JP2008115645A - 立体交差構造及び該立体交差構造の構築方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡便に構築することができ、交通渋滞を解消することが可能な立体交差構造及び立体交差構造の構築方法を提供する。
【解決手段】交差して繋がる一対の既設の交通路1、2を立体交差化するための立体交差構造Aであって、一対の既設の交通路1、2が交差する交差点H上に、一方の既設の交通路1に沿って配置される中央径間部A1と、中央径間部A1が形成する交通路B1と一方の既設の交通路1とを繋ぐように傾斜した交通路B2を形成するアプローチ部A2とを備えるとともに、中央径間部A1とアプローチ部A2の少なくとも一方が複数に分割されて、連続する交通路B1、B2を形成するように縦列に接続して構成されており、少なくとも中央径間部A1の主要構造部材5が樹脂製とされている。
【選択図】図2
【解決手段】交差して繋がる一対の既設の交通路1、2を立体交差化するための立体交差構造Aであって、一対の既設の交通路1、2が交差する交差点H上に、一方の既設の交通路1に沿って配置される中央径間部A1と、中央径間部A1が形成する交通路B1と一方の既設の交通路1とを繋ぐように傾斜した交通路B2を形成するアプローチ部A2とを備えるとともに、中央径間部A1とアプローチ部A2の少なくとも一方が複数に分割されて、連続する交通路B1、B2を形成するように縦列に接続して構成されており、少なくとも中央径間部A1の主要構造部材5が樹脂製とされている。
【選択図】図2
Description
本発明は、交差して繋がる既設の交通路を立体交差化するための立体交差構造及び該立体交差構造の構築方法に関する。
従来、例えば都市部の道路交差点や踏み切りなどの交通渋滞を緩和する目的で、道路や鉄道などの既設の交通路に交差する交通路を立体交差化する立体交差構造が構築されている。一方で、この種の立体交差構造の構築時に、施工区間を大規模に交通規制することが必要になって、これに伴い新たな交通渋滞が発生するという問題があった。このため、立体交差構造を短期間で構築することが求められている。
例えば、特許文献1に開示された高架橋立体交差点の施工方法(立体交差構造の構築方法)では、はじめに、既設の交通路の交差点を挟む両側にそれぞれ、複数の杭群と、杭群間にフーチングとを形成し、ついで、フーチング上に設置した橋脚上にベントで支持しながら橋梁上部工を固定し、これら橋梁上部工、橋脚及びフーチングを接続して分離した一対の上下部一体橋梁を形成するようにしている。さらに、各上下部一体橋梁に対し、交差点側の橋脚に高架橋の中央径間部を形成するための橋梁上部工をさらに張り出し桁(張り出し橋梁上部工)としてそれぞれ取り付け、各上下部一体橋梁が高架橋を中央から2分した形となるように形成する。このとき、中央径間部を形成する張り出し橋梁上部工は、交差点を挟む両側にそれぞれずらした状態、すなわち張り出し橋梁上部工が交差点上に配置されていない状態で、各上下部一体橋梁に取り付けられている。そして、このような状態の各上下部一体橋梁をそれぞれ自走式運搬台車にリフトアップしつつ載せ、各フーチングが杭群上に配置される所定の位置まで移動(運搬)する。この移動により、上下部一体橋梁のそれぞれの張り出し橋梁上部工が、交差点上に配置されて突き合わされ、これら張り出し橋梁上部工を連結することによって一体の中央径間部ひいては高架橋が構築される。この施工方法においては、交差点からずれた場所で上下部一体橋梁の一体組みを行なうことができ、且つ杭群とフーチングの基礎部の施工と並行して上下部一体橋梁を形成できるため、交通規制を行なう期間を短縮できる。
また、特許文献2に開示された立体交差道路(立体交差構造)は、一方の道路を跨ぐ立体交差道路部が、複数の橋脚と、この橋脚に支持される鋼橋と、鋼橋上に敷設される鋼床床版とからなる橋脚部、及びこの橋脚部の両側に設置したアプローチ部で構成され、且つ、橋脚の下端を、支承体を介して基礎上に固定して構成されている。そして、このような立体交差道路を構築する際には、立体交差道路部の中央径間部(跨道部)が、交差点近傍の組立作業場でブロック状に組み立てられ、台車で交差点まで移動(運搬)して設置される。このため、この立体交差道路においては、橋脚が支承体を介して基礎に固定されることで基礎に作用する力を低減させることができ、基礎構造を小さくすることができるため、基礎構造の工期短縮を図ることができる。また、予め組立作業場で組み立てた中央径間部を台車で交差点に移動するようにしているため、交差点上での作業を少なくでき、交通規制を行なう期間を短縮できる。
特開2004−270398号公報
