JP3031339B2 - イメージセンサ - Google Patents

イメージセンサ

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JP3031339B2
JP3031339B2 JP10208428A JP20842898A JP3031339B2 JP 3031339 B2 JP3031339 B2 JP 3031339B2 JP 10208428 A JP10208428 A JP 10208428A JP 20842898 A JP20842898 A JP 20842898A JP 3031339 B2 JP3031339 B2 JP 3031339B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イメージセンサ
に係り、特に、不良ピクセルからの異常データを補償デ
ータに置き換えて出力するようにしたMOS(Metal Ox
ide Semiconductor)型イメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】イメージセンサは、テレビカメラ等にお
いて、光学的画像情報を電気信号化するためのセンサと
して用いられるものである。そのうち、MOS型イメー
ジセンサは、光電変換素子としてフォトダイオードを有
し、その周辺回路をMOS型FET(Field Effect Tra
nsistor)によって構成したものであって、低消費電
力,低コスト等の特徴を有している。
【0003】図7は、MOS型イメージセンサの構成の
概要を示したものである。以下、図7を参照して、MO
S型イメージセンサの構成と動作とを説明する。図7に
示されたMOS型イメージセンサは、多数の単位ピクセ
ル(画素)40を水平(ロウ)方向と垂直(カラム)方
向とにマトリクス状に配列してなるピクセルアレイ41
に対して、アドレスデコータ42と、垂直シフトレジス
タ43と、垂直ドライバ44と、クロック制御回路45
と、雑音制御回路46と、水平シフトレジスタ47とを
備えた概略構成を有している。単位ピクセル40は、光
電変換素子であるフォトダイオード401に対して、フ
ォトダイオード401の電圧を電源電圧Vccにリセッ
トするためのリセット用トランジスタ402と、フォト
ダイオード401の光電変換電圧を増幅する増幅用トラ
ンジスタ403と、ワード線WLの活性化に応じて、増
幅用トランジスタ403を、ビット線BLに接続する読
み出しトランジスタ404とを有している。このような
ピクセルアレイ41に対して、図示されない制御回路か
らの読み出しアドレスを、アドレスデコーダ42を介し
て垂直方向と水平方向とに分配し、垂直方向に対して
は、垂直シフトレジスタ43によって、垂直方向に順次
シフトする読み出し制御信号を発生して、垂直ドライバ
44を介して各ワード線WLに順次与えることによっ
て、各ワード線ごとのピクセルを読み出し状態にする。
また、水平方向に対しては、水平シフトレジスタ47に
よって、ビット線BLを順次選択して雑音制御回路46
に接続することによって、ワード線WLとビット線BL
の交点の単位ピクセルごとに、フォトダイオード401
の光電変換出力電圧を読み出して、雑音制御を行なって
画像信号出力を発生する。ここで、雑音制御回路46
は、フォトダイオード401からの光電変換出力に重畳
して発生する、各ゲートトランジスタのスイッチング雑
音等を除去する作用を行なう。
【0004】このようなMOS型イメージセンサにおけ
る出力読み出しと雑音除去には、種々の回路形式が用い
られている。図8は、従来のイメージセンサの回路構成
例(1)を示す図、図9は、図8の回路の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。従来のイメージセ
ンサの回路構成例(1)においては、図8に示すよう
に、ピクセルアレイにおける、任意のn行目の、任意の
n列目と隣接するn+1列目の単位ピクセル51,52
と、n列目とn+1列目の雑音制御回路53,54と、
出力回路を構成する電流源55,56と、増幅器57,
58とからなる概略構成が示されているが、ピクセルア
レイを形成するピクセルの行数と列数の構成は任意であ
る。
【0005】ピクセル51は、光電変換素子であるフォ
トダイオード101と、Nチャネルのトランジスタ10
2,103,104と、電流源105とから概略構成さ
れている。フォトダイオード101は、単位ピクセル部
における入射光強度を電気信号に変換する。トランジス
タ102は、n行目のリセット制御信号RSTnに応じ
て、フォトダイオード101の初期電圧を電源電圧Vc
cにリセットする。トランジスタ103は、電流源10
5とともに、フォトダイオード101の光電変換電圧を
増幅するソースフォロアを形成する。トランジスタ10
4は、n行目のワード線読み出し制御信号WLnに応じ
て、トランジスタ103をデータ出力線DATAnを介
して電流源105に接続する。電流源105は、トラン
ジスタ104によって接続されたトランジスタ101に
定電流を供給する。ピクセル52及び図示されない他の
ピクセルの構成と機能も、ピクセル11と同様である。
【0006】雑音制御回路53は、Nチャネルのトラン
ジスタ201,202と、容量203,204と、Pチ
ャネルのトランジスタ205,206,207,208
とから構成されている。トランジスタ201は、信号電
圧読み出し制御信号SHSに応じて、データ出力線DA
TAnの出力電圧をノードSOnに出力する。トランジ
スタ202は、リファレンス電圧読み出し制御信号SH
Rに応じて、データ出力線DATAnの出力電圧をノー
ドROnに出力する。容量203は、ノードSOnの出
力電圧を保持する。容量204は、ノードROnの出力
電圧を保持する。トランジスタ205は、電流源55と
ともに、容量203に保持された信号電圧を増幅するソ
ースフォロアを形成する。トランジスタ207は、電流
源56とともに、容量204に保持されたリファレンス
電圧を増幅するソースフォロアを形成する。トランジス
タ206は、ビット線読み出し制御信号YSWnに応じ
て、トランジスタ205と電流源55とを接続する。ト
ランジスタ208は、ビット線読み出し制御信号YSW
nに応じて、トランジスタ207と電流源56とを接続
する。雑音制御回路54及び図示されない他の雑音制御
