JP3011207B1 - イメージセンサ - Google Patents

イメージセンサ

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JP3011207B1
JP3011207B1 JP10316683A JP31668398A JP3011207B1 JP 3011207 B1 JP3011207 B1 JP 3011207B1 JP 10316683 A JP10316683 A JP 10316683A JP 31668398 A JP31668398 A JP 31668398A JP 3011207 B1 JP3011207 B1 JP 3011207B1
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers

Abstract

【要約】 【課題】 CMOS型イメージセンサにおいて、ビット
線読み出し切り替え時のデータ線電位の遷移時間を短く
する。 【解決手段】 開示されるイメージセンサは、ピクセル
の露光時の出力電圧を保持する容量CSと未露光
時の出力電圧を保持する容量CRとを備え、ビット線読
み出し時、容量CSの電圧と容量CRの電圧とをそれぞ
れソースフォロア3とソースフォロア5を介し
て信号出力線Lとリファレンス出力線Lとに読
み出すようにしたイメージセンサに係り、ソースフォロ
ア3の電流源7とソースフォロア5の電流源8
とに対して並列に電流制御回路11,12を設けて、ビ
ット線切り替え時、容量CS又は容量CRの電圧がロウ
レベルからハイレベルに遷移する場合に、ビット線の読
み出し開始時に、信号出力線Lとリファレンス出力
線Lの電位をハイレベルにリセットするように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イメージセンサ
に係り、特に、カラム読み出しにソースフォロアを用い
たCMOS(Comlementary Metal Oxide Semiconducto
r)型イメージセンサであって、カラム切り替え時にお
けるデータ線の立ち上がりが速い、イメージセンサに関
する。
【0002】
【従来の技術】テレビカメラ等においては、光学的画像
情報を電気信号に変換するための撮像デバイスとして、
従来は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセ
ンサが一般的に使用されていたが、最近では、CMOS
型イメージセンサが用いられることが多くなった。CM
OS型イメージセンサは、光電変換素子としてフォトダ
イオードを有し、その出力を取り出すための周辺回路を
CMOS型FET(Field Effect Transistor)によっ
て構成したものであって、低消費電力であるところか
ら、携帯用機器における用途に適しているとともに、単
一電源動作が可能なので、電源構成を簡単化できる利点
がある。さらに、CMOSロジックプロセスとの互換性
がよいので、周辺回路を含めて1チップ化して、SOC
(System On Chip)を実現することが容易であるという
特長を有している。反面、CMOS型イメージセンサに
は、ピクセル切り替え時における、周辺回路のトランジ
スタのスイッチングノイズが大きいことと、受光部の感
度が低いという欠点がある。
【0003】CMOS型イメージセンサは、回路微細化
技術の進展に伴って、微細トランジスタによるピクセル
内増幅が可能になったことと、ノイズキャンセル方式の
開発が進んだ等の技術的理由によって、撮像デバイスと
してその普及が予想されているものであり、さらに、前
述のSOCの実現に対する要求からも、今後の発展が期
待されているものである。以下においては、まず、従来
のCMOS型イメージセンサについて説明する。
【0004】図5は、従来のCMOS型イメージセンサ
の第1の例を示す回路構成図、図6は、同CMOS型イ
メージセンサの動作を説明するためのタイミングチャー
トである。同CMOS型イメージセンサにおいて、ピク
セルアレイ1は、複数の同一構成のピクセルを、任意の
行数と列数、マトリクス状に配置したものであって、図
5においては、任意のn行目の、隣接する各列のピクセ
ル1,1n+1 ,1 n+2 ,1n+3 ,…が
示されている。このうち、例えばn列目のピクセル1
について説明すると、ピクセル1は,光電変換
素子であるフォトダイオードPDと、Nチャネルトラン
ジスタTN,TN,TNとを有している。
初期状態において、トランジスタTNによって、リ
セット制御信号RST に応じて、フォトダイオード
PDの初期電圧を電源電圧VDDにリセットして、一定
時間露光した後、ワード線読み出し制御信号WL
応じてトランジスタTNからなるゲートをオンにし
て、トランジスタTNをn列目のデータ出力線D
に接続することによって、フォトダイオードPDに
おいて入射光強度に応じて発生した電気信号を、電流源
とともにソースフォロアを形成するトランジスタ
TNによって増幅して、光電変換出力として取り出
す。
【0005】雑音制御部2は、複数の同一構成の雑音制
御回路2,2n+1 ,2n+ ,2n+3
…からなっている。このうち、例えばn列目の雑音制御
回路2について説明すると、雑音制御回路2
は、NチャネルトランジスタTN11,TN
12と、容量CS,CRとを有している。雑音制御回路
では、トランジスタTN11によって、信号電圧
読み出し制御信号SHSに応じて、データ出力線D
の電圧をノードSOに出力することによって、容量
CSに保持し、トランジスタTN12によって、信号電
圧読み出し制御信号SHRに応じて、データ出力線D
の電圧をノードROに出力することによって、容
量CRに保持する。
【0006】そして、ビット線読み出し制御信号YSW
に応じて、トランジスタ4によってトランジスタ
を電流源7に接続することによって、電流源7と
