JP3615167B2 - L型回転分配器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱状の分配器本体の一面からL字状に突出するようにプラグ部が設けられ、側面に複数のコネクタ部が設けられており、プラグ部が外部の同軸コネクタに固着された状態において分配器本体を回転することのできるL型回転分配器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅内の壁面に設けられたテレビコンセントから出力されるTV信号を分配してテレビやVTR等に供給することが行われている。このようにテレビコンセントからの出力を2分配して他の機器に接続する際には、テレビコンセントに同軸ケーブルの一端に設けられている同軸プラグを接続し、その他端に設けられている同軸プラグを分配器に設けられている同軸コネクタに接続する。そして、分配器に設けられた分配出力端子である2つの同軸コネクタにそれぞれ同軸ケーブルの一端に設けられた同軸プラグを接続して、他端に設けられた同軸プラグを分配信号を入力する他の機器に設けられた同軸コネクタにそれぞれ接続するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような2分配器においては、テレビコンセントと壁面等に固着した2分配器間を同軸ケーブルで接続しなければならず、取付作業が繁雑であると共に2分配器を取り付ける空間が必要になる。そこで、2分配器に同軸プラグを設けてこの同軸プラグをテレビコンセントに設けられている同軸コネクタに接続することが考えられる。しかしながら、同軸プラグは同軸コネクタに螺着することにより固着されることから、同軸コネクタの先端面が同軸プラグ内に圧接されて2分配器はテレビコンセントに対して回転できないようになる。すると、2分配器の同軸コネクタに接続されている同軸ケーブルが屈曲されて応力が発生した際に、その応力が原因となって、2分配器や同軸コネクタの破損や緩みの原因になるという問題点があった。特に、緩みが発生すると同軸プラグのアースの接続が不完全となり、2分配器の挿入損失特性および反射損失特性が劣化し、信号の授受に支障を与えるという問題点が生じるようになる。
また、2分配器の周囲に複数の同軸コネクタが設けられることから、同軸コネクタに接続されている同軸ケーブルがまとまらなくなり、その引き回しが煩雑になるという問題点もあった。さらに、2分配器に同軸プラグを設けた際に、同軸プラグと同軸コネクタとは、一般に同じ平面上に設けられることから、同軸プラグを機器に設けられている同軸コネクタに螺着した際に、2分配器がテレビコンセントに対して垂直に固着されて、大きく前方へ突出してしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、分配器におけるプラグ本体部が被取付体に対して緩むことがないように回転可能とすることができると共に、大きく突出しないようにしたL型回転分配器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のL型回転分配器は、箱状とされた分配器本体の一面からL字状に突出するよう設けられているプラグ部と、前記分配器本体の側面から突出するよう設けられている複数のコネクタ部を備えるL型回転分配器であって、前記プラグ部においては、前記分配器本体の一面からほぼ直交して突出するよう形成されている円筒状のプラグ用突出部に、略円筒状に形成されているプラグ回転本体が回転可能に固着されていると共に、該プラグ用突出部内には、中心導体を略中心軸上に保持するプラグ用筒状絶縁体が嵌挿されて、前記中心導体に嵌着されている閉塞円盤の周縁部が、前記プラグ回転本体の内周面に形成されている係止突起に係合されており、前記プラグ部が外部の同軸コネクタに取り付けられた際に、該同軸コネクタの先端が前記閉塞円盤に当接するようにされて、前記分配器本体が前記プラグ回転本体に対して回転可能とされている。
【0007】
また、上記本発明のL型回転分配器において、前記プラグ回転本体の内周面に形成されている前記係止突起の前側がテーパ状に形成されたテーパ状部とされており、このテーパ状部に前記閉塞円盤のテーパ状とされている外周縁が当接されて係止されていてもよい。
さらに、上記本発明のL型回転分配器において、前記中心導体が前記閉塞円盤のほぼ中央に形成されている挿通孔に挿通されていると共に、前記中心導体の中途に形成されている係合部に前記挿通孔の周縁が抜け出ないように係合していてもよい。
さらにまた、前記プラグ用突出部に、リング状に形成されているアースバネを介して、前記プラグ回転本体が回転可能に固着されていてもよい。
さらに、本発明のL型回転分配器において、前記アースバネは、前記プラグ回転本体の内周面に形成されたスプリング収納部の溝内から抜け出ないように収納されていてもよい。
さらにまた、本発明のL型回転分配器において、前記分配器本体内には分配回路が組まれている基板が収納されており、該基板に接続されている前記中心導体を介して入力された信号が、前記分配回路で分配されて、前記複数のコネクタ部から出力されるようになされていてもよい。
