JP3618310B2 - 電源制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源制御回路に係り、特に電池電圧より高い出力電圧を得る昇圧型の電源制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電池を電源とするDCモータ内蔵の携帯用電子機器において、少ない電池本数で動作し、かつ電池寿命を延ばすためにチョッパ型スイッチング電源が用いられている。以下図面を参照しながら上述の従来のスイッチング電源について説明する。
【0003】
図12は、従来のスイッチング電源回路を示す回路図である。同図に示すように、従来のスイッチング電源回路は、入力電圧を出力する1次側電源E1と、1次側電源E1に接続された昇圧用のコイルL1と、コイルL1のエネルギーを蓄積または放出させる昇圧トランジスタTR5と、アノード側がコイルL1及びトランジスタTR5に接続された整流ダイオードD1と、2次側電源電圧VOを平滑する容量C1と、2次側電源電圧VOを一定に保つようにトランジスタTR5を制御するPWM制御回路12とを有するスイッチング電源回路である。
【0004】
そして、PWM制御回路12は、2次側電源電圧VOが設定電圧より上昇したときにはトランジスタTR5のデューティを絞りコイルL1のエネルギー蓄積を抑えて2次側電源電圧VOが設定電圧になるように制御する。また、2次側電源電圧VOが設定電圧より下降したときにはトランジスタTR5のデューティを広げて上記コイルL1のエネルギー蓄積を拡大し、2次側電源電圧VOが設定電圧になるように制御する。以上のように、2次側電源電圧VOが負荷変動などによって変動したとしても、設定電圧から殆ど変わらずに一定になるように制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のスイッチング電源回路が使用されるDCモータ内蔵の電子機器では、スリープモード時になると負荷が極端に軽くなる。すると、従来例のチョッパ型スイッチング電源回路では、負荷電流がゼロになる状態であっても、コイルL1にエネルギーを蓄積するために、トランジスタTR5をスイッチング動作させる必要があり、そのスイッチング動作が電力損失の原因になる。この電力損失が電子機器の消費電力を抑える上で障害となっていた。
【0006】
本発明の目的は、大きな負荷電流での動作が可能で、小さな負荷電流での動作時には消費電力を抑えた電源制御回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電源制御回路は、電源から負荷回路に通じる電源供給配線に介設されたチョッパ型スイッチング電源回路及びチャージポンプ回路の動作を切り替えて、2次側出力ノードに接続された上記負荷回路への電圧の供給を制御する電源制御回路であって、上記電源供給配線に上流側から順に介設された昇圧用コイル、上流側から下流側に向かう方向を順方向とする第1の整流手段、及び上記昇圧コイルと上記第1の整流手段との接続点と低電圧供給部との間に接続された第1のトランジスタを有し、上記負荷回路に供給する電圧を昇圧する上記チョッパ型スイッチング電源回路と、上記2次側出力ノードの電圧レベルを検出する誤差増幅器と、発振器と、上記誤差増幅器の出力信号と上記発振器の出力信号とを比較する比較器とを有しており、上記第1のトランジスタを駆動するための信号である上記比較器の出力信号のデューティ比を制御するPWM制御回路と、少なくとも上記第1の整流手段を含んで構成され、かつ上記負荷回路に供給する電圧を昇圧するチャージポンプ回路と、上記比較器からの出力信号のデューティを検出し、上記負荷回路の動作モードに対応してハイレベルとローレベルとに切り替わる負荷信号を出力する負荷検出回路と、上記負荷検出回路から出力する負荷信号に応じて上記PWM制御回路の出力信号により上記チョッパ型スイッチング電源回路が作動する状態と、上記発振器の出力信号により上記チャージポンプ回路が作動する状態とを選択的に切り替える負荷モード切替回路とを備えている。
【0008】
これにより、負荷回路の動作モードが通常モードの場合は昇圧用コイルを備えたチョッパ型スイッチング電源回路が機能し、動作モードが軽負荷モードの場合は負荷モード切替回路によりチャージポンプ回路が機能するように切替えられるので、従来技術の課題であった昇圧用コイルをスイッチングする際の電力ロスをなくすことができる。つまり、本発明の電源供給回路を用いることにより、電気機器のスリープモードにおける電力消費を抑えることが可能になる。
【0010】
そして、上記比較器からの出力信号のデューティを検出し、上記負荷回路の動作モードに対応してハイレベルとローレベルとに切り替わる負荷信号を上記負荷モード切替回路に出力する負荷検出回路をさらに備え、上記負荷モード切替回路は、上記負荷信号に応じて上記チョッパ型スイッチング電源回路の作動と、上記チャージポンプ回路の作動とに切り替える制御を行なうことにより、外部からの信号によらず正確な動作モードの切替えを行なうことができるので、例えば回路を集積化した場合に、外部信号のためのピンを出す必要がなくなる。
【0012】
