JP3616701B2 - 搬送車の搬送指令装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーションが複数設置された所定の経路上を一方向に走行し,荷物の積み込み場所と積み降ろし場所を指示する搬送要求に従って指示されたステーション間で荷物の搬送を行う搬送車の搬送指令装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無人搬送車等を所定の経路に従って走行させ,所望のステーション間で荷物の搬送を行う荷物搬送システムにおいては,該システムの評価上最も重要な項目である搬送効率を高水準に維持するため,荷物の積み込み場所と積み降ろし場所を指示する搬送要求に基づいて最適な搬送車に搬送指令の割りつけを行うための搬送指令装置が重要となる。このような搬送指令装置として,従来は例えば以下のようなものが用いられていた。
図5に示す搬送指令装置A1では,コントローラ(制御手段)13と走行経路12上を走行する複数の搬送車10,10,…との間で中央集中管理方式による無線通信が行われる。上記無線通信方法としては,例えばポーリング方式が用いられる。該ポーリング方式では,コントローラ13から各搬送車10,10,…に対して,順次呼び掛け(ポーリング)が行われる。即ち,コントローラ13は,まず一台の搬送車10にポーリングをかけ,その応答を待つ。ポーリングを受けた搬送車10はコントローラ13に対して自分の現在位置と搬送状態(搬送作業中か否か)を応答する。応答を受けたコントローラ13は次の搬送車10に対して同様の処理を行い,これを全搬送車10,10,…に対して順次行う。全ての搬送車10との通信が終了すると,コントローラ13は,搬送要求の内容,各搬送車10から受け取った上記現在位置及び搬送状態の情報等に基づいて,最適な搬送車10を選択し,該選択された搬送車10に対して搬送指令(荷物の積み込みを行うステーション11とそこまでの走行経路等)を送信する。
また,図6に示す搬送指令装置A2では,コントローラ13と搬送車10との間の通信が,走行経路12上に設置されたトラッキングポイント14を介して行われる。上記トラッキングポイント14は,走行経路12上の任意の位置に適当な間隔をおいて複数設置され,それぞれコントローラ13と接続される。搬送車10は,上記トラッキングポイント14を通過する際,現在の搬送状態(搬送作業中か否か)を該トラッキングポイント14を介して上記コントローラ13に送信する。コントローラ13では,各トラッキングポイント14から送られてくる情報が順次記憶,更新され,全搬送車10の現在位置と搬送状態が常に把握される。そして搬送要求があれば,コントローラ13はその時点で最適な搬送車10を選択し,該選択された搬送車10に対して上記トラッキングポイント14を介して搬送指令(荷物の積み込みを行うステーション11とそこまでの走行経路等)を送信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが,上記従来の搬送指令装置A1,A2では,それぞれ次のような問題点があった。
上記搬送指令装置A1では,コントローラ13は全搬送車10,10,…に対して常に無線通信を行わなければならない。従って,搬送車10の台数が増加するとそれに伴ってコントローラ13の通信回数も増加し,通信に要する時間が長くなって迅速な制御が行えなくなり,最終的には制御が間に合わなくなる事態も予想される。
また,上記コントローラ13は,全搬送車10,10,…の現在位置と搬送状態,走行経路の配置,搬送要求の内容等の様々な条件を考慮して最適な搬送車を選択し,行き先となるステーション13までの走行経路等を含む搬送指令を送信しなければならないなど,その制御動作は非常に複雑であるため,搬送車の数や走行経路の変更などに伴う保守作業が非常に困難となる。
【0004】
更に,各搬送車毎に無線通信装置が必要となるため,コスト高になるという問題点もあった。
また,上記搬送指令装置A2では,各搬送車10はトラッキングポイント14を通過する際,コントローラ13との間で,現在の搬送状態の送信,及び荷物の積み込みを行うステーション11とそこまでの走行経路等の情報よりなる搬送指令の受信を行う必要がある。ところが,特に上記搬送指令は,積み込みを行うステーション11までの走行経路の情報等の複雑なデータを含んでいるため情報量が多く,これらの情報を確実に送受信するため,搬送車10は各トラッキングポイント14を通過する際に減速する必要が生じるが,これが全体の搬送効率を低下させる原因となっていた。
