JP3610144B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固体撮像装置に係わり、特に光電変換を行なうセンサセル部と、信号蓄積を行なうメモリセル部とを備えた固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置は例えば、イメージスキャナ用のラインセンサ、8ミリビデオ用のエリアセンサ等の用途に用いられており、画像処理機器の進歩とともにセンサセル部の高精細化,高感度化がより求められるようになってきている。ところで、固体撮像装置において、光の強さに応じた電気信号を精度よく読み出すためには、信号電荷に応じた信号を転送する場合に、該信号に付加されているノイズをできるだけ除去しておくことが求められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなノイズを除去する手段としては、センサセル部からノイズ成分と、ノイズ成分,光信号成分を含む信号とを別々に読み出して、両者を差分処理し、光信号成分のみを読み出すことが考えられる。
【0004】
しかしながら、信号を差分するための処理回路においてもノイズが生じ、またノイズ成分と、ノイズ成分,光信号成分を含む信号との一方を記憶しておくためのメモリ手段を別に設けた場合には、そのメモリ手段からもノイズが発生することになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の固体撮像装置は、光電変換された電荷に対応する信号をゲートに受け反転信号として出力する第1のMOSトランジスタを含むセンサセル部と、
信号を蓄積する第1の容量と、前記第1の容量に蓄積された信号をゲートに受け反転信号として出力する第2のMOSトランジスタを含むメモリセル部と、
前記センサセル部及び前記メモリセル部からの反転信号が出力される出力線と、
前記出力線に一方の端子が接続された第2の容量、前記第2の容量のもう一方の端子に接続された転送用アンプ、前記転送用アンプの入力部と前記第2の容量との間に接続され、浮遊状態と固定電位との切り換えを行なうスイッチ手段、及び前記転送用アンプからの信号を前記出力線に転送するための転送用スイッチを含む転送系と、を有し、
前記第1のMOSトランジスタから出力される第1の信号を、前記スイッチ手段により固定電位とした状態で、前記出力線を介して前記転送系の前記第2の容量の一方の端子に転送する第1の動作モードと、
前記スイッチ手段により浮遊状態とした状態で、前記第1の動作モードにより前記第2の容量に転送された前記第1の信号を反転して前記第2の容量のもう一方の端子に保持し、前記転送用アンプから第2の信号として出力し、前記転送用スイッチ、前記出力線を介して前記メモリセル部の前記第1の容量に転送する第2の動作モードと、
光電変換された電荷に対応する信号を反転して前記第1のMOSトランジスタから第3の信号として、前記第1の動作モード後に前記出力線に出力し、前記スイッチ手段により浮遊状態とした状態で、前記第2の容量のもう一方の端子に前記第3の信号の反転信号を保持する第3の動作モードと、
浮遊状態とした状態で前記第2の容量のもう一方の端子に前記第3の信号の反転信号を保持しているときに、前記メモリセル部の前記第1の容量に蓄積した前記第2の信号を反転して前記メモリセル部から第4の信号として前記第2の容量の一方の端子に入力することで、前記第2の容量のもう一方の端子に保持された前記第3の信号の反転信号に第4の信号に加え、前記転送アンプより第5の信号として出力し、前記第5の信号を前記転送用スイッチ、前記出力線を介して前記メモリセル部の前記第1の容量に転送する第4の動作モードと、
前記第4の動作モードによって、前記メモリセル部の前記第1の容量に蓄積された前記第5の信号を反転して前記メモリセル部から出力する第5の動作モードと、
を有することを特徴とするものである。
【0006】
