JP3613925B2 - 写真感光材料の自動現像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真フィルムや印画紙等の長尺状の写真感光材料を処理タンク内に充填された処理液中を通過させることにより現像処理する写真感光材料の自動現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の写真感光材料の自動現像処理装置は、フィルムを現像処理するものでは、現像液の充填される現像処理タンク、漂白液の充填される漂白処理タンク、定着液の充填される定着処理タンク、及び安定液の充填される安定処理タンクが写真感光材料の搬送方向である上流側から下流側にかけて連設される一方、現像液の充填される現像処理サブタンク、漂白液の充填される漂白処理サブタンク、定着液の充填される定着処理サブタンク、及び安定液の充填される安定処理サブタンクが対応する処理タンクに連通した状態で並設され、対応する処理タンクとサブタンク間で処理液が循環されるように構成されている。そして、所定のサブタンクには外部から新しい処理液が補給され、所定の処理タンクからは古い処理液が外部に排出されるようになっている。
【0003】
また、印画紙を現像処理するものでは、現像液の充填される現像処理タンク、漂白定着液の充填される漂白定着処理タンク、及び安定液の充填される安定処理タンクが写真感光材料の搬送方向である上流側から下流側にかけて連設される一方、現像液の充填される現像処理サブタンク、漂白定着液の充填される漂白定着処理サブタンク、及び安定液の充填される安定処理サブタンクが対応する処理タンクに連通した状態で並設され、対応する処理タンクとサブタンク間で処理液が循環されるように構成されている。そして、所定のサブタンクには外部から新しい処理液が補給され、所定の処理タンクからは古い処理液が外部に排出されるようになっている。
【0004】
上記のように構成された写真感光材料の自動現像処理装置では、各処理タンク内に搬送ローラユニットが配設され、長尺状のフィルムや印画紙が各タンク内の処理液中を順に通過して上流側から下流側に搬送されることにより連続して現像処理が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された写真感光材料の自動現像処理装置では、処理タンクから排出される処理液をその種類に応じて個別に貯溜する独立した複数の廃液タンクを装置の周囲にセットする一方、これらの処理タンクと廃液タンクとの間に排出パイプを配設して処理タンク内の処理液が所定の廃液タンク内に排出されるようになっている。そして、各廃液タンクが満杯になると、その廃液タンクを装置から取り外して中の処理液を廃棄する等の所定の廃液処理が行われる。
【0006】
そのため、装置の周囲に複数の廃液タンクを配設するためのスペースが必要になると共に、配管スペースも必要になって装置の小型化に制約を受ける一方、廃液タンクが満杯になると廃液タンクを装置から取り外して中の処理液を廃棄する等しなければならず、廃液処理作業が煩雑になるという問題があった。
【0007】
従って、本発明は、小型化を可能にすると共に、廃液処理作業を簡素化することのできる写真感光材料の自動現像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、フィルムの現像処理と印画紙への焼付及び現像処理とを同時に行う写真感光材料の自動現像処理装置であって、フィルムの搬送方向である一方向から他方向にかけて一列に配設され、フィルムの現像処理を行う一体形成されてなる複数の第1の処理タンクと、現像処理されたフィルムを乾燥するフィルム乾燥処理部と、前記第1の処理タンクの上方に配設され、乾燥処理されたフィルムのネガ像を一方向側に配設されたランプにより他方向側に配設された第1の反射ミラーに投影する光学ユニットと、前記第1の反射ミラーに投影されたネガ像を他方向側に配設された第2の反射ミラーに投影し、他方向側において印画紙に露光して焼き付ける露光部と、この露光部の下方に配設され、前記露光部で露光された印画紙の現像処理を行うもので、前記第1の処理タンクの配設方向とは逆方向となる印画紙の搬送方向である他方向から一方向にかけて一列に配設されると共に、前記第1の処理タンクに所定の間隔をおいて平行して配設された一体形成されてなる複数の第2の処理タンクと、各第1の処理タンク内に配設され、フィルムの搬入出を行う第1の搬送手段と、各第2の処理タンク内に配設され、印画紙の搬入出を行う第2の搬送手段と、各第1の処理タンクの上部であって第2の処理タンク側に突出した位置に配設され、各第1の搬送手段に駆動力を伝達する第1の共通駆動部と、各第2の処理タンクの上部であって第1の処理タンク側に突出した位置に配設され、各第2の搬送手段に駆動力を伝達する第2の共通駆動部と、前記第1の共通駆動部の下方で前記第1の処理タンクのうちの少なくとも1つに一体に配設された少なくとも1つの第1の廃液タンクと、前記第2の共通駆動部の下方で第2の処理タンクのうちの少なくとも1つに一体に配設された少なくとも1つの第2の廃液タンクと、前記第1の処理タンクと前記第1の廃液タンクとを連通する第1の廃液通路と、前記第2の処理タンクと前記第2の廃液タンクとを連通する第2の廃液通路とを備え、前記第1の処理タンク及び前記第2の処理タンクは、前記第1の廃液タンク及び前記第2の廃液タンクを介して一体形成されていることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、第1の処理タンクで現像処理されたフィルムは乾燥され、そのフィルムのネガ像が第1,第2の反射ミラーを介して印画紙に露光され、その印画紙は第1の廃液タンク及び第2の廃液タンクを介して第1の処理タンクと一体に形成された第2の処理タンクで現像処理される。一方、第1の処理タンクから排出される処理液は、第1の処理タンクと第1の廃液タンクとを連通する第1の廃液通路を介して第1の廃液タンク内に流れ込み、その第1の廃液タンク内に貯溜されることになる。また、第2の処理タンクから排出される処理液は、第2の処理タンクと第2の廃液タンクとを連通する第2の廃液通路を介して第2の廃液タンク内に流れ込み、その第2の廃液タンク内に貯溜されることになる。
【0010】
また、請求項2に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、請求項1に係るものにおいて、前記第1の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、同一種類の処理液が連通可能に充填されるものであり、前記第1の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクに跨って配設され、前記第1の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのうちの少なくと1つに形成され、前記第2の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、同一種類の処理液が連通可能に充填されるものであり、前記第2の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクに跨って配設され、前記第2の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのうちの少なくと1つに形成されたことを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、同一種類の処理液が充填される隣接する第1の処理タンクの少なくとも1つに配設された第1の廃液通路を介してその第1の処理タンクから処理液が排出され、その隣接する第1の処理タンクに跨って配設された第1の廃液タンクに内に流れ込み、その第1の廃液タンク内に貯溜されることになる。また、同一種類の処理液が充填される隣接する第2の処理タンクの少なくとも1つに配設された第2の廃液通路を介してその処理タンクから処理液が排出され、その隣接する処理タンクに跨って配設された第2の廃液タンクに内に流れ込み、その第2の廃液タンク内に貯溜されることになる。