さらにまた、本発明のL型回転分配器において、前記プラグ用突出部に前記プラグ回転本体が嵌挿されて、前記プラグ用突出部の先端を前記プラグ回転本体の内周面から突出するように形成されている回転係合部に回転可能にカシメることにより、前記プラグ用突出部に前記プラグ回転本体が回転可能に固着されていてもよい。
【0008】
このような本発明によれば、分配器本体の一面からプラグ部をほぼ直交するようL字状に突出するようにしたので、プラグ部をテレビコンセント等の同軸コネクタに螺着した際に、分配器本体はテレビコンセント等の取付面にほぼ平行に配置され、前方へ大きく突出しないようになる。
また、L型回転分配器のプラグ部をテレビコンセント等の同軸コネクタに螺着した際に、その同軸コネクタの先端が、プラグ部の内部に配置されている閉塞円盤に当接するようになるため、プラグ回転本体は分配器本体に対して回転可能となる。したがって、L型回転分配器におけるコネクタ部に接続されている同軸ケーブルに応力が発生してもその応力は、分配器本体が回転することにより取り除かれ、同軸プラグが緩まないようになる。これにより、応力によるL型回転分配器の破損を防止することができると共に、アースを完全にとることができるようになる。さらにまた、このようにL型回転分配器を取り付けた状態において分配器本体が回転可能に構成されていても、プラグ回転本体内に収納されたアースバネにより確実なアース接続を行うことができるため、L型回転分配器の電気的特性が劣化することはない。
なお、閉塞円盤のテーパ状とされている外周縁が、係止突起の前側に形成されているテーパ状部に当接されて係止されるため、閉塞円盤は確実に同軸コネクタの先端を受け止めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全体の構成を図1ないし図4に示す。ただし、図1は本発明にかかるL型回転分配器の平面図であり、図2はその正面図であり、図3はその側面図であり、図4は断面図で表すその側面図である。
図1ないし図4に示すように本発明にかかるL型回転分配器1は、例えば2分配器とされ、導電性の例えば金属製とされたホームベース状の5角形の箱状の分配器本体2からなり、その底面からL字状にプラグ部13がほぼ直交して突出するように設けられている。さらに、分配器本体2の一側面に第1コネクタ部11と第2コネクタ部12が設けられている。プラグ部13が設けられている平面と、第1コネクタ部11と第2コネクタ部12が設けられている平面とはほぼ直交されている。そして、プラグ部13には入力信号が印加され、L型回転分配器1により分配された分配出力が第1コネクタ部11および第2コネクタ部12から出力されるようになされている。
【0010】
分配器本体2には、例えばダイキャスト製の蓋部14が嵌着されてその内部は収納部とされており、収納部には分配回路が組まれた基板21が収納されている。第1コネクタ部11および第2コネクタ部12は同様の構成とされており、外周面にネジが形成されているコネクタ用突出部の内部には図4に示すように中心コンタクト41をほぼ中心軸上に保持しているコネクタ用筒状絶縁体42が収納されている。これにより、第1コネクタ部11および第2コネクタ部12に同軸ケーブルの先端に装着されている同軸プラグを螺着することにより固着することができ、この際に同軸プラグの中心導体が中心コンタクト41内に挿入されて電気的に接続されるようになる。
【0011】
また、プラグ部13は、分配器本体2の一面からほぼ垂直に形成されているプラグ用突出部に回転可能にプラグ回転本体35を固着することにより構成されている。プラグ用突出部の内部には図4に示すように中心導体31をほぼ中心軸上に保持しているプラグ用筒状絶縁体32が収納されている。さらに、中心導体31の中途には閉塞円盤33が嵌着されており、この閉塞円盤33の周縁部はプラグ回転本体35の内周面から突出してリング状に形成されている係止用リング状突起に係止されている。これにより、テレビコンセント等の同軸コネクタに、プラグ部13におけるプラグ回転本体35を螺着することにより固着することができ、この際にプラグ部13の中心導体31が同軸コネクタの中心コンタクト内に挿入されて電気的に接続されると共に、同軸プラグの先端が閉塞円盤33に衝合するようになる。
【0012】
このような本発明にかかるL型回転分配器1の詳細な構成を、図5に示す分解組立図、および、図6ないし図24に示す部品図を参照しながら以下に説明する。ただし、図6は分配器本体2の平面図であり、図7は分配器本体2の断面図で表した側面図であり、図8は分配器本体2の底面図である。また、図9は蓋部14の断面図で表した側面図であり、図10は蓋部14の平面図であり、図11は蓋部14の側面図であり、図12は蓋部14の底面図である。さらに、図13はプラグ回転本体35の半断面図で表した平面図であり、図14はプラグ回転本体35の正面図である。さらにまた、図15は中心導体31の斜視図であり、図16はプラグ用筒状絶縁体32の正面図およびその断面図であり、図17はプラグ用筒状絶縁体32の側面図およびその断面図であり、図18はプラグ用筒状絶縁体32の正面図および底面図である。さらにまた、図19はコネクタ用筒状絶縁体42の半断面図で表した平面図であり、図20はコネクタ用筒状絶縁体42の正面図である。さらにまた、図21は中心コンタクト41の平面図であり、図22は中心コンタクト41の正面図であり、図23は中心コンタクト41の右側面図であり、図24は中心コンタクト41の左側面図であり、図25は中心コンタクト41のA−A線断面図およびB−B線断面図である。
