JP3615231B2 - カメラ用モータ駆動式レンズシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、開き用シャッタ羽根と閉じ用シャッタ羽根を夫々のモータで駆動するようにしたカメラ用モータ駆動式レンズシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、シャッタ羽根の開閉作動はバネの力で行うが、近年カメラの電子制御化が進むにつれ、その作動の一部もしくは全部をモータで行うものが増えてきた。特に大型シャッタにおいてはシャッタ羽根の形状、質量が大きく、高速化をはかることが困難であるが、このモータ駆動式の採用によりそれが可能になってくる。しかし、このような方式を採用すると、他面、モータの小型化と電力消費量の節減が大きな問題となってくる。そのためモータの負荷を出来るだけ小さくし且つ高速時における露光特性を良くするために、開き用シャッタ羽根と閉じ用シャッタ羽根を別個に設け、夫々を別々のモータで駆動するようにしたシャッタが既に本出願人によって提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
モータ駆動式レンズシャッタにおいて高速化をはかるためには、前記のように負荷を出来るだけ小さくすることのほかに、モータへの供給電力量を大きくすることが考えられる。しかし、このことは高速(短い)露光時間の場合はともかく低速(長い)露光時間の場合には電力消費量が大きくなり、場合によってはモータが発熱し焼き付くという問題点を生じさせる。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、開き用シャッタ羽根と閉じ用シャッタ羽根を別個に備え、それらを別々のモータで駆動するようにしたレンズシャッタにおいて、高速露光時間が得られるにもかかわらず、電源の電力消費量が少くて済むようにしたカメラ用のモータ駆動式レンズシャッタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータ駆動式レンズシャッタは、光軸に対して略反対方向へ同時に作動する2枚の羽根からなっており露光時には露光用開口を閉じた位置から開いた位置へ作動する開き用シャッタ羽根と、前記開き用シャッタ羽根の両方の羽根のスロットに嵌合したピンが永久磁石回転子と一体的に設けられていて該回転子は通電方向に対応して往復回転する開き用モータと、光軸に対して略反対方向へ同時に作動する2枚の羽根からなっており露光時には露光用開口を開いた位置から閉じた位置へ作動する閉じ用シャッタ羽根と、前記開き用モータとは光軸を挟んだ位置に配置されており前記閉じ用シャッタ羽根の両方の羽根のスロットに嵌合したピンが永久磁石回転子と一体的に設けられていて該回転子は通電方向に対応して往復回転する閉じ用モータと、露光時間の制御領域を複数の領域に分けておき他の領域の露光時間よりも低速領域の露光時間で撮影する場合には該他の領域の露光時間で撮影する場合よりも小さい電圧又は電流を前記二つのモータに印加する駆動制御回路と、を備えているようにする。
【0006】
【作用】
露光時間の制御領域を高速領域と低速領域に分けていて、高速領域では、モータに対する駆動制御回路からの印加電圧(電流)が高いので、シャッタ羽根は早く作動するが、低速領域の場合は、前記の印加電圧(電流)は低く、シャッタ羽根の作動は前記の場合より遅くなる。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例を図1乃至図5により説明する。図1は露光開始前のシャッタの平面図、図2は露光終了後のシャッタの平面図、図3は開き用モータの回転子の拡大図、図4はモータ駆動回路の一例を示す回路図である。図5はシャッタ作動のタイミングチャートであり、(a)は高速露光時間領域における場合、(b)は低速露光時間領域における場合を示している。
【0008】
図1乃至図3において、1はシャッタ地板であり、露光用開口1a,スロット1b,1cを有するとともにピン1d,1e,1f,1gを植設している。2,3は夫々ピン1d,1eに枢着された開き用シャッタ羽根であり、4,5は夫々ピン1f,1gに枢着された閉じ用シャッタ羽根である。Mはシャッタ地板1の背面に取り付けられた正逆転可能な開き用モータである。この開き用モータMの回転子6は図3に明示したように永久磁石であり、この回転子6と一体的に形成されたレバー上のピン6aはシャッタ地板1のスロット1bから図1の表面に突き出ていて、開き用シャッタ羽根に設けられた図示していないスロットに嵌合している。図3において符号Aで示したのは磁性体からなる補極であり、開き用シャッタ羽根2,3が閉じ位置にある時、即ちピン6aが実線位置にある時、回転子6に対し時計方向への力を与え、振動やバウンド等で開き用シャッタ羽根2,3が動き不用意に露光用開口1aから漏光させることのないようにしている。Mはシャッタ地板1の背面に取り付けられた正逆転可能な閉じ用モータであり、回転子7とピン7aを有しているが、これらの構成は開き用モータMと全く同等なので説明を省略する。尚、これらのモータM,Mはムービングマグ
ネット型モータであるが、カメラ業界ではシャッタ羽根や絞り羽根を開閉させるために用いることから通称アイリスモータと言われているものである。
【0009】
図4は、本発明に係わる駆動制御回路一例を示したものである。この回路はコンデンサドライブ回路であり、バッテリーの起電力を充電するコンデンサを用いることによりモータへの印加電圧(電流)を大きく設定でき、シャッタ羽根の高速作動に適した回路である。この図において、R,Rは抵抗、TR,T
はパワーセーブ用のトランジスタである。
【0010】