本発明の第2の固体撮像装置は、上記第1の固体撮像装置において、前記センサセル部は、前記出力線からの信号を前記第1のMOSトランジスタのゲートに入力するための第1のスイッチを有し、前記メモリセル部は、前記出力線からの信号を前記第2のMOSトランジスタのゲートに入力するための第2のスイッチを有することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の固体撮像装置の第1実施形態を示す回路構成図、図2はその動作を示すタイミングチャートである。なお、図1では共通出力線Lにそれぞれセンサセル部、転送系、メモリセル部が各1つ設けられた例を示しているが、センサセル部,メモリセル部は複数設けられてよいことは勿論である。また図1では簡易化のために共通出力線を1本のみ示している。
【0009】
図1において、センサセル部はフォトダイオードD、NチャネルMOSトランジスタM11〜M13で構成されており、出力形式は反転増幅アンプ(ゲインは−1)となっている。共通出力線Lにはセンサセル部に所定電圧を印加するためのNチャネルMOSトランジスタM14、リセット電圧VRSを印加するためのNチャネルMOSトランジスタM15が設けられている。MOSトランジスタM11,M12,M14,M15はそれぞれ信号φPS1,φSL1,φL1,φRSによってON・OFF制御される。
【0010】
上記センサセル部においては、まず、MOSトランジタM11及びMOSトランジタM15がON状態となって、フォトダイオードD及びMOSトランジスタM13のゲートに残留する電荷がリセットされ(リセット動作)、次にMOSトランジタM11及びMOSトランジタM15がOFF状態、MOSトランジタM12及びMOSトランジタM14がON状態となって、ノイズが読み出される(ノイズ読出し動作)、次にフォトダイオードD及びMOSトランジスタM13のゲートに光電変換された電荷が蓄積され(蓄積動作)、次にノイズ読出し動作と同様な動作で、MOSトランジスタM13のゲートに蓄積された電荷に対応する電流が流れて信号が読み出される(信号読出し動作)。
【0011】
また、転送系は共通出力線Lの導通を制御するNチャネルMOSトランジスタM24、共通出力線Lに接続される容量C、容量Cの他方の電極に接続されるリセット用のPチャネルMOSトランジスタM23、容量Cの他方の電極の電位に基づく信号を出力するための転送用のアンプ(ここではMOS型ソースフォロアとなっている。)となるNチャネルMOSトランジスタM21,M22、メモリセル部への信号転送を制御するNチャネルMOSトランジスタM25から構成される。NチャネルMOSトランジスタM22には固定電圧Vが印加され、MOSトランジスタM23,M24,M25はそれぞれ信号φGR,φFB,φFTによってON・OFF制御される。
【0012】
また、メモリセル部はフォトダイオードDが容量Cに置きかわっていることを除きセンサセル部と同じ構成である。即ち、メモリセル部は容量C、NチャネルMOSトランジスタM31〜M33で構成されており、出力形式は反転増幅アンプ(ゲインは−1)となっている。共通出力線Lにはメモリセル部に所定電圧を印加するためのNチャネルMOSトランジスタM34が設けられている。MOSトランジスタM31,M32,M34はそれぞれ信号φPS2,φSL2,φL2によってON・OFF制御される。蓄積された信号の読出し動作、リセット動作はセンサセル部と同じである。メモリセル部からのセンサ信号の読出しはシフトレジスタ,デコーダにより選択されて出力線に出力される。
【0013】
以下、上記固体撮像装置の動作における信号の流れを図3を用いて概略的に説明する。
【0014】
(1)まず、センサリセット直後に、センサセル部からセンサセル部ノイズNが読み出され転送系に送られる。
【0015】
(2)転送系でセンサセル部ノイズNが反転され、転送系ノイズNが加えられて、メモリセル部にノイズ(−N+N)が入力される。
【0016】
(3)光信号蓄積後、センサセル部から反転出力されたセンサ信号−Sにセンサセル部ノイズNが加えられて、信号(−S+N)として転送系に送られる。転送系では反転信号(S−N)とされて保持される。
【0017】
(4)メモリセル部から反転信号(N−N)にメモリ部ノイズNが加えられて、ノイズ(N−N+N)として転送系に送られる。転送系では反転信号(S−N)にノイズ(N−N+N)が加えられて、信号(S−N+N)となる。