【0012】
また、請求項3に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、請求項1に係るものにおいて、前記第1の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、互いに異なる種類の処理液が充填されるものであり、前記第1の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設され、前記第1の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設され、前記第2の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、互いに異なる種類の処理液が充填されるものであり、前記第2の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設され、前記第2の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設されたことを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、異なる種類の処理液が充填される隣接する第1の処理タンクのそれぞれに配設された第1の廃液通路を介して各処理タンクから異なる種類の処理液が排出され、その隣接する処理タンクのそれぞれに配設された第1の廃液タンク内に流れ込み、その各廃液タンク内に貯溜されることになる。また、異なる種類の処理液が充填される隣接する第2の処理タンクのそれぞれに配設された第1,第2の廃液通路を介して各処理タンクから異なる種類の処理液が排出され、その隣接する処理タンクのそれぞれに配設された第1,第2の廃液タンク内に流れ込み、その各廃液タンク内に貯溜されることになる。
【0014】
また、請求項4に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、請求項1乃至3のいずれかに係るものにおいて、前記第1の処理タンクと前記第1の廃液タンクとは仕切り壁を介して連設され、前記第1の廃液通路は前記仕切り壁に形成された切欠き部からなり、前記第2の処理タンクと前記第2の廃液タンクとは仕切り壁を介して連設され、前記第2の廃液通路は前記仕切り壁に形成された切欠き部からなることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、第1の処理タンク内の処理液は、仕切り壁に形成された切欠き部を通ってその仕切り壁を介して連設された第1の廃液タンク内に流れ込み、その第1の廃液タンク内に貯溜されることになる。また、第2の処理タンク内の処理液は、仕切り壁に形成された切欠き部を通ってその仕切り壁を介して連設された第2の廃液タンク内に流れ込み、その第2の廃液タンク内に貯溜されることになる。
【0016】
また、請求項5に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、請求項4に係るものにおいて、前記第1の廃液通路を形成する切欠き部の両側の仕切り壁には、当該切欠き部から流れ出る処理液を前記第1の廃液タンク内に導くガイド部が形成され、前記第2の廃液通路を形成する切欠き部の両側の仕切り壁には、当該切欠き部から流れ出る処理液を前記第2の廃液タンク内に導くガイド部が形成されていることを特徴としている。
【0017】
上記構成によれば、第1の処理タンク内の処理液は、第1の廃液通路を形成する仕切り壁に形成された切欠き部を通って排出され、その切欠き部の両側に形成されたガイド部に導かれて第1の廃液タンク内に流れ込み、その第1の廃液タンク内に貯溜されることになる。また、第2の処理タンク内の処理液は、第2の廃液通路を形成する仕切り壁に形成された切欠き部を通って排出され、その切欠き部の両側に形成されたガイド部に導かれて第2の廃液タンク内に流れ込み、その第2の廃液タンク内に貯溜されることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る写真感光材料の自動現像処理装置の概略構成を示す図である。この図1に示す写真感光材料の自動現像処理装置は、フィルムの現像処理と印画紙への焼付及び現像処理を同時に行うことが可能なものであり、(a)はフィルムを現像処理するフィルム現像処理ユニット側を示し、(b)は印画紙を現像処理する印画紙現像処理ユニット側をそれぞれ示す図である。
【0019】
図1(a)において、フィルム現像処理ユニット側は、下部に、長尺状の写真感光材料であるフィルムFを装填するフィルム装填部10と、フィルム装填部10から引き出されるフィルムFを現像処理するフィルム現像処理部20と、フィルム現像処理部20で現像されたフィルムFを乾燥するフィルム乾燥処理部50とを備え、上部に、フィルム乾燥処理部50で乾燥されたフィルムFの画像を印画紙に焼付ける露光部の光学ユニット60を備えている。
【0020】
フィルム装填部10は、パトローネPから引き出したフィルムFを下流側に搬送する搬送ローラ対11,12と、パトローネPから引き出し終えたフィルムFの後端を切断するカッタ13とを備えている。
【0021】
フィルム現像処理部20は、現像液の充填される現像処理タンク21と、漂白液の充填される漂白処理タンク22と、定着液の充填される第1の定着処理タンク23及び第2の定着処理タンク24と、安定液の充填される第1の安定処理タンク25、第2の安定処理タンク26及び第3の安定処理タンク27とがそれぞれ連設され、フィルムFの搬送方向である上流側(図中の左側)から下流側(図中の右側)にかけて一列に配設されている。そして、各処理タンク21,22,23,24,25,26,27内には、上下方向に配設された複数の搬送ローラ401からなる搬送ローラユニット40が配設されており、フィルム装填部10から引き出されたフィルムFが搬送ローラユニット38により現像液、漂白液、定着液及び安定液中を順に通過して上流側から下流側に搬送されるようになっている。
【0022】
なお、各搬送ローラ401は、実際には第1,第2,第3の3つのローラが並列状に配列され、フィルムFが第1、第2の搬送ローラ間で挟持されて処理タンク内に搬入され、第2,第3の搬送ローラ間で挟持されて処理タンクから搬出されるようになっており、また、上下方向の各搬送ローラ401間にはフィルムFを案内するガイド板が配設されているが、それらの図示を省略している。このフィルム現像処理部20の詳細な構成については後述する。
【0023】
フィルム乾燥処理部50は、乾燥室51内に配設された図略のヒータと、このヒータの熱を乾燥室51に送り込む図略のファン等を備えている。
【0024】
光学ユニット60は、ランプ61、ミラートンネル62、レンズ63、反射ミラー64等を備え、フィルム乾燥処理部50で乾燥処理されたフィルムFをミラートンネル62とレンズ63との間を通過させてネガ像をレンズ63で拡大し、反射ミラー64に投影するようになっている。なお、反射ミラー64は、光路を90°変更して後述する反射ミラー75にネガ像を投影することができる位置に配設されている。また、ミラートンネル62とレンズ63との間を通過したフィルムFは、搬送ローラ対65により上方に排出されるようになっている。
【0025】
図1(b)において、印画紙現像処理ユニット側は、上部に露光部70を備え、下部に印画紙現像処理部80を備えている。また、図中左側の装置前部に印画紙乾燥処理部110を備えている。