上記チャージポンプ回路は、上記電源供給配線のうち上記昇圧用コイルより上流側の部分に介設され、上流側から下流側に向かう方向を順方向とする第2の整流手段と、上記2次側出力ノードから分岐して低電圧供給部に接続される第2の分岐配線と、上記第2の分岐配線に高電位側から順に介設された昇圧用キャパシタ,pチャネル型の第2のトランジスタ及びnチャネル型の第3のトランジスタと、上記第2のトランジスタと上記第3のトランジスタとの中間接続部と、上記第1の整流手段の上流側の部位との間に接続された第2のキャパシタとを有することにより、軽負荷モードにおいて、昇圧用コイルで電力を消費することなく負荷回路側の電圧を昇圧することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る電源制御回路について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、第1の実施形態における電源制御回路の構成を示すブロック回路図であり、図2は、負荷モード切替回路11の構成を示すブロック回路図、図3は、PWM制御回路12の構成を示すブロック回路図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態の電源制御回路は、アノードが1次側電源E1の正電圧側に接続されている整流ダイオードD2と、その整流ダイオードD2のカソードに一端を接続した昇圧用のコイルL1と、コイルL1の他端にドレインを接続し、ソースを接地(低電圧供給部)に接続したnチャネル型のトランジスタTR5と、コイルL1の他端にアノードが接続され、コイルL1からの放出エネルギーを整流する整流ダイオードD1と、負荷回路16と互いに並列に接続され2次側電源電圧を平滑する容量(キャパシタ)C1と、整流ダイオードD1のカソードと1次側電源E1にソースを接続したpチャネル型のトランジスタTR2と、接地にソースを接続したnチャネル型のトランジスタTR3と、トランジスタTR2及びトランジスタTR3のドレインを共通接続した点と整流ダイオードD2のアノードとの間に接続された容量C3と、トランジスタTR5のゲートに出力信号SG1を、トランジスタTR2のゲートに出力信号SG2を、トランジスタTR1のゲートに出力信号SG3をそれぞれ供給して制御する負荷モード切り替え回路11と、比較器29,発振器14,誤差増幅器15及び基準電圧源26を含むPWM制御回路12とから構成されている。
【0017】
また、外部信号EXT及びPWM制御回路12から出力された出力信号SG4,SG5は後述のように負荷切り替え回路に入力されてトランジスタTR5,トランジスタTR2,トランジスタTR1を制御する。外部信号EXTは通常負荷の場合はロー(LOW)、軽負荷の場合はハイ(HIGH)となる。
【0018】
また、昇圧用容量C2,ダイオードD1及び容量C1はそれぞれ軽負荷信号時に電子機器を動作させる負荷回路16に接続されている。
【0019】
本回路において、トランジスタTR1,TR2,昇圧用容量C2,C3,ダイオードD1及びD2はチャージポンプ回路CPを構成し、コイルL1,トランジスタTR5,ダイオードD1及び容量C1はチョッパ型スイッチング電源回路UCを構成している。
【0020】
後で説明するように、トランジスタTR5が常時オフの時は、トランジスタTR1、トランジスタTR2を交互にスイッチさせる出力信号SG2(図5(B)参照)、出力信号SG3(図5(C)参照)が送られ、チャージポンプ回路CPが駆動される。チャージポンプ回路CPは、トランジスタTR1がオンでトランジスタTR2がオフの時、1次側電源E1からダイオードD1とコイルL1を通って容量C3に電荷を蓄積させる動作をする。次に、トランジスタTR1がオフでトランジスタTR2がオンの時、容量C3の低電位側の電極(トランジスタTR1とトランジスタTR2の中間接続点)の電位が0Vから1次側電源E1の電圧まで振幅することによって、容量C3に蓄積された電荷は、ダイオードD1を通って昇圧用容量C2に汲み上げられる。この動作がPWM信号を作成する発振器14で設定した周波数で繰り返され、負荷回路16に供給される。このチャージポンプ回路CPが駆動されるのは、軽負荷信号が外部信号EXTとして与えられるときである。
【0021】
また、トランジスタTR1、トランジスタTR2がともに常時オフの時は、トランジスタTR5に出力信号SG1(図4(B1)参照)が送られ、チョッパ型スイッチング電源回路UCが駆動される。チョッパ型スイッチング電源回路UCでは、トランジスタTR5がオンしている期間中には1次側電源E1からの電流がダイオードD2を通ってコイルL1に供給され、コイルL1にエネルギーが蓄積される。トランジスタTR5がオフしている期間中はコイルL1からエネルギーが放出され、ダイオードD1を通って容量C1で平滑化される。この電流が、負荷回路16に伝えられる。このチョッパ型スイッチング電源回路UCが駆動されるのは、ハイのレベルで通常負荷信号が外部信号EXTとして与えられるときである。
【0022】
PWM制御回路12は、後述するように回路内部にある誤差増幅器15の出力信号SG6と発振器14の出力信号SG5とを比較して、2次側電源電圧VOが基準電源26の設定電圧になるように、トランジスタTR5をPWM制御するための出力信号SG4を出力する。また、PWM制御回路12内の発振器14からの出力信号SG5によりトランジスタTR1、TR2を交互に駆動する。
【0023】
