JP3618222B2 - 角層観察具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚の角層を観察するための器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、角層を観察する方法としては、粘着材が塗布された粘着面を有するフィルムを肌に押し当て、肌から角層を剥離させてフィルムの粘着面に付着させ、この粘着面に付着した角層を直接観察するか、あるいは、角層を染色して細かく観察する方法が採用されている。
【0003】
ところで、角層は白っぽい色をしているので、角層を直接観察する場合には、前記フィルムに透明フィルムを用い、角層を付着させた透明フィルムの裏側に暗色の背景を配置して見ると、角層を観察し易い。そこで、従来は、角層を付着させた透明フィルムの粘着面を暗色の背景板に貼り付けて観察していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の方法では、透明フィルムの粘着面を背景板に密着させているため、角層が粘着面に強く押し付けられる結果、角層が粘着面に埋もれて取り込まれ、時間が経過すると更に角層が目立たなくなり、観察しずらく、不正確な観察結果をもたらすという問題があった。
【0005】
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、角層を観察し易い角層観察具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。本発明に係る角層観察具は、(イ)弾性を有する基板と、(ロ)この基板に設けられた窓孔と、(ハ)前記基板の表面に前記窓孔から離間した位置に設けられた暗色の背景部と、(ニ)前記基板の裏面に前記窓孔を塞ぐように接合され、前記窓孔に対応する部位であって前記基板の表面側に粘着材が付着されている透明フィルムと、を備え、前記透明フィルムの粘着材に角層を付着させた後、前記基板において前記窓孔の存在する側を前記背景部の存在する側に折り返し、前記透明フィルムを通し前記背景部を背景にして前記角層を観察することを特徴とする。
【0007】
基板が弾性を有しているので、基板において窓孔の存在する側を背景部の存在する側に折り返しても、窓孔の存在する側は背景部の存在する側から離間しようとし、両者の間に空間が生じる結果、透明フィルムにおいて粘着材が付着している部分が基板の背景部に密着することがない。したがって、粘着材に付着させた角層が粘着材に埋もれることがなく、長期に亘って観察し易い状態に保持することができる。
【0008】
基板としては、紙製シートやプラスチック製シートを例示することができる。背景部を暗色とするのは角層を観察し易くするためであり、暗色としては、黒色、濃茶色、暗緑色、濃紺色、暗紫色などを採用することができる。
【0009】
また、前記透明フィルムが基板より外側に張り出す舌片部を有し、この舌片部における基板表面側にも粘着材を付着させた場合には、基板を折り返した時にこの舌片部を基板に付着させることにより、間に空間を有する前記折り返し状態を保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る角層観察具の一実施の形態を図1から図4の図面に基いて説明する。
【0011】
図1は角層観察具1を表面側から見た平面図であり、図2は裏面側から見た背面図である。角層観察具1は、紙製の基板2と、基板2に接合されたプラスチック製の透明フィルム3とを備えている。基板2には、その表面4から見て左側に円形の窓孔5が貫通して設けられており、右側に背景部6が形成されている。背景部6は、基板2の表面4を暗色(例えば黒色)に印刷した部分であり、窓孔5よりも大径な円形をなしている。尚、背景部6の形状は円形に限るものではなく、四角であってもよいし、あるいは、基板2の表面4の全面を暗色に印刷して背景部6とすることも可能である。
【0012】
透明フィルム3は、基板2の窓孔5を塞ぐ大円形部7と、基板2の左端よりも外方に張り出す舌片部8とを備えている。透明フィルム3の表面にはその全面に粘着材が付着しており、この粘着材によって透明フィルム3は基板2の裏面9に接合されている。したがって、角層観察具1を基板2の表面4側から見たときに、透明フィルム3において窓孔5を塞いでいる部分(以下、この部位を閉塞部と称す)10と舌片部8の表面は粘着面になっている。
【0013】
