JP3612230B2 - 画像走査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は透明な載置台、つまり原稿台(透明プラテン)上の原稿に対して、その画像を光学的に所望の位置に結像させてなる画像走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置は、原稿の画像データ、他の装置から入力されてくる画像データ等を目視できる状態に可視像化し、これをハードコピーとして出力するよにしている。この画像形成装置は、例えばアナログ複写機であれば、像担持体である光導電層を備え均一帯電された感光体上に結像するための走査光学系を備えてなる画像走査装置が設けられている。
【0003】
また、デジタル複写機によれば、主にガラス等の透明な部材で構成される原稿台面上に置かれた原稿に対して、これを光源から発せられる光で光走査し、得られた反射光を読取素子であるCCD等の光電変換素子(読取素子)の受光部に結像し読取るための走査光学系が設けられている。
【0004】
上述したような画像走査装置は、一般的にはスキャナと称されており、原稿と一部の光学系を相対的に移動させて所望の位置に1ライン毎に結像するようにしている。そのため、原稿台上に原稿を静止させた状態で、光学系を移動走査させて画像を所望の位置、例えば感光体や読取素子(CCD)に順次結像させるようにしている。また、上記光学系を静止させて、原稿台上の原稿を決められた速度で移動、つまり搬送することで、上述した所望の位置に順次結像するようにしている。これは、原稿と光学系を相対的に移動させて画像を順次走査するものであり、静止した原稿の画像を一度に所望の位置に全体を露光、つまり結像するようなものもある。
【0005】
上述したように画像走査装置にて、原稿の画像を結像させることで、感光体上にはその画像に応じた静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置にて可視像化され、これがシート等に転写され排出処理されることでハードコピーを得ることができる。
【0006】
このような画像形成装置は、上述したように電子写真方式によるアナログやデジタル複写機に限られることなく、例えばパーソナルコンピュータや、ワードプロセッサ等の情報処理装置にて作成された画像データを目視できるように再生し、これをハードコピーとして出力するプリンタ、例えばレーザプリンタや、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ等が存在する。
【0007】
上述したように画像形成装置は、ユーザが所望する再生画像を提供できるように構成されている。これに対して、画像形成装置等に画像データを入力するための装置としては、上述したように透明なガラス等にて形成された載置台、つまり原稿台に原稿を載置し、この載置された原稿の画像を画像走査装置を介して提供する。この場合、画像形成装置にて再生できるように画像処理等が行われ、これが感光体上に投影される。
【0008】
上述した画像走査装置は、デジタル複写機、ファクシミリ等に常設されており、またパーソナルコンピュータ等においてや、スキャナとしてデータ等の通信を行う回線等を介して接続され、所望の画像を読取り、画像編集処理されるようになっている。
【0009】
そこで、従来のスキャナ、つまり画像走査装置は、図4にて簡単にその構造の一部を説明すれば、透明な原稿台22に載置される原稿の画像を所望の位置に結像させて、最終的に画像を読取るために、走査光学系23が設けられている。走査光学系23は、原稿台22を照明する露光ランプ24、原稿からの反射光、つまり画像光を適宜反射し目的の位置(所望位置)であるCCD等の読取素子29へと導くための反射ミラー25,26,27及び、上記読取素子29の受光面(読取面)へと反射光を結像させる結像レンズ28を備えて構成されている。
【0010】
露光ランプ24及び反射ミラー25と同一の第1支持体に支持され、反射ミラー26及び27は他の第2支持体に支持され、第1及び第2支持体を原稿台22に沿って平行に走行させると同時に、第2の支持体の走行速度V2を、第2の走行速度V1の1/2にして走行させることで、原稿台22上の原稿の画像を順次結像されて走査ライン毎に読取るようにしている。
【0011】
また、走査光学系23は、図示する位置停止させた状態で、原稿台22上に原稿を決められた速度で搬送することで、原稿の画像が順次読取素子29の受光面に結像されることにもなる。
【0012】
上記原稿台22には、原稿を決められた位置に載置、特に原稿の先端を規制して載置するための規準板が設けられいる。例えば図8に示すように透明な原稿台22の一先端部分を覆うように規準板60が設けら、その規準板60に原稿の一端縁を揃えるようにして載置する。また、規準板60には原稿サイズを示す刻印が一部に設けられており、原稿の一端縁(一辺)を規準板60に沿わせて載置する。
【0013】
ここで、従来による原稿台22の取付け構造においては、図8に示すように、原稿台22を支持フレーム61上に支持するようにし、そのフレーム61に規準板60を支持フレーム61と挟むようにして原稿台22を支持固定するようにしている。図において、支持フレーム61には、原稿台22を支持する凹部62と、規準板60の一部を支持する段部(支持面)63を有し、その段部63に台座64を介してビス65等にて規準板60を固定し、その規準板60とフレーム61の凹部62とで間で挟持するようにして支持している。
【0014】
