JP3611444B2 - ディスプレイパネルの駆動装置 - Google Patents
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【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)等のディスプレイパネルの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PDP等のマトリクス表示方式の表示装置では、サブフィールド法を用いて中間調表示を行うため、表示用のメモリとして2つのフィールドメモリを用い、1フィールド分の画素データを、一方のメモリから読み出して表示駆動を行っている間に他方のメモリにさらなる画素データを書き込み、一方のメモリからの画素データの読み出しの終了後に他方のメモリから画素データを読み出して表示駆動を行うとともに他方のメモリにさらなる次の画素データを書き込むという動作を繰り返している。すなわち、読み出し側のメモリと書き込み側のメモリを1フィールド毎に切り換えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特公平7−48834号に開示されるように、自動的にチャンネルを変え、しかも1画面上に複数の放送局の画像を映してチャンネルの選局を容易にするチャンネルガイド機能がTV受像機などに採り入れられている。
ところで、マトリクス表示方式のプラズマディスプレイ装置では、映像信号の同期信号を基準にして発光表示に必要な各種パルスが生成されて画像の表示駆動が行われる。そこで、チャンネルガイド機能等の選局のために短時間のうちに次々とチャンネルを複数切り換えて1の画面に複数の画像を表示させる場合、チャンネル毎に同期信号の発生タイミングがバラバラであると、短時間のうちに画像表示用の各種パルスの発生タイミングを映像信号の同期信号と整合させる必要があった。従って、かかる各種パルスの発生タイミングが僅かでも同期信号に対してずれると、画面に表示される画像の画質が損なわれるという問題が生じていた。
【0004】
本発明の目的は、上記の問題を解決するために、チャンネル選局時においても画面の表示画像に乱れが生じないディスプレイパネルの駆動装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスプレイパネルの駆動装置は、テレビジョン放送波を受信して映像信号を生成すると共に指令に応じて受信局を変更できるテレビジョン信号受信回路と、前記映像信号より同期信号を検出する同期信号分離回路と、前記映像信号をサンプリングして1画素毎に対応した画素データを得るA/D変換器と、少なくとも1フィールド分の画素データを記憶する容量を持つ第1及び第2のメモリと、自走クロック信号を発生する自走クロック信号発生手段と、1フィールド分の画素データを、前記第1及び第2のメモリに交互に書き込むとともに書き込まれた1フィールド分の画素データを前記第1及び第2のメモリから交互に読み出すように前記第1及び第2を制御する制御手段と、前記第1及び第2のメモリから読み出される画素データに基づいてディスプレイパネルを駆動する表示駆動手段とを備え、前記制御手段は、前記メモリの各々の書込みと読出しとを前記自走クロック信号の発生周期の2倍以上の長さとなる時間毎に前記自走クロック信号に同期して切り換え、前記メモリを読出しから書込みに切り替えた直後に検出される前記同期信号に応じて1フィールド分の画素データをメモリに書き込み、前記制御手段は、前記自走クロック信号に同期して書き込まれた画素データを読み出して前記表示駆動手段に供給するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例のプラズマディスプレイパネルの駆動装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例のプラズマディスプレイパネルの駆動装置の構成図を示すものである。図1において、1は、テレビジョン放送の電波信号を受信するアンテナであり、テレビジョン信号受信回路2は、アンテナ1で受信された電波信号より指定された放送局の信号を復調して映像信号として出力する。A/D変換器3は、受信回路2より入力される映像信号をサンプリングしディジタルビデオ信号にアナログ・ディジタル変換して1画素毎の画素データDを得るものである。画像データ処理回路4は、A/D変換器から入力される画素データに対して画像処理を行うものであり、例えば画素データのビット数を減らして疑似中間表示を実現し、且つ偽輪郭を補償した画素データを生成する偽輪郭処理回路等から構成される。画像データ処理回路4には、スイッチSW1が接続され、スイッチSW1は、画像データ処理回路4を選択的にメモり51,52に接続する。
