JP3617068B2 - 遊技玉の揚送機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばパチンコ玉等の遊技玉を揚送するための揚送機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ店内には、遊技客によってパチンコ機に打ち込まれたパチンコ玉を一旦回収するとともに、回収したパチンコ玉を揚送機によって揚送してパチンコ機に補給するための設備(玉循環設備)が備えられている。
【0003】
図12は、このような玉循環設備の従来例を示すものである。複数個のパチンコ機Pを列設してなるパチンコ島Sの内部には、多量のパチンコ玉Tを貯留可能な貯留タンクP19が設けられており、この貯留タンクP19には、パチンコ機Pより排出されるパチンコ玉T(アウト玉)等が、集玉樋P20によって集められて返却される。
【0004】
また、パチンコ島Sの内部には、貯留タンクP19内のパチンコ玉Tを揚送するための揚送機P1が設けられている。この揚送機P1は、本願出願人による特開昭61−191379号公報等に開示されている様に、ベルトと研磨部材(研磨布等)の間にパチンコ玉Tを挟み、パチンコ玉Tの研磨と揚送を同時に行うものであり、モータ(図示略)によって矢印A方向に回転駆動される下部ローラーP11と、装置の上部側の従動ローラーP13と、両ローラーP11,P13の間に張架されるベルトBと、このベルトBの揚送部B1(ベルトBの内、上側に向けて走行する部分)の外側に所定の間隔を隔てて張設される研磨布P17(長さL)とを備えている。この揚送機P1は、貯留タンクP19より通路P21を通って流れ出たパチンコ玉Tを、揚送部B1と研磨布P17の間に挟んでこすり上げ、パチンコ玉Tを研磨しながら高さLだけ揚送するものである。揚送・研磨されたパチンコ玉Tは、従動ローラーP13の上の案内通路P23を通り、パチンコ島Sの上の補給タンクP24に放出される。補給タンクP24に入ったパチンコ玉Tは、補給樋P25を流れ落ちて、パチンコ島S内の各パチンコ機P等にセーフ玉として補給される。
【0005】
そして、この玉循環設備においては、補給タンクP24と貯留タンクP19を連通するオーバーフローホースP27が設けられており、補給タンクP24内の余剰なパチンコ玉Tを貯留タンクP19に返却することができる。このオーバーフローホースP27は、パチンコ玉Tの直径の約10倍程度の内径を有する合成樹脂製のホースであり、パチンコ島S内の適所に、取付金具等によって固定されて垂下されている。オーバフローホースP27の上端部27aは、補給タンクP24内に所定高さだけ突出しており、この上端部P27aの開口部P27bよりパチンコ玉TがホースP27内に入る。
【0006】
よって、各パチンコ機P等に充分な量のパチンコ玉Tが補給され、補給タンクP24内のパチンコ玉Tの量が増加して、パチンコ玉Tの高さがホースP27の上端部P27aの高さ程度にまで達すると、余剰なパチンコ玉T(余剰玉)が開口部P27bよりオーバーフローホースP27の中に入り、ホースP27内を落下して貯留タンクP19に返却される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、オーバーフローホースP27を用いて余剰玉を貯留タンクP19に返却しているため、以下の1〜3に述べるような問題点があった。
【0008】
1.パチンコ島S内に、オーバーフローホースP27を設置するために余計なスペースを確保する必要があり、その分、パチンコ機Pや他の機械設備を設置するスペースがなくなるという問題があった。
2.オーバーフローホースP27の取付・設置に伴って多数の装置や部品が必要となる。よって、設備の装置・部品の点数が多くなるので、コスト高を招くとともに、設備の故障発生率が高くなり、メンテナンスが容易でないという問題があった。
【0009】
3.オーバーフローホースP27を用いた場合、パチンコ玉の落下音がうるさいという問題があった。つまり、ホースP27内を落下するパチンコ玉同士がぶつかり合って大きな音を出し、遊技客に良い印象を与えない場合があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされ、オーバーフローホースを用いることなく遊技玉を落下させることができ、設備の省スペース化や簡素化等を図ることのできる遊技玉の揚送機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1の発明は、
所定方向に駆動される無端のベルトと、該ベルトの内、揚送方向に走行する揚送部分に対向して配置される案内部材とを備え、遊技玉を上記揚送部分と上記案内部材の間に挟んで揚送する遊技玉の揚送機において、
上記ベルトの内、下方向に走行する下降部分に対向して配置される落下案内部材を設けることにより、
遊技玉を上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して落下又は移送させることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、上記ベルトの内、揚送方向に走行する揚送部分に対向して上記ベルトの裏面側に配置される裏面側案内部材を備え、
