JP3617467B2 - 車両用ハイブリッド・パワートレインの制御装置 - Google Patents

車両用ハイブリッド・パワートレインの制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行用のエンジンおよびモータ・ジェネレータと、前記モータ・ジェネレータとの間で充放電するバッテリとを含んで構成される車両用ハイブリッド・パワートレインの制御装置に関し、特に効率を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用パワートレインの制御装置として、例えば特開平11−229916号に開示されるようなハイブリッドの駆動制御装置がある。
これは、内燃機関(エンジン)及び電動機(モータ)ならびに蓄電装置(バッテリ)を備えたハイブリッド車の駆動制御装置であって、蓄電装置に蓄えられている電力を使用して走行すると仮定した場合の燃料消費量を、その電力を蓄電装置に充電した際の燃料消費量を含んで評価する第1の評価手段と、電力に替えて内燃機関で燃料を燃焼させた動力によって走行すると仮定した場合の燃料消費量を評価する第2の評価手段と、これら第1評価手段と第2評価手段との評価結果に基づいて電動機を使用した走行と内燃機関を使用した走行とのいずれか一方を選択する動力選択手段とを備えている。
【0003】
パワートレインの制御装置の第2従来例としては、例えば特開2000−32608号に開示されるようなハイブリッド電気自動車の制御装置がある。これは、ハイブリッド機関(エンジン+モータ)の全体効率に関連する燃費係数を算出し、この燃費係数が最良となるエンジン動作点を求め、エンジンを動作させる。従来のようにエンジン効率が最良となるようにエンジン動作点を設定するハイブリッド機関制御に比較して、全ての運転領域においてハイブリッド機関の全体効率を最良とするようにして、燃費の一層の向上を図ったものである。
【0004】
パワートレインの制御装置の第3従来例としては、例えば特開2000−240484号に開示されるようなハイブリッド電気自動車の制御装置がある。これは、放電許可モードにある場合には、モータ/ジェネレータをモータとして作動させエンジンの負荷を低減させ、もしくは停止させることにより、エンジンの燃費率を最良燃費領域に近づけるか、エンジンを停止させ、最良燃費領域に保って目標トルクを得るようにする。また、充電要求モードにある場合には、モータ・ジェネレータを発電機として作動させエンジンの負荷を増加させることにより、エンジンの燃費率を最良燃費領域に近づけ、エンジンの燃費領域を最良燃費領域に保った状態でバッテリの充電を行うと共に目標トルクを得るようにする。このようにして、機構を複雑にすることなく燃費を向上させることを狙っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のパワートレインの制御装置にあっては、ドライバの要求する出力が小さい場合には、エンジンもしくはパワートレイン全体の低効率点での運転を避けるため、以下のように駆動力の出力を操作している。
即ち、バッテリが放電許容範囲内の出力要求の場合には、エンジンを停止しモータ走行することとし、バッテリが充電要求の場合には、エンジンを要求出力以上の最良燃費点で運転し、余剰分を発電・充電に用いるように制御している。
【0006】
しかしながら、このような従来の制御方式では、エンジンもしくはパワートレイン全体にとっては最大効率で運転できても、車両走行状態によっては必ずしも最良燃費[km/L]にならない場合があり、実用上ハイブリッド・パワートレインのメリット
を十分活かしきれてないという問題点があった。
【0007】
即ち、下記のように定速走行時と加速走行時の必要パワーと燃料消費を考える。
Figure 0003617467
今、Vspl=Vsp2となる瞬間を考えると、加速時の方が大きい出力を必要とするためW2>W1であり、エンジンの効率も良くηe2〈ηelであるが、W1→W2への増加率に比較してηe2の向上率は小さいため、(ηe2・W2)>(ηel・W1)となる。その結果、Vsp2/(ηe2・W2)<Vsp1/(ηel・Wl)となり、加速走行時の車両燃費は定速走行時に比較して悪くなるという問題点があった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、車両用ハイブリッド・パワートレインにおいて、ドライバの要求加速も考慮して最良の効率が得られるように制御することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、
走行用のエンジンおよびモータ・ジェネレータと、該モータ・ジェネレータとの間で充放電するバッテリと、を含んで構成される車両用ハイブリッド・パワートレインにおいて、アクセル操作量と車速とに基づいてドライバの要求に応じた目標駆動力と加速に必要な加速駆動力を算出し、