次に、図2に示すように、負荷モード切替回路11は、PWM制御回路12から出力された出力信号SG4と外部信号EXTとが入力されて出力信号SG1を出力するNORゲート17と、PWM制御回路12から出力された出力信号SG5を反転するインバータ18と、インバータ18からの出力信号を再度反転するインバータ19と、外部信号EXTを反転するインバータ22と、インバータ22からの出力信号とインバータ19からの出力信号とが入力されて出力信号SG2を出力するORゲート20と、インバータ18からの出力信号とインバータ22からの出力信号とが入力されて出力信号SG3を出力するNORゲート21とから構成されている。
【0024】
この負荷モード切替回路11は、後述するように外部信号EXTの状態によりチャージポンプ回路CPを駆動させるか、チョッパ型スイッチング電源回路UCを駆動させるかの切替えを行ない、通常信号時には、図4に示す出力信号SG1(B),出力信号SG2(C)及び出力信号SG3(D)を出力する。軽負荷信号時には、図5に示すような波形の出力信号SG1(D)、出力信号SG2(B)及び出力信号SG3(C)を出力する。
【0025】
負荷モード切替回路11において、外部信号EXTがL(LOW)レベルの時を通常負荷信号としたとき、NORゲート17の入力の一方には外部信号EXTのLレベルが入力されるため、他方のPWM制御回路12からの出力信号SG4を反転した出力信号SG1がNORゲート17より出力される。また、外部信号EXTを反転するインバータ22からの出力信号がH(HIGH)レベルとなるため、ORゲート20からの出力信号はHレベル、NORゲート21からの出力信号はLレベルに固定されるため、出力信号SG2はHレベル、出力信号SG3はLレベルとなり、トランジスタTR1、トランジスタTR2はともにオフとなる。
【0026】
次に、外部信号EXTがHレベルの時を軽負荷信号としたとき、NORゲート17の入力に外部信号EXTのHレベルが入力されるため、NORゲート17の出力信号がLレベルに固定されるので出力信号SG1もLレベルとなり、トランジスタTR5はオフとなる。また、外部信号EXTを反転するインバータ22の出力信号がLレベルとなるため、ORゲート20は出力信号SG5と同論理の出力信号SG2を出力するとともに、NORゲート21も出力信号SG5と同論理の出力信号SG3を出力し、トランジスタTR1、トランジスタTR2を互いに逆のオン・オフ動作を行なうように駆動させる。
【0027】
図3は、PWM制御回路の構成を示す回路図である。同図に示すように、PWM制御回路中の発振器14は、電流源34と、電流源34と接地との間に直列に接続される抵抗35及び抵抗36と、抵抗36と並列に接続され一端が接地に接続されたトランジスタ37と、電流源31と、一端が電流源31に接続され、他端が接地に接続された電流源32と、比較器33と、一端が接地に接続された容量30とを有している。また、電流源34と抵抗35との接続点は比較器33の(−)端子に接続され、電流源31,32の接続点は比較器33の(+)端子に接続される。そして、比較器33からの出力信号は2分岐し、1つは直列に接続された電流源31、32のうち容量30と並列に接続された電流源32のオン・オフを制御し、もう一方は、トランジスタ37のゲートに入力されてトランジスタ37のオン・オフを制御する。電流源31と32の接続点は、出力信号SG5を発生するとともに、比較器29の(+)端子に接続される。
【0028】
また、誤差増幅器15は、互いに直列に接続された抵抗27及び抵抗28と、基準電圧源26と、基準電圧源26のプラス側が(+)端子に、抵抗27と抵抗28との接続点が(−)端子にそれぞれ接続された演算増幅器25と、演算増幅器25の(−)端子と出力端子との間に接続された抵抗24と容量23との直列回路とから構成されている。そして、比較器29は発振器14からの三角波SG5と誤差増幅器15の出力信号SG6とを比較する。比較器29からの出力信号はトランジスタTR5を駆動するための出力信号SG4となっている。
【0029】
次に、PWM制御回路12の詳細を説明する。
【0030】
まず、発振器14からは図4(A)及び図5(A)に示す三角波SG5が出力される。SG5は容量30への充電と放電を繰り返すことにより生成される。比較器33の出力信号がLレベルのときには、電流源32がオフになっており、電流源31からの電流により容量30は正充電され、容量30の端子電圧が徐々に上昇する。このときトランジスタ37はオフになっており、比較器33の(−)端子には(電流源34の電流値)×(抵抗35+抵抗36)の電圧V2が加わっている。容量30の端子電圧は、比較器33の(+)端子に入力されており、(−)端子のレベルである(電流源34の電流値)×(抵抗35+抵抗36)の電圧V2を越すと、比較器33のから出力信号がHレベルとなる。このときトランジスタ37がオンになり、比較器33の(−)端子には(電流源34の電流値)×(抵抗35)の電圧V1が加わる。そして、比較器33からの出力信号がHレベルになると、電流源34の電流値より大きな電流値を発生する電流源32がオンになるため容量30は逆に放電され、容量30の端子電圧は徐々に下がる。比較器33の(−)端子のレベルである(電流源34の電流値)×(抵抗35)の電圧V1より下がると、比較器33からの出力信号がLレベルになり、電流源32がオフとなるため、再び容量30は、電流源31からの電流により充電される。以上の動作を繰り返すことにより、容量30の端子に三角波を発生させ、それと同じ波形が発振器14の出力信号SG5として出力される。
【0031】