ともにソースフォロアを形成するトランジスタ3
よって、容量CSに保持された電圧を増幅して信号出力
線Lに読み出し、増幅器9を経て信号電圧V
ig として出力するとともに、ビット線読み出し制御
信号YSWに応じて、トランジスタ6によって
トランジスタ5を電流源8に接続することによっ
て、電流源8とともにソースフォロアを形成するトラン
ジスタ5によって、容量CRに保持された電圧を増
幅してリファレンス出力線Lに読み出し、増幅器1
0を経てリファレンス電圧Vref として出力する。
【0007】図5に示されたCMOS型イメージセンサ
では、垂直シフトレジスタ(不図示)により指定された
ロウアドレス、又は外部入力ロウアドレスに対応した、
ワード線読み出し制御信号WLがハイレベルになっ
たとき、n行目の各ピクセルが活性化され、さらに、水
平シフトレジスタ(不図示)により指定されたカラムア
ドレス、又は外部入力カラムアドレスに対応した、ビッ
ト線読み出し制御信号YSWがロウレベルになるこ
とによって、ピクセル1の光入力に対応する信号電
圧と、未露光状態の信号電圧であるリファレンス電圧と
が出力される状態になる。このとき、前回のリセット動
作によって、電源電圧VDDに充電されているフォトダ
イオードPDに対して、一定時間露光後に、信号電圧読
み出し制御信号SHSをハイレベルにして、トランジス
タTN11をオンにすることによって、フォトダイオー
ドPDの出力電圧によって信号電圧Vsig を出力
し、次に再びフォトダイオードPDをリセットした後、
未露光状態で、リフォレンス電圧読み出し制御信号SH
Rをハイレベルにして、トランジスタTN12をオンに
することによって、フォトダイオードPDの出力電圧に
よって、リファレンス電圧Vref を出力して、図示
されない外部回路において、信号電圧とリファレンス電
圧との差分をとることによって、雑音電圧が差し引かれ
た信号電圧を得る。
【0008】図6においては、ビット線読み出し制御信
号YSW,YSWn+1 ,YSWn+2 ,YS
n+3 のそれぞれの期間ごとの、信号出力線L
又はリファレンス出力線Lの電位の変化が示されて
いる。図中において、Aは信号出力線Lまたはリ
ファレンス出力線Lの電位がロウレベルからハイレ
ベルに遷移するときのデータ出力期間、Aは信号出
力線Lまたはリファレンス出力線Lの電位がハ
イレベルからロウレベルに遷移するときのデータ出力期
間、Bはデータ保持期間をそれぞれ示している。図示の
ように、ビット線読み出し制御期間の開始時にデータ出
力が行われるが、この際、信号出力線L又はリファ
レンス出力線Lの電位がローレベルからハイレベル
に変化するときは、ソースフォロアのトランジスタは不
導通であって、信号出力線L又はリファレンス出力
線Lの充電が、電流源7又は8を介して行われるの
で、この場合の遷移時間Aは、電流源からの電流が
小さいとき長くなる。一方、ソースフォロアの利得は、
電流源からの電流が小さいとき(電流源の内部抵抗が大
きいとき)大きくなるので、遷移時間Aは、信号出
力線L又はリファレンス出力線Lに信号を出力
するソースフォロアの利得の大小によって変化し、利得
を上げすぎた場合には、遷移時間Aが著しく長くな
って、結果的にデータ保持期間Bが短くなる。これに対
して、信号出力線L又はリファレンス出力線L
の電位がハイレベルからロウレベルに変化するときは、
ソースフォロアのトランジスタが導通して、信号出力線
又はリファレンス出力線Lの放電が、ソース
フォロアのトランジスタを介して行われるので、この場
合の遷移時間Aは一般に短い。
【0009】図7は、従来のCMOS型イメージセンサ
の第2の例を示す回路構成図、図8は、同CMOS型イ
メージセンサの動作を説明するためのタイミングチャー
トである。同CMOS型イメージセンサにおいて、ピク
セルアレイ1の構成,動作は、図5に示された第1の従
来例の場合と同様である。
【0010】雑音制御部13は、複数の同一構成の雑音
制御回路13,13n+1 ,13n+2 ,13
n+3 ,…からなっている。このうち、例えばn列目
の雑音制御回路13は、NチャネルトランジスタT
21と、容量COとを有し、トランジスタTN21
よって、信号電圧読み出し制御信号SHSに応じて、デ
ータ出力線Dの出力電圧を容量COに出力すること
によって、容量COを介して、データ出力線Dの出
力電圧の変化分をノードS/Hに伝達する。
【0011】そして、ビット線読み出し制御信号YSW
に応じて、トランジスタ16 をオンにして、トラ
ンジスタ15を電流源17に接続することによっ
て、電流源17とともにソースフォロアを形成するトラ
ンジスタ15によって、ノードS/Hの電圧を
増幅して信号出力線Lに出力し、増幅器18を経て
出力電圧Vout を発生するようにする。
【0012】図7に示された従来のCMOS型イメージ
センサでは、垂直シフトレジスタ(不図示)により指定
されたロウアドレス、又は外部入力ロウアドレスに対応
した、ワード線読み出し制御信号WLがハイレベル
になったとき、n行目の各ピクセルが活性化され、さら
に、水平シフトレジスタ(不図示)により指定されたカ
ラムアドレス、又は外部入力カラムアドレスに対応し
た、ビット線読み出し制御信号YSWがハイレベル
になることによって、ピクセル1の光入力に対応す
る信号電圧と、未露光状態の信号電圧であるリファレン
ス電圧とが出力される状態になる。
【0013】最初、前回のリセット動作によって、電源
電圧VDDに充電されているフォトダイオードPDに対
して、一定時間露光後に、信号電圧読み出し制御信号S
HSをハイレベルにして、トランジスタTN21をオン
にすることによって、フォトダイオードPDの出力電圧
を読み出して、容量COに印加する。クランプ電圧OC
Vは、最初電源電圧VDDレベルになっているが、信号
電圧読み出し制御信号SHSをオンにするのと同時に、
クランプ制御信号OCIをオンにするとともに、クラン