回路の構成と機能も、雑音制御回路53と同様である。
【0007】電流源55は、トランジスタ205に定電
流を供給する。電流源56は、トランジスタ206に定
電流を供給する。増幅器57は、トランジスタ205の
出力電圧を増幅して、出力信号電圧Vsigを発生す
る。増幅器58は、トランジスタ207の出力電圧を増
幅して、出力リファレンス電圧Vrefを発生する。
【0008】次に、図9を参照して、図8に示された従
来のイメージセンサの回路構成例(1)の動作を説明す
る。水平読み出し制御信号RASBがハイレベルにされ
たことによって、ピクセルアレイの水平アドレスが順次
指定される。そして指定された水平アドレスに応じてワ
ード線読み出し制御信号WLnがハイレベルになったと
き、n行目の各ピクセルが活性化される。さらに垂直読
み出し制御信号CASBがローレベルにされたことによ
って、垂直アドレスに応じてビット線読み出し制御信号
YSWn(n=0.1,2,3,…)が順次ローレベル
になって、0列目,1列目,2列目,…のピクセルの、
信号電圧とリファレンス電圧とが出力される状態にな
る。このとき、信号電圧読み出し制御信号SHSとリフ
ァレンス電圧読み出し制御信号SHRとをそれぞれ異な
る時刻にオンさせて、それぞれトランジスタ201,2
02からなるゲートを開いて、信号電圧とリファレンス
電圧とを、それぞれ容量203,204に保持し、ビッ
ト線読み出し制御信号YSWnをオンにして、容量20
3,204の保持電圧を読み出すことによって、出力信
号電圧Vsig,出力リファレンス電圧Vrefを発生
する。
【0009】出力信号電圧Vsigと出力リファレンス
電圧Vrefの出力順序は任意であるが、例えば、前回
のリセット動作によって、電源電圧Vccに充電されて
いるフォトダイオード101に対して、一定時間露光後
に、信号電圧読み出し制御信号SHSをオンにすること
によって、フォトダイオード101の出力電圧によっ
て、出力信号電圧Vsigを読み出し、次に、再びリセ
ット制御信号RSTnをオンにしてフォトダイオード1
01を電源電圧Vccに充電した後、未露光状態で、リ
ファレンス電圧読み出し制御信号SHRをオンにして、
フォトダイオード101の出力電圧によって出力リファ
レンス電圧Vrefを読み出す。そして、図示されない
外部回路において、出力信号電圧Vsigと出力リファ
レンス電圧Vrefの差分を演算することによって、信
号電圧から未露光状態の出力電圧すなわち雑音電圧が差
し引かれた信号電圧を得るようにする。
【0010】図10は、従来のイメージセンサの回路構
成例(2)を示す図、図11は、図10の回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。従来のイメ
ージセンサの回路構成例(2)においては、図10に示
すように、ピクセルアレイにおける、任意のn行目の、
任意のn列目と隣接するn+1列目の単位ピクセル6
1,62と、n列目とn+1列目の雑音制御回路63,
64と、増幅器65,66と、ゲートを構成するNチャ
ネルのトランジスタ67,68とからなる概略構成が示
されているが、ピクセルアレイを形成するピクセルの行
数と列数の構成は任意である。
【0011】ピクセル61は、光電変換素子であるフォ
トダイオード101と、Nチャネルのトランジスタ10
2,103,104と、電流源105とからなり、図8
に示されたピクセル51と同じ構成と機能を有してい
る。ピクセル62及び図示されない他のピクセルも同様
である。
【0012】雑音制御回路63は、Nチャネルのトラン
ジスタ301,302,305,306と、容量30
3,304とから構成されている。また、トランジスタ
301は、信号電圧読み出し制御信号SHSに応じて、
データ出力線DATAnのノードSOnに出力する。ト
ランジスタ302は、リファレンス電圧読み出し制御信
号SHRに応じて、データ出力線DATAnの出力電圧
をノードROnに出力する。容量303は、ノードSO
nの出力電圧を保持する。容量304は、ノードROn
の出力電圧を保持する。トランジスタ305は、スイッ
チとして動作し、ビット線読み出し制御信号YSWnに
応じて、容量303を増幅器65の入力に接続する。ト
ランジスタ306は、スイッチとして動作し、ビット線
読み出し制御信号YSWnに応じて、容量304を増幅
器66の入力に接続する。雑音制御回路64及び図示さ
れない他の雑音制御回路の構成と機能も、雑音制御回路
63と同様である。
【0013】増幅器65は、ノードSOnの出力電圧を
増幅して、出力信号電圧Vsigを発生する。増幅器6
6は、ノードROnの出力電圧を増幅して、出力リファ
レンス電圧Vrefを発生する。トランジスタ67は、
電荷除去制御信号PRDに応じて、読み出し終了の都
度、増幅器65の入力側配線容量69の残留電荷を接地
して、出力をリセットする。トランジスタ68は、電荷
除去制御信号PRDに応じて、読み出し終了の都度、増
幅器66の入力側配線容量610の残留電荷を接地し
て、出力をリセットする。
【0014】次に、図11を参照して、図10に示され
た従来のイメージセンサの回路構成例(2)の動作を説
明する。水平読み出し制御信号RASBがハイレベルに
されたことによって、ピクセルアレイの水平アドレスが
順次指定される。そして指定された水平アドレスに応じ
てワード線読み出し制御信号WLnがハイレベルになっ
たとき、n行目の各ピクセルが活性化される。さらに、
垂直読み出し制御信号CASBがローレベルにされたこ
とによって、垂直アドレスに応じてビット線読み出し制
御信号YSWn(n=0,1,2,3,…)が順次ロー
レベルになって、0列目,1列目,2列目,…の容量3
03,304がそれぞれ、増幅器65,66の入力側配
線に接続される状態になる。さらに、信号電圧読み出し
制御信号SHSとリファレンス電圧読み出し制御信号S
HRとをそれぞれ異なる時刻にオンさせて、それぞれト
ランジスタ301,302からなるゲートを開いて、信
号電圧とリファレンス電圧とを、それぞれ異なる時刻に
容量303,304に保持する。いま、信号電圧読み出
し制御信号SHSがオンの状態で、ビット線読み出し制
御信号YSW1がローレベルのとき、容量303が増幅
器65の入力側配線に接続される。この場合における増
幅器65の入力電圧Vsは、ビット線読み出し制御信号
YSW1の活性化前にフォトダイオード101の露光時
