JP3611045B2 - 位相整合回路 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はデジタル集積回路において、位相が揃った信号(例えば、正相と逆相のクロック)を発生する位相整合回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13はインバータ回路を用いて相補信号を生成する回路を示す回路図である。図13の(a)において、101は入力端子、102は正相出力端子、103は逆相出力端子、104はインバータ回路である。インバータ回路104は逆相信号を出力するために伝搬遅延時間Tpdを要するので、正相信号に対して逆相信号は位相が遅れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この問題を解決するために、図13の(b)に示すように、従来では、上記時間Tpdと同程度の遅延を持ち、信号が反転しない素子105を挿入することによって、位相を合わせていた。
【0004】
しかながら、異なった構成の回路を経由するため、素子105のバラツキにより位相を一致させることは難しかった。
【0005】
本発明は以上の問題点を解決し、位相の揃った相補信号を得ることができるようにした位相整合回路を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明の位相整合回路は、第1、第2入力端子に一方がハイレベルなら他方がローレベルとなる相補信号を入力し、これら相補信号相互に位相差がある場合でも、第1、第2出力端子から位相の揃った相補信号を取り出す位相整合回路であって、制御端子、第1端子、及び第2端子を有し、上記制御端子に入力する信号に応じて第1端子と第2端子の間を高コンダクタンス又は低コンダクタンスに制御する第1、第2伝達回路と、第1、第2インバータ回路とから成り、上記第1インバータ回路の入力端子を上記第1伝達回路の上記第1端子に接続するとともに、上記第1インバータ回路の出力端子を上記第1伝達回路の制御端子、及び上記第2伝達回路の上記第2端子に接続し、上記第2インバータ回路の入力端子を上記第2伝達回路の上記第1端子に接続するとともに、上記第2インバータ回路の出力端子を上記第2伝達回路の制御端子、及び上記第1伝達回路の上記第2端子に接続し、上記第1インバータ回路の入力端子を上記第1入力端子に、出力端子を上記第1出力端子とし、上記第2インバータ回路の入力端子を上記第2入力端子、出力端子を上記第2出力端子とし、上記第1、第2の伝達回路は共に、第1端子と第2端子との間のコンダクタンスが、制御端子に入力される信号がハイレベル/ローレベルの時にそれぞれ高コンダクタンス/低コンダクタンスとなる、あるいは制御端子に入力される信号がローレベル/ハイレベルの時にそれぞれ高コンダクタンス/低コンダクタンスとなる回路である構成とした。
【0007】
本発明では、上記請求項1の回路に加えて第3インバータ回路を設け、上記第3インバータ回路の入力端子を上記第1インバータ回路の入力端子に共通接続し、上記第3インバータ回路の出力端子を上記第2インバータ回路の入力端子に接続し、上記第3インバータ回路の入力端子に信号を入力し、上記第1、第2出力端子から位相の揃った相補信号を取り出すように構成することもできる。
【0008】
【作用】
本発明では、第1インバータ回路の出力信号によって制御される第1伝達回路によって第1入力端子の信号レベルを第2出力端子の出力信号に供給させ、第2インバータ回路の出力信号によって制御される第2伝達回路によって第2入力端子の信号レベルを第1出力端子の出力信号に供給させることにより、第1、第2出力端子から位相の揃った信号を得る。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。本発明では、従来、複数の信号が異なった構成の回路を経由して位相を揃えていたのに対し、全ての信号が複数の同じ回路を通過するととにも、伝達回路を用いて位相の進んだ信号を帰還させている。これにより、入力信号の位相が揃っていなくても、位相を揃えて出力する。
【0010】
