JP3611944B2 - コイル巻線機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、断面平角状の金属線を積層巻回して構成されるコイルのコイル巻線機に関するものであり、さらに詳細には、コイル製造時の金属線(平角銅線)の歩留りを良くできるコイル巻線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
断面平角状の金属線を積層巻回してコイルを製造する方法としては特開平3−117523号、特開平3−70110号、特開平6−132155号等に記載されたものが良く知られている。こうしたコイルの巻線機としては図21に示すようなものが従来より使用されている。
図面を参照して従来のコイル巻線機の概略構成を説明すると、図21はコイル巻線機の正面図である。図中101はコイル巻線機の架台であり、この架台101にモータ102が設けられており、モータの出力軸と、架台上の支持部材103に軸支されている従動伝達軸104側のプーリ105との間には第1ベルト106が巻回されている。また支持部材103に支持されている回転軸107と従動伝達軸104との間には第2ベルト108が巻回され、モータ102の回転力が、回転軸107および従動伝達軸104に伝達できるようになっている。回転軸107の先端部には位置決め治具110が設けられている。
【0003】
前記従動伝達軸104の他端側はテールプレート109に軸支持されており、さらに、従動伝達軸104の先端部とテールプレート109に軸支持されている回転軸112との間にベルト113が巻回され、従動伝達軸104の回転により軸112を回転できる構成となっている。軸112の先端には治具キャップ117および巻芯111が設けられており、前記治具キャップ117および巻芯111は前記位置決め治具110と対向して配置されている。前記治具キャップ117はエアーシリンダ130によって軸線方向に移動可能に構成されており、エアーシリンダ130を操作することによって、位置決め治具110および治具キャップ117の間隔を設定できるようになっている。
【0004】
前記位置決め治具110は図22に拡大して示すように、回転軸107の先端に一体に取りつけられており、この位置決め治具110の中心には、巻芯111を挿入できる孔115が形成されているとともに、巻線をガイドする溝116が形成されている。また前記治具キャップ117の中心には巻芯111が図21中左右方向に進退可能に取りつけられており、この巻芯111には巻線を切断するカッタ111aが一体に形成されている。前記巻芯111はエアーシリンダ120および131に連接されており、第1段の軸線方向への移動をエアーシリンダ131で行い、また、コイルを巻き取った後、カッタ111aによる巻線の切断はエアーシリンダ120で行うことができるようになっている。
【0005】
上記のようなコイル巻線機でコイルを巻回する場合には、まず、図23(イ)に示すように、位置決め治具110と治具キャップ117とを離間させておき、このような状態で図示せぬガイドによって保持された平角銅線121の端部を引出し、位置決め治具110と治具キャップ117の間を通し、さらに位置決め治具116に形成したガイド116を通して図23(ロ)に示すように位置決め治具110側に設けた銅線クランプ122にて平角銅線の端部を保持する。
その後、図21中のエアシリンダ130、131を作動して治具キャップ117および巻芯111を図中左方に移動して図23(ロ)に示すように位置決め治具110側の中心孔110aに巻芯111を嵌合するとともに、位置決め治具110と治具キャップ117との間を平角銅線121の幅よりも若干広い隙間Lに設定する。
【0006】
このような状態にした後、平角銅線に所定の張力を与えながら架台101に取りつけたモータ102を回転すると、ベルト106、108、113を介して位置決め治具110および治具キャップ117が同期しながら同一方向に回転し、巻芯111の回りに平角銅線を積層巻回し、コイルが成形される。所定の巻数となると、モータ102が停止され、次いで図23(ハ)に示すように巻芯111を図21中に示すエアシリンダ120によってさらに左方に進出させて巻芯111に形成したカッタ111aでコイルの中心部側の平角銅線を切断する。またコイル外周側は図示せぬカッタにより切断され、その後、エアシリンダを作動して位置決め治具110と治具キャップ117とを離間して完成したコイルを巻芯から取り外す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のコイル巻線機では、上述のようにしてコイルを製造しているが、図23(ロ)に示すようにコイルを巻きはじめる時に、必ず平角銅線の端部を引き出して位置決め治具側の銅線クランプ122に保持する必要があり、このため、コイル巻回した後、完成したコイルとする際には巻芯から銅線クランプにいたるまでの銅線(延長部)121aを切り取らねばならない。この時、切り取った銅線はそのまま廃棄処分されるため材料の無駄となり、コイル製品のコスト高の要因となる。