【0018】
(5)信号(S−N+N)に転送系ノイズNが加えられて、メモリセル部に信号(S+N)が入力される。
【0019】
(6)メモリセル部から反転信号(−S−N)にメモリ部ノイズNが加えられて、結果として信号(−S)が出力される。
【0020】
次に上記固体撮像装置の動作(1)〜(6)について、さらに詳細に図1及び図2を用いて説明する。
【0021】
まず、信号φRS及び信号φPS1を“H”レベルとして、センサセル部のリセットを行なう。
【0022】
次に、信号φPS1を“L”レベルとした後、信号φGR,信号φFT,信号φPS2を“H”レベルとする。この時、転送系の容量Cの共通出力線側の電極はVRS、容量Cの他方の電極はVGRの電位に設定される。信号φRSを“L”レベルとした後、信号φSL1及び信号φL1を“H”レベルとして、センサセル部からリセット後のセンサノイズを共通出力線に読み出す(この時、センサノイズはNとして読み出され、共通出力線の電位はVRS+Nとなる。)。その後、信号φGRを“L”レベルとして、容量Cの他方の電極を浮遊状態とした後に、信号φRSを“H”レベルとすると、共通出力線の電位はVRSとなる。このとき、容量Cの共通出力線側の電極の電位変動分は−Nとなるため、容量Cの他方の電極の電位もVGRから−N分変動する。そのため、転送系からメモリセル部にはセンサノイズNの反転信号−Nが転送されるが、この時、転送系のノイズNも付加されるので結果的にはメモリ部に(−N+N)のノイズが入力されることになる(ノイズのメモリ転送動作)。ここまでが上記(1)、(2)の動作である。
【0023】
次に、センサセル部の電荷蓄積を行なった後(この時、共通出力線はVRSにリセットされている。)、信号φGRを“H”レベルとすると容量Cの他方の電極の電位はVGRとなり、信号φSL1,φL1を“H”レベルとすると、センサセル部から反転されたセンサ信号−SにセンサノイズNが加えられた信号(−S+N)が読み出され、共通出力線の電位はVRSからVRS+(−S+N)となる。さらに信号φGRを“L”レベルとして容量Cの他方の電極を浮遊状態とする(信号読出し動作)。
【0024】
次に、信号φRSを“H”レベルとする。この時、転送系の容量Cの共通出力線側の電極の電位はVRSとなり、−(−S+N)分変動するので、容量Cの他方の電極の電位も同電位分−(−S+N)変動して電位はVGR−(−S+N)となる。その後、信号φRSを“L”レベルとする。ここまでが上記(3)の動作である。
【0025】
次に、信号φFB,φSL2,φL2を“H”レベルとすると、メモリセル部から記憶されていた(−N+N)のノイズの反転信号(N−N)にメモリセル部のノイズNが加えられて、転送系の容量Cの共通出力線側の電極によみだされる(ノイズ転送動作)。この時、転送系の容量Cの共通出力線側の電極の電位は(N−N+N)分変動するので、容量Cの他方の電極の電位も同電位分変動して、結局、VGR−(−S+N)+(N−N+N)=VGR+S−N+Nとなる。これが上記(4)の動作である。
【0026】
次に信号φFT,信号φPS2を“H”レベルとして、転送系からメモリセル部に信号転送を行なうが、この時、転送系のノイズNも加えられるので、結果的にはメモリ部に(S+N)の信号がメモリセル部に入力されることになる(メモリ転送動作)。これが上記(5)の動作である。
【0027】
次に信号φSL2,信号φL2を“H”レベルとして、メモリセル部から信号を読み出して出力する。この場合、反転信号(−S−N)にメモリセル部のノイズNが加えられるので、結果的にノイズ成分が除去された、センサ信号−Sが出力されることになる。これが上記(6)の動作である。
【0028】
実施形態1において、動作原理からわかるように、センサ固定パターンノイズだけでなく、センサセルのリセット動作毎に変動するランダムノイズも除去できるので、S/N比の高い出力を得ることができる。
(実施形態2)
図4は本発明の固体撮像装置の第2実施形態を示す回路構成図、図5はその動作を示すタイミングチャートである。なお、図4では共通出力線にそれぞれセンサセル部、転送系、メモリセル部が各1つ設けられた例を示しているが、センサセル部,メモリセル部は複数設けられてよいことは勿論である。また図4では簡易化のために共通出力線を1本のみ示している。
