、図11(a)に示すように、支柱Hを垂直
に立設させた構成や、図11(b)に示すように、支柱
Hをトラス状に立設させた構成など、分割橋体2’,
3’,4’の強度が十分に確保されていればよく、施工
現場や顧客の要望に対応して適宜に変更することができ
る。さらには、前記ブロック式交通路1のブロック2,
3,4と組み合わせることにより、立体交差用の交通路
を構築してもよい。
【0048】[橋梁交通路]次に、本発明の実施形態に
係る橋梁交通路について説明する。図12は本発明の実
施形態に係る橋梁交通路を示した図で、(a)は橋梁交
通路の側面図、(b)はG−G断面図である。
【0049】本発明の実施形態に係る橋梁交通路Aは、
図12に示すように、前記ブロック式交通路1におい
て、交差用ブロック2を用いることなく、右折用ブロッ
ク3を一方の端部としてブロック式交通路1を構築し、
さらに、同様のブロック式交通路1を交差点の中央を挟
んで対峙する位置に構築し、その頂版32同士の間に橋
梁Fを架設したものである。なお、橋梁Fは鋼製やプレ
ストレストコンクリート製など、その材料及び構成は限
定されるものではないが、この実施形態では、プレスト
レストコンクリート製の橋梁Fを用いている。
【0050】次に、本発明の実施形態に係る橋梁交通路
Aの構築方法について説明する。なお、実施形態と同様
の工程に関しては、その説明を省略するものとする。ま
ず、一方の道路D1に掘削溝を設け、この掘削溝の両側
に側道S1,S2を設ける。このとき、一方の道路D1
と他方の道路D2が交差する交差部にはブロックを設置
しないため、掘削溝を設ける必要がなく、他方の道路D
2の交通を停止する必要がない。次に、ブロック3,4
を構成する各部材を掘削溝内に搬入して組み付け、隣接
するブロック3,4同士を一体化し、他方の道路D2を
挟んでブロック式交通路1,1を構築した後に、橋梁F
をブロック式交通路1,1の頂版32,32同士の間に
架設する。なお、橋梁Fの架設方法は限定されるもので
はなく、施工現場に応じて適宜変更されるものである。
さらに、右折用ブロック3を工場等で形成する際に、橋
梁Fの受け部38を予め設けておくことにより、橋梁F
を高精度かつ短期間に架設することができる。最後に、
橋梁F及びブロック3,4の上面をアスファルト等によ
って舗装して道路D3を構築し、高欄9を設けて橋梁交
通路Aを完成する。
【0051】したがって、本発明の実施形態に係る橋梁
交通路Aでは、他方の交通路D2の幅員が大きい場合で
あっても、他方の交通路D2上に柱や補強壁等によって
補強された大きなスパンの交差用ブロック2を設置する
必要がない。なお、橋梁交通路Aはブロック式交通路1
の代わりに分割橋体式交通路1’が適用可能であること
はいうまでもなく、さらには、ブロック式交通路1と分
割橋体式交通路1’の間に橋梁Fを設けることによって
橋梁交通路Aを構築してもよい。
【0052】以上、本発明について、好適な実施形態に
ついての一例を説明したが、本発明は当該実施形態に限
られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更
が可能である。
【0053】
【発明の効果】したがって、本発明では、広範囲の施工
用地を必要とすることなく、形成精度の高いプレキャス
ト部材によって構成されたブロック及び分割橋体を、分
割した状態で容易に施工現場に搬入して組み付けること
によって、高い強度及び安定性を有するブロック式交通
路及び分割橋体式交通路を交通路上に短期間に構築し、
作業区間における車両の通行を早期に確保するため、交
通路の周辺に迂回路を設ける必要がなく、周辺地域社会
の環境及び経済活動に対する影響を低減するとともに、
施工期間を短縮し、施工費を削減することができる。さ
らに、板状の部材である底版を基礎とすることによっ
て、基礎構築において地盤を深く掘削する必要がなくな
るため、地中の埋設物に影響されることなく、ブロック
式交通路及び分割橋体式交通路を容易に構築することが
できるとともに、底版の下面によって地盤と面接合する
ことから、接地面積が大きくなり、地盤反力を低減させ
ることができる。また、ブロック及び分割橋体は分割し
た構成であることから、各部材を規格化し、部材の組合
せを変更することでブロック及び分割橋体の形状を変え
ることができるため、ブロック及び分割橋体の形成作業
が簡易化され、製造費用を低減することができる。さら
にまた、緊張材又は締結材に緊張力を付加することで、
ブロック同士及び分割橋体同士を確実に一体化するた
め、ブロック式交通路及び分割橋体式交通路の強度及び
安定性を容易かつ短時間に高めることができる。さら
に、ブロック式交通路及び分割橋体式交通路を用いた橋
梁交通路では、交差する交通路の幅員が大きい場合に、
橋梁交通路と交差する交通路の直上に橋梁を架設するこ
とによって、交差する交通路上にブロック及び分割橋体
を設置する必要がなくなり、構築後の橋梁交通路と交差
する交通路の通行に影響を与えないことから、交差する
交通路の幅員が大きい場合であっても、高い強度及び安
定性を有するブロック式交通路及び分割橋体を用いて交
通路を立体交差化することができる。また、基礎杭を設
ける場合には、ブロック式交通路及び分割橋体式交通路
の構築後に、ブロック及び分割橋体の底版上から基礎杭
を設けることができるため、既存の交通に影響を与える
ことなく、安定性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るブロック式交通路を示
した斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るブロック式交通路を示
した図で、(a)はブロック式交通路の側面図、(b)
