JP3612267B2 - 分割組立式作業用台船 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定した作業喫水調整及び組立形状が自由にできる作業用台船に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川の護岸工事や湖沼のダム工事において構造物の構築及び調査等を行う場合、作業用台船を河川や湖沼に浮かべ、この台船にクレーン等を載せて水上での作業を行っていた。
従来においては、この作業用台船は、クレーン等の重機を載せる為、大面積の一体型が多く、陸送が困難であり、また、河川への吊り込み場所の確保も困難であった。
【0003】
また、連結方式となっている台船でも水中作業等があり、高度な技術や作業の正確性等に難があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点を解決する為、小型軽量化を図り、組立、解体作業時の安全性及び迅速化、また浮体ユニットの安定性を追求し、多様な作業形態に対応できる作業用台船を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の分割組立式作業台船は、上面天板の縦横比が2対1となる中空体のフロート部とフロート部の下部にその長手方向の中心線に沿って取付られたウェイト部とからなる浮体ユニットであって、フロート部の短い側面に設けられた上下2段の少なくとも1対の連結プレートと、長い側面に設けられた上下2段の、前記短い側面に設けられた連結プレートの対数の2倍の対数の連結プレートとを備え、各連結プレートは連結ピンが挿入される円形の穴を有するとともに連結される連結プレートが互いに上下になるような段差を設け、複数の浮体ユニットを縦横で任意の形に連結配置し得る台船において、浮体ユニットの天板はフロート本体部側面より、庇状に張り出し、連結プレート上部に連結ピンが通る半楕円形の切り欠きを設け、浮体ユニットを接続した際に、浮体ユニット間の隙間を小さくしたことを特徴とする。
【0007】
また、段差を設けられた浮体ユニットの連結プレートの、上段と下段のピン穴径を、上段を下段より大きくする。
【0008】
さらに、浮体ユニットは、連結ピンを天板の半楕円形切り欠き部に合せ上下2段の連結プレートに差し込み、90゜回転させることにより連結ピンの楕円形のツバがフロート天板の庇に当り、浮上がりを防止するようにする。
【0009】
浮体ユニットを接続して構成された台船周囲に、接続に使われなかった連結プレートに連結ピンに替えて安全柵を挿入して設ける。
【0010】
また、浮体ユニットの下部に接続するウェイトを取り外し、船底形の内側底部にバラストとなる砂利等を入れて浮体ユニットの喫水を調整する。
浮体ユニットの下部に接続するウェイトは、直方体で上部が開口していて、バラストとなる砂利等を入れて浮体ユニットの喫水を調整することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は本発明の第1実施例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。この第1実施例の作業用台船は、フロート部1とスカート部2にウェイト3をボルト4にて接合している。フロート部1の前後両側面には、上下一対の連結プレート10,11が前後壁には2対、両側壁には4対取り付けられている。第1連結プレート10と第2連結プレート11とは、図2(平面図)および図3(側面図)に示すように、垂直方向に、連結プレート10,11の厚みよりも大きな段差dをもって取り付けられている。各連結プレート10,11には、連結ピン挿入用の穴10a、11aが設けられている。
【0013】
さらに、フロート部1の天板5には、各連結プレート10,11の穴10a,11aの位置に、半楕円形の切り欠き部5aが設けられ、またマンホール蓋6が、図1(b)に示すようにパッキン14を介して取り付けられている。
【0014】
連結プレート10,11を連結ピン7で連結した状態を図5に示す。連結ピン7は、隣接する浮体ユニットの第1連結プレート10と第2の連結プレート11が上下に重なるように接近させてから、穴10a,11aに差し込んで両浮体ユニットを連結するものである。連結ピン7の上部には楕円形ツバ9が固着され、さらに取手8が上部に設けられている。連結ピン7を差し込んだ後、図4(a)に示す装着時の状態から図4(b)に示すように90°回転させることにより、連結ピンの楕円形ツバ9は半楕円形の切り欠き部5aと交叉して、連結ピン7が浮き上がっても連結ピン7のツバ9が天板5の庇に当り、抜けないようになっている。なお、連結ピン7には差し込み及び回転を容易にする為、取手8を設けている。
【0015】
さらに、連結ピン7は、上部に大径部7aを形成し、上下の連結プレート10,11のピン穴を上段を下段より大きくすることにより、連結ピン7の挿入を容易にしている。
【0016】
このようにして連結された浮体ユニットの組み合わせ例を図6、図7に示す。各浮体ユニットの連結プレート10,11は、連結するときに互いに高さが同じ位置にならないように配置されているため、図6,図7に示すような任意の組み合わせが可能である。図8は、浮体ユニットを直線状に連結した状態を示している。
【0017】