また,上記搬送指令装置A1と同様,上記コントローラ13は,全搬送車10,10,…の現在位置と搬送状態,走行経路の配置,搬送要求の内容等の様々な条件を考慮して最適な搬送車を選択し,行き先となるステーション13までの走行経路等を含む搬送指令を送信しなければならないなど,その制御動作は非常に複雑であるため,搬送車の数や走行経路の変更などに伴う保守作業が非常に困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,搬送車と制御手段との間での通信時間を短くして制御の遅れや搬送車の減速による搬送効率の低下を回避でき,制御手段による制御動作を簡略化して保守作業を容易化でき,且つ低コストで構築可能な搬送車の搬送指令装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーションが複数設置された所定の経路上を一方向に走行し,荷物の積み込み場所と積み降ろし場所を指示する搬送要求に従って指示されたステーション間で荷物の搬送を行う搬送車の搬送指令装置において,上記経路上の上記各ステーションの手前所定距離の位置にそれぞれ設置され,上記搬送要求に基づくON又はOFF信号のみよりなる搬送指令信号を送信する指令送信手段と,上記搬送車に設置され,上記指令送信手段からの上記搬送指令信号を受信し,搬送の可否に関するON又はOFF信号のみよりなる返答信号を送信する受・送信手段と,上記指令送信手段とその後方の上記ステーションとの間にそれぞれ設置され,上記受・送信手段からの返答信号を受信する返答受信手段と,上記搬送車に設置され,上記受・送信手段が搬送可の返答信号を送出した後,予め定められた所定の手順に従って上記搬送車を上記指令送信手段から所定距離の位置にある所定のステーションで停止させる搬送車停止手段と,上記指令送信手段,及び上記返答受信手段に接続され,上記搬送要求に基づいて,荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーション手前の上記指令送信手段に対して上記搬送指令信号の送信を指示し,上記返答受信手段によって受信された上記搬送可否の返答信号に基づいて上記指令送信手段に対して上記搬送指令信号の送信の継続若しくは停止の指示を行う制御手段とを具備してなることを特徴とする搬送車の搬送指令装置として構成されている。
また,例えば上記ステーションが分岐経路上に設置されている場合には,少なくとも上記指令送信手段を上記分岐経路への分岐部手前に設置する構成をとることもできる。
また,上記指令送信手段及び上記返答受信手段と上記受・送信手段との間の信号の送受信は,例えば光通信により行うことができる。
【0006】
【作用】
本発明に係る搬送車の搬送指令装置では,搬送車は搬送指令の有無に関係なく走行経路上を常時一方向に走行する。荷物の搬送要求を受けると,制御手段から荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーションの手前の指令送信手段に対して,搬送要求「有」に対応する搬送指令信号「ON」の送信が指示され,上記指令送信手段から「ON」信号が送出される。走行経路上を走行中の搬送車では,各指令送信手段を通過する際,受・送信手段によって上記指令送信手段から送信されているON/OFF信号が受信される。上記指令送信手段から受信した信号が「OFF」信号の場合には,搬送車は特別な動作をすることなく走行を続け,すぐ後方の返答受信手段及びステーションは素通りされる。上記指令送信手段から受信した信号が「ON」信号の場合には,搬送車は現在の搬送状態を判断し,現在搬送作業中であれば,すぐ後方の返答受信手段を通過する際に該返答受信手段に対して搬送「不可」に対応する返答信号「OFF」が送信され,現在搬送作業中でなければ搬送「可」に対応する返答信号「ON」が送信される。上記返答受信手段によって受信された返答信号が「ON」であれば,上記制御手段によって,搬送指令信号「ON」の送信指示を行っていた上記指令送信手段に対して,その搬送指令信号「ON」の送信の停止が指示される。