【0026】
露光部70は、長尺状の印画紙PがローラRに巻回されて収納されているマガジン71と、マガジン71から引き出された印画紙Pを下流側に搬送する搬送ローラ対72と、印画紙Pを所定長さにカットするカッタ73と、印画紙Pを吸着保持する吸着ユニット74と、上記光学ユニット60の反射ミラー64で反射されてきたネガ像を吸着保持されている印画紙P上に露光して焼き付ける反射ミラー75と、露光された印画紙Pを下流側の印画紙現像処理部80に搬送する搬送ローラ対76とを備えている。
【0027】
印画紙現像処理部80は、現像液の充填される現像処理タンク81と、漂白定着液の充填される漂白定着処理タンク82と、安定液の充填される第1の安定処理タンク83、第2の安定処理タンク84、第3の安定処理タンク85及び第4の安定処理タンク86とがそれぞれ連設され、フィルムFの搬送方向とは逆方向となる印画紙Pの搬送方向である上流側(図中の右側)から下流側(図中の左側)にかけて一列に配設されている。そして、各処理タンク81,82,83,84,85,86内には複数の搬送ローラ961からなる搬送ローラユニット96が配設されており、露光された印画紙Pが搬送ローラユニット96により現像液、漂白定着液、及び安定液中を順に通過して上流側から下流側に搬送されるようになっている。なお、各搬送ローラ961は、実際には第1,第2,第3の3つのローラが並列状に配列され、印画紙Pが第1、第2の搬送ローラ間で挟持されて処理タンク内に搬入され、第2,第3の搬送ローラ間で挟持されて処理タンクから搬出されるようになっており、また、上下方向の各搬送ローラ961間には印画紙Pを案内するガイド板が配設されているが、それらの図示を省略している。この印画紙現像処理部80の詳細な構成については後述する。
【0028】
印画紙乾燥処理部110は、乾燥室111内に配設された図略のヒータと、このヒータの熱を乾燥室111内に送り込む図略のファン等を備えている。この印画紙乾燥処理部110を通過した印画紙Pは、搬送ローラ対112,113により外部に排出されるようになっている。
【0029】
図2は、フィルム現像処理部20と印画紙現像処理部80の要部を示す平面図である。この図において、フィルム現像処理部20と印画紙現像処理部80は、一列に配設されたフィルム現像処理部20の各処理タンク21,22,23,24,25,26,27と、一列に配設された印画紙現像処理部80の各処理タンク81,82,83,84,85,86とが並列状に配設されている。
【0030】
フィルム現像処理部20の各処理タンク21,22,23,24,25,26,27は、上面開口状に形成されると共に、それぞれ仕切り壁211,221,231,241,251,261を介して連設される一方、各処理タンク21,22,23,24,25,26,27の一方側(すなわち、矢印X1で示すフィルムFの搬送方向の左側)には、現像液の充填される現像処理サブタンク28、漂白液の充填される漂白処理サブタンク29、定着液の充填される第1の定着処理サブタンク30及び第2の定着処理サブタンク31、安定液の充填される第1の安定処理サブタンク32、第2の安定処理サブタンク33及び第3の安定処理サブタンク34がそれぞれ並設されている。各サブタンク28,29,30,31,32,33,34は、それぞれ各処理タンク21,22,23,24,25,26,27よりも底が浅くなるように構成されている。なお、処理タンク27には、さらに仕切り壁271を介して漂白液酸化用タンク35が連設されている。
【0031】
各サブタンク28,29,30,31,32,33,34は、各処理タンクと同様に上面開口状に形成されると共に、各サブタンク間に形成されている仕切り壁281,291,301,311,321,331を介して連設され、上記処理タンクと同様にフィルムFの搬送方向である上流側から下流側にかけて一列に並べられている。
【0032】
また、各処理タンク21,22,23,24,25,26,27の他方側(すなわち、矢印X1で示すフィルムFの搬送方向の右側)には、処理タンク21,22に跨がる隔壁213を介して現像処理タンク21内の現像液が排出される現像廃液タンク36、処理タンク29,30に跨る隔壁223を介して漂白処理タンク22内の漂白液が排出される漂白廃液タンク37、処理タンク30,31,32に跨る隔壁233を介して第1の定着処理タンク23内の定着液が排出される定着廃液タンク38、処理タンク32,33,34及び漂白液酸化用タンク35に跨る隔壁243を介して第1の安定処理タンク25内の安定液が排出される安定廃液タンク39がそれぞれ並設されている。
【0033】
印画紙現像処理部80の各処理タンク81,82,83,84,85,86は、上面開口状に形成されると共に、それぞれ仕切り壁811,821,831,841,851を介して連設される一方、各処理タンク81,82,83,84,85,86の一方側(すなわち、矢印X2で示す印画紙Pの搬送方向の左側)には、現像液の充填される現像処理サブタンク87、漂白定着液の充填される漂白定着処理サブタンク88、安定液の充填される第1の安定処理サブタンク89、第2の安定処理サブタンク90、第3の安定処理サブタンク91及び第4の安定処理サブタンク92がそれぞれ並設されている。各サブタンク87,88,89,90,91,92は、それぞれ各処理タンク81,82,83,84,85,86よりも底が浅くなるように構成されている。
【0034】
また、各サブタンク87,88,89,90,91,92は、各処理タンクと同様に上面開口状に形成されると共に、各サブタンク間に形成されている仕切り壁871,881,891,901,911を介して連設され、上記処理タンクと同様にフィルムFの搬送方向とは逆方向となる印画紙Pの搬送方向である上流側から下流側にかけて一列に配設されている。
【0035】
また、各処理タンク81,82,83,84,85,86の他方側(すなわち、矢印X2で示す印画紙Pの搬送方向の右側)には、処理タンク81,82に跨がる隔壁813を介して現像処理タンク81内の現像液が排出される現像廃液タンク93、処理タンク82,83に跨る隔壁814を介して漂白定着処理タンク82内の漂白定着液が排出される漂白定着廃液タンク94、処理タンク83,84,85,86に跨る隔壁815を介して第1の安定処理タンク83内の安定液が排出される安定廃液タンク95がそれぞれ並設されている。
【0036】
すなわち、フィルム現像処理部20の各廃液タンク36,37,38,39と印画紙現像処理部80の各廃液タンク93,94,95とは、フィルム現像処理部20の一列に配設されている各処理タンク21,22,23,24,25,26,27と印画紙現像処理部80の一列に配設されている各処理タンク81,82,83,84,85,86との間に、互いに隣接して配設されている。また、フィルム現像処理部20の各処理タンク21,22,23,24,25,26,27、各サブタンク28,29,30,31,32,33,34、及び各廃液タンク36,37,38,39と、印画紙現像処理部80の各処理タンク81,82,83,84,85,86と、各サブタンク87,88,89,90,91,92と、各廃液タンク93,94,95とは、例えば、液状の合成樹脂を金型内に流し込んで硬化させることにより一体成型して構成したものである。
【0037】
図3は、図2のA−A線における縦断面図である。この図に示すように、フィルム現像処理部20の現像処理タンク21と現像処理サブタンク28とは互いに連通されており、処理液が現像処理タンク21と現像処理サブタンク28間で往来自在になっている。また、同様に、印画紙現像処理部80の安定処理タンク86と印画紙安定処理サブタンク92とは互いに連通されており、処理液が安定処理タンク86と印画紙安定処理サブタンク92間で往来自在になっている。なお、図示はしていないが、フィルム現像処理部20の他の各処理タンク22,23,24,25,26,27と他の各サブタンク29,30,31,32,33,34、及び印画紙現像処理部80の他の各処理タンク81,82,83,84,85と他の各サブタンク87,88,89,90,91も、上記と同様に各処理タンクと各サブタンク間で各処理液が往来自在となっている。
