JP2003045589A - L型回転分配器 - Google Patents

L型回転分配器

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JP2003045589A JP2001230007A JP2001230007A JP2003045589A JP 2003045589 A JP2003045589 A JP 2003045589A JP 2001230007 A JP2001230007 A JP 2001230007A JP 2001230007 A JP2001230007 A JP 2001230007A JP 2003045589 A JP2003045589 A JP 2003045589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分配器が取り付けられた状態においてプラグ
本体部が被取付体に対して回転することができると共
に、大きく突出しないようにする。 【解決手段】 分配器本体2の一面からほぼ直交するよ
うに入力用のプラグ部13を回転可能に設けると共に、
分配器本体2の一側面に出力用の第1コネクタ部11お
よび第2コネクタ部を設ける。プラグ部13におけるプ
ラグ回転本体35内は閉塞円盤33により閉塞されてお
り、プラグ部13を外部の同軸コネクタに螺着した際
に、その同軸コネクタの先端が閉塞円盤33に衝合する
ようになる。これにより、この状態においても分配器本
体2はプラグ回転本体35に対して回転可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱状の分配器本体
の一面からL字状に突出するようにプラグ部が設けら
れ、側面に複数のコネクタ部が設けられており、プラグ
部が外部の同軸コネクタに固着された状態において分配
器本体を回転することのできるL型回転分配器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅内の壁面に設けられたテレビ
コンセントから出力されるTV信号を分配してテレビや
VTR等に供給することが行われている。このようにテ
レビコンセントからの出力を2分配して他の機器に接続
する際には、テレビコンセントに同軸ケーブルの一端に
設けられている同軸プラグを接続し、その他端に設けら
れている同軸プラグを分配器に設けられている同軸コネ
クタに接続する。そして、分配器に設けられた分配出力
端子である2つの同軸コネクタにそれぞれ同軸ケーブル
の一端に設けられた同軸プラグを接続して、他端に設け
られた同軸プラグを分配信号を入力する他の機器に設け
られた同軸コネクタにそれぞれ接続するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】このような2分配器においては、テレビコ
ンセントと壁面等に固着した2分配器間を同軸ケーブル
で接続しなければならず、取付作業が繁雑であると共に
2分配器を取り付ける空間が必要になる。そこで、2分
配器に同軸プラグを設けてこの同軸プラグをテレビコン
セントに設けられている同軸コネクタに接続することが
考えられる。しかしながら、同軸プラグは同軸コネクタ
に螺着することにより固着されることから、同軸コネク
タの先端面が同軸プラグ内に圧接されて2分配器はテレ
ビコンセントに対して回転できないようになる。する
と、2分配器の同軸コネクタに接続されている同軸ケー
ブルが屈曲されて応力が発生した際に、その応力が原因
となって、2分配器や同軸コネクタの破損や緩みの原因
になるという問題点があった。特に、緩みが発生すると
同軸プラグのアースの接続が不完全となり、2分配器の
挿入損失特性および反射損失特性が劣化し、信号の授受
に支障を与えるという問題点が生じるようになる。ま
た、2分配器の周囲に複数の同軸コネクタが設けられる
ことから、同軸コネクタに接続されている同軸ケーブル
がまとまらなくなり、その引き回しが煩雑になるという
問題点もあった。さらに、2分配器に同軸プラグを設け
た際に、同軸プラグと同軸コネクタとは、一般に同じ平
面上に設けられることから、同軸プラグを機器に設けら
れている同軸コネクタに螺着した際に、2分配器がテレ
ビコンセントに対して垂直に固着されて、大きく前方へ
突出してしまうという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、分配器におけるプラグ
本体部が被取付体に対して緩むことがないように回転可
能とすることができると共に、大きく突出しないように
したL型回転分配器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のL型回転分配器は、箱状とされた分配器本
体の一面からL字状に突出するよう設けられているプラ