特開2004−68338号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された立体交差構造においては、基礎部の施工と並行して、上下部一体橋梁の一体組みを行なうことができる反面、上下部一体橋梁の形成が交差点近傍で行なわれるため、橋梁上部工、橋脚及びフーチングを接続したり、張り出し橋梁上部工を取り付ける際に、交差点の交通規制を要するおそれがあり、また、上部工、橋脚、フーチングを一体組みした大重量の上下部一体橋梁をリフトアップして自走式運搬台車に載せるときや、これを移動するとき、突き合わせた張り出し橋梁上部工を連結するときに、交通規制が必要になるため、交通規制の短縮効果が十分に得られないおそれがある。さらに、上下部一体橋梁が大重量であるために、これをリフトアップして移動するための設備が大掛かりになってしまう。
また、特許文献2に開示された立体交差構造においても、特許文献1と同様に、例えば鋼製(またはコンクリート製)の橋脚と鋼橋と鋼床床版を一体形成した大重量の中央径間部を移動することになるため、やはり大型の設備を必要としたり、移動に時間が掛かって、大規模で長時間にわたる交通規制が必要になるおそれがある。
本発明は、上記事情を鑑み、効率よく短期間で構築可能な立体交差構造及び立体交差構造の構築方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の立体交差構造は、交差して繋がる一対の既設の交通路を立体交差化するための立体交差構造であって、前記一対の既設の交通路が交差する交差点上に一方の既設の交通路に沿って配置される中央径間部と、該中央径間部が形成する交通路と前記一方の既設の交通路とを繋ぐように傾斜した交通路を形成するアプローチ部とを備えるとともに、前記中央径間部と前記アプローチ部の少なくとも一方が複数に分割され、連続する交通路を形成するように縦列に接続して構成されており、少なくとも前記中央径間部の主要構造部材が樹脂製であることを特徴とする。
この発明においては、少なくとも中央径間部の主要構造部材が樹脂製とされ、且つ中央径間部とアプローチ部の少なくとも一方を複数に分割して構成されるため、中央径間部やアプローチ部を構成する部材を軽量化することができる。これにより、例えば大型の揚重機械をほとんど使用せずに、人力による運搬、据付け、締結作業による短時間構築が可能となり、あるいは、交差点外に設けた組立作業場で少なくとも一部を組み立て、これを所定の位置まで容易に運搬し設置することができるため、工期を大幅に短縮することができ、交通規制の時間を短縮することができる。
また、本発明の立体交差構造においては、前記主要構造部材が、中空構造とされ、中空部に充填材を充填して形成されることが望ましい。さらに、本発明の立体交差構造においては、前記充填材が、セメント系材料であることが望ましい。
この発明においては、主要構造部材が中空構造で形成されていることで、充填材を充填する前の少なくとも中央径間部をさらに軽量化することができ、このような状態の中央径間部をさらに容易に所定の位置に運搬設置することができる。これにより、確実に工期を短縮して交通規制の時間を短縮することが可能になる。また、所定の位置に設置した後に主要構造部材の中空部に充填材を充填することによって、安定した立体交差構造を構築することが可能である。
さらに、本発明の立体交差構造においては、前記主要構造部材の中空部に、樹脂製の補強筋が配置されていることがより望ましい。
この発明においては、主要構造部材の中空部に筋状もしくは格子状の樹脂製の補強筋を具備することによって、中央径間部の軽量化を維持しつつ、より安定した立体交差構造を構築することが可能になる。
また、前記主要構造部材が、前記樹脂内に高強度繊維を備えて形成されていることがより望ましい。さらに、前記高強度繊維が、炭素繊維であることが望ましい。
この発明においては、樹脂内に高強度繊維を備えて主要構造部材が形成されることで、中央径間部やアプローチ部を、軽量化しつつ確実に強度特性に優れたものにすることができる。これにより、確実に工期を短縮しつつ安定した立体交差構造を構築することが可能になる。
本発明の立体交差構造の構築方法は、交差して繋がる一対の既設の交通路を立体交差化するための立体交差構造を構築する方法であって、前記立体交差構造が、前記一対の既設の交通路が交差する交差点上に一方の既設の交通路に沿って配置される中央径間部と、該中央径間部が形成する交通路と前記一方の既設の交通路とを繋ぐように傾斜した交通路を形成するアプローチ部とを備え、前記中央径間部と前記アプローチ部の少なくとも一方が複数に分割され、連続する交通路を形成するように縦列に接続して構成されるとともに、少なくとも前記中央径間部の主要構造部材が樹脂製とされており、少なくとも前記中央径間部の一部を、予め前記交差点外に設けた組立作業場で組み立て製作しておき、前記組立作業場から前記既設の交通路上を運搬して所定の位置に設置することを特徴とする。
この発明においては、少なくとも中央径間部の主要構造部材が樹脂製とされ、且つ中央径間部とアプローチ部の少なくとも一方が複数に分割されて構成されているため、中央径間部やアプローチ部を構成する部材を軽量化することができ、このような中央径間部やアプローチ部の少なくとも一部を交差点外に設けた組立作業場で組み立てて所定の位置に運搬設置することで、容易に且つ短時間で立体交差構造を構築することが可能になり、工期を大幅に短縮することが可能になる。
