JP3610391B2 - ソレノイド - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、キーシリンダに差し込まれているイグニションキーの位置に応じてオートマチックトランスミッションのセレクトレバーを切換え可能としたり、切換え不能としたりするのに利用されるシフトロック用のソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
キーシリンダに差し込まれているイグニションキーの位置に応じてオートマチックトランスミッションのセレクトレバーを切換え可能としたり、切換え不能とするシフトロック用のソレノイドとしては、電源をソレノイドコイルに接続することによって、ソレノイドコイルを外側に形成したボビン内に配置されたプランジャと、ソレノイドコイルの外側に配置された磁気フレームとを通る磁気が発生し、この磁気によってプランジャを吸引移動させ、プランジャに結合したシフトロック機構をロック側に切換え作動させてセレクトレバーが無作為に切換えられないようにしているものが知られている。
【0003】
上記したようなソレノイドは、図8に示されるように、ソレノイドコイル51を設けたボビン52の外側がコ字形のケース53によって覆われ、ボビン52の端部を覆うカバー54がフレーム55の端部に取付られていた。ケース53はボビン52の外側に配置されたソレノイドコイル51の巻線を保護するために用いられ、カバー54はケース53とは独立して形成されていてボビン52内で移動するプランジャ57を支持する筒状のスリーブ56を押さえるために用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようなソレノイドでは、ケース53およびカバー54が別体に形成され、それぞれ別所に取付けられているため、部品点数の増大を招く原因となりうるとともに、組付けの作業性が良いとは言えず、組付け後にケース53やカバー54にがたつきを生じやすく、スリーブ56を押さえるためのカバー54にがたつきがあると作動音が静粛なものとなりにくいという問題点があった。
【0005】
【発明の目的】
この発明に係わるソレノイドは、部品点数を減少させ、極めて簡単にがたつきなく組み付けられて作動音の低減を図れるソレノイドを提供することを目的としている。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わるソレノイドは、プランジャ挿通孔が形成され、フランジを有するボビンと、上記ボビンのプランジャ挿通孔内に配置される円筒形のスリーブと、上記ボビンに巻回され、電流が供給されると磁気を発生するソレノイドコイルと、上記ソレノイドコイルの端部に電気的に接続されるとともに外部回路に接続され、上記フランジに保持されたコイル端子と、上記ボビン及びソレノイドコイルを囲んで上記ソレノイドコイルの外側に配置され、上記ソレノイドコイルが発生した磁気を通す磁気フレームと、上記スリーブ内に配置され、上記磁気フレームを通る磁気により戻しばねに抗して移動されるプランジャと、上記ソレノイドコイルの外側を覆うケースとを備えているソレノイドにおいて、上記ケースには上記磁気フレームに係止される一対のフレーム係止部が突出状に形成され、かつ上記ケースには、上記ボビンのフランジに断面逆台形で凸状に形成された一対のケース取付部に係止される一対のボビン係止部が切欠き状に形成され、上記ボビンのフランジには、上記ケースの一対のボビン係止部を係止するケース取付部が断面逆台形で凸状に形成されている構成としたことを特徴としている。
この発明の請求項2に係わるソレノイドでは、請求項1に係るソレノイドに於いて、上記磁気フレームは 、フレーム本体及び第1、第2のフレーム側板により断面コ字形に形成され、上記スリーブは上記第2のフレーム側板を貫通して配置され、上記ケースには上記フレーム側板を貫通した上記スリーブに力を加えて覆う蓋形のスリ−ブ係止部が一体に形成されている構成としたことを特徴としている。