【0029】
図4に示すように、本実施形態の回路構成は、図1に示した転送系に、センサセル部への信号転送を制御するNチャネルMOSトランジスタM26、及びセンサセルから転送系の容量Cへの信号転送を制御するNチャネルMOSトランジスタM27を付加した構成となっている。その他の転送系の構成及びセンサセル部,メモリセル部の構成は図1の固体撮像装置の回路構成と同じである。ただし、本実施形態では図4に示したように、NチャネルMOSトランジスタM24,M25,M26,M27はそれぞれ信号φFB2,φFT2,φFT1,φFB1によってON・OFF制御される。
【0030】
以下、上記固体撮像装置の動作における信号の流れを図6を用いて概略的に説明する。
【0031】
(1)まず、センサセル部からセンサセル部ノイズNが読み出され転送系に送られる。
【0032】
(2)転送系で転送系ノイズNが加えられて、センサセル部にノイズ(N+N)が入力される。
【0033】
(3)センサセル部からは反転出力−(N+N)にセンサセル部ノイズNが加わり、結果的にノイズ−Nが出力され、転送系に送られる。
【0034】
(4)転送系では反転信号Nとされ、転送系ノイズNが加えられて、ノイズ2Nがメモリセル部に送られる。
【0035】
(5)センサセル部は光信号蓄積動作期間に入るが(センサセル部にはノイズN+Nが残留している。)、この光信号蓄積動作期間中にセンサセル部に蓄積された信号電荷に対応する信号を読み出す。この出力信号は(−S−N)であり、転送系に送られる。
【0036】
(6)転送系では転送系ノイズNが加えられて、−Sとなり、この信号が光信号蓄積動作期間中の信号として出力される。
【0037】
(7)センサセル部でさらに光信号蓄積が行なわれ、蓄積動作期間終了後に蓄積された信号電荷に対応する信号が読み出され、転送系に蓄積される。この出力信号は(−S−N)である。
【0038】
(8)メモリセル部から反転信号−2Nにメモリセル部ノイズNが加えられて、ノイズ(−2N+N)が転送系に読み出される。
【0039】
(9)転送系ではノイズ(−2N+N)から信号(−S−N)が差分処理され、さらに転送系ノイズNが加えられて、信号(S+N)がメモリセル部に転送される。
【0040】
(10)メモリセル部から反転信号(−S−N)にメモリセル部ノイズNが加えられて、結果として(−S)が出力される。
【0041】
次に上記固体撮像装置の動作(1)〜(10)について、さらに詳細に図4及び図5を用いて説明する。
【0042】
まず、信号φRS及び信号φPS1を“H”レベルとして、センサセル部のリセットを行なう。
【0043】
次に、信号φPS1を“L”レベルとした後、信号φGRを“H”レベルとする。この時、信号φFB1,φFB2は“H”レベル状態を維持している。それで、転送系の容量Cの共通出力線側の電極はVRS、容量Cの他方の電極はVGRの電位に設定される。
【0044】
さらに、信号φGRを“L”レベル、信号φRSを“L”レベルとした後、信号φSL1及び信号φL1を“H”レベルとして、センサセル部からリセット後のセンサノイズを共通出力線に読み出す(この時、センサノイズはNとして読み出される。)。ここでまでが、上記(1)の動作である。
【0045】
共通出力線の電位はN分変動するので、浮遊状態とされた容量Cの他方の電極の電位もN分変動する。信号φFB1を“L”レベルとし、信号φSL1及び信号φL1を“L”レベルとし、信号φFT1を“H”レベルとし、さらに信号φPS1を“H”レベルとすると、転送系からセンサセル部にセンサノイズNが転送されるが、この時、転送系のノイズNも加わるので結果的にはセンサセル部に(N+N)のノイズが入力されることになる(ノイズのセンサセル転送動作)。これが上記(2)の動作である。
【0046】
