JP3612823B2 - 半導体リレー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光結合された発光素子および受光素子と、発光素子の点灯・消灯に対応した受光素子の出力に応じてオン・オフされるスイッチ素子とをパッケージに納装した半導体リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の半導体リレーは、図6(e)に示すように、発光素子1、受光素子2、スイッチ素子3を2つのリードフレーム7a,7bに実装して構成されている。すなわち、半導体リレーの製造に際しては、図6(a)のように発光ダイオードのチップである発光素子1を第1のリードフレーム7aにダイボンディングおよびワイヤボンディングを施して装着し、また図6(b)のように受光用集積回路チップである受光素子2とMOSFETよりなるスイッチ素子3とを第2のリードフレーム7bにダイボンディングおよびワイヤボンディングを施して装着する。その後、図6(c)のように第1のリードフレーム7aと第2のリードフレーム7bとを、発光素子1と受光素子2とを対向させた形で配置し、さらに図6(d)のように発光素子1と受光素子2との間に合成樹脂のカップリング材8を充填することにより、発光素子1と受光素子2とを光結合させる。カップリング材8としては一般には透明なシリコン樹脂が用いられる。最後に、図6(e)のように、発光素子1、受光素子2、スイッチ素子3を不透明な合成樹脂よりなるパッケージ5により封止する。パッケージ5はトランスファモールド成型などの方法で形成され、またリードフレーム7a,7bの一部はパッケージ5から突出して端子となる。
【0003】
上述した受光用集積回路チップは、太陽電池(あるいはフォトダイオード)と制御回路とを備え、発光素子1の点灯により太陽電池に起電力が生じるとスイッチ素子3をオンにするように構成されている(スイッチ素子3がノーマリオフ形の場合)。また、発光素子1が消灯すれば制御回路によってスイッチ素子3の電荷を引き抜くことによりスイッチ素子3を急速にターンオフさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した半導体リレーでは、発光素子1と受光素子2とが対向配置されているものであるから、発光素子1と受光素子2との厚み、発光素子1と受光素子2との間の距離(入出力間の絶縁耐圧を高めるためには大きいほうがよい)、リードフレーム7a,7bの厚みを加算した寸法よりもパッケージの厚み寸法が大きくなる。その結果、上述の構成を採用すると、現状の技術では1.2mm以下というような低背の半導体リレーを製造することはできず、薄型化の要求に応じることができないという問題を有している。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、従来よりも大幅に薄型化した半導体リレーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、互いに光結合された発光素子および受光素子と、発光素子の点灯・消灯に応じた受光素子の出力変化によりオン・オフされるスイッチ素子とが、合成樹脂成形品よりなるパッケージ内に納装された半導体リレーにおいて、パッケージは、厚み方向の一面に収納凹所が開口し収納凹所の底部に受光素子を配置した第1成形体と、受光素子と発光素子とを収納する1つの光結合空間を形成するように上記収納凹所内に第1成形体の厚み寸法内で嵌合するとともに第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子を受光素子とは異なる位置で保持する第2成形体とからなり、上記光結合空間の内面となる上記収納凹所の底面および第2成形体における上記収納凹所の底面との対向面とには、それぞれ発光素子および受光素子のチップをダイボンディングおよびワイヤボンディングにより電気的に接続する導電膜の回路パターンが形成され、上記光結合空間には発光素子と受光素子とを光結合するカップリング材が充填されることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子と受光素子とが異なる位置に配置されていることによって、発光素子と受光素子とを対向させて配置している従来構成に比較するとパッケージの厚み寸法を小さくすることができる。また、発光素子と受光素子との間にはカップリング材が充填されるから発光素子と受光素子との間での光の伝達効率は損なわれない。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第1成形体に形成された上記収納凹所の周壁の一部には底面から開口側に向かって開口面積を広げるように傾斜した第1の傾斜面が形成され、第2成形体には上記収納凹所への嵌合時に第1の傾斜面に当接する第2の傾斜面が形成され、パッケージの厚み方向の上記一面における第1の傾斜面の近傍には導電膜よりなる第1の端子部が形成され、第2の傾斜面の少なくとも一部は発光素子に電気的に接続された導電膜よりなる第2の端子部により覆われ、第1の成形体への第2の成形体の嵌合時に第1の端子部と第2の端子部とが電気的に接続されて成ることを特徴とする。