プ電圧OCVを一定電圧V1に引き下げることによっ
て、ノードS/H はV1にクランプされる。次に、
クランプ制御信号OCIをオフにして、クランプ電圧O
CVを電源電圧VDDレベルに戻し、引き続いてリセッ
ト制御信号RSTをオンにして、フォトダイオード
PDを電源電圧VDDに充電した後、リセット制御信号
RST をオフにし、未露光状態で、信号電圧読み出し
制御信号SHSをオンにして、フォトダイオードPDの
出力電圧を読み出して、容量COに加えることによっ
て、ノードS/Hの電圧は、V1+(リファレンス
レベル)−(信号レベル)になる。このとき、ビット線
読み出し制御信号YSWをオンにすることによっ
て、ノードS/Hの電圧によって、トランジスタ1
のソースフォロアと増幅器18を介して、出力電
圧Vout が発生する。
【0014】出力電圧Vout は、フォトダイオード
PDの一定時間露光後は、出力信号レベルであり、フォ
トダイオードPDの未露光状態では、出力リファレンス
レベルである。したがって、図示されない外部回路で
は、出力信号レベルと出力リファレンスレベルとの差分
の電圧によって、未露光状態の信号電圧すなわち雑音電
圧が差し引かれた信号電圧を得ることができる。
【0015】図8においては、ビット線読み出し制御信
号YSW,YSWn+1 ,YSWn+2 ,YS
n+3 のそれぞれの期間ごとの、信号出力線L
の電位の変化が示されている。図中において、A
信号出力線Lの電位がロウレベルからハイレベルに
遷移するときのデータ出力期間、Aは信号出力線L
電位がハイレベルからロウレベルに遷移するときの
データ出力期間、Bはデータ保持期間をそれぞれ示して
いる。図示のように、ビット線読み出し制御期間の開始
時にデータ出力が行われるが、この際、信号出力線L
の電位がローレベルからハイレベルに変化するとき
は、ソースフォロアのトランジスタが導通して、信号出
力線Lの充電が、ソースフォロアのトランジスタを
介して行われるので、この場合の遷移時間Aは一般に
短い。これに対して、信号出力線Lの電位がハイレ
ベルからロウレベルに変化するときは、ソースフォロア
のトランジスタは不導通であって、信号出力線Lの放
電が電流源17を介して行われるので、この場合の遷移
時間Aは、電流源からの電流が小さいとき長くな
る。一方、ソースフォロアの利得は、電流源からの電流
が小さいとき(電流源の内部抵抗が大きいとき)大きく
なるので、遷移時間Aは、信号出力線Lに信号
を出力するソースフォロアの利得の大小によって変化
し、利得を上げすぎた場合には、遷移時間Aが著し
く長くなって、結果的にデータ保持期間Bが短くなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5,図7
に示された従来のCMOS型イメージセンサでは、信号
電圧Vsig ,リファレンス電圧Vref 又は出力
電圧VOut のレベルが安定するまでの遷移時間を短
くするという要求と、これらの電圧を発生するためのソ
ースフォロアの利得を高くするという要求とを、両立さ
せることができないという問題がある。
【0017】すなわち、第1の従来例の場合は、トラン
ジスタ3と電流源7とからなるソースフォロアによ
って、信号出力線Lに信号電圧を読み出し、トラン
ジスタ5と電流源8とからなるソースフォロアによ
って、リファレンス出力線L にリファレンス電圧を
読み出す際に、ソースフォロアの利得が高いほど、すな
わち電流源7,8の電流値が小さいほど、信号出力線L
又はリファレンス出力線Lの電位がロウレベル
からハイレベルに変化するときの遷移時間が長く、また
第2の従来例の場合は、トランジスタ15と電流源
17とからなるソースフォロアによって、信号出力線L
に信号電圧を読み出す際に、ソースフォロアの利得
が高いほど、すなわち、電流源17の電流値が小さいほ
ど、信号出力線Lの電位がハイレベルからロウレベ
ルに変化するときの遷移時間が長い。これはデータ出力
時に、信号出力線L,リファレンス出力線L
は信号出力線Lにおいて電位変化が生じるための、
信号出力線L,リファレンス出力線L又は信号
出力線Lの充放電は、データ出力を増幅するソース
フォロアのトランジスタと電流源とを介して行われるた
めであり、ソースフォロアの利得は、一般にソースフォ
ロアのトランジスタのgm(=(ΔIds/ΔVg
s))が大きいほど、また、ソースフォロアの電流源の
電流が小さいほど大きくなる。そのため、ソースフォロ
アの電流源の電流を小さくして、その利得を高くするほ
ど、上述のように電位変化の遷移時間が長くなる場合が
生じる。
【0018】そのため、従来のイメージセンサでは、デ
ータ線の遷移時間を重視すれば、ソースフォロアの利得
を高くすることができず、逆に、ソースフォロアの利得
を高くしようとすれば、データ線の遷移時間が長くなっ
てしまうという、二律背反が生じていた。
【0019】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
ものであって、ピクセルの光電変換出力電圧のデータ線
に対する読み出しにソースフォロアを用いたCMOS型
イメージセンサにおいて、ソースフォロアの利得を高く
するとともに、カラム切り替え時におけるデータ線の遷
移時間を短くすることが可能な、イメージセンサを提供
することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、イメージセンサに係り、ビ
ット線ごとのデータ出力線に対応して、該データ出力線
に接続されたピクセルの露光時の出力電圧を保持する第
1の容量と、該ピクセルの未露光時の出力電圧を保持す
る第2の容量とを備え、ビット線読み出し時、上記第1
の容量の電圧と第2の容量の電圧とをそれぞれ第1のソ
ースフォロアと第2のソースフォロアを介して第1のデ
ータ線と第2のデータ線とに読み出すようにしたイメー
