JP3614483B2 - トランス・チョークコイル - Google Patents
トランス・チョークコイル Download PDFInfo
- Publication number
- JP3614483B2 JP3614483B2 JP30316394A JP30316394A JP3614483B2 JP 3614483 B2 JP3614483 B2 JP 3614483B2 JP 30316394 A JP30316394 A JP 30316394A JP 30316394 A JP30316394 A JP 30316394A JP 3614483 B2 JP3614483 B2 JP 3614483B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaped
- shape
- core
- body part
- shaped core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、トランス・チョークコイルに関し、特に、それに使用される磁気コアを突き合わせ、両面から固定する、二分割されたコイルボビン及びコア固定用ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、この種のトランス・チョークコイル用コイルボビン20は、長手方向、平行に、中央から二分割された構造のものである。即ち、中央に巻線用の胴部22を有し、プリント基板に面実装される端子25を左右両端の鍔26に長手方向と平行に設け、このコイルボビン20の巻線用胴部22に巻線を施した後に、コイルボビンに形成された前記鍔26の挿入孔27にU字形コア23を両端から装着し、その外側を略コ字形の金属製ホルダー24で把持するものである。28は、巻線用胴部22の中央に設けられた仕切り板である。この構造のトランス・チョークコイルは、端子25に巻線のリード端末をからげて、プリント基板に端子を半田付けによって固定して使用することになる。
【0003】
U字形コアの背面を把持する金属製のホルダー24は、略コ字形、キャップ形、又はM形等の形状になっている。一般的に、ボビンにコアを挿入した後、ホルダーの脚部29を力を加えて押し開いて、二つのコアの外側を一つのホルダーで押さえ、把持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すホルダー24は、コ字形のものであるが、キャップ形やM形のホルダーでもコアの外側より大きくし、コアの背面を把持するために、外側寸法や高さ寸法が大きくなるため、面実装面積が大きくなる欠点があった。又、用途によってコアの形状を変えずにプリント基板上からの高さ寸法を小さくしようとする要求があった場合、巻線容積を減少させずに、トランス・チョークコイル等のインダクタンスを減少させずに、これに対応することは、著しく難しいという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、これらの問題点を解決し、特別な構造のコイルボビンの固定具を用いずに、面実装面積が小さく、特性のばらつきが少なく、構造が簡単で、プリント基板から高さ寸法が小さくなるようにしたトランス・チョークコイルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、▲1▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの各2脚を前記胴部に挿入し突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、前記U字形コアが両端部を各々前記溝部に挿入したばね性を有し湾曲した矩形板状のホルダーにより、該湾曲部で前記U字形コアの背部を押圧してコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルであり、▲2▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの2脚を前記胴部に挿入しI字形コアと突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、一方の前記ロ字形の挿入されない辺の部分に前記I字形コアの装着部を有し、別の一方の前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、U字形コアが両端部を各々前記溝部に挿入したばね性を有し湾曲した矩形板状のホルダーにより、該湾曲部で前記U字形コアの背部を押圧してコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルであり、▲3▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの各2脚を前記胴部に挿入し突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、前記U字形コアが、両端部を各々、前記溝部に挿入したばね性を有し、前記U字形コアの背部を押圧する爪部を有する矩形板状のホルダーによりコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルであり、▲4▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形がU字形コアの2脚を前記胴部に挿入しI字形コアと突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、一方の前記ロ字形の挿入されない辺の部分に前記I字形コアの装着部を有し、別の一方の前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、U字形コアが両端部を各々、前記溝部に挿入したばね性を有し、前記U字形コアの背部を押圧する爪部を有する矩形板状のホルダーによりコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルである。
【0007】
【作用】
コイルボビンの鍔に溝を設けて、単純な湾曲した矩形板状のばね性のあるホルダーを挿入する構造とし、又、ホルダーの厚さを調整し、ホルダーの高さを小さくすることにより、ホルダーのばねでコイルボビンに装着したコアの外側を押圧することができ、小型で、高さ寸法も小さくでき、作業がしやすい、特性のばらつきの小さいトランス・チョークコイルを提供できる。