図1は位相整合回路の第1実施例を示す回路図である。1は第1入力端子、2は第2入力端子、3は第1出力端子、4は第2出力端子、5は第1入力端子1と第1出力端子3との間に接続される第1CMOSインバータ回路、6は第2入力端子2と第2出力端子4との間に接続される第2CMOSインバータ回路、7は第1伝達回路、8は第2伝達回路である。
【0011】
第1伝達回路7は、ゲート幅の大きいnMOSトランジスタQ1とゲート幅の小さいnMOSトランジスタQ2のドレイン、ソースを各々共通接続した並列接続構成で成る。そして、一方のトランジスタQ1のゲート(制御端子)は第1CMOSインバータ回路5の出力側に接続され、他方のトランジスタQ2のゲートは高レベル電圧(例えば、電圧VDD)の端子9に接続され、一方の並列接続端子は第1の入力端子1に、他方の並列接続端子は第2の出力端子4に接続されている。
【0012】
第2伝達回路8も、ゲート幅の大きいnMOSトランジスタQ3とゲート幅の小さいnMOSトランジスタQ4のドレイン、ソースを各々共通接続した並列接続構成で成る。そして、一方のトランジスタQ3のゲート(制御端子)は第2CMOSインバータ回路6の出力側に接続され、他方のトランジスタQ4のゲートは上記端子9に接続され、一方の並列接続端子は第2の入力端子2に、他方の並列接続端子は第1の出力端子3に接続されている。
【0013】
上記第1伝達回路7は、制御端子(トランジスタQ1のゲート)に印加する電圧を高レベル/低レベルで切り替えることにより、ソース、ドレインの共通接続端子相互間を高コンダクタンス状態(トランジスタQ1、Q2の両者が導通)/低コンダクタンス状態(トランジスタQ2のみ導通)に制御できる。これは、第2伝達回路8についても同様である。
【0014】
次に動作を説明する。
第1入力端子1に入力する正相信号と第2入力端子2に入力する逆相信号の位相が完全に一致している場合には、正相/逆相の回路が合同であるため、第1、第2出力端子3、4に得られる出力信号の位相も完全に一致する。
【0015】
第2入力端子2に入力する信号A2の位相が、第1入力端子1に入力する信号A1の位相よりも遅れている場合の第1、第2出力端子3、4の信号Y1、Y2の波形を図2に示す。なお、出力信号Y1、Y2において破線で示したものは、伝達回路7、8がない場合の第1、第2CMOSインバータ回路5、6の出力波形である。
【0016】
まず、入力信号A1が高レベル、A2が低レベルのとき、出力信号Y2は高レベルである。このとき、第2伝達回路8のトランジスタQ3が導通して第2入力端子2と第1出力端子3が導通している。また、第1伝達回路7のトランジスタQ1は遮断しているが、これと対のトランジスタQ2が導通しているので、その導通抵抗を介して第1入力端子1と第2出力端子4が弱く(高抵抗で)接続されている。
【0017】
この後、入力信号A1が低レベルになると、第1CMOSインバータ回路5が反転してその出力信号Y1がプルアップされる。ただし、第1出力端子3は第2伝達回路8のトランジスタQ3を介して第2入力端子2と導通しているので、その立ち上がりは第2伝達回路8がない場合に比べて遅くなる。このとき、第2CMOSインバータ回路6は依然として高レベルの信号を出力している。しかし、第2出力端子4は第1伝達回路7のトランジスタQ2を介して第1入力端子1と弱く接続されているので、徐々にプルダウンされる。
【0018】
この後、出力信号Y2が論理閾値(例えばVDD/2)よりも低くなると、第2伝達回路8のトランジスタQ3が遮断し、第2入力端子2と第1出力端子3との間の接続が弱くなるので、入力信号A2の立ち上がりが遅れたとしても、出力信号Y1の電位は急速に上昇する。
【0019】
この出力信号Y1が高レベルになると、第1伝達回路7のトランジスタQ1が導通するので、入力信号A2の立ち上がりが遅れたとしても、出力信号Y2の電位は急速に降下する。入力信号A2の立ち上がりが入力信号A1の立ち下がりと同時の場合、いずれの遷移も更に速やかに行なわれる。
【0020】
入力信号A1が低レベルから高レベルになると、第1CMOSインバータ回路5は反転してその出力信号Y1はプルダウンされる。このとき、第1出力端子3は第2伝達回路8のトランジスタQ4を介して第2入力端子2と弱く接続されているので、その立ち下がりはその第2伝達回路8がない場合に比べて遅くなる。また、第2CMOSインバータ6は依然として低レベルの出力信号を出力している。しかし、第2出力端子4は第1伝達回路7を介して入力端子1と接続されているので、急速にプルアップされる。