ジセンサにおいて、上記第1のソースフォロアのトラン
ジスタに電流を供給する第1の電流源と、第2のソース
フォロアのトランジスタに電流を供給する第2の電流源
とに対して、それぞれ並列に、第1の電流制御手段と第
2の電流制御手段とを設けて、ビット線切り替え時、少
なくとも上記第1の容量又は第2の容量の電圧が特定方
向に遷移する場合に、ビット線の読み出し開始時におい
て、該第1のデータ線と第2のデータ線の電位を上記特
定方向に強制的にリセットするように構成したことを特
徴としている。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
メージセンサに係り、上記第1の電流制御手段又は第2
の電流制御手段が、それぞれ上記第1の電流源又は第2
の電流源に並列に接続された、ビット線の読み出し開始
時に前記第1のデータ線又は第2のデータ線に供給する
電流を一時的に増加させる第1の電流制御回路又は第2
の電流制御回路からなることを特徴としている。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項2記載のイ
メージセンサに係り、上記第1の電流制御回路又は第2
の電流制御回路が、それぞれ上記第1の電流源又は第2
の電流源に並列に接続された、ビット線の読み出し開始
時にゲートに与えられたワンショットパルスに応じて電
流を流す第1のトランジスタ又は第2のトランジスタか
らなることを特徴としている。
【0023】請求項4記載の発明は、イメージセンサに
係り、ビット線ごとのデータ出力線に対応して、該デー
タ出力線の信号電圧読み出し時ゲートを介して該データ
出力線に接続される結合容量を備え、ピクセルごとに該
結合容量の出力側のノードを所定電圧にクランプした状
態で、上記ゲートをオンにして該データ出力線に接続さ
れたピクセルの露光時の出力電圧を上記結合容量に印加
し、次に上記ノードのクランプを解除した状態で、再び
上記ゲートをオンにして、上記ピクセルの未露光時の出
力電圧を上記結合容量に印加し、ビット線読み出し時、
上記ノードの電圧を、ソースフォロアを介してデータ線
に読み出すようにしたイメージセンサにおいて、上記ソ
ースフォロアのトランジスタに電流を供給する電流源に
対して並列に電流制御手段を設けて、少なくとも上記ノ
ードの電圧が特定方向に遷移する場合に、ビット線の読
み出し開始時において、上記データ線の電位を前記特定
方向に強制的にリセットするように構成したことを特徴
としている。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項4記載のイ
メージセンサに係り、上記電流制御手段が、上記電流源
に並列に接続された、ビット線の読み出し開始時に上記
データ線に供給する電流を一時的に増加させる電流制御
回路からなることを特徴としている。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項5記載のイ
メージセンサに係り、上記電流制御回路が、上記電流源
に並列に接続された、ビット線の読み出し開始時にゲー
トに与えられるワンショットパルスに応じて電流を流す
トランジスタからなることを特徴としている。
【0026】請求項7記載の発明は、イメージセンサに
係り、ビット線読み出し時、ピクセルの光電変換電圧を
ソースフォロアを介してデータ線に読み出すようにした
イメージセンサにおいて、上記ソースフォロアのトラン
ジスタに電流を供給する電流源に並列に電流制御手段を
設けて、少なくとも上記データ線に読み出される電位の
変化によって上記ソースフォロアのトランジスタが遮断
状態になる場合に、ビット線の読み出し開始時におい
て、上記電流制御手段によって、上記データ線を上記電
流源による充電状態の電位にリセットするように構成し
たことを特徴としている。
【0027】
【作用】この発明の構成では、第1の容量にピクセルの
露光時の出力電圧を保持するとともに、第2の容量にピ
クセルの未露光時の出力電圧を保持して、ビット線読み
出し時、第1の容量の電圧を第1のソースフォロアを介
して第1のデータ線に読み出し、第2の容量の電圧を第
2のソースフォロアを介して第2のデータ線に読み出す
ようにしたイメージセンサにおいて、第1のソースフォ
ロアのトランジスタに電流を供給する第1の電流源に並
列に第1の電流制御手段を設けるとともに、第2のソー
スフォロアのトランジスタに電流を供給する第2の電流
源に並列に第2の電流制御手段を設けて、少なくともビ
ット線切り替え時、第1の容量又は第2の容量の電圧が
ロウレベルからハイレベルに遷移する場合に、ビット線
の読み出し開始時において、第1のデータ線と第2のデ
ータ線の電位をハイレベルにリセットするように構成し
たので、ソースフォロアの利得を高くするとともに、カ
ラム切り替え時におけるデータ線の遷移時間を短くする
ことが可能になる。
【0028】また、この発明の別の構成では、データ出
力線の信号電圧読み出し時、ゲートを介してデータ出力
線に接続される結合容量を備え、この結合容量の出力側
のノードを所定電圧にクランプした状態でゲートをオン
にして、データ出力線に接続されたピクセルの露光時の
出力電圧を結合容量に印加し、次にノードのクランプを
解除した状態で再びゲートをオンにして、ピクセルの未
露光時の出力電圧を結合容量に印加して、ビット線読み
出し時、ノードの電圧をソースフォロアを介してデータ
線に読み出すようにしたイメージセンサにおいて、ソー
スフォロアのトランジスタに電流を供給する電流源に対
して並列に電流制御手段を設けて、少なくともノードの
電位がハイレベルからロウレベルに遷移する場合に、ビ
ット線の読み出し開始時において、データ線の電位をロ
ウレベルにリセットするように構成したので、ソースフ
ォロアの利得を高くするとともに、カラム切り替え時に
おけるデータ線の遷移時間を短くすることが可能にな