また、本発明の立体交差構造の構築方法においては、前記中央径間部を先行して設置し、該中央径間部が交差して跨ぐ他方の前記既設の交通路の交通を継続させながら仕上げ工事を実施することが望ましい。
この発明においては、軽量化された中央径間部を容易に設置した後に、既設の交通路の交通を継続させながら仕上げ工事を行なうことで、交通規制の時間を確実に短縮することができる。
さらに、本発明の立体交差構造の構築方法においては、前記主要構造部材が中空構造で形成されており、前記所定の位置に設置した後に、該主要構造部材の中空部に充填材を充填することがより望ましい。
この発明においては、主要構造部材が中空構造で形成されていることで、充填材を充填する前の中央径間部やアプローチ部をさらに軽量化することができ、さらに容易に中央径間部やアプローチ部を所定の位置に運搬設置することができる。これにより、確実に工期を短縮することができる。また、このような状態で中央径間部やアプローチ部を所定の位置に運搬設置した段階で、中空部に充填材を充填することによって、安定した立体交差構造を構築することが可能になる。
また、本発明の立体交差構造の構築方法においては、前記主要構造部材の中空部に、樹脂製の補強筋を配置することがより望ましい。
この発明においては、主要構造部材の中空部に筋状もしくは格子状の樹脂製の補強筋を配置することによって、中央径間部を軽量化しつつ、より安定した立体交差構造を構築することが可能になる。
さらに、本発明の立体交差構造の構築方法においては、先行して設置した前記中央径間部に繋がる前記アプローチ部を構築する際に、前記傾斜した交通路を形成する床版部材を支持するための桁部材を、前記一方の既設の交通路の交通を継続させながら該一方の既設の交通路の両側部にそれぞれ設置した後に、予め製作した前記床版部材を前記桁部材上に設置することが望ましい。
この発明においては、アプローチ部を、交通を継続させながら確実に構築することができる。そして、例えば交差点外に設けた組立作業場などで予め製作した床版部材を設置して立体交差化した新たな交通路を形成できるため、確実に工期の短縮を図ることが可能になる。
また、本発明の立体交差構造の構築方法においては、先行して設置した前記中央径間部の上半部に建設作業用のスペースを形成し、該スペースを揚重設備の設置場及び/又は資材置き場として利用することがさらに望ましい。
この発明においては、先行して設置した中央径間部に建設作業用のスペースを建設用の揚重設備の設置場や資材置き場として利用できるため、作業の効率化を図ることが可能になる。
本発明の立体交差構造及びこの立体交差構造の構築方法によれば、従来の立体交差構造と比較して、確実に工期の短縮を図ることができるとともに交通規制の時間を短縮することができるため、立体交差構造の構築に伴う交通渋滞を確実に緩和することが可能になる。
以下、図1から図23を参照し、本発明の一実施形態に係る立体交差構造及びこの立体交差構造の構築方法について説明する。本発明に係る立体交差構造及び立体交差構造の構築方法は、自動車の道路、列車の線路、歩道、または水路などの交通路を交差して跨ぐ交通路として適用可能であるが、本実施形態は、このうち、自動車の道路における交差点を立体交差化するための立体交差構造及び立体交差構造の構築方法に関するものである。
本実施形態の立体交差構造Aは、図1及び図2に示すように、立体交差構造Aの中央を占め、交差して繋がる一対の既設道路(一対の既設の交通路)1、2の交差点H上に、一方の既設道路(一方の既設の交通路)1に沿って配置された大径間区間の中央径間部A1と、中央径間部A1の一方の既設道路1の延設方向O1両端にそれぞれ繋がり、中央径間部A1が形成する交通路B1と一方の既設道路1とを繋ぐように傾斜した交通路B2を形成するアプローチ部A2とを備えて構成されている。
本実施形態において、中央径間部A1は、図1から図3に示すように、アーチ構造で形成されており、円弧状に形成され既設道路1の延設方向O1に沿って並設された一対のアーチ部材3と、一対のアーチ部材3にそれぞれ接続され、既設道路1の延設方向O1に延び、且つ水平方向に延びて並設する一対の桁部材4とを備えて構成されている。ここで、アーチ部材3と桁部材4が中央径間部A1の主要構造部材5とされている。また、一対のアーチ部材3同士、一対の桁部材4同士、及びアーチ部材3と桁部材4とが、副構造部材6を介して連結されて一体形成されている。さらに、このとき、一対のアーチ部材3の下端側がそれぞれ一対の桁部材4よりも下方に延設されて、アーチ部材3と桁部材4が一体に連結されている。このアーチ部材3の脚部3aが、一方の既設道路1と他方の既設道路(他方の既設の交通路)2が交差する交差点Hを挟んだ位置に設けられた支持杭などの基礎構造7に接続されて、中央径間部A1が所定の位置に設置される。
上記のように配置した中央径間部A1は、一対のアーチ部材3が他方の既設道路2を跨ぐように設けられ、アーチ部材3及び桁部材4の下方に、一方の既設道路1と他方の既設道路2の交差点Hを配するように設置されている。また、一対の桁部材4上には、これら桁部材4を連架するように、例えば軽量骨材などを使用して形成されたプレキャストコンクリート製の複数の床版部材10が敷設されている。そして、これら床版部材10が桁部材4の延設方向、すなわち既設道路1の延設方向O1に並設されることで、それぞれの上面が水平方向に連接され、水平方向且つ既設道路1の延設方向O1に延びる交通路B1が形成されている。