【0021】
出力信号Y2が論理閾値よりも高くなると、第2伝達回路8のトランジスタQ3が導通し、第2入力端子2が第1出力端子3に接続されるので、入力信号A2の立ち下がりが遅れている場合には、出力信号Y1のプルダウンは遅くなり、入力信号A2の立ち下がりが完了すると同時に出力信号Y1は低レベルとなる。
【0022】
出力信号Y2の電位は、予め第1伝達回路7のトランジスタQ1を介して徐々にプルアップされているので、入力信号A2が立ち下がり第2CMOSインバータ回路6が反転すると、出力信号Y2の電位は速やかに高レベルに上昇する。入力信号A2の立ち下がりが入力信号A1の立ち上がりと同時の場合、いずれの遷移も更に速やかに行なわれる。
【0023】
このように、第1、第2伝達回路7、8がない場合には、入力信号A1、A2の位相差がそのまま出力信号Y1、Y2の位相差となるが、図1に示す構成を採用すると、出力端子3、4から位相の揃った信号を得ることができる。図2では入力信号A2の位相が入力信号A1の位相よりも遅れて入力される場合を例に説明したが、逆の場合も同様にして位相の揃った信号を得ることができる。
【0024】
図3は位相整合回路の第2実施例を示す回路図である。この実施例は、第3CMOSインバータ回路10により入力信号A1から入力信号A2を得るようにしたものである。すなわち、第3CMOSインバータ回路10の入力端子を第1CMOSインバータ回路5の入力端子と共通接続し、出力端子を第2CMOSインバータ回路6の入力端子に接続したものである。
【0025】
この第2実施例では、第3CMOSインバータ回路10の入力端子に信号A1を入力すると、その第3CMOSインバータ回路10の出力端子には、入力信号よりも伝搬遅延時間Tpdだけ遅れて逆相の信号A2が出力される。正相信号を受け入れた第1CMOSインバータ回路5とTpdだけ遅れた逆相信号を受け入れた第2CMOSインバータ回路6は、図1に示した第1実施例の位相整合回路と同様に動作し、第1、第2出力端子3、4から位相の揃った相補信号を得ることができる。
【0026】
なお、図1、図3に示した第1、第2実施例の回路において、第1伝達回路7、第2伝達回路8のゲート幅の大きいnMOSトランジスタQ1、Q3、ゲート幅の小さいnMOSトランジスタQ2、Q4は次のように置換することができ、この組み合せでも同様に出力信号の位相を揃えることができる。
【0027】
すなわち、第1伝達回路7のゲート幅の大きいnMOSトランジスタQ1をゲート幅の大きいpMOSトランジスタに置き換えて、このトランジスタのゲートを第1CMOSインバータ回路5の出力端子に接続し、第2伝達回路8のゲート幅の大きいnMOSトランジスタQ3をゲート幅の大きいpMOSトランジスタに置き換えて、このトランジスタのゲートを第2CMOSインバータ回路6の出力端子に接続する。また、第1、第2伝達回路7、8のゲート幅の小さいnMOSトランジスタQ2、Q4は、これを抵抗素子に置き換えるか、又はゲート幅の小さいpMOSトランジスタに置き換えそのゲートに低レベルの電位を与える。
【0028】
この組み合せ構成のときは、第1CMOSインバータ回路5の出力が低レベルのとき第1伝達回路7のpMOSトランジスタが導通してその入出力間が高コンダクタンスになって第2出力端子4の電位を制御し、第2CMOSインバータ回路6の出力が低レベルのとき第2伝達回路8のpMOSトランジスタが導通してその入出力間が高コンダクタンスになって、第1出力端子3の電位を制御して、第1、第2出力端子3、4の信号の位相を揃えることができる。
【0029】
次に、本発明の位相整合回路の位相整合の効果を図4にシミュレーション結果で示す。なお、ここでは、図1における第1、第2伝達回路7、8のゲート幅の小さいnMOSトランジスタQ2、Q4を同値の抵抗素子Rに置換して構成した図5に示す回路を用いた。
【0030】
図4において、横軸には抵抗素子Rの抵抗値を示す。この値が小さいほどコンダクタンスが大きい。抵抗値が無限大の場合は、抵抗素子を全く接続しない場合(従ってnMOSトランジスタのみ)である。縦軸には信号の位相差を示す。
【0031】