【0013】
まず、本発明の実施の形態に係るL型回転分配器1の組立方法を説明する。
分配器本体2は、図5および図6ないし図8に示すようにホームベース状の5角形の箱状にダイキャスト等により作成されている。分配器本体2の周囲は壁部2aにより取り囲まれており、その内部は収納部2bとされている。収納部2b内には複数、例えば7本のボス2cが立設されている。分配器本体2の底面からは円筒状のプラグ用突出部2gが形成されており、その内部に形成されているプラグ用貫通孔2fは収納部2bに連通している。また、分配器本体2の一側面からは2つのコネクタ用第1突出部2dおよびコネクタ用第2突出部2eが突出するよう形成されている。コネクタ用第1突出部2dおよびコネクタ用第2突出部2eの内部に形成されているコネクタ用貫通孔2iはそれぞれ収納部2bに連通している。
【0014】
このような構成の分配器本体2における収納部2b側からプラグ用筒状絶縁体32をプラグ用貫通孔2f内に嵌挿する。絶縁性の樹脂製とされたプラグ用筒状絶縁体32は、図16ないし図18に示すように絶縁体本体部32aから径が細くされた突出部32bが延伸されており、その内部には貫通孔32cが形成されている。絶縁体本体部32aと突出部32bとの境界には鍔部32dが形成されており、この鍔部32dの両側は一部切り欠かれるよう切欠32fが形成されている。なお、絶縁体本体部32aは2重の円筒状に形成されており、その間には十文字状しきり部32eが形成されている。このようなプラグ用筒状絶縁体32をプラグ用貫通孔2f内に嵌挿した際に、鍔部32dの下面がプラグ用貫通孔2fの上縁部に当接され、その切欠32fの側面がボス2cの一つの側面に当接するようになる。これにより、プラグ用筒状絶縁体32はプラグ用貫通孔2fに対して回り止めされる。
【0015】
次に、分配器本体2の収納部2b内に分配回路が組まれている基板21を収納する。この際に、基板21には複数の嵌合孔21aが形成されており、この嵌合孔21aがそれぞれ収納部2b内に立設されているボス2cにそれぞれ嵌合するようになる。次いで、プラグ用貫通孔2f内に嵌挿されているプラグ用筒状絶縁体32の貫通孔32c内に中心導体31を接続部31f側から挿通させる。中心導体31は、図15に示すように細長い棒状とされており、金メッキ等された金属製とされている。中心導体31の先端には中心導体部31aが形成され、テーパ状の係合部31bを介して中心導体部31aにはほぼ同径の嵌入部31cが形成されている。この嵌入部31cに連接して径が太くされた嵌合部31eが形成されており、嵌合部31eの中途にはテーパ部31dが形成されている。さらに、嵌合部31eは延伸されて若干径が細くされた接続部31fが形成されている。このような中心導体31を接続部31f側からプラグ用筒状絶縁体32の貫通孔32c内に挿通していくと、嵌合部31eに形成されているテーパ部31dが貫通孔32cに挿入された際に、中心導体31が貫通孔32cから抜け出ないように確実に固着されるようになる。さらに、中心導体の接続部31fの先端が収納部2bに収納されている基板21に形成されている接続孔を貫通するようになる。
【0016】
次に、コネクタ用第1突出部2dおよびコネクタ用第2突出部2e内に、中心コンタクト41を保持しているコネクタ用筒状絶縁体42を、それぞれ挿入する。コネクタ用筒状絶縁体42には、図19および図20に示すように金属製の中心コンタクト41が保持されており、中心コンタクト41の後端部に位置する接続部41dがコネクタ用筒状絶縁体42から突出している。コネクタ用筒状絶縁体42は、絶縁性の樹脂製とされ筒状部本体42aの前部に環状突部42bが形成されており、その後部には複数のスリット42fが形成されて弾力性が付与されている。この後端の周側面には第1突部42eが形成され、その若干内側に第2突部42dが形成されている。このようなコネクタ用筒状絶縁体42をコネクタ用第1突出部2dおよびコネクタ用第2突出部2eのコネクタ用貫通孔2iに挿入すると、コネクタ用貫通孔2iの奥に対向して2つ形成されている図7に示す三角状に突出する三角突部2eの斜辺の壁に沿って第1突部42eおよび第2突部42dが案内されて挿入されていくようになる。
【0017】
これにより、コネクタ用筒状絶縁体42により保持されている中心コンタクト41が所定の回転位置で位置決めされてコネクタ用貫通孔2iのほぼ中心軸上に保持されるようになる。また、コネクタ用貫通孔2iの端面はコネクタ用筒状絶縁体42の環状突部42bにより閉塞されるようになる。さらに、位置決めされた中心コンタクト41の接続部41dが、収納部2b内に収納されている基板21のプリント面に載置されるようになる。