該目標駆動力および加速駆動力と前記バッテリの充電状態とに基づいて、エンジンとモータ・ジェネレータとを、それぞれの目標出力を算出しつつ制御し、
かつ、前記モータ・ジェネレータの目標出力の算出については、前記バッテリの充電状態に基づいて該バッテリの出力可能電力を演算するとともに、バッテリから取り出す電力の燃費率換算値を演算し、前記バッテリ出力可能電力と前記バッテリ電力燃費率換算値とに基づいて、前記加速駆動力を賄うモータの出力を演算することを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、
走行用のエンジンおよびモータ・ジェネレータと、該モータ・ジェネレータとの間で充放電するバッテリと、を含んで構成される車両用ハイブリッド・パワートレインにおいて、
ドライバのアクセル操作量を検出する手段と、
車速を検出する手段と、
前記アクセル操作量と前記車速に基づいてドライバの要求する目標駆動力を演算する手段と、
前記車速に基づいて車両の走行抵抗を演算する手段と、
前記目標駆動力と前記走行抵抗とに基づいて加速に必要な加速駆動力を演算する手段と、
前記バッテリの充電状態を検出または推定する手段と、
前記加速駆動力と前記バッテリの充電状態とに基づいてエンジンとモータ・ジェネレータの出力を分担して、目標エンジン出力と目標モータ・ジェネレータ出力を演算し、かつ、前記モータ・ジェネレータの目標出力の演算については、前記バッテリの充電状態に基づいて該バッテリの出力可能電力を演算するとともに、バッテリから取り出す電力の燃費率換算値を演算し、前記バッテリ出力可能電力と前記バッテリ電力燃費率換算値とに基づいて、前記加速駆動力を賄うモータの出力を演算する手段と、
前記目標エンジン出力と目標モータ・ジェネレータ出力を実現するように、エンジンおよびモータ・ジェネレータを制御する手段と、
を含んで構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項1または請求項2に係る発明によると、
アクセル操作量と車速に基づいて、ドライバの要求に応じた加速性も満たすようにトータルの目標駆動力を算出するとともに、該目標駆動力から走行抵抗相当の駆動力を差し引いて要求加速を満たすのに必要なだけの加速駆動力を算出し、これら目標駆動力と加速駆動力とに基づいて、エンジンとモータ・ジェネレータとが最も効率良く運転されるように出力分担して、それぞれの目標出力を算出し、該目標出力を実現するように制御するので、燃費向上効果を最大限高めることができる。また、特に、バッテリの出力可能電力とバッテリ電力の燃費率換算値とに基づいて、加速駆動力を賄うモータ出力を算出することにより、バッテリから過放電することなく、効率の良い電力を取り申すことができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、
前記目標駆動力と前記加速駆動力との差である走行抵抗分の駆動力はエンジンが出力し、前記加速駆動力を可能な限りモータで出力することを特徴とする。
請求項3に係る発明によると、
定常走行に必要な走行抵抗分の駆動力をエンジンに賄わせ、要求に応じて変化する加速駆動力のみをモータに賄わせるように出力分担するため、エンジンは準定常状態で運転され、モータの出力は過渡分を補正するように出力される。この結果、バッテリから供給される効率の良い電力を車両燃費の悪化する条件で使用することができ、ハイブリッド・パワートレインの燃費向上効果を実現することができるので、燃費の良い走行と応答の良い駆動力が得られる。
【0013】
また、請求項4に係る発明は、
前記バッテリの充電状態に基づいて該バッテリの出力可能電力を演算するとともに、バッテリから取り出す電力の燃費率換算値を演算し、前記バッテリ出力可能電力と前記バッテリ電力燃費率換算値とに基づいて、前記加速駆動力を賄うモータ出力を演算することを特徴とする。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、
バッテリに充電する際に充電電力量とそれに要した燃料量を積算しておき、これら積算値に基づいてバッテリから電力を供給してモータを駆動するときの効率を算出して、エンジンを駆動するときの効率と比較し、前者の効率が良いときはバッテリからの電力供給によってモータを駆動し、後者の効率が良いときはモータの駆動力を0とし、エンジンのみで駆動力を得ることを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明によると、