さらに、中央径間部A1の主要構造部材5であるアーチ部材3及び桁部材4は、炭素繊維または芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)などの高強度繊維を樹脂で固めた樹脂製(FRP製:Fiber Reinforced Plastics)の中空構造であり、中空部にコンクリート(充填材、セメント系材料)を充填して形成されている。なお、本実施形態では、以下、中空部にコンクリート(充填材)を充填していない状態のアーチ部材及び桁部材をアーチ部材3’、桁部材4’とする。
一方、アプローチ部A2は、図1、図2及び図4に示すように、ユニット化して分割した複数の斜路部11を既設道路1の延設方向1に(縦列に)並べて形成されている。斜路部11は、下端に配置され、既設道路1の両側部にそれぞれ、延設方向O1に沿って延びて並設される一対の下端桁部材11aと、各下端桁部材11aの延設方向両端側にそれぞれ下端を繋げて垂直方向に立設した4本の支持部材11bと、各下端桁部材11aに繋がる一対の支持部材11bのそれぞれの上端を繋ぎ、アプローチ部A2の傾斜に応じて斜めに設けられて並設した一対の上端桁部材(アプローチ部A2の桁部材)11cとを備え、これら下端桁部材11aと支持部材11bと上端桁部材11cがアプローチ部A1の主要構造部材12とされている。また、本実施形態では、一対の上端桁部材11a同士、一対の下端桁部材11c同士が、補強材としての副構造部材13aおよびブレース状の副構造部材13bを介して一体形成されているが、詳細を後述する床版部材10を連結することによって一体形成されてもよい。また、ブレース状の副構造部材13bは必要に応じて他の場所に増設してもよい。
そして、このように構成した複数の斜路部11は、中央径間部A1の既設道路1の延設方向O1外側に位置する一対の桁部材4の両端から、既設道路1の延設方向O1外側に順次並設した状態で、上端桁部材11c上に床版部材10が設置される。このとき、中央径間部A1に設けた複数の床版部材10の水平方向に延びる上面と既設道路1の路面(交通路)とを滑らかに繋ぐ交通路B2を形成するように、各斜路部11上に床版部材10が斜めに設けられる。また、各斜路部11は、図1に示すように、例えば地盤改良もしくは帯状の直接基礎などが施された地盤14上に設けられて確実に支持される。なお、本実施形態において、既設道路1の延設方向O1の最外方に位置する斜路部11は、側面視で略三角形状を呈する一対の上端桁部材11cとこれら一対の上端桁部材11cを繋ぐ副構造部材13aのみで形成され、設置した床版部材10によって既設道路1と滑らかに繋がる交通路B2を形成する。
さらに、各斜路部11の主要構造部材12である下端桁部材11aと支持部材11bと上端桁部材11cは、中央径間部A1の主要構造部材(アーチ部材3及び桁部材4)5と同様に、高強度繊維を樹脂で固めた樹脂製(FRP製:Fiber Reinforced Plastics)の中空構造であり、中空部にコンクリート(充填材、セメント系材料)を充填して形成される。なお、本実施形態では、以下、中空部にコンクリート(充填材)を充填していない状態の下端桁部材と支持部材と上端桁部材を、下端桁部材11a’、支持部材11b’、上端桁部材11c’とする。
ここで、図5(a)及び図5(b)に示すように、中央径間部A1の主要構造部材5(アーチ部材3、桁部材4)と、斜路部11の主要構造部材12(下端桁部材11a、支持部材11b、上端桁部材11c)のそれぞれの中空部Wには、コンクリート(充填材)Cとともに、筋状もしくは格子状の同様の樹脂製の補強筋20が配置されていても良い。そして、このような樹脂製の補強筋20を配置した場合には、中央径間部A1や斜路部11の重量を増大させることなく、より安定した中央径間部A1、斜路部11ひいては立体交差構造Aを形成することが可能になる。
ついで、上記の構成からなる立体交差構造Aの構築方法を説明し、本実施形態の立体交差構造A及びこの立体交差構造Aの構築方法の作用及び効果について説明する。
交差点Hに既設道路1と繋がる本実施形態の立体交差構造Aを構築する際には、はじめに、図6に示すように、一方の既設道路1と他方の既設道路2が交差する交差点Hを挟んだ位置の地盤内に支持杭などの基礎構造7を施工するとともに、アプローチ部A2の各斜路部11が設置される部分の地盤14に対して地盤改良もしくは帯状の直接基礎を施す。また、これとともに、図7及び図8に示すように、交差点Hから離れた組立作業場Rにおいて、予め工場などで高強度繊維を樹脂で固めて製作した中空構造のアーチ部材3’や桁部材4’、副構造部材6を組み立て製作して、予め中央径間部Aを一体形成する。このとき、アーチ部材3’及び桁部材4’の主要構造部材5の中空部には、コンクリートを充填せず、中央径間部A1は非常に軽量な状態で形成されている。また、図5(a)、(b)に示すように、中空部Wに補強筋20が配置されていてもよく、この場合においても補強筋20が樹脂製であるため、軽量な状態が維持される。