【0038】
また、フィルム現像処理部20の現像処理サブタンク28の内部には、複数の縦長スリット283が形成されたパイプ284の外周に濾過材285が巻き付けられてなるフィルタ286が縦方向に配設されており、内部の処理液がフィルタ286の下端に連設された供給パイプKP1を介して液ポンプEP1により現像処理タンク21内の底部に供給されるようになっている。これにより、処理液が現像処理タンク21と現像処理サブタンク28間で循環されることになる。フィルム現像処理部20の他の各サブタンク29,30,31,32,33,34の内部にも、上記と同様の構成になるフィルタ296,306,316,326,336,346(図2)が配設されており、各サブタンク内の処理液が図略の上記と同様の供給パイプKP1と液ポンプEP1により対応する各処理タンク22,23,24,25,26,27内の底部に供給されるようになっている。これにより、処理液が各処理タンク22,23,24,25,26,27と各サブタンク29,30,31,32,33,34間で循環されることになる。
【0039】
また、印画紙側現像処理部80の第4の安定処理サブタンク92の内部には、複数の縦長スリット923が形成されたパイプ924の外周に濾過材925が巻き付けられてなるフィルタ926が縦方向に配設されており、内部の処理液がフィルタ926の下端に連設された供給パイプKP2を介して液ポンプEP2により第4の安定処理タンク86内の底部に供給されるようになっている。これにより、処理液が第4の安定処理タンク86と第4の安定処理サブタンク92間で循環されることになる。印画紙現像処理部80の他の各サブタンク87,88,89,90,91の内部にも、上記と同様の構成になるフィルタ876,886,896,906,916(図2)が配設されており、各サブタンク内の処理液が図略の上記と同様の供給パイプKP2と液ポンプEP2により対応する各処理タンク81,82,83,84,85内の底部に供給されるようになっている。これにより、処理液が各処理タンク81,82,83,84,85と各サブタンク87,88,89,90,91間で循環されることになる。
【0040】
また、フィルム現像処理部20の各サブタンク28,29,30,31,32,33,34の内部、及び印画紙現像処理部80の各サブタンク87,88,89,90,91,92の内部には、処理液を加熱するヒータ、処理液の温度を一定温度に維持する温度調節器の温度センサ、処理液の液面が規定値を超えたときに警告信号を出力する警報器の液位センサ等が配設されているが、それらの図示を省略している。
【0041】
また、フィルム現像処理部20の現像処理サブタンク28、漂白処理サブタンク29、第2の定着処理サブタンク31及び第3の安定処理サブタンク34と、印画紙現像処理部80の現像処理サブタンク87、漂白定着処理サブタンク88及び第4の安定処理サブタンク92とには、それぞれ各処理液を補給するための補給タンクや液ポンプ等からなる液補給手段を備えており、上記各サブタンクに処理液を補給するようになっているが図示を省略している。さらに、装置の長時間の使用等により各処理液が蒸発して液濃度が濃くなるため、処理液の濃度を一定に維持するための水タンクや液ポンプ等からなる水補給手段を備えているが図示を省略している。
【0042】
また、フィルム現像処理部20の処理タンク21の上部には、搬送ローラユニット40の基部400が配設されており、その基部400内には、処理タンク21内の各搬送ローラ401をチエーン等の駆動力伝達手段402により回転駆動させる回転伝達シャフト403が取り付けられている。なお、基部400は、他の処理タンク22,23,24,25,26,27の上部にも個別に配設されており、他の処理タンク22,23,24,25,26,27上部の基部400内にもその処理タンク内の各搬送ローラ401を回転駆動させる回転伝達シャフト403が取り付けられている。この各処理タンクごとに取り付けられている回転伝達シャフト403は、フィルム現像処理部20の各処理タンクと印画紙現像処理部80の各処理タンクとの間に位置する廃液タンク36,37,38,39側にそれぞれ突出しており、その各突出した部分にウオームホイール404が固定されている。
【0043】
そして、各ウオームホイール404は、各ウオームホイール404と各廃液タンク36,37,38,39間(すなわち、各処理タンクの上部側方に突出した位置)であって、各処理タンク21,22,23,24,25,26,27と各廃液タンク36,37,38,39間の各仕切り壁に沿って横方向に配設された共通のラインシャフト(ウオーム)405に噛合されるようになっている。なお、ラインシャフト405の端部は、図略のモータ等からなる駆動源に接続されている。
【0044】
また、印画紙現像処理部80の処理タンク86の上部には、フィルム現像処理部20と同様に、搬送ローラユニット96の基部960が配設されており、その基部960内には、処理タンク86内の各搬送ローラ961をチエーン等の駆動力伝達手段962により回転駆動させる回転伝達シャフト963が取り付けられている。なお、基部960は、他の処理タンク81,82,83,84,85の上部にも個別に配設されており、他の処理タンク81,82,83,84,85上部の基部960内にもその処理タンク内の各搬送ローラ961を回転駆動させる回転伝達シャフト963が取り付けられている。この各処理タンクごとに取り付けられている回転伝達シャフト963は、フィルム現像処理部20の各処理タンクと印画紙現像処理部80の各処理タンクとの間に位置する廃液タンク93,94,95側にそれぞれ突出しており、その各突出した部分にウオームホイール964が固定されている。
【0045】
そして、各ウオームホイール964は、各ウオームホイール964と各廃液タンク93,94,95間(すなわち、各処理タンクの上部側方に突出した位置)であって、各処理タンク81,82,83,84,85,86と各廃液タンク93,94,95間の各仕切り壁に沿って横方向に配設された共通のラインシャフト(ウオーム)965に噛合されるようになっている。このため、フィルム現像処理部20の各廃液タンク36,37,38,39の上端は、各処理タンク21,22,23,24,25,26,27の上端よりも低くなるよう構成され、同様に、印画紙現像処理部80の各廃液タンク93,94,95の上端は、各処理タンク81,82,83,84,85,86の上端よりも低くなるよう構成されている。なお、ラインシャフト965の端部は、図略のモータ等からなる駆動源に接続されている。
【0046】
上記のように、フィルム現像処理部20のラインシャフト405と、印画紙現像処理部80のラインシャフト965が、各処理タンクの上部側方に突出した位置に配設されているのは、各処理タンクや各搬送ローラユニット等のメンテナンスの関係でフィルム現像処理部20の各処理タンク内の搬送ローラユニット40と印画紙現像処理部80の各処理タンク内の搬送ローラユニット96をウオームホイール404,964とラインシャフト405,965との噛合状態を解除して各処理タンク内から上方に引き出すことができるようにするためである。
【0047】