バッテリから電力を供給してモータを駆動する場合とエンジンを駆動する場合の効率を比較しつつ、駆動力の分担を切り換えることで、常に効率の良い駆動を選択することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態の制御ブロック図である。
アクセル操作量検出手段は、ドライバによって操作されるアクセル操作量(アクセルペダルの踏み込み量)を検出する。
車速検出手段は、ドライブシャフトに配設された回転速度センサなどによって車速を検出する。
【0017】
目標駆動力演算手段は、前記検出されたアクセル操作量と車速に基づいて、ドライバの要求する目標駆動力を演算する。ここで、目標駆動力として、アクセル操作状態(操作変化量等)に応じたドライバの要求加速を満たすことができるトータルの目標駆動力が演算される。
走行抵抗演算手段は、前記検出された車速から車両の走行抵抗を演算する。
【0018】
加速駆動力演算手段は、前記演算された目標駆動力と走行抵抗とに基づいて、前記要求加速を得るのに必要な加速駆動力を演算する。実質的には、目標駆動力から走行抵抗を差し引いた値が加速駆動力として演算される。
バッテリ状態検出手段は、バッテリの充電状態を検出または推定する。
エンジン/モータ分担演算手段は、前記加速駆動力とバッテリの充電状態からエンジンとモータ・ジェネレータの分担出力(目標エンジン出力および目標モータ・ジェネレータ出力)を演算する。
【0019】
エンジン出力実現手段は、前記目標エンジン出力を実現するようにエンジン出力を制御する。
モータ・ジェネレータ出力実現手段は、前記目標モータ・ジェネレータ出力を実現するようにモータ・ジェネレータ出力を制御する。
図2は、本発明の一実施例のシステム構成を示す図である。
【0020】
パワープラントとしてエンジン1の出力軸は、第1のモータ・ジェネレータ2を介して無段変速機(CVT)3と連結され、変速比に応じて減速・増トルクされる。該無段変速機3の出力軸は、クラッチ4を介して第2のモータ/ジェネレータ5と連結され、さらに、ファイナル・ギア6を介して駆動軸7に連結されている。前記第1のモータ・ジェネレータ2は、エンジン始動(クランキング)時には、スタータとして機能する。バッテリ8は、前記第1のモータ・ジェネレータ2及び第2のモータ/ジェネレータ5との間で充放電を行う。
【0021】
センサ類として、ドライバによって操作されるアクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサ9、車速を検出する車速センサ10、エンジン水温を検出する水温センサ11等が設けられ、これらセンサ類からの検出信号および前記バッテリ8の充電状態等の信号が、コントロールユニット12へ入力される。
該コントロールユニット12では、前記センサ類からの信号に基づいて検出される運転条件に応じて目標とする駆動力を演算し、走行状態やバッテリ状態に応じてエンジンとモータとの分担出力(目標エンジン出力および目標モータ・ジェネレータ出力)を演算する。また、コントロールユニット12は、目標とする変速比となるように、前記CVT3の制御も行う。前記第1のモータ・ジェネレータ4及び第2のモータ/ジェネレータ5は、モータとして機能するときは、駆動軸7に駆動力を伝達し、減速時等にはジェネレータとして機能して回転エネルギを電力に変換してバッテリ6を充電する。なお、以下の説明では、簡単のため、上記第1のモータ・ジェネレータ2と第2のモータ・ジェネレータ5とを合わせた出力(いずれかが空運転される場合を含む)を単にモータ出力と表現する。
【0022】
図3は、本発明による加速駆動力演算ルーチンのフローチャートを示す。なお、本ルーチンは、後述する図9のステップ21のサブルーチンに相当する。
ステップ1では、ドライバのアクセル操作量APOと、車速VSPの検出値を読み込む。
ステップ2では、ドライバのアクセル操作量APO、車速VSPに基づいて、定常走行状態での静的目標駆動力Wdsを演算する。通常の駆動力特性は、エンジン、モータの出力特性及び変速機の変速特性などから決まり、図4に示すように車速とアクセル操作量で与えられる。
【0023】
ステップ3では、ステップ2で求めた静的な目標駆動力Wds以外に、ドライバの要求する加速感を満足させる理想的な加速度を実現するために、動的に駆動力を操作する補正項Wddを演算する。これは図5に示すような特性から、アクセル操作変化量と加速開始時車速VSP0から駆動力補正初期値Wdd0を求め、時間と共に減少する特性を与えて求める。以上の結果、目標駆動力Wdは図6のように時間と共に変化するパターンで与えられる。
【0024】
ステップ4では、走行抵抗分の駆動力Wsを演算する。この値は車速を定常的に維持するために必要な駆動力Wsであり、図7に示す通り、車毎の特性を車速VSPで検索するテーブルで与える。
ステップ5では、加速に必要な駆動力を演算する。ドライバの要求する目標駆動力Wdと現時点での車速を維持するのに必要な走行抵抗分駆動力Wsとの差が加速駆動力Waとなる。即ち、