上記返答受信手段に対して返答信号「OFF」を送信した搬送車では,そのまま現在の搬送作業が遂行されるが,上記返答受信手段に対して返答信号「ON」を送信した搬送車では,搬送車停止手段によって制御され,すぐ後方のステーションに停止させられ,荷物の積み込み若しくは積み降ろしが行われる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して,本発明の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る搬送車の搬送指令装置A3の概略構成を示す模式図,図2は上記搬送指令装置A3を適用した走行経路モデルM1の概略構成を示す模式図,図3は上記走行経路モデルM1における上記搬送指令装置A3の搬送指令動作の説明図,図4は走行経路モデルM2における上記搬送指令装置A3の搬送指令動作の説明図である。
本実施の形態に係る搬送指令装置A3は,図1に示す如く構成されている。
搬送車10が矢印Y1方向に走行する走行経路12上には,荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーション11が複数設置されている。また,上記各ステーション11の手前所定距離の位置には,搬送指令信号に相当するON/OFF信号の送信を行う指令送信部2(指令送信手段に相当)が設置されており,更に該指令送信部2とステーション11との間には,返答信号に相当するON/OFF信号の受信を行う返答受信部3(返答受信手段に相当)が設置されている。即ち,一つのステーション11に対して,その手前の所定位置に一組の指令送信部2,返答受信部3が設置されている。また,上記指令送信部2及び上記返答受信部3は,全てコントローラ1(制御手段に相当)に接続されている。また,上記搬送車10には,上記指令送信部2より送信されたON/OFF信号を受信し,上記返答受信部3に対してON/OFF信号を送信する送受信部4(受・送信手段に相当),及び図示しない走行制御部(搬送車停止手段に相当)が設置され,互いに接続されている。上記走行制御部は,搬送指令を受けた後の搬送車10の動作等を規定した制御プログラムに基づいて,上記搬送車10の走行制御を行う。なお,上記指令送信部2と上記送受信部4,及び上記送受信部4と上記返答受信部3との間の送受信は,光通信等によって行われる。
【0008】
以上のような概略構成を有する搬送指令装置A3による搬送車10への搬送指令動作について説明する。
搬送車10は,搬送指令の有無に関係なく,走行経路12上を常時一方向(矢印Y1方向)に走行する。上記コントローラ1は,「荷物をaステーション(積み込み位置)からbステーション(積み降ろし位置)まで搬送せよ」という搬送要求を受けると,上記「aステーション」に該当するステーション11の手前の指令送信部2に対して,搬送要求「有」に対応する搬送指令信号「ON」の送信を指示する。指令送信部2は,上記コントローラ1からの指示がない間は,搬送要求「無」に対応する搬送指令信号「OFF」を連続的に送信しているが,上記コントローラ1からの搬送指令信号「ON」の送信指示を受けた指令送信部2では,「OFF」信号を「ON」信号に切り換えて連続的に送信する。
走行経路12上を走行中の搬送車10は,各指令送信部2を通過する際,上記送受信部4によって上記指令送信部2から送信されているON/OFF信号を受信する。上記指令送信部2から受信した信号が「OFF」信号の場合には,搬送車10は特別な動作をすることなく走行を続け,すぐ後方の返答受信部3,及びステーション11を素通りする。上記指令送信部2から受信した信号が「ON」信号の場合には,搬送車10は現在の搬送状態(搬送作業中,即ち荷物を積んでいるか否か)を判断し,現在搬送作業中であれば,すぐ後方の返答受信部3を通過する際に該返答受信部3に対して搬送「不可」に対応する返答信号「OFF」を送信し,現在搬送作業中でなければ搬送「可」に対応する返答信号「ON」を送信する。上記返答受信部3に対して返答信号「OFF」を送信した搬送車10は,そのまま現在の搬送作業を遂行する。上記返答受信部3に対して返答信号「ON」を送信した搬送車10は,上記走行制御部(不図示)によって制御され,すぐ後方のステーション11に停止し,荷物を積み込んだ後,上記「bステーション」に該当するステーション11に向かう。ここで,上記bステーションとそこまでの走行経路についての情報は,上記荷物の積み込み時に教示する等,通信時間の制約を受けない方法で搬送車10に対して指示される。
