JP3612629B2 - 非水系電池 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、外装容器を貫通して正極若しくは負極が配設される非水系電池に係り、特に気密性、絶縁性に優れた封止電極ピン構造を有する非水系電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話、携帯用ノートパソコン、ビデオムービー等の小型でコードレスで用いられる携帯用電子機器がめざましく普及している。そして、このような機器には、小型で高容量化が図れるリチウム電池やリチウムイオン二次電池等の非水系電解液の電池が多く用いられてきている。
【0003】
このような非水系電池にあっては、その高い起電力に起因して正極端子の材質としてはチタン、モリブデン等を含有する特殊なステンレス、金、白金、アルミニウム等の限られた材料しか用いることができなかった。特に、この正極端子が電池蓋若しくは電池缶からなる外装容器を貫通して配設され、高い密閉性を求められる融着ガラスを用いるハーメチックシール方式の電池にあっては、電極ピンの材料は融着ガラスの熱膨張係数と近い値であることが必要であり、このことからチタン、モリブデン等を含有する特殊なステンレス等にその材料が限定されていた。
【0004】
しかし、このチタン、特殊なステンレスはいずれも加工性及び溶接性に大きな難点があるとともに、高価であることから、加工性及び溶接性に問題があり且つ高価なチタン、特殊なステンレスを用いることなく、例えば正極端子であれば加工性に優れ且つ廉価なアルミニウム若しくはアルミニウム合金を、また負極端子であれば銅、ニッケル、ニッケルメッキを施した鉄、SUS304,SUS430等の汎用ステンレス等を用いることが可能であるとともに、高い密閉性が得られる非水系電池を実現すべく本願発明者により、図15に示す如き封止電極ピン構造が案出された。
【0005】
この封止電極ピン構造は、電池蓋若しくは電池缶からなる外装容器21に穿設された孔部21aに対し、ポリテトラフルオロエチレン等の電気的絶縁性を有し機械的強度に優れかつ可撓性を有する合成樹脂製の筒状の封止部材22を収納し、この封止部材22と外装容器21の表裏に配設したPPTAアラミドやポリイミド等からなる高強度で耐熱性、耐薬品性に優れた絶縁フィルム23と、一方の絶縁フィルム23上に配設し、かしめにより生じる尖鋭なかえりで破断することのない強度を有する金属製のワッシャー体24に対し、金属製の電極ピン25を挿通するとともに、この電極ピン25の両端をかしめることで、図16に示す如く、外装容器21の孔部21aを優れた気密性で封止するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した封止電極ピン構造にあっては、電極ピンをかしめる力がばらついたり、電極ピン25をかしめる際に封止部材22を孔部21aの中央に固定しておくことが難しく封止部材22が孔部21aの中央でなく上下どちらかにずれたりした場合には、好適なかしめ構造とならずに気密性に対する信頼性が薄らぐ恐れがあった。
【0007】
そこで、本発明にあっては、気密性、絶縁性に優れた封止電極ピン構造を有する非水系電池を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成すべく、本発明の非水系電池は、電池の外装容器に穿設された孔部に挿通された電極ピン外周と前記孔部との間には、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる封止部材を介在させてなることを特徴とするものである。
【0009】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入し前記封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記電極ピンの両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことを特徴とするものである。
【0010】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめるとともに、前記封止部材を加熱して膨張させて前記外装容器の孔部を気密封止したことを特徴とするものである。
【0011】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる筒状の封止部材を収納し、この封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことを特徴とするものである。
【0012】
また、電池をリチウムイオン二次電池としてもよい。
【0013】
【作用】
電池の外装容器に穿設された孔部に挿通された電極ピン外周と前記孔部との間には、非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる封止部材を介在させたことで、孔部と電極ピン外周との間に介在する封止部材を加熱・膨張させることにより、孔部と電極ピン間の隙間をなくして確実な気密封止状態が得られる。
