JP3615115B2 - 机構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は机に関し、より詳しくは、可動な天板部を備えた机に関する。
【0002】
この明細書において、「机」とは、椅子に腰掛けて用いる机であって,本を読んだり書きものをしたりするために用いられるものをいい、所謂「事務机」や「学習机」等を含むことは勿論として、「製図台」や「朗読机」や「演説机」等と呼ばれるものも含む。
【0003】
【従来の技術】
机において、天板部の位置や角度を机本体に対して調整可能にしたものは、種々知られ又は提案されている(例えば、特開昭62−270106号公報、実開平5‐20633号公報、特開平11−46873号公報など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の机では、天板部の位置や角度を机本体に対して調整可能にするにとどまり、天板部を机本体に対して取外し可能にする場合にも、該天板部の位置や角度を変えて即ち調整した状態で、該天板部を机本体に取付けるようにすることが考慮されているにとどまり、机が効率的に利用されているとは言い難い。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、座卓としても使用可能にして効率的利用を可能にした机構造体を提供することにある。
【0006】
本発明の机構造体は、この目的を達成すべく、天板部及び該天板部を支持する脚部を備えた座卓部と、座卓部の天板部が机の天板部の少なくとも一部を形成するように、該座卓部が取外し可能に取付けられる机本体部とを有し、本発明の机構造体では、更に、机本体部は、座卓部が収容されるように手前側と頂部とで開口した座卓受容凹部と、該凹部の側壁において座卓部の基台部を支持する支持手段とを有する。
明細書における以下の記載において、この段落に記載の条件を満たさない部分については、文言上は、特許請求の範囲に記載の発明の範囲外である。
【0007】
本発明の机構造体では、座卓部の天板部が椅子に腰掛けて使用する机の天板部の少なくとも一部を形成するように、座卓部が机本体部に対して取外し可能に取付けられるべく構成されているから、座卓部を机本体部に取付けた状態では、座卓部の天板部が机の天板部の少なくとも一部として機能し、座卓部が机本体部から取外された状態では、座卓部が、座卓すなわち床や畳などに座って使用する座り机として用いられ得る。すなわち、本発明の机構造体では、所望に応じて、椅子に腰掛けて使用することも、床に座って座り机として使用することもできるから、効率的利用が可能である。従って、例えば、一般家庭や旅館等のように多少なりとも和洋折衷のところでは、占有スペースを最小限にした状態で、両者のメリットを享受し得る。
また、本発明の机構造体では、机本体部の座卓受容凹部に対して、上側もしくは手前側、典型的には手前の上側から斜め下向きに座卓部をその受容凹部に嵌め込んで、座卓部の基台部を机本体部の支持手段で支持させる。
【0008】
本発明の机構造体において、座卓部は、天板部及び該天板部を支持する基台部を備え、床や畳に所望に応じてカーペットや座布団などを敷いて座って使用されるものであり、天板部の広さ(幅及び奥行きの大きさ)や高さや傾斜角度は、座卓部を使用する人の体の大きさや座卓部の用途に応じて、適宜決めておけばよい。なお、天板部の高さや傾斜角度は、変更ないし調整可能になっていてもよい。なお、基台部は、座卓部が床上に載置された際該座卓部の底面が床に当接し上部で天板部を支えるものをいう。なお、基台部の例えば上部の中央部等に引出し等を備えた部分が形成されていてもよい。
【0009】
座卓部はその天板部を所望の姿勢で支持し得る限りどのような基台部を有していてもよいけれども、好ましい一実施の形態としては、座卓部が机本体部から取外された状態で床上に載置された際、コタツの櫓の天枠部を受容し得る凹部を基台部が背面部側に有する。ここで、コタツの櫓の天枠部とは、コタツ櫓のうち頂部において実際上水平に延在する部分で、通常は、その上にコタツ布団が被せられ更にその上にコタツ板が載せられる部分をいう。この場合、床面(座面)から例えば30cm程度の高さのところに位置するコタツの櫓の天枠部の頂面よりも高いところまで開口した凹部が背面側に形成されるように、基台部は、側面から見て、ほぼ「コ」の字状の形態を有することになり、この凹部の上側の周壁の下面に沿ってコタツの櫓の天枠部の手前の外枠部がその上に載置したコタツ布団等と共に嵌まり込み、凹部のうちそれよりも下の領域にそってコタツ布団の手前の縁部が手前ほど下方に位置するように斜め下向きに延びることになる。