の出力電圧に基づいて蓄積されていた容量303の電荷
が、容量303の容量値C1と、増幅器65の入力側配
線の容量値C2とに配分されるので、ビット線読み出し
制御信号YSW1の活性化前における容量C1の端子電
圧をV1とすると、 Vs=C1・V1/(C1+C2) …(1) となる。増幅器65は、入力電圧Vsを増幅して、出力
信号電圧Vsigを発生する。リファレンス電圧読み出
し制御信号SHRがオンになった場合も同様であって、
ビット線読み出し制御信号YSW1の活性化前にフォト
ダイオード101の未露光時の出力電圧に基づいて蓄積
されていた容量304の電荷が、容量304の容量値C
3と、増幅器66の入力側配線の容量値C4とに配分さ
れることによって、増幅器66の入力電圧Vrが定ま
る。増幅器66は、入力電圧Vrを増幅して、出力リフ
ァレンス電圧Vrefを発生する。
【0015】出力信号電圧Vsigと出力リファレンス
電圧Vrefの出力順序は任意であるが、例えば、前回
のリセット動作によって、電源電圧Vccに充電されて
いるフォトダイオード101に対して、一定時間露光後
に、信号電圧読み出し制御信号SHSをオンにすること
によって、フォトダイオード101の出力電圧によっ
て、出力信号電圧Vsigを読み出し、次に再びリセッ
ト制御信号RSTnをオンにしてフォトダイオード10
1を電源電圧Vccに充電した後、未露光状態で、リフ
ァレンス電圧読み出し制御信号SHRをオンにして、フ
ォトダイオード101の出力電圧によって出力リファレ
ンス電圧Vrefを読み出す。そして、図示されない外
部回路において、出力信号電圧Vsigと出力リファレ
ンス電圧Vrefの差分を演算することによって、信号
電圧から未露光状態の出力電圧すなわち雑音電圧が差し
引かれた信号電圧を得るようにする。
【0016】図12は、従来のイメージセンサの回路構
成例(3)を示す図、図13は、図12の回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。従来のイメ
ージセンサの回路構成例(3)においては、図12に示
すように、ピクセルアレイにおける、任意のn行目の、
任意のn列目と隣接するn+1列目の単位ピクセル7
1,72と、n列目とn+1列目の雑音制御回路73,
74と、出力回路を構成する電流源75と、ソースフォ
ロアを構成するPチャネルのトランジスタ76及び電流
源77と、ゲートを構成するPチャネルのトランジスタ
78とからなる概略構成が示されているが、ピクセルア
レイを形成するピクセルの行数と列数の構成は任意であ
る。
【0017】ピクセル71は、光電変換素子であるフォ
トダイオード101と、Nチャネルのトランジスタ10
2,103,104と、電流源105とからなり、図8
に示されたピクセル51と同じ構成と機能を有してい
る。ピクセル72及び図示されない他のピクセルも同様
である。
【0018】雑音制御回路73は、Nチャネルのトラン
ジスタ401,403,404と、容量402と、Pチ
ャネルのトランジスタ405とから構成されている。ト
ランジスタ401は、信号電圧読み出し制御信号SHS
に応じて、データ出力線DATAnの出力電圧を容量4
02に出力する。容量402は、データ出力線DATA
nの出力電圧の変化分をノードS/Hnに伝達する作用
を行なう。トランジスタ403は、電流源75とともに
ソースフォロアを構成し、ノードS/Hnの電圧をトラ
ンジスタ76のゲートに出力する。トランジスタ404
は、ビット線読み出し制御信号YSWnに応じて、トラ
ンジスタ403を電流源75に接続する。トランジスタ
405は、クランプ制御信号0CIに応じて、ノードS
/Hnを、電源OCVnに接続する。雑音制御回路74
及び図示されない他の雑音制御回路の構成と機能も、雑
音制御回路73と同様である。
【0019】電流源75は、トランジスタ403に定電
流を供給する。トランジスタ76は、電流源77ととも
にソースフォロアを構成し、ゲートの電圧に応じて、出
力電圧Voutを発生する。トランジスタ78は、出力
読み出し時、出力イネーブルブ信号0Eに応じて、トラ
ンジスタ76を電流源77に接続する。
【0020】次に、図13を参照して、図12に示され
た従来のイメージセンサの回路構成例(3)の動作を説
明する。水平読み出し制御信号RASBがハイレベルに
されたことによって、ピクセルアレイの水平アドレスが
順次指定される。そして指定された水平アドレスに応じ
てワード線読み出し制御信号WLnがハイレベルになっ
たとき、n行目の各ピクセルが活性化される。さらに垂
直読み出し制御信号CASBがローレベルにされたこと
によって、垂直アドレスに応じてビット線読み出し制御
信号YSWn(n=0,1,2,3,…)が順次ローレ
ベルになって、0列目,1列目,2列目,…のピクセル
の、ノードS/Hの出力信号が増幅されて、出力電圧V
outが発生する状態となる。
【0021】最初、例えば、前回のリセット動作によっ
て、電源電圧Vccに充電されているフォトダイオード
101に対して、一定時間露光後に、電圧読み出し制御
信号SHSをオンにすることによって、フォトダイオー
ド101の出力電圧を読み出して容量402に加える。
クランプ電圧OCVnは、最初、電源電圧Vccレベル
になっているが、電圧読み出し制御信号SHSをオンに
するのと同時に、クランプ制御信号OCIをオンにする
とともに、クランプ電圧OCVnを一定電圧V1に引き
下げることによって、ノードS/Hnは、V1にクラン
プされる。次に、クランプ制御信号OCIをオフにし
て、クランプ電圧OCVnを電源電圧Vccレベルに戻
し、引き続いてリセット制御信号RSTnをオンにし
て、フォトダイオード101を電源電圧Vccに充電し
た後、リセット制御信号RSTnをオフにし、未露光状
態で、電圧読み出し制御信号SHSをオンにすることに
よって、フォトダイオード101の出力電圧を読み出し
て容量402に加える。これによって、ノードS/Hn
の電圧は、 V1+(リファレンスレベル)−(信号レベル) …(2) になる。このとき、ビット線読み出し制御信号YSWn
をオンにすることによって、ノードS/Hnの電圧によ
って、トランジスタ403のソースフォロアと、トラン
ジスタ76のソースフォロアを介して出力電圧Vout
が発生する。
【0022】出力電圧Voutは、フォトダイオード1
01の一定時間露光後は、出力信号レベルであり、フォ