上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を落下又は移送する遊技玉の少なくとも一部を上記ベルトの揚送部分の裏面と上記裏面側案内部材との間に導く下側誘導部材を設けることにより、
上記落下又は移送する遊技玉の少なくとも一部を、上記ベルトの揚送部分の裏面側にて揚送することを特徴とすることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、上記ベルトの揚送部分の裏面側を通って揚送された遊技玉を上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間に導く上側誘導部材を設けることにより、
上記ベルトの裏面側を通って揚送された遊技玉を、上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して落下又は移送させることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか記載の遊技玉の揚送機において、
複数の遊技台が列設された島の上部側に設けられた上部側貯留タンク内の遊技玉の内の余剰の遊技玉を、上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材との間に導く上部側案内通路と、
上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を落下又は移送した遊技玉を、上記島の下部側に設けられた下部側貯留タンクに導く下部側案内通路と、
を設けたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか記載の遊技玉の揚送機において、上記落下案内部材が上記ベルトの下降部分の裏面側に設けられたことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか記載の遊技玉の揚送機において、上記落下案内部材が研磨部材であることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、所定方向に駆動される無端のベルトと、
該ベルトの内、下方向に走行する下降部分に対向して配置される落下案内部材とを備え、
遊技玉を上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して落下又は移送させることを特徴とする。
【0013】
ここで、上記遊技玉としては、代表的なものとしてパチンコ玉が挙げられ、上記遊技機としてはパチンコ機が挙げられるが、本考案は特にこれらに限定されるものではない。また、上記複数の遊技機が列設された島としては、具体的には、例えば複数のパチンコ機が列設されたパチンコ島が挙げられるが、本考案は特にこれに限定されるものではない。
【0014】
上記研磨部材としては、例えば研磨布や玉磨き皮を用いることができる。ここで、研磨布としては、遊技玉の汚れを拭い取って研磨できるものであれば、その材質等に特に限定はなく、例えばポリプロピレン、ポリエステル等よりなる織物(あるいは不織物)等、様々なものを用いることができる。また、玉磨き皮についても、遊技玉に付着した汚れを拭い取ることができるものであれば、各種合成皮革、天然皮革を問わず様々なものを用いることができる。
【0015】
【作用】
請求項1の揚送機においては、無端のベルトの内、揚送方向に走行する揚送部分に対向して配置される案内部材を備えており、この案内部材とベルトの揚送部分との間に遊技玉を挟んで揚送する。そして、特に請求項1の揚送機においては、ベルトの内、下方向に走行する下降部分に対向して配置される落下案内部材を設けており、遊技玉をベルトの下降部分と落下案内部材の間に通して落下又は移送させることができる。
【0016】
従って、請求項1の発明によれば、揚送された遊技玉を所定の場所に落下・移送する必要がある場合、遊技玉をベルトの下降部分と落下案内部材の間に通して落下又は移送させることができる。よって、遊技玉を落下又は移送させるためのホース(例えば余剰な遊技玉を落下又は移送させるオーバーフローホース)や、このホースに付随する装置・部品等を別途設ける必要がなくなるので、設備の簡素化、省スペース化を達成できる。また、遊技玉を幅広のベルトに沿わせて落下又は移送させることにより、落下又は移送する遊技玉同士のぶつかり合いが少なくなり、ホースを通して落下又は移送させる場合に比べて、遊技玉の落下音又は移送音が小さくなる。また、落下又は移送する遊技玉に対してベルトがクッションの役割を果たすので、この点においても落下音又は移送音が抑制される。
また、請求項2の発明においては、ベルトの下降部分と落下案内部材の間を落下又は移送する遊技玉の一部が、下側誘導部材によって、ベルトの揚送部分の裏面と裏面側案内部材との間に導かれる。これにより、ベルトの下降部分に沿って落下又は移送する遊技玉をベルトの揚送部分の裏面側に導き、再び揚送することができる。
また、請求項3の発明においては、請求項2の遊技玉の揚送機において、ベルトの揚送部分の裏面側を通って揚送された遊技玉が、上側誘導部材によって、ベルトの下降部分と落下案内部材の間に導かれる。よって、ベルトの揚送部分の裏面側を通って揚送された遊技玉を、ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して、落下又は移送させることができる。