【0010】
座卓部は、典型的には、左右対称に、即ち、その幅方向の中心を通り幅方向に対して垂直な平面に関して、鏡映対象である。但し、所望ならば、その幅方向両側の形状などが異なっていてもよい。
【0011】
座卓部は、机本体部に取外し可能に取付けられる。座卓部の天板部が、机の天板部の少なくとも一部をなすような位置に安定に配置される限り、座卓部は、どのような形態で取付けられてもよい。典型的には、座卓部の基台部が机本体部により支持される。但し、所望ならば、座卓部の天板部が机本体部によって直接的に支持されるように、座卓部を机本体部に取付けてもよい。
【0012】
座卓部の机本体部に対する「取付け」は、典型的には、座卓部の底面を机本体部の所定の座卓部収容領域の支持面上に「載置」することにより行われる。但し、所望ならば、座卓部の少なくとも一部に係合部を形成しておくと共に机本体部の一部にも相補的形状の被係合部を形成しておいて、この「係合部と被係合部との係合」により、座席部を机本体部に取付けるようにしてもよい。また、所望ならば、取付けに際して、螺合部材のような取外し可能な締結部材により取外し可能に固定するようにしてもよい。
【0013】
前述のとおり、本発明の机構造体において、机本体部は、座卓部が収容されるように手前側と頂部とで開口した座卓受容凹部と、該凹部の側壁において座卓部の基台部を支持する支持手段とを有する。ここで、側壁は、左右の側壁でも、奥の側壁でもよい。
【0014】
この場合、前述のとおり、机本体部の座卓受容凹部に対して、上側もしくは手前側、典型的には手前の上側から斜め下向きに座卓部をその受容凹部に嵌め込んで、座卓部の基台部を机本体部の支持手段で支持させる。この支持手段は、典型的には、座卓部の基台部(典型的にはその底面)が載置される突起のような係止手段からなる。但し、所望ならば、他の係合手段でもよい。
【0015】
本発明の机構造体において、好ましくは、机本体部が、その座卓受容凹部の左右の側部のうち少なくとも一方の側部に、袖机部の天板部をなす側部天板部を備えている。これにより、机として使用する場合には、全体としてより広い天板部を備えうる。なお、座卓部の天板部と側部天板部とは、同一平面上に位置していても、いなくてもよい。
【0016】
なお、場合によっては、座卓部の天板部を机本体部の両側の側部天板部上に単に掛け渡して使用してもよい。この場合、座卓部の基台部を同時に机本体部で支持するようにしてもよい。但し、座卓部の基台部を机構造体の支持手段上に載置した際、座卓部の天板部が丁度側部天板部の間に掛け渡されるように、机構造体の支持手段が位置決めされているか位置調整可能であってもよい。また、机本体部の両側の側部天板部間に掛け渡す中央天板部材を、座卓部の天板部とは別個に準備しておいてもよい。
【0017】
本発明の机構造体の座卓部は、好ましくは、その天板部の角度が基台部に対して調整可能になっている。その結果、座卓として使用される場合でも、机として使用される場合でも、天板部の角度が調整可能になる。但し、所望ならば、机本体部に対する座卓部の取付け角度を調整可能にしておくことにより、机として使用した場合における天板部の角度を調整可能にしておいてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
【0019】
【実施例】
図1から図7に示した本発明による好ましい一実施例の机構造体10は、図1の全体の斜視図からわかるとおり、机本体部20と、座卓部50とを有する。机構造体10の机本体部20及び座卓部50は、この実施例では、木材で形成されており、各部の構造や形状は、木材に適したものになっている。但し、所望ならば、その一部又は全部が、プラスチック材料や金属などでできていてもよく、素材の曲げや引張や圧縮に対する強度特性を考慮して、素材に応じて、係合や支持構造は、適宜変更すればよい。