トダイオード101の未露光状態では、出力リファレン
スレベルである。従って、図示されない外部回路では、
出力信号レベルと出力リファレンスレベルとの差分の出
力電圧によって、信号電圧から未露光状態の出力電圧す
なわち雑音電圧が差し引かれた信号電圧を得ることがで
きる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のイメージセンサにあっては、ピクセルアレイ中に不
良ピクセルがあった場合、イメージセンサ出力によっ
て、画像に再構成したときに、不良ピクセルによる異常
データが、周囲の画面と無関係の特異点として見えるこ
とになるという問題があった。
【0024】これは不良ピクセルに基づく異常データが
そのまま外部に出力されるためである。すなわち、図8
に示す従来のイメージセンサの回路構成例(1)では、
図9に示すタイミングチャートにおいて、図10に示す
従来のイメージセンサの回路構成例(2)では、図11
に示すタイミングチャートにおいて、それぞれビット線
読み出し制御信号YSW1によって読み出されるピクセ
ルが不良であったため、出力信号電圧Vsigが未露光
レベル(不良ピクセル出力の典型的な例)になってお
り、図12に示す従来のイメージセンサの回路構成例
(3)では、図13に示すタイミングチャートにおい
て、ビット線読み出し制御信号YSW1によって読み出
されるピクセルが不良であったため、同様に出力電圧V
outが未露光レベルになっている。
【0025】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
ものであって、不良ピクセルから異常データが出力され
ても、画像上において特異点として認識されにくいよう
なイメージセンサを提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、カラムごとのデータ出力線
に対応して、該データ出力線に接続された各ピクセルの
露光時の出力電圧を保持する第1の容量と、該ピクセル
の未露光時の出力電圧を保持する第2の容量とを備え、
ピクセルごとに上記第1の容量が接続された第1のノー
ドの電圧と上記第2の容量が接続された第2のノードの
電圧とを読み出すようにしたイメージセンサに係り、各
データ出力線に対応する上記第1のノード間を順次接続
する第1のゲート群と、各データ出力線に対応する上記
第2のノード間を順次接続する第2のゲート群とを設
け、データ出力線からの不良ピクセルに対応するデータ
読み出し時、該データ出力線と直前に読み出されたデー
タ出力線間の上記第1のゲートと第2のゲートとをオン
に制御するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
メージセンサに係り、上記第1のノードの電圧と第2の
ノードの電圧とを、それぞれ読み出し時動作状態になる
ソースフォロアを介して読み出すように構成されている
ことを特徴としている。
【0028】また、請求項3記載の発明は、カラムごと
のデータ出力線に対応して、該データ出力線に接続され
た各ピクセルの露光時の出力電圧を保持する第1の容量
と、該ピクセルの未露光時の出力電圧を保持する第2の
容量とを備え、ピクセルごとに上記第1の容量が接続さ
れた第1のノードの電圧と上記第2の容量が接続された
第2のノードの電圧とを読み出すとともに、読み出し終
了後、上記第1のノードと第2のノードとをそれぞれ第
1のゲートと第2のゲートを介して接地するようにした
イメージセンサに係り、データ出力線からの不良ピクセ
ルに対応するデータ読み出し時、該データ出力線の直前
のデータ出力線からのデータ読み出し終了後、上記第1
のゲートと第2のゲートとをオフに制御するように構成
されていることを特徴としている。
【0029】請求項4記載の発明は、カラムごとのデー
タ出力線に対応して、該データ出力線の信号電圧読み出
し時オンになる第1のゲートを介して該データ出力線に
接続される結合容量を備え、ピクセルごとに該容量の出
力側のノードを所定電圧にクランプした状態で上記第1
のゲートをオンにして該データ出力線に接続されたピク
セルの露光時の出力電圧を上記結合容量に印加し、次に
上記ノードのクランプを解除した状態で再び上記第1の
ゲートをオンにして上記ピクセルの未露光時の出力電圧
を上記結合容量に印加したのち、該ノードの電圧を読み
出すようにしたイメージセンサに係り、各データ出力線
に対応する上記ノード間を順次接続する第2のゲート群
を設け、データ出力線からの不良ピクセルに対応するデ
ータ読み出し時、該データ出力線と直前に読み出された
データ出力線間の上記第2のゲートをオンにするように
構成されていることを特徴としている。
【0030】請求項5記載の発明は、請求項4記載のイ
メージセンサに係り、上記ノードの電圧を、読み出し時
動作状態になるソースフォロアを介して読み出すように
構成されていることを特徴としている。
【0031】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載のイメージセンサに係り、上記各ピク
セルが、カソードを接地されアノードを動作開始時所定
電圧にリセットされるフォトダイオードと、データ読み
出し時動作して該フォトダイオードのアノードの電圧を
上記データ出力線に出力するソースフォロアとを備えて
構成されていることを特徴としている。
【0032】
【作用】この発明の構成では、データ出力線に接続され
た各ピクセルの露光時の出力電圧を保持する第1の容量
と、このピクセルの未露光時の出力電圧を保持する第2
の容量とを備え、ピクセルごとに第1の容量が接続され
た第1のノードの電圧と第2の容量が接続された第2の
ノードの電圧とを読み出すことによって、雑音を除去し
た光電変換出力を得るようにしたイメージセンサにおい
て、各データ出力線に対応する第1のノード間を順次接
続する第1のゲート群と、各データ出力線に対応する第
2のノード間を順次接続する第2のゲート群とを設け、
データ出力線からの不良ピクセルに対応するデータ読み
出し時、該当するデータ出力線と直前に読み出されたデ
ータ出力線間の第1のゲートと第2のゲートとをオンに
制御するように構成したので、不良ピクセルから出力さ
れる異常データが、直前に出力された正常データとの中
間値として出力され、従って、出力データを画像に再構
成したときに、不良ピクセルに基づく出力画素が、補償