【0009】
この構成では、発光素子および受光素子の電気的接続を導電膜によって行なうから、リードフレームを用いて金属部分と合成樹脂とを同時一体に成形する場合に比較すると、金属部材を定位置に保持して合成樹脂の成形を行なう必要がなく、パッケージの成形が容易になるという利点がある。
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、第1成形体の上記一面には上記収納凹所に隔壁を介して形成されスイッチ素子が配置される第2の収納凹所が設けられ、第2の収納凹所にはスイッチ素子を封止する不透明合成樹脂が充填されていることを特徴とする。
【0010】
この構成では、受光素子を収納する収納凹所とスイッチ素子を収納する第2の収納凹所との間に隔壁が形成されるから、発光素子からのスイッチ素子に漏光するのを確実に防止することができ、漏れ電流を減少させることができる。しかも、収納凹所にはカップリング材が充填され、第2の収納凹所には不透明合成樹脂が充填されるから、2種類の材料の混合を隔壁によって確実に防止することができる。
【0011】
請求項4の発明では、互いに光結合された発光素子および受光素子と、発光素子の点灯・消灯に応じた受光素子の出力変化によりオン・オフされるスイッチ素子とが、合成樹脂成形品よりなるパッケージ内に納装された半導体リレーにおいて、パッケージは、厚み方向の一面に収納凹所が開口し収納凹所の底部に受光素子を配置した第1成形体と、受光素子と発光素子とを収納する1つの光結合空間を形成するように上記収納凹所内に第1成形体の厚み寸法内で嵌合するとともに第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子を受光素子とは異なる位置で保持する第2成形体とからなり、上記光結合空間の内面となる上記収納凹所の底面および第2成形体における上記収納凹所の底面との対向面とには、それぞれ発光素子および受光素子のチップをダイボンディングおよびワイヤボンディングにより電気的に接続する光反射性の導電膜の回路パターンが形成され、光結合空間に臨む回路パターンは上記収納凹所の底面と上記対向面とのほぼ全面に亙って形成されていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、発光素子と受光素子とを収納した光結合空間の内面に臨む回路パターンを光反射性の導電膜により形成し、この回路パターンを収納凹所の底面と、第2成形体における上記底面に対する対向面とのほぼ全面に亙って形成しているから、発光素子と受光素子との間の光の伝達効率を導電膜によって高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明では、図1ないし図4に示すように、合成樹脂成形体よりなる第1成形体としての基体10および第2成形体としての蓋体20を組み合わせることによりパッケージ5を形成してある。基体10は厚み寸法の小さい直方体状に形成され、厚み方向の一面には2つの収納凹所11a,11bが形成される。各収納凹所11a,11bは、厚み方向の上記一面の幅方向に走る中心線に対してほぼ対称な形状に形成される。両収納凹所11a,11bは隔壁12によって仕切られ、各収納凹所11a,11bの一方の側面となる隔壁12の各側面は、収納凹所11a,11bの底面に向かって隔壁12の幅を広げるように傾斜した傾斜面13となる。また傾斜面13の間に挟まれた隔壁12の頂面は基体10の底面と平行になっている。各収納凹所11a,11bの他方の側面の3箇所にはそれぞれ収納凹所11a,11bの開口側に向かって開口幅を広げるように傾斜した傾斜面14が形成される。各収納凹所11a,11bの上記他方の側面のうち隣合う傾斜面14の間の部位は収納凹所11a,11bの底面に直交している。基体10の外側面と傾斜面14とに挟まれた基体10の周部の頂面は隔壁12の頂面と同一平面上であって基体10の底面と平行になっている。収納凹所11a,11bの残りの周面、すなわち基体10の厚み方向の上記一面の長手方向に走る周面は、収納凹所11a,11bの底面に直交する。
【0014】
一方、蓋体20は収納凹所11aに嵌合して基体10の厚み方向の上記一面と面一になる形状に形成されている。すなわち、蓋体20の一方の側面は傾斜面13に一致する傾斜面21となり、他方の側面の3箇所には傾斜面14に一致する傾斜面22を備えた突片23が突設されている。また、収納凹所11aの底面に対向する蓋体20の一面には、収納凹所11aの底面との間に光結合空間を形成する凹陥部24が形成されている。凹陥部24の一端部(図1(b)の下端部)の両側面は、凹陥部24の底部ほど凹陥部24の幅を狭めるように傾斜した反射用傾斜面25となっている。また、凹陥部24の他端部(図1(b)の上端部)には凹陥部24の内部空間をパッケージ5の外部空間に連通させる注入孔26が穿孔される。