【0020】
机本体部20は、図1及び図2に示したように、左右にある引出付の袖机部30,40と、袖机部30,40をつないだ背面板部21とを有し、左側袖机部30の右側壁31と右側袖机部40の左側壁41とは、背面板部21のうち両側壁31,41間の部分22と協働して、上端(上側)及び手前側で開口した凹部23を形成している。以下では,机構造体10の幅方向をX軸ないしX方向、奥行き方向をY軸ないしY方向(より詳しくは、−Y方向)、上下方向をZ軸ないしZ方向とする。
【0021】
左側袖机部30の右側壁部ないし右側面部31及び右側袖机部40の左側壁部ないし左側面部41には、座卓部50の脚部が載置される係止突起32,42を形成するための角柱が固定されている。支持手段としての係止突起32,42は、机構造体10の使用時において座卓部50にかかる荷重に対して該座卓部50を強固に支持し得るようにZ方向の長さが比較的大きく、机構造体10の使用時において使用者の脚部などが凹部23内に自由に入り得るように凹部23内のスペースを広く取るべくX方向の突出長ないしX方向の厚さが小さい。係止突起32,42は、座卓部50の基台部60の両側の脚部構造体70の底面71が載置される載置・係止表面33,43となる頂面を水平に備える。但し、所望ならば、この係止表面33,43が、奥ほど低くなるように、Y方向に傾斜していてもよい。また、係止表面33,43のY−Z平面内での傾斜角度が調整可能なように、係止突起32,42の対応する側壁部31,41への取付け角度が調整可能になっていてもよい。更に、係止表面33,43の高さすなわち上下方向Zの位置が調整可能なように、係止突起32,42が対応する側壁部31,41に対してZ方向に位置調整可能になっていたり、複数段に形成されていてもよい。
【0022】
左側及び右側袖机部30,40は、夫々、引出34,44を備え、その頂壁35,45は、机本体部20の側部天板部になっている。勿論、袖机部30,40の引出し34,44の一部又は全部が、袖机部30,40の本体部にヒンジ結合(蝶番式に結合)された開き戸になっていても、他の種類の開閉機構で開閉されるか開閉機構のない棚の形態の収納空間になっていてもよい。また、場合によっては、キャスターなどがついて移動可能な台(例えば、パーソナルコンピュータ等が載置される台)等が出入れ可能なように、実際上、側壁部31,41及び頂壁部35,45のみを備えていてもよい。
【0023】
凹部23の下部の奥には、足載せ台24が設けられている。この台24は、係止突起32,42と同様な係止突起上に載置されていてもよいけれども、好ましくは、机構造体20の背面板部21の中央部分22を補強して曲げ強度を高めるべく、例えば、足載せ台24の手前(Y方向端部)の下に、袖机部30,40の側壁部31,41に両端で固定された連結体(図示せず)が、例えばX方向に平行に配設されているか、足載せ台24自体が袖机部30,40の側壁部31,41に直接的に強固に連結・固定されていることが好ましい。
【0024】
座卓部50は、図2に加えて図3の(a)から(c)に詳細に示したように、基台部60と天板部90とを有し、基台部60は、前述の脚部構造体70に加えて、左右の脚部構造体70,70すなわち70a,70bを連結支持する連結体部61有する。なお、左右の脚部構造体70a,70bは、同様に、より詳しくは、少なくとも、Y−Z面に平行な平面に関して鏡映対称に構成されており、総称するとき又は左右を区別しないときは「70」で示し、左右を区別して示すときは、夫々、添字「a」や「b」を付す。なお、基台部の構成部品や部位などについても同様である。
【0025】
天板部90は、該天板部90を外して横に寝かせた状態で示した図5からわかるように、長方形で平板状の天板本体部91と、天板本体部91の裏面92に形成された天板係合部93,93とからなる。左右の天板係合部93a,93bは、夫々、幅方向外向きに突出した細長い丸棒ないし円柱状の係合突起部94a,94bと、該係合突起部94a,94bを天板本体部91の裏面92に固定的に結合しているほぼ三角形の板状の支持アーム部95a,95bを有する係合突起部94a,94bの中心軸線は、相互に一直線上になるように一列に整列しており、天板係合部93a,93bは、該係合部93a,93bの中心軸線に対して垂直な平面に関して鏡映対称である。なお、天板本体部91の表面97のうち手前側で且つ下側になる縁部には、突条98が形成されている。この突条98は、天板本体部91上に本などを載せた場合に、本の下縁を支持する。