この発明の請求項3に係わるソレノイドでは、プランジャ挿通孔が形成され、フランジを有するボビンと、上記ボビンのプランジャ挿通孔内に配置される円筒形のスリーブと、上記ボビンに巻回され、電流が供給されると磁気を発生するソレノイドコイルと、上記ソレノイドコイルの端部に電気的に接続されるとともに外部回路に(接続され、上記フランジに保持されたコイル端子と、上記ボビン及びソレノイドコイルを囲んで上記ソレノイドコイルの外側に配置され、上記ソレノイドコイルが発生した磁気を通す磁気フレームと、上記スリーブ内に配置され、上記磁気フレームを通る磁気により戻しばねに抗して移動されるプランジャと、上記ソレノイドコイルの外側を覆うケースとを備えているソレノイドにおいて、上記ケースには上記磁気フレームに係止される一対のフレーム係止部が突出状に形成され、かつ上記ケースには、上記ボビンのフランジに凸状に形成された第1の一対のケース取付部に係止される第1の一対のボビン係止部が孔状に形成されるとともに、上記ケースには、上記ボビンのフランジに断面逆台形で凸状に形成された一対の第2のケース取付部に係止される第2の一対のボビン係止部が切欠き状に形成され、上記ボビンのフランジには、上記ケースの第1の一対のボビン係止部を係止する第1のケース取付部が凸状に形成され、第2の一対のボビン係止部を係止する第2のケース取付部が断面逆台形で凸状に形成されている構成としたことを特徴としている。
この発明の請求項4に係わるソレノイドでは、請求項3記載のソレノイドに於いて、上記磁気フレームは 、フレーム本体及び第1、第2のフレーム側板により断面コ字形に形成され、上記スリーブは上記第2のフレーム側板を貫通して配置され、上記ケースには上記フレーム側板を貫通した上記スリーブに力を加えて覆う蓋形のスリ−ブ係止部が一体に形成されている構成としたことを特徴としている。
【0008】
【発明の作用】
この発明の請求項1に係わるソレノイドにおいて、ケースはソレノイドコイルの外側を覆い、ケースの取付手段はスリーブに係止してボビンまたは磁気フレームに係止されるため、円筒形スリーブに対してボビン側および磁気フレーム側に応力がかけられ、単一の部品によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低い。また、ケースの取付部は、ボビン係止部がボビンの一端側でボビンに係止されるとともにフレーム係止部がボビンの他端側で磁気フレームに係止され、ケース取付部が一対のボビン係止部によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低い。
この発明の請求項2に係わるソレノイドにおいて、ケースの取付部は、第1のボビン係止部がボビンの第1のフランジ側で第1のケース取付部に係止され、第2のボビン係止部がボビンの第2のフランジ側で第2のケース取付部に係止され、スリーブ係止部がボビンの第2のフランジ側において円筒形のスリーブの開口端部を覆うため、円筒形のスリーブに対してボビン側および磁気フレーム側に応力がかけられ、単一の部品によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低い。
この発明の請求項3に係わるソレノイドにおいて、ケースの取付部は、対向位置にある第1のボビン係止部がボビンの第1のフランジ側で第1のケース取付部に係止され、対向位置にある第2のボビン係止部がボビンの第2のフランジ側で第2のケース取付部に係止され、対向位置にあるフレーム係止部がボビンの第2のフランジ側で第2のフレーム側板に係止され、スリーブ係止部がボビンの第2のフランジ側において円筒形のスリーブの開口端部を覆うため、円筒形のスリーブに対してボビン側および磁気フレーム側に応力がかけられ、単一の部品によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低い。
この発明の請求項4に係わるソレノイドにおいて、上記磁気フレームは 、フレーム本体及び第1、第2のフレーム側板により断面コ字形に形成され、上記スリーブは上記第2のフレーム側板を貫通して配置され、上記ケースには上記フレーム側板を貫通した上記スリーブに力を加えて覆う蓋形のスリ−ブ係止部が一体に形成されているのでソレノイドが、がたつきを発生する可能性も低い。
【0009】
【実施例】
図1ないし図7にはこの発明に係わるソレノイドの実施例が示されている。
