JP3617590B2 - 自動車用ドア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ドアの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に自動車のリヤードアを示す。このリヤードアにはホイールアーチ部1が形成されている。また、このホイールアーチ部1を矢印Xの方向から見た図5において、リヤードアはインナパネル2とアウタパネル3からできている。また、図5のA−A線で断面した図6において、インナパネル2は斜めの折曲部(a)から、垂直方向折曲部(b)、水平部(c)から段部(d)を経て水平部(e)が形成され、端部はかしめ部(f)にてアウタパネル3にかしめられている。また、図4において、窓ガラス6を上端部8から差し込んで、インナパネル2とアウタパネル3の間に挿入し、レギュレータ7の保持部に窓ガラス6の下端を保持するようにしている。4はインナパネル2またはアウタパネル3に固定されたサッシ、5はこのサッシ4に固定されたセンタサッシである。
【0003】
また、図6に示すように、窓ガラス6をインナパネル2とアウタパネル3の間に挿入する時に、窓ガラス6の側縁がインナパネル2に干渉しないように、水平部(c)との間にC1 の隙間を設け、水平部(e)との間に隙間C2 を設けて、窓ガラス6の破損を防止すると共に、窓ガラス6を挿入する時に、インナパネル2に窓ガラス6が衝突して、インナパネル2をへこますことなどを防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の自動車用ドアにおいて、隙間C1 およびC2 を設けていたので、次のような改良すべき問題がある。すなわち、窓ガラス6を組み付けるに際して、図4に示すように窓ガラス6を上端部8から差し込んで、インナパネル2とアウタパネル3の間に挿入し、レギュレータ7の保持部に窓ガラス6の下端を保持するのであるが、窓ガラス6は相当な重量があり、かつ、把持するための引っかかりがないので、把持している窓ガラス6が滑り落ち、図5に示すように窓ガラス6が6′まで矢印(イ)のように、インナパネル2とアウタパネル3の間にずれ落ちる場合がある。このように窓ガラス6がずれ落ちた場合には、窓ガラス6を破損したり、あるいはインナパネル2をへこましたりするという問題がある。
【0005】
また、窓ガラス6は相当な重量があり、かつ、把持するための引っかかりがないことから、窓ガラス6を握力で支持しながら、窓ガラス6の下端をレギュレータ7に保持し、ボルトで止める作業をしなければならないので、この作業には相当な熟練と注意が必要になり、作業性の点で問題があると共に、組付性の点でも問題があり、生産性を低下させるという問題がある。
【0006】
本発明は、窓ガラスの下端を弾性的に支持するようにすると共に、ずれ落ちないようにして、窓ガラスの破損やインナパネルのへこみを防止し、作業性および組付性をよくして生産性を向上するようにした自動車用ドアを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、インナパネルとアウタパネルとの間に窓ガラスを上下動可能に収納してなる自動車用ドアにおいて、インナパネルのホイールアーチ部分であって、前記インナパネルとアウタパネルとで形成されている空間内に、前記窓ガラスの側縁が干渉しない高さに突出するビードを設け、該ビードの表面に前記窓ガラスの側縁が重なる高さに弾性体を設けたことを特徴とする。
【0008】
次に、請求項2の記載から把握される手段は、窓ガラスの下縁が干渉するようにビ−ドの表面に弾性体を設けたことを特徴とする。
【0009】
次に、請求項3の記載から把握される手段は、弾性体としてシ−ラをビ−ドに貼着したことを特徴とする。
【0010】
次に、各請求項の記載から把握される本発明によって、課題がどのように解決されるかについて説明する。まず、請求項1の記載から把握される本発明において、インナパネルのホイールアーチ部分であって、インナパネルとアウタパネルとで形成されている空間内に、窓ガラスの側縁が干渉しない高さに突出するビードを設け、このビードの表面に窓ガラスの側縁が重なる高さに弾性体を設けることにより、窓ガラスがずれ落ちないようにして、窓ガラスの側縁をこの弾性体で押える。
【0011】
次に、請求項2の記載から把握される本発明において、窓ガラスの下縁が干渉するようにビ−ドの表面に弾性体を設けることにより、窓ガラスがずれ落ちないようにして、窓ガラスの下縁を弾性体で支持する。
【0012】