また,上記コントローラ1は,上記返答受信部3によって受信された返答信号が「ON」であれば,搬送指令信号「ON」の送信指示を行っていた上記指令送信部2に対して,搬送要求「無」に対応する搬送指令信号「OFF」の送信を指示する。
【0009】
以上のように,コントローラ1は,搬送要求を受けると,積み込みをおこなうべきステーション11の手前の指令送信部2に「ON」信号の送信を指示し,搬送可能な搬送車10から返答受信部3を介して「ON」信号が送られてくるのを待つという極めて簡単な制御動作を行えばよく,また,搬送指令を受けた搬送車10が向かうべきステーション11は,その搬送指令を受けた直後のステーション11であるため,向かうべきステーション11までの走行経路を指示する必要もない。また,搬送車10とコントローラ1間で受け渡される情報は単純なON/OFF信号のみであるため,搬送車10は減速することなく,瞬時に情報の受け渡しを行うことができ,また,高価な無線装置を搭載する必要もない。
尚,上記あるステーション直前の指令送信部2と,その直後の返答受信部3との間の距離を搬送車10の走行方向長さより短くしておくことにより,2台の搬送車10がつながって走行して来た場合でも,それぞれの搬送車に正確に情報を伝達することができる。
以下,図2に示す簡単な環状走行経路モデルM1を用いて,搬送指令装置A3による搬送指令動作の一例を具体的に説明する。
図2に示すように,矢印Y2方向に走行可能な環状の走行経路12上には,6箇所のステーション11−1,11−2,…,11−6が設置されている。上記各ステーションの手前所定距離の位置には,それぞれ指令送信部2−1,2−2,…,2−6が設置され,更に上記各指令送信部と上記各ステーションとの間には,それぞれ返答受信部3−1,3−2,…,3−6が設置されている。また,上記走行経路12上には,3台の搬送車10a,10b,10cが走行している。
【0010】
以上のような走行経路モデルM1において,「荷物をステーション11−1からステーション11−5まで搬送せよ」という搬送要求があった場合の搬送指令動作を,図3を用いて説明する。同図中,搬送要求における荷物積み込みステーションを「↑」,荷物積み降ろしステーションを「↓」,各指令送信部2−1,2−2,…,2−6において送信されている搬送指令信号を「有」又は「無」,返答受信部3−1,3−2,…,3−6において受信した返答信号を「可」又は「不可」でそれぞれ表示する。
まず,上記搬送要求を受けたコントローラ1(図2及び図3には不図示)によって,荷物積み込みステーションであるステーション11−1の手前の指令送信部2−1に対して搬送指令信号「有」の送信が指示され,指令送信部2−1では,連続的に送出されていた搬送指令信号「無」が「有」に切り換えられる(図3(a))。他の指令送信部2−2,…,2−6では,引き続き搬送指令信号「無」が送出される。走行経路12上を常時走行している搬送車10a,10b,10cのうち,まず搬送車10aが上記指令送信部2−1上を通過する(図3(b))。この時,上記搬送車10aでは,送受信部4によって上記搬送指令信号「有」が受信される。現在搬送作業を行っていない搬送車10aは,続いて通過する返答受信部3−1に対して,搬送「可」の返答信号を送信する(図3(c))。仮に,上記搬送車10aが搬送作業中であった場合とすると,該搬送車10aは返答受信部3−1に対して搬送「不可」の返答信号を送信して現在の搬送作業を遂行し,次に上記指令送信部2−1上に到達する搬送車10cに対して以上の動作が繰り返される。
返答受信部3−1によって受信された搬送車10aからの搬送「可」の返答信号は,コントローラ1に送られる。コントローラ1では,この搬送「可」の返答信号によって,搬送車10aが上記搬送要求に対する搬送指令を受諾したことを認識し,指令送信部2−1に対して搬送指令信号「無」の送信が指示される。これによって,指令送信部2−1では連続的に送出されていた搬送指令信号「有」が「無」に切り換えられる(図3(d))。
上記搬送車10aは,返答受信部3−1に対して搬送「可」の返答信号を送信した後,走行制御部(不図示)によって制御され,すぐ後方のステーション11−1に停止し,荷物を積み込んだ後,荷物積み降ろしステーションであるステーション11−5に向かう(図3(e))。