グ部と、前記分配器本体の側面から突出するよう設けら
れている複数のコネクタ部を備えるL型回転分配器であ
って、前記プラグ部においては、前記分配器本体の一面
からほぼ直交して突出するよう形成されている円筒状の
プラグ用突出部に、略円筒状に形成されているプラグ回
転本体が回転可能に固着されていると共に、該プラグ用
突出部内には、中心導体を略中心軸上に保持するプラグ
用筒状絶縁体が嵌挿されて、前記中心導体に嵌着されて
いる閉塞円盤の周縁部が、前記プラグ回転本体の内周面
に形成されている係止突起に係合されており、前記プラ
グ部が外部の同軸コネクタに取り付けられた際に、該同
軸コネクタの先端が前記閉塞円盤に当接するようにされ
て、前記分配器本体が前記プラグ回転本体に対して回転
可能とされている。
【0007】また、上記本発明のL型回転分配器におい
て、前記プラグ回転本体の内周面に形成されている前記
係止突起の前側がテーパ状に形成されたテーパ状部とさ
れており、このテーパ状部に前記閉塞円盤のテーパ状と
されている外周縁が当接されて係止されていてもよい。
さらに、上記本発明のL型回転分配器において、前記中
心導体が前記閉塞円盤のほぼ中央に形成されている挿通
孔に挿通されていると共に、前記中心導体の中途に形成
されている係合部に前記挿通孔の周縁が抜け出ないよう
に係合していてもよい。さらにまた、前記プラグ用突出
部に、リング状に形成されているアースバネを介して、
前記プラグ回転本体が回転可能に固着されていてもよ
い。さらに、本発明のL型回転分配器において、前記ア
ースバネは、前記プラグ回転本体の内周面に形成された
スプリング収納部の溝内から抜け出ないように収納され
ていてもよい。さらにまた、本発明のL型回転分配器に
おいて、前記分配器本体内には分配回路が組まれている
基板が収納されており、該基板に接続されている前記中
心導体を介して入力された信号が、前記分配回路で分配
されて、前記複数のコネクタ部から出力されるようにな
されていてもよい。さらにまた、本発明のL型回転分配
器において、前記プラグ用突出部に前記プラグ回転本体
が嵌挿されて、前記プラグ用突出部の先端を前記プラグ
回転本体の内周面から突出するように形成されている回
転係合部に回転可能にカシメることにより、前記プラグ
用突出部に前記プラグ回転本体が回転可能に固着されて
いてもよい。
【0008】このような本発明によれば、分配器本体の
一面からプラグ部をほぼ直交するようL字状に突出する
ようにしたので、プラグ部をテレビコンセント等の同軸
コネクタに螺着した際に、分配器本体はテレビコンセン
ト等の取付面にほぼ平行に配置され、前方へ大きく突出
しないようになる。また、L型回転分配器のプラグ部を
テレビコンセント等の同軸コネクタに螺着した際に、そ
の同軸コネクタの先端が、プラグ部の内部に配置されて
いる閉塞円盤に当接するようになるため、プラグ回転本
体は分配器本体に対して回転可能となる。したがって、
L型回転分配器におけるコネクタ部に接続されている同
軸ケーブルに応力が発生してもその応力は、分配器本体
が回転することにより取り除かれ、同軸プラグが緩まな
いようになる。これにより、応力によるL型回転分配器
の破損を防止することができると共に、アースを完全に
とることができるようになる。さらにまた、このように
L型回転分配器を取り付けた状態において分配器本体が
回転可能に構成されていても、プラグ回転本体内に収納
されたアースバネにより確実なアース接続を行うことが
できるため、L型回転分配器の電気的特性が劣化するこ
とはない。なお、閉塞円盤のテーパ状とされている外周
縁が、係止突起の前側に形成されているテーパ状部に当
接されて係止されるため、閉塞円盤は確実に同軸コネク
タの先端を受け止めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかるL型
回転分配器全体の構成を図1ないし図4に示す。ただ
し、図1は本発明にかかるL型回転分配器の平面図であ
り、図2はその正面図であり、図3はその側面図であ
り、図4は断面図で表すその側面図である。図1ないし
図4に示すように本発明にかかるL型回転分配器1は、
例えば2分配器とされ、導電性の例えば金属製とされた
ホームベース状の5角形の箱状の分配器本体2からな
り、その底面からL字状にプラグ部13がほぼ直交して
突出するように設けられている。さらに、分配器本体2
の一側面に第1コネクタ部11と第2コネクタ部12が
設けられている。プラグ部13が設けられている平面
と、第1コネクタ部11と第2コネクタ部12が設けら
れている平面とはほぼ直交されている。そして、プラグ
部13には入力信号が印加され、L型回転分配器1によ
り分配された分配出力が第1コネクタ部11および第2
コネクタ部12から出力されるようになされている。