次に誤差増幅器15を説明する。2次側電源電圧VOは抵抗27と抵抗28で分圧され、分圧された電圧と基準電圧26との差電圧が演算増幅器25で増幅される。容量23と抵抗器27との直列回路で帰還ループを構成する目的は、低域ゲインを大きくして定常偏差を小さくし、高域ゲインは抵抗24の値で制限することにより回路動作の安定化を図って、発振しないようにするためのものである。次に、演算増幅器25からの出力信号SG6は、比較器29によって発振器14からの出力信号である三角波の出力信号SG5と比較され、比較器29からパルス状の出力信号SG4が出力される。この出力信号SG4は、通常負荷信号時には、負荷モード切替回路11を通ってトランジスタTR5をPWM駆動する。
【0032】
図4(A)〜(D)は、通常負荷信号時のスイッチング電源各部の波形図である。
【0033】
同図(A)において、出力信号SG5は発振器14の出力波形である。また、出力信号SG6は、誤差増幅器15の出力波形、図4(B)に示す出力信号SG1は通常負荷信号時の比較器29の出力波形をNORゲート17で反転した出力波形である。図4(C)に示す出力信号SG2は通常負荷時の負荷モード切替回路11(ORゲート20)の出力波形であり、図4(D)に示す出力信号SG3は通常負荷時の負荷モード切替回路11(NORゲート21)の出力波形である。
【0034】
図4(C),(D)に示すように、通常負荷信号時においては負荷モード切替回路11からの出力信号SG2は常にHレベル、出力信号SG3は常にLレベルとなる。また、三角波である出力信号SG5が出力信号SG6よりレベルが高い時に比較器29からの出力信号SG4がHレベルとなるので、出力信号SG4を反転した出力信号SG1はLレベルとなり、図4(B)に示すようなパルス波形となる。
【0035】
なお、図4(A)〜(D)に示された各信号の波形は、以後の実施形態の電源制御回路の通常負荷信号時においても同じである。
【0036】
また、図5(A)〜(D)は、軽負荷信号時のスイッチング電源各部の波形図である。
【0037】
同図(A)において、出力信号SG5は発振器14の出力波形である。また、出力信号SG6は、誤差増幅器15の出力波形であり、VTはインバータ18のしきい値レベルである。図5(B)の出力信号SG2は、軽負荷時の負荷モード切替回路11(ORゲート20)の出力波形であり、図5(C)の出力信号SG3は軽負荷信号時の負荷モード切替回路11(NORゲート21)の出力波形である。図5(D)の出力信号SG1は軽負荷信号時の負荷モード切替回路11(NORゲート17)の出力波形である。軽負荷信号時には、負荷モード切替回路11の出力信号SG2は三角波である出力信号SG5がVTより高い時にHレベルとなり、図5(B)に示すようなパルス波形となる。出力信号SG3は、出力信号SG5がVTより高い時にHレベルとなり、図5(C)に示すパルス波形となる。このように、出力信号SG2と出力信号SG3とは同じ波形となる。負荷モード切替回路11からの出力信号SG1は、図5(Dに示すように常にLレベルとなる。
【0038】
なお、図5(A)〜(D)に示された各信号の波形は、以後の実施形態の電源制御回路の軽負荷信号時においても同じである。
【0039】
以上のように、本実施形態の電源制御回路によれば、通常負荷信号時の1次側電源E1の電圧から2次側電源電圧VOを昇圧するスイッチング電源の動作に加え、軽負荷信号時の負荷が極端に軽い(負荷電流が小さい)ときには、昇圧用の回路をコイルL1を含むチョッパ型スイッチング回路UCの作動からチャージポンプ回路の作動へと切り替えるため、コイルL1をスイッチングしてコイルL1にエネルギーを蓄積する必要がなくなり、動作電流のロスを抑えた電源制御回路を構成できることとなる。よって、本実施形態の電源制御回路を用いることにより、電子機器の消費電力を抑えることができる。
【0040】
なお、本実施形態では、軽負荷信号時にトランジスタTR1とトランジスタTR2には互いに逆の動作をする信号が与えられているが、トランジスタTR1とトランジスタTR2とが一瞬同時にオンして貫通電流が流れるのを防止するために、同時にオフさせるタイミング回路を設けてもよい。
【0041】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態における電源制御回路のブロック回路図である。
【0042】
同図に示すように、本実施形態においては、図1に示した電源制御回路に含まれるダイオードD2及びダイオードD1での順方向ダイオード電圧によるロスを低減するため、ダイオードD2の代わりにnチャネル型のトランジスタTR6を用い、ダイオードD1の代わりにpチャネル型のトランジスタTR7を用いる。また、本実施形態の電源制御回路は、トランジスタTR6、トランジスタTR7を駆動する出力信号SG7及び出力信号SG8を出力する制御モード切替回路38をさらに備えている。ここで、制御モード切替回路38は、1次側電源E1の電圧よりも高く昇圧された電圧(例えば2次側電源電圧など)で駆動されており、Hレベルの時はトランジスタTR6、トランジスタTR7をオン又はオフさせるのに十分な高さの電圧を供給する。
【0043】
この制御モード切替回路38は、負荷モード切替回路11からの出力信号SG1を反転するインバータ46と、出力信号SG2を反転するインバータ48と、、出力信号SG3を反転するインバータ47と、外部信号EXTとインバータ47からの出力信号とが入力されてトランジスタTR6を制御する出力信号SG7を出力するNANDゲート41と、外部信号EXTを反転するインバータ42と、インバータ42からの出力信号とインバータ46からの出力信号とが入力されるNANDゲート44と、外部信号EXTとインバータ48からの出力信号とが入力されるNANDゲート43と、NANDゲート43からの出力信号とNANDゲート44からの出力信号とが入力されてトランジスタTR7を制御する出力信号SG8を出力するANDゲート45とから構成されている。