【0008】
そこで、本発明は、コイルを巻芯に巻き取る際に、平角銅線の端部を巻芯に直接固定することにより、従来のようなコイル巻きはじめに必要となる平角銅線の延長部121aを無くし、コイル製作時の平角銅線の材料の無駄を省き、コイル製品のコストの低減を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため本発明が採用した技術解決手段は、
位置決め治具と治具キャップとの間で巻芯に線材を巻き取ることによりコイルを製造するコイル巻線機であって、前記治具キャップ側の中心部に駆動手段によって軸線方向に進退できる巻芯を設け、さらに前記巻芯の先端に線材を挿入できるスリットを形成し、前記位置決め治具側の中心部に前記巻芯のスリットに嵌合するテーパ状のピンを駆動手段により位置決め治具に対して進退自在に設け、前記線材の端部を前記スリット内に挿入した状態で前記ピンを駆動手段により前進させて巻芯のスリット内に固定できるようにしたことを特徴とするコイル巻線機である。
また、前記位置決め治具と治具キャップとの間に巻き取ったコイルの外周部において、前記線材を切断するカッタを、位置決め治具と治具キャップのいづれか一方に設けたことを特徴とするコイル巻線機である。
また、前記線材をクランプ手段により挟持した状態で、線材の先端を巻芯のスリット内に位置決めできるようにしたことを特徴とするコイル巻線機である。
【0010】
【実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係わるコイル巻線機の構成を説明するが、先ず本コイル巻線機の概略構成を図1〜図3を参照して説明した後、各構成要素の詳細をそれぞれに対応した図を参照して説明することとする。
【0011】
図1は本実施形態としてのコイル巻線機の正面全体構成図、図2は本実施形態としてのコイル巻線機の平面図、図3は図2中に示すコイル巻線機のクランプ手段の拡大図である。 図1、図2において、本実施形態に係わるコイル巻線機は、架台1、架台1上に設けたモータ2、モータの回転がベルト伝導手段6、8、13を介して伝達される位置決め治具10と治具キャップ17、位置決め治具10を図中左右方向に移動するエアシリンダ30、治具キャップ17を図中左右方向に移動するエアシリンダ31、平角銅線を巻芯側に送りこむためのクランプ手段40、前記エアシリンダ31によって治具キャップ17を軸方向に移動させたときの治具キャップ17の軸方向移動量を計測するマイクロメータ50および巻幅決めストッパー51等を備えており、従来装置と同様に位置決め治具10と治具キャップ17との間で巻芯11上に平角銅線Wを巻き取りながらコイルを製造することができる。なお、位置決め治具10とは後述するテーパピンを有する治具側のことを、また治具キャップ17は後述する巻芯11を有する治具側のことをいうこととする。また、線材を巻き取るための駆動機構の主要部(位置決め治具10と治具キャップ17とを回転させる機構)は従来構成と同様であるので、それらの説明は割愛する。
【0012】
前記クランプ手段40は図3に示すようにフレーム43に設けられており、またフレーム43にはコイル材料としての平角銅線Wを巻回するプーリ44が設けられており、このプーリ44には線送りモータ46が設けられている。前記フレーム43は部材42aに固定されており、部材42aはパルスモータ41によって回転されるボールネジ42に螺合しており、前記部材42aは位置決め板45によって移動量が規制されるようになっている。
【0013】
上記コイル巻線機において、巻線作業開始時にはコイル材料としての平角銅線Wは図3に示すようにクランプ手段40側のフレーム43に取りつけられているプーリ44に巻き取られており、一方、プーリ44から引き出された平角銅線Wは先端部がクランプ手段40よりも所定量突出した状態でクランプ手段40によって挟持されている。