【0017】
また、請求項4の発明においては、複数の遊技機が列設された島に設けられた上部側貯留タンク内の遊技玉の内の余剰の遊技玉(余剰玉)が、上部側案内通路によって、ベルトの下降部分と上記落下案内部材との間に導びかれる。そして、この下降部分と落下案内部材の間を落下又は移送した余剰玉は、下部案内通路によって、島の下部側に設けられた下部側貯留タンクに導びかれる。
【0018】
従って、請求項4の発明においても、余剰玉を上部側貯留タンクから下部側貯留タンクに落下又は移送させるためのオーバーフローホース等を設ける必要がなくなる。また、遊技玉をベルトに沿わせて落下又は移送させることにより、遊技玉の落下音又は移送音が小さくなる。
【0019】
また、請求項5の発明では、上記落下案内部材を、ベルトの下降部分の裏面側に設けているので、玉磨き機がコンパクトになり、しかも落下音又は移送音の消音効果が一層高くなる。
また、請求項6の発明では、落下案内部材として、例えば研磨布や玉磨き皮のような研磨部材を用いており、遊技玉の落下・移送を行うと同時に、遊技玉の研磨をも行うことができる。
また、請求項7の揚送機では、遊技玉をベルトに沿わせて落下又は移送させる、ため、落下又は移送する遊技玉同士のぶつかり合いが少なくなり、遊技玉の落下音又は移送音が小さくなる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明をパチンコ玉の揚送機に適用した実施例を、図面に基づいて説明する。ここで、図1は実施例のパチンコ玉の揚送機1(以下、単に揚送機1と称する)の全体構成の概略を示す側面図、図2は揚送機1における研磨部材の配置とパチンコ玉の流れを示す側面図、図3は図1におけるA−A断面図である。
【0021】
まず、揚送機1の全体構成の概略を説明する。
図1に示すように、揚送機1は、複数のパチンコ機Pが列設されたパチンコ島Sの内部に設けられており、パチンコ機Pの下側に設置されている貯留タンク3内のパチンコ玉Tを、パチンコ島Sの上に設置された補給タンク5に揚送すると同時に、パチンコ玉Tの研磨を行うものである。
【0022】
即ち、揚送機1は、装置の下部側に設けられて矢印A方向に回転する下部ローラー11と、装置の上部側に設けられた従動ローラー13と、両ローラー11,13の間に張架されたベルトBと、このベルトBの揚送部B1(ベルトBの内、上側に向けて走行する部分)の表面側(外側)に対向して配置される長さLの研磨ガイド部15とを備えており、研磨ガイド部15のベルトB側の面には、案内部材としての研磨布17(図2に1点鎖線で示す)が設けられている。よって、貯留タンク3より送られるパチンコ玉Tを、揚送部B1と研磨布17の間に挟んでこすり上げ、研磨しながら補給タンク5に向けて揚送することができる。なお、以下の説明において、揚送部B1の表面と研磨布17の間の揚送通路(長さL)を、表側揚送路18と称する。
【0023】
尚、本実施例の揚送機1においては、揚送部B1の裏面側(内側)に対向する位置にも、案内部材として、長さが約L/2の玉磨き皮21(図1,2に1点鎖線で示す)が配置されており、この玉磨き皮21と揚送部B1の間にパチンコ玉Tを挟んで揚送および研磨を行うことができる。なお、以下の説明において、揚送部B1の裏面と玉磨き皮21の間の揚送通路(長さ約L/2)を、裏側揚送路22と称する。
【0024】
そして、本実施例の揚送機1においては、ベルトBの下降部B2(ベルトBの内、下側に走行する部分)の裏面側(内側)に、落下案内部材として、長さ約L/2の玉磨き皮23(図1,2に1点鎖線で示す)が設けられており、この玉磨き皮23と下降部B2の間にパチンコ玉Tを通して落下させることができる。なお、以下の説明において、玉磨き皮23と下降部B2の間の通路(長さ約L/2)を落下通路24と称する。
【0025】
更に、補給タンク5内には、タンク内の余剰なパチンコ玉T(余剰玉)を落下させる流入筒25が設けられており、この流入筒25の下部には、余剰玉を落下通路24に導くための案内通路27が設けられている。これにより、余剰玉を、落下通路24を通して落下させて、貯留タンク3に返却することができる。
【0026】
また、本実施例の揚送機1においては、落下通路24の下側に、落下したパチンコ玉Tの一部を裏側揚送路22に導くためのレール部材(下側誘導部材)31が設けられるとともに、裏側揚送路22の上側には、裏側揚送路22を通って揚送・研磨されたパチンコ玉Tを再び落下通路24に導くための誘導筒(上側誘
導部材)33が設けられている。これにより、落下通路24を落下したパチンコ玉Tの一部を裏側揚送路22にて揚送・研磨し、再度落下通路24に導いて貯留タンク3に返却することができる。
【0027】
続いて、上述のような揚送機1の各部構成について詳細に説明する。
まず、ベルトBは、例えば皮や合成樹脂よりなる無端のベルトであり、上述した下部ローラー11および従動ローラー13の間に架けられている。また、このベルトBには、2つのテンションローラー41,43が当接している。パチンコ玉Tの揚送・研磨を行う場合は、下部ローラー11をモータ(図示略)によって矢印A方向に回転させて、ベルトBを駆動・走行させる。
【0028】