次に、この角層観察具1の使用方法を説明する。まず、透明フィルム3の閉塞部10をサンプリングしようとする部位に当たるようにしながら、角層観察具1を顔などの肌に押し付け、角層を肌から剥離させて閉塞部10の粘着面に角層を移し取る。
【0014】
次に、基板2において窓孔5と背景部6の中間部分(図1及び図2において二点鎖線で示す)を折り曲げ位置11として、基板2の表面4が内側になるように、折り曲げ位置11よりも左側部分(窓孔5が存在する側)12を右側部分(背景部6が存在する側)13に折り返し、舌片部8の粘着面を基板2の表面4に押し当てる(図3及び図4参照)。
【0015】
このようにすると、舌片部8が粘着材によって基板2の表面4に接合されるため、基板2の左側部分12は折り曲げ前の状態に戻ることができなくなるが、紙製の基板2は弾性があるため、基板2の左側部分12は折り曲げ前の状態に戻ろうとする。その結果、図4に示すように、基板2の左側部分12は右側部分13から離反する方向に湾曲し、左側部分12と右側部分13との間に空間14が形成される。これにより、透明フィルム3の閉塞部10は背景部6に圧接されない状態に保持される。
【0016】
この状態で、基板2の左側部分12の窓孔5を塞いでいる透明フィルム3を見ると、黒色の背景部6を背景にして、透明フィルム3に付着している角層Aを観察することができる。
【0017】
透明フィルム3の閉塞部10と基板2の背景部6との間には空間14が存在し、閉塞部10が背景部6に圧接されない状態に保持されているので、閉塞部10の粘着面に付着している角層Aが、閉塞部10の粘着材に埋もれて取り込まれることはない。したがって、閉塞部10に付着している角層Aの存在をはっきりと認識することができると共に、角層Aを詳細に観察することができる。
【0018】
尚、この実施の形態では、透明フィルム3を基板2に接合するためにその接合面に付着させた粘着材と、角層Aを付着させるために閉塞部10に付着させた粘着材とを、全く同質の粘着材としているが、例えば、前者の粘着材を後者の粘着材よりも粘着力の強いものにするなど、個々の部位によって異種の粘着材を採用することも可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る角層観察具によれば、(イ)弾性を有する基板と、(ロ)この基板に設けられた窓孔と、(ハ)前記基板の表面に前記窓孔から離間した位置に設けられた暗色の背景部と、(ニ)前記基板の裏面に前記窓孔を塞ぐように接合され、前記窓孔に対応する部位であって前記基板の表面側に粘着材が付着されている透明フィルムと、を備えたことにより、透明フィルムに角層を付着させてから基板を折り返した時に、角層を付着させた透明フィルムと基板の背景部との間に空間が形成され、両者を圧接しない状態に保持することができるので、透明フィルムに採取した角層が非常に観察し易くなるという優れた効果が奏される。
【0020】
また、透明フィルムが舌片部を有する場合には、角層を付着させた透明フィルムと基板の背景部との間に空間を有する前記折り返し状態を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る角層観察具の一実施の形態において、基板の表面側から見た角層観察具の平面図である。
【図2】前記角層観察具を基板の裏面側から見た背面図である。
【図3】前記角層観察具の折り返し状態を示す平面図である。
【図4】図3のI−I拡大断面図である。
【符号の説明】
1 角層観察具
2 基板
3 透明フィルム
4 基板の表面
5 窓孔
6 背景部
8 舌片部
9 基板の裏面
12 左側部分(窓孔が存在する側)
13 右側部分(背景部が存在する側)
14 空間

Claims (2)

  1. (イ)弾性を有する基板と、
    (ロ)この基板に設けられた窓孔と、
    (ハ)前記基板の表面に前記窓孔から離間した位置に設けられた暗色の背景部と、
    (ニ)前記基板の裏面に前記窓孔を塞ぐように接合され、前記窓孔に対応する部位であって前記基板の表面側に粘着材が付着されている透明フィルムと、
    を備え、前記透明フィルムの粘着材に角層を付着させた後、前記基板において前記窓孔の存在する側を前記背景部の存在する側に折り返し、前記透明フィルムを通し前記背景部を背景にして前記角層を観察することを特徴とする角層観察具。
  2. 前記透明フィルムは基板より外側に張り出す舌片部を有し、この舌片部における基板表面側にも粘着材が付着していることを特徴とする請求項1に記載の角層観察具。
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