JP3611462B2 - 長尺シートの輸送形態 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、長尺帯状のラベル形成基材等のような長尺シートの輸送形態、特に、使用段階における取扱性に優れた長尺シートの輸送形態に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ボトル等の容器に装着される筒状のシュリンクラベル等は、多数のシュリンクラベルが繋がった長尺のラベル形成基材をシート状に折り畳んで紙管に巻回したシートロールの状態でユーザに出荷され、ユーザは、このシートロールをラベリング装置の繰出装置にセットし、ラベル形成基材を繰り出しながら個別のシュリンクラベルに切断し、これをボトル等の容器に装着するのが一般的である。そして、こういったシートロールは、通常、1個づつまたは数個まとめて段ボール箱等に収容した状態で出荷(輸送)される。
【0003】
従って、ユーザは、シートロールをラベリング装置の繰出装置にセットする際には、各段ボール箱をその都度開封してシートロールを取り出す必要があり、シートロールのラベリング装置へのセッティング作業を、迅速かつ効率的に行うことができないといった問題があった。また、シートロールを取り出した後の段ボール箱はゴミとして廃棄しなければならないので、廃棄作業に手間やコストがかかるといった問題もあった。
【0004】
さらに、シートロールとして巻回することのできるラベル形成基材の長さには自ずと限界があるので、ラベリング装置の繰出装置にセットされたシートロールを頻繁に交換しなければならず、ラベリング装置を効率的に稼働させることができない。このため、従来から、複数のシートロールを相互に接続し、複数のシートロールからラベル形成基材を連続的に繰り出すことで、シートロールの交換回数を減らして効率的にラベリング装置を稼働させるようにしている。
【0005】
しかしながら、このように、複数のシートロールからラベル形成基材を連続的に繰り出すためには、まず、シートロールから紙管を外した後、その巻き始め部分を外側に引き出すようにしてリールに装着し、そのリールを多段に積み重ねると共に、隣接するリールにそれぞれ装着されたシートロールの巻き始め部分と巻き終わり部分とを相互に接続するといった面倒で手間のかかる作業を行わなければならず、特にこのような場合は、シートロールのラベリング装置へのセッティング作業性がさらに低下するという問題があった。
【0006】
また、上述したように、紙管を外した状態でシートロールをリールに装着するためには、シートロールとリールのコア部材との間にある程度の遊びが必要となり、しかも、紙管を外すことによってシートロール自体の保形性が低下するので、リールを高速で回転させると、装着されたシートロールのぶれに伴って巻き崩れが発生するおそれがあり、ラベリング装置を高速運転させることができないといった問題もある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、ラベル形成基材等のような長尺シートの使用段階における取扱性に優れた輸送形態を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、長尺シートが巻回されるコア部材の一端に円盤状の鍔部材が取り付けられた複数の巻付リールを、相互に回り止めした状態で多段に積み重ねた巻付リール群と、この巻付リール群を載置する、定位置回転可能に支持された載置台を有する基台と、前記巻付リール群を前記載置台に固定する固定手段とを備え、巻き始め部分が前記鍔部材の外側に引き出された状態で、各巻付リールに長尺シートがそれぞれ巻回されており、隣接する前記巻付リールのうち、一方の巻付リールに巻回された長尺シートの巻き始め部分と他方の巻付リールに巻回された長尺シートの巻き終わり部分とが相互に接続されており、前記固定手段は、前記巻付リール群の中心部分を貫通して前記載置台に固定される中心軸を有し、この中心軸は、最上位の前記巻付リールのコア部材の上端面に当接して、前記巻付リール群を上方から前記載置台に押圧する押圧部位を備えている長尺シートの輸送形態を提供するものである。なお、ここにいう「長尺シート」とは、合成樹脂、紙、金属等の種々の材料によって形成された、長尺帯状のフィルム、シート、または、扁平状態に折り畳まれたチューブ等を含む広い概念である。