なお、下部ローラー11の下側には、貯留タンク3より通路44を流れ落ちて来るパチンコ玉を表側揚送路18に導く湾曲通路45が設けられている。また、従動ローラー13の上には、表側揚送路18を通って揚送・研磨されたパチンコ玉Tを補給タンク5に導く湾曲通路47が設けられている。湾曲通路47を通ったパチンコ玉Tは、補給タンク5内に突出する筒状の玉出口48より放出されて、補給タンク5内に落下する。
【0029】
次に、研磨ガイド部15は、図3に示すように、断面略コの字状の扉51と、扉51の内側に嵌め込まれたガイドレール53と、扉51とガイドレール53の間に設けられた付勢ばね55と、ガイドレール53の表面53a(ベルトB側の面)に設けられた研磨布17とから構成されている。この内、ガイドレール53は、図4(ガイドレール53を示す斜視図)に示すような板状の部材であり、その表面53aには、パチンコ玉Tを揚送方向にガイドするための断面略半円状の溝53bが計7本形成されている。ガイドレール53は、扉51に対して図3の左右方向に所定距離だけ移動可能に(即ち揚送部B1に対して接近または隔離可能に)嵌め込まれており、付勢ばね55によって矢印B方向に常時付勢されている。
【0030】
また、図3に示すように、研磨布17は、ガイドレールの表面53a全体を覆うように設けられており、上述の付勢ばね55によって(ガイドレール53を介して)ベルトBに向けて付勢されている。これにより、パチンコ玉Tは揚送部B1と研磨布17の間に確実に挟まれる。
【0031】
なお、扉51は、外枠部材57,57(ベルトBの両端側に設けられて揚送機1の側部全体を覆う部材)に対して開閉可能に取り付けられており、研磨布17の交換・洗浄等のメンテナンス作業を行う場合は、2点鎖線で示すように、扉51を矢印C方向に開けることができる。また、玉磨きを行う場合、扉51は外枠部材57,57に対して確実に固定され、図3に実線で示す様な位置に保持される。
【0032】
次に、ベルトBの裏面側に配置される玉磨き皮21,23は、帯状の皮材であり、図3に示すように、複数のベアリング61を備えた取付部材63に取り付けられている。なお、この取付部材63は、揚送機1の長手方向(上下方向)に延びる長尺の部材であり、外枠部材57,57に対して着脱可能に固定されている。玉磨き皮21,23の交換、洗浄等のメンテナンス作業を行う場合は、取付部材63を取り外して、揚送機1の外部に取り出すことができる。
【0033】
揚送部B1に対向する玉磨き皮21は、取付部材63の揚送部B1側に左右1枚ずつ、計2枚設けられている。これらの玉磨き皮21は、パチンコ玉2個分よりやや大きい程度の横幅を有し、取付部材63の平面部63a(揚送部B1に並行な面)の上に、緩衝部材であるスポンジ67を介して取り付けられている。また、各玉磨き皮21の左右両端側には、パチンコ玉Tが裏側揚送路22から飛び出すのを防止するためのガイド突部63bが突設されている。よって、このような構成により、揚送部B1の裏面側においては、揚送部B1と玉磨き皮21の間にパチンコ玉Tを挟み、1つの玉磨き皮21につき2列ずつ、計4列のパチンコ玉Tを揚送・研磨することができる。
【0034】
なお、玉磨き皮21の横に設けられているベアリング61は、周知のボールベアリング(あるいはローラーベアリング)であり、揚送部B1の矢印B方向(即ち揚送部B1の裏面側)への所定量以上の変位を規制する規制部材として設けられたものである。このベアリング61は、取付部材63の中央および左右両端に設けられるとともに、図1に2点鎖線で示すように、上下方向に所定の間隔を隔てて複数設けられている。図3に示すように、揚送部B1の裏面と玉磨き皮21の間にパチンコ玉Tが挟まれている状態においては、揚送部B1とベアリング61の間に若干の隙間が空いている。一方、揚送部B1の裏面と玉磨き皮21の間にパチンコ玉Tが無い場合、ベルトBが緩み、揚送部B1が付勢ばね55の付勢力によって矢印B方向に押されるが、ベアリング61が揚送部B1に当接するので、揚送部B1の矢印B方向への移動が規制される。よって、揚送部B1の裏面側にパチンコ玉Tが無い場合であっても、表側揚送路18においては、パチンコ玉Tを揚送部B1と研磨布17の間に確実に挟むことができる。また、この際、揚送部B1に当接するベアリング61が回転するので、ベルトBがスムーズに走行する。
【0035】
なお、ベルトBをスムーズに走行させるためには、規制部材としてベアリング61を用いることが好ましいが、これ以外にも、例えば通常のローラー等のような回動部材を用いることもできる。また、ベルトBを円滑に走行させることができるものであれば、回動しない部材(例えば断面略半円状の突起部材等)を用いることもできる。
【0036】
一方、下降部B2に対向する玉磨き皮23は、取付部材63の下降部B2側に形成された平面部63cに取り付けられている。即ち、下降部B2と並行な平面部63cの左右両端には、パチンコ玉Tが左右に飛び出すのを防止するためのガイド突部63dが突設されており、玉磨き皮23は、このガイド突部63dの根元に形成された取付溝63eに嵌め込まれて取り付けられている。2つのガイド突部63d,63dの間にはパチンコ玉10個分の間隔が空いている。また、下降部B2と玉磨き皮23の間の間隔は、パチンコ玉Tの直径とほぼ同じ(あるいは若干大きい程度)とされている。これにより、下降部B2と玉磨き皮23の間(即ち落下通路24)を通して、計10列のパチンコ玉を落下させることができる。そして、この落下の際、パチンコ玉Tは玉磨き皮23にこすられながら落下するので、パチンコ玉Tの研磨が行われることになる。また、パチンコ玉TはベルトBの下降部B2に沿って落下するので、パチンコ玉の落下音が小さくなる。つまり、パチンコ玉Tは、パチンコ玉約1個分の間隔を隔てた下降部B2と玉磨き皮23の間に挟まれ、横1列になって落下するので、パチンコ玉T同士のぶつかり合いが少なくなり、落下音が小さくなる。また、落下中のパチンコ玉Tに対して、従動ローラー13とテンションローラー43の間に張設されたベルトBの下降部B2がクッションの役割を果たすので、この点においても落下音が小さくなる。