【0010】
図示するソレノイド1は、主として、ボビン2、スリーブ3、ソレノイドコイル4、コイル端子5,6、磁気フレーム7、プランジャ8、戻しばね9、ケース10から構成されている。
【0011】
ボビン2は、樹脂成形されており、円筒形状の本体2aの中央に設けられたプランジャ挿通孔2b内に円筒形状のスリーブ3が組込まれている。
【0012】
また、ボビン2は、本体2aの外周がコイル巻回部2cになっているため、このコイル巻回部2cにコイル線4aを巻回したソレノイドコイル4が設けられている。
【0013】
そして、ボビン2は、本体2aの一方の端部に第1のフランジ2dが形成されているとともに、本体2aの他方の端部に第2のフランジ2eが形成されている。第1のフランジ2dは、これと対向して配置された第2のフランジ2eよりも肉厚が大きい。
【0014】
第1のフランジ2dには、この第1のフランジ2dの一端から他端まで角孔状に貫通した第1のコイル端子取付部2d1、第2のコイル端子取付部2d2がそれぞれ形成されており、各コイル端子取付部2d1、2d2は第1のフランジ2d上に形成されている。各コイル端子取付部2d1、2d2には後述する第1、第2のコイル端子5、6に備えた第1、第2のコイル側接続部5a、6aが図1中の上方である第1の方向からそれぞれ押圧挿着される。
【0015】
また、第1のフランジ2dには外部コネクタ挿入用ガイド2kが図1中の下方に向けて一体的に突出形成されており、この外部コネクタ挿入用ガイド2kと第1のフランジ2dのあいだに素子支持部2hが形成されている。
【0016】
素子支持部2hは、抵抗やダイオードなどのサージ電流除去用の素子11が図1中の左から右方向(第1の方向)に素子支持部2h内に挿入されると、素子11に備えたリード部11a、11aを支持する機能を有する。
【0017】
外部コネクタ挿入用ガイド2kは、図1中の下側が開放された矩形状をなしていて、内側に有する矩形状の空間に、図示しない外部コネクタが挿入可能になっている。
【0018】
外部コネクタ挿入用ガイド2kの上面には、図4に示されるように、第1のフランジ2d側から上面のほぼ中央部分までスリット状に並べて切除された2個所の端子挿通部2m、2nが形成されている。端子挿通部2m、2nは素子支持部2hおよび外部コネクタ挿入用ガイド2kの内側に連通されているため、後述する第1のコイル端子5、第2のコイル端子6に備えた外部側接続部5b、6bを外部コネクタ挿入用ガイド2kの第1の方向から内側にそれぞれ挿入可能とする機能を有する。
【0019】
また、第1のフランジ2dには、図5に示されるように、第1のケース取付部2d3、2d4および第2のケース取付部2d5、2d6が相対向する側部の対称位置に形成されている。
【0020】
第1のケース取付部2d3、2d4は、矩形の凸部状に形成されており、第1のケース取付部2d3、2d4は、後述するケース10のボビン係止部10aに備えられた第1のボビン係止部10a1、10a2が係止される。
【0021】
第2のケース取付部2d5、2d6は、逆台形の凸状に形成されており、第2のケース取付部2d5、2d6は、後述するケース10のボビン係止部10aに備えられた第2のボビン係止部10a3、10a4が係止される。
【0022】
ボビン2の第1のコイル端子取付部2d1に挿着される第1のコイル端子5は、幅寸法が比較的小さい板状をなす導電材を素材としており、一端側に配置された外部側接続部5bが他端側に配置されたコイル側接続部5aに対し略直交するL字形に形成されている。
【0023】
また、第1のコイル端子5には、外部側接続部5bおよびコイル側接続部5aのほぼ中間において外部側接続部5bの基端の一端側からコイル側接続部5aの延出方向に突出した素子接続部5cが形成されている。
【0024】
ボビン2の第2のコイル端子取付部2d2に挿着される第2のコイル端子6は、第1のコイル端子5と同様に幅寸法が比較的小さい板状をなす導電材を素材としており、一端側に配置された外部側接続部6bが他端側に配置されたコイル側接続部6aに対し略直交するL字形に形成されている。
【0025】