このようにして原稿台22が取付けられ、その原稿台22の下部に位置する走査光学系23にて原稿台22上の原稿の画像が光学的に走査され、所望の位置に結像される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図8に示すような構造による原稿台の取付け構造によれば、規準板を原稿台の上部から覆うようにして取付けるため、規準板60と原稿台22との間に隙間が生じ、原稿がその隙間に入り込み、画像の走査後に、原稿台より原稿を除去する時に原稿の一部が破れたり、原稿の除去が不可能になる等の不具合が生じる。
【0016】
つまり、図8に示すように規準板60が樹脂にて形成される場合、ほぼ平板形状で成型されていることから、成型時にねじれや歪み等にて変形し、そのまま取付けることで、規準板60と原稿台22との間に、ねじれや変形による大きな隙間や浮きが部分的に生じることがある。そして、露光ランプ等の熱により塑性変形しやすく、さらに上述した隙間等が顕著になる。よって、隙間にて原稿が介在され、上述した不具合が生じる。さらに、原稿だけでなく、ゴミが入り、走査光学系の光学的な走査に影響を与えたり、ゴムが読取光路に入り込むことで、読取画像が歪み等の読取不良が生じる原因を作り出す。
【0017】
なお、符号66は、画像読取装置の外装であり、通常規準板30とは別体で形成され、フレーム61に側面からビス67等にて固定されている。
【0018】
また、図9に示すように、原稿台22を支持フレーム61の凹部62に載置し、その上部から規準板60を覆い、台座64を介して支持フレーム61の支持面63にビス65にて固定することで、規準板60の変形やねじれ等を吸収して取付けるようにしている。しかし、原稿台22と規準板60との間には隙間Dが形成される。その隙間Dに原稿が介入されと、上述したような不具合が生じる。
【0019】
これは、図9において、取付け誤差や台座64の関係から、上述した隙間Dが生じる。つまり、台座64の支持フレーム61の支持面63とが平行、つまり通常は水平状態であるため、上述した誤差や規準板60の変形等を吸収して隙間D等を無くすことはできない。また、台座64の誤差等により、全体に隙間Dが形成され、また逆に原稿台22の両端部のみ規準板60が強く圧接され、中央部分が大きく上方向に湾曲し、大きな隙間Dが形成される。
【0020】
さらに、上述したように、規準板60が樹脂成型される場合、ねじれや、反り等にて上述した隙間Dがさらに顕著になる。よって、上述したように原稿が介在される不具合や、ゴミ等の混入による不具合を解消することができなくなる。
【0021】
本発明は、上述したような不具合、つまり原稿台と規準板との浮き、特に隙間をできるだけ軽減し、原稿等が介在されないように規準板を取付けてなる画像走査装置を提供することを目的とする。
【0022】
また、本発明の目的は規準板を成型する時にねじれや歪みを生じないようにし、これによる上述した原稿台との間の浮きを防止してなる画像走査装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するための画像走査装置は、原稿台上の原稿を光学的に走査し、その画像を所望の位置に結像する光学系を備えてなる画像走査装置において、
原稿の規準位置を示す規準板を、上記原稿台上より覆うように当該原稿台を支持してなる支持フレームの支持面に固定する時に、該規準板が上記原稿台面側に湾曲し撓むように固定するための取付け部材を設け、該取付け部材の上記支持面に対向する面、又は上記支持面に、上記規準板が上記原稿台側に撓む方向の傾斜面を形成し、上記取付け部材と上記支持面とを一致させるように固定したことを特徴とする。
【0027】
例えば、図2に示すように原稿台22の上部より覆うようにして支持フレーム34の支持面34a上にビス33等にて規準板30が取付けられる。この取付け時に、規準板30と支持フレーム34との間に取付け部材37が設けられ、この取付け部材37の支持フレーム34の支持面34aと対向する面同士において、互いに傾斜するように取付けるようにするため、規準板30が原稿台22側に湾曲するように撓み、原稿台22との間に隙間等が形成されないよに取付けが可能となる。そのため、規準板30の成型時に歪みやねじれ、変形等が多少生じていても、これらを吸収するようにして規準板が原稿台に対して取付けられ、隙間や浮き等を防止できるようになる。これにより、規準板30の設計精度が要求されず、製造コスト等が大幅に低減できる。
【0028】
しかも、走査時の露光ランプ等の輻射熱等にて塑性変形することもない。つまり、規準板は湾曲するようにして撓み、原稿台に圧接するようにして付勢されるため、輻射熱等にて変形することなく、良好に付勢されその変形が吸収される。
【0029】
上述した構成を特徴とする画像走査装置において、上記取付け部材は、上記規準板に一体的に設けられる取付け用の台座であり、その台座に支持フレームの取付け面に対して傾斜した傾斜面を設ける。このような構成とすることで、取付け部材である台座を規準板に一体的に設けることで取付けのための台座の位置精度等を上げることができ、また同時に傾斜面を台座に設けることで、規準板の取付け精度を上げ、さらに上述したように規準板を良好に原稿台側へと湾曲させることができる。
【0030】
また、上述した構成を特徴とする画像走査装置において、上記規準板は、画像走査装置の外装の一部を形成し、該規準板の平面部と直交する方向の垂直の外装と一体化されている。このように、規準板を画像走査装置の外装の一部を構成するキャビネットと一体化することで、規準板の成型時にねじれや変形等を極力なくすと同時に、規準板を取付けた状態において、原稿台との間に生じる部分的な浮きや隙間を無くす効果を助長できる。