【0037】
尚、本実施例では、パチンコ玉Tのスムーズに落下させるために、下降部B2と玉磨き皮23の間の間隔をほぼパチンコ玉1個分としているが、パチンコ玉Tを下降部B2と玉磨き皮23の間に確実に挟んで研磨の効率を更に高めたい場合は、パチンコ玉が落下可能な範囲で、下降部B2と玉磨き皮23の間隔を更に狭くしてもよい。また、多量のパチンコ玉Tをスムーズに落下させたい場合は、逆に下降部B2と玉磨き皮23の間隔を広くする(例えばパチンコ玉2個分以上)こともできる。
【0038】
次に、補給タンク5内の余剰玉を落下通路24に導くための案内通路27について、図5〜図7に基づいて説明する。ここで、図5は揚送機1の上部側を示す正面図(図1において矢印E方向より見た図)であり、図6(A)は図5におけるB−B断面図であり、図6(B)は案内通路27のパチンコ玉Tの出口を示す正面図であり、図7(A)は図6(A)におけるC−C断面図であり、図7(B)は同D−D断面図である。
【0039】
この案内通路27は、図5に示すように、補給タンク5内に立設された流入筒25の下側に設けられており、図6(A)に示す様に、ベルトB(下降部B2)の表面B2aから裏面B2bに回り込む略U字状の傾斜面27aと、この傾斜面27aの外側周縁に沿って立設された外側壁部27bと、内側周縁に沿って立設された内側壁部27cと、端部に立設された端壁部27dとからなる。傾斜面27aには、パチンコ玉Tが転がり落ちて下降部B2の裏面B2b側まで達するように、連続した下りの傾斜が付されている。また、図6(B)に示すように、内側壁部27cの内、下降部B2の裏面B2bに対向する部分には、ほぼパチンコ玉10個分の横幅Wを有する玉出口27eが切り欠かれて形成されている。よって、図7(A)および(B)に示すように、パチンコ玉Tは傾斜面27aを転がり落ち、玉出口27eより落下して落下通路24に導かれる。
【0040】
ここで、図6(A)および(B)に示すように、玉出口27eの中央部分には、パチンコ玉6個分の横幅を有する小突起27g(高さはパチンコ玉Tの直径よりやや小さい程度である)が設けられており、10列のパチンコ玉Tが落下する落下通路24の内、中央6列の位置にはパチンコ玉Tが落下し難くなっている。つまり、図7(A)に示すように、小突起27gが設けられている部分においては、小突起27gによってパチンコ玉Tの落下が規制されるので、パチンコ玉Tが落下し難い。一方、図7(B)に示すように、玉出口27eの内、小突起27gが設けられていない部分においては、パチンコ玉Tが容易に落下する。よって、小突起27gを設けることにより、落下通路24の左右両側の2列(計4列)の位置に優先的にパチンコ玉Tを落下させることができる。特に、図7(B)に示すように、傾斜面27aを流れて来るパチンコ玉T(即ち余剰玉)が少ない場合は、パチンコ玉Tはすべて左右両側の2列の位置に落下する。ただし、図7(A)に示すように、余剰玉の量がある程度多くなると、パチンコ玉Tが小突起27gを乗り越えるので、落下通路24の中央6列の位置にもパチンコ玉Tが落下するようになる。
【0041】
そして、図1に示すように、落下通路24の下側には、落下通路24を落下する10列のパチンコ玉Tの内の中央の6列の玉を収容する玉受け箱71が設けられており、玉受け箱71に収容されたパチンコ玉Tが、返却用の樋74を流れ落ちて貯留タンク3に返却されるように構成されている。
【0042】
一方、落下通路24を落下する10列のパチンコ玉の内、左右両側の2列は、落下通路24の下側に設けられたレール部材31によって、裏側揚送路22に導かれる。
レール部材31は、図8(レール部材31を示す側面図)に示すように、側面から見て略円弧状に湾曲した形状を有し、図9(レール部材31を示す正面図:図8において矢印F方向から見た図)に示すように、ベルトBの左右両端側に1本ずつ(計2本)配置・固定されている。このレール部材31には、パチンコ玉Tの大きさに適合した断面略半円形の溝31aが2本形成されている。また、レール部材31の上端部31bは、落下通路24を落下する10列のパチンコ玉Tの内、左右両側の2列に対応した位置にある。よって、左右両側の2列を落下するパチンコ玉Tは、レール部材31の溝31aに入り、この溝31aに沿って転がり落ちる。そして、図9より明らかなように、レール部材31は、その下端部31cがベルトBの内側に向かうように湾曲しており、図8に示すように、下端部31cは裏側揚送路22の真下に位置している。よって、レール部材31を転がり落ちたパチンコ玉Tは、揚送部B1と玉磨き皮21の下端部21aの間に導かれ、揚送部B1と玉磨き皮21の間に挟まれて揚送・研磨される。
【0043】