【0010】分配器本体2には、例えばダイキャスト製
の蓋部14が嵌着されてその内部は収納部とされてお
り、収納部には分配回路が組まれた基板21が収納され
ている。第1コネクタ部11および第2コネクタ部12
は同様の構成とされており、外周面にネジが形成されて
いるコネクタ用突出部の内部には図4に示すように中心
コンタクト41をほぼ中心軸上に保持しているコネクタ
用筒状絶縁体42が収納されている。これにより、第1
コネクタ部11および第2コネクタ部12に同軸ケーブ
ルの先端に装着されている同軸プラグを螺着することに
より固着することができ、この際に同軸プラグの中心導
体が中心コンタクト41内に挿入されて電気的に接続さ
れるようになる。
【0011】また、プラグ部13は、分配器本体2の一
面からほぼ垂直に形成されているプラグ用突出部に回転
可能にプラグ回転本体35を固着することにより構成さ
れている。プラグ用突出部の内部には図4に示すように
中心導体31をほぼ中心軸上に保持しているプラグ用筒
状絶縁体32が収納されている。さらに、中心導体31
の中途には閉塞円盤33が嵌着されており、この閉塞円
盤33の周縁部はプラグ回転本体35の内周面から突出
してリング状に形成されている係止用リング状突起に係
止されている。これにより、テレビコンセント等の同軸
コネクタに、プラグ部13におけるプラグ回転本体35
を螺着することにより固着することができ、この際にプ
ラグ部13の中心導体31が同軸コネクタの中心コンタ
クト内に挿入されて電気的に接続されると共に、同軸プ
ラグの先端が閉塞円盤33に衝合するようになる。
【0012】このような本発明にかかるL型回転分配器
1の詳細な構成を、図5に示す分解組立図、および、図
6ないし図24に示す部品図を参照しながら以下に説明
する。ただし、図6は分配器本体2の平面図であり、図
7は分配器本体2の断面図で表した側面図であり、図8
は分配器本体2の底面図である。また、図9は蓋部14
の断面図で表した側面図であり、図10は蓋部14の平
面図であり、図11は蓋部14の側面図であり、図12
は蓋部14の底面図である。さらに、図13はプラグ回
転本体35の半断面図で表した平面図であり、図14は
プラグ回転本体35の正面図である。さらにまた、図1
5は中心導体31の斜視図であり、図16はプラグ用筒
状絶縁体32の正面図およびその断面図であり、図17
はプラグ用筒状絶縁体32の側面図およびその断面図で
あり、図18はプラグ用筒状絶縁体32の正面図および
底面図である。さらにまた、図19はコネクタ用筒状絶
縁体42の半断面図で表した平面図であり、図20はコ
ネクタ用筒状絶縁体42の正面図である。さらにまた、
図21は中心コンタクト41の平面図であり、図22は
中心コンタクト41の正面図であり、図23は中心コン
タクト41の右側面図であり、図24は中心コンタクト
41の左側面図であり、図25は中心コンタクト41の
A−A線断面図およびB−B線断面図である。
【0013】まず、本発明の実施の形態に係るL型回転
分配器1の組立方法を説明する。分配器本体2は、図5
および図6ないし図8に示すようにホームベース状の5
角形の箱状にダイキャスト等により作成されている。分
配器本体2の周囲は壁部2aにより取り囲まれており、
その内部は収納部2bとされている。収納部2b内には
複数、例えば7本のボス2cが立設されている。分配器
本体2の底面からは円筒状のプラグ用突出部2gが形成
されており、その内部に形成されているプラグ用貫通孔
2fは収納部2bに連通している。また、分配器本体2
の一側面からは2つのコネクタ用第1突出部2dおよび
コネクタ用第2突出部2eが突出するよう形成されてい
る。コネクタ用第1突出部2dおよびコネクタ用第2突
出部2eの内部に形成されているコネクタ用貫通孔2i
はそれぞれ収納部2bに連通している。
【0014】このような構成の分配器本体2における収
納部2b側からプラグ用筒状絶縁体32をプラグ用貫通
孔2f内に嵌挿する。絶縁性の樹脂製とされたプラグ用
筒状絶縁体32は、図16ないし図18に示すように絶
縁体本体部32aから径が細くされた突出部32bが延
伸されており、その内部には貫通孔32cが形成されて
いる。絶縁体本体部32aと突出部32bとの境界には
鍔部32dが形成されており、この鍔部32dの両側は
一部切り欠かれるよう切欠32fが形成されている。な
お、絶縁体本体部32aは2重の円筒状に形成されてお
り、その間には十文字状しきり部32eが形成されてい
る。このようなプラグ用筒状絶縁体32をプラグ用貫通
孔2f内に嵌挿した際に、鍔部32dの下面がプラグ用
貫通孔2fの上縁部に当接され、その切欠32fの側面
がボス2cの一つの側面に当接するようになる。これに
より、プラグ用筒状絶縁体32はプラグ用貫通孔2fに
対して回り止めされる。
【0015】次に、分配器本体2の収納部2b内に分配