そこで、基板21のアースパターンを複数のボス2cにハンダ付けすると共に、基板21から突出している中心導体31の接続部31fを入力パターンにハンダ付けし、さらに中心コンタクト41の接続部41dを出力パターンにそれぞれハンダ付けする。これにより、第1コネクタ部11および第2コネクタ部12が図4に示すように構成されるようになる。
【0018】
ここで、図21ないし図24に示す中心コンタクト41について説明すると、第1コネクタ部11および第2コネクタ部12に同軸ケーブルの先端に設けられている同軸プラグが取り付けられた際に、中心コンタクト41には同軸プラグの中心導体が挿入されて両者の電気的接続が行われるようにされている。中心コンタクト41は金属板を加工して作成されており、断面がB−B断面図で示すように6角形の内の5辺からなるコンタクト基部41aと、コンタクト基部41aから前方へ延伸する挟持部41bと、コンタクト基部41aから後方へ延伸する延伸部41cから構成されている。この挟持部41bの断面形状はA−A線断面図に示すようにくの字状とされており、大きな弾性を有するようにされている。また、中心コンタクト41における延伸部41cの先端には基板21にハンダ付けされる接続部41dが形成されている。
【0019】
次に、分配器本体2の一面からほぼ直交して突出するよう形成されているプラグ用突出部2gにリング状のアースバネ34を介してプラグ回転本体35を回転可能に固着する。リング状のアースバネ34はリン青銅等の薄い金属板を打ち抜いたものをリング状に折曲することにより作成されている。また、プラグ回転本体35は図13および図14に示すように、プラグ回転本体35の外形は六角ナットと同様に六角形とされており、金属製とされている。プラグ回転本体35は、図13に示すように、プラグ回転本体35の先端部から中央部にかけてその内周面に同軸コネクタに螺着する取付ネジ部35eが切られている。また、プラグ回転本体35の内周面の後部にはリング状のアースバネ34が収納されるスプリング収納部35aが形成されており、スプリング収納部35aの先端側に隣接して先端側がテーパ状に立設しているリング状回転係合部35cが形成されている。さらに、その先端側に先端側がテーパ状に立設している係止用リング状突起35dが形成されている。さらにまた、後端にはアースバネ34が抜け出ないように係止するための抜止用突起35bが形成されており、前端にはリング状の突出部35fが形成されている。
【0020】
このように構成されたプラグ回転本体35におけるスプリング収納部35aにアースバネ34を収納する。この状態において、プラグ回転本体35を分配器本体2におけるプラグ用突出部2gに嵌挿する。次いで、図4に示すようにプラグ用突出部2gの先端に形成されているカシメ部2hが拡径されるようにカール加工を施す。これにより、カシメ部2hが拡径されて、プラグ回転本体35の内周面に形成されたリング状回転係合部35cに回転可能に係合するようになり、プラグ回転本体35がプラグ用突出部2gに回転可能に固着される。なお、この際にプラグ回転本体35内に収納されたアースバネ34が分配器本体2のプラグ用突出部2gの周側面に弾接するため、プラグ回転本体35と分配器本体2とは、相互に回転可能とされていてもアースバネ34を介して電気的に確実に接続されるようになる。
【0021】
次に、周縁部がテーパ状に形成されている絶縁樹脂製の閉塞円盤33を、プラグ回転本体35の先端側から嵌挿する。この際に、中心導体31の中心導体部31aが、閉塞円盤33のほぼ中心に形成されている挿通孔に挿通される。この閉塞円盤33をさらにプラグ回転本体35に押し込んでいくと、中心導体31の係合部31bを越えて嵌入部31cに閉塞円盤33が位置するようになる。この際に、閉塞円盤33のテーパ状の周縁部が、図4に示すようにプラグ回転本体35の内周面に形成されている係止用リング状突起35dの前側に形成されているテーパ状部に当接するようになる。このため、閉塞円盤33は確実に同軸コネクタの先端を受け止めることができるようになる。なお、係合部31bの作用により閉塞円盤33は嵌入部31cから抜け出ないようになる。これにより、プラグ部13が図4に示すように構成されるようになる。
このようにして図4に示すように組み立てられたL型回転分配器1において、プラグ部13におけるプラグ回転本体35を、テレビコンセント等の同軸コネクタに螺着すると、同軸コネクタの先端部が閉塞円盤33の前面に衝合する。従って、この状態において分配器本体2はプラグ回転本体35に対して回転可能となり、第1コネクタ部11および第2コネクタ部12に螺着されている同軸プラグが装着されている同軸ケーブルに応力が生じた際に、その応力を取り除けるように分配器本体2が回転するようになる。
【0022】
以上説明した本発明にかかるL型回転分配器1は、住宅内の壁面に設けられたテレビコンセントに接続する分配器に限らず、電子機器のパネル等に設けられている同軸コネクタに接続される分配器としても用いることができる。