そして、このように裏側揚送路22にて揚送・研磨されたパチンコ玉Tは、裏側揚送路22の上側に設けられた誘導筒33(図1参照)によって、再び落下通路24に導かれる。
この誘導筒33は、図10(A)(誘導筒33の一部を破断して示す側面図),図10(B)(同底面図)に示すように、側面から見て略円弧状に湾曲した筒状体である。揚送されたパチンコ玉Tは、裏側揚送路22に対向する略ロの字形の開口部(玉入口)33bに入り、誘導筒33の内部通路33dを通過する。図10(B)に示すように、開口部33bは、裏側揚送路22にて揚送された計4列のパチンコ玉Tを受け入れるのに十分な横幅を有している。そして、内部通路33dを通過したパチンコ玉Tは、玉磨き皮23の真上に位置する開口部(玉出口)33cより飛び出し、ベルトBの下降部B2と玉磨き皮23の間に落下する。ここで、図10(C)(誘導筒33の開口部33cを示す正面図)より明らかなように、開口部33cは、略ロの字形であり、パチンコ玉6個分の横幅を有している。よって、開口部33cより飛び出したパチンコ玉Tは、落下通路24の中央6列の位置に導かれることになる。
【0044】
続いて、上述のような揚送機1の動作を、パチンコ島Sにおけるパチンコ玉Tの流れを参照しながら説明する。
図1に示すように、貯留タンク3より通路44を通って流れ出たパチンコ玉Tは、下部ローラー11の下側の湾曲通路45を通り、研磨ガイド部15の研磨布17と揚送部B1の間に導かれる。そして、このパチンコ玉Tは、研磨布17とベルトBの揚送部B1の間に挟まれてこすり上げられ、表側揚送路18にて距離Lだけ揚送・研磨される。なお、表側揚送路18においては、パチンコ玉Tがガイドレール53の7本の溝53bに沿って揚送されるので、計7列のパチンコ玉Tが揚送・研磨されることになる。そして、このように揚送・研磨された7列のパチンコ玉Tは、湾曲通路47の中を通り、玉出口48より補給タンク5内に排出される。このようにして、揚送機1の動作中は、表側揚送路18を通して常に一定量のパチンコ玉Tを揚送・研磨し、補給タンク5に供給することができる。
【0045】
なお、補給タンク5に揚送されたパチンコ玉Tは、タンク5内の傾斜した補給樋73を流れ落ち、補給タンク5の両側部に穿設された補給玉出口75(図1および図5参照)より流出する。流出したパチンコ玉Tは、樋81を流れ落ちて、パチンコ島S内のパチンコ機Pや玉貸機(図示略)等に補給される。
【0046】
一方、各パチンコ機P等に充分な量のパチンコ玉Tが補給され、補給玉出口75より流出するパチンコ玉Tの量が少なくなると、図11に示すように、補給タンク5内のパチンコ玉Tの量が増加し、パチンコ玉Tの高さが流入筒25の高さ程度にまで達する。すると、余剰なパチンコ玉T(余剰玉)が流入筒25を通って落下するようになる。この余剰玉は、案内通路27の傾斜面27aの上に落下して転がり落ち、揚送機1の落下通路24に導かれて落下する。なお、上述のように、落下通路24においては最大10列分のパチンコ玉Tが落下する。
【0047】
そして、図1に示すように、落下通路24を落下する10列のパチンコ玉の内、中央6列の位置を落下するパチンコ玉Tは、そのまま落下通路24の下側の玉受け箱71に落下・収容され、返却用の樋74を流れ落ちて貯留タンク3に返却される。なお、貯留タンク3には、このように返却される余剰玉の他に、遊技客によってパチンコ機Pに打ち込まれた玉(アウト打ち込み玉)等が、パチンコ機Pの下部に設けられた集玉樋77によって集められて返却される。
【0048】
一方、落下通路24の左右両側2列(計4列)を落下するパチンコ玉Tは、レール部材31によって裏側揚送路22に導かれる。そして、玉磨き皮21と揚送部B1の裏面側の間に挟まれてこすり上げられ、距離約L/2だけ揚送・研磨される。そして、裏側揚送路22を通過した4列のパチンコ玉は、すべて誘導筒33を通り、落下通路24の中央6列の位置に導かれて落下する。よって、これらのパチンコ玉Tは、レール部材31によって裏側揚送路に22に導かれることなく、そのまま玉受け箱71に落下し、貯留タンク3に返却される。つまり、落下通路24の左右両側2列を落下したパチンコ玉Tは、必ず一度は裏側揚送路22に導かれて揚送・研磨されるが、何度も繰り返して裏側揚送路22に導かれることはない。
【0049】
なお、本実施例においては、案内通路27の玉出口27eに小突起27g(図6参照)を設けているので、落下通路24の左右両側の2列の位置にパチンコ玉Tを優先的に導くことができる。よって、余剰玉の量が少ない場合であっても、常に余剰玉を裏側揚送路22に導いて揚送・研磨を行うことができ、研磨の効率を向上させることができる。
【0050】
ここで、図2に基づいて、以上のようなパチンコ玉Tの流れをまとめて説明する。
白抜きの矢印(揚送)で示すように、貯留タンク3からのパチンコ玉Tは、表側揚送路18を通って計7列揚送・研磨される。一方、黒塗の矢印(落下)で示すように、補給タンク5からの余剰玉は、落下通路24を通って計10列落下する。そして、落下する10列のパチンコ玉の内、4列分は、揚送部B1の裏面側の裏側揚送路22に導かれて揚送・研磨される。一方、残りの6列分は、そのまま落下して貯留タンク3に返却される。また、裏側揚送路22を通過したパチンコ玉Tは、再び落下通路24に導かれて落下し、貯留タンク3に返却される。
【0051】