相補信号となるべき入力信号A1、A2の位相差(A2−A1)を実線P1で、本実施例の位相整合回路を通過させた場合の出力信号Y1、Y2の位相差(Y2−Y1)を点線P2、P3、P4で示す。P1は図5に示す回路を1段とした場合、P2は図6に示すように間に反転防止のためのインバータ回路11、12を介して本実施例の位相整合回路13を2段接続した場合、P3は同様にして3段接続した場合の特性を示している。
【0032】
図4において、入力信号の位相特性P1で130psの位相差があった場合、本実施例の位相整合回路を1段通過させることにより、特性P2に示すように、位相差が少なくなることが分かる。抵抗素子Rの抵抗値は小さすぎると位相差の符号が反転すること、その抵抗値のバラツキによる位相差の変動が見込まれるとこを考慮すると、このシミュレーションの場合では、抵抗値は4〜7KΩ(5KΩ程度)とすることが望ましい。5KΩの場合、特性P2で位相差は50psに低減される。
【0033】
また、特性P2〜P4より明らかなように、本実施例の位相整合回路を多段接続することにより一層位相差を軽減することが可能となることが分かる。抵抗値5KΩで3段縦続接続(特性P4)した場合、位相差をほぼゼロとすることができる。
【0034】
図7は位相整合回路の発展拡張の第3実施例のブロック図である。21〜23は第1〜第3入力端子、24〜26は第1〜第3出力端子、27〜29は第1〜第3の甲種論理回路、30〜32は制御端子が高レベル(又は低レベル)になることにより入力端子(端子1)と出力端子(端子2)の間を導通させる第1〜第3伝達回路である。
【0035】
第1伝達回路30は第1入力端子21と第2出力端子25の間に、第2伝達回路31は第2入力端子22と第3出力端子26との間に、第3伝達回路32は第3入力端子23と第1出力端子24との間に接続されている。
【0036】
そして、第1伝達回路30の制御端子は第1甲種論理回路27の出力端子に接続され、第2伝達回路31の制御端子は第2甲種論理回路28の出力端子に接続され、第3伝達回路32の制御端子は第3甲種論理回路29の出力端子に接続されている。
【0037】
上記第1〜第3甲種論理回路27〜39は、図8に示すように、高レベルH(=V1[v])が入力すると低レベルL(=V2[v])を出力し、低レベルLが入力すると高レベルHと低レベルLの中間のレベルM(=V3[v]、例えば(V1+V2)/2[v])を出力し、中間レベルMが入力すると高レベルHを出力する。
【0038】
第1入力端子21の入力信号レベルはV1、V2、V3、V1、V2、・・・・の順に繰り返し、第2入力端子22の入力信号レベルはV2、V3、V1、V2、V3、・・・・の順に繰り返し、第3入力端子23の入力信号レベルはV3、V1、V2、V3、V1の順に繰り返し、これらの信号相互は位相差がないか、あるいは位相差があっても信号の最小パルス幅よりも短い時間であるように入力する。
【0039】
この実施例では、信号相互に入力時間差がある場合でも、図9に示すように第1〜第3出力端子24〜26から位相の揃った出力信号を得ることができる。
【0040】
図10は、上記第3の実施例を変形した位相整合回路を示すブロック図である。図7に示した部分と同一の部分には同一の符号を付した。ここでは、第1入力端子21と第2甲種論理回路28の入力端子との間に乙種論理回路33を接続し、第1入力端子21と第3甲種論理回路29の入力端子との間に丙種論理回路34を接続している。
【0041】
乙種論理回路33は図11に示すように、信号V1[v]が入力すると信号V3[v]を出力し、信号V2[v]が入力すると信号V1[v]を出力し、信号V3[v]が入力すると信号V2[v]を出力する。
【0042】
また、丙種論理回路34は図12に示すように、信号V1[v]が入力すると信号V2[v]を出力し、信号V2[v]が入力すると信号V3[v]を出力し、信号V3[v]が入力すると信号V1[v]を出力する。
【0043】
この図10に示す位相整合回路では、入力端子21にV1、V2、V3、V1、V2、・・・の順に繰り返す入力信号を入力させると、第1〜第3出力端子24〜26から位相の揃った信号を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上から本発明の位相整合回路によれば、入力する2個の相補信号の位相を揃えることができ、また単相信号から位相の揃った相補信号をえることができるようになる。