【0007】
メモリ51,52は、少なくとも1フィールド分の画素データを記憶できる記憶容量を有する。列電極ドライバ6は、スイッチSW2を介してメモり51,52に接続され、上記メモリ51,52から読み出されてくる1フィールド分の画素データをビット毎に分離し、そのビットの論理値「1」及び「0」各々に対応した電圧値を有する画素データパルスを発生してプラズマディスプレスパネル(PDP)7の列電極に印加する。
【0008】
同期信号分離回路8は、テレビジョン信号受信回路2より出力される映像信号より同期信号を検出するものである。メモリ制御回路9は、メモリ51,52に対する画素データの書き込み及び読み出しの制御を行う。操作手段10は、複数分割されたマルチ画面モードの設定・解除を行うものである。
自走クロック発生回路11は、映像信号の同期信号と同一の周波数を有し且つ映像信号の同期信号の発生タイミングとは無相関の自走クロック信号を発生するものである。
【0009】
制御回路12は、メモリ制御回路9を含み、受信回路2と、A/D変換器3と、画像データ処理回路4と、スイッチSW1,SW2と、同期信号分離回路8と、操作手段10と、自走クロック発生回路11とに接続され、受信回路2とA/D変換器3と画像データ処理回路4とに対しては、同期信号分離回路8にて検出される映像信号の同期信号に基づきデータ処理を実行する際のクロック信号を供給する。また、制御回路12は、自走クロック信号発生回路11から入力される自走クロック信号により、スイッチSW1,SW2とメモリ制御回路9とを制御するとともに、入力された自走クロック信号に基づき、行電極ドライバ13に画像表示に必要なリセットタイミング信号、走査タイミング信号、維持タイミング信号、及び消去タイミング信号を生成して供給する。
【0010】
行電極ドライバ13は、これらの各種のタイミング信号に応じて、残留電荷量を初期化するためのリセットパルス、画素データを書き込むための走査パルス、放電発光状態を維持するための維持パルス、放電発光を停止させるための消去パルスを生成し、これらのパルスをPDP7の行電極対に印加する。この際、上記走査パルスは、順次走査にて行電極対に印加される。
【0011】
PDP7は、列電極ドライバ6から画素データパルスが印加されている間に行電極ドライバ13から走査パルスが印加されると、この印加された画素データパルスに対応した電荷がPDP7に蓄積される。この時、例えば論理「1」に対応した画素データパルスが印加された列電極と、走査パルスが印加された行電極対との交差部に発光が生じる。なお、かかる交差部が、PDP7の画面上における各画素に相当する。その後、行電極ドライバ13から維持パルスが印加されると、維持パルスが印加されるパルス数に応じた時間だけ上記の発光状態が維持されるのである。
【0012】
次に、上記駆動装置の動作の一実施例を図2を参照しながら説明する。
図2は、メモリ51,52への書込み及び読出しと、PDP7に表示される画素データとを示す図である。
制御回路12は、自走クロック信号発生回路11から入力される自走クロック信号CをスイッチSW1,SW2とメモリ制御回路9とに供給し、スイッチSW1,SW2の各々は、例えば自走クロックCの2周期毎に交互に接点「0」と接点「1」とが切り替えられる。すなわち、データ処理回路4がスイッチSW1の接点「1」を介してメモリ51に接続されるとき、メモリ52はスイッチSW2の接点「0」を介して列電極ドライバ6に接続され、一方、データ処理回路4がスイッチSW1の接点「0」を介してメモリ52に接続されるとき、メモリ51はスイッチSW2の接点「1」を介して列電極ドライバ6に接続されるのである。
【0013】
このように、メモリ制御回路9は、自走クロックの2周期毎に、各メモリ51,52の書込みモードと読出しモードとを交互に設定し、メモリ51は、スイッチSW1の接点「1」を介してデータ処理回路4に接続されるとき、書き込みモードとなり、一方、メモリ52は、スイッチSW2の接点「0」を介して列電極ドライバ6に接続されるとき、読み出しモードとなる。逆に、メモリ51は、スイッチSW2の接点「1」を介して列電極ドライバ6に接続されるとき、読み出しモードになり、メモリ52は、スイッチSW1の接点「0」を介してデータ処理回路4に接続されるとき、書き込みモードになる。図2に、スイッチSW1,SW2の接続状態と、上記メモリ51,52の書込み及び読出しのモードとを示す。
【0014】
このようにモードが設定された時の各メモリ51,52へのデータの書込み動作について図2を参照しながら説明する。
A/D変換器3でサンプリングされた映像信号は、1画素毎の画素データ(a)になり、画像データ処理回路4に送られて偽輪郭処理などが施されて、メモリ51,52に書き込まれることになる。また、同期信号分離回路8にて、A/D変換器3でサンプリングされた映像信号から、1フィールド毎の同期信号(b)が検出される。