なお、本発明にかかるL型回転分配器におけるプラグ回転本体35は、上記の説明では外形が六角形とされているとしたが、本発明はこれに限るものではなく外形が六角形以外の多角形としたり、外周面に平目や綾目のローレット加工を施した円形としてもよい。
さらに、分配器本体に収納されている基板に組まれている回路を分岐回路や他の回路に置き換えることにより、分配器以外の作用を有させることが可能となる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、分配器本体の一面からプラグ部をほぼ直交するようL字状に突出するようにしたので、プラグ部をテレビコンセント等の同軸コネクタに螺着した際に、分配器本体はテレビコンセント等の取付面にほぼ平行に配置され、前方へ大きく突出しないようになる。
また、L型回転分配器のプラグ部をテレビコンセント等の同軸コネクタに螺着した際に、その同軸コネクタの先端が、プラグ部の内部に配置されている閉塞円盤に当接するようになるため、プラグ回転本体は分配器本体に対して回転可能となる。したがって、L型回転分配器におけるコネクタ部に接続されている同軸ケーブルに応力が発生してもその応力は、分配器本体が回転することにより取り除かれ、同軸プラグが緩まないようになる。これにより、応力によるL型回転分配器の破損を防止することができると共に、アースを完全にとることができるようになる。さらにまた、このようにL型回転分配器を取り付けた状態において分配器本体が回転可能に構成されていても、プラグ回転本体内に収納されたアースバネにより確実なアース接続を行うことができるため、L型回転分配器の電気的特性が劣化することはない。
なお、閉塞円盤のテーパ状とされている外周縁が、係止用リング状突起の前側に形成されているテーパ状部に当接されて係止されるため、閉塞円盤は確実に同軸コネクタの先端を受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全体の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全体の構成を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全体の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全体の構成を示す断面図で表した側面図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器の構成を示す分解組立図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における分配器本体の構成を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における分配器本体の構成を示す断面図で表した側面図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における分配器本体の構成を示す底面図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における蓋部の構成を示す断面図で表した側面図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における蓋部の構成を示す平面図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における蓋部の構成を示す側面図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における蓋部の構成を示す底面図である。
【図13】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器におけるプラグ回転本体の構成を示す半断面図で表した平面図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器におけるプラグ回転本体の構成を示す正面図である。
【図15】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における中心導体の構成を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す正面図およびその断面図である。
【図17】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す側面図およびその断面図である。
【図18】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す正面図および底面図である。
【図19】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す半断面図で表した平面図である。
【図20】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器におけるコネクタ用筒状絶縁体の構成を示す正面図である。