また、フィルム現像処理部20の廃液タンク36の下端と、印画紙現像処理部80の廃液タンク95の下端とは、フィルム現像処理部20の処理タンク21及び印画紙現像処理部80の処理タンク86の下端よりも高くなるように構成されており、フィルム現像処理部20の廃液タンク36の底面には栓体ST1が着脱自在に取り付けられ、印画紙現像処理部80の廃液タンク95の底面には栓体ST2が着脱自在に取り付けられている。なお、フィルム現像処理部20の他の廃液タンク37,38,39の下端と、印画紙現像処理部80の他の廃液タンク93,94の下端も、上記と同様にフィルム現像処理部20の各処理タンク及び印画紙現像処理部80の各処理タンクの下端よりも高くなるように構成されており、フィルム現像処理部20の廃液タンク37,38,39の底面には上記と同様の栓体ST1が着脱自在に取り付けられ、印画紙現像処理部80の廃液タンク93,94の底面には上記と同様の栓体ST2が着脱自在に取り付けられている。そして、フィルム現像処理部20の各廃液タンク36,37,38,39と印画紙現像処理部80の各廃液タンク93,94,95は、通常は栓体ST1,ST2により閉栓状態となっているが、各タンク内の廃液が満杯になったときに開栓することにより廃液が外部に排出できるようになっている。
【0048】
図2に戻り、フィルム現像処理部20の現像処理タンク21と廃液タンク36間の仕切り壁213の上端には、図4に詳細に示すように、仕切り壁213の一部を切り欠いて切欠き部CPを設けることにより廃液通路213aが形成されると共に、この廃液通路213aの廃液タンク36側における横方向両側には、仕切り壁213の上端から廃液タンク36内の上部に亘って廃液タンク36側に突出する一対のガイド部KD1,KD2が一体形成されている。
【0049】
この結果、現像処理サブタンク28内に上記した図略の液補給手段により処理液が補給されると、新しい処理液と古い処理液とが混ざり合う一方、現像処理タンク21と現像処理サブタンク28内の液面レベルが上昇するため、古い処理液が廃液通路213aを通って廃液タンク36側に流れ込み、一対のガイド部KD1,KD2に導かれて廃液タンク36内に排出されることになる。
【0050】
また、フィルム現像処理部20の漂白処理タンク22と廃液タンク37間の仕切り壁223の上端には、図4と同様に、仕切り壁223の一部を切り欠いて切欠き部CPを設けることにより廃液通路223aが形成されると共に、この廃液通路223aの廃液タンク37側における横方向両側には、仕切り壁223の上端から廃液タンク37内の上部に亘って廃液タンク37側に突出する一対のガイド部KD1,KD2が一体形成されている。
【0051】
この結果、漂白処理サブタンク29内に上記した図略の液補給手段により処理液が補給されると、新しい処理液と古い処理液とが混ざり合う一方、漂白処理タンク22と漂白処理サブタンク29内の液面レベルが上昇するため、古い処理液が廃液通路223aを通って廃液タンク37側に流れ込み、一対のガイド部KD1,KD2に導かれて廃液タンク37内に排出されることになる。
【0052】
また、フィルム現像処理部20の第1の定着処理サブタンク30と第2の定着処理サブタンク31間の仕切り壁301の上端には、仕切り壁301の一部を切り欠いて切欠き部を設けることにより液通路301aが形成されている。また、第1の定着処理サブタンク30と廃液タンク38間の仕切り壁233の上端には、図4と同様に、仕切り壁233の一部を切り欠いて切欠き部CPを設けることにより廃液通路233aが形成されると共に、この廃液通路233aの廃液タンク38側における横方向両側には、仕切り壁233の上端から廃液タンク38内の上部に亘って廃液タンク38側に突出する一対のガイド部KD1,KD2が一体形成されている。
【0053】
この結果、第2の定着処理サブタンク31内に上記した図略の液補給手段により処理液が補給されると、新しい処理液と古い処理液とが混ざり合う一方、第2の定着処理タンク24と第2の定着処理サブタンク31内の液面レベルが上昇するため、下流側の第2の定着処理サブタンク31内の処理液が液通路301aを通って上流側の第1の定着処理サブタンク30内に流れ込むことになる。そして、この第1の定着処理サブタンク30内に流れ込んだ処理液は古い処理液と混ざり合う一方、古い処理液が廃液通路233aを通って廃液タンク38側に流れ込み、一対のガイド部KD1,KD2に導かれて廃液タンク38内に排出されることになる。
【0054】
また、フィルム現像処理部20の第1の安定処理サブタンク32と第2の安定処理サブタンク33間の仕切り壁321の上端には、仕切り壁321の一部を切り欠いて切欠き部を設けることにより液通路321aが形成されている。また、第2の安定処理サブタンク33と第3の安定処理サブタンク34間の仕切り壁331の上端には、仕切り壁331の一部を切り欠いて切欠き部を設けることにより液通路331aが形成されている。また、第1の安定処理タンク25と廃液タンク39間の仕切り壁243の上端には、図4と同様に、仕切り壁243の一部を切り欠いて切欠き部CPを設けることにより廃液通路243aが形成されると共に、この廃液通路243aの廃液タンク39側における横方向両側には、仕切り壁243の上端から廃液タンク39内の上部に亘って廃液タンク39側に突出する一対のガイド部KD1,KD2が一体形成されている。
【0055】
この結果、最下流側の第3の安定処理サブタンク27内に上記した図略の液補給手段により処理液が補給されると、新しい処理液と古い処理液とが混ざり合う一方、第3の安定処理タンク27と第3の安定処理サブタンク34内の液面レベルが上昇するため、最下流側の第3の安定処理サブタンク34内の処理液が液通路331aを通って上流側の第2の安定処理サブタンク33内に流れ込むことになる。この第2の安定処理サブタンク33内に流れ込んだ処理液は古い処理液と混ざり合う一方、第2の安定処理タンク26と第2の安定処理サブタンク33内の液面レベルが上昇するため、第2の安定処理サブタンク33内の処理液が液通路321aを通って最上流側の第1の安定処理サブタンク31内に流れ込むことになる。この流れ込んだ処理液は古い処理液と混ざり合う一方、第1の安定処理タンク25と第1の安定処理サブタンク32内の液面レベルが上昇するため、第1の安定処理タンク25内の古い処理液が廃液通路243aを通って廃液タンク39側に流れ込み、一対のガイド部KD1,KD2に導かれて廃液タンク39内に排出されることになる。
【0056】
また、印画紙現像処理部80の現像処理タンク81と廃液タンク93間の仕切り壁813の上端には、図4と同様に、仕切り壁813の一部を切り欠いて切欠き部CPを設けることにより廃液通路813aが形成されると共に、この廃液通路813aの廃液タンク93側における横方向両側には、仕切り壁813の上端から廃液タンク93内の上部に亘って廃液タンク93側に突出する一対のガイド部KD1,KD2が一体形成されている。
【0057】
この結果、現像処理サブタンク87内に上記した図略の液補給手段により処理液が補給されると、新しい処理液と古い処理液とが混ざり合う一方、現像処理タンク81と現像処理サブタンク87内の液面レベルが上昇するため、古い処理液が廃液通路813aを通って廃液タンク93側に流れ込み、一対のガイド部KD1,KD2に導かれて廃液タンク93内に排出されることになる。
【0058】
また、印画紙現像処理部80の漂白定着処理タンク82と廃液タンク94間の仕切り壁814の上端には、図4と同様に、仕切り壁814の一部を切り欠いて切欠き部CPを設けることにより廃液通路814aが形成されると共に、この廃液通路814aの廃液タンク94側における横方向両側には、仕切り壁814の上端から廃液タンク94内の上部に亘って廃液タンク94側に突出する一対のガイド部KD1,KD2が一体形成されている。
【0059】
この結果、漂白定着処理サブタンク88内に上記した図略の液補給手段により処理液が補給されると、新しい処理液と古い処理液とが混ざり合う一方、漂白定着処理タンク82と漂白定着処理サブタンク88内の液面レベルが上昇するため、古い処理液が廃液通路814aを通って廃液タンク94側に流れ込み、一対のガイド部KD1,KD2に導かれて廃液タンク94内に排出されることになる。