第2のコイル端子6は、外部側接続部6bおよびコイル側接続部6aのほぼ中間において外部側接続部6bの基端の一端側からコイル側接続部6aの延出方向に突出した素子接続部6cが形成されている。
【0026】
素子11は、図6に示されるように、ボビン2の素子支持部2h内に挿入されることによって、素子支持部2h内に支持されるため、この状態において、第1、第2のコイル端子5、6のコイル側接続部5a、6aを第1の方向からボビン2の第1、第2のコイル端子取付部2d1、2d2にそれぞれ押圧挿入していくと、外部側接続部5b、6bが外部コネクタ挿入用ガイド2kの端子挿通部2m、2nを介して外部コネクタ挿入用ガイド2k内に配置されるとともに、素子接続部5c、6cが第1のフランジ2dおよび外部コネクタ挿入用ガイド2kのあいだにそれぞれ挿入されていき、図7に示されるように、素子接続部5c、6cが素子支持部2hに抜け止められて係止される。
【0027】
ボビン2の第1、第2のコイル取付部2d1、2d2に押圧挿着された第1、第2のコイル端子5、6のコイル側接続部5a、6aは、先端に備えられたからげ部5a1、6a1が第1のフランジ2dの外側にわずかに突出するため、このからげ部5a1、6a1はコイル巻回部2c側に折り曲げられてソレノイドコイル4のコイル線4aの端部がそれぞれ電気的に接続される。
【0028】
また、第1、第2のコイル端子5、6は、素子接続部5c、6cが素子支持部2hに係止されることによって、素子11の各リード部11a、11aに対し半田付け等の接続手段なしに確実に電気的に接続される。
【0029】
プランジャ8は、磁性材によって円柱形に形成されており、一端側に設けられた出力部材取付け孔8aにオーリング(Oリング)12を介して棒状をなす出力部材13が固着されている。この出力部材13は図示しないオートマチックトランスミッションのシフトロック機構に結合される。プランジャ8の他端側には凹状の穴8bが設けられている。
【0030】
プランジャ8の他端側にはねじりコイルばねである戻しばね9の一端が係止されており、戻しばね9の他端は磁性材製のボトム14に係止されている。ボトム14は、プランジャ8とほぼ同一の外径寸法を有する磁性材製のものであって、プランジャ8側に形成された凸部14aがプランジャ8の穴8bに収納可能になっており、端部に形成された軸部14bが後述する磁気フレーム7に固着される。
【0031】
プランジャ8、戻しばね9、ボトム14は、円筒の非磁性材製のスリーブ3内に配置されている。このスリーブ3内でボトム14は他端側に配置され、プランジャ8は一端側に配置され、戻しばね9はボトム14とプランジャ8の間に配置されているため、プランジャ8は戻しばね9の弾性反発力によってスリーブ3の一端に向け、ボトム14から予め定められた距離を置いて付勢されている。
【0032】
ボビン2の外側には磁気フレーム7が配置されている。磁気フレーム7は、平板状をなすフレーム本体7aと、このフレーム本体7aの両端にフレーム本体7aとコ字状をなして形成された第1、第2のフレーム側板7b、7cとが磁性材を素材として成形されている。
【0033】
フレーム本体7aの一端側に配置された第1のフレーム側板7bのほぼ中央には第1のスリーブ支持孔7b1が設けられているため、この第1のスリーブ支持孔7b1にボトム14を収容したスリーブ3の一端側が係止されている。
【0034】
また、フレーム本体7aの他端側に配置された第2のフレーム側板7cのほぼ中央には第2のスリーブ支持孔7c1が設けられているため、この第2のスリーブ支持孔7c1にスリーブ3の他端側が係止されている。スリーブ3の一端は第2のフレーム側板7cからボビン2の第2のフランジ2e側とは反する外側に突出している。
【0035】
フレーム本体7aには構造材固定用のねじ孔7dが2個所に形成されている。ねじ孔7dは、図2に示されるように、フレーム本体7aの上面に形成された第1の孔部7d1と、この第1の孔部7d1から下面に連通したものとして第1の孔部7d1の内径寸法よりも小さい内径寸法に形成された第2の孔部7d2とが備えられている。
【0036】
第1の孔部7d1は、フレーム本体7aにこのフレーム本体7aの厚さ方向に深さ寸法を有するものとして加圧成形されている。
【0037】