平角銅線Wをクランプ手段40により挟持した状態で図示せぬ制御機器からの信号によってパルスモータ41を駆動させると、ボールネジ42、部材42aを介してクランプ手段40が図中下方に移動し、クランプ手段40で保持された平角銅線Wも図3中下方に移動し、平角銅線先端部が巻芯11位置に正確に位置決めされる。なお、この位置決めはパルスモータの回転数あるいは前記位置決め板45等によってクランプ手段40の移動量を決めるとともにクランプ手段40から突出する平角銅線Wの長さを一定にしておけば、巻芯位置に平角銅線Wの端部を正確に位置決めすることができる。
プーリ44から前記クランプ手段40を介して送りこまれた平角銅線Wは巻芯11上に位置決めされた後、後述する固定手段によって巻芯に固定され(この固定手段は、巻芯とテーパピンとによって構成される)、その後、位置決め治具10と治具キャップ17とをモータ2によって同期回転しながら巻芯11に平角銅線Wを巻き取りるとコイルを製造することができる。コイルの巻数が所定の巻数となったところで、カッタを作動して線材を切断し、巻芯から取り出すことで完成品のコイルを得る。
【0014】
以下、本コイル巻線機の構成要素についてさらに詳細に説明する。
〔クランプ手段〕
巻芯側に平角銅線を送りこむクランプ手段40を図面を参照して説明すると、図4(イ)は図3中のA矢視方向から見たクランプアームが開いた状態の側面図同(ロ)は(イ)の断面図、(ハ)はクランプアーム先端部の立面図、図5は図4(ハ)内のA部詳細図である。
クランプ手段40は、開拡可能な2本のクランプアーム40a、40bを備えており、クランプアーム40a、40bの先端部はエアーチャック40cを作動することにより、図5に示す如く平角銅線Wを段部で挟持できる構成となっている。また、本クランプ手段40は、先述したパルスモータ41によってクランプ手段40全体を図4(イ)中上下方向に移動可能な構成となっている。
したがって、このクランプ手段40では、プーリより引き出された平角銅線Wを前記エアーチャック40cを駆動してクランプアーム40a、40bで挟持した状態で、パルスモータ41を所定回転数回転させるとクランプ手段40が巻芯側に所定量移動し、平角銅線Wの端部を巻芯上に正確に位置決めすることができる。巻芯上に平角銅線Wの端部を固定する機構は後述する。
なお、クランプ手段は、巻芯に形成したスリット内に平角銅線の端部を挿入できるよう図示せぬ駆動機構(たとえばエアーシリンダ、ネジ機構など)により必要に応じて上下(紙面に対して垂直方向)にも移動できるように構成されている。
【0015】
〔平角銅線の端部固定手段〕
平角銅線Wの固定手段を図面を参照して説明すると、図6は位置決め治具10と治具キャップ17との断面図、図7は位置決め治具10と治具キャップ17との拡大断面図、図8は巻芯とテーパピンの斜視図、図9は巻芯とテーパピンとによって平角銅線Wを挟持した状態の断面図、図10は巻芯とテーパピンとによってコイルを巻き取った状態の断面図である。
図において位置決め治具10はエアシリンダ30(図1参照)によって図中左右方向に移動自在に設けられており、また治具キャップ17はエアシリンダ31(図1参照)によって図中左右方向に移動自在に設けられている。
治具キャップ17の中心部には図示せぬエアーシリンダによって進退自在に構成された巻芯11が設けられており、この巻芯11の先端部には図7〜図9に示すように平角銅線を固定するためのスリット5が形成されている。
【0016】
位置決め治具10の中心部には図示せぬエアシリンダによって進退自在にテーパピン3が設けられており、このテーパピン3の先端部は図7〜図9に示すように、巻芯11側に形成した前記スリット5に挿入可能なテーパ状に形成してある。
巻芯11のスリット5内に、先述したクランプ手段40によって保持された平角銅線Wの端部が位置決めされた状態で前記テーパピン3を進出させると、テーパピン3がスリット5内に挿入され、平角銅線Wがテーパピン3によってスリット5内に固定される。次いで、治具キャップ17と位置決め治具10の間隔が所定の距離となるように、即ち、治具キャップ17と位置決め治具10の間隔が平角銅線Wよりも若干広い幅となるようにマイクロメータ50および巻幅決めストッパー51等の計測装置によって計測しながらエアーシリンダで位置決め治具10および治具キャップ17を軸方向に移動させ両者の間隔が所定距離となったところで、エアシリンダの作動を止める。その後モータを駆動して治具キャップ17と位置決め治具10を同期して回転させると、図10に示すように巻芯11上に平角銅線Wが積層巻回されコイルが成形される。