【0011】
以上説明したように,本実施の形態に係る搬送指令装置A3では,搬送車10とコントローラ1間で受け渡される情報は単純なON/OFF信号のみであるため,搬送車10は減速することなく瞬時に情報の受け渡しを行うことができ,搬送車の減速によって搬送効率が低下することはない。
また,コントローラ1は,搬送要求を受けると,積み込みをおこなうべきステーション11の手前の指令送信部2に「ON」信号の送信を指示し,搬送可能な搬送車10から返答受信部3を介して「ON」信号が送られてくるのを待てばよく,また,搬送指令を受けた搬送車10が向かうべきステーション11は,その搬送指令を受けた直後のステーション11であるため,向かうべきステーション11までの走行経路を指示する必要もなく,その制御動作は極めて簡単なものとなる。従って,搬送車の数や走行経路の変更などに伴う保守作業が非常に容易となると共に,制御動作の遅れによって搬送効率が低下することもない。
更に,各搬送車10とコントローラ1に高価な無線装置を搭載する必要がなく,またコントローラ1は上述のように簡単な制御が行えるものであればよいため,コストを低く抑えることができる。
【0012】
【実施例】
上記実施の形態に係る搬送指令装置A3は,各ステーション11の手前にそれぞれ指令送信部2と返答受信部3を設置し,搬送車10を全走行経路上にムラなく走行させることによって,分岐,合流を含む複雑な走行経路12に対しても容易に適用可能である。
また,上記搬送指令装置A3は,ステーション11が分岐経路上に設置され,搬送車10は通常本線経路上を走行するような場合にも有効である。このような場合の一例を図4を用いて説明する。
図4に示す走行経路モデルM2では,走行経路12が本線経路12aと分岐経路12bに分岐しており,上記分岐経路12b上にステーション11が設置されている。上記本線経路12aと分岐経路12bとの分岐点Sの手前所定距離の位置には指令送信部2が設置され,更に上記指令送信部2と上記分岐部Sとの間には返答受信部3が設置されている。また,搬送車10は,通常は上記本線経路12a上を矢印Y3方向に走行している。
【0013】
以上のような走行経路モデルM2において,図中のステーション11を積み込みステーションとする搬送要求があった場合,まず,上記搬送要求を受けたコントローラ1(図4には不図示)によって,上記ステーション11の手前の指令送信部2に対して搬送指令信号「有」の送信が指示され,指令送信部2では,連続的に送出されていた搬送指令信号「無」が「有」に切り換えられる(図4(a))。走行経路12(本線経路12a)上を常時走行している搬送車10は,上記指令送信部2上を通過する際,送受信部4によって上記搬送指令信号「有」を受信する(図4(b))。現在搬送作業を行っていない搬送車10は,続いて通過する返答受信部3に対して,搬送「可」の返答信号を送信する(図4(c))。返答受信部3によって受信された搬送車10からの搬送「可」の返答信号は,コントローラ1に送られ,コントローラ1は指令送信部2に対して搬送指令信号「無」の送信を指示する。これによって,指令送信部2では連続的に送出されていた搬送指令信号「有」が「無」に切り換えられる(図4(d))。上記搬送車10は,返答受信部3に対して搬送「可」の返答信号を送信した後,走行制御部(不図示)によって制御され,分岐点Sから矢印Y4に従って分岐経路12bに入り,ステーション11に停止して荷物を積み込んだ後,荷物積み降ろしステーションに向かう(図4(e))。
なお,上記返答受信部3は,上記分岐部Sと上記ステーション11間の分岐経路12b上に設置してもよい。
以上のように,搬送指令装置A3は,分岐,合流を含む複雑な走行経路12に対しても容易に適用可能である。