【0060】
また、印画紙現像処理部80の第1の安定処理サブタンク89と第2の安定処理サブタンク90間の仕切り壁891の上端には、仕切り壁891の一部を切り欠いて切欠き部を設けることにより液通路891aが形成されている。また、第2の安定処理サブタンク90と第3の安定処理サブタンク91間の仕切り壁901の上端にも、仕切り壁901の一部を切り欠いて切欠き部を設けることにより液通路901aが形成されている。また、第3の安定処理サブタンク91と第4の安定処理サブタンク92間の仕切り壁911の上端にも、仕切り壁911の一部を切り欠いて切欠き部を設けることにより液通路911aが形成されている。
【0061】
また、第1の安定処理タンク83と廃液タンク95間の仕切り壁815の上端には、図4と同様に、仕切り壁815の一部を切り欠いて切欠き部CPを設けることにより廃液通路815aが形成されると共に、この廃液通路815aの廃液タンク95側における横方向両側には、仕切り壁815の上端から廃液タンク95内の上部に亘って廃液タンク95側に突出する一対のガイド部KD1,KD2が一体形成されている。
【0062】
この結果、最下流側の第4の安定処理サブタンク92内に上記した図略の液補給手段により処理液が補給されると、新しい処理液と古い処理液とが混ざり合う一方、第4の安定処理タンク86と第4の安定処理サブタンク92内の液面レベルが上昇するため、最下流側の第4の安定処理サブタンク92内の処理液が液通路911aを通って上流側の第3の安定処理サブタンク91内に流れ込むことになる。この第3の安定処理サブタンク91内に流れ込んだ処理液は古い処理液と混ざり合う一方、第3の安定処理タンク85と第3の安定処理サブタンク91内の液面レベルが上昇するため、第3の安定処理サブタンク91内の処理液が液通路901aを通って上流側の第2の安定処理サブタンク90内に流れ込むことになる。
【0063】
この流れ込んだ処理液は古い処理液と混ざり合う一方、第2の安定処理タンク84と第2の安定処理サブタンク90内の液面レベルが上昇するため、第2の安定処理サブタンク90内の処理液が液通路891aを通って最上流側の第1の安定処理サブタンク89内に流れ込むことになる。この流れ込んだ処理液は古い処理液と混ざり合う一方、第1の安定処理タンク83と第1の安定処理サブタンク89内の液面レベルが上昇するため、第1の安定処理タンク83内の古い処理液が廃液通路815aを通って廃液タンク95側に流れ込み、一対のガイド部KD1,KD2に導かれて廃液タンク95内に排出されることになる。
【0064】
なお、フィルム現像処理部20の各廃液タンク36,37,38,39の内部には、上部適所に液位センサ361,371,381,391が配設されると共に、印画紙現像処理部80の各廃液タンク93,94,95の内部には、上部適所に液位センサ931,941,951が配設されており、廃液がそれらの液位センサ361,371,381,391,931,941,951位置に達すると、警報が発せられるようになっている。
【0065】
次に、上記のように構成された写真感光材料の自動現像処理装置の動作について説明する。なお、この写真感光材料の自動現像処理装置は、制御部やメモリ等からなる図略の制御系により全体の動作が制御されるようになっている。
【0066】
最初に、装置全体の概略動作について説明する。まず、電源スイッチをONにすると、フィルム現像処理部20の各サブタンク28,29,30,31,32,33,34内のヒータに通電されて所定の液面レベルになるように充填されている各処理液が所定の温度に加熱される一方、乾燥処理部50のヒータに通電され、ファンの送風により乾燥室51内が所定の温度になるように加熱される。また、印画紙現像処理部80の各サブタンク87,88,89,90,91,92内のヒータに通電されて所定の液面レベルになるように充填されている各処理液が所定の温度に加熱される一方、乾燥処理部110のヒータに通電され、ファンの送風により乾燥室111内が所定の温度になるように加熱される。
【0067】
この状態で、現像処理すべきフィルムFをフィルム装填部10にセットすると共に、フィルムFの先端を搬送ローラユニット40に係止させてスタートボタンをONにすると、フィルムFは、フィルム現像処理部20の現像処理タンク21内の現像液、漂白処理タンク22内の漂白液、第1,第2の定着処理タンク23,24内の定着液、及び第1,第2,第3の安定処理タンク25,26,27内の安定液に順に浸漬されて現像処理が行われる。現像処理の行われたフィルムFは、乾燥処理部50に順に搬送され、乾燥処理が行われて光学ユニット60側に搬送される。光学ユニット60に搬送されたフィルムFは、ネガ像が反射ミラー64に投影され、順に外部に排出される。すべてのフィルムFがパトローネPから引き出されたとき、フィルムFの後端がカッタ13により切断される。
【0068】
一方、マガジン71からは長尺状の印画紙Pが引き出され、反射ミラー64に投影されたネガ像は反射されて反射ミラー75に投影され、印画紙Pを露光する。そして、露光された印画紙Pは、カッタ73で所定長さにカットされ、印画紙現像処理部80の現像処理タンク81内の現像液、漂白定着処理タンク82内の漂白定着液、第1,第2,第3,第4の安定処理タンク83,84,85,86内の安定液に順に浸漬されて現像処理が行われる。現像処理の行われた印画紙Pは、乾燥処理部110の乾燥室111内に搬送されて乾燥された後、搬送ローラ対113により外部に排出される。
【0069】
次に、フィルム現像処理部20と、印画紙現像処理部80の動作について説明する。上記のようにスタートボタンがONにされると、各液ポンプEP1が作動し、フィルム現像処理部20の各処理サブタンク28,29,30,31,32,33,34内の処理液が各フィルタ286,296,306,316,326,336,346によりごみ等の不純物が取り除かれて対応する処理タンク21,22,23,24,25,26,27内に供給されることにより、各処理液は対応するサブタンクと処理タンク間を循環する。一方、図略の各補給タンクからは新しい処理液が連続的(又は間欠的)にサブタンク28,29,31,34内に供給され、これにより液面レベルが上昇することにより、処理タンク21,22,23,25からは古い処理液が対応する廃液タンク36,37,38,39内に排出される。また、漂白液の充填される処理タンク22には漂白液酸化用タンク35からエアーが供給されて漂白液に対する酸化処理が行われる。この結果、各処理タンク内の処理液は、常に所定の処理機能を維持したものとなる。
【0070】
また、スタートボタンがONにされると、各液ポンプEP2が作動し、印画紙現像処理部80の各処理サブタンク87,88,89,90,91,92内の処理液が各フィルタ876,886,896,906,916,926によりごみ等の不純物が取り除かれて対応する処理タンク81,82,83,84,85,86内に供給されることにより、各処理液は対応するサブタンクと処理タンク間を循環する。一方、図略の各補給タンクからは新しい処理液が連続的(又は間欠的)にサブタンク81,82,86内に供給され、これにより液面レベルが上昇することにより、処理タンク81,82,83からは古い処理液が対応する廃液タンク93,94,95内に排出される。この結果、各処理タンク内の処理液は、常に所定の処理機能を維持したものとなる。
【0071】
そして、フィルム現像処理部20の各廃液タンク36,37,38,39内、及び印画紙現像処理部80の各廃液タンク93,94,95内の廃液が所定レベルに達すると警報が発せられる結果、作業者は警報の発せられた廃液タンクの栓体ST1,ST2を手等で開栓して廃液タンク内の廃液を別の容器等に移し変えた後に閉栓する。なお、栓体ST1,ST2をコック付きのものにしておくと、廃液の移し変え作業をより容易に行うことができるようになる。