【0009】
以上のように構成された輸送形態では、各巻付リールに巻回された長尺シートが予め相互に接続された状態で、各巻付リールが多段に積み重ねられた巻付リール群として基台上に回転可能に支持されているので、ユーザは、この輸送形態のままラベリング装置等の繰出装置にセットし、繰出装置の駆動源によって巻付リール群を直接回転させることによって、即座に長尺シートを繰り出すことが可能となる。従って、従来のように、段ボール箱等からシートロールを取り出してリールにセットするといった手間を省くことができ、シートロールのセッティング作業を効率よく行うことができる。
【0010】
また、予め巻付リールのコア部材に直接長尺シートが巻回されているため、巻付リールを高速で回転させた場合でも、巻回された長尺シートが水平方向にぶれることがなく、巻き崩れが発生しにくいので、ラベリング装置等の高速運転に対しても十分に対応することができる。
【0011】
また、各巻付リールに巻回された長尺シートを全て使用し終わった後は、そのままの状態で返送することにより、巻付リールや基台等の構成要素を繰り返して長尺シートの輸送に使用することができるので、従来のように、開封後に行われる段ボール箱の廃棄処理に伴う手間やコストを削減することができる。
【0012】
また、この輸送形態では、前記固定手段が、前記巻付リール群の中心部分を貫通して前記載置台に固定される中心軸を有し、この中心軸が、最上位の前記巻付リールのコア部材の上端面に当接して、前記巻付リール群を上方から前記載置台に押圧する押圧部位を備えているものにあっては、多段に積み重ねられた複数の巻付リールが確実に一体化され、輸送時及び使用時(回転時)における巻付リール群の姿勢が安定するといった効果がある。また、請求項2に係る発明の輸送形態のように、前記中心軸が、吊下部位を備えているものにあっては、載置台と巻付リール群とが一体化された状態では、吊下部位で吊り下げることで、基台を含む巻付リール群全体を移送することができる。
【0013】
特に、請求項3に記載の輸送形態のように、前記基台が、前記載置台に載置された前記巻付リール群の外側で、前記基台上から立ち上がる複数の支柱と、前記各支柱の上端に固定される天板とを備え、前記天板に、前記中心軸に設けられた、横断面形状が非円形の周止部が嵌り込む係合孔が形成されているものにあっては、輸送中における載置台及び載置台に固定された巻付リール群の回転が阻止され、安定した状態で輸送することが可能となる。なお、使用時には、天板を外すことによって、載置台に固定された巻付リール群が即座に回転可能な状態となる。
【0014】
また、請求項4に記載の輸送形態のように、前記各巻付リールの前記鍔部材に、その周縁から径方向外側に張りだして、隣接する前記巻付リールに巻回された長尺シートの接続部分を前記鍔部材の周方向に掛止するストッパ部材が取り付けられているものにあっては、長尺シートの接続部分がストッパ部材によって鍔部材の周方向にある程度位置決めされるので、その接続部分が、輸送時の振動や使用時における巻付リールの回転及び停止動作によって位置ずれしにくくなり、さらに安定した状態で輸送することができると共に、使用時においては、長尺シートが繰り出されている巻付リールに隣接する巻付リールに巻回された長尺シートの巻付状態が緩んで鍔部材を超えて脱落することがなく、最上位の巻付リールから最下位の巻付リールにわたって円滑に長尺シートの繰り出しを行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、この長尺シートの輸送形態1は、長尺シートSが巻回された複数の巻付リール10を相互に回り止めした状態で多段に積み重ねた巻付リール群と、この巻付リール群を載置する基台20と、前記巻付リール群を前記基台20に固定する固定手段30とを備えている。
【0016】
前記巻付リール10は、ラベル形成基材等の長尺シートSを直接巻回する合成樹脂製の円筒状のコア部材11と、このコア部材11の下端面に着脱自在に固定される、合成樹脂製の円盤状の鍔部材13とから構成されており、鍔部材13には、その周縁から径方向外側に張りだすストッパ部材14が取り付けられている。