【0014】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、合成樹脂材からなり径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入し前記封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記電極ピンの両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことで、封止部材は孔部と電極ピンとの間に加圧状態で介在して微小な間隙を埋め、外装容器の孔部における気密性、絶縁性を好適に保持する。
【0015】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、合成樹脂材からなり径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめるとともに、前記封止部材を加熱して膨張させて前記外装容器の孔部を気密封止したことで、封止部材は孔部と電極ピンとの間に加圧状態で介在して微小な間隙を埋め、外装容器の孔部における気密性、絶縁性を好適に保持する。
【0016】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、合成樹脂材からなり径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する筒状の封止部材を収納し、この封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことで、封止部材が外装容器の孔部に精度良く固着されて、電極ピンのかしめ作業を好適な状態で確実に行うことができ、また封止部材が位置ずれすることなく組立作業性にも優れる。
【0017】
【実施例】
図1〜図3は、本発明の非水系電池の第1の実施例を示し、図1は非水系電池の組立て過程を示す要部断面図、図2は組立て状態の分解図、図3は分解図であり、1は貫通孔2を穿設した電池蓋若しくは電池缶からなる外装容器、3はこの外装容器1の貫通孔2に挿入され電気的絶縁性を有しかつ熱膨張性を有する合成樹脂製で、パッキン及びガスケットの機能を発揮する筒状の封止部材、4は柱状部4aの一端に鍔縁4bを形成した金属製の電極ピン、5はポリパラフェニレンテレフタルアミド(PPTAアラミド)、ポリイミド等からなる高強度で、耐熱性、耐薬品性に優れた絶縁フィルム、6は電極ピン4をかしめる際に尖鋭なかえりが生じても破断することのない強度を有する金属製のワッシャー体、7はニッケル、ニッケルメッキを施した鉄等からなる導電性を有するリードタブであり、絶縁フィルム5、ワッシャー体6及びリードタブ7には、外装容器1の貫通孔2と連通する孔部をそれぞれ設けている。
【0018】
本発明の非水系電池における電極ピン4を正極とした場合、電極ピン4の材質としてはアルミニウム、アルミニウム合金、チタニウムが好適であり、特にアルミニウムやアルミニウム合金は加工性、溶接性に優れかつ廉価であることから最適である。そして、負極となる外装容器1の材質をステンレス、ニッケルメッキ鋼板等とする。また、電極ピン4を負極とした場合、電極ピン4の材質としては加工性、溶接性に優れた銅、ニッケル、ニッケルメッキを施した鉄、銅、軟質のステンレスが好適であり、ステンレスのなかでも汎用品であるSUS304,SUS430,SUS305等が使用可能である。この際、正極となる外装容器1の材質はアルミニウム、アルミニウム合金とする。
【0019】
電極ピン4は、その柱状部4aの外径を貫通孔2よりも小さく且つ封止部材3の内径と略同一か若干小さくするとともに、柱状部4aの長さを外装容器1、絶縁フィルム5の2枚分、ワッシャー体6、リードタブ7を加えた厚さをよりも大きくする。また、鍔縁4bの外径は貫通孔2よりも大きいものとする。
【0020】
封止部材3は、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで熱膨張性を発揮させてなる熱膨張チューブである。本発明に用いる封止部材3の熱膨張性としては、加熱することで径方向にのみ膨張し、長さ方向にはほとんど膨張しないものであり、そしてこの膨張状態は冷却しても元に戻ることのない非可逆なものである。当然のことながら、封止部材3はシール材としての耐侯性、耐電解液性、シール性、機械特性等を要求されるものである。
【0021】
絶縁フィルム5は、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(PPTAアラミド)若しくはポリイミドをフィルム状としたもので、耐熱性、耐電解液性、絶縁性に優れるとともに、10〜100μmという厚さでも高強度で優れた機械的特性を発揮し得るものである。また、非水系電池における総高の制約が緩く、電極ピン部の厚さが3〜5mmで差し支えなければ、0.1〜1mm程度の樹脂板、ゴム板等の絶縁板体を用いてもよい。
【0022】
本実施例において、外装容器1の厚さを0.4mm、貫通孔2の内径を2.3mm、また封止部材3の外径を2.2〜2.3mm、内径を1.2〜1.3mmとした上で、図1に示す如く、貫通孔2に対し封止部材3が上下均等に配置されるべく、柱状部4aに絶縁フィルム5と封止部材3を挿入した電極ピン4を、位置決め用の治具8の凹欠した面に載置してこれを外装容器1にセットし、この状態で封止部材3をリフロー、高周波加熱等により短時間に約200℃に加熱した。これにより、図2に示す如く、貫通孔2と嵌合している封止部材3の中央部分は貫通孔2の内径よりも膨張しないものの、その上下の端部は外径が約2.7mm、内径が1.6〜1.7mmに膨張した。そして、これらを冷却し治具8を取り除いても封止部材3及び絶縁フィルム5と電極ピン4は貫通孔2から脱落することなく確実に係合する。