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例のCMOS型イメージセ
ンサを示す回路構成図、また、図2は、同CMOS型イ
メージセンサの動作を説明するタイミングチャートであ
る。同CMOS型イメージセンサは、図1に示すよう
に、ピクセルアレイ1と、雑音制御部2と、Pチャネル
トランジスタ3,3n+1 ,3n+2 ,3
+3 ,…,4,4n+1 ,4n+2 ,4
n+3 ,…,5,5 +1 ,5n+2 ,5
n+3 ,…,6,6n+1 ,6n+2 ,6
+3 ,…と、電流源7,8と、増幅器9,10と、電
流制御回路11,12とから概略構成されている。
【0030】ピクセルアレイ1は、マトリクス状に配列
された複数の同一構成のピクセルからなっており、図1
においては、任意のn行目の、順次隣接するn列目,n
+1列目,n+2列目,n+3列目のピクセル1
n+1 ,1n+2 ,1 n+3 ,…が示されてい
る。このうち、例えばn列目のピクセル1は,光電
変換素子であるフォトダイオードPDと、Nチャネルト
ランジスタTN,TN,TNを有し、n列
目の各行のピクセルは、直列に電流源Sと雑音制御
回路2に接続されている。他のピクセル
n+1 ,1n+2 ,1n+3 ,…、及び図示さ
れないn行目の他のピクセルと、図示されない他の行の
ピクセルも同様である。フォトダイオードPDは、単位
ピクセル部における入射光強度に応じた電気信号を発生
する。トランジスタTNは、リセット制御信号RS
に応じて、フォトダイオードPDの初期電圧を電
源電圧VDDにリセットする。トランジスタTN
は、電流源Sとともに、フォトダイオードPD
の光電変換電圧を増幅するソースフォロアを形成する。
トランジスタTNは、ワード線読み出し制御信号W
に応じて、トランジスタTNをn列目のデー
タ出力線Dを介して電流源Sに接続する。電流
源Sは、トランジスタTN を介して接続されたト
ランジスタTNに 定電流を供給する。
【0031】雑音制御部2は、複数の同一構成の雑音制
御回路2,2n+1 ,2n+ ,2n+3
…からなっている。このうち、例えばn列目の雑音制御
回路2は、NチャネルトランジスタTN11,TN
12と、容量CS,CRとを有している。トランジスタ
TN11は、信号電圧読み出し制御信号SHSに応じ
て、データ出力線Dの電圧を、ノードSOに出
力する。トランジスタTN12は、リファレンス電圧読
み出し制御信号SHRに応じて、データ出力線D
電圧を、ノードROに出力する。容量CSは、ノー
ドSOの電圧を保持する。容量RSは、ノードRO
の電圧を保持する。
【0032】トランジスタ3は、電流源7とともに
ソースフォロアを形成し、容量CSに保持された信号電
圧を増幅する。トランジスタ5は、電流源8ととも
にソースフォロアを形成し、容量CRに保持されたリフ
ァレンス電圧を増幅する。トランジスタ4は、ビッ
ト線読み出し制御信号YSWに応じて、トランジス
タ3と電流源7とを接続する。トランジスタ6
は、ビット線読み出し制御信号YSWに応じて、ト
ランジスタ5と電流源8とを接続する。他のトラン
ジスタ3n+1 ,4n+1 ,5n+1 ,6
n+1 ,3n+2,4n+2 ,5n+2 ,6
n+2 ,3n+3 ,4n+3 ,5n+3,6
n+3 ,…についても同様である。
【0033】次に、図1,図2を参照して、同CMOS
型イメージセンサの動作について説明する。ピクセルア
レイ1において、フォトダイオードPDの容量C
と、トランジスタTNのゲート容量Cに蓄
積された電荷Qによって、トランジスタTN
ゲートに発生する電圧Vは、 V=Q/(C+C) …(1) となる。これによって、トランジスタTNに流れる
電流Idsは、 Ids=gm・V …(2) となり、電流Idsと電流源Sの内部抵抗によって
定まる電圧をデータ出力線Dに発生するので、ピク
セル内増幅が行われる。
【0034】ピクセルアレイ1に対する垂直シフトレジ
スタ(不図示)により指定されたロウアドレス、又は外
部入力ロウアドレスに対応した、ワード線読み出し制御
信号WLがハイレベルになったとき、n行目の各ピ
クセルが活性化され、さらに、水平シフトレジスタ(不
図示)により指定されたカラムアドレス、又は外部入力
カラムアドレスに対応した、ビット線読み出し制御信号
YSWがロウレベルになることによって、ピクセル
の光入力に対応する信号電圧と、未露光状態の信
号電圧であるリフォレンス電圧とが出力される状態にな
る。このとき、信号電圧読み出し制御信号SHSと、リ
ファレンス電圧読み出し制御信号SHRとをそれぞれ異
なる時刻にオンさせて、それぞれトランジスタT
11,TN12からなるゲートを開いて、ピクセル1
の信号電圧とリファレンス電圧とを、それぞれ容量C
S,RSに保持し、ビット線読み出し制御信号YSW
をオンにして、それぞれトランジスタ4,6
からなるゲートを開いて、容量CS,RSの保持電
圧を、それぞれトランジスタ3,5からなるソ
ースフォロアを介して増幅して、信号出力線L,リ
ファレンス出力線L に読み出すことによって、それ
ぞれ増幅器9,10を経て、信号電圧Vsi ,リフ
ァレンス電圧Vref を発生する。
【0035】この場合、前回のリセット動作によって、
電源電圧VDDに充電されているフォトダイオードPD
に対して、一定時間露光後に、信号電圧読み出し制御信
号SHSをハイレベルにして、トランジスタTN11
オンにすることによって、フォトダイオードPDの出力
電圧によって信号電圧Vsig を出力し、次に再びフ
ォトダイオードPDをリセットした後、未露光状態で、
リフォレンス電圧読み出し制御信号SHRをハイレベル
にして、トランジスタTN12をオンにすることによっ
て、フォトダイオードPDの出力電圧によって、リファ
レンス電圧V ef を出力する。そして、この状態
で、図示されない外部回路において、信号電圧とリファ