はブロック式交通路の平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るブロック式交通路を示
した図で、(a)は図2(a)のA−A断面図、(b)
は図2(a)のB−B断面図、(c)は図2(a)のC
−C断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るブロックの他の構成を
示した図で、(a)は側壁に開口部が形成された構成を
示した斜視図、(b)は側壁に開口部が形成された他の
構成を示した斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るブロックの他の構成を
示した図で、(a)は摺付部を示した正面断面図、
(b)は底版の中央に側壁が設置された構成を示した正
面断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るブロックの他の構成を
示した図で、(a)は底版の1辺に側壁が垂設された構
成を示した正面断面図、(b)はブロックを並列に設置
した構成を示した正面断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る門型クレーンを示した
図で、(a)は側面図、(b)は背面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るブロック同士の接合部
の構成を示した図で、(a)はブロック同士の接合部を
示した正面断面図、(b)はD−D断面図、(c)は開
口部が形成されたブロック同士の接合部を示した正面断
面図、(d)はE−E断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係るブロック同士の接合部
の構成を示した図で、(a)はコッタ式ジョイントを示
した側断面図、(b)は伸縮ジョイントを示した側断面
図である。
【図10】本発明の実施形態に係る基礎杭を設けたブロ
ック式交通路を示した図で、(a)は正面断面図、
(b)はF−F断面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る分割橋体を示した図
で、(a)は支柱が垂直に立設された構成の斜視図、
(b)は支柱がトラス状に立設された構成の斜視図であ
る。
【図12】本発明の実施形態に係る橋梁交通路を示した
図で、(a)は橋梁交通路の側面図、(b)はG−G断
面図である。
【符号の説明】
1・・・・ブロック式交通路 2・・・・交差用ブロック 21・・・・側壁(交差用ブロック) 22・・・・頂版(交差用ブロック) 23・・・・底版(交差用ブロック) 24・・・・開口部(交差用ブロック) 25・・・・進入口(交差用ブロック) 3・・・・右折用ブロック 31・・・・側壁(右折用ブロック) 32・・・・頂版(右折用ブロック) 33・・・・底版(右折用ブロック) 34・・・・開口部(右折用ブロック) 35・・・・進入口(右折用ブロック) 36・・・・補強壁(右折用ブロック) 37・・・・壁体(右折用ブロック) 38・・・・受け部(右折用ブロック) 4・・・・斜路用ブロック 41・・・・側壁(斜路用ブロック) 42・・・・頂版(斜路用ブロック) 43・・・・底版(斜路用ブロック) 44・・・・開口部(斜路用ブロック) 5・・・・PC鋼材 6・・・・シース管 7・・・・PC鋼材 7’・・・・定着具 8・・・・シース管 G・・・・ゴムリング P・・・・プレート C・・・・貫通孔 M・・・・モルタル 9・・・・高欄 10・・・・基礎杭 11・・・・垂直孔 12・・・・摺付部 13・・・・凹溝部 14・・・・コッタ 15・・・・鋼棒 16・・・・挿入孔 B・・・・開口部 J・・・・砂 1’・・・・分割橋体式交通路 2’・・・・交差用分割橋体 3’・・・・右折用分割橋体 4’・・・・斜路用分割橋体 H・・・・支柱 A・・・・橋梁交通路 F・・・・橋梁 D1・・・・一方の道路 D2・・・・他方の道路 D3・・・・道路(ブロック式交通路) D4・・・・道路(ブロック式交通路) S1・・・・側道 S2・・・・側道 K・・・・門型クレーン K1・・・・水平ジブ(門型クレーン) K2・・・・トロリ(門型クレーン) K3・・・・ホイスト(門型クレーン) K4・・・・脚部(門型クレーン) K5・・・・走行手段(門型クレーン) K6・・・・走行台車(門型クレーン) K7・・・・前後レール(門型クレーン) K8・・・・左右レール(門型クレーン) K9・・・・カウンタウェイト(門型クレーン) T・・・・トラック
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月21日(2002.5.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項連続して設置された前記ブロック同士
は緊張材又は締結材によって一体化されていることを特
徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
ブロック式交通路。
【請求項】 請求項1乃至請求項のいずれか1項に
記載のブロック式交通路が所定の間隔で設置され、前記
ブロック式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が
架設されていることを特徴とする橋梁交通路。
【請求項】 底版、前記底版に立設された支柱及び
記支柱によって支持されている頂版の各部材から構成さ
れる分割橋体が連続して設置され、前記分割橋体を構成
する各部材のうち前記底版及び前記頂版はプレキャスト
部材であるとともに、前記頂版の上面に交通路が設けら
れていることを特徴とする分割橋体式交通路。
【請求項連続して設置された前記分割橋体の少な
くとも1個の内部に交通路が設けられていることを特徴
とする請求項に記載の分割橋体式交通路。