回路が組まれている基板21を収納する。この際に、基
板21には複数の嵌合孔21aが形成されており、この
嵌合孔21aがそれぞれ収納部2b内に立設されている
ボス2cにそれぞれ嵌合するようになる。次いで、プラ
グ用貫通孔2f内に嵌挿されているプラグ用筒状絶縁体
32の貫通孔32c内に中心導体31を接続部31f側
から挿通させる。中心導体31は、図15に示すように
細長い棒状とされており、金メッキ等された金属製とさ
れている。中心導体31の先端には中心導体部31aが
形成され、テーパ状の係合部31bを介して中心導体部
31aにはほぼ同径の嵌入部31cが形成されている。
この嵌入部31cに連接して径が太くされた嵌合部31
eが形成されており、嵌合部31eの中途にはテーパ部
31dが形成されている。さらに、嵌合部31eは延伸
されて若干径が細くされた接続部31fが形成されてい
る。このような中心導体31を接続部31f側からプラ
グ用筒状絶縁体32の貫通孔32c内に挿通していく
と、嵌合部31eに形成されているテーパ部31dが貫
通孔32cに挿入された際に、中心導体31が貫通孔3
2cから抜け出ないように確実に固着されるようにな
る。さらに、中心導体の接続部31fの先端が収納部2
bに収納されている基板21に形成されている接続孔を
貫通するようになる。
【0016】次に、コネクタ用第1突出部2dおよびコ
ネクタ用第2突出部2e内に、中心コンタクト41を保
持しているコネクタ用筒状絶縁体42を、それぞれ挿入
する。コネクタ用筒状絶縁体42には、図19および図
20に示すように金属製の中心コンタクト41が保持さ
れており、中心コンタクト41の後端部に位置する接続
部41dがコネクタ用筒状絶縁体42から突出してい
る。コネクタ用筒状絶縁体42は、絶縁性の樹脂製とさ
れ筒状部本体42aの前部に環状突部42bが形成され
ており、その後部には複数のスリット42fが形成され
て弾力性が付与されている。この後端の周側面には第1
突部42eが形成され、その若干内側に第2突部42d
が形成されている。このようなコネクタ用筒状絶縁体4
2をコネクタ用第1突出部2dおよびコネクタ用第2突
出部2eのコネクタ用貫通孔2iに挿入すると、コネク
タ用貫通孔2iの奥に対向して2つ形成されている図7
に示す三角状に突出する三角突部2eの斜辺の壁に沿っ
て第1突部42eおよび第2突部42dが案内されて挿
入されていくようになる。
【0017】これにより、コネクタ用筒状絶縁体42に
より保持されている中心コンタクト41が所定の回転位
置で位置決めされてコネクタ用貫通孔2iのほぼ中心軸
上に保持されるようになる。また、コネクタ用貫通孔2
iの端面はコネクタ用筒状絶縁体42の環状突部42b
により閉塞されるようになる。さらに、位置決めされた
中心コンタクト41の接続部41dが、収納部2b内に
収納されている基板21のプリント面に載置されるよう
になる。そこで、基板21のアースパターンを複数のボ
ス2cにハンダ付けすると共に、基板21から突出して
いる中心導体31の接続部31fを入力パターンにハン
ダ付けし、さらに中心コンタクト41の接続部41dを
出力パターンにそれぞれハンダ付けする。これにより、
第1コネクタ部11および第2コネクタ部12が図4に
示すように構成されるようになる。
【0018】ここで、図21ないし図24に示す中心コ
ンタクト41について説明すると、第1コネクタ部11
および第2コネクタ部12に同軸ケーブルの先端に設け
られている同軸プラグが取り付けられた際に、中心コン
タクト41には同軸プラグの中心導体が挿入されて両者
の電気的接続が行われるようにされている。中心コンタ
クト41は金属板を加工して作成されており、断面がB
−B断面図で示すように6角形の内の5辺からなるコン
タクト基部41aと、コンタクト基部41aから前方へ
延伸する挟持部41bと、コンタクト基部41aから後
方へ延伸する延伸部41cから構成されている。この挟
持部41bの断面形状はA−A線断面図に示すようにく
の字状とされており、大きな弾性を有するようにされて
いる。また、中心コンタクト41における延伸部41c
の先端には基板21にハンダ付けされる接続部41dが
形成されている。
【0019】次に、分配器本体2の一面からほぼ直交し
て突出するよう形成されているプラグ用突出部2gにリ
ング状のアースバネ34を介してプラグ回転本体35を
回転可能に固着する。リング状のアースバネ34はリン
青銅等の薄い金属板を打ち抜いたものをリング状に折曲
することにより作成されている。また、プラグ回転本体
35は図13および図14に示すように、プラグ回転本
体35の外形は六角ナットと同様に六角形とされてお
り、金属製とされている。プラグ回転本体35は、図1
3に示すように、プラグ回転本体35の先端部から中央