レンス電圧との差分をとることによって、光入力に対応
する、雑音電圧が差し引かれた信号電圧を得ることがで
きる。
【0036】この際、ビット線読み出し制御信号YSW
のオン直後に、負極性のワンショットパルスPRD
を発生して、電流制御回路11,12を形成するそれぞ
れのPチャネルトランジスタのゲートに与えることによ
って、電流制御回路11,12を経て電源VDDから電
流を流して、信号出力線L,リファレンス出力線L
の電位を、一瞬、ハイレベルにする。前述のよう
に、トランジスタ3,5からなるソースフォロ
アの利得を高くした場合には、信号出力線L,リフ
ァレンス出力線Lの電位が、ロウレベルからハイレ
ベルに変化するときの遷移時間が長くなるが、この例で
は、ビット線読み出し切り替え制御ごとに、信号出力線
,リファレンス出力線Lの電位をハイレベル
にリセットしてから、ソースフォロアを介して信号出力
線L,リファレンス出力線Lに対するデータ出
力を行うので、信号出力線LS , リファレンス出力
線Lにおける、データ出力時の電位遷移時間が長く
なることを防止できる。
【0037】図2においては、ビット線読み出し制御信
号YSW,YSWn+1 ,YSWn+2 ,YS
n+3 のそれぞれの期間ごとの、信号出力線L
又はリファレンス出力線Lの電位の変化が示されて
いる。図中において、Aは信号出力線Lまたはリ
ファレンス出力線Lの電位がロウレベルからハイレ
ベルに遷移するときのデータ出力期間、Aは信号出
力線L又はリファレンス出力線Lの電位がハイ
レベルからロウレベルに遷移するときのデータ出力期
間、Bはデータ保持期間をそれぞれ示している。図示の
ように、ビット線読み出し制御信号の切り替え時におい
て、信号出力線Lまたはリファレンス出力線L
の電位をハイレベルにリセットするので、出力データが
ロウレベルからハイレベルに遷移する場合のデータ出力
期間A が、大幅に短縮されたことが示されている。ま
たこれによって、データ保持期間Bが長くなったことも
明らかである。図示されない外部回路では、データ保持
期間Bに、信号電圧Vsig またはリファレンス電圧
ref のサンプリングを行う。したがって、この場
合のサンプリングのタイミングの設定が容易になる。
【0038】このように、この例によれば、ピクセルの
光電変換出力電圧の読み出しにソースフォロアを用いた
CMOS型イメージセンサにおいて、ソースフォロアの
利得を高くするために、電流源の電流を小さくした場合
でも、ビット線読み出し切り替え時に、信号出力線L
,リファレンス出力線Lの電位をハイレベルに
リセットするので、信号出力線L,リファレンス出
力線Lの電位の、ロウレベルからハイレベルへの遷
移時間を短くすることができる。したがって、信号電圧
sig ,リファレンス電圧Vref のデータ保持
時間を長くすることができるので、信号電圧Vsig
又はリファレンス電圧Vref のサンプリングを行う
際のタイミング設定が容易になる。
【0039】◇第2実施例 図3は、この発明の第2実施例のCMOS型イメージセ
ンサを示す回路構成図、また、図4は、同CMOS型イ
メージセンサの動作を説明するタイミングチャートであ
る。同CMOS型イメージセンサは、図3に示すよう
に、ピクセルアレイ1と、雑音制御部13と、Pチャネ
ルトランジスタ14,14n+1 ,14n+2
14n+3 ,…と、Nチャネルトランジスタ1
,15n+1 ,15n+2 ,15n+3
…,16,16n+1 ,16n+2 ,16
n+3 ,…と、電流源17と、増幅器18と、電流制
御回路19とから概略構成されている。ピクセルアレイ
1の構成は、図1に示された第1実施例の場合と同様で
ある。
【0040】雑音制御部13は、複数の同一構成の雑音
制御回路13,13n+1 ,13n+2 ,13
n+3 ,…からなっている。このうち、例えばn列目
の雑音制御回路13は、NチャネルトランジスタT
21と、容量COとを有している。トランジスタTN
21は、信号電圧読み出し制御信号SHSに応じて、デ
ータ出力線Dの電圧を容量COに出力する。容量C
Oは、データ出力線Dの出力電圧の変化分を、ノー
ドS/Hに伝達する作用を行う。
【0041】トランジスタ15は、電流源17とと
もにソースフォロアを形成し、ノードS/Hの電圧
を増幅する。トランジスタ16は、ビット線読み出
し制御信号YSWに応じて、トランジスタ15
と電流源17とを接続する。トランジスタ14は、
クランプ制御信号OCIに応じて、ノードS/H をク
ランプ電圧OCVに接続する。他のトランジスタ14
n+1 ,15n+ ,16n+1 ,1
n+2 ,15n+2 ,16n+2 ,1
n+3 ,15n+3 ,16n+3 ,…についても
同様である。
【0042】次に、図3,図4を参照して、同CMOS
型イメージセンサの動作について説明する。ピクセル1
における、フォトダイオードPDの動作に基づく、
データ出力線Dの電圧の発生は、図1に示された第
1実施例の場合と同様である。ピクセルアレイ1に対す
る垂直シフトレジスタ(不図示)により指定されたロウ
アドレス、又は外部入力ロウアドレスに対応した、ワー
ド線読み出し制御信号WLがハイレベルになったと
き、n行目の各ピクセルが活性化され、さらに、水平シ
フトレジスタ(不図示)により指定されたカラムアドレ
ス、又は外部入力カラムアドレスに対応した、ビット線
読み出し制御信号YSWがハイレベルになることに
よって、ピクセル1の光入力に対応する信号電圧
と、未露光状態の信号電圧であるリファレンス電圧とが
出力される状態になる。
【0043】最初、前回のリセット動作によって、電源
電圧VDDに充電されているフォトダイオードPDに対
して、一定時間露光後に、信号電圧読み出し制御信号S
HSをハイレベルにして、トランジスタTN21をオン
にすることによって、フォトダイオードPDの出力電圧
を読み出して、容量COに印加する。クランプ電圧OC