【0015】
一方、制御回路12は、自走クロック信号C(図2の(c))を各スイッチSW1,SW2とメモリ制御回路9とに供給している。従って、時刻t0にて自走クロックC1により画像データ処理回路4がメモリ51に接続されて書込みモードになると、メモリ制御回路9は、自走クロックC1を発した直後に検出される映像信号の同期信号S1に応じて書込みイネーブル信号(f)をメモリ51に向けて発するので、メモリ51には検出された映像信号の同期信号S1と対応する1フィールド分の画素データa2が図2(i)に示すように書き込まれるのである。
【0016】
メモリ制御回路9は、自走クロックC1に応じてメモリ51のアドレスを制御し、また、入力画素データの書込みをサンプリングするタイミングをデータ処理回路4に送ることによって、例えばテレビジョン画面を複数分割する場合に小画面に入力される画素データを縮小画として書き込むことができる。
なお、メモリ51が画素データの書込みモードにあるとき、メモリ52は画素データの読出しモードにある。
【0017】
次に、メモリ51からの読出しについて説明する。
時刻t1にて自走クロックC3が発せられると、画像データ処理回路4はメモリ52に接続され、メモリ51は列電極ドライバ6に接続され、メモリ51は読出しモードに入る。メモリ51の読出しモードにおいて、メモリ制御回路9は、読出しアドレスをメモリ51に出力する。メモリ51から読み出されるデータは、直前の書込みモードで書き込まれた1フィールド分の画素データa2であり、自走クロックC3に応じて順次読み出されて画素駆動データとして列電極ドライバ6に供給される。本実施例においては、上記読出しモードの間に2回の自走クロックC3, C4の発生があるので、読出しモードの間に画素データa2は2回連続して読み出される。
【0018】
なお、メモリ51が画素データの読出しモードにあるとき、メモリ52は次なる画素データの書込みモードにあり、メモリ51の場合と同様にして画素データa4をメモり52に書き込む。
このようにして、2つのメモリは、自走クロック信号により交互に書き込みモードと読み出しモードとに入り、チャンネルが変更されるまで、2つのメモリ51,52に対して交互に1フィールド分の画素データの書込みと読出しとが行われる。
【0019】
次に、受信チャンネルをチャンネルAからチャンネルBに切り替えると、自走クロック信号に対する映像信号の同期信号の位相は変化するが、メモリ51,52に対する画素データの書込み及び読出しは、引き続き自走クロック信号Cに応じて途切れることなく行われる。すなわち、チャンネルを切り換えた瞬間においても、画素データの書き込み及び読み出しの基準パルスとしての自走クロックが一定間隔で供給されて画素データが書き込まれて読み出されるので、画面においてチャンネル切り換え時に表示される画像の乱れが防止される。
【0020】
なお、上記実施例において、スイッチSW1,SW2の切替は、自走クロックの2周期毎に行ったが、自走クロックの3周期毎に行うこともできる。或いは、自走クロックの連続する2周期においてメモリ51を書込みモードとし且つメモリ52を読出しモードとするとともに、次の連続する3周期においてメモリ51を読出しモードとし且つメモリ52を書込みモードとするように、スイッチSW1,SW2の各々を切り替えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスプレイパネルの駆動装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の駆動装置の動作を説明する波形図である。
【符号の説明】
2 テレビジョン信号受信回路
3 A/D変換器
6 表示駆動手段
7 ディスプレイパネル
8 同期信号分離回路
11 自走クロック信号発生手段
12 制御手段
51,52 メモリ
【発明が属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)等のディスプレイパネルの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PDP等のマトリクス表示方式の表示装置では、サブフィールド法を用いて中間調表示を行うため、表示用のメモリとして2つのフィールドメモリを用い、1フィールド分の画素データを、一方のメモリから読み出して表示駆動を行っている間に他方のメモリにさらなる画素データを書き込み、一方のメモリからの画素データの読み出しの終了後に他方のメモリから画素データを読み出して表示駆動を行うとともに他方のメモリにさらなる次の画素データを書き込むという動作を繰り返している。すなわち、読み出し側のメモリと書き込み側のメモリを1フィールド毎に切り換えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特公平7−48834号に開示されるように、自動的にチャンネルを変え、しかも1画面上に複数の放送局の画像を映してチャンネルの選局を容易にするチャンネルガイド機能がTV受像機などに採り入れられている。