【請求項連続して設置された前記分割橋体同士
は緊張材又は締結材によって一体化されていることを特
徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の
分割橋体式交通路。
【請求項10】 請求項乃至請求項のいずれか1項
に記載の分割橋体式交通路が所定の間隔で設置され、前
記分割橋体式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁
が架設されていることを特徴とする橋梁交通路。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明
は、ブロック式交通路であって、底版底版に立設され
た側壁及び側壁によって支持されている頂版の各部材
ら構成されるブロックが連続して設置され、ブロックを
構成する各部材はプレキャスト部材であるとともに、ブ
ロックの上面に交通路が設けられていることを特徴とす
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】さらに、請求項に記載の発明は、分割橋
体式交通路であって、底版、底版に立設された支柱及び
支柱によって支持されている頂版の各部材から構成され
る分割橋体が連続して設置され、分割橋体を構成する各
部材のうち底版及び頂版はプレキャスト部材であるとと
もに、頂版の上面に交通路が設けられていることを特徴
とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項1及び請求項に記載の発明によれ
ば、プレキャスト部材によって構成されたブロック及び
分割橋体を分割した状態で施工現場に搬入して組み付け
ることによって、ブロック及び分割橋体を容易に連続し
て既存の交通路に設置し、このブロック及び分割橋体の
上面に交通路を設けることでブロック式交通路及び分割
橋体式交通路を構築するため、既存の交通路の周辺に迂
回路を設けることなく、ブロック式交通路及び分割橋体
式交通路を短期間に構築して作業区間における車両等の
通行を早期に確保することができる。さらに、底版をブ
ロック式交通路及び分割橋体式交通路の基礎とすること
により、基礎構築において地盤を深く掘削する必要がな
くなり、地中に水道管や電線等の埋設物が存在する場合
であっても、容易に構築することができるとともに、底
版の下面によって地盤と面接合することで接地面積が大
きくなるため、地盤反力を低減させることができる。こ
れにより、例えば、既設舗装の上面を単純に不陸調整の
ために切削するだけでブロック式交通路及び分割橋体式
交通路の構築が可能となる。また、プレキャスト部材は
工場等で形成されることから、形成精度が高いため、ブ
ロック式交通路及び分割橋体式交通路の安定性を高める
ことができる。特に、ブロック及び分割橋体を構成する
各部材が鉄筋コンクリートによって形成される場合は、
鉄筋の配筋、コンクリート材の打設を工場等で確実に作
業することができる。さらにまた、ブロック及び分割橋
体は分割した構成であることから、各部材を規格化し、
部材の組合せを変更することでブロック及び分割橋体の
形状を変えることができるため、ブロック及び分割橋体
の形成作業が簡易化され、製造費用を低減することがで
きる。さらに、請求項に記載の発明によれば、側壁を
用いることなく、支柱によって頂版を支持するため、分
割橋体を軽量化することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のブロック式交通路であって、連続して設置され
ブロックの少なくとも1個の内部に交通路が設けられ
ていることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】さらに、請求項に記載の発明は、請求項
に記載の分割橋体式交通路であって、連続して設置さ
れた分割橋体の少なくとも1個の内部に交通路が設けら
れていることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項2及び請求項に記載の発明によれ
ば、ブロック及び分割橋体の内部に交通路を設けること
により、ブロック式交通路及び分割橋体式交通路の上面
に設けた交通路の直下に、交差する車線や右折車線等の
交通路を容易に構築することができるため、ブロック式
交通路及び分割橋体式交通路を設置した交差点における
渋滞の発生を防止することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載のブロック式交通路であって、ブロ
ックを構成する各部材同士は緊張材又は締結材によって
一体化されていることを特徴とする。さらに、請求項4
に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項
に記載のブロック式交通路であって、連続して設置され
た各ブロック同士は緊張材又は締結材によって一体化さ
れていることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、請求項に記載の発明は、請求項
又は請求項に記載の分割橋体式交通路であって、分割
橋体を構成する各部材同士は緊張材又は締結材によって
一体化されていることを特徴とする。さらに、請求項9
に記載の発明は、請求項6乃至請求項8のいずれか1項
に記載の分割橋体式交通路であって、連続して設置され
た各分割橋体同士は緊張材又は締結材によって一体化さ
れていることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】ここで、緊張材によるブロック及び分割橋
体を構成する各部材の一体化並びにブロック同士及び分
割橋体同士の一体化とは、ブロック及び分割橋体におい
て隣接する各部材を貫通したPC鋼線やPC鋼棒等のP