次に、信号φFB1,φFT2を“H”レベルとし、さらに、信号φGR,信号φSL1,φL1を“H”レベルとすると、センサセル部からは反転出力−(N+N)にセンサセル部ノイズNが加わり、結果的にノイズ−Nが出力され、転送系に送られる。この時、転送系の容量Cの共通出力線側の電極の電位は−N分変動する一方、容量Cの他方の電極の電位はVGRに固定される。さらに信号φGRを“L”レベルとして容量Cの他方の電極を浮遊状態とする(ノイズ読出し動作)。これが上記(3)の動作である。
【0047】
次に、信号φRS及び信号φPS2を“H”レベルとすると、転送系の容量Cの共通出力線側の電極の電位はVRSとなりN分変動するので、容量Cの他方の電極もN分変動し、転送系からメモリセル部にはノイズNが転送されるが、この時、転送系の転送系ノイズNも加わるので結果的にはメモリ部に2Nのノイズが入力されることになる(ノイズのメモリ転送動作)。これが上記(4)の動作である。
【0048】
次に、センサセル部は光信号蓄積動作期間に入るが、この光信号蓄積動作期間中にセンサセルに蓄積された信号電荷に対応する信号を以下のように読み出す。
【0049】
即ち、信号φGRを“H”レベルとして(この時、信号φRSは“H”レベルを維持している。)、転送系の容量Cの共通出力線側の電極の電位をVRS、容量Cの他方の電極の電位をVGRとする。さらに信号φGRを“L”レベルとして容量Cの他方の電極を浮遊状態とする。その後、信号φSL1,φL1を“H”レベルとすると、センサセル部からは反転出力−(S+N+N)にセンサセル部ノイズNが加わり、結果的に信号(−S−N)が出力され、転送系に送られる。これが上記(5)の動作である。
【0050】
転送系の容量Cの共通出力線側の電極の電位は(−S−N)分変動するので、容量Cの他方の電極の電位も同電位分変動して、VGR+(−S−N)となる。転送系から信号を転送する場合には転送系のノイズNも加わるので結果的には転送系OUT2から、信号−Sが出力されることになる。これが上記(6)の動作である。
【0051】
次に、センサセル部でさらに光信号蓄積が行なわれ、蓄積動作期間終了後に、信号φSL1,φL1,φGR,φFB2を“H”レベルとすると、転送系の容量Cの他方の電極の電位はVGRに固定され、容量Cの共通出力線側の電極の電位はVRSから(−S−N)分変動する。なお、信号(−S−N)はセンサセル部からの反転出力−(S+N+N)にセンサセル部ノイズNが加わったものである。これが上記(7)の動作である。
【0052】
次に、信号φSL2,φL2を“H”レベルとすると、メモリセル部から反転信号−2Nにメモリセル部ノイズNが加えられて、信号(−2N+N)が転送系の容量Cの共通出力線側の電極に読み出される(この時、転送系の容量Cの他方の電極は浮遊状態となっている。)。これが上記(8)の動作である。
【0053】
すると容量Cの共通出力線側の電極の電位変動分は、−(−S−N)+(−2N+N)=S−N+Nとなるので、容量Cの他方の電極の電位変動も(S−N+N)となり、信号φFT2,φPS2を“H”レベルとすると、転送系からメモリセル部には信号(S−N+N)が転送されるが、この時、転送系のノイズNも生ずるので結果的にはメモリセル部に(S+N)の信号が入力されることになる。これが上記(9)の動作である。
【0054】
次に信号φSL2,信号φL2を“H”レベルとして、メモリセル部から信号を読み出して出力する。この場合、反転信号(−S−N)にメモリセル部のノイズNが加えられるので、結果的にノイズ成分が除去されたセンサ信号−Sが出力されることになる。
【0055】
この実施形態2において、センサのリセット動作時にのるランダムノイズも、(4)の動作時にメモリセルに転送され、(9)の動作でセンサランダムノイズが除去されるので、最終的な信号−Sはセンサランダムノイズを含まないS/N比が高いものとなる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、センサセル部,メモリセル部,転送系で生ずるノイズ成分を除去することができ、SN比の高い出力信号を得ることができる。
【0057】
また、本発明によれば、MOSトランジスタのみでセンサが形成できるため、簡単なプロセスを使うことで安価な固体撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像装置の第1実施形態を示す回路構成図である。