【0017】
前記コア部材11には、図2及び図3に示すように、ボルト12aの頭部が係止される段部を有する、上下方向に延びるボルト挿通孔11cが、3箇所形成されており、各ボルト挿通孔11cに挿通された3本のボルト12aを、前記ボルト挿通孔11cに対応するように、鍔部材13に形成された孔13b(図3参照)に通し、その鍔部材13の下面側に配設されるナット12bにねじ込むことで、コア部材11と鍔部材13とが固定されるようになっている。
【0018】
また、コア部材11には、前記ボルト挿通孔11cの上部に、ナット12bが嵌り込む大径の嵌合穴11bが形成されており、上述したように、ボルト12a及びナット12bによって鍔部材13とコア部材11とが相互に固定された巻付リール10を、上位の巻付リール10のナット12bを下位の巻付リール10の嵌合穴11bに嵌め込むようにして、複数の巻付リール10を多段に積み重ねると、積み重ねられた各巻付リール10が相互に回り止めされた状態で一体化された巻付リール群が形成されるようになっている。
【0019】
前記鍔部材13には、図1(b)及び図2に示すように、上述した孔13b以外に、コア部材11の中心孔11aに対応して中心孔13aが形成されていると共に、表裏両面の周縁部には外周に沿って環状溝13cが形成されており、この環状溝13cによって、前記ストッパ部材14が周方向に移動自在に支持されるが、ストッパ部材14の支持構造については、後に詳述する。
【0020】
前記ストッパ部材14は、図4(a)、(b)に示すように、複数の巻付リール10を多段に積み重ねた状態で上位の巻付リール10の長尺シートSの巻き始め部分と隣接する下位の巻付リール10の長尺シートSの巻き終わり部分とを相互に接続した場合に、その接続部分を前記鍔部材13の周方向に掛止する本体部15と、この本体部15を鍔部材13の周縁に沿って移動自在に鍔部材13に取り付ける支持板16とから構成されている。
【0021】
前記本体部15は、同図に示すように、鍔部材13の肉厚より僅かに厚い略直角二等辺三角形状の金属板によって形成されており、その上面及び下面には、後述する支持板16が嵌り込む窪み部15aが形成されていると共に、その窪み部15aの形成領域には、支持板16を固定するためにねじ孔(図示せず)が上下に貫通した状態で形成されている。
【0022】
また、この本体部15は、略直角二等辺三角形の底辺に相当する部分15bが、鍔部材13の外周面に沿うように、鍔部材13と同一の曲率半径の円弧状に形成されていると共に、略直角二等辺三角形の斜辺に相当する部分の上下のコーナ部分15cは、長尺シートSが接触する部位となるので、接触した長尺シートSが損傷を受けないように、丸味をもたせてある。
【0023】
前記支持板16は、図4(a)、(b)に示すように、先端部が略直角二等辺三角形状に形成された薄肉の金属板によって形成されており、先端の略直角二等辺三角形の部分には、本体部15のねじ孔に対応するように、ねじの挿通孔(図示せず)が形成されている。従って、同図に示すように、本体部15の上下の窪み部15aに略直角二等辺三角形状の先端部を嵌め込んでねじ止めすることで、本体部15を上下から挟み込んだ状態で一対の支持板16が固定される。この状態では、支持板16の後端部が本体部15から後方に張り出した状態となっている。
【0024】
また、この支持板16の後端部分には、コ字状の切目16aによって舌片16bが形成されており、この舌片16bの先端部が、本体部15に取り付けられた支持板16の内面側に僅かに突出するように、舌片16bを屈曲させてある。この舌片16bの屈曲部16cは、同図(b)に示すように、上述した鍔部材13の表裏両面に形成された環状溝13cに嵌り込むようになっており、環状溝13cに舌片16bの屈曲部16cが嵌り込むことで、本体部15が、鍔部材13の径方向に位置決めされると共に、その環状溝13cに沿って、本体部15が鍔部材13の外周を移動することができる状態で、鍔部材13に本体部15が支持される。
【0025】