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明に係る搬送車の搬送指令装置は,荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーションが複数設置された所定の経路上を一方向に走行し,荷物の積み込み場所と積み降ろし場所を指示する搬送要求に従って指示されたステーション間で荷物の搬送を行う搬送車の搬送指令装置において,上記経路上の上記各ステーションの手前所定距離の位置にそれぞれ設置され,上記搬送要求に基づくON又はOFF信号のみよりなる搬送指令信号を送信する指令送信手段と,上記搬送車に設置され,上記指令送信手段からの上記搬送指令信号を受信し,搬送の可否に関するON又はOFF信号のみよりなる返答信号を送信する受・送信手段と,上記指令送信手段とその後方の上記ステーションとの間にそれぞれ設置され,上記受・送信手段からの返答信号を受信する返答受信手段と,上記搬送車に設置され,上記受・送信手段が搬送可の返答信号を送出した後,予め定められた所定の手順に従って上記搬送車を上記指令送信手段から所定距離の位置にある所定のステーションで停止させる搬送車停止手段と,上記指令送信手段,及び上記返答受信手段に接続され,上記搬送要求に基づいて,荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーション手前の上記指令送信手段に対して上記搬送指令信号の送信を指示し,上記返答受信手段によって受信された上記搬送可否の返答信号に基づいて上記指令送信手段に対して上記搬送指令信号の送信の継続若しくは停止の指示を行う制御手段とを具備してなることを特徴とする搬送車の搬送指令装置として構成されているため,搬送車と制御手段との間での通信時間が短いことによって制御の遅れや搬送車の減速による搬送効率の低下を回避でき,制御手段による制御動作が簡略化されて保守作業が容易となり,且つ低コストで構築可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る搬送車の搬送指令装置A3の概略構成を示す模式図。
【図2】上記搬送指令装置A3を適用した走行経路モデルM1の概略構成を示す模式図。
【図3】上記走行経路モデルM1における上記搬送指令装置A3の搬送指令動作の説明図。
【図4】走行経路モデルM2における上記搬送指令装置A3の搬送指令動作の説明図。
【図5】従来の搬送車の搬送指令装置A1の概略構成を示す模式図。
【図6】従来の搬送車の搬送指令装置A2の概略構成を示す模式図。
【符号の説明】
1…コントローラ(制御手段に相当)
2…指令送信部(指令送信手段に相当)
3…返答受信部(返答受信手段に相当)
4…送受信部(受・送信手段に相当)
10…搬送車
11…ステーション
12…走行経路
12a…本線経路
12b…分岐経路
S…分岐部
Claims (3)
- 荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーションが複数設置された所定の経路上を一方向に走行し,荷物の積み込み場所と積み降ろし場所を指示する搬送要求に従って指示されたステーション間で荷物の搬送を行う搬送車の搬送指令装置において,
上記経路上の上記各ステーションの手前所定距離の位置にそれぞれ設置され,上記搬送要求に基づくON又はOFF信号のみよりなる搬送指令信号を送信する指令送信手段と,
上記搬送車に設置され,上記指令送信手段からの上記搬送指令信号を受信し,搬送の可否に関するON又はOFF信号のみよりなる返答信号を送信する受・送信手段と,
上記指令送信手段とその後方の上記ステーションとの間にそれぞれ設置され,上記受・送信手段からの返答信号を受信する返答受信手段と,
上記搬送車に設置され,上記受・送信手段が搬送可の返答信号を送出した後,予め定められた所定の手順に従って上記搬送車を上記指令送信手段から所定距離の位置にある所定のステーションで停止させる搬送車停止手段と,
上記指令送信手段,及び上記返答受信手段に接続され,上記搬送要求に基づいて,荷物の積み込み若しくは積み降ろしを行うステーション手前の上記指令送信手段に対して上記搬送指令信号の送信を指示し,上記返答受信手段によって受信された上記搬送可否の返答信号に基づいて上記指令送信手段に対して上記搬送指令信号の送信の継続若しくは停止の指示を行う制御手段とを具備してなることを特徴とする搬送車の搬送指令装置。 - 上記ステーションが分岐経路上に設置され,
少なくとも上記指令送信手段が上記分岐経路への分岐部手前に設置されてなる請求項1記載の搬送車の搬送指令装置。 - 上記指令送信手段及び上記返答受信手段と上記受・送信手段との間の信号の送受信を光通信により行う請求項1又は2記載の搬送車の搬送指令装置。
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