ところで、マトリクス表示方式のプラズマディスプレイ装置では、映像信号の同期信号を基準にして発光表示に必要な各種パルスが生成されて画像の表示駆動が行われる。そこで、チャンネルガイド機能等の選局のために短時間のうちに次々とチャンネルを複数切り換えて1の画面に複数の画像を表示させる場合、チャンネル毎に同期信号の発生タイミングがバラバラであると、短時間のうちに画像表示用の各種パルスの発生タイミングを映像信号の同期信号と整合させる必要があった。従って、かかる各種パルスの発生タイミングが僅かでも同期信号に対してずれると、画面に表示される画像の画質が損なわれるという問題が生じていた。
【0004】
本発明の目的は、上記の問題を解決するために、チャンネル選局時においても画面の表示画像に乱れが生じないディスプレイパネルの駆動装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスプレイパネルの駆動装置は、テレビジョン放送波を受信して映像信号を生成すると共に指令に応じて受信局を変更できるテレビジョン信号受信回路と、前記映像信号より同期信号を検出する同期信号分離回路と、前記映像信号をサンプリングして1画素毎に対応した画素データを得るA/D変換器と、少なくとも1フィールド分の画素データを記憶する容量を持つ第1及び第2のメモリと、自走クロック信号を発生する自走クロック信号発生手段と、1フィールド分の画素データを、前記第1及び第2のメモリに交互に書き込むとともに書き込まれた1フィールド分の画素データを前記第1及び第2のメモリから交互に読み出すように前記第1及び第2を制御する制御手段と、前記第1及び第2のメモリから読み出される画素データに基づいてディスプレイパネルを駆動する表示駆動手段とを備え、前記制御手段は、前記メモリの各々の書込みと読出しとを前記自走クロック信号の発生周期の2倍以上の長さとなる時間毎に前記自走クロック信号に同期して切り換え、前記メモリを読出しから書込みに切り替えた直後に検出される前記同期信号に応じて1フィールド分の画素データをメモリに書き込み、前記制御手段は、前記自走クロック信号に同期して書き込まれた画素データを読み出して前記表示駆動手段に供給するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例のプラズマディスプレイパネルの駆動装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例のプラズマディスプレイパネルの駆動装置の構成図を示すものである。図1において、1は、テレビジョン放送の電波信号を受信するアンテナであり、テレビジョン信号受信回路2は、アンテナ1で受信された電波信号より指定された放送局の信号を復調して映像信号として出力する。A/D変換器3は、受信回路2より入力される映像信号をサンプリングしディジタルビデオ信号にアナログ・ディジタル変換して1画素毎の画素データDを得るものである。画像データ処理回路4は、A/D変換器から入力される画素データに対して画像処理を行うものであり、例えば画素データのビット数を減らして疑似中間表示を実現し、且つ偽輪郭を補償した画素データを生成する偽輪郭処理回路等から構成される。画像データ処理回路4には、スイッチSW1が接続され、スイッチSW1は、画像データ処理回路4を選択的にメモり51,52に接続する。
【0007】
メモリ51,52は、少なくとも1フィールド分の画素データを記憶できる記憶容量を有する。列電極ドライバ6は、スイッチSW2を介してメモり51,52に接続され、上記メモリ51,52から読み出されてくる1フィールド分の画素データをビット毎に分離し、そのビットの論理値「1」及び「0」各々に対応した電圧値を有する画素データパルスを発生してプラズマディスプレスパネル(PDP)7の列電極に印加する。
【0008】
同期信号分離回路8は、テレビジョン信号受信回路2より出力される映像信号より同期信号を検出するものである。メモリ制御回路9は、メモリ51,52に対する画素データの書き込み及び読み出しの制御を行う。操作手段10は、複数分割されたマルチ画面モードの設定・解除を行うものである。
自走クロック発生回路11は、映像信号の同期信号と同一の周波数を有し且つ映像信号の同期信号の発生タイミングとは無相関の自走クロック信号を発生するものである。