【0072】
本発明の写真感光材料の自動現像処理装置は、上記のようにフィルム現像処理部20の各廃液タンク36,37,38,39及び印画紙現像処理部80の廃液タンク93,94,95が、搬送ローラユニット40のラインシャフト405及び搬送ローラユニット96のラインシャフト965が配設されているために本来ならばデッドスペースとなるフィルム現像処理部20の各処理タンク21,22,23,24,25,26,27と印画紙現像処理部80の各処理タンク81,82,83,84,85,86との間に配設されているので、デッドスペースとなる空間が有効に活用でき、また、処理タンクの上端に廃液通路が設けられている結果、装置の周囲に配管スペースを設ける必要がなくなり、装置の小型化が促進されることになる。
【0073】
また、各廃液タンクを直接、装置の設置される床上に置く必要がないので、各廃液タンクを薄型化することができ、そうした場合は装置の小型化をさらに促進することが可能となる。また、廃液処理作業時に従来のように廃液タンクを装置から取り外す必要がないので、廃液処理作業を簡素化することができる。また、フィルム現像処理部20の各廃液タンク36,37,38,39及び印画紙現像処理部80の廃液タンク93,94,95が集中的に配設されているので、廃液タンクの集中管理が可能となり、廃液処理作業をより簡素化することができることになる。
【0074】
さらに、上記実施形態のように、各廃液タンク36,37,38,39,93,94,95を、フィルム現像処理部20の各処理タンク21,22,23,24,25,26,27と印画紙現像処理部80の各処理タンク81,82,83,84,85,86間の全域に配設すると、各廃液タンクの容積を処理液の排出量に見合った大きさのものとすることができ、そのようにした場合には各廃液タンクの廃液処理作業を略同時期に行うことができるようになり、廃液処理作業の管理が容易になる。
【0075】
本発明の写真感光材料の自動現像処理装置は、以上のように構成されるが、次のような種々の変形が可能である。
【0076】
(1)上記実施形態では、処理タンク上端の廃液通路に処理液を廃液タンク内に導くためのガイド部KD1,KD2を形成しているが、このガイド部KD1,KD2を除去することも可能である。また、ガイド部KD1,KD2を形成する場合でも、上記実施形態のような廃液タンク側に突出する形状のものではなく、溝等の凹み状に形成したものとしてもよい。
【0077】
(2)上記実施形態では、処理タンク21乃至27及び処理タンク81乃至86と、廃液タンク36乃至39及び廃液タンク93乃至95とをそれぞれ仕切り壁を介して一体に構成し、廃液通路213a,223a,233a,243a及び廃液通路813a,814a,815aを仕切り壁の上端の一部を切り欠くことにより構成しているが、各処理タンクと各廃液タンクとを離間した状態で構成し、廃液通路を処理タンクと廃液タンクの上端に形成した切欠き部に樋状の通路部材を架け渡すことにより、処理タンク21乃至27及び81乃至86と、廃液タンク36乃至39及び93乃至95とを一体に構成するようにすることもできる。
【0078】
(3)上記実施形態では、廃液タンク36乃至39及び93乃至95は各処理液を個別に排出することができるように処理液の種類に対応した複数のタンクから構成されているが、フィルム現像処理部と印画紙現像処理部のすべての種類の処理液を1つの廃液タンクに排出するようにしたり、フィルム現像処理部の各処理液を1つの廃液タンクに排出し、印画紙現像処理部の各処理液を別の1つの廃液タンクに排出するようにしたりすることも可能である。
【0079】
(4)上記実施形態では、各廃液タンク36乃至39及び93乃至95ごとに1つの廃液通路213a,223a,233a,243a及び813a,814a,815aが形成されるようになっているが、隣接する処理タンクが同一種類の処理液が充填されるもので廃液タンクがその隣接する処理タンクに跨って配設されている場合には、その廃液タンクには複数の処理タンクと連通する複数の廃液通路を設けるようにすることもできる。
【0080】
(5)上記実施形態では、廃液通路213a,223a,233a,243a及び813a,814a,815aは、切欠き部により形成されているが、樋状の通路部材やパイプ状の通路部材により形成することも可能である。樋状の通路部材やパイプ状の通路部材により廃液通路を構成する場合には、廃液タンクをその廃液タンクに貯溜すべき処理液が充填される処理タンクから離反した位置に配設するようにすることもできる。
【0081】
(6)上記実施形態では、本発明の写真感光材料の現像処理装置は、フィルムの現像処理と、印画紙への焼付及び印画紙の現像処理とを同時に行うようにしたものであるが、フィルムの現像処理のみを実施する装置に適用することも可能であり、印画紙の現像処理のみを実施する装置に適用することも可能である。このような場合でも、処理タンク内の搬送ローラに駆動力を伝達するラインシャフト等の駆動部が処理タンクの上部側方に突出した位置に配設されるので、廃液タンクをラインシャフト等の駆動部の下方で処理タンクに一体に配設するようにすれば、装置の小型化が促進されることになる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1乃至3に係る発明によれば、フィルムの搬送方向である一方向から他方向にかけて一列に配設され、フィルムの現像処理を行う一体形成されてなる複数の第1の処理タンクと、現像処理されたフィルムを乾燥するフィルム乾燥処理部と、第1の処理タンクの上方に配設され、乾燥処理されたフィルムのネガ像を一方向側に配設されたランプにより他方向側に配設された第1の反射ミラーに投影する光学ユニットと、第1の反射ミラーに投影されたネガ像を他方向側に配設された第2の反射ミラーに投影し、他方向側において印画紙に露光して焼き付ける露光部と、この露光部の下方に配設され、露光部で露光された印画紙の現像処理を行うもので、第1の処理タンクの配設方向とは逆方向となる印画紙の搬送方向である他方向から一方向にかけて一列に配設されると共に、第1の処理タンクに所定の間隔をおいて平行して配設された一体形成されてなる複数の第2の処理タンクと、各第1の処理タンク内に配設され、フィルムの搬入出を行う第1の搬送手段と、各第2の処理タンク内に配設され、印画紙の搬入出を行う第2の搬送手段と、各第1の処理タンクの上部であって第2の処理タンク側に突出した位置に配設され、各第1の搬送手段に駆動力を伝達する第1の共通駆動部と、各第2の処理タンクの上部であって第1の処理タンク側に突出した位置に配設され、各第2の搬送手段に駆動力を伝達する第2の共通駆動部と、第1の共通駆動部の下方で第1の処理タンクのうちの少なくとも1つに一体に配設された少なくとも1つの第1の廃液タンクと、第2の共通駆動部の下方で第2の処理タンクのうちの少なくとも1つに一体に配設された少なくとも1つの第2の廃液タンクと、第1の処理タンクと第1の廃液タンクとを連通する第1の廃液通路と、第2の処理タンクと第2の廃液タンクとを連通する第2の廃液通路とを備え、第1の処理タンク及び第2の処理タンクは、第1の廃液タンク及び第2の廃液タンクを介して一体形成されているので、フィルムの現像処理と印画紙の現像処理とを同時に行うことができるにもかかわらず、写真感光材料の自動現像処理装置の小型化を促進することができ、廃液処理作業を簡素化することができる。
【0083】
また、請求項4に係る発明によれば、第1の処理タンクと第1の廃液タンクとは仕切り壁を介して連設され、第1の廃液通路は仕切り壁に形成された切欠き部から構成され、第2の処理タンクと第2の廃液タンクとは仕切り壁を介して連設され、第2の廃液通路は仕切り壁に形成された切欠き部から構成されているので、装置の構造を簡素化することができ、小型化をより促進することが可能となる。