【0023】
そして、図2に示す如く、封止部材3の膨張した下方部分が開いて外装容器1の下面に平板状に当接するまで電極ピン4を上方へ押動付勢するとともに、外装容器1の上面に、貫通孔2と連通させて絶縁フィルム5、ワッシャー体6及びリードタブ7を配設する。そして、電極ピン4の柱状部4aが、封止部材3、絶縁フィルム5、ワッシャー体6及びリードタブ7を挿通し、封止部材3の上端から柱状部4a先端を突出させる。この状態で電極ピン4の両端部をかしめ、電極ピン4の両端間で封止部材3、絶縁フィルム5、ワッシャー体6、リードタブ7及び外装容器1を圧接挟持する。かしめ方法として、インパクトに限らずプレス、冷間揺動プレス等でもよい。これにより、図3に示す如く、電極ピン4が外装容器1から確実に絶縁されつつ、貫通孔2が気密封止される。
【0024】
また、図4〜図5は本発明の非水系電池の第2の実施例を示し、まず図4に示す如く、封止部材3を位置決めの治具8を用いて外装容器1の貫通孔2の好適な位置にセットし、封止部材3を加熱してその上下部分を図5に示す如く膨張させる。そして、外装容器1の貫通孔2に対応する部分の両面に貫通孔2を連通して絶縁フィルム5と、更に上方の絶縁フィルム5上にワッシャー体6とリードタブ7を配設する。そして、電極ピン4の柱状部4aが、封止部材3、絶縁フィルム5、ワッシャー体6及びリードタブ7を挿通し、封止部材3の上端から柱状部4a先端を突出させる。この状態で電極ピン4の両端をかしめることで、図3の如く構成されるものである。この場合には、膨張した封止部材3が貫通孔2に精度良く固着されて、電極ピン4のかしめ作業を好適な状態で確実に行うことができる。
【0025】
図6〜図8は、本発明の非水系電池の第3の実施例を示し、この実施例において封止部材3は、外装容器1の厚さと略同一の長さを有する筒体3aの下端に鍔縁3bを設けた形状からなり、この鍔縁3bは前述した第1及び第2の実施例における下方の絶縁フィルム5の機能を発揮する。このような形状の封止部材3は、射出成形等により成形することができる。そして、この封止部材3の筒体3aを貫通孔2に係合させ、外装容器1の上面に絶縁フィルム5、ワッシャー体6及びリードタブ7を配設するとともに、これらを電極ピン4の柱状部4aが挿通して、図7に示す如く、電極ピン4の両端をかしめる。この状態で、封止部材3を加熱すると、図8に示す如く、封止部材3が径方向に膨張して貫通孔2と電極ピン4との間の微小な隙間をなくして確実な気密封止状態を得ることができる。
【0026】
図9〜図11は、本発明の非水系電池の第4の実施例を示し、この実施例にあっては、外装容器1の厚さの約半分の長さの筒体3aの一端に、上述した第3の実施例と同様に絶縁フィルムの機能を発揮する鍔縁3bを設けてなる封止部材3を2個用いている。この封止部材3を、外装容器1の貫通孔2部分にサンドイッチ状に両面から配設するとともに、これとその上面に配設したワッシャー体6を電極ピン4の柱状部4aが挿通して、図10に示す如く、電極ピン4の両端をかしめる。そして、封止部材3を加熱すると、図11に示す如く、封止部材3が径方向に膨張して貫通孔2と電極ピン4との間の微小な隙間をなくして確実な気密封止状態を得ることができる。
【0027】
図12〜図14は、本発明の非水系電池の第5の実施例を示し、この実施例にあっては、外装容器1の厚さと略同一の長さを有する筒体31aの下端に鍔縁31bを設けた形状の封止部材31と、絶縁フィルムの代わりとなるリング状の封止部材32の2個を外装容器1の貫通孔2部分にサンドイッチ状に両面から配設するとともに、これとその上面に配設したワッシャー体6を電極ピン4の柱状部4aが挿通して、図13に示す如く、電極ピン4の両端をかしめる。そして、封止部材3を加熱すると、図14に示す如く、封止部材31,32が径方向に膨張して貫通孔2と電極ピン4との間の微小な隙間をなくして確実な気密封止状態を得ることができる。電極ピン4の柱状部4aの先端にはかしめ易いように孔部4cを設けている。
【0028】
従来の非水系電池における封止電極ピン構造にあっては、かしめた電極ピン部分の厚さは3〜5mmと厚いものであったが、本発明の非水系電池を上述の如き構成とすることで、2.5mm以下と極めて薄くすることができ、このことは非水系電池の電池容量を向上させることとなる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の非水系電池によれば、電池の外装容器に穿設された孔部に挿通された電極ピン外周と前記孔部との間に、非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる封止部材を介在させたことで、孔部と電極ピンとの間に介在する封止部材を加熱・膨張させることにより、孔部と電極ピン間の隙間をなくして確実な気密封止状態が得られる。
【0030】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、合成樹脂材からなり径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入し前記封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記電極ピンの両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことで、封止部材は孔部と電極ピンとの間に加圧状態で介在して微小な間隙を埋め、外装容器の孔部における気密性、絶縁性を好適に保持する。