【図21】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における中心コンタクトの構成を示す平面図である。
【図22】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における中心コンタクトの構成を示す正面図である。
【図23】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における中心コンタクトの構成を示す右側面図である。
【図24】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器における中心コンタクトの構成を示すA−A線断面図およびB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 L型回転分配器、2 分配器本体、2a 壁部、2b 収納部、2c ボス、2d コネクタ用第1突出部、2e コネクタ用第2突出部、2f プラグ用貫通孔、2g プラグ用突出部、2h カシメ部、2i コネクタ用貫通孔、2j 三角突部、11 第1コネクタ部、12 第2コネクタ部、13 プラグ部、14 蓋部、21 基板、21a 嵌合孔、31 中心導体、31a 中心導体部、31b 係合部、31c 嵌入部、31d テーパ部、31e 嵌合部、31f 接続部、32 プラグ用筒状絶縁体、32a 絶縁体本体部、32b 突出部、32c 貫通孔、32d 鍔部、32e 十字状しきり部、32f 切欠、33 閉塞円盤、34 アースバネ、35 プラグ回転本体、35a スプリング収納部、35b 抜止用突起、35c リング状回転係合部、35d 係止用リング状突起、35e 取付ネジ部、35f 突出部、41 中心コンタクト、41a コンタクト基部、41b 挟持部、41c 延伸部、41d 接続部、42 コネクタ用筒状絶縁体、42a 筒状部本体、42b 環状突部、42d 第2突部、42e 第1突部、42f スリット

Claims (7)

  1. 箱状とされた分配器本体の一面からL字状に突出するよう設けられているプラグ部と、前記分配器本体の側面から突出するよう設けられている複数のコネクタ部を備えるL型回転分配器であって、
    前記プラグ部においては、前記分配器本体の一面からほぼ直交して突出するよう形成されている円筒状のプラグ用突出部に、略円筒状に形成されているプラグ回転本体が回転可能に固着されていると共に、該プラグ用突出部内には、中心導体を略中心軸上に保持するプラグ用筒状絶縁体が嵌挿されて、前記中心導体に嵌着されている閉塞円盤の周縁部が、前記プラグ回転本体の内周面に形成されている係止突起に係合されており、
    前記プラグ部が外部の同軸コネクタに取り付けられた際に、該同軸コネクタの先端が前記閉塞円盤に当接するようにされて、前記分配器本体が前記プラグ回転本体に対して回転可能とされていることを特徴とするL型回転分配器。
  2. 前記プラグ回転本体の内周面に形成されている前記係止突起の前側がテーパ状に形成されたテーパ状部とされており、このテーパ状部に前記閉塞円盤のテーパ状とされている外周縁が当接されて係止されていることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配器。
  3. 前記中心導体が前記閉塞円盤のほぼ中央に形成されている挿通孔に挿通されていると共に、前記中心導体の中途に形成されている係合部に前記挿通孔の周縁が抜け出ないように係合していることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配器。
  4. 前記プラグ用突出部に、リング状に形成されているアースバネを介して、前記プラグ回転本体が回転可能に固着されていることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配器。
  5. 前記アースバネは、前記プラグ回転本体の内周面に形成されたスプリング収納部の溝内から抜け出ないように収納されていることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配器。
  6. 前記分配器本体内には分配回路が組まれている基板が収納されており、該基板に接続されている前記中心導体を介して入力された信号が、前記分配回路で分配されて、前記複数のコネクタ部から出力されるようになされていることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配器。
  7. 前記プラグ用突出部に前記プラグ回転本体が嵌挿されて、前記プラグ用突出部の先端を前記プラグ回転本体の内周面から突出するように形成されている回転係合部に回転可能にカシメることにより、前記プラグ用突出部に前記プラグ回転本体が回転可能に固着されていることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配器。
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