【0008】
【実施例】
本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は、2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図である。
図2は、U字形コア及びI字形コアとを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図である。図3は、2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図である。
図4は、U字形コア及びI字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図である。
【0009】
図1に示すように、本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン10は、長手方向、平行に中央から二分割され、使用される際は、一体にされて用いられ、中央に仕切り板28を有し、巻線用の胴部2を有する構造である。第一の実施例のコイルボビンは、胴部2の左右両端に有する大略有底コ字形の鍔6が、コアの磁脚3を矢印方向12から挿入する方形の挿入孔27を有し、U字形コア23を保持するコア収納枠13を形成する。前記の大略有底コ字形の鍔6の両側には、横方向に突出したホルダー固定用溝部4を設け、形状が単純な矩形板状の第一のホルダー5をこの溝部4に上から差し込み、コアの外側を把持するようにしたものである。
【0010】
前述のように、この大略有底コ字形の鍔6は、U字形コア23を収納するコア収納枠13を形成しているが、ボビンの長手方向の直角方向に略コ字形状の両端が張り出している。底面14を有する鍔6は、主にU字形コアの背部15を収納し、コアの磁脚3は胴部2の内部を貫通する挿入孔27に挿入されるので、板状のコア収納枠でも充分、強度的にもつようになっている。しかし、変形しにくいように張り出し部分7がL字形になって、鍔6の強度を上げるように形成されている。第一のホルダー5が溝部4に固定される構造上から、第一のホルダーが、はずれることはない。第一のホルダーがU字形コアの外側を押圧しながら把持され、U字形コアの外側を把持する力は、ホルダーの厚さを調整することによって制御できる。従って、鍔の高さを低くする時は、ホルダーの厚さを厚くし、高さを低くすればよい。上述したホルダーの厚さの調整により、ホルダー固定用溝部の高さは、従来のものより低くできる。又、この溝部4は、図1に見られるように、多少湾曲した矩形板状の第一のホルダーが容易に装着されるように上面から底面14に達する溝となっているので、矩形板状の第一のホルダーを上から挿入することは、極めて容易な作業となる。
【0011】
第一のホルダー5のコアの把持力は、上述したように、ホルダーの厚さによって制御でき、更に、微調整等は、ホルダーの湾曲の度合等で調整でき、安定性があるので、作業性がよくなる。
【0012】
図2は、第二の実施例を示す斜視図であり、磁性コアにU字形コア及びI字形コアを使用した場合のコイルボビン及びホルダーの斜視図を示す。
【0013】
第二の実施例は、第二のコイルボビン18の例であり、胴部2の片方の端部にU字形コア23を収納するための、前記ホルダー固定用溝部4を有する大略有底コ字形の鍔6を設け、他方の端部にはI字形コア16を挿入し、I字形コア16を収納するための二分割面開放の箱状の鍔8を形成する。箱状の鍔8は、ボビンが合体した場合、I字形コア16の六面を覆い、分割面は開放されているが、分割面と対向する端面は閉じている。
ホルダーは、第一の実施例と同様の第一のホルダー5を用い、ホルダーの長手方向の両端は前記溝部4で嵌合係止される。ホルダーの湾曲面17がボビンに装着されたU字形コア23の外側を把持し、ホルダーの湾曲面17でU字形コアの背部15を押し付けるので、U字形コア23と対向するI字形コア16の合わせ面を押圧することにより、U字形コアとI字形コアとも密着し、把持できる。
【0014】
図3に示すように、第三の実施例は、コイルボビンについては第一の実施例に用いられた第一のコイルボビンを用いて、第二のホルダー9を使用するものである。第二のホルダー9は、矩形板状のホルダーに中央から長手方向に直交するように切り込みを入れて、所定の寸法でコアの背面を押すように爪部11を設けるものである。
【0015】
矩形板状のホルダーの一部を切り欠くように切り込みを入れて折り曲げた爪部11であるので、爪部は湾曲してコアの背面を滑らかに押圧する形状にして、1mmか2mm程度、内側に湾曲していればよい。
【0016】
図4に示すように、第四の実施例は、コイルボビンに第二のコイルボビン18を用い、ホルダーには第二のホルダー9を用いる場合のものである。
以上、述べたように、本発明の実施例のトランス・チョークコイルでは、作業性がよく、品質にばらつきがないので、特性のばらつきも少なくなる。
【0017】
【発明の効果】
以上、述べたように、第一、第二のコイルボビン及び第一、第二のホルダーをセットにして、本発明のホルダー付きコイルボビンを用いれば、面実装面積が小さく、構造が簡単で、プリント基板から高さが低い、特性のばらつきが少ないトランス・チョークコイルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図。
【図2】U字形コア及びI字形コアとを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図。
【図3】2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図。
【図4】U字形コア及びI字形コアとを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図。
【図5】従来のトランス・チョークコイルを示す斜視図。
【符号の説明】
2,22 胴部
3 磁脚
4 (ホルダー固定用)溝部
5 第一のホルダー
6,26 鍔
7 張り出し部分
8 箱状の鍔
9 第二のホルダー
10 第一のコイルボビン
11 爪部
12 矢印方向
13 コア収納枠
14 底面
15 (コアの)背部
16 I字形コア
17 湾曲面
18 第二のコイルボビン
20 (従来の)コイルボビン
23 U字形コア
24 (従来の)ホルダー
25 端子
27 挿入孔
28 仕切り板
29 脚部
【産業上の利用分野】