Vは、最初電源電圧VDDレベルになっているが、電圧
読み出し制御信号SHSをオンにするのと同時に、クラ
ンプ制御信号OCIをオンにするとともに、クランプ電
圧OCVを一定電圧V1に引き下げることによって、ノ
ードS/HはV1にクランプされる。次に、クランプ
制御信号OCIをオフにして、クランプ電圧OCVを電
源電圧VDDレベルに戻し、引き続いてリセット制御信
号RSTをオンにして、フォトダイオードPDを電
源電圧VDDに充電した後、リセット制御信号RST
をオフにし、未露光状態で、電圧読み出し制御信号SH
Sをオンにすることによって、フォトダイオードPDの
未露光時の出力電圧を読み出して、容量COに加える。
これによって、ノードS/Hの電圧は、 V1+(リファレンスレベル)−(信号レベル) …(3) になる。このとき、ビット線読み出し制御信号YSW
をオンにすることによって、ノードS/Hの電
位によって、トランジスタ15のソースフォロアと
増幅器18を介して、出力電圧Vout が発生する。
【0044】出力電圧Vout は、フォトダイオード
PDの一定時間露光後は、出力信号レベルであり、フォ
トダイオードPDの未露光状態では、リファレンスレベ
ルである。したがって、図示されない外部回路では、出
力信号レベルとリファレンスレベルとの差分の電圧によ
って、未露光状態の出力電圧すなわち雑音電圧が差し引
かれた信号電圧を得ることができる。
【0045】この際、ビット線読み出し制御信号YSW
のオン直後に、正極性のワンショットパルスPRD
を発生して、電流制御回路19を形成するNチャネルト
ランジスタのゲートに与えることによって、電流制御回
路19を経て接地に電流を流して、信号出力線L
電位を、一瞬、ロウレベルにする。前述のように、トラ
ンジスタ15からなるソースフォロアの利得を高く
した場合には、信号出力線Lの電位が、ハイレベル
からロウレベルに変化するときの遷移時間が長くなる
が、この例では、ビット線読み出し切り替え制御ごと
に、信号出力線Lの電位をロウレベルにリセットし
てから、ソースフォロアを介して信号出力線Lに対
するデータ出力を行うので、信号出力線Lにおけ
る、データ出力時の電位遷移時間が長くなることを防止
できる。
【0046】図4においては、ビット線読み出し制御信
号YSW,YSWn+1 ,YSWn+2 ,YS
n+3 のそれぞれの期間ごとの、信号出力線L
の電位の変化が示されている。図中において、A
信号出力線Lの電位がロウレベルからハイレベルに
遷移するときのデータ出力期間、Aは信号出力線L
の電位がハイレベルからロウレベルに遷移するとき
のデータ出力期間、Bはデータ保持期間をそれぞれ示し
ている。図示のように、ビット線読み出し制御信号の切
り替え時において、信号出力線Lの電位をロウレベ
ルにリセットするので、信号出力線Lの電位がハイ
レベルからロウレベルに遷移する場合のデータ出力期間
が、大幅に短縮されたことが示されている。また
これによって、データ保持期間Bが長くなったことも明
らかである。図示されない外部回路では、データ保持期
間Bに、信号電圧Vout のサンプリングを行う。し
たがって、この場合のサンプリングのタイミングの設定
が容易になる。
【0047】このように、この例によれば、ピクセルの
光電変換出力電圧の読み出しにソースフォロアを用いた
CMOS型イメージセンサにおいて、ソースフォロアの
利得を高くするために、電流源の電流を小さくした場合
でも、ビット線読み出し切り替え時に、信号出力線L
の電位をロウレベルにリセットするので、信号出力
線Lの電位の、ハイレベルからロウレベルへの遷移
時間を短くすることができる。したがって、信号電圧V
out のデータ保持時間を長くすることができるの
で、信号電圧Vout のサンプリングを行う際のタイ
ミング設定が容易になる。
【0048】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても、この発明に含まれる。例えば、電流制
御手段として、電流源に並列に電流制御回路を設けるか
わりに、電流源自体の電流を一時的に増加させるように
構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、ピクセルの光電変換出力電圧の読み出しにソースフ
ォロアを用いたCMOS型イメージセンサにおいて、ソ
ースフォロアの利得を高くするために、電流源の電流を
小さくした場合でも、ビット線読み出し切り替え時に、
データ線の電位をハイレベル又はロウレベルにリセット
するので、データ線の電位の、ロウレベルからハイレベ
ルへの遷移時間、又はハイレベルからロウレベルへの遷
移時間を短くすることができる。したがって、測定すべ
き出力電圧のデータ保持時間を長くすることができるの
で、出力電圧のサンプリングを行う際のタイミング設定
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるCMOS型イメー
ジセンサを示す回路構成図である。
【図2】同CMOS型イメージセンサの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図3】この発明の第2実施例であるCMOS型イメー
ジセンサを示す回路構成図である。
【図4】同CMOS型イメージセンサの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図5】従来のCMOS型イメージセンサの第1の例を
示す回路構成図である。
【図6】同CMOS型イメージセンサの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図7】従来のCMOS型イメージセンサの第2の例を
示す回路構成図である。