Wa=Wd−Ws
図8はバッテリの状態を演算するルーチン、即ち、バッテリ8から取り出せる電力と、その燃費率換算値を演算するルーチンのフローチャートを示す。なお、本ルーチンは、後述する図9のステップ22のサブルーチンに相当する。
【0025】
ステップ11では、バッテリ8に充電された電気エネルギ量を演算する。ここで、瞬時瞬時の発電電力量をWg[kW]、バッテリ8の充放電効率をηb[%]とすると、バッテリに充電した電気エネルギの総量Eb[kJ]は以下の式で表せる。
Eb=∫Wg・ηb/100・dt
バッテリ8の充放電効率ηbは、バッテリ状態(内部抵抗値に関する温度や、内部損失分に関する充放電電力等)で決まるため、これらの値により検索するマップで与える。
【0026】
ステップ12では、エンジン1の駆動によりバッテリ8の充電に要した燃料量を演算する。ここで、充電時のエンジン1の効率をηe[%]とすると、バッテリ8ヘの充電に要した燃料量の総量Gf[kg]は以下の式で表せる。
Gf=∫A・Wg/(ηe/100)・dt A:単位換算係数
エンジン効率ηeは、エンジン運転条件(回転速度、負荷)で決まるため、これらの値から検索するマップで与える。
【0027】
ステップ13では、バッテリ8から取り出せる電力の燃費率換算値を演算する。バッテリ8の電気エネルギEbと充電に要した燃料量Gfを用いて、燃費率換算値ηbfc[%]は以下の式で求められる。
ηbfc=B・Eb/Gf B:単位換算係数
このバッテリ電力の燃費率換算値ηbfcは、次の演算ルーチンで用いる。
【0028】
ステップ14では、バッテリ8から取り出せる電力量Wb_mxを求める。これはステップ11で演算されたバッテリ8への充電電力エネルギ量Ebと温度とでほぼ決まるため、これらの値により検索するマップで与える。
図9は本発明による目標駆動力を実現するためのエンジンとモータの出力分担を求める演算ルーチンのフローチャートを示す。
【0029】
ステップ21では、前記図3のサブルーチンで示したように、加速駆動力Wa(=Wd−Ws)を演算する。
ステップ22は、前記図8のサブルーチンで示したように、バッテリ8から取り出せる電力量Wb_mxと、その燃費率換算値ηbfcとを演算する。
ステップ23では、モータ出力分の最大許容値Wmxを演算する。これはモータの最大出力Wm_maxとバッテリ8から取り出せる電力Wb_mxのどちらか小さい方の値に制限される。即ち、
Wmx=Min(Wm_max、Wbmx)
ステップ24では、前記加速駆動力Waとモータ出力分の最大許容値Wmxとを比較し、加速駆動力Waの方が大きい場合にはステップ25へ、最大許容値Wmxが加速駆動力Wa以上の場合にはステップ26へ進む。
【0030】
ステップ25では、モータの出しうる出力よりも要求加速駆動力Waの方が大きいため、モータ出力は最大限としておく。即ち、
Wm1=Wm_max
ステップ26では、要求加速駆動力Waをモータ出力で賄えるため、加速駆動力全てをモータ出力とする。即ち、
Wm1=Wa
ステップ27では、モータ出力Wm1をバッテリ8から取り出した場合の効率ηbfcと、エンジンがWm1分を出力した場合の効率ηengとを比較し、ηengの方が大きい場合にはステップ28へ、ηbfcがηeng以上である場合にはステップ29へ進む。
【0031】
尚、エンジンがWm1分を出力した場合の効率ηengは、前述のエンジン運転条件(回転速度、負荷)から検索するマップを基に、同一出力線上の最大効率値を用いる。
ステップ28では、Wm1分をエンジン1で直接出力した方が効率が良い場合であるため、最終的な目標モータ出力Wm=0とする。
【0032】
ステップ29では、Wm1分をバッテリ8から取り出した方が効率が良い場合であるため、最終的な目標モータ出力Wm=Wm1とする。
ステップ30では、エンジン出力分担を演算する。これは目標駆動力Wdから目標モータ出力Wmを引いた値となる。即ち、
We=Wd−Wm
以上の演算により、目標エンジン出力Weと目標モータ出力Wmを求め、夫々の出力を制御する実現手段に出力する。
【0033】
図10は、本発明によるドライバの要求する目標駆動力を、エンジン出力とモータ出力で分担する様子を示す。
ドライバのアクセル操作によって決まる目標駆動力に対して、バッテリ8から取り出す電力の方が効率が良い場合には、エンジン出力は瞬間瞬間の車速を維持するために必要な走行抵抗分の駆動力を出力し、モータは特に加速初期に加速のために必要な加速駆動力を出力する。この結果、エンジンは準定常状態で運転され、モータの出力は過渡分を補正するように出力される。この結果、バッテリ内にある効率の良い電力を車両燃費の悪化する条件で使用することができ、ハイブリッド・パワートレインの燃費向上効果を実現することができる。