【0084】
また、請求項5に係る発明によれば、第1の廃液通路を形成する切欠き部の両側の仕切り壁には、当該切欠き部から流れ出る処理液を第1の廃液タンク内に導くガイド部が形成され、第2の廃液通路を形成する切欠き部の両側の仕切り壁には、当該切欠き部から流れ出る処理液を第2の廃液タンク内に導くガイド部が形成されているので、切欠き部から流れ出る第1,第2の処理タンク内の処理液を確実に第1,第2の廃液タンク内に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る写真感光材料の自動現像処理装置の概略構成を示す図で、(a)はフィルムを現像処理するフィルム現像処理ユニット側を示し、(b)は印画紙を現像処理する印画紙現像処理ユニット側をそれぞれ示す図である。
【図2】図1に示す写真感光材料の自動現像処理装置におけるフィルム現像処理部及び印画紙現像処理部の要部平面図である。
【図3】図2に示す現像処理部のA−A線の縦断面図である。
【図4】処理液を廃液タンクに排出するための仕切り壁に形成した廃液通路の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
10 フィルム装填部
20 フィルム現像処理部
21 現像処理タンク
22 漂白処理タンク
23 第1の定着処理タンク(第1の処理タンク)
24 第2の定着処理タンク(第1の処理タンク)
25 第1の安定処理タンク(第1の処理タンク)
26 第2の安定処理タンク(第1の処理タンク)
27 第3の安定処理タンク(第1の処理タンク)
36,37,38,39 廃液タンク(第1の廃液タンク)
40 搬送ローラユニット(第1の搬送手段)
80 印画紙現像処理部
81 現像処理タンク(第2の処理タンク)
82 漂白定着処理タンク(第2の処理タンク)
83 第1の安定処理タンク(第2の処理タンク)
84 第2の安定処理タンク(第2の処理タンク)
85 第3の安定処理タンク(第2の処理タンク)
86 第4の安定処理タンク(第2の処理タンク)
93,94,95 廃液タンク(第2の廃液タンク)
96 搬送ローラユニット(第2の搬送手段)
405 ラインシャフト(第1の共通駆動部)
965 ラインシャフト(第2の共通駆動部)
213a,223a,233a,243a 廃液通路(第1の廃液通路)
813a,814a,815a 廃液通路(第2の廃液通路)
213,223,233,243 仕切り壁
813,814,815 仕切り壁
KD1,KD2 ガイド部
CP 切欠き部

Claims (5)

  1. フィルムの現像処理と印画紙への焼付及び現像処理とを同時に行う写真感光材料の自動現像処理装置であって、フィルムの搬送方向である一方向から他方向にかけて一列に配設され、フィルムの現像処理を行う一体形成されてなる複数の第1の処理タンクと、現像処理されたフィルムを乾燥するフィルム乾燥処理部と、前記第1の処理タンクの上方に配設され、乾燥処理されたフィルムのネガ像を一方向側に配設されたランプにより他方向側に配設された第1の反射ミラーに投影する光学ユニットと、前記第1の反射ミラーに投影されたネガ像を他方向側に配設された第2の反射ミラーに投影し、他方向側において印画紙に露光して焼き付ける露光部と、この露光部の下方に配設され、前記露光部で露光された印画紙の現像処理を行うもので、前記第1の処理タンクの配設方向とは逆方向となる印画紙の搬送方向である他方向から一方向にかけて一列に配設されると共に、前記第1の処理タンクに所定の間隔をおいて平行して配設された一体形成されてなる複数の第2の処理タンクと、各第1の処理タンク内に配設され、フィルムの搬入出を行う第1の搬送手段と、各第2の処理タンク内に配設され、印画紙の搬入出を行う第2の搬送手段と、各第1の処理タンクの上部であって第2の処理タンク側に突出した位置に配設され、各第1の搬送手段に駆動力を伝達する第1の共通駆動部と、各第2の処理タンクの上部であって第1の処理タンク側に突出した位置に配設され、各第2の搬送手段に駆動力を伝達する第2の共通駆動部と、前記第1の共通駆動部の下方で前記第1の処理タンクのうちの少なくとも1つに一体に配設された少なくとも1つの第1の廃液タンクと、前記第2の共通駆動部の下方で前記第2の処理タンクのうちの少なくとも1つに一体に配設された少なくとも1つの第2の廃液タンクと、前記第1の処理タンクと前記第1の廃液タンクとを連通する第1の廃液通路と、前記第2の処理タンクと前記第2の廃液タンクとを連通する第2の廃液通路とを備え、前記第1の処理タンク及び前記第2の処理タンクは、前記第1の廃液タンク及び前記第2の廃液タンクを介して一体形成されていることを特徴とする写真感光材料の自動現像処理装置。
  2. 前記第1の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、同一種類の処理液が連通可能に充填されるものであり、前記第1の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクに跨って配設され、前記第1の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのうちの少なくと1つに形成され、前記第2の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、同一種類の処理液が連通可能に充填されるものであり、前記第2の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクに跨って配設され、前記第2の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのうちの少なくと1つに形成されたことを特徴とする請求項1記載の写真感光材料の自動現像処理装置。
  3. 前記第1の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、互いに異なる種類の処理液が充填されるものであり、前記第1の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設され、前記第1の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設され、前記第2の処理タンクのうちの所定の隣接する処理タンクは、互いに異なる種類の処理液が充填されるものであり、前記第2の廃液タンクは、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設され、前記第2の廃液通路は、前記隣接する処理タンクのそれぞれに配設されたことを特徴とする請求項1記載の写真感光材料の自動現像処理装置。
  4. 前記第1の処理タンクと前記第1の廃液タンクとは仕切り壁を介して連設され、前記第1の廃液通路は前記仕切り壁に形成された切欠き部からなり、前記第2の処理タンクと前記第2の廃液タンクとは仕切り壁を介して連設され、前記第2の廃液通路は前記仕切り壁に形成された切欠き部からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の写真感光材料の自動現像処理装置。
  5. 前記第1の廃液通路を形成する切欠き部の両側の仕切り壁には、当該切欠き部から流れ出る処理液を前記第1の廃液タンク内に導くガイド部が形成され、前記第2の廃液通路を形成する切欠き部の両側の仕切り壁には、当該切欠き部から流れ出る処理液を前記第2の廃液タンク内に導くガイド部が形成されていることを特徴とする請求項4記載の写真感光材料の自動現像処理装置。
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