前記基台20は、図1及び図2に示すように、下面にキャスタ22a、22bが取り付けられた略正方形の金属製の基板21と、この基板21の上面の中央部分にスラストベアリング23を介して回転可能に取り付けられた円盤状の載置台24と、基板21のコーナ部からそれぞれ立ち上がる4本の支柱25a、25bと、この4本の支柱25a、25bの上端に固定される天板26とから構成されており、前記載置台24には巻付リール10が多段に積み重ねられた巻付リール群を載置するようになっている。
【0026】
前記キャスタ22bには、ストッパ22cが装着されており、使用時に基台20を位置決めすることができるようになっている。また、4本の支柱25a、25bのうち、3本の支柱25aは予め基板21側に固定設置されているが、支柱25bは予め天板26側に固定設置されている。また、天板26の下面には、3本の支柱25aに対応して装着軸26bがそれぞれ取り付けられており、この装着軸26bを3本の支柱25aの上端に差し込むと共に天板26に固定された支柱25bの下端を基板21にボルト止めすることによって天板26が装着される。従って、使用時に天板26を取り外すと、その天板26に固定された支柱25bも同時に取り外されることになり、巻付リール10から長尺シートSを繰り出す際に支柱が障害とならないようになっている。
【0027】
前記載置台24には、図3に示すように、巻付リール10のナット12bが嵌り込む嵌合穴24aが形成されており、この嵌合穴24aに最下位の巻付リール10のナット12bを嵌め込むようにして巻付リール群を載置台24に載置することで、載置台24と巻付リール群とが回り止めされる。
【0028】
また、載置台24は、その周縁部に一段下がった段部が形成されており、この段部の上面との間に僅かな隙間が形成されるように、ストッパ板27がスリーブ28a及びボルト28bによって基板21に取り付けられているので、このストッパ板27によって、載置台24の持ち上がりが阻止されるようになっている。また、載置台24の下部外周面には、載置台24を支持しているスラストベアリング23の外周を囲うように防塵カバー24bが取り付けられており、この防塵カバー24bによってスラストベアリング23への粉塵等の侵入が阻止されるようになっている。
【0029】
前記固定手段30は、図1ないし図3に示すように、前記載置台24の回転中心にねじ込まれた連結ボルト31と、載置台24上に載置された巻付リール群の各巻付リール10の中心孔11a、13aを貫通して前記連結ボルト31にねじ込まれる中心軸32と、巻付リール群の最上位の巻付リール10のコア部材11の上端面に載置される環状板33とから構成されており、環状板33は、その下面にビス止めされることで形成された凸部33aをコア部材11の嵌合穴11bに嵌め込むことで巻付リール群に対して回り止めされている。
【0030】
前記中心軸32は、環状板33の内周縁の上面に当接する押圧部位32a及びリンク状の吊下部位32bを備えており、中心軸32を連結ボルト31にねじ込むと、環状板33を介して巻付リール群が押圧部位32aによって載置台24に押圧され、巻付リール群が確実に載置台24と一体化される。このようにして載置台24と巻付リール群とが一体化された状態では、前記吊下部位32bで吊り下げることで、基台20を含む巻付リール群全体を移送することができる。
【0031】
また、前記環状板33は、ビス止めされることでその上面から突出する複数の係合突起33bを備えており、使用時に、この係合突起33bが繰出装置等の駆動源であるモータの駆動軸に取り付けられた連結部と係合することによって、モータの回転駆動力が巻付リール群に伝達され、巻付リール群が載置台24と共に回転する。
【0032】
また、前記天板26には、図1(a)に示すように、リング状の吊下部位32bが嵌り込む係合孔26aが形成されており、この係合孔26aに吊下部位32bを嵌め込んだ状態で天板26を4本の支柱25a、25bに固定しておくと、係合孔26aによって吊下部位32b(中心軸32)の回転が阻止されるので、載置台24及びこの載置台24と一体化された巻付リール群全体の回転が阻止され、安定した状態での輸送が可能となる。なお、使用時には、天板26を取り外すだけで巻付リール群が回転可能な状態、即ち、巻付リール10に巻回された長尺シートSを繰出可能な状態となる。
【0033】