【0031】
また、上述した構成を特徴とする画像走査装置において、上記取付け部材の台座に形成される傾斜面は、その傾斜角度を上記規準板が原稿台側に撓み当接する時の押し圧力が10g/cm〜50g/cmの範囲になるように設定される。このような圧力設定とすることで、原稿台と規準板との間に原稿が介入される効果が増す。また、走査時の輻射熱により原稿台等が膨張することで、原稿台の破損、さらに規準板自体の破損や変形等が生じるのを防止できる。
【0032】
さらに上述した構成の画像走査装置において、画像走査装置は原稿を搬送しながら順次所望の位置に結像していくものであって、上記規準板は結像後の原稿を原稿台より剥がす機能を備えるすくい上げ部材であり、その規準板の端縁に傾斜部を設ける。つまり、原稿を搬送しながら画像を走査する場合、上記規準板がすくい上げ部材として機能する。この場合、すくい上げ部材としては、原稿の走査後に原稿台より剥がすために、原稿台との間に隙間や浮きが生じることは搬送の妨げや、原稿の破損ともなる。しかし、すくい上げ部材は原稿台と良好に接するように設けることができるため、搬送しながら原稿を走査する場合には特にその効果を発揮できる。しかも、すくい上げ部材には、その端縁に傾斜面を形成することで、原稿のすくい上げ効果が増し、原稿の搬送不良を解消する効果が助長される。
【0033】
【本発明の実施の形態】
本発明の実施形態について以下に図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明における画像走査装置における原稿台及び規準板の取付け状態を示す側面図であり、図2はその取付け状態を説明するための図1において右側から目視した状態を示す図である。また、図3は本発明における画像走査装置の外観を示す各部の展開状態を示す斜視図であり、図4は本発明における画像走査装置を備えてなるデジタル複写機の内部構造を示す構成図である。
【0034】
まず、図4を参照して画像形成装置であるデジタル複写機に備わる本発明の画像走査装置について説明する。この図4には、本発明における画像走査装置として画像を読取るスキャナを備えたデジタル複写機を示しているが、スキャナ単体で設けられることもある。またファクシミリ装置においても同様にスキャナが常設されている。また、パーソナルコンピュータにおいては、通信ケーブル等を介して接続され、読取指令に基づいてスキャナ側では原稿の画像の読取りを行い、その読取った画像データをパーソナルコンピュータへと送るようになっている。
【0035】
そこで、デジタル複写機1本体は、上部に本発明にかかる画像走査装置である画像読取装置2を備え、その下部に画像読取装置2にて読取られた画像データを、ハードコピーとして再現するための画像形成部3を備えている。
【0036】
画像形成部3は、中央に矢印方向に回転される像担持体であるドラム形状の感光体4の周囲に画像形成を行うための複数のプロセス手段が対向配置されている。最初に、感光体4を均一に帯電する帯電器5、レーザ照射装置6からの画像データに応じた光像を照射する露光位置7、光像に応じて形成された静電潜像を可視像化する現像装置8、現像像(一般にはトナー像)を適宜搬送されてくるシートPに転写する転写器9、転写後に残留するトナーを除去し感光体を再使用するためのクリーニング装置10等が、説明した順序で設けられている。
【0037】
上記シートPは、下部の給紙手段11を構成する給紙カセット12内に多数収容されており、最上部より1枚ずつ給紙され、転写器9の手前に配置されたレジストローラ13に送られる。このシートPは、一旦レジストローラ13で停止され、上記感光体4の回転に合わせてレジストローラ13にて、転写器9と感光体4と対向する転写位置へと搬送制御される。転写位置へと送り込まれたシートPは、転写器9の作用にて感光体4に形成されたトナー像が転写され、感光体4より剥離された後、転写されたトナー像を加熱定着するための定着装置14へと送られる。
【0038】
定着装置14は、ヒートローラ及び加圧ローラとからなり、シートPを挟持して搬送する時に、ヒートローラの熱にてトナーを溶融し、圧力によりシートPに融着させて定着を行う。定着装置14を通過するシートPは、画像データに応じた再生画像を表面に形成され、排紙ローラ15を介して画像形成装置の外部に位置する排出部16へ排紙処理される。
【0039】
そこで、上述した画像形成装置1のレーザ照射装置6へと画像データを送るための本発明にかかる画像読取装置2の構成について以下に説明する。
【0040】
画像読取装置2は、画像形成装置1の上部に設けられ、開閉可能な原稿カバー20が最上部に設けられている。この原稿カバー20は、画像読取装置2上部の透明ガラス等からなる原稿の載置部を構成する原稿台22に対応して開閉されるもので、その一側端部が、画像読取装置2上部本体側に軸支されている。
【0041】
原稿カバー20は、樹脂等にて形成された外装に、原稿台22と対向する面側に白色の押圧シートを設けており、該押圧シートは、例えばスポンジ部材からなる押圧部材21に貼り付けられている。従って、原稿カバー20を閉じることで、原稿台22上に載置された原稿を原稿台22面へと押圧部材21の作用により押圧し、密着させることができる。
【0042】
また、原稿台22の下部の画像読取装置2本体内には、載置された原稿の画像を読取るための走査光学系23が設けられている。この走査光学系23は、周知の通りであり原稿に光照射する露光ランプ24、原稿からの反射光を本発明にかかる読取手段であるCCD29へと導くための複数の反射ミラー25〜27、及び反射光をCCD29の受光面に結像するための結像レンズ28を備えている。