次に、請求項3の記載から把握される本発明において、弾性体としてシ−ラをビ−ドに貼着することにより、このシ−ラで窓ガラスの側縁を弾性的に押えることもでき、支持することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記各請求項の記載から把握される本発明について、実施の形態を説明する。まず、請求項1の記載から把握される本発明の実施の形態は、図2に示すように、インナパネル2とアウタパネル3との間に窓ガラス6を上下動可能に収納してなる自動車用ドアあって、図1に示すように、インナパネル2のホイールアーチ部1において、図3に示すように、インナパネル2とアウタパネル3とで形成されている空間内に、窓ガラス6の側縁が干渉しない高さに突出するビード9を設け、このビード9の表面に窓ガラス6の側縁がH1 重なる高さに弾性体10を設ける。
【0014】
次に、請求項2の記載から把握される本発明の実施の形態は、図1において、窓ガラス6の下縁 601が干渉するようにビ−ド9の表面に弾性体を設ける。
【0015】
次に、請求項3の記載から把握される本発明の実施の形態は、弾性体10としてシ−ラをビ−ド9に貼着する。
【0016】
以下本発明の実施の形態を更に詳しく説明する。図1において、ホイールアーチ部1は、窓ガラス6を上端部8から差し込んだ時に、窓ガラス6の下縁 601がインナパネル2の下縁 201に接触する前に接近する位置にある。したがって、このホイールアーチ部1にビ−ド9を設けることにより、窓ガラス6の下縁 601がホイールアーチ部1に接触する前に、まず最初にビ−ド9に接触することになる。その他の部分については、図4に示したものと同じであるので、同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0017】
図2は図1の矢印X方向からホイールアーチ部1を見た図であり、ビ−ド9は部分的にインナパネル2とアウタパネル3とで形成される空間内に突出するように形成されている。したがって、このビ−ド9は矢印X方向から見た場合に、部分的な窪みとして現れている。
【0018】
また、弾性体10は窓ガラス6を正規の姿勢で上端8から差し込んだ時に、弾性体10が窓ガラス6の側縁の面に接触する位置に設けられている。あるいは、窓ガラス6を正規の姿勢で上端8から差し込んだ時に、窓ガラス6の下縁 601が当接する位置に、弾性体10を設ける。また、この弾性体10の取り付け位置が、図2に示すように、窓ガラス6が正規の姿勢で窓ガラス6の側縁の面に接するようにした場合には、窓ガラス6が最も下げられて窓が全開の状態でも、窓ガラス6と弾性体10とは干渉しないので問題はないが、窓ガラス6の下縁 601が当接する位置に弾性体10を設ける場合には、窓ガラス6が最も下げられて窓が全開の状態で、窓ガラス6の下縁 601が当接する位置に、弾性体10を設けるようにする。あるいは、図1に示すように下縁 601を斜めにし、窓ガラス6が最も下げられて窓が全開の状態で、窓ガラス6の下縁 601が弾性体10に当接するようにしてもよい。
【0019】
図2のB−B線で断面した図3において、ビ−ド9はインナパネル2の水平部(c)をほぼ延長し、水平部(e)を窪ませて段部(d)をなくした状態で設けられており、窓ガラス6の側縁との間に隙間C3 を設けている。これにより、窓ガラス6の側縁がインナパネル2に干渉しないようにしている。そして、弾性体10の高さは窓ガラス6の側縁と寸法H1 だけ重なるように設けられている。また、このように段差(d)をなくすようにビ−ド9を設けることにより、水平部(c)とビ−ド9にかけて弾性体10′を設けることができ、窓ガラス6の下縁 601を弾性体10′で支持するようにすることもできる。
【0020】
次に、作用について説明する。図1および図2に示すように、窓ガラス6の下縁 601が最初に接触するインナパネル2のホイールアーチ部1であって、インナパネル2とアウタパネル3とで形成されている空間内に、窓ガラス6の側縁が干渉しない高さに突出するビード9を設けることにより、窓ガラス6の下縁 601がビ−ド9に干渉することはなく、そしてこのビード9の表面に図3に示すように、窓ガラス6の側縁が重なる高さH1 に弾性体10を設けることにより、図5の矢印(イ)で示すような窓ガラス6のずれ落ちがないようにして、窓ガラス6の側縁をこの弾性体10で押えることができる。
【0021】