次に、上記の実施例の作動を図5に示したタイミングチャートを参照しながら説明する。先ず、高速領域の露光時間で撮影する場合には、図4におけるコントローラーから信号が出てパワーセーブトランジスタTR,TRがオンとなる。続いてシャッタをレリーズすると、実施例1において開き用モータMのコイルに正方向の電流が流れ、回転子6は反時計方向へ回動する。この時、ピン6aとのピンスロット結合により開き用シャッタ羽根2はピン1dを中心に時計方向へ、また開き用シャッタ羽根3はピン1eを中心に反時計方向へ急速に回動する。開き用シャッタ羽根2,3が露光用開口1aから完全に退避した時、開き用モータMの回転子6と一体のピン6aは図3において実線位置から破線位置に達している。この開き作動に際し開き用モータMに印加される電圧は極めて高い(例えば5V)ため図5(a)に示されているように開き用シャッタ羽根2,3がピンホール位置から全開位置まで達する時間は極めて短い。以後、開き用モータMには撮影完了まで通電されている。
【0011】
開き用モータMが通電された後、閉じ用モータMが通電される。この閉じ用モータMが通電される時点は、図5(a)でわかるように、開き用シャッタ羽根2,3が全開位置に達する前のこともあり得る。閉じ用モータMに通電されると、回転子7は時計方向へ回動し、ピン7aとのピンスロット結合により閉じ用シャッタ羽根4はピン1fを中心に時計方向へ、また閉じ用シャッタ羽根5はピン1gを中心に反時計方向へ回動する。閉じ用シャッタ羽根4,5が露光用開口1aを完全に覆った時、一回の撮影が完了し、各シャッタ羽根は図2の状態となる。
【0012】
また、シャッタのチャージは、モータM,Mに前記の場合とは逆向きの電流を流すことにより行われ、先ず開き用シャッタ羽根2,3が図1の状態に達した後、閉じ用シャッタ羽根4,5を作動させ図1の状態で停止させる。尚、露光用開口1aの遮光性を高めるため、シャッタのチャージ状態において閉じ用シャッタ羽根4,5を開き用シャッタ羽根2,3と同様に露光用開口1aを覆う状態に置き、シャッタレリーズの時、先ず閉じ用シャッタ羽根4,5を図1の位置に戻してから開き用シャッタ羽根2,3を開かせるようにしてもよく、そのようにすると大型シャッタの場合は特に有効である。
【0013】
次に、低速領域の露光時間で撮影する場合には、図4におけるパワーセーブトランジスタTR,TRがオフとなっている。この場合、開き用モータMに印加される電圧は抵抗R,Rの働きで前記の場合よりは低い(例えば3V)。従って、図5(b)に示すように開き用シャッタ羽根2,3がピンホールから全開位置に達するまでの時間が長くなる。その後、所定の時間が経過して閉じ用モータMに通電されると、閉じ用シャッタ羽根4,5が作動し露光用開口1aを閉鎖する。尚、上記の実施例では露光時間の制御領域を高速領域と低速領域の2段階に分けたが3段階以上に分けても差し支えない。
【0014】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、露光時間制御領域を2段階以上に分け、高速領域においてはシャッタ羽根を駆動するモータに駆動制御回路から大きい電圧(電流)を印加し、低速領域においては高速領域の場合に比して小さい電圧(電流)を印加するようにすることにより、低速領域において大きな電圧(電流)を長時間印加し続けずに済み、必要以上の電力の消耗を防ぐことができるとともに、発熱によるモータの焼け付き等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるレンズシャッタの露光開始前の状態を示す平面図である。
【図2】露光終了後の状態を示す図1同様の平面図である。
【図3】図1及び図2に示したモータ回転子の拡大図である。
【図4】図1及び図2に示したモータの駆動制御回路の一例を示す回路図である。
【図5】シャッタの作動とモータの印加電圧との関係を示すタイムチャートであり、(a)は高速露光時間の場合を示し、(b)は低速露光時間の場合を示している。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a 露光用開口
1b,1c スロット
1d,1e,1f,1g,6a,7a ピン
2,3 開き用シャッタ羽根
4,5 閉じ用シャッタ羽根
6,7 回転子
開き用モータ
閉じ用モータ
,R 抵抗
TR,TR パワーセーブトランジスタ

Claims (4)

  1. 光軸に対して略反対方向へ同時に作動する2枚の羽根からなっており露光時には露光用開口を閉じた位置から開いた位置へ作動する開き用シャッタ羽根と、前記開き用シャッタ羽根の両方の羽根のスロットに嵌合したピンが永久磁石回転子と一体的に設けられていて該回転子は通電方向に対応して往復回転する開き用モータと、光軸に対して略反対方向へ同時に作動する2枚の羽根からなっており露光時には露光用開口を開いた位置から閉じた位置へ作動する閉じ用シャッタ羽根と、前記開き用モータとは光軸を挟んだ位置に配置されており前記閉じ用シャッタ羽根の両方の羽根のスロットに嵌合したピンが永久磁石回転子と一体的に設けられていて該回転子は通電方向に対応して往復回転する閉じ用モータと、露光時間の制御領域を複数の領域に分けておき他の領域の露光時間よりも低速領域の露光時間で撮影する場合には該他の領域の露光時間で撮影する場合よりも小さい電圧又は電流を前記二つのモータに印加する駆動制御回路と、を備えていることを特徴とするカメラ用モータ駆動式レンズシャッタ。
  2. 前記複数の領域が、高速領域と低速領域との2段階であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用モータ駆動式レンズシャッタ。
  3. 前記二つのモータの各々が、前記永久磁石回転子の周面に対向させて、磁性体からなる補極を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用モータ駆動式レンズシャッタ。
  4. 前記駆動制御回路が、コンデンサドライブ回路であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用モータ駆動式レンズシャッタ。
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