本発明は、トランス・チョークコイルに関し、特に、それに使用される磁気コアを突き合わせ、両面から固定する、二分割されたコイルボビン及びコア固定用ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、この種のトランス・チョークコイル用コイルボビン20は、長手方向、平行に、中央から二分割された構造のものである。即ち、中央に巻線用の胴部22を有し、プリント基板に面実装される端子25を左右両端の鍔26に長手方向と平行に設け、このコイルボビン20の巻線用胴部22に巻線を施した後に、コイルボビンに形成された前記鍔26の挿入孔27にU字形コア23を両端から装着し、その外側を略コ字形の金属製ホルダー24で把持するものである。28は、巻線用胴部22の中央に設けられた仕切り板である。この構造のトランス・チョークコイルは、端子25に巻線のリード端末をからげて、プリント基板に端子を半田付けによって固定して使用することになる。
【0003】
U字形コアの背面を把持する金属製のホルダー24は、略コ字形、キャップ形、又はM形等の形状になっている。一般的に、ボビンにコアを挿入した後、ホルダーの脚部29を力を加えて押し開いて、二つのコアの外側を一つのホルダーで押さえ、把持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すホルダー24は、コ字形のものであるが、キャップ形やM形のホルダーでもコアの外側より大きくし、コアの背面を把持するために、外側寸法や高さ寸法が大きくなるため、面実装面積が大きくなる欠点があった。又、用途によってコアの形状を変えずにプリント基板上からの高さ寸法を小さくしようとする要求があった場合、巻線容積を減少させずに、トランス・チョークコイル等のインダクタンスを減少させずに、これに対応することは、著しく難しいという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、これらの問題点を解決し、特別な構造のコイルボビンの固定具を用いずに、面実装面積が小さく、特性のばらつきが少なく、構造が簡単で、プリント基板から高さ寸法が小さくなるようにしたトランス・チョークコイルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、▲1▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの各2脚を前記胴部に挿入し突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、前記U字形コアが両端部を各々前記溝部に挿入したばね性を有し湾曲した矩形板状のホルダーにより、該湾曲部で前記U字形コアの背部を押圧してコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルであり、▲2▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの2脚を前記胴部に挿入しI字形コアと突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、一方の前記ロ字形の挿入されない辺の部分に前記I字形コアの装着部を有し、別の一方の前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、U字形コアが両端部を各々前記溝部に挿入したばね性を有し湾曲した矩形板状のホルダーにより、該湾曲部で前記U字形コアの背部を押圧してコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルであり、▲3▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの各2脚を前記胴部に挿入し突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、前記U字形コアが、両端部を各々、前記溝部に挿入したばね性を有し、前記U字形コアの背部を押圧する爪部を有する矩形板状のホルダーによりコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルであり、▲4▼ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形がU字形コアの2脚を前記胴部に挿入しI字形コアと突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、一方の前記ロ字形の挿入されない辺の部分に前記I字形コアの装着部を有し、別の一方の前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、U字形コアが両端部を各々、前記溝部に挿入したばね性を有し、前記U字形コアの背部を押圧する爪部を有する矩形板状のホルダーによりコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイルである。
【0007】
【作用】
コイルボビンの鍔に溝を設けて、単純な湾曲した矩形板状のばね性のあるホルダーを挿入する構造とし、又、ホルダーの厚さを調整し、ホルダーの高さを小さくすることにより、ホルダーのばねでコイルボビンに装着したコアの外側を押圧することができ、小型で、高さ寸法も小さくでき、作業がしやすい、特性のばらつきの小さいトランス・チョークコイルを提供できる。
【0008】
【実施例】
本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は、2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図である。
図2は、U字形コア及びI字形コアとを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図である。図3は、2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図である。
図4は、U字形コア及びI字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図である。
【0009】