効果によって周囲と比べて目立ちにくくなる。
【0033】また、この発明の別の構成では、データ出
力線に接続された各ピクセルの露光時の出力電圧を保持
する第1の容量と、このピクセルの未露光時の出力電圧
を保持する第2の容量とを備え、ピクセルごとに第1の
容量が接続された第1のノードの電圧と第2の容量が接
続された第2のノードの電圧とを読み出すとともに、読
み出し終了後、該第1のノードと第2のノードとをそれ
ぞれ第1のゲートと第2のゲートを介して接地すること
によって、雑音を除去した光電変換出力を得るようにし
たイメージセンサにおいて、データ出力線からの不良ピ
クセルに対応するデータ読み出し時、該当するデータ出
力線の直前のデータ出力線からのデータ読み出し終了
後、第1のゲートと第2のゲートとをオフに制御するよ
うに構成したので、直前の出力時の出力増幅器入力側配
線容量の残留電荷を不良ピクセルのデータ出力線の第1
の容量と第2の容量に再分配したときのデータが、不良
ピクセルに対応して出力され、従って、出力データを画
像に再構成したときに、不良ピクセルに基づく出力画素
が、補償効果によって周囲と比べて目立ちにくくなる。
【0034】またこの発明のさらに別の構成では、デー
タ出力線の信号電圧読み出し時オンになる第1のゲート
を介してこのデータ出力線に接続される結合容量を備
え、ピクセルごとにこの容量の出力側のノードを所定電
圧にクランプした状態で第1のゲートをオンにしてデー
タ出力線に接続されたピクセルの露光時の出力電圧を結
合容量に印加し、次に上記ノードのクランプを解除した
状態で再び第1のゲートをオンにして上記ピクセルの未
露光時の出力電圧を結合容量に印加したのち、ノードの
電圧を読み出すことによって、雑音を除去した光電変換
出力を得るようにしたイメージセンサにおいて、各デー
タ出力線に対応する上記ノード間を順次接続する第2の
ゲート群を設け、データ出力線からの不良ピクセルに対
応するデータ読み出し時、該当するデータ出力線と直前
に読み出されたデータ出力線間の第2のゲートをオンに
するように構成したので、不良ピクセルから出力される
異常データが、直前に出力された正常データとの中間値
として出力され、従って、出力データを画像に再構成し
たときに、不良ピクセルに基づく出力画素が、補償効果
によって周囲と比べて目立ちにくくなる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行なう。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるイメージセンサの
構成を示すブロック図、図2は、第1実施例の動作を説
明するタイミングチャートである。この例においては、
図1に示すように、ピクセルアレイにおける、任意のn
行目の、任意のn列目と隣接するn+1列目のピクセル
列における、単位ピクセル11,12と、n列目とn+
1列目の雑音制御回路13,14と、出力回路を構成す
る電流源15,16と、増幅器17,18とからなる概
略構成が示されているが、ピクセルアレイを形成するピ
クセルの行数と列数の構成は任意である。
【0036】ピクセル11は、光電変換素子であるフォ
トダイオード101と、Nチャネルのトランジスタ10
2,103,104と、電流源105とからなり、図8
に示されたピクセル51と同じ構成と機能を有してい
る。ピクセル12及び図示されない他のピクセルも同様
である。
【0037】雑音制御回路13は、Nチャネルのトラン
ジスタ201,202,209,2010と、容量20
3,204と、Pチャネルのトランジスタ205,20
6,207,208とから構成されている。このうち、
Nチャネルトランジスタ209,2010を除く部分の
構成と機能は、図8に示された雑音制御回路51と同様
である。トランジスタ209は、不良ピクセル補償制御
信号REDBがローレベルにされたとき、不良ピクセル
のアドレスに応じて活性化される出力結合制御信号RD
SWn+1によってオンになって、直前に読み出された
正常信号出力が蓄えられた信号出力線SOnと、不良信
号出力が蓄えられた信号出力線SOn+1とを接続し
て、信号出力線SOnの信号値と信号出力線SOn+1
の信号値との中間値を不良ピクセルの信号出力線SOn
+1に出力するようにする。トランジスタ2010は、
出力結合制御信号RDSWn+1によって同時にオンに
なって、直前に読み出された正常リファレンス出力が蓄
えられたリファレンス出力線ROnと、不良リファレン
ス出力が蓄えられたリファレンス出力線ROn+1とを
接続して、リファレンス出力線ROnのリファレンス値
とリファレンス出力線ROn+1のリファレンス値との
中間値を不良ピクセルのリファレンス出力線ROn+1
に出力するようにする。雑音制御回路14及び図示され
ない他の雑音制御回路の構成と機能も、雑音制御回路1
3と同様である。
【0038】電流源15,16と、増幅器17,18の
構成と機能は、図8に示された電流源55,56及び増
幅器57,58と同様である。
【0039】次に、図2を参照して、この例のイメージ
センサの動作を説明する。この例においては、ピクセル
に異常がない場合の各部の動作は、各雑音制御回路の動
作、例えば雑音制御回路13における、出力結合制御信
号RDSWn+1に基づくトランジスタ209,201
0の動作のような、各雑音制御回路における、出力結合
制御信号に基づく出力結合用トランジスタの動作を除け
ば、図8に示された従来の回路構成例(1)によるイメ
ージセンサと同様であるので、これについての詳細な説
明を省略する。
【0040】以下においては、主として、雑音制御回路
13における出力結合用トランジスタ209,2010
等の動作について説明する。いま、ピクセル11が正常
であり、ピクセル12が不良であったとし、不良ピクセ
ル12が読み出し中であって、前段の正常ピクセル11
から読み出されたデータ出力線DATAnの出力によっ
て、信号電圧が信号出力線SOnに出力されるととも
に、リファレンス電圧がリファレンス出力線ROnに出
力されており、不良ピクセル12から読み出されたデー
タ出力線DATAn+1の出力によって、信号電圧が信
号出力線SOn+1に出力されるとともに、リファレン
ス電圧がリファレンス出力線ROn+1に出力されてい
るものとする。不良データ出力線DATAn+1の読み
出しに際し、予め知られている不良ピクセル12のアド