【0009】
制御回路12は、メモリ制御回路9を含み、受信回路2と、A/D変換器3と、画像データ処理回路4と、スイッチSW1,SW2と、同期信号分離回路8と、操作手段10と、自走クロック発生回路11とに接続され、受信回路2とA/D変換器3と画像データ処理回路4とに対しては、同期信号分離回路8にて検出される映像信号の同期信号に基づきデータ処理を実行する際のクロック信号を供給する。また、制御回路12は、自走クロック信号発生回路11から入力される自走クロック信号により、スイッチSW1,SW2とメモリ制御回路9とを制御するとともに、入力された自走クロック信号に基づき、行電極ドライバ13に画像表示に必要なリセットタイミング信号、走査タイミング信号、維持タイミング信号、及び消去タイミング信号を生成して供給する。
【0010】
行電極ドライバ13は、これらの各種のタイミング信号に応じて、残留電荷量を初期化するためのリセットパルス、画素データを書き込むための走査パルス、放電発光状態を維持するための維持パルス、放電発光を停止させるための消去パルスを生成し、これらのパルスをPDP7の行電極対に印加する。この際、上記走査パルスは、順次走査にて行電極対に印加される。
【0011】
PDP7は、列電極ドライバ6から画素データパルスが印加されている間に行電極ドライバ13から走査パルスが印加されると、この印加された画素データパルスに対応した電荷がPDP7に蓄積される。この時、例えば論理「1」に対応した画素データパルスが印加された列電極と、走査パルスが印加された行電極対との交差部に発光が生じる。なお、かかる交差部が、PDP7の画面上における各画素に相当する。その後、行電極ドライバ13から維持パルスが印加されると、維持パルスが印加されるパルス数に応じた時間だけ上記の発光状態が維持されるのである。
【0012】
次に、上記駆動装置の動作の一実施例を図2を参照しながら説明する。
図2は、メモリ51,52への書込み及び読出しと、PDP7に表示される画素データとを示す図である。
制御回路12は、自走クロック信号発生回路11から入力される自走クロック信号CをスイッチSW1,SW2とメモリ制御回路9とに供給し、スイッチSW1,SW2の各々は、例えば自走クロックCの2周期毎に交互に接点「0」と接点「1」とが切り替えられる。すなわち、データ処理回路4がスイッチSW1の接点「1」を介してメモリ51に接続されるとき、メモリ52はスイッチSW2の接点「0」を介して列電極ドライバ6に接続され、一方、データ処理回路4がスイッチSW1の接点「0」を介してメモリ52に接続されるとき、メモリ51はスイッチSW2の接点「1」を介して列電極ドライバ6に接続されるのである。
【0013】
このように、メモリ制御回路9は、自走クロックの2周期毎に、各メモリ51,52の書込みモードと読出しモードとを交互に設定し、メモリ51は、スイッチSW1の接点「1」を介してデータ処理回路4に接続されるとき、書き込みモードとなり、一方、メモリ52は、スイッチSW2の接点「0」を介して列電極ドライバ6に接続されるとき、読み出しモードとなる。逆に、メモリ51は、スイッチSW2の接点「1」を介して列電極ドライバ6に接続されるとき、読み出しモードになり、メモリ52は、スイッチSW1の接点「0」を介してデータ処理回路4に接続されるとき、書き込みモードになる。図2に、スイッチSW1,SW2の接続状態と、上記メモリ51,52の書込み及び読出しのモードとを示す。
【0014】
このようにモードが設定された時の各メモリ51,52へのデータの書込み動作について図2を参照しながら説明する。
A/D変換器3でサンプリングされた映像信号は、1画素毎の画素データ(a)になり、画像データ処理回路4に送られて偽輪郭処理などが施されて、メモリ51,52に書き込まれることになる。また、同期信号分離回路8にて、A/D変換器3でサンプリングされた映像信号から、1フィールド毎の同期信号(b)が検出される。
【0015】
一方、制御回路12は、自走クロック信号C(図2の(c))を各スイッチSW1,SW2とメモリ制御回路9とに供給している。従って、時刻t0にて自走クロックC1により画像データ処理回路4がメモリ51に接続されて書込みモードになると、メモリ制御回路9は、自走クロックC1を発した直後に検出される映像信号の同期信号S1に応じて書込みイネーブル信号(f)をメモリ51に向けて発するので、メモリ51には検出された映像信号の同期信号S1と対応する1フィールド分の画素データa2が図2(i)に示すように書き込まれるのである。
【0016】
メモリ制御回路9は、自走クロックC1に応じてメモリ51のアドレスを制御し、また、入力画素データの書込みをサンプリングするタイミングをデータ処理回路4に送ることによって、例えばテレビジョン画面を複数分割する場合に小画面に入力される画素データを縮小画として書き込むことができる。