図1に示すように、本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン10は、長手方向、平行に中央から二分割され、使用される際は、一体にされて用いられ、中央に仕切り板28を有し、巻線用の胴部2を有する構造である。第一の実施例のコイルボビンは、胴部2の左右両端に有する大略有底コ字形の鍔6が、コアの磁脚3を矢印方向12から挿入する方形の挿入孔27を有し、U字形コア23を保持するコア収納枠13を形成する。前記の大略有底コ字形の鍔6の両側には、横方向に突出したホルダー固定用溝部4を設け、形状が単純な矩形板状の第一のホルダー5をこの溝部4に上から差し込み、コアの外側を把持するようにしたものである。
【0010】
前述のように、この大略有底コ字形の鍔6は、U字形コア23を収納するコア収納枠13を形成しているが、ボビンの長手方向の直角方向に略コ字形状の両端が張り出している。底面14を有する鍔6は、主にU字形コアの背部15を収納し、コアの磁脚3は胴部2の内部を貫通する挿入孔27に挿入されるので、板状のコア収納枠でも充分、強度的にもつようになっている。しかし、変形しにくいように張り出し部分7がL字形になって、鍔6の強度を上げるように形成されている。第一のホルダー5が溝部4に固定される構造上から、第一のホルダーが、はずれることはない。第一のホルダーがU字形コアの外側を押圧しながら把持され、U字形コアの外側を把持する力は、ホルダーの厚さを調整することによって制御できる。従って、鍔の高さを低くする時は、ホルダーの厚さを厚くし、高さを低くすればよい。上述したホルダーの厚さの調整により、ホルダー固定用溝部の高さは、従来のものより低くできる。又、この溝部4は、図1に見られるように、多少湾曲した矩形板状の第一のホルダーが容易に装着されるように上面から底面14に達する溝となっているので、矩形板状の第一のホルダーを上から挿入することは、極めて容易な作業となる。
【0011】
第一のホルダー5のコアの把持力は、上述したように、ホルダーの厚さによって制御でき、更に、微調整等は、ホルダーの湾曲の度合等で調整でき、安定性があるので、作業性がよくなる。
【0012】
図2は、第二の実施例を示す斜視図であり、磁性コアにU字形コア及びI字形コアを使用した場合のコイルボビン及びホルダーの斜視図を示す。
【0013】
第二の実施例は、第二のコイルボビン18の例であり、胴部2の片方の端部にU字形コア23を収納するための、前記ホルダー固定用溝部4を有する大略有底コ字形の鍔6を設け、他方の端部にはI字形コア16を挿入し、I字形コア16を収納するための二分割面開放の箱状の鍔8を形成する。箱状の鍔8は、ボビンが合体した場合、I字形コア16の六面を覆い、分割面は開放されているが、分割面と対向する端面は閉じている。
ホルダーは、第一の実施例と同様の第一のホルダー5を用い、ホルダーの長手方向の両端は前記溝部4で嵌合係止される。ホルダーの湾曲面17がボビンに装着されたU字形コア23の外側を把持し、ホルダーの湾曲面17でU字形コアの背部15を押し付けるので、U字形コア23と対向するI字形コア16の合わせ面を押圧することにより、U字形コアとI字形コアとも密着し、把持できる。
【0014】
図3に示すように、第三の実施例は、コイルボビンについては第一の実施例に用いられた第一のコイルボビンを用いて、第二のホルダー9を使用するものである。第二のホルダー9は、矩形板状のホルダーに中央から長手方向に直交するように切り込みを入れて、所定の寸法でコアの背面を押すように爪部11を設けるものである。
【0015】
矩形板状のホルダーの一部を切り欠くように切り込みを入れて折り曲げた爪部11であるので、爪部は湾曲してコアの背面を滑らかに押圧する形状にして、1mmか2mm程度、内側に湾曲していればよい。
【0016】
図4に示すように、第四の実施例は、コイルボビンに第二のコイルボビン18を用い、ホルダーには第二のホルダー9を用いる場合のものである。
以上、述べたように、本発明の実施例のトランス・チョークコイルでは、作業性がよく、品質にばらつきがないので、特性のばらつきも少なくなる。
【0017】
【発明の効果】
以上、述べたように、第一、第二のコイルボビン及び第一、第二のホルダーをセットにして、本発明のホルダー付きコイルボビンを用いれば、面実装面積が小さく、構造が簡単で、プリント基板から高さが低い、特性のばらつきが少ないトランス・チョークコイルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図。
【図2】U字形コア及びI字形コアとを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第一のホルダーを示す斜視図。
【図3】2個のU字形コアを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第一のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図。
【図4】U字形コア及びI字形コアとを使用した場合の本発明のトランス・チョークコイル用の第二のコイルボビン及び第二のホルダーを示す斜視図。
【図5】従来のトランス・チョークコイルを示す斜視図。
【符号の説明】
2,22 胴部
3 磁脚
4 (ホルダー固定用)溝部
5 第一のホルダー
6,26 鍔
7 張り出し部分
8 箱状の鍔
9 第二のホルダー
10 第一のコイルボビン
11 爪部
12 矢印方向
13 コア収納枠
14 底面
15 (コアの)背部
16 I字形コア
17 湾曲面
18 第二のコイルボビン
20 (従来の)コイルボビン
23 U字形コア
24 (従来の)ホルダー
25 端子
27 挿入孔
28 仕切り板
29 脚部
Claims (4)
- ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの各2脚を前記胴部に挿入し突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、前記U字形コアが両端部を各々前記溝部に挿入したばね性を有し湾曲した矩形板状のホルダーにより、該湾曲部で前記U字形コアの背部を押圧してコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイル。
- ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの2脚を前記胴部に挿入しI字形コアと突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、一方の前記ロ字形の挿入されない辺の部分に前記I字形コアの装着部を有し、別の一方の前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、U字形コアが両端部を各々前記溝部に挿入したばね性を有し湾曲した矩形板状のホルダーにより、該湾曲部で前記U字形コアの背部を押圧してコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイル。
- ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形が2個のU字形コアの各2脚を前記胴部に挿入し突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、前記U字形コアが、両端部を各々、前記溝部に挿入したばね性を有し、前記U字形コアの背部を押圧する爪部を有する矩形板状のホルダーによりコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイル。
- ロ字形を形成するコアの平行する2辺が挿入され、巻線が施される中央に仕切り板を有する一対の胴部と該胴部の両端に鍔を有し、各胴部に2分割可能なコイルボビンを使用したトランス・チョークコイルにおいて、前記ロ字形がU字形コアの2脚を前記胴部に挿入しI字形コアと突き合わせて形成され、前記鍔が前記胴部端面の胴部長手方向に垂直な面と、この面より垂直に胴部と反対方向に張り出した取り付け基盤側の前記ロ字形に平行な面及び前記ロ字形の挿入されない辺の両延長側の該辺に垂直な面と、更に、一方の前記ロ字形の挿入されない辺の部分に前記I字形コアの装着部を有し、別の一方の前記ロ字形の挿入されない辺の両延長部に前記ロ字形に垂直な溝部を設けた突出部を有し、U字形コアが両端部を各々、前記溝部に挿入したばね性を有し、前記U字形コアの背部を押圧する爪部を有する矩形板状のホルダーによりコイルボビンに把持されてなることを特徴とするトランス・チョークコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30316394A JP3614483B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | トランス・チョークコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30316394A JP3614483B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | トランス・チョークコイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08138950A JPH08138950A (ja) | 1996-05-31 |
JP3614483B2 true JP3614483B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
ID=17917648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30316394A Expired - Fee Related JP3614483B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | トランス・チョークコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3614483B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100387082B1 (ko) * | 2001-06-08 | 2003-06-12 | 유양산전 주식회사 | 매립형 절연변압기 및 제조방법 |
KR20030015957A (ko) * | 2001-08-18 | 2003-02-26 | 앰비트 마이크로시스템즈 코포레이션 | 인버터 회로용 변압기 |
KR20090002902A (ko) * | 2007-07-04 | 2009-01-09 | 엘지이노텍 주식회사 | 인버터 트랜스포머 |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP30316394A patent/JP3614483B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08138950A (ja) | 1996-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3614483B2 (ja) | トランス・チョークコイル | |
JPH08138951A (ja) | トランス・チョークコイル | |
JPS59132110A (ja) | 電気コイル | |
JP3429863B2 (ja) | 薄型トランス | |
JP3374639B2 (ja) | トランス | |
JPH0737288Y2 (ja) | インダクタ | |
JPH08316050A (ja) | トランス・チョークコイル | |
JPH0523520U (ja) | インダクタンス部品 | |
JP2656652B2 (ja) | トランス | |
JP2584909Y2 (ja) | 面実装トランス | |
JPH09260164A (ja) | 電子部品 | |
JPH0115146Y2 (ja) | ||
JP2002329613A (ja) | 電気部品 | |
JP2533664Y2 (ja) | フープ端子 | |
JPH0423108U (ja) | ||
JPH0523509U (ja) | インダクタンス部品 | |
JPH087607Y2 (ja) | 変成器 | |
JP2558817Y2 (ja) | 薄型インダクタ | |
JP2500715Y2 (ja) | 電磁装置 | |
CA1216333A (en) | Electric coil | |
JPH1083923A (ja) | コア装置 | |
JPH0666011U (ja) | コイル部品 | |
JPH028444B2 (ja) | ||
JPH0399414U (ja) | ||
JPH0587919U (ja) | コアバンド |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041001 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041027 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |