JP3610610B2 - 電子楽器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は曲の特定の区間を繰り返し録音出来るサイクル録音機能を持つ電子楽器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子楽器は高度の演奏録音再生機能を持つものが開発されている。特に録音機能に関しては、曲を特定区間毎(例えば1小節から5小節、6小節から10小節等)に分割し、区間毎に繰り返し録音していき、1つの曲を完成させるサイクル録音方法が当初プロ用の機器で採用され、最近では一般に普及してきた。
【0003】
以下に従来の電子楽器について説明する。
図4は従来の電子楽器の構成図を示すものである。図4において31は鍵盤部、32はデータ・インサート制御部、33は読み出し制御部、34は書き込み制御部、35はスピーカ、36はメモリーである。
【0004】
以上のように構成された電子楽器について、以下その動作について説明する。まず、サイクル録音状態において、鍵盤が演奏(録音)されていない時は、シーケンス・データが記憶されているメモリー36から特定区間(例えば1小節から5小節)のシーケンサ情報が読み出し制御部33より時系列的に順次読み出されて、スピーカ35より発音される。さらに、鍵盤が演奏されて鍵盤部31から鍵盤トリガー情報が出力されると、シーケンサ・データ(曲データ)が記憶されているメモリー36より特定区間のシーケンサ読み出し情報(例えば1小節から5小節)が読み出し制御部33より読み出される。またデータ・インサート制御部32に於いて、鍵盤部31より出力された鍵盤情報が特定区間のシーケンサ読み出し情報にインサートされて書き込み制御部34を通してメモリー36に書き込まれる。このようにして、鍵盤が入力される度に新たな鍵盤情報がシーケンサ・データに追加されていく。また、特定区間の演奏データを最初から録音しなおす場合はクリヤー・ボタン(図示せず)を使って、特定区間のデータを全てクリヤーする。
【0005】
図5を用いて、さらに詳しく説明する。
図5(a)はデータ・インサート前の特定区間(時間1〜時間Y)のメモリー36の内容を図示する。時間1には演奏データ1、時間2には演奏データ2、……、時間Xには演奏データ9999、時間Yには演奏データ10000が記憶されている。この状態から時間1′(時間1≦時間1′≦時間2)に鍵盤から演奏データ1′が演奏されると、演奏データ2から演奏データ10000までのデータが後ろにシフトされて、時間1′に演奏データ1′がインサートされる(図5(b))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、上述の例のように時間2から時間Yまでに記憶されている演奏データが多く含まれている場合は演奏データ2から演奏データ10000までのデータシフトに時間がかかり(処理のピークが大きい)一瞬シーケンサ再生が止まったようになってしまうという問題点を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、特定区間のデータが多い場合でも鍵盤録音で生じるデータ・インサートによってシーケンサ再生が止まってしまわない電子楽器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の電子楽器は、第1のメモリーと、第2のメモリーと、読み出し制御部と、書き込み制御部と、前記第1のメモリーと前記読み出し制御部あるいは前記書き込み制御部の接続と前記第2のメモリーと前記読み出し制御部あるいは前記書き込み制御部の接続を切り換えるメモリー切り換え部とを備え、
前記書き込み制御部は、前記第1のメモリー又は第2のメモリーから読み出し制御部により読み出したデータを、第2のメモリー又は第1のメモリーに録音する際に、鍵盤情報があればデータインサートを行うように構成し、
前記メモリー切り換え部は、前記読み出し制御部から出力されるサイクル・エンド情報によって切り換えられるように構成したものである。
【0009】
【作用】
この構成によって、サイクル録音中常に読み出し用メモリー(例えば第1メモリー)のデータと鍵盤演奏のデータを書き込み用メモリー(例えば第2メモリー)に書き込むことにより、データ・シフトによる処理ピークがなく、シーケンサ再生が一瞬止まってしまわないサイクル録音機能を持つ電子楽器を実現することができる。
【0010】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1において、11は鍵盤部、12は読み出し制御部、13は書き込み制御部、14はスピーカ、15はサイクル・エンド情報、16はメモリー切り換え部、17はメモリー1、18はメモリー2である。
【0012】
以上のように構成された電子楽器について、図1を用いてその動作を説明する。まず、
(1)メモリー切り換え部16で(a−1)と(b−1)がオンで(a−2)と(b−2)がオフの時。
【0013】
(メモリー1が再生用でメモリー2が録音用のメモリーとして使用される場合)