なお、位置決め治具10と治具キャップ17との間隔は巻き取る平角銅線の幅にあわせて調整する必要があるため、前記例ではマイクロメータ50、巻幅決めストッパー51を使用して間隔調整を行っているが、両者の距離を測定できれば、手動または自動による他の計測手段を使用することができる。
【0017】
〔平角銅線の切断手段〕
図11〜図13を参照してコイル製造後の平角銅線Wの切断手段を説明すると、図11は平角銅線W切断用のカッタ7aを作動させた状態の断面図、図12は平角銅線W切断時の位置決め治具10側の正面図、図13はカッタによる切断状態の説明図である。
前記位置決め治具10にはエアーシリンダやネジ機構等の適宜手段によって図中左右方向に進退できるカッタ保持部材7が設けられており、このカッタ保持手段7にカッタ7aが交換可能にネジ7bで固定されている。カッタ7aは位置決め治具10および治具キャップ17外周に沿って進出移動することにより、平角銅線Wを切断することができる構成となっている。
このカッタ7aによって平角銅線Wを切断するには、コイルが巻き終わった後、位置決め治具10側のカッタ7aを図11中右方に移動させると、カッタ7aは図13に示すようにコイル外周部において平角銅線Wを切断する。その後、位置決め治具10、治具キャップ17、巻芯11およびテーパピン3を後退させると巻芯11からコイルが抜け完成したコイルを取り出すことができる。なお、カッタは上記構成のものに限ることなく従来からのカッタを利用できることはいうまでもない。
【0018】
上記構成からなる、コイル巻線機によるコイルの製造過程を図14〜図20を参照して説明する。なお、図は説明の都合上、位置決め治具および治具キャップが上下方向に配列された状態図としてある。
図14 コイル製造に当たって、先ず、クランプ手段40によって平角銅線Wを保持する。この時平角銅線Wは、例えば手作業等によって一定長さ(L1)だけクランプアーム40a、40bより突出した状態で保持される。この長さL1の精度が悪いと、平角銅線Wの端部を巻芯位置に位置決めさせるためにパルスモータでクランプ手段を移動させた際に、端部を巻芯位置に正確に位置決めすることができない。
図15 図14の状態からパルスモータを作動して、クランプ手段40を前 進させ、平角銅線Wの端部を治具キャップ17側に設けられている巻芯11位置に位置決めする。
図16 巻芯11を図示せぬエアシリンダ等の駆動手段により図中上方に移 動し、平角銅線Wの端部を巻芯のスリット5内に位置させる。
図17 テーパピン3を図示せぬエアシリンダによって進出させ、巻芯11 のスリット内に平角銅線端部を固定する。
図18 平角銅線の端部が巻芯のスリット内に固定されるとクランプ手段4 0が平角銅線を放し、所定位置に後退する。
図19 クランプ手段40が上昇して平角銅線Wに所定の張力を付与すると ともに、位置決め治具10および治具キャップ17の間隔が平角銅線Wに合わせて設定される。
図20 モータ2を駆動して、治具キャップ10および位置決め治具17を 同期回転させると、クランプ手段40を介して送り込まれる平角銅線が巻芯上に巻き取られ、コイルが製造される(図10参照)。
【0019】
コイル成形後、カッタにより、コイル外周側の平角銅線を切断し、治具キャップ17および位置決め治具10を離間すると巻芯11から完成したコイル製品を取り出すことができる。
【0020】
なお、上記実施形態では、治具キャップ、位置決め治具、巻芯、テーパーピン等の進退手段としてエアシリンダを使用しているが、エアシリンダに限らず、ネジ機構、リニアモータ等軸方向への移動を制御できる各種の機器を使用できる。治具キャップ、位置決め治具、巻芯、テーパーピンの移動のタイミング制御は前述した順序に限ることはなく、要は巻芯のスリット内にテーパーピンにより平角銅線の端部を固定でき、さらに治具キャップ、位置決め治具との間隔を調整でき両者の間に平角銅線を巻き取ることができれば手動、自動など種々の手段を使用できる。
治具キャップ、位置決め治具の回転伝達手段もベルトに限定することはなく、歯車機構などの伝達手段を使用できる。
線材を切断するカッタは、治具キャップ、位置決め治具のどちらに設けてもよい。