部にかけてその内周面に同軸コネクタに螺着する取付ネ
ジ部35eが切られている。また、プラグ回転本体35
の内周面の後部にはリング状のアースバネ34が収納さ
れるスプリング収納部35aが形成されており、スプリ
ング収納部35aの先端側に隣接して先端側がテーパ状
に立設しているリング状回転係合部35cが形成されて
いる。さらに、その先端側に先端側がテーパ状に立設し
ている係止用リング状突起35dが形成されている。さ
らにまた、後端にはアースバネ34が抜け出ないように
係止するための抜止用突起35bが形成されており、前
端にはリング状の突出部35fが形成されている。
【0020】このように構成されたプラグ回転本体35
におけるスプリング収納部35aにアースバネ34を収
納する。この状態において、プラグ回転本体35を分配
器本体2におけるプラグ用突出部2gに嵌挿する。次い
で、図4に示すようにプラグ用突出部2gの先端に形成
されているカシメ部2hが拡径されるようにカール加工
を施す。これにより、カシメ部2hが拡径されて、プラ
グ回転本体35の内周面に形成されたリング状回転係合
部35cに回転可能に係合するようになり、プラグ回転
本体35がプラグ用突出部2gに回転可能に固着され
る。なお、この際にプラグ回転本体35内に収納された
アースバネ34が分配器本体2のプラグ用突出部2gの
周側面に弾接するため、プラグ回転本体35と分配器本
体2とは、相互に回転可能とされていてもアースバネ3
4を介して電気的に確実に接続されるようになる。
【0021】次に、周縁部がテーパ状に形成されている
絶縁樹脂製の閉塞円盤33を、プラグ回転本体35の先
端側から嵌挿する。この際に、中心導体31の中心導体
部31aが、閉塞円盤33のほぼ中心に形成されている
挿通孔に挿通される。この閉塞円盤33をさらにプラグ
回転本体35に押し込んでいくと、中心導体31の係合
部31bを越えて嵌入部31cに閉塞円盤33が位置す
るようになる。この際に、閉塞円盤33のテーパ状の周
縁部が、図4に示すようにプラグ回転本体35の内周面
に形成されている係止用リング状突起35dの前側に形
成されているテーパ状部に当接するようになる。このた
め、閉塞円盤33は確実に同軸コネクタの先端を受け止
めることができるようになる。なお、係合部31bの作
用により閉塞円盤33は嵌入部31cから抜け出ないよ
うになる。これにより、プラグ部13が図4に示すよう
に構成されるようになる。このようにして図4に示すよ
うに組み立てられたL型回転分配器1において、プラグ
部13におけるプラグ回転本体35を、テレビコンセン
ト等の同軸コネクタに螺着すると、同軸コネクタの先端
部が閉塞円盤33の前面に衝合する。従って、この状態
において分配器本体2はプラグ回転本体35に対して回
転可能となり、第1コネクタ部11および第2コネクタ
部12に螺着されている同軸プラグが装着されている同
軸ケーブルに応力が生じた際に、その応力を取り除ける
ように分配器本体2が回転するようになる。
【0022】以上説明した本発明にかかるL型回転分配
器1は、住宅内の壁面に設けられたテレビコンセントに
接続する分配器に限らず、電子機器のパネル等に設けら
れている同軸コネクタに接続される分配器としても用い
ることができる。なお、本発明にかかるL型回転分配器
におけるプラグ回転本体35は、上記の説明では外形が
六角形とされているとしたが、本発明はこれに限るもの
ではなく外形が六角形以外の多角形としたり、外周面に
平目や綾目のローレット加工を施した円形としてもよ
い。さらに、分配器本体に収納されている基板に組まれ
ている回路を分岐回路や他の回路に置き換えることによ
り、分配器以外の作用を有させることが可能となる。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、分配器本
体の一面からプラグ部をほぼ直交するようL字状に突出
するようにしたので、プラグ部をテレビコンセント等の
同軸コネクタに螺着した際に、分配器本体はテレビコン
セント等の取付面にほぼ平行に配置され、前方へ大きく
突出しないようになる。また、L型回転分配器のプラグ
部をテレビコンセント等の同軸コネクタに螺着した際
に、その同軸コネクタの先端が、プラグ部の内部に配置
されている閉塞円盤に当接するようになるため、プラグ
回転本体は分配器本体に対して回転可能となる。したが
って、L型回転分配器におけるコネクタ部に接続されて
いる同軸ケーブルに応力が発生してもその応力は、分配
器本体が回転することにより取り除かれ、同軸プラグが
緩まないようになる。これにより、応力によるL型回転
分配器の破損を防止することができると共に、アースを
完全にとることができるようになる。さらにまた、この
ようにL型回転分配器を取り付けた状態において分配器
本体が回転可能に構成されていても、プラグ回転本体内