レスを与えると同時に、不良ピクセル補償制御信号RE
DBをローレベルにすることによって、不良ピクセルの
アドレスに対応する出力結合制御信号RDSWn(RD
SW0,RDSW1,RDSW2,…)がハイレベルに
なる。これによって、不良ピクセル12に対応して、出
力結合制御信号RDSW1がハイレベルになって、トラ
ンジスタ209がオンになるので、直前に読み出された
正常信号出力が蓄えられた信号出力線SOnと、不良信
号出力が蓄えられた信号出力線SOn+1とが接続され
て、信号出力線SOnの正常信号値と信号出力線SOn
+1の異常信号値との中間値が不良ピクセル12の信号
出力線SOn+1に出力される。また、トランジスタ2
010がオンになるので、直前に読み出された正常リフ
ァレンス出力が蓄えられたリファレンス出力線ROn
と、不良リファレンス出力が蓄えられたリファレンス出
力線ROn+1とが接続されて、リファレンス出力線R
Onの正常リファレンス値とリファレンス出力線ROn
+1の不良リファレンス値との中間値が不良ピクセル1
2のリファレンス出力線ROn+1に出力される。
【0041】これによって、増幅器17を介して出力さ
れる出力信号電圧Vsigと、増幅器18を介して出力
される出力リファレンス電圧Vrefとによって、図示
されない外部回路において演算されて生じる雑音除去後
の信号電圧では、不良ピクセルに基づく出力データが、
不良ピクセルの出力データそのものではなく、正常ピク
セルの出力データの情報を含む中間値となっている。
【0042】このように、この例のイメージセンサによ
れば、従来のイメージセンサの回路構成例(1)の場合
に、ピクセルアレイ中に不良ピクセルがあっても、ピク
セルアレイの出力データによって画像を再構成した場合
に、周辺と異なる不良ピクセルの特異データが、直前の
正常ピクセルの出力データに基づく補償効果によって目
立ちにくくなる。
【0043】◇第2実施例 図3は、この発明の第2実施例であるイメージセンサの
構成を示すブロック図、図4は、第2実施例の動作を説
明するタイミングチャートである。この例においては、
図3に示すように、ピクセルアレイにおける、任意のn
行目の、任意のn列目と隣接するn+1列目のピクセル
列における、単位ピクセル21,22と、n列目とn+
1列目の雑音制御回路23,24と、増幅器25,26
と、ゲートを構成するトランジスタ27,28とからな
る構成が示されているが、ピクセルアレイを形成するピ
クセルの行数と列数の構成は任意である。
【0044】ピクセル21は、光電変換素子であるフォ
トダイオード101と、Nチャネルのトランジスタ10
2,103,104と、電流源105とからなり、図1
0に示されたピクセル61と同じ構成と機能を有してい
る。ピクセル22及び図示されない他のピクセルも同様
である。
【0045】雑音制御回路23は、Nチャネルのトラン
ジスタ301,302,305,306と、容量30
3,304とからなり、図10に示された雑音制御回路
63とと同じ構成と機能を有している。雑音制御回路2
4及び図示されない他の雑音制御回路も同様である。
【0046】増幅器25,26と、トランジスタ27,
28の構成と機能は、図10に示された増幅器65,6
6及びトランジスタ67,68と同様である。
【0047】次に、図4を参照して、この例のイメージ
センサの動作を説明する。この例においては、ピクセル
に異常がない場合の各部の動作は、各雑音制御回路の動
作、例えば雑音制御回路23における、不良ピクセル補
償制御信号REDBに基づく電荷除去制御信号PRDに
よる、トランジスタ27,28の動作のような、各雑音
制御回路における、電荷除去制御信号に基づく電荷除去
用トランジスタの動作を除けば、図10に示された従来
の回路構成例(2)によるイメージセンサと同様であ
る。
【0048】以下においては、主として、雑音制御回路
23における、電荷除去用トランジスタ27,28等の
動作について説明する。いま、ピクセル21が正常であ
り、ピクセル22が不良であったとし、不良ピクセル2
2が読み出し中であって、前段の正常ピクセル21から
読み出されたデータ出力線DATAnの出力によって、
信号電圧がノードSOnに出力されるとともに、リファ
レンス電圧がノードROnに出力されており、不良ピク
セル22から読み出されたデータ出力線DATAn+1
の出力によって、信号電圧がノードSOn+1に出力さ
れるとともに、リファレンス電圧がノードROn+1に
出力されているものとする。不良データ出力線DATA
n+1の読み出しに際し、予め知られている不良ピクセ
ル22のアドレスを与えると同時に、不良ピクセル補償
制御信号REDBをローレベルにすることによって、不
良ピクセルのアドレスに対応する電荷除去制御信号PR
Dがローレベルになるので、前段の正常ピクセルの読み
出し終了時、トランジスタ27がオフに保たれて、増幅
器25の入力側配線容量29の残留電荷を接地すること
なく保持し、トランジスタ28がオフに保たれて、増幅
器26の入力側配線容量210の残留電荷を接地するこ
となく保持する。
【0049】データ出力線DATAn+1の読み出し時
における増幅器25の入力電圧Vsは、雑音制御回路2
3の容量303と雑音制御回路24の容量307の容量
値がともにC1、増幅器25の入力側配線の容量値がC
2、ビット線読み出し制御信号YSWn+1の活性化前
のノードSOn+1の出力電圧がV1、ビット線読み出
し制御信号YSWn+1の活性化前の増幅器25の入力
側配線の出力電圧がV2であるとしたとき、次のように
なる。 (1)不良ピクセル補償制御信号REDBがハイレベルのとき(従来技術の場合 と同等) (a)ピクセル22が正常のとき Vs=C1・V1/(C1+C2) …(3) (b)ピクセル22が異常のとき Vs=0 …(4) (2)不良ピクセル補償制御信号REDBがローレベルのとき (a)ピクセル22が正常のとき Vs=(C1・V1+C2・V2)/(C1+C2) …(5) (b)ピクセル22が異常のとき Vs=C2・V2/(C1+C2) …(6) 増幅器26の入力電圧Vrについても、同様であって、
雑音制御回路23の容量304と雑音制御回路24の容
量308の容量値がともにC3、増幅器26の入力側配
線の容量値がC4、ビット線読み出し制御信号YSWn
+1の活性化前のノードROn+1の出力電圧がV3、
ビット線読み出し制御信号YSWn+1の活性化前の増