また、図3に示すように、窓ガラス6の下縁 601(図1)が干渉するようにビ−ド9(水平部cとビ−ド9)の表面に弾性体10′を設けることにより、窓ガラス6がずれ落ちないようにして、窓ガラス6の下縁 601を弾性体10′で支持することができる。そして、この弾性体10または10′として、例えばゴムあるいはシ−ラをビ−ド9に貼着してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上詳述した通り請求項1の記載に基づいて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれば、インナパネルのホイールアーチ部分であって、インナパネルとアウタパネルとで形成されている空間内に、窓ガラスの側縁が干渉しない高さに突出するビードを設け、このビードの表面に窓ガラスの側縁が重なる高さに弾性体を設け、窓ガラスがずれ落ちないようにして、窓ガラスの側縁をこの弾性体で押えるようにしたので、窓ガラスの破損やインナパネルのへこみを防止し、作業性および組付性をよくして生産性を向上することができる。
【0023】
次に、請求項2の記載に基づいて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれば、窓ガラスの下縁が干渉するようにビ−ドの表面に弾性体を設け、窓ガラスがずれ落ちないようにして、窓ガラスの下縁を弾性体で支持するようにしたので、上記と同様の効果を得ることができる。
【0024】
次に、請求項3の記載に基づいて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれば、弾性体としてシ−ラをビ−ドに貼着し、このシ−ラで窓ガラスの側縁を弾性的に押えることもでき、支持することもでき、上記と同様な効果を得ることができると共に、シ−ラをビ−ドに塗布すればよいので、簡単に弾性体を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動車用ドアをインナパネル側から見た図である。
【図2】図1の矢印X方向から見たホイールアーチ部の拡大図である。
【図3】図2のB−B線における横断面図である。
【図4】従来例の自動車用ドアをインナパネル側から見た図である。
【図5】図4の矢印X方向から見たホイールアーチ部の拡大図である。
【図6】図5のA−A線における横断面図である。
【符号の説明】
1 ホイールアーチ部
2 インナパネル
3 アウタパネル
6 窓ガラス
9 ビ−ド
10 弾性体
Claims (3)
- インナパネルとアウタパネルとの間に窓ガラスを上下動可能に収納してなる自動車用ドアにおいて、インナパネルのホイールアーチ部分であって、前記インナパネルとアウタパネルとで形成されている空間内に、前記窓ガラスの側縁が干渉しない高さに突出するビードを設け、該ビードの表面に前記窓ガラスの側縁が重なる高さに弾性体を設けたことを特徴とする自動車用ドア。
- 窓ガラスの下縁が干渉するようにビ−ドの表面に弾性体を設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドア。
- 弾性体としてシ−ラをビ−ドに貼着したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用ドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28350897A JP3617590B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 自動車用ドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28350897A JP3617590B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 自動車用ドア |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11115481A JPH11115481A (ja) | 1999-04-27 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP28350897A Expired - Fee Related JP3617590B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 自動車用ドア |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3617590B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP28350897A patent/JP3617590B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11115481A (ja) | 1999-04-27 |
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