【0044】
通常負荷信号時には外部信号EXTがLレベルとなり、2入力のうちの一方にはトランジスタTR1を駆動する出力信号SG3の論理を反転するインバータ47からの出力信号が入力され、もう一方には外部信号EXTが入力されるNANDゲート41は出力信号が常にHレベルに固定される。そのため、トランジスタTR6の駆動信号SG7も常にHレベルとなり、トランジスタTR6は導通する。
【0045】
次に、軽負荷信号時には外部信号EXTがHレベルとなり、チャージポンプ回路を構成するトランジスタTR1を駆動する出力信号SG3と同じ波形の信号がNANDゲート41の出力信号SG7として出力され、トランジスタTR1とトランジスタTR6とは互いに同期してオン・オフを繰返す。
【0046】
トランジスタTR1及びトランジスタTR6がオンしたとき、2次側電源電圧VOを昇圧するための容量C3には充電電流が流し込まれ、1次側電源E1とほぼ同じ電圧になる電荷が蓄えられる。
【0047】
また、外部信号EXTの論理を反転するインバータ42からの出力によりNANDゲート44の出力は常にHレベルとなるため、トランジスタTR2を駆動する信号SG2と同論理でANDゲート45の出力信号SG8が出力され、トランジスタTR2とトランジスタTR7はお互いに同期してオン・オフを繰返す。トランジスタTR1,トランジスタTR6がオフのときにトランジスタTR2,トランジスタTR7がオンとなり、このとき容量C3に蓄えられた電荷が容量C2に向けて放電され、容量C2には容量C3の両端の電圧とほぼ同じ電圧になる電荷が蓄えられる。
【0048】
一方、外部信号EXTがLレベルの時を通常負荷信号時とすると、NANDゲート43からの出力信号は常にHレベルとなるため、トランジスタTR5を駆動する出力信号SG1と同論理でANDゲート45からの出力信号SG8が出力され、トランジスタTR5とトランジスタTR7は互いに逆にオン・オフを繰返してダイオードD1を用いたときに存在した順方向ダイオード電圧によるロスを低減する。
【0049】
以上のように、本実施形態では第1の実施形態においてダイオードD1及びダイオードD2が果たした整流手段としての機能をトランジスタTR6,TR7がそれぞれ果たしている。但し、トランジスタTR6とトランジスタTR7とが同時に導通すると1次側と2次側の配線が直結してしまいショートするので、トランジスタTR6とトランジスタTR7とが同時に導通しないように制御する必要がある。
【0050】
なお、トランジスタTR6、TR7のオン電圧がダイオードD1、ダイオードD2の順方向ダイオード電圧よりも小さいため、本実施形態の電源制御回路によればスイッチング動作時の消費電力を小さくすることができる。このため、本実施形態の電源制御回路を用いることにより、電子機器の省電力化を図ることができる。
【0051】
なお、本実施形態では、通常負荷信号時にトランジスタTR5とトランジスタTR7とには互いに逆動作させる信号が与えられているが、トランジスタTR5とトランジスタTR7とが一瞬同時にオンして貫通電流が流れるのを防止するために、2つのトランジスタを同時にオフさせるタイミング回路を設けてもよい。
【0052】
なお、本実施形態の電源制御回路では、外部信号を用いて負荷モードの切り替えが行われるが、外部信号の代えて、以後に説明する実施形態のように、PWM制御回路からの信号により負荷モードを切り替える構成にすることもできる。
【0053】
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態における電源制御回路のブロック回路図である。
【0054】
本実施形態の電源制御回路においては、図5に示すように、コイルL1の誘起電圧によるロスを低減するために、nチャネル型のトランジスタTR8がさらに付加されている。その他の回路については、第2の実施形態の電源制御回路と同じである。
【0055】
本実施形態の電源制御回路では、コイルL1とトランジスタTR8とは並列に接続されている。また、トランジスタTR8は、外部信号EXTの論理を反転した制御モード切替回路38からの出力信号SG11(インバータ42の出力信号)にて駆動される。
【0056】
ここで、制御モード切替回路38は、1次側電源E1の電圧よりも高く昇圧された電圧(例えば2次側電源電圧など)で駆動されており、Hレベルの時はトランジスタTR6、トランジスタTR7又はトランジスタTR8をオン・オフさせるのに十分な高さの電圧を供給する。
【0057】
外部信号EXTがLレベルの時を通常負荷信号時とすると、このときトランジスタTR8は常時オフして、コイルL1のエネルギー蓄積、放出による昇圧動作を許可する。そして、軽負荷信号時には外部信号EXTがHレベルとなり、トランジスタTR8は常時オンして、コイルL1の両端をトランジスタTR8のオン電圧でショートさせるため、チャージポンプ回路を構成する容量C3への充電電圧の効率がよくなる。
【0058】
これにより、本実施形態の電源制御回路を用いることにより、より一層の電気機器の省電力化を図ることができる。
【0059】
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態における電源制御回路のブロック回路図、図9は、負荷検出回路49を示すブロック回路図である。