図9に示される安全柵12は、浮体ユニットの周囲に設けている上下段各1対の連結プレート10、11を利用し、取り付ける安全柵12は安全柵固定用ツバ13にて高さを調整し、連結プレート10,11の2箇所の穴を貫通して固定する。
【0018】
フロート部1には、砂利等を入れ、フロート自体の重心を下げ、復元力を大きくし浮体ユニットを安定させている。また、スカート部2は、ボルト4で接続しているため、運搬時は、分割搬入ができる。
【0019】
図10は、河床が浅い場合に適用できる浮体ユニットの第2実施例を示している。この第2実施例は、第2実施例のウェイト部3が河床に接触する恐れのある場合に使用し、天板5に設けた2箇所のマンホール蓋6を開けてマンホール部より砂利等を所定量投入し、喫水の調整ができるようにしている。その他の、連結方法等は、第1実施例と同様である。
【0020】
なお、上記の実施例では、フロート部1の前後両側面に、上下一対の連結プレート10,11を前後壁には2対、両側壁には4対取り付けた例を示したが、小型の浮体ユニットでは、前後壁に1対、両側壁には2対の連結プレートを設けるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば下記の効果を奏する。
【0022】
(1)浮体ユニットより組立を始めるときの安定性に優れピン連結により迅速に連結作業ができる。
【0023】
(2)河川での使用条件、積載荷重に応じ、必要分の作業用台船連結組立ができる。また、水深により、浮体ユニットの構成を選定できる。
【0024】
(3)小型軽量化することで輸送費用の低減、また、搬入、搬出時の場所の確保が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮体ユニットの第1実施例を示すもので、(a)は斜視図、(b)はA−A断面図である。
【図2】浮体連結プレートの配列を示す平面図である。
【図3】浮体連結プレート位置高さとの関係を示す側面図である。
【図4】浮体連結ピンの浮上り防止の形態を示す平面図である。
【図5】浮体連結部を示す断面図である。
【図6】本発明による作業用台船の実施の形態を示す平面図である。
【図7】本発明による作業用台船の実施の形態を示す平面図である。
【図8】本発明による作業用台船の実施の形態を示す平面図である。
【図9】本発明の作業用台船の周囲に安全柵を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の浮体ユニットの第2実施例を示すもので、(a)は斜視図、(b)はB−B断面図である。
【符号の説明】
1 フロート部、2 スカート部、3 ウェイト部、4 ボルト、5 天板、5a 切り欠き部、6 マンホール蓋、7 連結ピン、8 取手、9 楕円形ツバ、10 第1連結プレート(下段)、11 第2連結プレート(上段)、12 安全柵、13 安全柵固定用ツバ、14 パッキン
Claims (6)
- 上面天板の縦横比が2対1となる中空体のフロート部とフロート部の下部にその長手方向の中心線に沿って取付られたウェイト部とからなる浮体ユニットであって、フロート部の短い側面に設けられた上下2段の少なくとも1対の連結プレートと、長い側面に設けられた上下2段の、前記短い側面に設けられた連結プレートの対数の2倍の対数の連結プレートとを備え、各連結プレートは連結ピンが挿入される円形の穴を有するとともに連結される連結プレートが互いに上下になるような段差を設け、複数の浮体ユニットを縦横で任意の形に連結配置し得る台船において、浮体ユニットの天板はフロート本体部側面より、庇状に張り出し、連結プレート上部に連結ピンが通る半楕円形の切り欠きを設け、浮体ユニットを接続した際に、浮体ユニット間の隙間を小さくしたことを特徴とする分割組立式作業用台船。
- 段差を設けられた浮体ユニットの連結プレートは、上段と下段のピン穴径を、同軸、同心円で上段を下段より大きくし、対応する異径ピンを使って連結固定することを特徴とする請求項1記載の分割組立式作業用台船。
- 浮体ユニットは、連結ピンを天板の半楕円形切り欠き部に合せ上下2段の連結プレートに差し込み、90゜回転させることにより連結ピンの楕円形のツバがフロート天板の庇に当り、浮上がりを防止するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の分割組立式作業用台船。
- 浮体ユニットを接続して構成された台船周囲に、接続に使われなかった連結プレートに連結ピンに替えて安全柵を挿入して設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の分割組立式作業用台船。
- 浮体ユニットの下部に接続するウェイトを取り外し、船底形の内側底部にバラストとなる砂利等を入れて浮体ユニットの喫水を調整することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の分割組立式作業用台船。
- 浮体ユニットの下部に接続するウェイトは、直方体で上部が開口していて、バラストとなる砂利等を入れて浮体ユニットの喫水を調整するとともに、浮体ユニット自体の重心を下げ、復元力を大きくして安定させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の分割組立式作業用台船。
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