【0026】
基台部60の各脚部構造体70は、全体として、背面側ないし奥で開口したほぼ「コ」の字状の形状を形成するように、上部においてほぼ横方向に、典型的には水平に、延びた上部構造体部72と、下部において横方向に、典型的には水平に、延びた下部構造体部73と、上下の構造体部72、73をほぼ上下方向につないでいる中間連結部74とを有し、下部構造体部73の底面71が脚部構造体70の支持面になっている。
【0027】
上部構造体部72は、手前側に、上方Zほど奥に位置するように傾斜した傾斜支持側面75を有し、該傾斜側面75には、天板部90の係合突起部94が係合される被係合部76が形成されている。支持側面の傾斜角度(水平面に対する角度)は、主たる使用目的に応じて定めておけばよく、大きめ(例えば書見台等を主目的とする場合で30度〜60度程度の範囲内の所望角度で例えば45度程度)でも、小さめ(例えば筆記台等として用いることを主目的とする場合で30度程度又はそれ以下の角度)でもよい。被係合部76は、斜面に沿って上下に複数段(この例では三段)にわたって形成されていると共に、Y方向に複数個(この例では二個)形成された凹部76A1,76A2,76B1,76B2,76C1,76C2からなる。各係合凹部は、ほぼ同様な形状を備え、該係合凹部につながる横方向溝部77A,77B,77Cと協働して、夫々、被係合部として機能する。なお、奥側の凹部76A2,76B2,76C2と傾斜側面75との間の距離は、天板部90の係合突起94と天板本体91の裏面92との間の距離に実際上一致する。傾斜面75は、上端面78のところまで延びており、端面78と傾斜面75との角部79は、天板部90が傾斜面75に対して傾斜する場合、天板部90の裏面92に短い線状に当接する天板支持部として働く。
【0028】
天板部90の係合部93の係合突起部94が、X方向の両側において、奥の係合凹部76A2,76B2,76C2のいずれかに嵌った場合には、天板部90は、その本体部91の裏面92が傾斜支持面75に丁度接触ないし密接して該傾斜面に沿って延びることになり(図1や図3の(a)及び(b)、並びに図6の(a)及び(b))、下の凹部76A2に係合突起部94が係合しているとき天板部90が最も下に位置し(図1並びに図3の(a)及び(b))、上の凹部76C2に係合しているとき天板部90が最も上に位置する(図6の(a)及び(b))。
【0029】
一方、天板部90の係合部93の係合突起部94が、X方向の両側において、手前側の係合凹部76A1,76B1,76C1のいずれかに嵌った場合には、天板部90の本体部91の裏面92は、下部においては傾斜支持面75から離間し、上部においては傾斜側面75の上端すなわち角部79に凭れかかるように当接する。すなわち、天板部90の本体部91が傾斜側面75よりもゆるい傾斜角度で、基台部60の脚部構造体70により支持されることになる(図3の(c)や図6の(c))。この場合、天板部90の係合突起部94が、最も下の凹部76A1に係合しているとき基台部60の底面71に対する天板部90の傾斜角度が最も大きく(図3の(c))、最も上の凹部76C1に係合しているとき基台部60の底面71に対する天板部90の傾斜角度が最も小さくなる(図6の(c))。
【0030】
なお、この例では、三種類の高さ位置76A,76B,76Cの夫々の高さ位置について二つの凹部76Ai,76Bi,76Ciを有することにより、二種類の傾斜角度を採り得るように構成されているけれども、三つ以上の凹部をY方向に間隔をおいて形成しておいて傾斜角度を三種類以上の範囲で変更可能にしておいてもよい。また、図5の天板部90の本体部91の裏面92と係合突起部94(すなわち94a,94b)との間の距離を支持アーム部95,95(すなわち95a,95b)のところで調整可能にしておいて、天板部90の傾斜角度を調整可能にしておいてもよい。