【0031】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、合成樹脂材からなり径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめるとともに、前記封止部材を加熱して膨張させて前記外装容器の孔部を気密封止したことで、封止部材は孔部と電極ピンとの間に加圧状態で介在して微小な間隙を埋め、外装容器の孔部における気密性、絶縁性を好適に保持する。
【0032】
または、電池の外装容器に穿設された孔部に、合成樹脂材からなり径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する筒状の封止部材を収納し、この封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことで、封止部材が外装容器の孔部に精度良く固着されて、電極ピンのかしめ作業を好適な状態で確実に行うことができ、また封止部材が位置ずれすることなく組立作業性にも優れる。
【0033】
また、本発明の電池をリチウムイオン二次電池とした場合には、従来高い密閉性を求められ融着ガラスによる封止構造を用いることで電極ピンの材質を加工性及び溶接性に問題があり且つ高価なチタン、特殊なステンレスとすることが余儀なくされていたが、本発明によれば、チタン、特殊なステンレスを用いることなく、例えば正極端子であれば加工性に優れ且つ廉価なアルミニウム若しくはアルミニウム合金を、また負極端子であれば銅等を用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非水系電池の第1の実施例の組立状態を示す要部断面図である。
【図2】本発明の非水系電池の第1の実施例の要部分解図である。
【図3】本発明の非水系電池の第1の実施例の要部断面図である。
【図4】本発明の非水系電池の第2の実施例の組立状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の非水系電池の第2の実施例の要部分解図である。
【図6】本発明の非水系電池の第3の実施例の要部分解図である。
【図7】本発明の非水系電池の第3の実施例の要部断面図である。
【図8】本発明の非水系電池の第3の実施例の要部断面図である。
【図9】本発明の非水系電池の第4の実施例の要部分解図である。
【図10】本発明の非水系電池の第4の実施例の要部断面図である。
【図11】本発明の非水系電池の第4の実施例の要部断面図である。
【図12】本発明の非水系電池の第5の実施例の要部分解図である。
【図13】本発明の非水系電池の第5の実施例の要部断面図である。
【図14】本発明の非水系電池の第5の実施例の要部断面図である。
【図15】従来の非水系電池の要部分解図である。
【図16】従来の非水系電池の要部断面図である。
【符号の説明】
1 外装容器
2 貫通孔
3 封止部材
3a 筒体
3b 鍔縁
4 電極ピン
4a 柱状部
4b 鍔縁
5 絶縁フィルム
6 ワッシャー体
7 リードタブ
8 治具
Claims (5)
- 電池の外装容器に穿設された孔部に挿通された電極ピン外周と前記孔部との間には、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる封止部材を介在させてなることを特徴とする非水系電池。
- 電池の外装容器に穿設された孔部に、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入し前記封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記電極ピンの両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことを特徴とする非水系電池。
- 電池の外装容器に穿設された孔部に、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる筒状の封止部材を収納し、この封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめるとともに、前記封止部材を加熱して膨張させて前記外装容器の孔部を気密封止したことを特徴とする非水系電池。
- 電池の外装容器に穿設された孔部に、4フッ化エチレン−パーフロロアルキル・ビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)等を特殊な分子構造とすることで径方向に対する非可逆的熱膨張性を有する合成樹脂材からなる筒状の封止部材を収納し、この封止部材を加熱して膨張させるとともに、前記封止部材に電極ピンを挿入しその両端部をかしめて前記外装容器の孔部を気密封止したことを特徴とする非水系電池。
- 電池がリチウムイオン二次電池であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の非水系電池。
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