C鋼材である緊張材の両端を各部材に定着させ、若しく
は、隣接する複数のブロック及び分割橋体の各部材を貫
通したPC鋼線やPC鋼棒等のPC鋼材である緊張材の
両端をブロック及び分割橋体に定着させ、この緊張材に
緊張力を付加する、所謂ポストテンション方式による接
合である。また、締結材によるブロック及び分割橋体を
構成する各部材の一体化並びにブロック同士及び分割橋
体同士の一体化とは、隣接するブロック同士及び分割橋
体同士にボルトを跨設し、ナットを締め込むことによっ
ブロック及び分割橋体を構成する各部材並びにブロッ
ク同士及び分割橋体同士を一体化させる接合である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項3、請求項4、請求項8及び請求項
に記載の発明によれば、緊張材又は締結材に緊張力を
付加してブロック及び分割橋体を構成する各部材並びに
ブロック同士及び分割橋体同士を一体化するため、作業
が簡易化され、短時間にブロック式交通路及び分割橋体
式交通路の強度及び安定性を高めることができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】また、請求項に記載の発明は、橋梁交通
路であって、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記
載のブロック式交通路が所定の間隔で設置され、ブロッ
ク式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が架設さ
れていることを特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】さらに、請求項10に記載の発明は、橋梁
交通路であって、請求項乃至請求項のいずれか1項
に記載の分割橋体式交通路が所定の間隔で設置され、分
割橋体式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が架
設されていることを特徴とする。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】請求項及び請求項10に記載の発明によ
れば、橋梁交通路と交差する交通路の幅員が大きい場合
に、橋梁交通路の橋梁を交差する交通路の直上に架設す
ることで、交差する交通路上にブロック及び分割橋体を
設置する必要がなくなり、橋梁交通路と交差する交通路
の通行に影響を与えないことから、交差する交通路の幅
員が大きい場合であっても、前記ブロック式交通路及び
分割橋体式交通路を用いて交通路を立体交差化すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 信明 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 小原 直 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 西田 泰夫 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 小林 弘太郎 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 白石 俊英 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底版と、前記底版に立設された側壁と、
    前記側壁によって支持されている頂版とから構成される
    ブロックが連続して設置され、前記ブロックを構成する
    各部材はプレキャスト部材であるとともに、前記頂版の
    上面に交通路が設けられていることを特徴とするブロッ
    ク式交通路。
  2. 【請求項2】 前記ブロックの少なくとも1個の内部に
    交通路が設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載のブロック式交通路。
  3. 【請求項3】 前記ブロック同士は緊張材又は締結材に
    よって一体化されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のブロック式交通路。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載のブロック式交通路が所定の間隔で設置され、前記
    ブロック式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が
    架設されていることを特徴とする橋梁交通路。
  5. 【請求項5】 底版と、前記底版に立設された支柱と、
    前記支柱によって支持されている頂版とから構成される
    分割橋体が連続して設置され、前記分割橋体を構成する
    各部材はプレキャスト部材であるとともに、前記頂版の
    上面に交通路が設けられていることを特徴とする分割橋
    体式交通路。
  6. 【請求項6】 前記分割橋体の少なくとも1個の内部に
    交通路が設けられていることを特徴とする請求項5に記
    載の分割橋体式交通路。
  7. 【請求項7】 前記分割橋体同士は緊張材又は締結材に
    よって一体化されていることを特徴とする請求項5又は
    請求項6に記載の分割橋体式交通路。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の分割橋体式交通路が所定の間隔で設置され、前記
    分割橋体式交通路の頂版同士の間に交通路となる橋梁が
    架設されていることを特徴とする橋梁交通路。
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