【0015】
ところで、本発明の特徴の一つは、合成樹脂成形品の表面に導電膜(金の無電解メッキにより形成してある)よりなる回路パターン(図1、図4に斜線部で示す)を形成している点にある。つまり、各収納凹所11a,11bに形成した傾斜面14に対応する部位で基体10の厚み方向の上記一面の周部には導電膜による端子部31が形成され、さらに収納凹所11a,11bの内部、隔壁12の表面などに導電膜による回路パターン32が形成されている。一方の収納凹所11aの傾斜面14に対応する端子部31は、蓋体20の傾斜面22に形成された端子部33に電気的に接続され、他方の収納凹所11bの傾斜面14に対応する端子部31は、基体10に形成される回路パターン32に連続する。
【0016】
受光素子2は従来構成に用いたものと同様の受光用集積回路チップであり基体10の収納凹所11aの底面に配置され、スイッチ素子3である一対のMOSFETは収納凹所11bの底面に配置される。また受光素子2とスイッチ素子3とは基体10に形成された回路パターン32により接続され、収納凹所11bの周部に形成された端子31に接続される。つまり、これらの端子31は出力側の端子になる。各収納凹所11a,11bの底面の回路パターン32には受光素子2とスイッチ素子3とをそれぞれダイボンディングにより装着するためのボンディングパッドが形成される。さらに、収納凹所11bにはスイッチ素子3と回路パターン32との間のボンディングワイヤの最大高さを小さくすることができるように、収納凹所11bの底面からの高さがスイッチ素子3の高さとほぼ等しい台部15を傾斜面13に連続するように形成し、台部15の上に形成した回路パターン32とスイッチ素子3との間でワイヤボンディングを施すようにしてある。
【0017】
ところで、発光素子1は蓋体20における反射用傾斜面25の間の底面に配置され、蓋体20に形成した回路パターン32により傾斜面22の端子部33に電気的に接続される。蓋体20が収納凹所11aに嵌合した状態では、端子部33は端子部31に接続されるから、収納凹所11aの周部の端子部31は発光素子1に接続された入力側の端子になる。ここにおいて、端子部31は半田によって外部回路と接続されるから、端子部31と端子部33との接合には通常の半田の溶融温度では溶融しない高温半田のような導電材料を用いる。あるいはまた、導電ペースト(銀ペーストなど)を用いてもよい。このように基体10に蓋体20を嵌合し、端子部31と端子部33との接続を行なった後、注入孔26を通して透明なシリコン樹脂のような光結合用の合成樹脂をカップリング材6として光結合空間に充填し、発光素子1と受光素子2とを光結合させるとともに基体10と蓋体20とを接着する。また収納凹所11bには不透明な合成樹脂を収納凹所11bの開口面に面一となるまで充填してスイッチ素子3を封止する。
【0018】
発光素子1と受光素子2とはパッケージ5の厚み方向に直交する面内の異なる位置に配置される。この構成も本発明の特徴であって、パッケージ5の厚み方向において発光素子1と受光素子2とを直接には対向させていないから、入出力間の絶縁耐圧を確保しながらもパッケージ5の厚み寸法を、リードフレームを用いた従来構成よりも小さくすることができる。つまり、パッケージ5の強度を保つための厚み寸法を除けば、発光素子1と受光素子2とを光結合させるのに必要な最小寸法までパッケージ5の厚み寸法を小さくすることができる。たとえば、発光素子1と受光素子2との厚み寸法を加算した程度の寸法内に発光素子1と受光素子2とを配置することが可能になる。発光素子1からの光は反射用傾斜面25により反射されるとともに、光結合空間の内面反射を伴ってカップリング材6の中を伝達されて受光素子2に到達する。つまり、発光素子1と受光素子2とを対向配置することなく光結合させることができる。
【0019】
以上のようにして、パッケージ5の厚み方向の一面の周部に6個の端子部31が露出した半導体リレーが形成される。ここにおいて、傾斜面13,14は収納凹所11a,11bの底面に対する最大傾斜角度を65度に設定するのが望ましく、パッケージ5の厚み寸法(基体10の厚み寸法)はたとえば1.2mmとすることができる。このとき、基体10の底面から収納凹所11a,11bの底面までの厚み寸法は0.3mmとすることができる。なお、本実施形態では、蓋体20の厚みを収納凹所11aの深さに一致させているが、蓋体20の厚み寸法は収納凹所11aの深さ寸法よりも小さくしてもよい。
【0020】
(実施形態2)