【0045】
このため、この位相整合回路を接続することによって、相補クロックの位相を揃えることができるので、この相補クロックを受けて動作するDFF等の順序回路の最高動作周波数を向上させる効果がある。
【0046】
また、位相の揃った相補信号を得ることができるので、従来、相補信号を伝搬するために必要であった正相用と逆相用の2組の回路のうち、一方の伝送回路が不要となって、回路の占有面積を少なくできる効果がある。
【0047】
更に、本発明の位相整合回路を接続することによって、正相用と逆相用の2組の回路の内、一方の伝送回路が不要となるので、回路の消費電力を少なくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の位相整合回路の回路図である。
【図2】図1の位相整合回路の動作の波形図である。
【図3】本発明の第2実施例の位相整合回路の回路図である。
【図4】本発明の位相整合回路のシミュレーション結果を示す位相特性図である。
【図5】図4に示すシミュレーションに使用した位相整合回路の回路図である。
【図6】シミュレーションに使用した位相整合回路の2段縦続接続のブロック図である。
【図7】本発明の第3実施例の位相整合回路のブロック図である。
【図8】第3実施例で使用した甲種論理回路の真理値の説明図である。
【図9】第3実施例の動作の波形図である。
【図10】本発明の第4実施例の位相整合回路のブロック図である。
【図11】第4実施例で使用した乙種論理回路の真理値の説明図である。
【図12】第4実施例で使用した丙種論理回路の真理値の説明図である。
【図13】従来の相補信号を得るための回路図である。
【符号の説明】
1〜2:第1〜第2入力端子、3〜4:第1〜第2出力端子、5〜6::第〜第2CMOSインバータ回路、7〜8:第1〜第2伝達回路、9:高レベル電圧印加用の端子、10:第3CMOSインバータ回路、11、12:インバータ回路、13:位相整合回路、
21〜23:第1〜第3入力端子、24〜26:第1〜第3出力端子、27〜29:第1〜第3甲種論理回路、30〜32:第1〜第3伝達回路、33:乙種論理回路、34:丙種論理回路。
Claims (2)
- 第1、第2入力端子に一方がハイレベルなら他方がローレベルとなる相補信号を入力し、これら相補信号相互に位相差がある場合でも、第1、第2出力端子から位相の揃った相補信号を取り出す位相整合回路であって、
制御端子、第1端子、及び第2端子を有し、上記制御端子に入力する信号に応じて第1端子と第2端子の間を高コンダクタンス又は低コンダクタンスに制御する第1、第2伝達回路と、第1、第2インバータ回路とから成り、
上記第1インバータ回路の入力端子を上記第1伝達回路の上記第1端子に接続するとともに、上記第1インバータ回路の出力端子を上記第1伝達回路の制御端子、及び上記第2伝達回路の上記第2端子に接続し、
上記第2インバータ回路の入力端子を上記第2伝達回路の上記第1端子に接続するとともに、上記第2インバータ回路の出力端子を上記第2伝達回路の制御端子、及び上記第1伝達回路の上記第2端子に接続し、
上記第1インバータ回路の入力端子を上記第1入力端子に、出力端子を上記第1出力端子とし、上記第2インバータ回路の入力端子を上記第2入力端子、出力端子を上記第2出力端子とし、
上記第1、第2の伝達回路は共に、第1端子と第2端子との間のコンダクタンスが、制御端子に入力される信号がハイレベル/ローレベルの時にそれぞれ高コンダクタンス/低コンダクタンスとなる、あるいは制御端子に入力される信号がローレベル/ハイレベルの時にそれぞれ高コンダクタンス/低コンダクタンスとなる回路であることを特徴とする位相整合回路。 - 上記請求項1の回路及び第3インバータ回路からなり、
上記第3インバータ回路の入力端子を上記第1インバータ回路の入力端子に共通接続し、
上記第3インバータ回路の出力端子を上記第2インバータ回路の入力端子に接続し、
上記第3インバータ回路の入力端子に信号を入力し、上記第1、第2出力端子から位相の揃った相補信号を取り出すことを特徴とする位相整合回路。
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