ついで、基礎構造7、14の施工を終えた段階で、図9及び図10に示すように、例えば交通量の少ない夜間に、中央径間部A1を自走式運搬台車Tに載せ、既設道路1及びこれに交差する他方の既設道路2を交通規制しながら組立作業場Rから交差点Hまで運搬する。このとき、中空部にコンクリートが充填されず、中央径間部A1が非常に軽量な状態で形成されているため、組立作業場Rにおける自走式搬送台車Sへの上載作業や、組立作業場Rから交差点Hの所定の位置までの運搬が、容易に且つ迅速に行なわれる。また、中央径間部A1が軽量であることから、既設道路1上での運搬が可能になる。そして、図11に示すように、交差点Hに移送した中央径間部A1を自走式運搬台車Tから降ろすとともに中央径間部A1のアーチ部材3’の脚部3aが基礎構造7に支持される所定の位置に設置され、脚部3aと基礎構造7を接続する。このように中央径間部A1を迅速に設置した段階で、下方に位置する既設道路2の交通規制を解除して交通流を早期に回復させることができる。
ついで、図12に示すように、中央径間部A1のアーチ部材3’及び桁部材4’の主要構造部材5の中空部にコンクリートCを充填し、さらに、図10に示すように組立作業場Rで形成した床版部材10を交差点Hに搬入するとともに、図13に示すように中央径間部A1の一対の桁部材4上に設置して、交差点H上に水平方向に連続する交通路B1を形成する。
ついで、中央径間部A1の運搬設置、コンクリート充填などを行なっている間、もしくはその前段に、図14及び図15に示すように組立作業場Rで予め組み立てた複数の斜路部11の一部を、図16及び図17に示すように、自走式運搬台車Tで運搬する。このとき、中央径間部A1と同様に、各斜路部11は、下端桁部材11a’と支持部材11b’と上端桁部材11c’の主要構造部材12の中空部にコンクリートCが充填されていない。また、図5(b)に示すように、中空部Wに補強筋20が配置されていてもよく、この場合においても補強筋20が樹脂製であるため、軽量な状態が維持される。このため、自走式搬送台車Sへの上載作業や、組立作業場Rから交差点H近傍の所定の位置への運搬設置が、容易に且つ迅速に行なわれる。また、中央径間部A1の既設道路1の延設方向O1外側に位置する一対の桁部材4の両端から、既設道路1の延設方向O1外側に順次並設するように、各斜路部11を地盤改良した地盤14上に設置する。そして、このようにアプローチ部A2を構築してゆく際には、図18及び図19に示すように、交通路B2を形成する床版部材10を支持する上端桁部材11c’を備え、既設道路1の両側部にそれぞれ配置される側部構造15を先行して設置することによって、既設道路1の交通を継続させながら設置することができる。そして、図20に示すように、各斜路部11の主要構造部材12(11a’、11b’、11c’)の中空部にコンクリートCを充填する。ついで、図19に示すように組立作業場Rで予め製作した床版部材10を、図21に示すように中央径間部A1に設けた複数の床版部材10の水平方向に延びる上面と既設道路1の路面とを滑らかに繋ぐ交通路B2を形成するように各斜路部(上端桁部材11c’)11上に設置してアプローチ部A2を形成する。このとき、同時にもしくは前もって図4に示す副構造部材13a、13bを取り付ける。上記の作業を行なう短期間のみ既設道路1の交通を一時規制する必要があるが、非常に限られた短期間で交通規制は解除して、交通流は仮開通した立体交差構造Aにもたらされる。
また、このように複数の斜路部11を設置する際には、図18及び図19に示すように、先行して中央径間部A1に床版部材10が設置されて交通路B1が形成されているため、この中央径間部A1の上半部に設けられた交通路B1を、斜路部11の構築に用いる建設用設備や資材を仮置きするスペースSとして利用することができ、これにより、アプローチ部A2の構築作業が効率的に行なわれる。
一方、斜路部11や床版部材10を設置してアプローチ部A2を構築する際には、例えば図22に示すように、中央径間部A1の上半部に支持させた作業台Eを設け、この作業台EのスペースSにクレーンなどの揚重設備Fを配置して、揚重設備Fを用いて斜路部11や床版部材10を自走式運搬台車Tから所定の位置に設置するようにすればよい。また、この作業台EのスペースSを資材置き場として利用してもよい。
さらに、中央径間部A1やアプローチ部A2の主要構造部材5、12の中空部にコンクリートCを充填する際には、例えば図23に示すように、揚重設備Fを配置する作業台Eに、上下に昇降する揚重リフトテーブルGを設け、交差点Hに侵入したアジテータカー(生コン車)Mをこの揚重リフトテーブルGによって作業台E上に搬送し、作業台E上に設けたコンクリートポンプなどでコンクリートCを圧送するようにしてもよい。