【0031】
脚部構造体70は、更に、その上部構造体部72の奥の方(−Y方向)の上部に天板部収納部80を有する。この天板部収納部80は、上部構造体72の奥の方(−Y方向)の上部に位置し底面71に対して実際上平行な頂面81と、該頂面81の下に形成された凹部82と頂面81及び凹部82の間のガイド溝部83とからなる。
【0032】
図7に示したように、基台部60の脚部構造体70a及び70bの凹部82a及び82bに天板部90の係合突起部94a及び94b(図示せず)を夫々係合させると、天板部90の本体部91の裏面92が脚部構造体70a及び70bの頂面81a及び81bに実際上当接されて、支持される。なお、このとき、天板本体部91の下面96は、脚部構造体70a,70bの上下方向延在段差面84a,84bに当接し得る。
【0033】
脚部構造体70は、更に、コの字状形態に伴う凹部85の開口部86に、図3の(b)において想像線で示したように、コタツの櫓の天枠部101を受容し得るように構成されている。図示の例では、脚部構造体70のうち上部構造体72が、凹部85の開口部86のところで円弧状に切欠かれており、この円弧状切欠き部87の下にコタツの櫓の天枠部101の手前側の外枠部102がその上に被せられたコタツ布団103と共に嵌り込み得る(図3の(b))。このとき、コタツ布団103の裾の部分104は、手前側に向かって斜め下に凹部85の奥にY方向に延び得る(同図)。なお、切欠き部87については、例えば、図3の(a)の斜視図に示したように、先端側が少し下に下がってコタツ櫓の天枠部の手前側の外枠部を抱え込んで位置ズレを実際上禁止し得るようにしておくことが好ましい。また、この例では、開口部86の高さを高くするために切欠き部87を形成しているけれども、開口部86が元々十分高い位置に位置する場合には、切欠き部87はなくてもよい。なお、コタツの櫓などは便宜上図3の(b)のみに示したけれども、座卓部50の天板部90の取付け位置に係らず、座卓部50をコタツの櫓などに対して配置し得ることは、明らかであろう。
【0034】
なお、机構造体10の机本体部20から座卓部50を取外した状態で、袖机部30、40の側部天板部35,45の上に、天板部90を直接配置することも可能であり、その場合、机本体部20と天板部90とによって、椅子(図示せず)に腰掛けて使用する通常の平机が形成され得る。勿論、天板部90が袖机部30,40の側部天板部35,45に丁度載るように、基台部60が底面71,71で係止突起32,42で支持されるようになっていてもよい。
【0035】
以上の如く構成された机構造体10を、図1に示したように椅子(図示せず)に腰掛けて用いる机として使用しようとする場合には、例えば、図2の机本体部20の座卓受容腰部23に座卓部50を手前の上側から嵌め込み、座卓部50の基台部60の脚部構造体70a,70bの底面71a,71bを、机本体部20の係合突起部32,42の係止面33,43上に載置すればよい。
【0036】
このとき又は使用中に、使用者の座高や使用目的に応じて、天板部90の高さや傾きを変えたい場合には、天板部90を持って、基台部60の脚部構造体70a,70bの係合凹部(例えば76A2,76A2)から天板部90の係合突起94a,94bを外し、別の所望の一組の係合凹部(例えば76C2,76C2)に天板部90の係合突起94a,94bを嵌めればよい。なお、所望ならば、天板部90の取付け位置の変更を、事前に又は使用途中で、床上において行なってもよい。
【0037】
図1の状態では、机構造体10の天板部90を本を読んだり物を書くための台として用い得る。なお、図示の例では、天板部90の傾斜が大きすぎると考えられる場合には、係合支持部32,42が奥ほど低くなるようにしておくか調整可能にしておけばよい。天板部90の表面に載置した本などは下縁にある突条98で支持される。また、袖机部30,40の表面すなわち側部天板部35,45も机の表面として参考書類などを開くためや、パーソナルコンピュータや関連周辺機器の載置等のために用い得る。
【0038】