そして、第2の孔部7d2は、第1の孔部7d1に連通するものとして打ち抜き成形されているため、第2の孔部7d2はフレーム本体7aの板厚寸法から第1の孔部7d1の深さ寸法を引いた長さ寸法を有するものとなるので、第2の孔部7d2の内径寸法が第2の孔部7d2のある部分の板厚寸法に対して大きく成形されていても、フレーム本体7aの板厚寸法よりも小さい値に定められる。
【0038】
第2の孔部7d2には雌ねじ7gがタッピングによって成形されている。雌ねじ7gには、図1に示されるように、フレーム本体7aの下面に当接される構造材40のねじ穴40aを介してビス41がねじ込まれ、ビス41によってソレノイド1は構造材40に固定される。ビス41が第2の孔部7d2にねじ込まれた状態で、第2の孔部7d2の第1の孔部7d1側に第2の孔部7d2の内径寸法よりも大きい内径寸法の空間が設けられているため、第2の孔部7d2の第1の孔部7d1側の端部に打ち抜き成形やタッピングの際のばりが発生していたとしても、そのばりは空間内に配置されてフレーム本体7aの上面上に突出することはない。磁気フレーム7およびボビン2は樹脂製のケース10によって外側が覆われている。
【0039】
ケース10は、樹脂を素材としてボビン2に設けられたソレノイドコイル4の外側を覆うとともに、磁気フレーム7の第2のフレーム側板7cから突出したスリーブ3の他端を覆う形状をなす。
【0040】
ケース10は、図1中のケース天板10bの両側に第1のケース側板10c、第2のケース側板10dが形成され、ケース天板10bの端部に第3のケース側板10eが第1、第2のケース側板10c、10dに連設されている。
【0041】
第1、第2のケース側板10c、10dは対向して配置されており、対向する第1、第2のケース側板10c、10eに取付手段10fとなるボビン係止部10aの一部を構成する第1のボビン係止部10a1、10a2および第2のボビン係止部10a3、10a4と、取付手段10fとなるフレーム係止部10a5、10a6とがそれぞれ形成されている。
【0042】
第1のボビン係止部10a1、10a2は、図3に示されるように、ボビン2の第1のフランジ2d側において第1のケース側板10cおよび第2のケース側板10d上に孔状にそれぞれ形成されているため、ボビン2の第1のケース取付部2d3、2d4がそれぞれ係止される。第1のボビン係止部10a1、10a2がボビン2の第1のケース取付部2d3、2d4に係止されることによって、図4に示されるように、ケース10はボビン2の第1のフランジ2d側から第2のフランジ2eに向けて移動不能に取付けられる。
【0043】
第2のボビン係止部10a3、10a4は、図3に示されるように、ボビン2の第1のフランジ2d側において、第1のボビン係止部10a1、10a2の下方側に離れた第1のケース側板10cおよび第2のケース側板10d上に切欠状にそれぞれ形成されているため、ボビン2の第2のケース取付部2d5、2d6がそれぞれ係止される。第2のボビン係止部10a3、10a4がボビン2の第2のケース取付部2d5、2d6に係止されることによって、図5に示されるように、ケース10はボビン2と第1、第2のケース側板10c、10dとの間に隙間ができないように移動不能に取付けられる。
【0044】
フレーム係止部10a5、10a6は、図4に示されるように、ボビン2の第2のフランジ2e側において第1のケース側板10cおよび第2のケース側板10dの内側に突出状に形成されているため、磁気フレーム7の第2のフレーム側板7cにそれぞれ係止される。フレーム係止部10a5、10a6が磁気フレーム7の第2のフレーム側板7cに係止されることによって、ケース10はボビン2の第1のフランジ2d側から第2のフランジ2eに向けて移動不能に取付けられる。
【0045】