【0060】
第1の実施形態の電源制御回路では、外部信号EXTにより回路の負荷状態が伝えられたが、本実施形態の電源制御回路では、図8に示すように、PWM制御回路12に含まれる比較器29からの出力信号SG4のデューティを検出して軽負荷信号か通常負荷信号かを判別する。このため、本実施形態の電源制御回路には、負荷検出回路49が設けられている。
【0061】
負荷検出回路49は、PWM制御回路12の出力信号SG4のデューティがほとんど100%になったとき(トランジスタTR5のオフ期間が長く、オン期間が短くなった動作状態のとき)を軽負荷と判断してLレベルの負荷信号LDTを負荷モード切替回路11へ出力し、出力信号SG4のデューティが所定比率(例えば70%)を下回ったときを通常負荷信号と判断して、Hレベルの負荷信号LDTを負荷モード切替回路11へ出力する。これにより、外部信号EXTを必要としない構成が実現できる。
【0062】
図9に示すように、負荷検出回路49は、電流源50と、電流源53と、電流源53と接地との間に直列に接続された抵抗55及び抵抗56と、電流源50に接続された容量52と、電流源53と抵抗55との接続点が(−)端子に接続され、電流源50と容量52との接続点が(+)端子に接続された比較器54と、一端が抵抗55と抵抗56との接続点に接続され、他端が接地に接続されたnチャネル型のトランジスタ57と、PWM制御回路12からの出力信号SG4の論理を反転するインバータ59と、一端が電流源50と容量52との接続点に接続され、他端が接地に接続されたnチャネル型のトランジスタ58とから構成されている。ここで、比較器54からの出力信号LTDは2分岐され、一方は負荷信号LDTとして負荷モード切替回路11へ出力され、もう一方はトランジスタ57のゲートに出力されて、トランジスタ57のオン・オフを制御する。
【0063】
通常負荷のとき、比較器29の出力信号SG4は、NORゲート17(図2を参照)を介してトランジスタTR5を駆動する一方、インバータ59を通してトランジスタ58を駆動するため、トランジスタ58とトランジスタTR5のデューティは対応して制御される。
【0064】
通常負荷のとき、PWM制御回路12の出力信号SG4のデューティは約50%であり、容量52の端子電圧はLレベルとなるため、比較器54からの出力信号はLレベルになり、トランジスタ57はオフになる。そして、比較器54の(−)端子には、(電流源53の電流値)×(抵抗55の抵抗値+抵抗56の抵抗値)で決定される高い電圧V4が加わっている。また、比較器54の(+)端子には容量52における電圧がかかっている。軽負荷になるにつれ、トランジスタTR5のデューティは100%に近づいてくるため、トランジスタ58のオフ期間が長くなる。すると、電流源50による容量52が充電される期間が長くなり、徐々に容量52の端子電圧が上昇する。この電圧が(−)端子にかかる電圧V4を越すと、比較器54がHレベルの出力信号(軽負荷信号LDT)を出力する。このときトランジスタ57がオンになり、比較器54の(−)端子には(電流源53の電流値)×(抵抗55の抵抗値)の電圧V3が加わる。軽負荷から通常負荷に変化するにつれ、トランジスタTR5のデューティは100%から減少してくるため、トランジスタ58のオフ期間が短くなり、電流源50による容量52への充電期間が短くなり徐々に電圧が下降する。このとき、比較器54の(−)端子に加わる電圧が(電流源53の電流値)×(抵抗55)である電圧V4より下がると、比較器54の出力信号がLレベルとなり、通常負荷時の信号としてLレベルの負荷信号LDTを出力する。このとき、比較器54の出力信号はLレベルであるため、トランジスタ57はオフになっており、比較器54の(−)端子には再び(電流源53の電流値)×(抵抗55の抵抗値+抵抗56の抵抗値)である電圧V4が加わる。
【0065】
本実施形態の電源制御回路によれば、外部信号EXTなしに負荷モードの切替えを行なうことができるので、例えば回路を集積化した場合にピンを外部に出す必要がなくなる。よって、回路の集積化に有利である。
【0066】
(第5の実施形態)
図10は、本発明の第5の実施形態における電源制御回路のブロック回路図であり、図11は、発振器61及び負荷検出回路60を示すブロック図である。
【0067】
図1に示す第1の実施形態の電源制御回路では負荷状態を外部信号EXTに基づいて判定していたが、図10に示す本実施形態の電源制御回路においては、負荷検出回路60を付加することにより、PWM制御回路12中の誤差増幅器15の出力信号SG6のレベルを検出して、軽負荷時の動作状態か通常負荷時の動作状態かを判定する。
【0068】
つまり、誤差増幅器15の出力信号SG6のレベルが発振器61の振幅の下限をきめる出力信号SG9を下まわった時には、負荷検出回路60が軽負荷と判断して、Hレベルの負荷信号LDTを負荷モード切替回路11に入力し、出力信号SG6のレベルが発振器61の振幅の下限値より少し上回った出力信号SG10以上になった時には通常負荷信号と判断して、Lレベルの負荷信号LDTを負荷モード切替回路11に入力する。これにより、外部信号EXTを必要としない構成が実現できる。
【0069】
次に、本実施形態の電源制御回路に用いる発振器61及び負荷検出回路60の具体例について説明する。
【0070】