ついで、最後に、上記のように中央径間部A1とアプローチ部A2が連設され、それぞれに設置した床版部材10によって、連続する交通路B1、B2を形成した段階で、路面舗装や照明、ガードレールなどを設置する仕上げ工事を行い、本実施形態の立体交差構造Aが完成する。この仕上げ工事は交通路B1、B2を仮開通させた状態で既設道路1の交通流を規制することなく実施することも可能である。なお、先行して中央径間部A1を設置した段階で、中央径間部A1に対してのみ仕上げ工事を先行して実施してもよい。いずれの場合であっても、既設道路2の交通を継続させながら仕上げ工事を実施することが可能である。
そして、上記のように構築される立体交差構造Aにおいては、中央径間部A1とアプローチ部A2が分離され、且つアプローチ部A2がさらに複数の斜路部11からなり、それぞれが交差点Hから離れた組立作業場Rで事前に組み立てられてプレキャスト化されているため、現地に移送して連結させるという簡易な操作で容易に立体交差構造Aを構築でき、この立体交差構造Aの構築を短期間で行なうことが可能になる。
また、中央径間部A1が、組立作業場Rで事前に組み立てられた状態で非常に軽量であるため、運搬や設置を容易に且つ短時間で行なうことが可能である。さらに、このように軽量化した状態であっても、主要構造部材5、12が炭素繊維やアラミド繊維などの高強度繊維を用いて形成されているため、従来のコンクリート製、鋼製のものと比較して同等もしくはそれ以上の強度特性を備えることができる。また、上記のように中央径間部A1を早期に設置でき、且つ既に組立作業場Rにおいてプレキャスト化されているため、交通規制を行って交差点Hを跨ぐように設置した後の作業は、下方の既設道路2の交通規制を解除した状態で行なうことができる。なお、図23に示したように、主要構造部材5、12の中空部にコンクリートCを充填する場合、すなわちアジテータカーMを作業台E上に運搬する場合においても、アジテータカーMの停車スペースのみを確保する小規模かつ短時間の交通規制で作業を行なうことができ、既設道路2の交通を阻害することなく、作業を行なうことが可能である。
したがって、本実施形態の立体交差構造A及びこの立体交差構造Aの構築方法によれば、立体交差構造Aが分割してプレキャスト化された中央径間部A1やアプローチ部A2(斜路部11)を現地に運搬設置することで構築でき、また、中央径間部A1やアプローチ部A2が非常に軽量で容易に運搬設置できることによって、工期を大幅に短縮することができ、大規模な交通規制を長期にわたって行う必要がなく、立体交差構造Aの構築に伴う交通渋滞を大幅に緩和することが可能になる。
以上、本発明に係る立体交差構造及び立体交差構造の構築方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、中央径間部A1やアプローチ部A2の各斜路部11に設置される床版部材10が、軽量骨材などを用いたプレキャストコンクリート製であるものとしたが、例えばFRP製の中空盤状や箱状に形成されてもよい。この場合には、床版部材10が大幅に軽量化されるため、組立作業場Rで中央径間部A1や斜路部11を組み立てるとともに予め一体に取り付けてもよく、床版部材10が一体に取り付けられた中央径間部A1や斜路部11が軽量で維持されるため、現地への運搬や所定位置への設置を本実施形態と同様に容易に且つ迅速に行なうことが可能である。そして、中央径間部A1や斜路部11を設置した段階で、既に床版部材10が取り付けられているため、本実施形態のように、現地における床版部材10の設置作業を不要にでき、さらなる工期の短縮、ひいては交通渋滞の緩和効果の向上を図ることが可能になる。また、中央径間部A1や斜路部11の主要構造部材5、12の中空部にコンクリートを充填するとともに床版部材10の中空部にも同時にコンクリート(充填材)Cを充填するようにしてもよい。さらに、本実施形態のように、中央径間部A1や斜路部11を設置した段階で、金属製のデッキプレートを中央径間部A1や斜路部11に取り付け、現地で鉄筋を配筋しつつコンクリートを打設して床版部材10を形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、中央径間部A1や斜路部11の主要構造部材5、12のみが中空構造のFRP製で形成されているものとしたが、副構造部材6、13も同様に中空構造のFRP製で形成されてもよい。さらに、少なくとも中央径間部A1の主要構造部材5は、高強度繊維を備えない樹脂製であってもよい。