サイクル録音区間が設定され(設定装置は図示せず)サイクル録音が開始されると、メモリー1にあらかじめ記憶されているシーケンサ読み出し(自動演奏)情報がメモリー切り換え部16を通して読み出し制御部12より時系列的に読み出されてそのまま書き込み制御部13に入力される。同時に鍵盤部11から鍵盤情報が出力されて書き込み制御部13に入力される。さらに書き込み制御部13の出力はメモリー切り換え部16を通してメモリー2に書き込まれる。つまり、メモリー1の内容が読み出し制御部12で再生されかつメモリー2に書き込まれると共に、この時鍵盤情報があれば鍵盤情報も同時にメモリー2に書き込まれる。また、特定区間の演奏データを最初から録音しなおす場合はクリヤー・ボタン(図示せず)を使って、特定範囲のデータをすべてクリヤーすることが出来る。図2を用いて、さらに詳しく説明する。図2(a)はメモリー1の内容を示す。つまり、時間1に演奏データ1、時間2には演奏データ2、……、時間Xに演奏データ9999、時間Yに演奏データ10000が記憶されている。いま、サイクル区間が時間1〜時間Yに設定されており、再生用の時間カウンタ(図示せず)は時間1、時間2、……、時間Y、時間1、時間2、……と繰り返しカウントを行う。このカウンタに同期してメモリー1の内容が図1の読み出し制御部12から繰り返し読み出されると共に、書き込み制御部13によりメモリー2に書き込まれる。図2(b)は時間1′におけるメモリー2の内容である。時間1′に鍵盤部11より鍵盤情報が書き込み制御部13に入力されメモリー2に書き込まれている。また図2(c)は時間2におけるメモリー2の内容を示す。時間2に書き込まれている演奏データ2は時間2にメモリー1から読み出されて、メモリー2に書き込まれた演奏データである。また時間Yには図2(d)で示すように、メモリー1の内容が全てメモリー2に複写されていると共に、時間1′で鍵盤演奏された演奏データ1′が時間1と時間2の間に書き込まれている。
【0014】
時間がY+1になると読み出し制御部12はサイクル・エンド情報をメモリー切り換え部16に出力する。この結果メモリー切り換え部16でメモリー1、メモリー2と読み出し制御部12と書き込み制御部13の接続が以下のように変更される。
【0015】
(2)メモリー切り換え部16で(a−1)と(b−1)がオフで(a−2)と(b−2)がオン。
【0016】
(メモリー1が録音用でメモリー2が再生用のメモリーとして使用される場合)
この場合は上記(1)の説明で、メモリー1とメモリー2の役割を逆にして考えればよい。この時のメモリー1,2の内容を図3に示す。
【0017】
このようにして、特定時間(Y−1)毎に、読み出し制御部12からサイクル・エンド情報がメモリー切り換え部16に出力されてメモリー1とメモリー2の役割が反転されるとともに、その間演奏された鍵盤情報がメモリーに書き込まれていく。尚メモリー切り換え部16は(a−1),(b−1)が共にオンで(b−1),(b−2)が共にオフか(a−1),(b−1)が共にオフで(b−1),(b−2)が共にオンの2通りの場合しかない。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明は、第1のメモリーと、第2のメモリーと、読み出し制御部と、書き込み制御部と、前記第1のメモリーと前記読み出し制御部あるいは前記書き込み制御部の接続と前記第2のメモリーと前記読み出し制御部あるいは前記書き込み制御部の接続を切り換えるメモリー切り換え部とを備え、前記書き込み制御部は、前記第1のメモリー又は第2のメモリーから読み出し制御部により読み出したデータを、第2のメモリー又は第1のメモリーに録音する際に、鍵盤情報があればデータインサートを行うように構成し、前記メモリー切り換え部は、前記読み出し制御部から出力されるサイクル・エンド情報によって切り換えられるように構成することにより、サイクル区間のデータが多い場合でも鍵盤録音によるデータ・インサートによってシーケンサ再生が一瞬止まってしまわない電子楽器を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電子楽器の構成図
【図2】本発明の実施例における電子楽器の動作説明のためのメモリーの内容を示す図
【図3】同メモリーの内容を示す図
【図4】従来の電子楽器の構成図
【図5】従来の電子楽器の動作説明のためのメモリーの内容図
【符号の説明】
11 鍵盤部
12 読み出し制御部
13 書き込み制御部
14 スピーカ
15 サイクル・エンド情報
16 メモリー切り換え部
17 メモリー1
18 メモリー2
Claims (1)
- 第1のメモリーと、第2のメモリーと、読み出し制御部と、書き込み制御部と、前記第1のメモリーと前記読み出し制御部あるいは前記書き込み制御部の接続と前記第2のメモリーと前記読み出し制御部あるいは前記書き込み制御部の接続を切り換えるメモリー切り換え部とを備え、
前記書き込み制御部は、前記第1のメモリー又は第2のメモリーから読み出し制御部により読み出したデータを、第2のメモリー又は第1のメモリーに録音する際に、鍵盤情報があればデータインサートを行うように構成し、
前記メモリー切り換え部は、前記読み出し制御部から出力されるサイクル・エンド情報によって切り換えられるように構成したことを特徴とする電子楽器。
Priority Applications (1)
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JP01174895A JP3610610B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 電子楽器 |
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JPH08202367A JPH08202367A (ja) | 1996-08-09 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01174895A Expired - Fee Related JP3610610B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 電子楽器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3610610B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP01174895A patent/JP3610610B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08202367A (ja) | 1996-08-09 |
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