図11に示すように、発振器61は、電流源65と、電流源65と接地との間に直列に接続された抵抗66,抵抗67及び抵抗68と、電流源65と抵抗66との接続点に一端が接続されたnチャネル型のトランジスタ63と、抵抗67と抵抗68との接続点に一端が接続されたnチャネル型のトランジスタ64と、電流源31と、一端が接地に接続された電流源32と、(−)端子がトランジスタ63とトランジスタ64との接続点に接続され、且つ(+)端子が電流源31と電流源32との接続点に接続された比較器33と、インバータ62と、電流源32と並列に接続された容量30とから構成されている。比較器33からの出力信号は3分岐され、1つは電流源32のオン・オフを制御し、もう1つはインバータ62を介して、トランジスタ63を駆動する。比較器33からの出力信号のもう1つはトランジスタ64を駆動する。
【0071】
また、抵抗67と抵抗68との接続点では、発振器61の振幅の下限を決める出力信号SG9が負荷検出回路60に出力され、抵抗66と抵抗67との接続点では、発振器61の振幅の下限からヒステリシス幅分上回った出力信号SG10が負荷検出回路60に出力される。また、発振器61からの出力信号SG5は、容量30の充電と放電の繰り返しにより生成される。
【0072】
また、負荷検出回路60は、一端に発振器61からの出力信号SG9が入力されるnチャネル型のトランジスタ70と、一端に出力信号SG10が入力されるnチャネル型のトランジスタ72と、トランジスタ70とトランジスタ72との接続点に(+)端子が接続され、(−)端子には誤差増幅器15からの出力信号SG6が入力される比較器69と、インバータ71とから構成される。比較器69のからの出力は3分岐し、1つは負荷信号LDTとして負荷モード切替回路11に出力され、もう1つはインバータ71に入力されてトランジスタ70を駆動する。比較器69の出力信号のもう1つは、トランジスタ72を駆動する。
【0073】
発振器61において、比較器33の出力信号がLレベルのときは、電流源32がオフになり、電流源31からの電流により容量30は充電され、徐々に電圧が上昇する。このときトランジスタ63はオンとなり、トランジスタ64はオフとなっているため、比較器33の(−)端子には(電流源65の電流値)×(抵抗66の抵抗値+抵抗67の抵抗値+抵抗68の抵抗値)で求められる電圧V2が加わっている。容量30は比較器33の(+)端子に接続されているので、容量30の端子電圧が充電によって上昇し、(−)端子レベルである電圧V2の値を越すと、比較器33の出力信号がHレベルとなる。このときトランジスタ63がオフになり、トランジスタ64がオンになって、比較器33の(−)端子には(電流源65の電流値)×(抵抗68の抵抗値)で求められる電圧V1が加わる。更に、比較器33の出力信号がHレベルになると、電流源31の電流値より大きな電流値を発生する電流源32がオンになり、容量30は放電され、容量30の電圧は徐々に下がる。容量30の電圧が、比較器33の(−)端子のレベルである電圧V1より下がると、比較器33の出力信号がLレベルになり、電流源32がオフとなるため、再び容量30は、電流源31からの電流により充電される。以上の動作を繰返すことにより、発振器61は三角波の出力信号SG5を出力する。
【0074】
負荷検出回路60において、通常負荷時には比較器69の出力信号がLレベルであり、このときトランジスタ70はオンとなりトランジスタ72はオフとなっているため、比較器69の(+)端子には(電流源65の電流値)×(抵抗68の抵抗値)の電圧V1が加わっている。比較器69の(−)端子には誤差増幅器15からの出力信号SG6が入力されており、負荷が軽くなるにつれ2次側電源電圧VOが次第に上昇してくるため、誤差増幅器15の出力信号SG6は徐々に電圧が下降していく。そして、(−)端子に加わる出力信号SG6の電圧が(−)端子に加わる電圧V1以下になると、比較器69の出力信号がHレベルとなる。このときトランジスタ70がオフになり、トランジスタ72がオンになって、比較器69の(+)端子には(電流源65の電流値)×(抵抗67の抵抗値+抵抗68の抵抗値)で求められる電圧V5が加わる。このときの比較器69からは軽負荷を示すHレベルの負荷信号LDTが出力される。
【0075】
次に、負荷が重くなるにつれ2次側電源電圧VOが低下し、誤差増幅器15の出力信号SG6は徐々に上昇していき、比較器69の(−)端子に加わる出力信号SG6が比較器69の(+)端子に加わる(電流源65の電流値)×(抵抗67の抵抗値+抵抗68の抵抗値)で求められる電圧V5以上になると、比較器69から通常負荷を示すLレベルの負荷信号LDTが出力される。このとき、トランジスタ70はオンとなりトランジスタ72はオフとなるため、比較器69の(+)端子には再び(電流源65の電流値)×(抵抗68の抵抗値)で求められる電圧V1が加わる。
【0076】
本実施形態の電源制御回路によっても、外部信号なしで回路の負荷を検出することができる。このため、回路を集積化する場合に外部に端子を出す必要がなくなり、集積化に有利となる。
【0077】
なお、以上の実施形態の電源制御回路において用いられるnチャネル型トランジスタは、npn型バイポーラトランジスタに置き換えて実施可能であり、pチャネル型トランジスタはpnp型バイポーラトランジスタに置き換えても実施可能である。また、電源電圧のバイアス条件を逆転すれば、nチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタとを置き換えて実施することもできる。