幅器26の入力側配線の出力電圧がV4であるとしたと
き、(3)〜(6)式において、Vs→Vr,C1→C
3,C2→C4,V1→V3,V2→V4に置き換えた
関係となる。
【0050】(6)式等から明らかなように、増幅器2
5を介して出力される出力信号電圧Vsigと、増幅器
26を介して出力される出力リファレンス電圧Vref
とによって、図示されない外部回路において演算されて
生じる雑音除去後の信号電圧では、不良ピクセルに基づ
く出力データが、正常ピクセルの出力データの情報を含
む値となっている。
【0051】このように、この例のイメージセンサによ
れば、従来のイメージセンサの回路構成例(2)の場合
に、ピクセルアレイ中に不良ピクセルがあっても、ピク
セルアレイの出力データによって画像を再構成した場合
に、直前の正常ピクセルの出力データに基づく補償効果
によって、不良ピクセルによる特異データが周辺と比べ
て目立ちにくくなる。
【0052】◇第3実施例 図5は、この発明の第3実施例であるイメージセンサの
構成を示すブロック図、また、図6は、第3実施例の動
作を説明するタイミングチャートである。この例におい
ては、図5に示すように、ピクセルアレイにおける、任
意のn行目の、任意のn列目と隣接するn+1列目の単
位ピクセル31,32と、n列目とn+1列目の雑音制
御回路33,34と、出力回路を構成する電流源35
と、ソースフォロアを構成するトランジスタ36及び電
流源37と、ゲートを構成するトランジスタ38とから
なる概略構成が示されているが、ピクセルアレイを形成
するピクセルの行数と列数の構成は任意である。
【0053】ピクセル31は、光電変換素子であるフォ
トダイオード101と、Nチャネルのトランジスタ10
2,103,104と、電流源105とからなり、図1
2に示されたピクセル71と同じ構成と機能を有してい
る。ピクセル32及び図示されない他のピクセルも同様
である。
【0054】雑音制御回路33は、Nチャネルのトラン
ジスタ401,403,404,406と、容量402
と、Pチャネルのトランジスタ405とから概略構成さ
れている。このうち、トランジスタ406を除く部分の
構成と機能は、図12に示された雑音制御回路73と同
様である。トランジスタ406は、不良ピクセル補償制
御信号REDBがローレベルにされたとき、不良ピクセ
ルのアドレスに応じて活性化される出力結合制御信号R
DSWn+1によってオンになって、直前に読み出され
た正常信号出力が蓄えられたノードS/Hnと、不良信
号出力が蓄えられたノードS/Hn+1とを接続して、
ノードS/Hnの信号値とノードS/Hn+1の信号値
との中間値をノードS/Hn+1に出力するように作用
する。雑音制御回路34及び図示されない他の雑音制御
回路の構成と機能も同様である。
【0055】電流源35,37と、トランジスタ36,
38の構成と機能は、図12に示された電流源75,7
7及びトランジスタ76,78と同様である。
【0056】次に、図6を参照して、この例のイメージ
センサの動作を説明する。この例においては、ピクセル
に異常がない場合の各部の動作は、各雑音制御回路の動
作、例えば雑音制御回路33における、出力結合制御信
号RDSWn+1に基づくトランジスタ406の動作の
ような、各雑音制御回路における、出力結合制御信号に
基づく出力結合用トランジスタの動作を除けば、図12
に示された従来の回路構成例(3)によるイメージセン
サと同様である。
【0057】以下においては、主として、雑音制御回路
33における、出力結合用トランジスタ406等の動作
について説明する。いま、ピクセルアレイ中に不良ピク
セルがあったときは、予め知られている不良ピクセルの
アドレスを与えると同時に、不良ピクセル補償制御信号
REDBをローレベルにすることによって、不良データ
出力線DATAn+1に対応する出力結合制御信号RD
SWn(n=0,1,2,3,…)がハイレベルにな
る。いま、ピクセル31が正常であり、ピクセル32が
不良であったとしたとき、不良ピクセル32からの出力
読み出し時、不良ピクセル補償制御信号REDBがロー
レベルになり、出力結合制御信号RDSW1がハイレベ
ルになる。これによって、トランジスタ406がオンに
なるので、直前に読み出された正常信号出力が蓄えられ
たノードS/Hnと、不良信号出力が蓄えられたノード
SOn+1とが接続されて、ノードSOnの正常信号値
とノードSOn+1の異常信号値との中間値の信号が不
良ピクセル32に対応するノードSOn+1に出力され
る。従って、トランジスタ36のソースフォロアを介し
て出力される出力信号電圧Voutによって、図示され
ない外部回路において得られる雑音除去後の信号電圧で
は、不良ピクセルに基づく出力データが、正常ピクセル
の出力データの情報を含む中間値となっている。
【0058】このように、この例のイメージセンサによ
れば、従来のイメージセンサの回路構成例(3)の場合
に、ピクセルアレイ中に不良ピクセルがあっても、ピク
セルアレイの出力データによって画像を再構成した場合
に、周辺と異なる不良ピクセルの特異データが、直前の
正常ピクセルの出力データに基づく補償効果によって目
立ちにくくなる。
【0059】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、各実施例
において、ピクセルアレイを構成するマトリクス状の単
位ピクセルの行数と列数とは、任意に設定できる。また
各実施例におけるNチャネルトランジスタと、Pチャネ
ルトランジスタとは、回路設計と電源構成とに応じて、
任意に相互に置き換えることが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のイメー
ジセンサによれば、多数のピクセルによってマトリスク
状に構成されたイメージセンサにおいて、不良ピクセル
に基づいて出力される異常データを、直前に発生した正
常ピクセルのデータを用いて補償したデータとして出力
するので、イメージセンサの出力データによって画像を
再構成した際に、不良ピクセルに基づく出力画素が、周
囲の正常な画素と比べて目立ちにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるイメージセンサの
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図3】この発明の第2実施例であるイメージセンサの