以上詳述したように、本実施例の揚送機1においては、ベルトBの下降部B2の裏面側に落下案内部材としての玉磨き皮23を対向・配置しているので、以下の▲1▼〜▲3▼に述べるような顕著な効果がある。
▲1▼パチンコ島S内に従来のようなオーバーフローホース(補給タンク5の余剰玉を貯留タンク3に返却するためのホース)を設ける必要がなくなり、パチンコ島Sの設備の簡素化、省スペース化を達成できるという効果がある。
【0052】
つまり、本実施例においては、補給タンク5内の余剰なパチンコ玉T(余剰玉)を、下降部B2と玉磨き皮23の間(落下通路24)を通して落下させ、貯留タンク3に返却することができる。これにより、パチンコ島S内に従来のようなオーバーフローホースを設置する必要がなくなるので、パチンコ島Sの設備の部品数の低減を図ることができる。また、従来オーバーフローホースが設けられていた場所に、他の機器を設置することができるようになる。
【0053】
▲2▼補給タンク5内の余剰玉を落下させる際の落下音を小さくすることができるという効果がある。
つまり、本実施例においては、余剰玉をベルトB(下降部B2)に沿わせて落下させているので、余剰玉の落下音を小さくすることができる。
【0054】
なお、本実施例においては、落下案内部材としての玉磨き皮23を下降部B2の裏面側に設けている。よって、玉磨き皮23を下降部B2の表側に設ける場合に比べて、装置がコンパクトになり、消音効果も高くなる。
▲3▼落下案内部材として玉磨き皮23を用いているので、余剰玉の落下・移送と同時に玉磨きを行うことができ、玉磨きの効率が高まるという効果がある。
【0055】
尚、本実施例においては、ベルトBの揚送部B1の表面側に研磨布17を対向・配置するとともに、同じ揚送部B1の裏側にも玉磨き皮を配置し、揚送部の表裏両面にてパチンコ玉を揚送・研磨しているので、玉磨きの効率が向上し、装置の高さを低くして装置の小型化を達成できるという効果もある。
【0056】
以上実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様で実施し得る。
例えば、上記実施例においては、落下案内部材(玉磨き皮23)を下降部B2の裏面側に設けているが、場合によっては、落下案内部材を下降部B2の表面側に設けたり、あるいは表裏両面側に設けてもよい。
【0057】
また、上記実施例においては、落下案内部材として、研磨部材である玉磨き皮23を用いているが、研磨布等の他の研磨部材を用いることもできる。また、場合によっては、落下案内部材として研磨部材以外の部材を用いることもできる。例えば、下降部B2に対して所定の間隔を隔てて合成樹脂製の板や金属板等を配設してもよい。より具体的には、上記実施例において、取付部材63より玉磨き皮23を取り外し、平面部63cと下降部B2の間にパチンコ玉Tを通して落下させることもできる。
【0058】
また、上記実施例においては、ベルトBの揚送部B1に対向して配置される案内部材として、研磨布17および玉磨き皮21(即ち研磨部材)が用いられているが、これらの案内部材は、必ずしも研磨部材である必要はない。即ち、本発明の揚送機は、玉磨き機を兼ねないものであってもよい。
【0059】
更に、上記実施例においては、表側揚送路18にて7列、裏側揚送路22にて4列のパチンコ玉Tを揚送し、落下通路24にて10列のパチンコ玉Tを落下させているが、これらの列数には特に限定はなく、状況に応じて適宜変更することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の揚送機によれば、所定方向に駆動されるベルトの内、下方向に走行する下降部分に対向して落下案内部材を配置している。よって、必要に応じて遊技玉を所定の場所に落下又は移送させる場合、遊技玉をベルトの下降部分と落下案内部材の間に通して落下又は移送させることができる。従って、従来のように、遊技玉を落下又は移送させるためのホース(例えばオーバーフローホース)や、これに付随する装置・部品を設ける必要が無くなるので、設備の簡素化、省スペース化を図ることができるという効果がある。また、遊技玉をベルトに沿わせて落下又は移送させるので、落下音又は移送音を小さくすることができるという効果がある。
請求項2の場合、ベルトの下降部分と落下案内部材の間を落下する遊技玉の少なくとも一部が、下側誘導部材によって、ベルトの揚送部分の裏面と裏面側案内部材との間に導かれる。これにより、ベルトの下降部分に沿って落下又は移送する遊技玉をベルトの揚送部分の裏面側に導き、再び揚送することができる。
請求項3の場合、請求項2の遊技玉の揚送機において、ベルトの揚送部分の裏面側を通って揚送された遊技玉が、上側誘導部材によって、ベルトの下降部分と落下案内部材の間に導かれる。よって、ベルトの揚送部分の裏面側を通って揚送された遊技玉を、ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して、所定の場所まで落下又は移送させることができる。
【0061】
請求項4の場合、上部側案内通路および下部側案内通路を設けることにより、島の上部側貯留タンク内の余剰の遊技玉を、ベルトの下降部分と落下案内部材との間に導びて落下又は移送させ、島の下部側貯留タンクに返却することができる。よって、遊技玉を上部側貯留タンクから下部側貯留タンクに落下又は移送させるためのオーバーフローホース等を設ける必要がなくなるので、請求項1と同様に、島設備の構成の簡素化、省スペース化を達成できるという効果がある。また、遊技玉の落下音又は移送音を小さくできるという効果がある。