第1、第2のケース側板10c、10dに連設された第3のケース側板10eの中央には、取付手段10fとなるスリーブ係止部10a7が形成されている。スリーブ係止部10a7は第2のフレーム側板7cから突出しているスリーブ3の他端の開口を覆う蓋形をなすため、第2のフレーム側板7cから突出しているスリーブ3の他端側に係止される。スリーブ係止部10a7がスリーブ3の他端側に係止され、このスリーブ係止部10a7に連続的に第1、第2のケース側板10c、10dに形成されたフレーム係止部10a5、10a6が磁気フレーム7の第2のフレーム側板7cに係止され、さらに、第1、第2のケース側板10c、10dに形成された第1のボビン係止部10a1、10a2がボビン2の第1のフランジ2dにおいて第1のケース取付部2d3、2d4に係止されているため、スリーブ係止部10a7はスリーブ3に対してボビン2側および磁気フレーム7側に応力をかけるものとなる。応力がかけられたスリーブ3は磁気フレーム7の第2のフレーム側板7cに強固に組付けられるためがたつきを生ずることはない。第3のケース側板10eの中央には出力部材13を挿通させるための丸孔10e1が形成されている。
【0046】
このような構造を有するソレノイド1は、外部コネクタ挿入用ガイド4kに図示しない外部コネクタが挿着されることによって第1、第2のコイル端子5、6の外部側接続部5b、6bが外部配線に電気的に接続され、外部配線を介してシフトロックコントローラに電気的に接続される。シフトロックコンローラは、イグニションスイッチがオン位置にあってセレクトレバーがパーキング位置にあるか、あるいはブレーキペダルが踏まれていない状態であると、第1、第2のコイル端子5、6に電流を供給し、上記の条件が揃わないと第1、第2のコイル端子5、6への電流供給は行わないため、第1、第2のコイル端子5、6に電流が供給されると、ソレノイドコイル4は励磁され、ソレノイドコイル4によって発生した磁力が磁気フレーム7のフレーム本体7a、第1のフレーム側板7b、プランジャ8、ボトム14、磁気フレーム7の第2の側板7c、磁気フレーム7のフレーム本体7aを通るので、プランジャ8は戻しばね9の弾性力に抗してボトム14側に吸引移動され、プランジャ8がボトム14側に移動されることによって出力部材13もボトム14側に移動されるため、シフトロック機構をロックの状態としてセレクトレバーをロックさせてセレクトレバーを無作為に切り替ることができないようにするものとなる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1に係わるソレノイドによれば、ケースはソレノイドコイルの外側を覆い、ケースの取付手段はスリーブに係止してボビンまたは磁気フレームに係止されるため、円筒形スリーブに対してボビン側および磁気フレーム側に応力がかけられ、単一の部品によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低い。また、ケースの取付部は、ボビン係止部がボビンの一端側でボビンに係止されるとともにフレーム係止部がボビンの他端側で磁気フレームに係止され、ケース取付部が一対のボビン係止部によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低いという効果がある。
この発明の請求項2に係わるソレノイドにおいて、ケースの取付部は、第1のボビン係止部がボビンの第1のフランジ側で第1のケース取付部に係止され、第2のボビン係止部がボビンの第2のフランジ側で第2のケース取付部に係止され、スリーブ係止部がボビンの第2のフランジ側において円筒形のスリーブの開口端部を覆うため、円筒形のスリーブに対してボビン側および磁気フレーム側に応力がかけられ、単一の部品によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低いという効果がある。
この発明の請求項3に係わるソレノイドにおいて、ケースの取付部は、対向位置にある第1のボビン係止部がボビンの第1のフランジ側で第1のケース取付部に係止され、対向位置にある第2のボビン係止部がボビンの第2のフランジ側で第2のケース取付部に係止され、対向位置にあるフレーム係止部がボビンの第2のフランジ側で第2のフレーム側板に係止され、スリーブ係止部がボビンの第2のフランジ側において円筒形のスリーブの開口端部を覆うため、円筒形のスリーブに対してボビン側および磁気フレーム側に応力がかけられ、単一の部品によってワンタッチで組付けられるものとなるので、がたつきが発生する可能性も低いという効果がある。