【0043】
特に走査光学系23は、載置された原稿を光学的に走査するための走査手段を有し、この走査手段は、第1走査部材に上記露光ランプ24及び反射ミラー25支持し、該第1走査部材の走査速度の1/2の速度で駆動走査される第2走査部材に1組の反射ミラー26,27を支持する構成となっている。そして、これら第1及び第2走査部材を、例えば図4において右側に走行させることで、原稿台22上の原稿からの反射光を反射ミラー25〜27に反射し、結像レンズ28を介してCCD29の受光面に1ライン(主走査方向)毎に結像させて、画像を1ライン毎に読取っていく。
【0044】
CCD29は、周知の通り、多数の読取素子が読取ライン方向に並設されており、その受光面に上記原稿からの反射光を結像するために結像レンズ28が光路中に配置されている。CCD29の各読取素子(セル)に受光された像は、その光量に応じた電気信号(アナログ信号)に変換出力され、その信号をデジタル信号に変換することで読取データとして出力される。この読取データ(画像データ)は、さらに必要に応じて画像形成装置にて再生出力でいるデータに処理され、画像データとして、上述したレーザ照射装置6へと送られる。
【0045】
(本発明の第1の実施形態)
以下に本発明における画像読取装置2を構成する原稿台22の取付け構造についての第1の実施形態を図1を参照して説明する。
【0046】
また、図4に示す画像走査装置である画像読取装置2は、原稿台22上の原稿の画像を目的の位置、つまりCCD29の受光面に結像させるように走査光学系23が設けられている。このような構成ではなく、アナログ複写機においては、原稿台22上の原稿の画像を直接感光体4の露光位置7へと露光するように走査光学系23が設けられる。本発明はこのような画像走査装置においても同様にして実施されるもので、以下の説明においては図4に示す画像読取装置2を例に説明することにする。
【0047】
画像読取装置2は、図3に示すように原稿台22の先端(図においては左上側)、特に載置する原稿の一端縁(一辺)を揃えるための読取開始の規準位置となる規準板30が上部から覆われるように設けられている。また、これとは反対側の後端においては、原稿の読取の最終部となるように、原稿の読取領域を決める後端押さ板31が、原稿台22の上部から覆われるように設けられている。
【0048】
上記規準板30の上面には、原稿の載置位置を、特に原稿サイズに応じて載置される規準位置を示す指標が印刷等にて刻印されている。この刻印された指標を目印に、オペレータは読取るための原稿のサイズに合わせて原稿を正規の位置に簡単に載置することができる。この例では、矢印マークで示す指標が、上部に設けられており、原稿の一角(コーナ)を一致させ、その角に対応する一端縁を規準板30に沿わせて載置されるようになる。これは片側規準による画像の読取りであり、これに限らずセンタを中心にて規制して載置するようにしたセンタ規準によるものもある。この場合、上部に刻印された矢印マークは、中央部に刻印される。
【0049】
さらに、画像読取装置2の操作前面側にて操作パネル32の一部の外装が同様に原稿台22の他の一辺側の領域を規制するように原稿台22の上部より覆うようにして設けられている。この操作パネル32と反対側の奥側には、図示していないが、図4にて説明した原稿カバー20が軸支され開閉可能に設けられている。この操作パネル32は、デジタル複写機においては、コピー枚数等を設定する10キー、倍率、コピー濃度、両面コピー等の適宜のコピー条件の設定用キー、その必要な枚数、倍率、濃度等の表示を行う表示部、さらにトラブル状態を表示するような表示部が設けられている。
【0050】
そこで、本発明による規準板30は、図に示すように画像読取装置2の外装キャビネット36と一体成型される構成であり、原稿台22の上部からビス33等にて図3では図示していない、図1に示す支持フレーム34に固定される構成である。
【0051】
その支持構造を図1を参照に説明すれば、支持フレーム34は、原稿台22の一端部を位置決めして支持するための凹部35を設けている。この凹部35に原稿台22が載置され支持される。また、原稿台22の後端においても、同様に図示しない支持フレームに設けられた凹部に載置され、位置決め支持される。
【0052】
そして、原稿台22が支持フレーム34の凹部35に載置された状態で、その上部より規準板30が覆われ、ビス33にて支持フレーム34の上部の支持面上にビス止めされ、原稿台22が支持フレーム34の凹部35と規準板30とで挟まれた状態で固定される格好となる。これは原稿台22の後端側についても同様である。
【0053】
ここで、本発明によれば、上記規準板30は、先に説明したように画像読取装置2の外装を構成するキャビネットの一部を一体化、特に樹脂成型においては一体成型されるように成っている。特に、図1及び図3に示すように規準板30は、その平面(水平部分)に対して垂直となったキャビネットの一部の外装36と一体化されている。成型時等にひずみや変形、ねじれ等を抑制される。つまり、強度面でも補強される。
【0054】
よって、このように一部の外装36を一体化、特に垂直部分を有するキャビネット36と一体化した規準板30を図1に示すように支持フレーム34にビス止めし、原稿台22を固定支持するようにした場合、原稿を揃える規準縁に変形やひずみ、さらにねじれ等が生じることなく、原稿台22面に全域に良好に接し、部分的な浮きや隙間が形成されることがなくなる。そのため、原稿を規準板30に揃える時に、その原稿が隙間や浮き部分に入り込む不具合を解消できる。