【図2】上記第1実施形態の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】上記第1実施形態の固体撮像装置の動作における信号の流れを概略的に説明する図である。
【図4】本発明の固体撮像装置の第2実施形態を示す回路構成図である。
【図5】上記第2実施形態の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】上記第2実施形態の固体撮像装置の動作における信号の流れを概略的に説明する図である。
【符号の説明】
D フォトダイオード
11〜M13 NチャネルMOSトランジスタ
14 NチャネルMOSトランジスタ
15 NチャネルMOSトランジスタ
容量
21,M22 NチャネルMOSトランジスタ
23 NチャネルMOSトランジスタ
24 NチャネルMOSトランジスタ
25 NチャネルMOSトランジスタ
26,M27 NチャネルMOSトランジスタ
容量
31〜M33 NチャネルMOSトランジスタ
34 NチャネルMOSトランジスタ

Claims (2)

  1. 光電変換された電荷に対応する信号をゲートに受け反転信号として出力する第1のMOSトランジスタを含むセンサセル部と、
    信号を蓄積する第1の容量と、前記第1の容量に蓄積された信号をゲートに受け反転信号として出力する第2のMOSトランジスタを含むメモリセル部と、
    前記センサセル部及び前記メモリセル部からの反転信号が出力される出力線と、
    前記出力線に一方の端子が接続された第2の容量、前記第2の容量のもう一方の端子に接続された転送用アンプ、前記転送用アンプの入力部と前記第2の容量との間に接続され、浮遊状態と固定電位との切り換えを行なうスイッチ手段、及び前記転送用アンプからの信号を前記出力線に転送するための転送用スイッチを含む転送系と、を有し、
    前記第1のMOSトランジスタから出力される第1の信号を、前記スイッチ手段により固定電位とした状態で、前記出力線を介して前記転送系の前記第2の容量の一方の端子に転送する第1の動作モードと、
    前記スイッチ手段により浮遊状態とした状態で、前記第1の動作モードにより前記第2の容量に転送された前記第1の信号を反転して前記第2の容量のもう一方の端子に保持し、前記転送用アンプから第2の信号として出力し、前記転送用スイッチ、前記出力線を介して前記メモリセル部の前記第1の容量に転送する第2の動作モードと、
    光電変換された電荷に対応する信号を反転して前記第1のMOSトランジスタから第3の信号として、前記第1の動作モード後に前記出力線に出力し、前記スイッチ手段により浮遊状態とした状態で、前記第2の容量のもう一方の端子に前記第3の信号の反転信号を保持する第3の動作モードと、
    浮遊状態とした状態で前記第2の容量のもう一方の端子に前記第3の信号の反転信号を保持しているときに、前記メモリセル部の前記第1の容量に蓄積した前記第2の信号を反転して前記メモリセル部から第4の信号として前記第2の容量の一方の端子に入力し、前記転送アンプより第5の信号として出力し、前記第5の信号を前記転送用スイッチ、前記出力線を介して前記メモリセル部の前記第1の容量に転送する第4の動作モードと、
    前記第4の動作モードによって、前記メモリセル部の前記第1の容量に蓄積された前記第5の信号を反転して前記メモリセル部から出力する第5の動作モードと、
    を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、前記センサセル部は、前記出力線からの信号を前記第1のMOSトランジスタのゲートに入力するための第1のスイッチを有し、前記メモリセル部は、前記出力線からの信号を前記第2のMOSトランジスタのゲートに入力するための第2のスイッチを有することを特徴とする固体撮像装置。
JP00732696A 1995-08-02 1996-01-19 固体撮像装置 Expired - Fee Related JP3610144B2 (ja)

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