電気的構成を示すブロック図である。
【図4】同実施例の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図5】この発明の第3実施例であるイメージセンサの
電気的構成を示すブロック図である。
【図6】同実施例の動作を説明するタイミングチャート
である。
【図7】MOS型イメージセンサの構成の概要を示す図
である。
【図8】従来のイメージセンサの回路構成例(1)を示
す図である。
【図9】図8の回路の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図10】従来のイメージセンサの回路構成例(2)を
示す図である。
【図11】図10の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図12】従来のイメージセンサの回路構成例(3)を
示す図である。
【図13】図12の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
11,12,21,22,31,32 ピクセル 13,14,23,24,33,34 雑音制御回
路 27 Nチャネルトランジスタ(第1のゲート) 28 Nチャネルトランジスタ(第2のゲート) 101 フォトダイオード 103 Nチャネルトランジスタ(ソースフォロ
ア) 203,303 容量(第1の容量) 204、304 容量(第2の容量) 205,207 Pチャネルトランジスタ(ソース
フォロア) 209 Nチャネルトランジスタ(第1のゲート) 2010 Nチャネルトランジスタ(第2のゲー
ト) 401 Nチャネルトランジスタ(第1のゲート) 402 容量(結合容量) 403 Nチャネルトランジスタ(ソースフォロ
ア) 406 Nチャネルトランジスタ(第2のゲート)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラムごとのデータ出力線に対応して、
    該データ出力線に接続された各ピクセルの露光時の出力
    電圧を保持する第1の容量と、該ピクセルの未露光時の
    出力電圧を保持する第2の容量とを備え、ピクセルごと
    に前記第1の容量が接続された第1のノードの電圧と前
    記第2の容量が接続された第2のノードの電圧とを読み
    出すようにしたイメージセンサにおいて、 各データ出力線に対応する前記第1のノード間を順次接
    続する第1のゲート群と、各データ出力線に対応する前
    記第2のノード間を順次接続する第2のゲート群とを設
    け、データ出力線からの不良ピクセルに対応するデータ
    読み出し時、該データ出力線と直前に読み出されたデー
    タ出力線間の前記第1のゲートと第2のゲートとをオン
    に制御するように構成されていることを特徴とするイメ
    ージセンサ。
  2. 【請求項2】 前記第1のノードの電圧と第2のノード
    の電圧とを、それぞれ読み出し時動作状態になるソース
    フォロアを介して読み出すように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載のイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 カラムごとのデータ出力線に対応して、
    該データ出力線に接続された各ピクセルの露光時の出力
    電圧を保持する第1の容量と、該ピクセルの未露光時の
    出力電圧を保持する第2の容量とを備え、ピクセルごと
    に前記第1の容量が接続された第1のノードの電圧と前
    記第2の容量が接続された第2のノードの電圧とを読み
    出すとともに、読み出し終了後、前記第1のノードと第
    2のノードとをそれぞれ第1のゲートと第2のゲートを
    介して接地するようにしたイメージセンサにおいて、 データ出力線からの不良ピクセルに対応するデータ読み
    出し時、該データ出力線の直前のデータ出力線からのデ
    ータ読み出し終了後、前記第1のゲートと第2のゲート
    とをオフに制御するように構成されていることを特徴と
    するイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 カラムごとのデータ出力線に対応して、
    該データ出力線の信号電圧読み出し時オンになる第1の
    ゲートを介して該データ出力線に接続される結合容量を
    備え、ピクセルごとに該容量の出力側のノードを所定電
    圧にクランプした状態で前記第1のゲートをオンにして
    該データ出力線に接続されたピクセルの露光時の出力電
    圧を前記結合容量に印加し、次に前記ノードのクランプ
    を解除した状態で再び前記第1のゲートをオンにして前
    記ピクセルの未露光時の出力電圧を前記結合容量に印加
    したのち、該ノードの電圧を読み出すようにしたイメー
    ジセンサにおいて、 各データ出力線に対応する前記ノード間を順次接続する
    第2のゲート群を設け、データ出力線からの不良ピクセ
    ルに対応するデータ読み出し時、該データ出力線と直前
    に読み出されたデータ出力線間の前記第2のゲートをオ
    ンにするように構成されていることを特徴とするイメー
    ジセンサ。
  5. 【請求項5】 前記ノードの電圧を、読み出し時動作状
    態になるソースフォロアを介して読み出すように構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載のイメージセン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記各ピクセルが、カソードを接地され
    アノードを動作開始時所定電圧にリセットされるフォト
    ダイオードと、データ読み出し時動作して該フォトダイ
    オードのアノードの電圧を前記データ出力線に出力する
    ソースフォロアとを備えて構成されていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4又は5記載のイメージセン
    サ。
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