【0055】
また、本発明による規準板30は画像読取装置2の外装と一体化されて形成されているため、強度面でも補強されたことになる。また、規準板30の成型時等においても、原稿の規制部分のひずみや変形等が極力抑えることができる。そのため、ビス33にてビス固定する時に生じる規準板30のねじれや変形を防止できる。また、規準板30と原稿台22との間に浮きや隙間が生じるのを防止でき、上述したような不具合を解消できる。特に、規準板30等は露光ランプ24による輻射熱等にて加熱されるが、その熱による塑性変形等を抑える効果も十分に期待できる。つまり、一体化されていることによる。
【0056】
ここで、規準板30は、さらにその強度を補強するためには、部分的に補強のリブ等を複数設けることもできる。特に、原稿台22を覆う領域を除き、その他の部分リブを設けるようにすればよい。
【0057】
なお、図1において規準板30を支持フレーム34の支持面34aにビス止めす場合、直接取付けるようにしてもよいが、取付け精度等を向上するためにも、取付け部材である台座37を介して取付けるようにしてもよい。この台座37は、例えば図3に示すように原稿台22の幅方向における両端部、特に原稿台22より外れた位置に設けられている。これにより、台座37と支持フレーム34の支持面34aとの当接部分で規準板30を取付けるため、規準板30の全域が支持フレーム34に当接して取付けられる時に、フレームの支持面34aに応じた変形が生じることは解消される。
【0058】
(本発明の第2の実施形態)
以上説明した第1の実施形態によれば、規準板30を画像読取装置2を構成するための外装の一部のキャビネット36と一体化して形成した例を示した。これにより、成型時による歪や、ねじれ、変形を極力抑制でき、規準板30の取付けにより、規準板30が原稿台22より部分的、あるいは全体に隙間や浮きが生じるのを防止するようにしている。
【0059】
このようなものに限らず、規準板30の取付けにより規準板30の原稿の揃える辺を原稿台22に良好に密着させ、隙間や浮きをなくすようにした例を以下に説明する。
【0060】
図2は、本発明の第2の実施形態を説明するためのものであり、規準板30には支持フレーム34に支持して取付けるための台座37が一体的に設けられている。この台座37は、従来では支持フレーム34の支持面34aと同様に平行、つまり水平状態に設けられている。この点、本発明によれば、図に示すように支持フレーム34の支持面34aに対向する面が傾斜するように傾斜面37aが設けられている。この傾斜方向は、原稿台22側が上がるように傾斜角度θで傾斜されている。
【0061】
上記本発明にかかる基準板30を取付けるための台座37は、図2や図3に示すように原稿台22の両端部よりさらに外れた位置(2点)に設けられている。この台座37の形状としては、図3では断面が四角の角柱形状となっているが、円柱形状であってもよい。要は規準板30に対して図2に示す位置に突出するように設けられていればよい。
【0062】
そのため、図2(a)に示すように原稿台22を支持フレーム34の凹部35に載置し、その上部から台座37が一体成型された規準板30を原稿台22の上部より覆う。そして、図2(b)に示すように台座37の部分支持フレーム34の支持面34aへと固定用のビス33にて固定される。この時、両端部に設けられている台座37は、支持フレーム34の支持面34aと対向する面を傾斜面37aとしており、その傾斜面37aが支持面34aと面同士が一致するようにビス固定される。
【0063】
これにより、規準板30は内側、つまり傾斜面に合わせて下向きに撓むようにして湾曲される。そのため、規準板30は原稿台22の面に密着するようにして取付けられる。従って、規準板30は成型時に変形やひずむ等が生じていても、図2(b)に示すように原稿台22に密着するようにして取付けられるため、原稿台22との間に、図8に示した従来例のように隙間Dや、変形等による部分的な浮き等が形成されることがなくなる。
【0064】
なお、図2(b)においては、中央部のみ原稿台22に密着するようにして示しているが、説明を簡単にするために図示しただけであり、原稿台22全域において良好に規準板30が接するようにして取付けることができる。つまり、台座37の寸法等は、規準板30が原稿台22に接するように設定されている。これにより、規準板30が取付けにより常に原稿台22面側に働く付勢力にて、原稿台22面に良好に接することになる。
【0065】
よって、規準板30の成型時によるひずみや、変形等に関係なく、原稿台22との間に隙間や、浮きを極力なくして取付けることがでる。この浮きや、隙間が形成されることによる不具合を抑制することができる。
【0066】
以上説明したように、台座37に傾斜を設けることで、該台座37の寸法誤差等においても、上述した作用により吸収することができ、規準板30の設計が容易に、かつ簡単になるため、コスト低減にも寄与できる。
【0067】
なお、台座37は規準板30に一体的に成型するようにしているが、別体にて構成することもできる。この場合、台座37に形成されている傾斜面37aが逆にならないように、規準板30を支持フレーム34の支持面34aに図2に示すように取付け固定できるように考慮すればよい。この場合、台座37は樹脂でなく、弾性を有するゴム等にて形成するようにしてもよい。
【0068】
上述したように台座37を傾斜させることで、規準板30を原稿台22に密着させる方向に湾曲させるようにて取付けることが可能となる。そのため、規準板30を第1の実施形態において説明いたように外装の一部を構成するキャビネット36と一体化することなく、従来のように平板形状の規準板30単体で形成しても本発明の目的を達成することができる。そのため、規準板30が樹脂成型されるような場合には、当然その製造等のコストが大幅に低減する。
【0069】
上記台座37の傾斜面37aの角度、つまり図2(a)に示したように傾斜面と水平線とで成す角度θは、その角度が大きくなれば、その面を支持フレーム34の支持面34aに一致するように取付ければ、当然規準板30の原稿台22面側へと湾曲し撓む作用力が強くなる。また、角度θが小さい場合には、逆に規準板30の原稿台22へと湾曲して撓む作用力が小さくなる。
【0070】
そのため、その角度θを適宜設定することで、さらに他の効果を規定できるとともに、本発明の目的を達成する効果を期待できる。つまり、角度に応じて規準板30と原稿台22との圧接する作用力が異なることによる。
【0071】
図5を参照して、規準板30と原稿台22との圧接状態、つまり規準板30の原稿台22への押し圧力について説明する。図5に示すように、規準板30が支持フレーム34に取付けられると原稿台22側に撓み圧接される。そこで、その時の規準板30の原稿台22への最初の当接開始点cで押し圧力が最大となり、中央部に向かうに従って徐々に小さくなる。従って両端部の当接開始点cが最大になり下に湾曲した圧力分布となる。これは、規準板30が樹脂にて構成された場合であり、金属等の剛体(板金等)によれば、中央部の圧力が最大になることもある。つまり、樹脂の場合には、その変形度合いより接触点の圧力が一番大きく、ビス固定する部分より離れるほど圧力が減少する。
【0072】
そこで、上述したように規準板30による原稿台22の押し圧力を種々変える規準板30の浮きや隙間による不具合等を実験した結果を以下に説明する。この場合、押し圧力を変えるために、台座37の寸法(原稿台側の寸法)等にて規準板30の圧接状態が変化するものの、その寸法については一定とし、傾斜面の角度θを種々変えて行った。
【0073】
その結果、押し圧力が10g/cm〜50g/cmの範囲内であれば原稿が規準板30と原稿台22との間に原稿が介在されることはなく、また露光ランプ24等の熱により変形したり、原稿台22が破損させるような不具合が生じることなく、良好な結果を得ることができた。この場合、図5にて説明したように、規準板30の押し圧力が全域、つまり原稿台22の幅方向(基準板30の長手方向)において一定ではなく、中央部が小さく両端部が大きくなる。
【0074】
そのためにも、図6に示すように規準板30が原稿台22に当接する時の全域での圧力分布において、全てが上述した押し圧力の範囲になるように台座37の傾斜面37aの角度θを設定するようにすればよい。例えば、特性グラフA又はCは、一部でその上述した範囲に設定されているが、このような場合には以下に説明する不具合が生じる。そのため、Bに示す特性グラフBになるように台座37の傾斜面37aの角度状態を設定すればよい。
【0075】
上述したように押し圧力は上述した範囲内であればよく、相当広い範囲であるため、台座37の傾斜面37aの角度θとしても、広い範囲で設定可能になり、設計的が誤差をカバーでき、精度よく傾斜面37aを形成する必要もなくなるため、その製造コストが上がることはない。
【0076】
ここで、上述した押し圧力の範囲内を外れた場合の不具合について説明する。規準板30の原稿台22への押し圧力が一部で10g/cm未満であれば、原稿台22への規準板30の湾曲状態が小さく、原稿等が介在されたり、ゴミ等が混入されることがある。この場合、少なくとも原稿は図6に示すように最大の原稿読取サイズの領域内で上述した圧力範囲を維持しておればよい。
【0077】
また、押し圧が50g/cmを越えるような場合には、規準板30の原稿台22への密着状態が良好になるとしても、周囲の温度上昇、特に露光ランプ24による輻射熱により原稿台22の膨張等を吸収できず、原稿台の破損を招く危険性がある。しかも、規準板30自身も押し圧力が強い位置で、熱による塑性変形を受けやすく反対方向の反り返る等の変形が生じ、それによる隙間が生じることがある。そのため、Aのようは圧力特性の場合に、接触開始点cの部分での変形や、さらに破損等が予測されるため、できれば全ての接触している領域内でBで示すような圧力分布になるように設定する。
【0078】
従って、上述したような範囲内になるように規準板30による原稿台22への押し圧を設定し、その範囲になるように台座37の傾斜面の角度θを設定すればよい。ここで、傾斜面37aの角度θは、台座37による原稿台22側の寸法を一定にして設定しているが、当然逆に反対側の寸法を一定にし、原稿台22側を種々変化させることでも角度が変わる。そのため、角度θを適宜設定することは、台座37の一方の寸法(高さ)を調整することであり、これはまた規準板30の材質、その厚み、等にて多少変化するため、それぞれに適した状態で調整することで、上述した効果を期待できる。
【0079】
第2の実施形態に説明において、台座37側に傾斜面37aを形成するようにして説明したが、支持フレーム34側の支持面34a側を同様に傾斜させるようにし、台座37には傾斜面37aを設けることなく平面、つまり水平状態で形成するようにしてもよい。この場合、支持フレーム34の支持面34aの傾斜は、図2において原稿台22側に下がるように形成される。これにより準板30側の台座37の面が支持フレーム34側の傾斜を設けた支持面34aに一致するようにビス33にて取付けることで、規準板30が下方向に撓み湾曲されるようにして原稿台22側に当接される。
【0080】
なお、この実施形態においては、規準板30を平板形状に形成する場合を例に説明したが、第1の実施形態において説明したように、画像読取装置2の外装の一部である垂直部分のキャビネット36を規準板30と一体成型するようにしておけば、成型時の規準板30のひずみや変形等をなくし、さらに原稿台22への密着性を良好にすることが可能となる。従って、第1及び第2の実施形態による組み合わせによりさらに優れた効果を期待できる。
【0081】
(本発明の他の実施形態)
上述した第1及び第2の実施形態によれば、原稿の画像を読取るために、原稿を決められた位置にオペレータが載置し、その載置原稿に対して走査光学系23を用いて光学的に走査して読取るようにしている。
【0082】
このような画像読取りでなく、原稿を搬送しながら読取るものもある。つまり、図4の画像読取装置2において、走査光学系23を図に示す位置に固定しておき、露光ランプ24による照明位置、つまり読取位置aに原稿を一定速度で搬送しながら画像を1ライン毎に読取るようにしたものも周知である。また、画像読取装置2に原稿の自動搬送装置を備え、その原稿の搬送時に固定された光学系23にて画像をCCD29に結像させることで読取りを行うことができる。
【0083】
このように原稿を搬送しながら画像を読取る場合、図3等に示す規準板30は、読取り後の原稿をすくい上げる機能を兼ねことが必要となる。つまり、図7に示すように原稿台22上には、原稿を自動的に搬送するための搬送手段38を含む自動原稿送り装置が着脱可能に設けられている。つまり、原稿を搬送しながら読取る場合に装着される。あるいは、原稿を搬送し規準板30に沿って停止させ、その状態で下部に設けられている走査光学系23を走査して読取るようにした原稿自動送り装置とすることもある。
【0084】
図7において、原稿の搬送手段38は、図示していないが1枚送りする給送手段、その給送手段にて送られてくる原稿を原稿台22面へと案内するガイド39、原稿の読取位置aに対向して設けられ搬送される原稿を原稿台22面側へと密着するようにするために設けられた白色板40等を備えて構成されている。この読取位置aに対応して走査光学系23の露光ランプ24及び反射ミラー25がその位置に停止されている。また、図示していないが、図4に示す他の反射ミラー26,27についても、停止され、結像レンズ28を介してCCD29の受光面に結像させるようにしている。
【0085】
そして、矢印方向に搬送される原稿は、読取位置aを通過後に、規準板30、ここでは原稿すくい上げ部材30にて原稿台22面より剥がされるようにしてすくい上げられ、図示しない原稿の排紙トレイへと送り出される。そのための排出ローラ等が設けられている。
【0086】
このような構成において、搬送される原稿は、その原稿が読取られた後、すくい上げ部材である規準板30にて原稿台22より剥がされ、排出処理される。この時、規準板30と原稿台22との間に隙間が存在すれば、その隙間に原稿が入り込み、原稿の搬送が阻害され、詰まり、すなわちジャムが生じる。このジャムにより原稿が搬送されると、引っ掛かって折れ曲がり等が生じたり、破れたりする。
【0087】
このような不具合を解消するために、すくい上げ部材30についても、第1及び第2の実施形態において説明したように取付けることで、解消できる。つまり、規準板であるすくい上げ部材30によれば、原稿台22との間に隙間や浮き等を極力生じさせないようにしているため、搬送される原稿がその位置で引っ掛かりジャムする等の不具合を解消し、読取り後の原稿を確実にすくい上げ、排出処理できる。
【0088】
この時、図7に示すように、すくい上げ部材30の端縁を、原稿が搬送される側から徐々に傾斜30aするように鋭角に形成する。このように傾斜面30aを設けることで、原稿の引っ掛かり等を削減する効果を助長できる。
【0089】
従って、本発明によれば、原稿を規準位置に載置した状態で読取る場合、原稿を搬送しながら読取る場合においても、原稿が規準板30と原稿台22との間に入り込み、破損やジャム等が生じるのを解消できる。また、原稿の搬送しながら読取るような場合、その規準板であるすくい上げ部材30の端縁に傾斜面30aを設けることで、原稿ジャムの発生を抑制できる。
【0090】
以上各実施形態について説明したが、画像読取装置2は、原稿の画像を読取素子であるCCD29の受光面に結像するに走査し、その検討による画像を読取るようにしている。このような装置に限らず、本発明によれば、原稿の反射光を直接画像形成を行う感光体4に結像するように走査する走査装置にも適用できることは勿論である。さらに、原稿の画像を結像させるために、原稿を搬送するようにして行う場合にも、図7にて説明した構成をそまま用いることができる。
【0091】
さらに、OHP等において、透明シートを透明なプラテンに載置し、それを目的の位置、つまりスクリーン等に投影するようなものにおいて、基準板30を設けるような場合には、当然本発明を適用できることは勿論である。つまり、透明なOHPシートを載置するプラテンに載置領域を示す枠体等を設けるような場合、その枠体とプラテンとの間にOHPシートが入り込むのを防止する効果を当然期待できる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明した本発明の画像走査装置によれば、原稿を載置する原稿台と載置される原稿の規準位置を示す規準板との間に形成される隙間や浮き等を極力抑制し、原稿の引っ掛かりや、異物等が入り込むのを抑制できる。