なお、メモリ51が画素データの書込みモードにあるとき、メモリ52は画素データの読出しモードにある。
【0017】
次に、メモリ51からの読出しについて説明する。
時刻t1にて自走クロックC3が発せられると、画像データ処理回路4はメモリ52に接続され、メモリ51は列電極ドライバ6に接続され、メモリ51は読出しモードに入る。メモリ51の読出しモードにおいて、メモリ制御回路9は、読出しアドレスをメモリ51に出力する。メモリ51から読み出されるデータは、直前の書込みモードで書き込まれた1フィールド分の画素データa2であり、自走クロックC3に応じて順次読み出されて画素駆動データとして列電極ドライバ6に供給される。本実施例においては、上記読出しモードの間に2回の自走クロックC3, C4の発生があるので、読出しモードの間に画素データa2は2回連続して読み出される。
【0018】
なお、メモリ51が画素データの読出しモードにあるとき、メモリ52は次なる画素データの書込みモードにあり、メモリ51の場合と同様にして画素データa4をメモり52に書き込む。
このようにして、2つのメモリは、自走クロック信号により交互に書き込みモードと読み出しモードとに入り、チャンネルが変更されるまで、2つのメモリ51,52に対して交互に1フィールド分の画素データの書込みと読出しとが行われる。
【0019】
次に、受信チャンネルをチャンネルAからチャンネルBに切り替えると、自走クロック信号に対する映像信号の同期信号の位相は変化するが、メモリ51,52に対する画素データの書込み及び読出しは、引き続き自走クロック信号Cに応じて途切れることなく行われる。すなわち、チャンネルを切り換えた瞬間においても、画素データの書き込み及び読み出しの基準パルスとしての自走クロックが一定間隔で供給されて画素データが書き込まれて読み出されるので、画面においてチャンネル切り換え時に表示される画像の乱れが防止される。
【0020】
なお、上記実施例において、スイッチSW1,SW2の切替は、自走クロックの2周期毎に行ったが、自走クロックの3周期毎に行うこともできる。或いは、自走クロックの連続する2周期においてメモリ51を書込みモードとし且つメモリ52を読出しモードとするとともに、次の連続する3周期においてメモリ51を読出しモードとし且つメモリ52を書込みモードとするように、スイッチSW1,SW2の各々を切り替えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスプレイパネルの駆動装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の駆動装置の動作を説明する波形図である。
【符号の説明】
2 テレビジョン信号受信回路
3 A/D変換器
6 表示駆動手段
7 ディスプレイパネル
8 同期信号分離回路
11 自走クロック信号発生手段
12 制御手段
51,52 メモリ
Claims (2)
- テレビジョン放送波を受信して映像信号を生成すると共に指令に応じて受信局を変更できるテレビジョン信号受信回路と、
前記映像信号より同期信号を検出する同期信号分離回路と、
前記映像信号をサンプリングして1画素毎に対応した画素データを得るA/D変換器と、
少なくとも1フィールド分の画素データを記憶する容量を持つ第1及び第2のメモリと、
自走クロック信号を発生する自走クロック信号発生手段と、
1フィールド分の画素データを、前記第1及び第2のメモリに交互に書き込むとともに書き込まれた1フィールド分の画素データを前記第1及び第2のメモリから交互に読み出すように前記第1及び第2を制御する制御手段と、
前記第1及び第2のメモリから読み出される画素データに基づいてディスプレイパネルを駆動する表示駆動手段とを備え、
前記制御手段は、前記メモリの各々の書込みと読出しとを前記自走クロック信号の発生周期の2倍以上の長さとなる時間毎に前記自走クロック信号に同期して切り換え、前記メモリを読出しから書込みに切り替えた直後に検出される前記同期信号に応じて1フィールド分の画素データをメモリに書き込み、
前記制御手段は、前記自走クロック信号に同期して書き込まれた画素データを読み出して前記表示駆動手段に供給することを特徹とするディスプレイパネルの駆動装置。 - 前記自走クロック信号は、前記映像信号の同期信号と同一の周期を有することを特徴とする請求項1記載のディスプレイパネルの駆動装置。
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ID=13840909
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