実施形態1において説明したように本発明では発光素子1と受光素子2とを直接には対向配置していない点に特徴があり、光結合空間の内面反射を利用して発光素子1から受光素子2に光を伝達している。そこで、光の伝達効率を高めるために、本実施形態では、図5のように、収納凹所11aの底面およびび凹陥部24の底面に形成される回路パターン32の面積をできるだけ大きくとるようにしてある。このようにして、収納凹所11aの底面および凹陥部24の底面にほぼ前面に亙って金メッキを施すことによって、光結合空間の内面反射の効率を高めることができ、結果的に発光素子1から受光素子2への光の伝達効率が高まる。つまり、高感度に動作させることが可能になる。この構成によれば、必ずしもカップリング材6を用いる必要がない。
【0021】
また、この構成では発光素子1や受光素子2のダイボンディング用のボンディングパッドの面積が大きくなるから、発光素子1や受光素子2のチップの位置決め(アラインメント)を正確に行なうことができるように、ボンディングパッドにマーキングを施しておく。このようなマーキングには、ボンディングパッドの一部に導電膜の無い部分を形成すればよい。他の構成は実施形態1と同様であるから説明を省略する。
【0022】
【発明の効果】
請求項1の発明は、互いに光結合された発光素子および受光素子と、発光素子の点灯・消灯に応じた受光素子の出力変化によりオン・オフされるスイッチ素子とが、合成樹脂成形品よりなるパッケージ内に納装された半導体リレーにおいて、パッケージは、厚み方向の一面に収納凹所が開口し収納凹所の底部に受光素子を配置した第1成形体と、受光素子と発光素子とを収納する1つの光結合空間を形成するように上記収納凹所内に第1成形体の厚み寸法内で嵌合するとともに第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子を受光素子とは異なる位置で保持する第2成形体とからなり、上記光結合空間の内面となる上記収納凹所の底面および第2成形体における上記収納凹所の底面との対向面とには、それぞれ発光素子および受光素子のチップをダイボンディングおよびワイヤボンディングにより電気的に接続する導電膜の回路パターンが形成され、上記光結合空間には発光素子と受光素子とを光結合するカップリング材が充填されるものであり、第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子と受光素子とが異なる位置に配置されていることによって、発光素子と受光素子とを対向させて配置している従来構成に比較するとパッケージの厚み寸法を小さくすることができるという利点がある。
【0023】
請求項2の発明は、第1成形体に形成された上記収納凹所の周壁の一部に底面から開口側に向かって開口面積を広げるように傾斜した第1の傾斜面が形成され、上記収納凹所への嵌合時に第1の傾斜面に当接する第2の傾斜面が第2成形体に形成され、パッケージの厚み方向の上記一面における第1の傾斜面の近傍には導電膜よりなる第1の端子部が形成され、第2の傾斜面の少なくとも一部は発光素子に電気的に接続された導電膜よりなる第2の端子部により覆われ、第1の成形体への第2の成形体の嵌合時に第1の端子部と第2の端子部とが電気的に接続されるものであり、発光素子および受光素子の電気的接続を導電膜によって行なうから、リードフレームを用いて金属部分と合成樹脂とを同時一体に成形する場合に比較すると、金属部材を定位置に保持して合成樹脂の成形を行なう必要がなく、パッケージの成形が容易になるという利点がある。
【0024】
請求項3の発明は、第1成形体の上記一面に上記収納凹所に隔壁を介して形成されスイッチ素子が配置される第2の収納凹所が設けられ、第2の収納凹所にはスイッチ素子を封止する不透明合成樹脂が充填されているものであり、受光素子を収納する収納凹所とスイッチ素子を収納する第2の収納凹所との間に隔壁が形成されるから、発光素子からのスイッチ素子に漏光するのを確実に防止することができ、漏れ電流を減少させることができるという利点がある。しかも、収納凹所にはカップリング材が充填され、第2の収納凹所には不透明合成樹脂が充填されるから、2種類の材料の混合を隔壁によって確実に防止することができるという効果がある。
【0025】
請求項4の発明は、互いに光結合された発光素子および受光素子と、発光素子の点灯・消灯に応じた受光素子の出力変化によりオン・オフされるスイッチ素子とが、合成樹脂成形品よりなるパッケージ内に納装された半導体リレーにおいて、パッケージは、厚み方向の一面に収納凹所が開口し収納凹所の底部に受光素子を配置した第1成形体と、受光素子と発光素子とを収納する1つの光結合空間を形成するように上記収納凹所内に第1成形体の厚み寸法内で嵌合するとともに第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子を受光素子とは異なる位置で保持する第2成形体とからなり、上記光結合空間の内面となる上記収納凹所の底面および第2成形体における上記収納凹所の底面との対向面とには、それぞれ発光素子および受光素子のチップをダイボンディングおよびワイヤボンディングにより電気的に接続する光反射性の導電膜の回路パターンが形成され、光結合空間に臨む回路パターンは上記収納凹所の底面と上記対向面とのほぼ全面に亙って形成されているものであり、発光素子と受光素子とを収納した光結合空間の内面に臨む回路パターンを光反射性の導電膜により形成し、この回路パターンを収納凹所の底面と、第2成形体における上記底面に対する対向面とのほぼ全面に亙って形成しているから、発光素子と受光素子との間の光の伝達効率を導電膜によって高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は基体の平面図、(b)は蓋体の下面図である。