【0062】
更に、請求項5の発明においては、落下案内部材をベルトの下降部分の裏面側に設けることにより、玉磨き機がコンパクトになり、しかも落下音又は移送音の消音効果が一層高くなるという効果がある。
また、請求項6の発明においては、落下案内部材として研磨部材を用いているので、遊技玉の落下・移送と同時に玉磨きを行うことができ、一層玉磨きの効率が高まるという効果がある。
また、請求項7の揚送機では、遊技玉をベルトに沿わせて落下又は移送させるため、落下又は移送する遊技玉同士のぶつかり合いが少なくなり、遊技玉の落下音又は移送音が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の揚送機の全体構成の概略を示す側面図である。
【図2】実施例の揚送機における研磨部材の配置とパチンコ玉の流れを示す側面図である。
【図3】図1におけるA−A断面図である。
【図4】ガイドレールを示す斜視図である。
【図5】揚送機の上部側を示す正面図である。
【図6】案内通路を示す説明図であり、(A)は図5におけるB−B断面図、(B)は案内通路の玉出口を示す正面図である。
【図7】案内通路の構成を示す説明図であり、(A)は図6(B)におけるC−C断面図、(B)は同D−D断面図である。
【図8】レール部材を示す側面図である。
【図9】レール部材を示す正面図である。
【図10】誘導筒の構成を示す説明図であり、(A)は誘導筒の一部を破断して示す正面図、(B)は誘導筒の底面図、(C)誘導筒の開口部(玉出口)を示す正面図である。
【図11】実施例の揚送機の動作を説明する説明図である。
【図12】従来技術の揚送機を示す側面図である。
【符号の説明】
1…揚送機 3…貯留タンク
5…補給タンク 15…研磨ガイド部
17…研磨布 18…表側揚送路
21,23…玉磨き皮 22…裏側揚送路
24…落下通路 25…流入筒
27…案内通路 31…レール部材
33…誘導筒 53…ガイドレール
61…ベアリング 63…取付部材
71…玉受け箱 73…補給樋
74…樋
Claims (7)
- 所定方向に駆動される無端のベルトと、該ベルトの内、揚送方向に走行する揚送部分に対向して配置される案内部材とを備え、遊技玉を上記揚送部分と上記案内部材の間に挟んで揚送する遊技玉の揚送機において、
上記ベルトの内、下方向に走行する下降部分に対向して配置される落下案内部材を設けることにより、
遊技玉を上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して落下又は移送させることを特徴とする遊技玉の揚送機。 - 上記ベルトの内、揚送方向に走行する揚送部分に対向して上記ベルトの裏面側に配置される裏面側案内部材を備え、
上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を落下又は移送する遊技玉の少なくとも一部を上記ベルトの揚送部分の裏面と上記裏面側案内部材との間に導く下側誘導部材を設けることにより、
上記落下又は移送する遊技玉の少なくとも一部を、上記ベルトの揚送部分の裏面側にて揚送することを特徴とする請求項1に記載の遊技玉の揚送機。 - 上記ベルトの揚送部分の裏面側を通って揚送された遊技玉を上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間に導く上側誘導部材を設けることにより、
上記ベルトの裏面側を通って揚送された遊技玉を、上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して落下又は移送させることを特徴とする請求項2に記載の遊技玉の揚送機。 - 複数の遊技台が列設された島の上部側に設けられた上部側貯留タンク内の遊技玉の内の余剰の遊技玉を、上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材との間に導く上部側案内通路と、
上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を落下又は移送した遊技玉を、上記島の下部側に設けられた下部側貯留タンクに導く下部側案内通路と、
を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の遊技玉の揚送機。 - 上記落下案内部材が上記ベルトの下降部分の裏面側に設けられ たことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の遊技玉の揚送機。
- 上記落下案内部材が研磨部材であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の遊技玉の揚送機。
- 所定方向に駆動される無端のベルトと、
該ベルトの内、下方向に走行する下降部分に対向して配置される落下案内部材とを備え、
遊技玉を上記ベルトの下降部分と上記落下案内部材の間を通して落下又は移送させることを特徴とする遊技玉の揚送機。
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