この発明の請求項4に係わるソレノイドにおいて、上記磁気フレームは 、フレーム本体及び第1、第2のフレーム側板により断面コ字形に形成され、上記スリーブは上記第2のフレーム側板を貫通して配置され、上記ケースには上記フレーム側板を貫通した上記スリーブに力を加えて覆う蓋形のスリ−ブ係止部が一体に形成されているのでソレノイドが、がたつきを発生する可能性も低いという効果がある。
それ故、この発明に係わるソレノイドによれば、部品点数を減少させ、極めて簡単にがたつきなく組み付けられて作動音の低減を図れるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるソレノイドの車体取付け状態の縦断側面図である。
【図2】図1に示したソレノイドの底面図である。
【図3】図1に示したソレノイドにおいてのボビンと磁気フレームとケースとの組付け状態を説明する側面図である。
【図4】図3に示したボビンと磁気フレームとケースとの組付け状態の横断面図である。
【図5】図3に示したボビンと磁気フレームとケースとの組付け状態の縦断面図である。
【図6】図1に示したソレノイドにおいてのボビンと素子とコイル端子との組付け関係を説明する縦断側面図である。
【図7】図1に示したソレノイドにおいてのボビンと素子とコイル端子との組付け関係を説明する縦断側面図である。
【図8】従来のソレノイドの側面図である。
【符号の説明】
1 ソレノイド
2 ボビン
2b プランジャ挿通孔
2d 第1のフランジ
2d3 第1のケース取付部
2d4 第1のケース取付部
2d5 第2のケース取付部
2d6 第2のケース取付部
2e 第2のフランジ
3 スリーブ
4 ソレノイドコイル
5 (コイル端子)第1のコイル端子
6 (コイル端子)第2のコイル端子
7 磁気フレーム
7b 第1のフレーム側板
7c 第2のフレーム側板
8 プランジャ
9 戻しばね
10 ケース
10a ボビン係止部
10a1 第1のボビン係止部
10a2 第1のボビン係止部
10a3 第2のボビン係止部
10a4 第2のボビン係止部
10a5 フレーム係止部
10a6 フレーム係止部
10a7 スリーブ係止部
10b ケース天板
10c 第1のケース側板
10d 第2のケース側板
10e 第3のケース側板
10f 取付手段
Claims (4)
- プランジャ挿通孔(2b)が形成され、フランジ(2d)を有するボビン(2)と、上記ボビンのプランジャ挿通孔内に配置される円筒形のスリーブ(3)と、上記ボビンに巻回され、電流が供給されると磁気を発生するソレノイドコイル(4)と、上記ソレノイドコイルの端部に電気的に接続されるとともに外部回路に接続され、上記フランジに保持されたコイル端子(5,6)と、上記ボビン及びソレノイドコイルを囲んで上記ソレノイドコイルの外側に配置され、上記ソレノイドコイルが発生した磁気を通す磁気フレーム(7)と、上記スリーブ内に配置され、上記磁気フレームを通る磁気により戻しばね(9)に抗して移動されるプランジャ(8)と、上記ソレノイドコイルの外側を覆うケース(10)とを備えているソレノイドにおいて、上記ケースには上記磁気フレームに係止される一対のフレーム係止部(10a5,10a6)が突出状に形成され、かつ上記ケースには、上記ボビンのフランジに断面逆台形で凸状に形成された一対のケース取付部(2d5,2d6)に係止される一対のボビン係止部(10a3、10a4)が切欠き状に形成され、上記ボビンのフランジには、上記ケースの一対のボビン係止部(10a3、10a4)を係止するケース取付部(2d5,2d6)が断面逆台形で凸状に形成されていることを特徴とするソレノイド。
- 上記磁気フレームは 、フレーム本体(7a)及び第1、第2のフレーム側板(7b、7c)により断面コ字形に形成され、上記スリーブは上記第2のフレーム側板(7c)を貫通して配置され、上記ケースには上記フレーム側板を貫通した上記スリーブに力を加えて覆う蓋形のスリ−ブ係止部(10a7)が一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のソレノイド。