【0094】
また、規準板を取付けるための取付け用の部材に傾斜面を設け規準板が原稿台面側に撓むようにしているため、原稿台への規準板の密着性を良くし、よって隙間や部分的な浮きを防止できる。このようにした場合、規準板の成型時のゆがみや、変形等に左右されずに良好に原稿台に規準板を当接させることができ、隙間や浮きにより生じる不具合を解消できる。特に、光学的な走査時の輻射熱等にて規準板が変形するのを吸収することも可能となる。
【0095】
さらに、規準板の取付け精度や、取付けの部材の設計精度等を上げることなく、上述したように原稿台への規準板の当接を良好に行えるため、製造コスト等を大幅に軽減でき、また規準板と外装との一体化により製造工程が簡略化され、そのコスト低減を合わせて行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するための画像走査装置である原稿読取装置を構成する原稿台と規準板との取付け状態を示す側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を説明するための画像走査装置である原稿読取装置を構成する原稿台と規準板との取付け状態を説明する図1において右側から目視した状態を示すもので、(a)は組み立て前の展開状態を、(b)は組み立て状態を示す図である。
【図3】本発明における画像読取装置の外観構成を示すもので装置を構成する各構成要素を展開した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の画像読取装置を備える画像形成装置の一例としてデジタル複写機全体の概略構成を示す構成図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による規準板の原稿台への押し圧力状態を説明するためのもので、特に押し圧力の分布特性を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による規準板と原稿台との圧接状態の分布特性を示すもので、良好なる圧接範囲を説明するための特性図である。
【図7】画像読取装置において、原稿を搬送しながら読取る方式による本発明を実施した例を説明するための図である。
【図8】従来の画像読取装置における規準板と原稿台との取付け状態を示す側面図である。
【図9】従来の画像読取装置における規準板と原稿台との取付け状態を示すもので、(a)は組み立て前の展開状態を、(b)は組み立て状態を示す図である。
【符号の説明】
2 画像読取装置
20 原稿カバー
22 原稿台
23 走査光学系
24 露光ランプ
25 反射ミラー
29 CCD(読取素子)
30 規準板(すくい上げ部材)
31 押さ板
33 固定用のビス
34 支持フレーム
34a 支持面
35 凹部
36 外装(キャビネット)
37 台座
37a 傾斜面
θ 傾斜角度
38 原稿搬送手段
39 ガイド
40 白色板

Claims (7)

  1. 原稿台上の原稿を光学的に走査し、その画像を所望の位置に結像する光学系を備えてなる画像走査装置において、
    原稿の規準位置を示す規準板を、上記原稿台上より覆うように当該原稿台を支持してなる支持フレームの支持面に固定する時に、該規準板が上記原稿台面側に湾曲し撓むように固定するための取付け部材を設け、該取付け部材の上記支持面と対向する面、又は上記支持面に、上記規準板が上記原稿台面側に撓む方向の傾斜面を形成し、上記取付け部材と上記支持面とを一致させるように固定したことを特徴とする画像走査装置。
  2. 上記取付け部材は、上記規準板に一体的に設けられる取付け用の台座であり、その台座に支持フレームの支持面に対して傾斜した傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項記載の画像走査装置。
  3. 上記規準板は、画像走査装置の外装の一部を形成し、該規準板の平面部と直交する方向の垂直の外装と一体化されていることを特徴とする請求項記載の画像走査装置。
  4. 上記取付け部材の台座に形成される傾斜面は、その傾斜角度を上記規準板が原稿台側に撓み当接する時の押し圧力が10g/cm〜50g/cmの範囲になるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の画像走査装置。
  5. 原稿台上の原稿を光学的に走査し、その画像を所望の位置に結像する光学系を備えてなる画像走査装置において、
    上記原稿台を支持してなる支持フレームに対し、原稿台上部を覆うように原稿の基準位置を示す基準板を、上記支持フレームの支持面に当接する面が傾斜した傾斜面を有する台座を介して両端を固定してなり、該基準板の少なくとも中央部を湾曲させ上記原稿台に当接させるようにしたことを特徴とする画像走査装置。
  6. 上記台座は、上記基準板に一体的に設けられていることを特徴とする請求項5記載の画像走査装置。
  7. 上記画像走査装置は、原稿を搬送しながら順次所望の位置に結像していくものであって、上記規準板は結像後の原稿を原稿台より剥がす機能を備えるすくい上げ部材であり、その規準板の端縁に傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1又は記載の画像走査装置。
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