以上のように構成された長尺シートの輸送形態を用いて、ラベル形成基材等の長尺シートを輸送する場合は、まず、長尺シートSをコア部材11に直接巻回することでシートロールを形成した後、コア部材11に鍔部材13を取り付ける。なお、長尺シートSをコア部材10に巻き始める際は、その巻き始め部分を予め所定長さだけ引き出しておく必要がある。
【0034】
このようにして、長尺シートSが巻回された複数の巻付リール10を、基台20の載置台24の上に多段に積み重ねた後、予め引き出しておいた長尺シートSの巻き始め部分を、下位の巻付リール10に巻回された長尺シートSの巻き終わり部分に接続する。このとき、鍔部材13に取り付けられているストッパ部材14を、鍔部材13の周方向にスライドさせることによって、長尺シートSの接続部分から離れた位置に退避させておくと、ストッパ部材14が障害となることがなく、長尺シートSの接続作業を円滑に行うことができる。
【0035】
隣接する上下の巻付リール10間における長尺シートSの接続が完了した時点で、ストッパ部材14を鍔部材13の周方向にスライドさせることにより、長尺シートSの接続部分まで移動させ、図5に示すように、長尺シートSの接続部分Scに所定の緊張状態が付与される程度に、ストッパ部材14を長尺シートSの接続部分Scに押し当てることで、長尺シートSの接続部分Scをストッパ部材14に掛止する。
【0036】
次に、凸部33aを嵌合穴11bに嵌め込むようにして、環状板33を最上位の巻付リール10のコア部材11の上端面に載置し、中心軸32を載置台24に取り付けられた連結ボルト31にねじ込むことによって巻付リール群と載置台24とを一体化する。
【0037】
最後に、中心軸32を回転させて、その吊下部位32bを係合孔26aに嵌め込むようにして、基板21に取り付けられた3本の支柱25aに天板26を取り付けると共に天板26に取り付けられた支柱25bを基板21に取り付け、基板21から上の部分にゴミ付着防止用の袋を被せた状態で輸送する。
【0038】
以上のように構成された長尺シートの輸送形態では、各巻付リール10に巻回された長尺シートSが予め相互に接続された状態で、各巻付リール10が多段に積み重ねられた巻付リール群として基台20上に回転可能に支持されているので、ユーザは、上述したように、天板26及び支柱25bを取り外すだけで、この輸送形態のままラベリング装置等の繰出装置にセットし、繰出装置の駆動源によって巻付リール群を直接回転させることで即座に長尺シートSを連続的に繰り出すことが可能となる。従って、ユーザは、従来のように、段ボール箱等からシートロールを取り出してリールにセットした後、複数のリールを積み重ねて相互に長尺シートを接続するといった面倒で手間のかかる作業を行う必要がなく、長尺シートのセッティング作業を効率よく行うことができる。
【0039】
また、予め、巻付リール10のコア部材11に長尺シートSが直接巻回されているので、巻付リール群を高速で回転させて巻付リール10から長尺シートSを繰り出した場合でも、巻付リール10の回転によって、巻回された長尺シートSが水平方向にぶれて巻き崩れが発生することもなく、ラベリング装置等の高速運転に対しても十分に対応することができる。
【0040】
また、各巻付リール10に巻回された長尺シートSを全て使用し終わった後は、そのままの状態で返送することにより、巻付リール10や基台20等の構成要素を繰り返して長尺シートSの輸送に使用することができるので、従来のように、開封後に行われる段ボール箱の廃棄処理に伴う手間やコストを削減することができる。
【0041】
また、前記固定手段30によって、巻付リール群を構成する各巻付リール10が載置台24に強固に一体化されているので、輸送時の振動や使用時の回転によって、巻付リール群の姿勢が崩れることもなく、安定した状態で輸送及び繰り出しを行うことができる。
【0042】
また、輸送時には、中心軸32の吊下部位32bが天板26の係合孔26aに嵌め込まれることで、中心軸32、巻付リール群及び載置台24の回転が阻止され、安定した状態で輸送することができる。
【0043】
また、ラベリング装置等の繰出装置にセットして使用する場合、図5に示すように、長尺シートSが繰り出されることによって、巻回された長尺シートSの径が小さくなったときでも、長尺シートSの接続部分Scがフリーな状態となることがなく、ストッパ部材14によって、常時、所定の緊張状態に保持されているので、長尺シートSが繰り出されている巻付リール10に隣接する下位の巻付リール10の長尺シートSの巻付状態が緩んで巻き崩れを起こすことがなく、最上位の巻付リール10から最下位の巻付リール10まで、円滑に長尺シートを繰り出すことができる。