カッタは従来のコイル巻線機に用いられているものを利用することができる。テーパピンの形状もスリットに嵌合し、線材を固定できる形状のものであれば、どのような形態のものでもよい。
実施形態で説明したテーパピンおよび巻芯のスリットを利用して線材の固定する構成は、従来から公知のコイル巻線機の治具キャップ、位置決め治具に採用できることは当然である。
実施形態で説明した線材は平角銅線に限ることはなく、種々の形態の線材にも適用できる。
さらに、本発明はその精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。また、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0021】
【発明の効果】
以上詳細に述べた如く本発明によれば、コイルを巻芯に巻き取る際に、平角銅線の端部を巻芯に直接固定することにより、従来のようなコイル巻きはじめに必要となる平角銅線の延長部を無くし、コイル製作時の平角銅線の材料の無駄を省き、コイル製品のコストの低減を図ることができる、という優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態としてのコイル巻線機の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】コイル巻線機の要部拡大平面図である。
【図4】(イ)はコイル巻線機のクランプ手段の側面図、同(ロ)は断面図、同(ハ)は立面図である。
【図5】図4(ハ)中のA部拡大図である。
【図6】治具キャップおよび位置決め治具の断面図である。
【図7】治具キャップおよび位置決め治具の拡大断面図である。
【図8】巻芯とテーパピンによる平角銅線の固定説明図である。
【図9】巻芯とテーパピンによる平角銅線の固定状態の断面図である。
【図10】平角銅線巻き取り状態の断面図である。
【図11】平角銅線を切断する状態の治具キャップおよび位置決め治具の断面図である。
【図12】位置決め治具の正面図である。
【図13】平角銅線の切断状態の説明図である。
【図14】本コイル巻線機の始動時の図である。
【図15】本コイル巻線機のクランプ手段の前進状態の図である。
【図16】本コイル巻線機の巻芯上昇時の図である。
【図17】本コイル巻線機のテーパーピン下降時の図である。
【図18】本コイル巻線機のクランプ手段が後退し、クランプ開の状態の図である。
【図19】本コイル巻線機の位置決め治具および治具キャップの間隔が調整された状態の図である。
【図20】本コイル巻線機の平角銅線Wを巻芯にテーパーピンによって固定した状態の断面図である。
【図21】従来のコイル巻線機の正面図である。
【図22】従来のコイル巻線機の位置決め治具および治具キャップの拡大断面図である。
【図23】従来のコイル巻線機の平角銅線巻き取り過程の説明図である。
【符号の説明】
1 架台
2 モータ
3 テーパピン
5 スリット
6、8、13 ベルト伝導手段
7a カッタ
10 位置決め治具
11 巻芯
17 治具キャップ
40 クランプ手段
41 パルスモータ
43 フレーム
44 プーリ
45 位置決め板
46 線送りモータ
50 マイクロメータ
51 巻幅決めストッパー

Claims (3)

  1. 位置決め治具と治具キャップとの間で巻芯に線材を巻き取ることによりコイルを製造するコイル巻線機であって、前記治具キャップ側の中心部に駆動手段によって軸線方向に進退できる巻芯を設け、さらに前記巻芯の先端に線材を挿入できるスリットを形成し、前記位置決め治具側の中心部に前記巻芯のスリットに嵌合するテーパ状のピンを駆動手段により位置決め治具に対して進退自在に設け、前記線材の端部を前記スリット内に挿入した状態で前記ピンを駆動手段により前進させて巻芯のスリット内に固定できるようにしたことを特徴とするコイル巻線機。
  2. 前記位置決め治具と治具キャップとの間に巻き取ったコイルの外周部において、前記線材を切断するカッタを、位置決め治具と治具キャップのいづれか一方に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコイル巻線機。
  3. 前記線材をクランプ手段により挟持した状態で、線材の先端を巻芯のスリット内に位置決めできるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル巻線機。
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