【図2】実施形態1を示し、(a)は基体の断面図、(b)は蓋体の断面図である。
【図3】実施形態1を示す断面図である。
【図4】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図5】実施形態2を示し、(a)は基体の平面図、(b)は蓋体の下面図である。
【図6】従来例を示す製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 発光素子
2 受光素子
3 スイッチ素子
5 パッケージ
6 カップリング材
10 基体
11a 収納凹所
11b 収納凹所
12 隔壁
13 傾斜面
14 傾斜面
20 蓋体
22 傾斜面
31 端子部
32 回路パターン
33 端子部

Claims (4)

  1. 互いに光結合された発光素子および受光素子と、発光素子の点灯・消灯に応じた受光素子の出力変化によりオン・オフされるスイッチ素子とが、合成樹脂成形品よりなるパッケージ内に納装された半導体リレーにおいて、パッケージは、厚み方向の一面に収納凹所が開口し収納凹所の底部に受光素子を配置した第1成形体と、受光素子と発光素子とを収納する1つの光結合空間を形成するように上記収納凹所内に第1成形体の厚み寸法内で嵌合するとともに第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子を受光素子とは異なる位置で保持する第2成形体とからなり、上記光結合空間の内面となる上記収納凹所の底面および第2成形体における上記収納凹所の底面との対向面とには、それぞれ発光素子および受光素子をダイボンディングおよびワイヤボンディングにより電気的に接続する導電膜の回路パターンが形成され、上記光結合空間には発光素子と受光素子とを光結合するカップリング材が充填されることを特徴とする半導体リレー。
  2. 第1成形体に形成された上記収納凹所の周壁の一部には底面から開口側に向かって開口面積を広げるように傾斜した第1の傾斜面が形成され、第2成形体には上記収納凹所への嵌合時に第1の傾斜面に当接する第2の傾斜面が形成され、パッケージの厚み方向の上記一面における第1の傾斜面の近傍には導電膜よりなる第1の端子部が形成され、第2の傾斜面の少なくとも一部は発光素子に電気的に接続された導電膜よりなる第2の端子部により覆われ、第1成形体への第2成形体の嵌合時に第1の端子部と第2の端子部とが電気的に接続されて成ることを特徴とする請求項1記載の半導体リレー。
  3. 第1成形体の上記一面には上記収納凹所に隔壁を介して形成されスイッチ素子が配置される第2の収納凹所が設けられ、第2の収納凹所にはスイッチ素子を封止する不透明合成樹脂が充填されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体リレー。
  4. 互いに光結合された発光素子および受光素子と、発光素子の点灯・消灯に応じた受光素子の出力変化によりオン・オフされるスイッチ素子とが、合成樹脂成形品よりなるパッケージ内に納装された半導体リレーにおいて、パッケージは、厚み方向の一面に収納凹所が開口し収納凹所の底部に受光素子を配置した第1成形体と、受光素子と発光素子とを収納する1つの光結合空間を形成するように上記収納凹所内に第1成形体の厚み寸法内で嵌合するとともに第1成形体の厚み方向に直交する面内において発光素子を受光素子とは異なる位置で保持する第2成形体とからなり、上記光結合空間の内面となる上記収納凹所の底面および第2成形体における上記収納凹所の底面との対向面とには、それぞれ発光素子および受光素子をダイボンディングおよびワイヤボンディングにより電気的に接続する光反射性の導電膜の回路パターンが形成され、光結合空間に臨む回路パターンは上記収納凹所の底面と上記対向面とのほぼ全面に亙って形成されていることを特徴とする半導体リレー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8035563B2 (en) 2005-10-25 2011-10-11 Sony Ericsson Mobile Communications Japan, Inc. Multiband antenna device and communication terminal device

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