また、本実施形態では、中央径間部A1が、一対のアーチ部材3と一対の桁部材4が、組立作業場Rで副構造部材6を介して一体形成されて、現地に運搬されるものとしたが、例えば、中央径間部A1の中央を境に二分した各中央径間部を組立作業場A1でそれぞれ構築し、それぞれ個別に現地に移送設置して、分離した各中央径間部を連結することで一体の中央径間部A1を構築するようにしてもよい。また、これに関連して、交差点Hにおける作業によって交通渋滞の緩和効果を喪失することのない範囲で、中央径間部A1を組立作業場Rでそれぞれ部分的なパーツ単位で組み立てておき、各パーツを現地に移送した段階で一体の中央径間部A1を形成するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、中央径間部A1や斜路部11の主要構造部材5、12の中空部に充填する充填材がコンクリート(セメント系材料)であるものとしたが、例えばモルタルなどの他のセメント系材料やアスファルト系材料や樹脂系材料などであってもよい。また、中空状態を維持しても構造上の問題が発生しない場合には、主要構造部材5、12の中空部に充填材を充填しなくてもよい。さらに、これに加えて、例えば図5のように、主要構造部材5、12の中空部Wに樹脂製の補強筋20を配置することを示したが、中空状態を維持しても構造上の問題が発生しない場合には、必ずしも補強筋20を配置しなくてもよい。また、必ずしも中央径間部A1や斜路部11の主要構造部材5、12は、中空構造で形成されていなくてもよい。また、コンクリートなどの充填材を充填する場合に、本実施形態のように中央径間部A1や斜路部11を現地に設置した段階で充填することに限定する必要はなく、組立作業場Rから現地への運搬や設置を迅速に行え、交通渋滞の緩和効果を喪失することのない範囲であれば、組立作業場Rにて中空部の充填を行なってもよい。このように組立作業場にて充填を行なうような場合においても、主要構造部材5、12が樹脂製であるため、従来と比較して軽量化することは可能であり、また、図23に示した揚重リフトテーブルGやアジテータカーMなどの充填に係る設備を不要にできる。
さらに、本実施形態では、中央径間部A1の両端側にアプローチ部A2が直接繋げられて立体交差構造Aが構成されるものとしたが、中央径間部A1が形成する交通路B1を、既設道路1の延設方向O1及び水平方向に延長するような交通路を形成する単数もしくは複数の側径間部が、中央径間部A1とアプローチ部A2の間に設けられてもよい。この場合には、側径間部の例えば桁部材などの主要構造部材を、中央径間部A1や斜路部11の主要構造部材5、12と同様に、中空構造のFRP製で形成することによって、側径間部の軽量化を図り、容易に設置することが可能になる。
また、本実施形態では、中央径間部A1がアーチ構造で形成され、アーチ部材3が円弧状に形成されているものとしたが、アーチ部材3は円弧状ではなく多角形状でも良いし、中央径間部A1は、例えば単純梁構造や斜張構造、トラス構造で形成されてもよく、特に限定を必要とするものではない。例えば図24及び図25に示すように、中央径間部A1をトラス構造で形成した場合には、下方の一対の桁部材4に接続され、垂直に下方に延びる複数の脚部16を設け、上方の一対の桁部材17と下方の一対の桁部材4と複数の脚部16とを主要構造部材5として、少なくともこれら主要構造部材5を樹脂製とすることによって、大幅な軽量化を図ることが可能になる。
そして、このようなトラス構造の中央径間部A1を設置して立体交差構造Aを構築する際には、例えば図26に示すように、上方の一対の桁部材17に作業台Eを支持させてスペースSを確保し、このスペースSに設けたクレーンなどの揚重設備Fを用いることで、本実施形態と同様に、斜路部11を所定の位置に設置することができ、また、このスペースSを資材などの仮置き場として利用することができる。また、例えば図27に示すように、上方の一対の桁部材17に支持させて上下に昇降する揚重リフトテーブルGを設け、交差点に侵入したアジテータカー(生コン車)Mをこの揚重リフトテーブルGによって上方に搬送して、充填材を主要構造部材5、12の中空部に充填すればよい。
1 一方の既設道路(一方の既設の交通路)
2 他方の既設道路(他方の既設の交通路)
3 アーチ部材(中空部を充填した状態)
3’ アーチ部材(中空状態)
3a 脚部
4 桁部材(中空部を充填した状態)
4’ 桁部材(中空状態)
5 主要構造部材
6 副構造部材
7 基礎構造
10 床版部材
11 斜路部
11a 下端桁部材(中空部を充填した状態)
11a’ 下端桁部材(中空状態)
11b 支持部材(中空部を充填した状態)
11b’ 支持部材(中空状態)
11c 上端桁部材(桁部材)(中空部を充填した状態)
11c’ 上端桁部材(桁部材)(中空状態)
12 主要構造部材
13 副構造部材
14 基礎構造
15 側部構造
20 補強筋
A 立体交差構造
A1 中央径間部
A2 アプローチ部
B1 交通路
B2 交通路
C コンクリート(充填材、セメント系材料)
E 作業台
F 揚重設備
G 揚重リフトテーブル
H 交差点
M アジテータカー
R 組立作業場
S スペース
T 自走式搬送台車
W 中空部
2 他方の既設道路(他方の既設の交通路)
3 アーチ部材(中空部を充填した状態)
3’ アーチ部材(中空状態)
3a 脚部
4 桁部材(中空部を充填した状態)
4’ 桁部材(中空状態)
5 主要構造部材
6 副構造部材
7 基礎構造
10 床版部材
11 斜路部
11a 下端桁部材(中空部を充填した状態)
11a’ 下端桁部材(中空状態)
11b 支持部材(中空部を充填した状態)
11b’ 支持部材(中空状態)
11c 上端桁部材(桁部材)(中空部を充填した状態)
11c’ 上端桁部材(桁部材)(中空状態)
12 主要構造部材