一方、座卓部50を机構造体10の机本体部20から取外して、床上に載置する場合には、該座卓部50を座卓として用い得る。冬などの寒い季節には、コタツの櫓の天枠部101に基台部60の先端を載せると共にコタツ布団103の裾104を足元まで延ばし得ることは、図3の(b)に関連して説明した通りである。なお、コタツの櫓が、冬場以外でも用いられる場合には、基台部60の切欠き部87、87を当該櫓の天枠部101の手前の外枠102に掛けて用いてもよい。
【0039】
また、比較的長期間に亘って机構造体10を使用しないような場合には、机構造体10の凹部23を収納空間として有効に使用すべく、天板部90を、図7に示した収納位置に配置しておいてもよい。
【0040】
なお、以上において図示し説明した座卓部50と机本体部20との係合構造は、単なる一例であって、机本体部20の凹部23に座卓部50の基台部60の少なくとも下部が嵌りこんだ状態で、机本体部20が座卓部50を支持し得る限り、その支持の仕方は所望に応じて変更され得、例えば、座卓部50自体の高さや傾きが変更可能に又は調整可能なように机本体部20により支持されていてもよい。同様に、以上において図示し説明した座卓部50の天板部90と基台部60との係合構造は、単なる一例であって、基台部60が天板部90を支持し得る限り、その支持の仕方は所望に応じて変更され得、例えば、天板部90が基台部60に取外し不能に固定されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の机構造体の斜視説明図。
【図2】図1の机構造体を構成する机本体部及び座卓部を分離して示した分解斜視説明図。
【図3】図1の机構造体の座卓部を拡大して示したもので、(a)は斜視説明図、(b)は側面説明図、(c)は天板部を(b)の場合とほぼ同様な上下方向位置に保ったまま角度を変えた際における(b)と同様な側面説明図。
【図4】図3の座卓部のうちの基台部を示したもので、(a)は斜視説明図、(b)は側面説明図。
【図5】図3の座卓部のうちの天板部をほぼ水平に置いた状態で示した斜視説明図。
【図6】図1の机構造体の座卓部について、その天板部の位置を変えた状態について図3と同様に示したもので、(a)は斜視説明図、(b)は側面説明図、(c)は天板部を(b)の場合とほぼ同様な上下方向位置に保ったまま角度を変えた際における(b)と同様な側面説明図。
【図7】図1の机構造体の座卓部について、天板部を収納位置に置いた状態を示したもので、(a)は斜視説明図、(b)は側面説明図。
【符号の説明】
10 机構造体
20 机本体部
23 凹部
30,40 袖机部
32,42 係合突起部
50 座卓部
60 基台部
70,70a,70b 脚部構造体
71,71a,71b 底面
72,72a,72b 上部構造体部
73,73a,73b 下部構造体部
74,74a,74b 中間連結部
75,75a,75b 傾斜支持側面
76,76a,76b 被係合部
76A1,76A2,76B1,76B2,76C1,76C2 係合凹部
77A,77B,77C 横方向溝部
85 凹部
86 開口部
87 円弧状切欠き部
90 天板部
91 天板本体部
93,93a,93b 天板係合部
94,94a,94b 係合突起部
101 コタツ櫓の天枠部
102 手前側の外枠部
103 コタツ布団
104 コタツ布団の裾

Claims (4)

  1. 天板部及び該天板部を支持する基台部を備えた座卓部と、座卓部の天板部が机の天板部の少なくとも一部を形成するように、該座卓部が取外し可能に取付けられる机本体部とを有し、
    机本体部は、座卓部が収容されるように手前側と頂部とで開口した座卓受容凹部と、該凹部の側壁において座卓部の基台部を支持する支持手段とを有する机構造体。
  2. 机本体部は、その座卓受容凹部の左右の側部のうちの少なくとも一方の側部に、袖机部をなす側部天板部を備えている請求項に記載の机構造体。
  3. 座卓部が机本体部から取外された状態で床上に載置された際、コタツの櫓の天枠部を受容し得る凹部を座卓部の基台部が背面側に有する請求項1又は2に記載の机構造体。
  4. 座卓部の天板部の角度及び高さのうちの少なくとも一方が調整可能になっている請求項1から3までのいずれか一つの項に記載の机構造体。
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