【0044】
なお、この実施形態では、中心軸32の吊下部位32bを周止部として、天板26に形成された係合孔26aに嵌め込むようにしているが、吊下部位32bとは個別に横断面形状が非円形の周止部を設けることも可能である。
【0045】
また、この実施形態では、環状板33と中心軸32の押圧部位32aとを別部材によって形成しているが、両者を一体的に中心軸32に形成することも可能である。
【0046】
また、この実施形態では、コア部材11の下端側にのみ鍔部材13を取り付けるようにしているが、これに限定されるものではなく、コア部材11の上下両端に鍔部材13を取り付けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかる一実施形態である長尺シートの輸送形態を示す平面図、(b)は同上の輸送形態における天板を外した状態を示す平面図である。
【図2】同上の輸送形態を示す断面図である。
【図3】同上の輸送形態における巻付リール及び基台部分の詳細を示す断面図である。
【図4】(a)は同上のストッパ部材の取付部分を示す拡大平面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。
【図5】同上のストッパ部材の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 長尺シートの輸送形態
10 巻付リール
11 コア部材
13 鍔部材
14 ストッパ部材
20 基台
24 載置台
25a、25b 支柱
26 天板
26a 係合孔
30 固定手段
32 中心軸
32a 押圧部位
32b 吊下部位(周止部)
Claims (4)
- 長尺シートが巻回されるコア部材の一端に円盤状の鍔部材が取り付けられた複数の巻付リールを、相互に回り止めした状態で多段に積み重ねた巻付リール群と、
この巻付リール群を載置する、定位置回転可能に支持された載置台を有する基台と、
前記巻付リール群を前記載置台に固定する固定手段とを備え、
巻き始め部分が前記鍔部材の外側に引き出された状態で、各巻付リールに長尺シートがそれぞれ巻回されており、
隣接する前記巻付リールのうち、一方の巻付リールに巻回された長尺シートの巻き始め部分と他方の巻付リールに巻回された長尺シートの巻き終わり部分とが相互に接続されており、
前記固定手段は、前記巻付リール群の中心部分を貫通して前記載置台に固定される中心軸を有し、
この中心軸は、最上位の前記巻付リールのコア部材の上端面に当接して、前記巻付リール群を上方から前記載置台に押圧する押圧部位を備えている長尺シートの輸送形態。 - 前記中心軸は、吊下部位を備えている請求項1に記載の長尺シートの輸送形態。
- 前記基台は、
前記載置台に載置された前記巻付リール群の外側で、前記基台上から立ち上がる複数の支柱と、
前記各支柱の上端に固定される天板とを備え、
前記天板には、前記中心軸に設けられた、横断面形状が非円形の周止部が嵌り込む係合孔が形成されている請求項1または2に記載の長尺シートの輸送形態。 - 前記各巻付リールの前記鍔部材には、その周縁から径方向外側に張りだして、隣接する前記巻付リールに巻回された長尺シートの接続部分を前記鍔部材の周方向に掛止するストッパ部材が取り付けられている請求項1、2または3に記載の長尺シートの輸送形態。
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1998
- 1998-10-09 JP JP28774198A patent/JP3611462B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2012147748A1 (ja) | 2011-04-26 | 2012-11-01 | 株式会社フジシールインターナショナル | 長尺シートの繰出リール |
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