【0034】
バッテリから取り出す電力の効率が良くない場合には、エンジン出力のみで目標とする駆動力を実現することになる。
以上説明したように、本発明は、この結果、ドライバの要求する駆動力を、車両の走行状態に応じて最適効率になるようにエンジンとモータの出力配分を決めることができ、あらゆる加速パターンにおいて、駆動力の滑らかさ、駆動力応答性の良さ、加速度の大きさ等を理想的に操作でき、動力性能・運転性を大幅に改良できると同時に、車両燃費を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態のシステム構成を示す図。
【図3】同上実施形態の駆動力演算ルーチンのフローチャート。
【図4】同上実施の形態の静的駆動力算出用の特性を示す図。
【図5】同じく動的駆動力補正値算出用の特性を示す図。
【図6】同じく目標駆動力の変化特性を示す図。
【図7】同じく走行抵抗分の駆動力の特性を示す図。
【図8】同じくバッテリ状態演算ルーチンのフローチャート。
【図9】同じく出力分担演算ルーチンのフローチャート。
【図10】同じく目標駆動力に対する出力分担例を示す図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 第1のモータ・ジェネレータ
5 第2のモータ・ジェネレータ
8 バッテリ
9 アクセル開度センサ
10 車速センサ
12 コントロールユニット

Claims (4)

  1. 走行用のエンジンおよびモータ・ジェネレータと、該モータ・ジェネレータとの間で充放電するバッテリと、を含んで構成される車両用ハイブリッド・パワートレインにおいて、アクセル操作量と車速とに基づいてドライバの要求に応じた目標駆動力と加速に必要な加速駆動力を算出し、
    該目標駆動力および加速駆動力と前記バッテリの充電状態とに基づいて、エンジンとモータ・ジェネレータとを、それぞれの目標出力を算出しつつ制御し、
    かつ、前記モータ・ジェネレータの目標出力の算出については、前記バッテリの充電状態に基づいて該バッテリの出力可能電力を演算するとともに、バッテリから取り出す電力の燃費率換算値を演算し、前記バッテリ出力可能電力と前記バッテリ電力燃費率換算値とに基づいて、前記加速駆動力を賄うモータの出力を演算することを特徴とする車両用ハイブリッド・パワートレインの制御装置。
  2. 走行用のエンジンおよびモータ・ジェネレータと、該モータ・ジェネレータとの間で充放電するバッテリと、を含んで構成される車両用ハイブリッド・パワートレインにおいて、
    ドライバのアクセル操作量を検出する手段と、
    車速を検出する手段と、
    前記アクセル操作量と前記車速に基づいてドライバの要求する目標駆動力を演算する手段と、
    前記車速に基づいて車両の走行抵抗を演算する手段と、
    前記目標駆動力と前記走行抵抗とに基づいて加速に必要な加速駆動力を演算する手段と、
    前記バッテリの充電状態を検出または推定する手段と、
    前記加速駆動力と前記バッテリの充電状態とに基づいてエンジンとモータ・ジェネレータの出力を分担して、目標エンジン出力と目標モータ・ジェネレータ出力を演算し、かつ、前記モータ・ジェネレータの目標出力の演算については、前記バッテリの充電状態に基づいて該バッテリの出力可能電力を演算するとともに、バッテリから取り出す電力の燃費率換算値を演算し、前記バッテリ出力可能電力と前記バッテリ電力燃費率換算値とに基づいて、前記加速駆動力を賄うモータの出力を演算する手段と、
    前記目標エンジン出力と目標モータ・ジェネレータ出力を実現するように、エンジンおよびモータ・ジェネレータを制御する手段と、
    を含んで構成したことを特徴とする車両用ハイブリッド・パワートレインの制御装置。
  3. 前記目標駆動力と前記加速駆動力との差である走行抵抗分の駆動力はエンジンが出力し、前記加速駆動力を可能な限りモータで出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ハイブリッド・パワートレインの制御装置。
  4. バッテリに充電する際に充電電力量とそれに要した燃料量を積算しておき、これら積算値に基づいてバッテリから電力を供給してモータを駆動するときの効率を算出して、エンジンを駆動するときの効率と比較し、前者の効率が良いときはバッテリからの電力供給によってモータを駆動し、後者の効率が良いときはモータの駆動力を0とし、エンジンのみで駆動力を得ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の車両用ハイブリッド・パワートレインの制御装置。
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