【0078】
【発明の効果】
本発明の電源制御回路によれば、通常負荷時にはチョッパ型電源回路部を機能させて、コイルにエネルギーを蓄積させるスイッチング動作を行なうとともに、軽負荷時には、チャージポンプ回路を機能させて、コイルに蓄積するエネルギーを軽減することができるので、必要な電流のロスを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における電源制御回路の構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における電源制御回路のうち、負荷モード切替回路の構成を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における電源制御回路のうち、PWM制御回路の構成を示すブロック回路図である。
【図4】(A)〜(D)は、本発明の第1〜第5の実施形態における電源制御回路の通常負荷時での各出力信号を示す波形図である。
【図5】(A)〜(D)は、本発明の第1〜第5の実施形態における電源制御回路の軽負荷時での各出力信号を示す波形図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における電源制御回路の構成を示すブロック回路図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における電源制御回路の構成を示すブロック回路図である。
【図8】本発明の第4の実施形態における電源制御回路の構成を示すブロック回路図である。
【図9】本発明の第4の実施形態における電源制御回路のうち負荷検出回路の構成を示すブロック回路図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における電源制御回路の構成を示すブロック回路図である。
【図11】本発明の第5の実施形態における電源制御回路のうち負荷検出回路60及び発振器61の構成を示すブロック回路図である。
【図12】従来の電源制御回路の構成を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
11 負荷モード切替回路
12 PWM制御回路
14,61 発振器
15 誤差増幅器
16 負荷回路
17,21 NORゲート
18,19,22 インバータ
20 ORゲート
23 容量
24,27,28,35,36 抵抗
25 演算増幅器
26 基準電圧
29,33 比較器
30 容量
31,32,34 電流源
38 制御モード切替回路
41,43,44 NANDゲート
42,46,47,48 インバータ
49,60 負荷検出回路
50,53 電流源
52 容量
54,69 比較器
57,58,63,64,70,72 トランジスタ
59,62,71 インバータ
66,67,68 抵抗
E1 1次側電源
VO 2次側電源電圧
D1,D2 ダイオード
C1,C2,C3 容量
L1 コイル
TR1,TR2,TR5,TR6,TR7,TR8 トランジスタ
LDT 負荷信号

Claims (2)

  1. 電源から負荷回路に通じる電源供給配線に介設されたチョッパ型スイッチング電源回路及びチャージポンプ回路の動作を切り替えて、2次側出力ノードに接続された上記負荷回路への電圧の供給を制御する電源制御回路であって、
    上記電源供給配線に上流側から順に介設された昇圧用コイル、上流側から下流側に向かう方向を順方向とする第1の整流手段、及び上記昇圧コイルと上記第1の整流手段との接続点と低電圧供給部との間に接続された第1のトランジスタを有し、上記負荷回路に供給する電圧を昇圧する上記チョッパ型スイッチング電源回路と、
    上記2次側出力ノードの電圧レベルを検出する誤差増幅器と、発振器と、上記誤差増幅器の出力信号と上記発振器の出力信号とを比較する比較器とを有しており、上記第1のトランジスタを駆動するための信号である上記比較器の出力信号のデューティ比を制御するPWM制御回路と、
    少なくとも上記第1の整流手段を含んで構成され、かつ上記負荷回路に供給する電圧を昇圧するチャージポンプ回路と、
    上記比較器からの出力信号のデューティを検出し、上記負荷回路の動作モードに対応してハイレベルとローレベルとに切り替わる負荷信号を出力する負荷検出回路と、
    上記負荷検出回路から出力する負荷信号に応じて上記PWM制御回路の出力信号により上記チョッパ型スイッチング電源回路が作動する状態と、上記発振器の出力信号により上記チャージポンプ回路が作動する状態とを選択的に切り替える負荷モード切替回路とを備えている電源制御回路。
  2. 請求項1に記載の電源制御回路において、
    上記チャージポンプ回路は、上記電源供給配線のうち上記昇圧用コイルより上流側の部分に介設され、上流側から下流側に向かう方向を順方向とする第2の整流手段と、
    上記2次側出力ノードから分岐して低電圧供給部に接続される第2の分岐配線と、
    上記第2の分岐配線に高電位側から順に介設された昇圧用キャパシタ,pチャネル型の第2のトランジスタ及びnチャネル型の第3のトランジスタと、
    上記第2のトランジスタと上記第3のトランジスタとの中間接続部と、上記第1の整流手段の上流側の部位との間に接続された第2のキャパシタとを有することを特徴とする電源制御回路。
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