に収納されたアースバネにより確実なアース接続を行う
ことができるため、L型回転分配器の電気的特性が劣化
することはない。なお、閉塞円盤のテーパ状とされてい
る外周縁が、係止用リング状突起の前側に形成されてい
るテーパ状部に当接されて係止されるため、閉塞円盤は
確実に同軸コネクタの先端を受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全
体の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全
体の構成を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全
体の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器全
体の構成を示す断面図で表した側面図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器の
構成を示す分解組立図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器に
おける分配器本体の構成を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器に
おける分配器本体の構成を示す断面図で表した側面図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器に
おける分配器本体の構成を示す底面図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器に
おける蓋部の構成を示す断面図で表した側面図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における蓋部の構成を示す平面図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における蓋部の構成を示す側面図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における蓋部の構成を示す底面図である。
【図13】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
におけるプラグ回転本体の構成を示す半断面図で表した
平面図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
におけるプラグ回転本体の構成を示す正面図である。
【図15】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における中心導体の構成を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す正面図および
その断面図である。
【図17】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す側面図および
その断面図である。
【図18】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す正面図および
底面図である。
【図19】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
におけるプラグ用筒状絶縁体の構成を示す半断面図で表
した平面図である。
【図20】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
におけるコネクタ用筒状絶縁体の構成を示す正面図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における中心コンタクトの構成を示す平面図である。
【図22】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における中心コンタクトの構成を示す正面図である。
【図23】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における中心コンタクトの構成を示す右側面図である。
【図24】本発明の実施の形態にかかるL型回転分配器
における中心コンタクトの構成を示すA−A線断面図お
よびB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 L型回転分配器、2 分配器本体、2a 壁部、2
b 収納部、2c ボス、2d コネクタ用第1突出
部、2e コネクタ用第2突出部、2f プラグ用貫通
孔、2g プラグ用突出部、2h カシメ部、2i コ
ネクタ用貫通孔、2j 三角突部、11 第1コネクタ
部、12 第2コネクタ部、13 プラグ部、14 蓋
部、21 基板、21a 嵌合孔、31 中心導体、3