13 副構造部材
14 基礎構造
15 側部構造
20 補強筋
A 立体交差構造
A1 中央径間部
A2 アプローチ部
B1 交通路
B2 交通路
C コンクリート(充填材、セメント系材料)
E 作業台
F 揚重設備
G 揚重リフトテーブル
H 交差点
M アジテータカー
R 組立作業場
S スペース
T 自走式搬送台車
W 中空部
Claims (12)
- 交差して繋がる一対の既設の交通路を立体交差化するための立体交差構造であって、
前記一対の既設の交通路が交差する交差点上に一方の既設の交通路に沿って配置される中央径間部と、該中央径間部が形成する交通路と前記一方の既設の交通路とを繋ぐように傾斜した交通路を形成するアプローチ部とを備えるとともに、前記中央径間部と前記アプローチ部の少なくとも一方が複数に分割され、連続する交通路を形成するように縦列に接続して構成されており、
少なくとも前記中央径間部の主要構造部材が樹脂製であることを特徴とする立体交差構造。 - 請求項1記載の立体交差構造において、
前記主要構造部材が、中空構造とされ、中空部に充填材を充填して形成されることを特徴とする立体交差構造。 - 請求項2記載の立体交差構造において、
前記充填材が、セメント系材料であることを特徴とする立体交差構造。 - 請求項2または請求項3に記載の立体交差構造において、
前記主要構造部材の中空部に、樹脂製の補強筋が配置されていることを特徴とする立体交差構造。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の立体交差構造において、
前記主要構造部材が、前記樹脂内に高強度繊維を備えて形成されていることを特徴とする立体交差構造。 - 請求項5記載の立体交差構造において、
前記高強度繊維が、炭素繊維であることを特徴とする立体交差構造。 - 交差して繋がる一対の既設の交通路を立体交差化するための立体交差構造を構築する方法であって、
前記立体交差構造が、前記一対の既設の交通路が交差する交差点上に一方の既設の交通路に沿って配置される中央径間部と、該中央径間部が形成する交通路と前記一方の既設の交通路とを繋ぐように傾斜した交通路を形成するアプローチ部とを備え、前記中央径間部と前記アプローチ部の少なくとも一方が複数に分割され、連続する交通路を形成するように縦列に接続して構成されるとともに、少なくとも前記中央径間部の主要構造部材が樹脂製とされており、
少なくとも前記中央径間部の一部を、予め前記交差点外に設けた組立作業場で組み立て製作しておき、前記組立作業場から前記既設の交通路上を運搬して所定の位置に設置することを特徴とする立体交差構造の構築方法。 - 請求項7記載の立体交差構造の構築方法において、
前記中央径間部を先行して設置し、該中央径間部が交差して跨ぐ他方の前記既設の交通路の交通を継続させながら仕上げ工事を実施することを特徴とする立体交差構造の構築方法。 - 請求項7または請求項8に記載の立体交差構造の構築方法において、
前記主要構造部材が中空構造で形成されており、前記所定の位置に設置した後に、該主要構造部材の中空部に充填材を充填することを特徴とする立体交差構造の構築方法。 - 請求項9記載の立体交差構造の構築方法において、
前記主要構造部材の中空部に、樹脂製の補強筋を配置することを特徴とする立体交差構造の構築方法。 - 請求項7から請求項10のいずれかに記載の立体交差構造の構築方法において、
先行して設置した前記中央径間部に繋がる前記アプローチ部を構築する際に、前記傾斜した交通路を形成する床版部材を支持するための桁部材を、前記一方の既設の交通路の交通を継続させながら該一方の既設の交通路の両側部にそれぞれ設置した後に、予め製作した前記床版部材を前記桁部材上に設置することを特徴とする立体交差構造の構築方法。 - 請求項7から請求項11のいずれかに記載の立体交差構造の構築方法において、
先行して設置した前記中央径間部の上半部に建設作業用のスペースを形成し、該スペースを揚重設備の設置場及び/又は資材置き場として利用することを特徴とする立体交差構造物の構築方法。
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JP2006301570A JP2008115645A (ja) | 2006-11-07 | 2006-11-07 | 立体交差構造及び該立体交差構造の構築方法 |
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JP7333727B2 (ja) | 2019-08-30 | 2023-08-25 | 鹿島建設株式会社 | 床版製作施設の移設方法 |
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-
2006
- 2006-11-07 JP JP2006301570A patent/JP2008115645A/ja not_active Withdrawn
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