【図8】同CMOS型イメージセンサの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ピクセルアレイ 1,1n+1 ,1n+2 ,1n+3,
ピクセル 2,13 雑音制御部 2,2n+1 ,2n+2 ,2n+3 ,…,1
,13n+1 ,13n+2 ,13n+3 ,…
雑音制御回路 3,3n+1 ,3n+2 ,3n+3 ,…,4
,4n+1 ,4 n+2 ,4n+3 ,…, 5
,5n+1 ,5n+2 ,5n+3 ,…,6
,6n+1 ,6n+2 ,6n+3 ,…,14
,14n+1 ,14n+2 ,14n+3 ,…
Pチャネルトランジスタ 15,15n+1 ,15n+2 ,1
n+3 ,…,16,16 n+1 ,16
n+2 ,16n+3 ,… Nチャネルトランジ
スタ 7,8,17 電流源 9,10,18 増幅器 11,12,19 電流制御回路(電流制御手段) PD フォトダイオード TN,TN,TN,TN11,TN12
TN21 Nチャネルトランジスタ CS,CR,CO 容量

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線ごとのデータ出力線に対応し
    て、該データ出力線に接続されたピクセルの露光時の出
    力電圧を保持する第1の容量と、該ピクセルの未露光時
    の出力電圧を保持する第2の容量とを備え、ビット線読
    み出し時、前記第1の容量の電圧と第2の容量の電圧と
    をそれぞれ第1のソースフォロアと第2のソースフォロ
    アを介して第1のデータ線と第2のデータ線とに読み出
    すようにしたイメージセンサにおいて、 前記第1のソースフォロアトランジスタに電流を供給す
    る第1の電流源と、第2のソースフォロアのトランジス
    タに電流を供給する第2の電流源とに対して、それぞれ
    並列に、第1の電流制御手段と第2の電流制御手段とを
    設けて、ビット線切り替え時、少なくとも前記第1の容
    量又は第2の容量の電圧が特定方向に遷移する場合に、
    ビット線の読み出し開始時において、該第1のデータ線
    と第2のデータ線の電位を前記特定方向に強制的にリセ
    ットするように構成したことを特徴とするイメージセン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記第1の電流制御手段又は第2の電流
    制御手段が、それぞれ前記第1の電流源又は第2の電流
    源に並列に接続された、ビット線の読み出し開始時に前
    記第1のデータ線又は第2のデータ線に供給する電流を
    一時的に増加させる第1の電流制御回路又は第2の電流
    制御回路からなることを特徴とする請求項1記載のイメ
    ージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記第1の電流制御回路又は第2の電流
    制御回路が、それぞれ前記第1の電流源又は第2の電流
    源に並列に接続された、ビット線の読み出し開始時にゲ
    ートに与えられるワンショットパルスに応じて電流を流
    す第1のトランジスタ又は第2のトランジスタからなる
    ことを特徴とする請求項2記載のイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 ビット線ごとのデータ出力線に対応し
    て、該データ出力線の信号電圧読み出し時ゲートを介し
    て該データ出力線に接続される結合容量を備え、ピクセ
    ルごとに該結合容量の出力側のノードを所定電圧にクラ
    ンプした状態で、前記ゲートをオンにして該データ出力
    線に接続されたピクセルの露光時の出力電圧を前記結合
    容量に印加し、次に前記ノードのクランプを解除した状
    態で、再び前記ゲートをオンにして、前記ピクセルの未
    露光時の出力電圧を前記結合容量に印加し、ビット線読
    み出し時、前記ノードの電圧を、ソースフォロアを介し
    てデータ線に読み出すようにしたイメージセンサにおい
    て、 前記ソースフォロアのトランジスタに電流を供給する電
    流源に対して並列に電流制御手段を設けて、少なくとも
    前記ノードの電位が特定方向に遷移する場合に、ビット
    線の読み出し開始時において、前記データ線の電位を前
    記特定方向に強制的にリセットするように構成したこと
    を特徴とするイメージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記電流制御手段が、前記電流源に並列
    に接続され、ビット線の読み出し開始時に前記データ線
    に供給する電流を一時的に増加させる電流制御回路から
    なることを特徴とする請求項4記載のイメージセンサ。
  6. 【請求項6】 前記電流制御回路が、前記電流源に並列
    に接続された、ビット線の読み出し開始時にゲートに与
    えられるワンショットパルスに応じて電流を流すトラン
    ジスタからなることを特徴とする請求項5記載のイメー
    ジセンサ。
  7. 【請求項7】 ビット線読み出し時、ピクセルの光電変
    換電圧をソースフォロアを介してデータ線に読み出すよ
    うにしたイメージセンサにおいて、 前記ソースフォロアのトランジスタに電流を供給する電
    流源に並列に電流制御手段を設けて、少なくとも前記デ
    ータ線に読み出される電位の変化によって前記ソースフ
    ォロアのトランジスタが遮断状態になる場合に、ビット
    線の読み出し開始時において、前記電流制御手段によっ
    て、前記データ線を前記電流源による充電状態の電位に
    リセットするように構成したことを特徴とするイメージ
    センサ。
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