- プランジャ挿通孔(2b)が形成され、フランジ(2d)を有するボビン(2)と、上記ボビンのプランジャ挿通孔内に配置される円筒形のスリーブ(3)と、上記ボビンに巻回され、電流が供給されると磁気を発生するソレノイドコイル(4)と、上記ソレノイドコイルの端部に電気的に接続されるとともに外部回路に(接続され、上記フランジに保持されたコイル端子(5,6)と、上記ボビン及びソレノイドコイルを囲んで上記ソレノイドコイルの外側に配置され、上記ソレノイドコイルが発生した磁気を通す磁気フレーム(7)と、上記スリーブ内に配置され、上記磁気フレームを通る磁気により戻しばね(9)に抗して移動されるプランジャ(8)と、上記ソレノイドコイルの外側を覆うケース(10)とを備えているソレノイドにおいて、上記ケースには上記磁気フレームに係止される一対のフレーム係止部(10a5,10a6)が突出状に形成され、かつ上記ケースには、上記ボビンのフランジに凸状に形成された第1の一対のケース取付部(2d3,2d4)に係止される第1の一対のボビン係止部(10a1、10a1)が孔状に形成されるとともに、上記ケースには、上記ボビンのフランジに断面逆台形で凸状に形成された一対の第2のケース取付部(2d5,2d6)に係止される第2の一対のボビン係止部(10a3、10a4)が切欠き状に形成され、上記ボビンのフランジには、上記ケースの第1の一対のボビン係止部(10a1、10a2)を係止する第1のケース取付部(2d3,2d4)が凸状に形成され、第2の一対のボビン係止部(10a3、10a4)を係止する第2のケース取付部(2d5,2d6)が断面逆台形で凸状に形成されていることを特徴とするソレノイド。
- 上記磁気フレームは 、フレーム本体(7a)及び第1、第2のフレーム側板(7b、7c)により断面コ字形に形成され、上記スリーブは上記第2のフレーム側板(7c)を貫通して配置され、上記ケースには上記フレーム側板を貫通した上記スリーブに力を加えて覆う蓋形のスリ−ブ係止部(10a7)が一体に形成されていることを特徴とする請求項 3記載のソレノイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01203795A JP3610391B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | ソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01203795A JP3610391B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | ソレノイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08203731A JPH08203731A (ja) | 1996-08-09 |
JP3610391B2 true JP3610391B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=11794416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01203795A Expired - Lifetime JP3610391B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | ソレノイド |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3610391B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101415203B1 (ko) * | 2010-05-12 | 2014-08-06 | 주식회사 만도 | 전자제어식 브레이크 시스템용 솔레노이드밸브 |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP01203795A patent/JP3610391B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08203731A (ja) | 1996-08-09 |
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