1a 中心導体部、31b 係合部、31c 嵌入部、
31d テーパ部、31e 嵌合部、31f 接続部、
32 プラグ用筒状絶縁体、32a 絶縁体本体部、3
2b突出部、32c 貫通孔、32d 鍔部、32e
十字状しきり部、32f 切欠、33 閉塞円盤、34
アースバネ、35 プラグ回転本体、35a スプリ
ング収納部、35b 抜止用突起、35c リング状回
転係合部、35d 係止用リング状突起、35e 取付
ネジ部、35f 突出部、41 中心コンタクト、41
a コンタクト基部、41b 挟持部、41c 延伸
部、41d 接続部、42 コネクタ用筒状絶縁体、4
2a 筒状部本体、42b 環状突部、42d 第2突
部、42e 第1突部、42f スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 17/04 M

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状とされた分配器本体の一面からL字
    状に突出するよう設けられているプラグ部と、前記分配
    器本体の側面から突出するよう設けられている複数のコ
    ネクタ部を備えるL型回転分配器であって、 前記プラグ部においては、前記分配器本体の一面からほ
    ぼ直交して突出するよう形成されている円筒状のプラグ
    用突出部に、略円筒状に形成されているプラグ回転本体
    が回転可能に固着されていると共に、該プラグ用突出部
    内には、中心導体を略中心軸上に保持するプラグ用筒状
    絶縁体が嵌挿されて、前記中心導体に嵌着されている閉
    塞円盤の周縁部が、前記プラグ回転本体の内周面に形成
    されている係止突起に係合されており、 前記プラグ部が外部の同軸コネクタに取り付けられた際
    に、該同軸コネクタの先端が前記閉塞円盤に当接するよ
    うにされて、前記分配器本体が前記プラグ回転本体に対
    して回転可能とされていることを特徴とするL型回転分
    配器。
  2. 【請求項2】 前記プラグ回転本体の内周面に形成され
    ている前記係止突起の前側がテーパ状に形成されたテー
    パ状部とされており、このテーパ状部に前記閉塞円盤の
    テーパ状とされている外周縁が当接されて係止されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配器。
  3. 【請求項3】 前記中心導体が前記閉塞円盤のほぼ中央
    に形成されている挿通孔に挿通されていると共に、前記
    中心導体の中途に形成されている係合部に前記挿通孔の
    周縁が抜け出ないように係合していることを特徴とする
    請求項1記載のL型回転分配器。
  4. 【請求項4】 前記プラグ用突出部に、リング状に形成
    されているアースバネを介して、前記プラグ回転本体が
    回転可能に固着されていることを特徴とする請求項1記
    載のL型回転分配器。
  5. 【請求項5】 前記アースバネは、前記プラグ回転本体
    の内周面に形成されたスプリング収納部の溝内から抜け
    出ないように収納されていることを特徴とする請求項1
    記載のL型回転分配器。
  6. 【請求項6】 前記分配器本体内には分配回路が組まれ
    ている基板が収納されており、該基板に接続されている
    前記中心導体を介して入力された信号が、前記分配回路
    で分配されて、前記複数のコネクタ部から出力されるよ
    うになされていることを特徴とする請求項1記載のL型
    回転分配器。
  7. 【請求項7】 前記プラグ用突出部に前記プラグ回転本
    体が嵌挿されて、前記プラグ用突出部の先端を前記プラ
    グ回転本体の内周面から突出するように形成されている
    回転係合部に回転可能にカシメることにより、前記プラ
    グ用突出部に前記プラグ回転本体が回転可能に固着され
    ていることを特徴とする請求項1記載のL型回転分配
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2005354128A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Miny:Kk アンテナ分配器
JP2010257696A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Yagi Antenna Co Ltd ケーブル引出し方向可変接栓
KR101389261B1 (ko) 2013-03-05 2014-04-29 심윤국 전력분배용 접속장치

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